◆−果てしなく−蒼刃(12/17-17:23)No.5214
 ┗はじめまして−一坪(12/19-02:51)No.5225


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5214果てしなく蒼刃 E-mail 12/17-17:23


ごめんなさい。ごめんなさい。ほんっと〜にすいません。本文はこっからです。

本文

彼はまた・・・
「ここもハズレか」
 アストラルシティでの魔道士協会。
 いつもながらのこととはいえ、
 なれないものである。
・・・ハズレ・・・
 その言葉をいくら発してもなれるものではないが。

 新しく評議長も代って少し大きくなったという噂を耳にして来ても、やはりキメラに関する文献は多かったが、それを元に戻す方法はなかった。
 「期待はしていなかったがな」
 むなしいものだ。

 全くあてのない一人旅。
 気がむくままに足を運ぶ。
 彼の目的は・・・
         人間に戻る方法
 只ひとつの
 彼だけに与えられた使命とでもいうべき目的。
 果てしなく続く長旅。
 それでも彼は別にかまわないと思ったから。
 続けてる。

 「俺はまた適当に旅をつづけるさ・・・・・・」
 リナ達と別れてからどれくらいたったんだろうな。
 一ヶ月ぐらいになるのか?
  
 久しぶりに思い出してみた。

 あいつら今ごろどうしてるんだろうな。
 まあ、どうせやっかいごとにまきこまれているに違いないが。

 アメリアは?
 セイルーンに帰って正義がどーのこーの言ってるんだろうが。

 シルフィールは?
 ガウリイについていったか、セイルーンへの一人旅か、それともアメリアと一緒の二人旅か。

 今まで一緒に戦ってきた人や、出会った人のことを久しぶりに全部。
思い出せるだけ思い出した。
 自分に問いかけて。自分に返答して。

 どうであれ、皆誰かと一緒にいるんだろうな。

 なのに・・・
 俺は一人だ。一人であてもない旅を続けて。
 戻れるかも分からない。この忌まわしいカラダのために。

 考えれば考える程、むなしくなってきたのでやめた。

 「さて、次はどこへ行くかな」
 別にどこだっていいんだが。

 何気なく地図を広げた。

 ここから近い町は?

 ルアルドシティ

 地図にはそう記されていた。

 到着まで一週間といったところか。
 出発は明日にするか。もう夜になるしな。

 宿を見つけて、
 そこで休んで、
 また・・・繰り返す。

 それは永遠となるかは、彼次第である。

 明日になるまでゆっくり休むとするか。

 彼はマントや剣、荷物のたぐいをその辺りに下ろし、ベットに横たわった。

 少し時間がたつと、どうやら眠ったらしく、
 彼のやすらかな寝息が聞こえた。
                       《Fin》  













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5225はじめまして一坪 E-mail 12/19-02:51
記事番号5214へのコメント

投稿ありがとうございました!!


あてもなく、可能性も少なく、
普通の人間なら失望して諦めてしまうようなコトを、
クールに淡々と続けるとこがゼルらしくてカッコイイですv


よかったら、また投稿してくださいね。