◆−あけましておめでとうございます−桐生あきや(1/1-03:13)No.5331 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 1−桐生あきや(1/1-03:18)No.5332 ┃┣ひぃぃぃ;−雫石彼方(1/1-03:59)No.5333 ┃┃┗あれ……?−桐生あきや(1/2-01:35)No.5339 ┃┣Re:破烈の人形(ファイア・ドール) 1−ゆえ(1/1-23:51)No.5335 ┃┗・・・・・振り向けない・・・・−ゆえ(1/2-00:05)No.5336 ┃ ┗正面に回り込まれたりとか(笑)−桐生あきや(1/2-01:56)No.5340 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 2−桐生あきや(1/2-01:23)No.5338 ┃┣破烈の心臓−ゆえ(1/4-00:14)No.5351 ┃┃┗そうか。その手があったぞ、ゼル(笑)−桐生あきや(1/4-01:41)No.5354 ┃┗初レスです♪−砂緒(1/4-01:19)No.5352 ┃ ┗初めまして♪−桐生あきや(1/4-01:51)No.5355 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 3−桐生あきや(1/4-01:28)No.5353 ┃┣何だか愛着が・・・・(笑)−雫石彼方(1/4-02:31)No.5356 ┃┃┗最初のホラーが嘘のよう(笑)−桐生あきや(1/5-00:43)No.5360 ┃┣ユズハ最高っ!−ねんねこ(1/4-12:08)No.5357 ┃┃┗ああ、ありがとうっ!−桐生あきや(1/5-01:03)No.5361 ┃┃ ┗なんのそのっ!−ねんねこ(1/5-20:42)No.5367 ┃┗ユズハらぶ♪−ゆっちぃ(1/5-00:32)No.5358 ┃ ┗よかった〜、気に入ってもらえて−桐生あきや(1/5-01:13)No.5362 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 4−桐生あきや(1/5-00:34)No.5359 ┃┣かわいーんv−雫石彼方(1/5-01:34)No.5363 ┃┃┗らっきーv−桐生あきや(1/8-18:26)No.5373 ┃┣激☆ぷりちー!!−あんでぃ(1/5-14:26)No.5365 ┃┃┗よっしゃああっ!!(ガッツポーズ)−桐生あきや(1/8-18:34)No.5374 ┃┣ユズハちゃん欲しいっっ!!−ゆっちぃ(1/5-15:58)No.5366 ┃┃┗アメリアと要相談(笑)−桐生あきや(1/8-18:41)No.5375 ┃┗とろける心臓−ゆえ(1/6-00:43)No.5368 ┃ ┗心臓に負担が……(笑)−桐生あきや(1/8-18:51)No.5376 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 5−桐生あきや(1/8-18:17)No.5372 ┃┗負けてるっ!負けてるよっ、ゼル!!−ねんねこ(1/8-19:07)No.5377 ┃ ┗果たして彼は勝てるのか!?(笑)−桐生あきや(1/8-23:56)No.5379 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 6−桐生あきや(1/8-20:16)No.5378 ┃┗あうぅ、とろけそう・・・・v−雫石彼方(1/9-02:20)No.5381 ┃ ┗こんなところで勝ってもねぇ、ゼル(笑)−桐生あきや(1/9-23:57)No.5383 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 7−桐生あきや(1/9-23:48)No.5382 ┃┗煮沸するきもち♪−ゆえ(1/10-00:21)No.5385 ┃ ┗ご機嫌なきもち♪−桐生あきや(1/11-02:05)NEWNo.5390 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 8−桐生あきや(1/10-00:04)No.5384 ┣破烈の人形(ファイア・ドール) 9−桐生あきや(1/11-01:51)NEWNo.5389 ┃┗仲悪そで良い二人(笑)−雫石彼方(1/11-03:30)NEWNo.5391 ┃ ┗二人はライバル(笑)−桐生あきや(1/11-22:56)NEWNo.5393 ┗破烈の人形(ファイア・ドール) 10−桐生あきや(1/11-22:47)NEWNo.5392 ┣願!ユズハちゃん再登場−ゆっちぃ(1/12-00:50)NEWNo.5394 ┃┗ああっ、ありがとうございますっ−桐生あきや(1/13-01:03)NEWNo.5405 ┣ねんねこの中ではもう一緒くたなんですけど……(汗)−ねんねこ(1/12-13:07)NEWNo.5397 ┃┗ああ、やっぱり気のせいじゃなかったっ−桐生あきや(1/13-01:11)NEWNo.5406 ┣さすがですっ!!−砂緒(1/12-22:10)NEWNo.5398 ┃┗そんなことないですよう(汗々)−桐生あきや(1/13-01:18)NEWNo.5407 ┣寿 完結(書留でいいですか?)−ゆえ(1/13-00:14)NEWNo.5401 ┃┗ええ、もう何でも♪(爆)−桐生あきや(1/13-01:27)NEWNo.5408 ┣今更出没でスミマセン(>_<)−水晶さな(1/13-00:31)NEWNo.5403 ┃┗来て下さってありがとうございます!−桐生あきや(1/13-01:32)NEWNo.5409 ┣ほのぼの〜(^^)−雫石彼方(1/13-00:47)NEWNo.5404 ┃┗実は私も……−桐生あきや(1/13-01:41)NEWNo.5410 ┣破裂の人間(ボンバー・ウーマン)←?−あごん(1/13-02:05)NEWNo.5411 ┃┗色々変えられてお得なタイトル(笑)−桐生あきや(1/13-22:51)NEWNo.5419 ┗面白かったです〜♪−れーな(1/13-15:15)NEWNo.5414 ┗ありがとうございます〜!−桐生あきや(1/13-23:03)NEWNo.5420
5331 | あけましておめでとうございます | 桐生あきや | 1/1-03:13 |
皆さん、あけましておめでとうございます。 また出没しました。桐生です(^^; この話は以前から予告していた、北欧神話スレのラストで詰まってしまい、プッツンきて向こうの続きをほっぽりだして書き出してしまったという問題作です(笑)。 勝手な都合で、予告したにも関わらず、すぐにアップができませんでした。本当にすいません。 本当はもう少し後にアップする予定でしたが、実家のパソが使用可能と判明(笑)。ので、新世紀の元旦にアップするのも縁起がいいだろう、というわけのわからない意向のもと、ここに載せたいと思います。 前作の反動で書いたので、軽めの話になっております。というか文章と構成がバキバキに壊れてます(汗)。よっぽど詰まってたんだな、私(苦笑い)。 しかもオリキャラをとうとう出してしまいました(汗)。 新年早々、何やらお目汚しとなりそうですが、読んで頂けると嬉しいです。 粗品ですが、雫石さんにご進呈させていただきます。 それでは、どうか今年もよろしくお願いします。 漢字の方のタイトルの由来がわかっちゃった人は………えへ(笑)。 |
5332 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 1 | 桐生あきや | 1/1-03:18 |
記事番号5331へのコメント *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第0話 *** 夜、だった。 とりあえず速攻で駆けこんでチェックインした宿の一室で、アメリアは情けない声でゼルガディスを呼んだ。 「ねえ、ゼルガディスさん………」 「……………」 返事はない。 アメリアは待った。 沈黙。 さらに待った。辛抱強く待った。 「……………」 先に折れたのはゼルガディスの方だった。 黙りこんで見つめあう(どちらかと言うと睨みあいに近い)二人を面白がるかのように、テーブルの上でかたかた動いている物体を、べてん、としばき倒してから無表情に尋ねる。 「………………………なんだ?」 ゼルガディスの行動に多少ビクつきながらも、アメリアはゼルガディスが張り倒したモノを指差して、言った。 「………どうします、コレ―――」 「俺が知るかッ!!」 言った途端、力いっぱいゼルガディスが叫んだ。 事の起こりは、ほんの二、三時間前の出来事だった。 陽はすっかり沈んでしまい。星がきれいに夜空でまたたく夜だった。 満月が東の空に浮かび、夜にもかかわらず、あたりは白々として明かりもいらないくらいだ。 人通りがすっかり絶えた街道を、黒髪の少女と白いフードをかぶった青年が足早に歩いていた。 街道の行き着く先を目で追えば、街の明かりが見て取れる。 「やっとか」 「遅くなっちゃいましたねー」 そう言いながら傍らを歩くアメリアを、ゼルガディスはじとりと睨みつけた。 「前の村を出るのが遅れたのは、だれのせいだと思ってるんだ?」 「え………と、その………」 頬に汗をたらして視線を泳がせていたアメリアは、不意にゼルガディスをふり返った。 「ゼルガディスさんだって、かまわないって言ったじゃないですか」 「それはお前が花嫁を見たいと言ったから、見るだけだと思ったんだっ。だれがベール持ちまで頼まれてると思う!?」 「ゼルガディスさんに了解を取りつけたあとで頼まれちゃったんです!」 負けじとアメリアも言い返す。 「だいたいどこの花嫁が、行きずりの旅の娘にベール持ちを頼むんだ? ああいうのは普通、親戚の子供とかがやるもんだろう?」 「そのベールを持つはずだった花嫁さんの姪御さんが、式の直前で足を捻っちゃったんです!」 呆れたようにゼルガディスは溜め息をついて、それ以上突っこむのをあきらめた。 いまここで言い合いをしても時間が戻ってくるわけではない。 それに、ベール持ちを務めるためにその花嫁の姪から、淡いクリーム色のドレスを借りて正装したアメリアが問答無用に可愛かったので、実はそう怒ってもいない。 「ゼルガディスさん?」 不安げな表情で、アメリアが顔を覗きこんでくる。 ふっと口元に笑みを浮かべて、ゼルガディスはその黒髪にぽんを手を置いた。 「よかったな。すぐ近くで花嫁が見れて」 「はい! ホントにきれいでした!」 嬉しそうにアメリアがうなずいた。 二人で旅を始めてから、数ヶ月が経っていた。 *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第1話 *** 街へ入って、ゼルガディスは軽く舌打ちした。アメリアが怪訝な表情でゼルガディスを見上げる。 入る場所を間違えたとゼルガディスは思った。 街道からそのまま街中に入ったのだが、あまり雰囲気がよろしくない。 どうよくないのかというと、単純明快、人気がないのだ。 わりかし大きな通りなのだが、人っ子一人歩いていない。 並んでいる店もほとんど閉まっており、看板を見てみれば、どれも夜になってまで店を開ける必要がない靴屋やら雑貨屋などで、当然のごとく明かりもない。 「静かですね」 「この街の東側の南北にかけて、かなり大きな街道が通っているから、そっちのほうに宿屋や酒場が集中しているんだろうな」 ゼルガディスたちが通ってきた西の街道は、村やそれほど大きくない街ばかりをつないでいる、利用者の少ない小さなものだった。 こっちのほうは、どちらかというと街の〈裏口〉なのだろう。 昼間なら何の問題もなかったのだろうが、月が中天にかかろうとするこの時間帯にこういった雰囲気はあまりいただけない。 「宿のある東側まで歩くぞ」 「はい」 満月の光でかなり明るいことと隣りにゼルガディスがいることで、特に何の不安も覚えずにアメリアはうなずいた。 だが、しばらくも行かないうちに二人は通りの真ん中で歩みを止めた。 満月がふと雲に隠れ、薄闇が落ちる。 二人の間を吹いていく風に、何やら澱んだ気配が混じりこんだ。 「さっさと姿を見せたらどうだ?」 少し先の路地の暗がりに向けて、ゼルガディスがそう告げる。 しばらく沈黙がおりた。 さあっと吹いた涼しい夜風に、雲が流され月が再び顔を出す。 それにあわせるように、ひとつの影が暗闇からすべるように二人の前へ現れた。 「女の人?」 しかも、巫女だろうか。 アメリアがやや驚いた口調で呟いた。 路地から通りの真ん中、月光のただなかに出てきたのは、漆黒の法衣を身にまとった女性だった。 まだ年若い。長い髪もその髪に隠れた瞳も、法衣と同じ艶のない黒色をしている。 月光に照らされるその姿のなかで、帯と唇だけが鮮やかな緋色だった。 そして、何よりアメリアとゼルガディスに異様だと思わせるモノは。 腕に抱かれているひと抱えほどもある人形だった。小さな子供ぐらいはある。 ベッドに置かれるぬいぐるみならば、それぐらいの大きさのものも存在するだろうが、精巧な細工の人形でこれほど大きなものは、アメリアもゼルガディスもいままで見たことがない。 黒い法衣も赤い帯も、腕の中の人形も。 ただ、異様。 巫女が赤い唇に笑みを刻んだ。 「こんばんわ」 「こ・ンばん・ワ」 その後を追うように舌足らずな声がして、かくん、と人形の頭がたれた。 「しゃべった!?」 アメリアが思わずゼルガディスの腕にしがみつく。 よく見てみると腕の中の人形は、茶色の巻き毛をした少女を模していた。着ているのは豪奢(ごうしゃ)な黒いドレス。 美術品として扱われてもおかしくないほどの、美しいアンティークドールだった。 ゼルガディスの袖をとらえて離さないアメリアに、その巫女は笑いかける。 その白い指先が、腕の中の人形の頬を、すっ、と撫でた。 「シィダは、お喋りができるのよ」 その視線を遮るように、ゼルガディスがアメリアの前に立つ。 「で、何の用だ?」 黒い髪を風に流して、巫女は首を傾げた。 「ついさっき、このコの妹にあたるもうひとつの人形が逃げ出してしまったの」 「逃ゲ・出した」 シィダと紹介されたアンティークドールが巫女のセリフを繰り返す。 「あなたたち見なかった?」 「いや。あいにくとこの街には来たばっかりだ。用はそれだけか? なら、オレたちはもう行きたいんだが」 とりつくしまもなくゼルガディスが即答した。 実際に知らないうえに、この黒い巫女が発する気配はどこかおかしい。 普段は、それなら一緒に探します、などと言い出すアメリアも喋る人形にすっかり怯えていて、何も言わない。 「一緒に探してくれない?」 「断る」 はっきりきっぱりそう言うゼルガディスの隣りで、アメリアもぶんぶか首を横にふった。 逃げ出す人形。 はっきり言って、そんなモノ見たくもなかった。 巫女が満月の明かりの下、顔をくもらせる。 「意地悪なのね」 「イジ・わル」 巫女はシィダを抱えたまま、哀しげにうつむいた。 「残念。なら、しょうがないわ」 巫女がぽつんと呟いた。 ゼルガディスとアメリアには、それが“もう行ってもいい”と言う意味にはどうしても聞こえなかった。 うつむいていた巫女が上目遣いにゼルガディスの姿を見た。 「しょうがないから、あのコの代わりはあなたにする」 その赤い赤い唇が、ニッと笑む。 二人の背後に気配が生まれ出た。 「ゼルガディスさん!」 アメリアがゼルガディスを突き飛ばした。 離れる二人の間を、銀色の光がかすめていく。 いつの間にか現れた黒い法衣を着た男に、剣を抜いたゼルガディスが斬りかかった。 腕の立つ男だった。斬り結ぶ二人のあいだで銀色の刀が幾度もきらめく。 シィダを抱えた巫女が笑った。 「顔に傷をつけてはダメよ。こんなにキレイな顔と髪をしてるんだもの。せっかくだから外見もキチンと模していただきましょう」 「模・しテイ・ただク」 「それから、女の子のあなた。あなたも特別に一緒に人形にしてあげる」 「しぃだ・ト・一緒」 初めて主とは違う言葉を喋ると、シィダはかくかくと細かくふるえだした。 そして腕の中から飛び出すと、宙を舞ってアメリアに頭上から襲いかかる。 だが、アメリアは呪文を唱え終わっていた。 「烈閃槍!(エルメキア・ランス!)」 アメリアの手から放たれた光条が、シィダに直撃する。 次の瞬間、シィダはあっけなく地面に転がった。もはやピクリとも動かない。 「やはり精神系の魔法で正解ですね」 「くっ」 巫女がギリ、と唇を噛んだ。 さっきまでの余裕の表情は、微塵もない。 「何してるの! 早く捕らえてッ。ユズハが逃げて、キリエとシィダとも失くしたなんて、あのかたに何て言えばいいの!」 巫女の悲鳴を受けて、男が鋭く舌打ちする。そうして、ゼルガディスの放った一撃をムリヤリ弾き返したときだった。 フッとゼルガディスが笑う。 男がいぶかしげな表情をしたその瞬間、巫女から声があがった。 「エデア、後ろっ」 ふり向くと、目の前に靴の爪先が迫っていた。 「あっ」 アメリアが声をあげる。 助走をつけて跳躍し、こめかみに向かって横薙ぎに蹴りを放ったのはよかったのだが、男が巫女の声にふり向いたため、こめかみではなく眉間に爪先がヒットしてしまった。 まあどちらも人体急所だから問題はないのだが。 衝撃に男が剣を落としてよろめく。 そこに、ゼルガディスが顎先を狙って拳を叩きこんだ。 脳震盪を起こして、声もなく倒れ伏す男を一瞥(いちべつ)して、ゼルガディスは黒衣の巫女に目をやった。 その冷ややかな目の光に、ビクリと巫女が身をふるわせる。 「目をつけた相手が悪かったな」 「…………ッ!」 巫女は素早く身をひるがえすと、もと来た路地の暗がりの中へと姿を消した。薄情にも男を置いたまま。 ゼルガディスは剣を収めると、ほう、と息をついた。 「まったく何だってんだ………」 風に混じっていた澱んだ気配はきれいに消えていた。 不意に、すぐ後ろにいるはずのアメリアが、ゼルガディスのマントをぎゅっとつかんで引っ張った。 「アメリア?」 返事はない。 「どうした。怪我でも―――」 言いながらふり返った、ゼルガディスの言葉が途中で途切れる。 完全に固まってしまっているアメリアの視線の先には、壊れたシィダとは別のクリーム色のドレスを着た人形がじっとこちらを見て立っていた。 |
5333 | ひぃぃぃ; | 雫石彼方 | 1/1-03:59 |
記事番号5332へのコメント ただ今実家からレスしております。私ってば、完璧ネットジャンキーだわ・・・・(汗) で、ついに始まりましたね!私なんぞにあきやさんのすんばらしいお話をくださって、本当にありがたいです!!(恐縮) ところでこの話、ほんとに軽めの話なんですか!?なんかめちゃめちゃ怖いんですけど!!喋る人形・・・・うぅ、夢に出てきそうで怖いよぅ(--;)あの巫女さんも怖いよぅ。 最後に出てきたクリーム色のドレスのお人形、アメリアが代わりにベール持ちした女の子なんでしょうか・・・・?気になる気になるぅ!! 予想より早くあきやさんのお話が始まったので、とっても嬉しいですv続き、楽しみにしてますね☆ |
5339 | あれ……? | 桐生あきや | 1/2-01:35 |
記事番号5333へのコメント あけましておめでとうございます。 レスどうもありがとうです〜。 >ただ今実家からレスしております。私ってば、完璧ネットジャンキーだわ・・・・(汗) 私も実家から……(汗)。やばいかも、私。 >で、ついに始まりましたね!私なんぞにあきやさんのすんばらしいお話をくださって、本当にありがたいです!!(恐縮) >ところでこの話、ほんとに軽めの話なんですか!?なんかめちゃめちゃ怖いんですけど!!喋る人形・・・・うぅ、夢に出てきそうで怖いよぅ(--;)あの巫女さんも怖いよぅ。 あれ……? そんなに怖いかなぁ? ちょっぴりホラーテイストだわ、と書きながら思ったんですけど、それも最初のうちだけでした(^^; 書いてる本人はあまり怖くはないです。書いてる本人が怖がってるようじゃ、そもそも書けないか(笑) >最後に出てきたクリーム色のドレスのお人形、アメリアが代わりにベール持ちした女の子なんでしょうか・・・・?気になる気になるぅ!! 実は偶然の一致だったり……(滝汗)。こういうミスリードは止めようとか思うんですけどね、つい……(^^; だってアメリアってば何色着ても似合いそうなものですから。 >予想より早くあきやさんのお話が始まったので、とっても嬉しいですv続き、楽しみにしてますね☆ ありがとうございます〜〜! がんばります……っといっても、書きあがっているのでアップするだけなのですが(笑)。 それでは、これからもどうかよろしくお願いします。 見捨てないでやってください(笑)。 ではでは。 |
5335 | Re:破烈の人形(ファイア・ドール) 1 | ゆえ | 1/1-23:51 |
記事番号5332へのコメント 桐生あきやさんは No.5332「破烈の人形(ファイア・ドール) 1」で書きました。 > > >*** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第0話 *** > > > 夜、だった。 > とりあえず速攻で駆けこんでチェックインした宿の一室で、アメリアは情けない声でゼルガディスを呼んだ。 >「ねえ、ゼルガディスさん………」 >「……………」 > 返事はない。 > アメリアは待った。 > 沈黙。 > さらに待った。辛抱強く待った。 >「……………」 > 先に折れたのはゼルガディスの方だった。 > 黙りこんで見つめあう(どちらかと言うと睨みあいに近い)二人を面白がるかのように、テーブルの上でかたかた動いている物体を、べてん、としばき倒してから無表情に尋ねる。 >「………………………なんだ?」 > ゼルガディスの行動に多少ビクつきながらも、アメリアはゼルガディスが張り倒したモノを指差して、言った。 >「………どうします、コレ―――」 >「俺が知るかッ!!」 > 言った途端、力いっぱいゼルガディスが叫んだ。 > > 事の起こりは、ほんの二、三時間前の出来事だった。 > > > 陽はすっかり沈んでしまい。星がきれいに夜空でまたたく夜だった。 > 満月が東の空に浮かび、夜にもかかわらず、あたりは白々として明かりもいらないくらいだ。 > 人通りがすっかり絶えた街道を、黒髪の少女と白いフードをかぶった青年が足早に歩いていた。 > 街道の行き着く先を目で追えば、街の明かりが見て取れる。 >「やっとか」 >「遅くなっちゃいましたねー」 > そう言いながら傍らを歩くアメリアを、ゼルガディスはじとりと睨みつけた。 >「前の村を出るのが遅れたのは、だれのせいだと思ってるんだ?」 >「え………と、その………」 > 頬に汗をたらして視線を泳がせていたアメリアは、不意にゼルガディスをふり返った。 >「ゼルガディスさんだって、かまわないって言ったじゃないですか」 >「それはお前が花嫁を見たいと言ったから、見るだけだと思ったんだっ。だれがベール持ちまで頼まれてると思う!?」 >「ゼルガディスさんに了解を取りつけたあとで頼まれちゃったんです!」 > 負けじとアメリアも言い返す。 >「だいたいどこの花嫁が、行きずりの旅の娘にベール持ちを頼むんだ? ああいうのは普通、親戚の子供とかがやるもんだろう?」 >「そのベールを持つはずだった花嫁さんの姪御さんが、式の直前で足を捻っちゃったんです!」 > 呆れたようにゼルガディスは溜め息をついて、それ以上突っこむのをあきらめた。 > いまここで言い合いをしても時間が戻ってくるわけではない。 > それに、ベール持ちを務めるためにその花嫁の姪から、淡いクリーム色のドレスを借りて正装したアメリアが問答無用に可愛かったので、実はそう怒ってもいない。 >「ゼルガディスさん?」 > 不安げな表情で、アメリアが顔を覗きこんでくる。 > ふっと口元に笑みを浮かべて、ゼルガディスはその黒髪にぽんを手を置いた。 >「よかったな。すぐ近くで花嫁が見れて」 >「はい! ホントにきれいでした!」 > 嬉しそうにアメリアがうなずいた。 > 二人で旅を始めてから、数ヶ月が経っていた。 > > >*** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第1話 *** > > > 街へ入って、ゼルガディスは軽く舌打ちした。アメリアが怪訝な表情でゼルガディスを見上げる。 > 入る場所を間違えたとゼルガディスは思った。 > 街道からそのまま街中に入ったのだが、あまり雰囲気がよろしくない。 > どうよくないのかというと、単純明快、人気がないのだ。 > わりかし大きな通りなのだが、人っ子一人歩いていない。 > 並んでいる店もほとんど閉まっており、看板を見てみれば、どれも夜になってまで店を開ける必要がない靴屋やら雑貨屋などで、当然のごとく明かりもない。 >「静かですね」 >「この街の東側の南北にかけて、かなり大きな街道が通っているから、そっちのほうに宿屋や酒場が集中しているんだろうな」 > ゼルガディスたちが通ってきた西の街道は、村やそれほど大きくない街ばかりをつないでいる、利用者の少ない小さなものだった。 > こっちのほうは、どちらかというと街の〈裏口〉なのだろう。 > 昼間なら何の問題もなかったのだろうが、月が中天にかかろうとするこの時間帯にこういった雰囲気はあまりいただけない。 >「宿のある東側まで歩くぞ」 >「はい」 > 満月の光でかなり明るいことと隣りにゼルガディスがいることで、特に何の不安も覚えずにアメリアはうなずいた。 > だが、しばらくも行かないうちに二人は通りの真ん中で歩みを止めた。 > 満月がふと雲に隠れ、薄闇が落ちる。 > 二人の間を吹いていく風に、何やら澱んだ気配が混じりこんだ。 >「さっさと姿を見せたらどうだ?」 > 少し先の路地の暗がりに向けて、ゼルガディスがそう告げる。 > しばらく沈黙がおりた。 > さあっと吹いた涼しい夜風に、雲が流され月が再び顔を出す。 > それにあわせるように、ひとつの影が暗闇からすべるように二人の前へ現れた。 >「女の人?」 > しかも、巫女だろうか。 > アメリアがやや驚いた口調で呟いた。 > 路地から通りの真ん中、月光のただなかに出てきたのは、漆黒の法衣を身にまとった女性だった。 > まだ年若い。長い髪もその髪に隠れた瞳も、法衣と同じ艶のない黒色をしている。 > 月光に照らされるその姿のなかで、帯と唇だけが鮮やかな緋色だった。 > そして、何よりアメリアとゼルガディスに異様だと思わせるモノは。 > 腕に抱かれているひと抱えほどもある人形だった。小さな子供ぐらいはある。 > ベッドに置かれるぬいぐるみならば、それぐらいの大きさのものも存在するだろうが、精巧な細工の人形でこれほど大きなものは、アメリアもゼルガディスもいままで見たことがない。 > 黒い法衣も赤い帯も、腕の中の人形も。 > ただ、異様。 > 巫女が赤い唇に笑みを刻んだ。 >「こんばんわ」 >「こ・ンばん・ワ」 > その後を追うように舌足らずな声がして、かくん、と人形の頭がたれた。 >「しゃべった!?」 > アメリアが思わずゼルガディスの腕にしがみつく。 > よく見てみると腕の中の人形は、茶色の巻き毛をした少女を模していた。着ているのは豪奢(ごうしゃ)な黒いドレス。 > 美術品として扱われてもおかしくないほどの、美しいアンティークドールだった。 > ゼルガディスの袖をとらえて離さないアメリアに、その巫女は笑いかける。 > その白い指先が、腕の中の人形の頬を、すっ、と撫でた。 >「シィダは、お喋りができるのよ」 > その視線を遮るように、ゼルガディスがアメリアの前に立つ。 >「で、何の用だ?」 > 黒い髪を風に流して、巫女は首を傾げた。 >「ついさっき、このコの妹にあたるもうひとつの人形が逃げ出してしまったの」 >「逃ゲ・出した」 > シィダと紹介されたアンティークドールが巫女のセリフを繰り返す。 >「あなたたち見なかった?」 >「いや。あいにくとこの街には来たばっかりだ。用はそれだけか? なら、オレたちはもう行きたいんだが」 > とりつくしまもなくゼルガディスが即答した。 > 実際に知らないうえに、この黒い巫女が発する気配はどこかおかしい。 > 普段は、それなら一緒に探します、などと言い出すアメリアも喋る人形にすっかり怯えていて、何も言わない。 >「一緒に探してくれない?」 >「断る」 > はっきりきっぱりそう言うゼルガディスの隣りで、アメリアもぶんぶか首を横にふった。 > 逃げ出す人形。 > はっきり言って、そんなモノ見たくもなかった。 > 巫女が満月の明かりの下、顔をくもらせる。 >「意地悪なのね」 >「イジ・わル」 > 巫女はシィダを抱えたまま、哀しげにうつむいた。 >「残念。なら、しょうがないわ」 > 巫女がぽつんと呟いた。 > ゼルガディスとアメリアには、それが“もう行ってもいい”と言う意味にはどうしても聞こえなかった。 > うつむいていた巫女が上目遣いにゼルガディスの姿を見た。 >「しょうがないから、あのコの代わりはあなたにする」 > その赤い赤い唇が、ニッと笑む。 > 二人の背後に気配が生まれ出た。 >「ゼルガディスさん!」 > アメリアがゼルガディスを突き飛ばした。 > 離れる二人の間を、銀色の光がかすめていく。 > いつの間にか現れた黒い法衣を着た男に、剣を抜いたゼルガディスが斬りかかった。 > 腕の立つ男だった。斬り結ぶ二人のあいだで銀色の刀が幾度もきらめく。 > シィダを抱えた巫女が笑った。 >「顔に傷をつけてはダメよ。こんなにキレイな顔と髪をしてるんだもの。せっかくだから外見もキチンと模していただきましょう」 >「模・しテイ・ただク」 >「それから、女の子のあなた。あなたも特別に一緒に人形にしてあげる」 >「しぃだ・ト・一緒」 > 初めて主とは違う言葉を喋ると、シィダはかくかくと細かくふるえだした。 > そして腕の中から飛び出すと、宙を舞ってアメリアに頭上から襲いかかる。 > だが、アメリアは呪文を唱え終わっていた。 >「烈閃槍!(エルメキア・ランス!)」 > アメリアの手から放たれた光条が、シィダに直撃する。 > 次の瞬間、シィダはあっけなく地面に転がった。もはやピクリとも動かない。 >「やはり精神系の魔法で正解ですね」 >「くっ」 > 巫女がギリ、と唇を噛んだ。 > さっきまでの余裕の表情は、微塵もない。 >「何してるの! 早く捕らえてッ。ユズハが逃げて、キリエとシィダとも失くしたなんて、あのかたに何て言えばいいの!」 > 巫女の悲鳴を受けて、男が鋭く舌打ちする。そうして、ゼルガディスの放った一撃をムリヤリ弾き返したときだった。 > フッとゼルガディスが笑う。 > 男がいぶかしげな表情をしたその瞬間、巫女から声があがった。 >「エデア、後ろっ」 > ふり向くと、目の前に靴の爪先が迫っていた。 >「あっ」 > アメリアが声をあげる。 > 助走をつけて跳躍し、こめかみに向かって横薙ぎに蹴りを放ったのはよかったのだが、男が巫女の声にふり向いたため、こめかみではなく眉間に爪先がヒットしてしまった。 > まあどちらも人体急所だから問題はないのだが。 > 衝撃に男が剣を落としてよろめく。 > そこに、ゼルガディスが顎先を狙って拳を叩きこんだ。 > 脳震盪を起こして、声もなく倒れ伏す男を一瞥(いちべつ)して、ゼルガディスは黒衣の巫女に目をやった。 > その冷ややかな目の光に、ビクリと巫女が身をふるわせる。 >「目をつけた相手が悪かったな」 >「…………ッ!」 > 巫女は素早く身をひるがえすと、もと来た路地の暗がりの中へと姿を消した。薄情にも男を置いたまま。 > ゼルガディスは剣を収めると、ほう、と息をついた。 >「まったく何だってんだ………」 > 風に混じっていた澱んだ気配はきれいに消えていた。 > 不意に、すぐ後ろにいるはずのアメリアが、ゼルガディスのマントをぎゅっとつかんで引っ張った。 >「アメリア?」 > 返事はない。 >「どうした。怪我でも―――」 > 言いながらふり返った、ゼルガディスの言葉が途中で途切れる。 > 完全に固まってしまっているアメリアの視線の先には、壊れたシィダとは別のクリーム色のドレスを着た人形がじっとこちらを見て立っていた。 > |
5336 | ・・・・・振り向けない・・・・ | ゆえ | 1/2-00:05 |
記事番号5332へのコメント あれけまして、おめでとうございます〜。ゆえでございます。 新年早々、一発やらかしました。 レスつけるつもりが、そのまま送信してる・・・・・ううっ、一坪さん、あきやさん住みません・・・・滝に打たれて修行してきます・・・ > それに、ベール持ちを務めるためにその花嫁の姪から、淡いクリーム色のドレスを借りて正装したアメリアが問答無用に可愛かったので、実はそう怒ってもいない。 問答無用で可愛いです、アメリア♪で、それを眺めてるゼルもまた一向♪ やっぱりアメリアには甘いな、ゼル♪ > 巫女が赤い唇に笑みを刻んだ。 >「こんばんわ」 >「こ・ンばん・ワ」 > その後を追うように舌足らずな声がして、かくん、と人形の頭がたれた。 >「しゃべった!?」 > アメリアが思わずゼルガディスの腕にしがみつく。 > よく見てみると腕の中の人形は、茶色の巻き毛をした少女を模していた。着ているのは豪奢(ごうしゃ)な黒いドレス。 > 美術品として扱われてもおかしくないほどの、美しいアンティークドールだった。 恐いです、不気味です〜 アンティークドールって、綺麗ですが、妙に恐いんですよね・・・・同様に市松人形も。いや、髪がでろれんっと延びるとかじゃなくて、あの目だと思うんです。 なーんか見透かされてるってゆーか・・・・え?自分にやましいことがあるから?はい、そのとーりです(懺悔) >「顔に傷をつけてはダメよ。こんなにキレイな顔と髪をしてるんだもの。せっかくだから外見もキチンと模していただきましょう」 >「模・しテイ・ただク」 >「それから、女の子のあなた。あなたも特別に一緒に人形にしてあげる」 >「しぃだ・ト・一緒」 ひょぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!! 恐いです恐いです〜。でも人形にしたらぬいぐるみ状態とだったら良いかも・・・・ > 完全に固まってしまっているアメリアの視線の先には、壊れたシィダとは別のクリーム色のドレスを着た人形がじっとこちらを見て立っていた。 ほぉら、もう私は後ろを振り返られません。 だって後ろにゃぬいぐるみがわらわらと・・・・ああっ可愛いステゴザウルスのぬいぐるみまで見つめてるよーな気が・・・・・ と、新年早々トチ狂ったレスですが、私ほんとーにホラー物、ダメなんですよ〜。 ただ一人好きなやつがいて、朝なんかきーきー音がするなぁと思って起きたらリングのビデオで見て時は金縛りにあうかと思いました。 とわいえ、恐い恐いといいつつも、やはり続きが気になるもので。 どうなるんでしょーねぇ、アメリア達。 だだ、この話を呼んでいて、MEXTのアルテメ塔を思い出したのは私だけでしょうか? |
5340 | 正面に回り込まれたりとか(笑) | 桐生あきや | 1/2-01:56 |
記事番号5336へのコメント >あれけまして、おめでとうございます〜。ゆえでございます。 こちらこそ、あけましておめでとうございます〜。 新年早々、レスどうもありがとうございます。嬉しいですう。 >新年早々、一発やらかしました。 >レスつけるつもりが、そのまま送信してる・・・・・ううっ、一坪さん、あきやさん住みません・・・・滝に打たれて修行してきます・・・ 景気づけに良いのではないかと(そういう問題ではない)。 だれでもやります、一回以上は(笑) >> それに、ベール持ちを務めるためにその花嫁の姪から、淡いクリーム色のドレスを借りて正装したアメリアが問答無用に可愛かったので、実はそう怒ってもいない。 >問答無用で可愛いです、アメリア♪で、それを眺めてるゼルもまた一向♪ >やっぱりアメリアには甘いな、ゼル♪ 甘々です(笑)。 桐生にしては珍しく、ガウリナの絡まないゼルアメになりそうです。 しかし人間とは不思議なもので、ゼルアメばっかり書いているとガウリナも書きたくなる(笑)。逆もまたしかり。多分、ガウリナもそのうち書き始めます。ホント節操無し……。 >>「こ・ンばん・ワ」 >> その後を追うように舌足らずな声がして、かくん、と人形の頭がたれた。 >>「しゃべった!?」 >> アメリアが思わずゼルガディスの腕にしがみつく。 >> よく見てみると腕の中の人形は、茶色の巻き毛をした少女を模していた。着ているのは豪奢(ごうしゃ)な黒いドレス。 >> 美術品として扱われてもおかしくないほどの、美しいアンティークドールだった。 >恐いです、不気味です〜 >アンティークドールって、綺麗ですが、妙に恐いんですよね・・・・同様に市松人形も。いや、髪がでろれんっと延びるとかじゃなくて、あの目だと思うんです。 >なーんか見透かされてるってゆーか・・・・え?自分にやましいことがあるから?はい、そのとーりです(懺悔) 恐いですね……。小さい頃、親に買ってもらった人形が恐くて押し入れに封印してしまった過去があります(笑)。しかし見るのも恐かったんですが、押入に入れておくのも祟られそうで、結局どっちも恐いという(^^; >> 完全に固まってしまっているアメリアの視線の先には、壊れたシィダとは別のクリーム色のドレスを着た人形がじっとこちらを見て立っていた。 >ほぉら、もう私は後ろを振り返られません。 >だって後ろにゃぬいぐるみがわらわらと・・・・ああっ可愛いステゴザウルスのぬいぐるみまで見つめてるよーな気が・・・・・ 気のせいですっ、きっと! ほぉら、つぶらで可愛いお目々……。 ああ、でも我が家のたれぱんだも、あの同心円の目が……(笑) >と、新年早々トチ狂ったレスですが、私ほんとーにホラー物、ダメなんですよ〜。 実は私もダメです。「りんぐ」なんか未だに見る気も起きません。 >とわいえ、恐い恐いといいつつも、やはり続きが気になるもので。 >どうなるんでしょーねぇ、アメリア達。 ご、ごめんなさい。ホラー物、ダメなのに……。 途中から、恐くはなくなると思うのですが、うーん……。 >ただ、この話を呼んでいて、MEXTのアルテメ塔を思い出したのは私だけでしょうか? 書きながら思い出してました、しっかりと(笑)。 最初、リナたち怯えまくってましたね。いや、あの回はガウリイのクラゲとゼロスとリナにつきるのではないかと個人的に思ってます。 レスどうもありがとうございました! ゆえさんの方も、天空歌集の外伝がんばってくださいね。 それでは、今年もどうかよろしくお願いしますm(_)m 桐生あきや 拝 |
5338 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 2 | 桐生あきや | 1/2-01:23 |
記事番号5331へのコメント 人形に睨まれて、アメリアは硬直したように動かない。 「アメリア。おい、アメリア!」 強い口調で名前を呼ぶと、必死で人形から視線をそらしたアメリアが、ぎぎぃっと後ろをふり向いた。 涙目で無言のうちに「とってもコワイですう」と訴えられる。 二人から少し離れたところに立っている人形は、石畳のうえに転がっているシィダと同じくらいの大きさの同じようなアンティークドールだった。 白と見間違うようなプラチナブロンドの髪は肩のあたりで切りそろえられていて、不思議な朱橙(しゅとう)色の瞳をしている。 朱色に近いが、それよりももっとオレンジを帯びた色合いだ。 ドレスもシィダの人形と同じく豪奢なものだったが、髪と同じような淡いクリーム色だった。今日の昼にアメリアが借りたものよりも、遙かに豪華に作られている。 敵意は感じられなかった。 ただ、小さな子供とあまり変わらない大きさの精巧な人形が、月の光を浴びながら黙って通りの真ん中に立ってこっちを凝視しているのだ。 シィダと違って喋ろうとする様子はなかったが、喋るにしろ喋らないにしろ、ひたすら普通にコワイ。 「こいつが逃げた人形なのか………?」 もしそうだとしても、どうして自分たちの前に現れたのかがわからなかった。 そうしていると、人形が不意に動いた。 アメリアが、ビクリと身をすくませる。 ゼルガディスはアメリアを後ろに庇うと、迷わず剣の柄に手をかけた。 だが、二人の目の前で人形はぎこちなく両手を前でそろえると、そのクリーム色の頭をぎぎっ、と下げた。 ようするに、お辞儀をしたのだ。 思わずゼルガディスとアメリアは顔を見合わせる。 「え、と………お礼を言ってるんでしょうか………」 まだ表情の引きつったアメリアがそう呟く。 「たぶんそうなんだろうな………」 なかば投げやりにゼルガディスはそう答えた。 再び顔を上げてこっちを見ている人形を嫌そうに見て、ゼルガディスは口を開いた。 人形なんかに話しかけるのはイヤだったが、アメリアがこの状態では、代わりを引き受けてくれるとも思えなかったので、しかたない。 「わかったから、もう行け。俺たちも行く」 人形がジッとゼルガディスを見てくる。 ゼルガディスはつとめてその視線を無視しながら、アメリアをうながした。 だが、当然のごとく、人形は二人の後をついてきたのである。 どんなに振り切ろうとしても人形がついてくるという、かなりヘビーな恐怖体験を充分に味わったあと、蒼白な顔でアメリアがゼルガディスを見上げた。 卒倒したりパニックを起こしたりしないだけ、まだ助かる。が、壊れる一歩手前と言ったほうが実は正解なのかもしれない。 「連れてくしか、ないんじゃ、ないでしょうか。もうヤ、です」 怪奇現象そのものを連れていくと自ら言い出すぐらいだから、逃げた後、ふり返るとそこにいる、という状況と直面するのがもう心底イヤらしい。 同じような心境のゼルガディスは溜め息をついて、あたりを見回した。 街を東に向かって逃げてきたため、明かりのついている建物が増えていた。まだ人とすれ違ってはいないものの、窓には人影が映るようになっている。 二人が歩く後ろを人形がついていくなどというシチュエーションは、死んでもイヤだった。 どういうわけか、攻撃呪文を放とうという気には二人ともならなかった。 恐怖体験に精神的なダメージを受けて思考が麻痺して、そこまで考えが至らなかったということもある。 だが何よりも、目の前の人形に敵意が微塵も感じられなかったせいかもしれなかった。 目の前の人形に視線を落とす。 意志の疎通ができてしまうという、岩壁に頭を叩きつけたくなるような現実はいかんともしがたいが、疎通ができるならしたほうがいいに決まっていた。 「どうしてもついてくるんだな?」 ギッ、と人形がうなずいた。 「俺たちの敵ではないと誓えるか?」 再び、人形の首がきしみながらうなずいた。 悲壮な顔でゼルガディスはアメリアをふり返った。 「連れていくしかないだろう」 「ですね………」 決断した後は早かった。 ゼルガディスがマントを外して、それで人形をくるむ。 アメリアもゼルガディスも直接抱っこしたいとは、カケラも思わなかった。 そうして東の大通りに出ると、普段泊まっている宿よりもワンランク上の宿屋を探した。 なにせ普段通りにお互い別々の部屋を取ると、人形の押し付け合いになることが目に見えていたので、寝室が二つと居間のある長期滞在者専用の部屋を借りる。 早く人形を手の中から放り出したくて階段を駆けあがる二人を、宿の主が怪訝な顔で見送った。 そうして、冒頭の会話となるのである。 ゼルガディスに、べてん、としばき倒された人形が、ギギギギと起きあがる。 その朱橙色の瞳がゼルガディスを凝視した。 「な、なんだか怒ってませんか………?」 「知るか」 冷や汗をだらだら流すアメリアに対して、ゼルガディスは冷ややかだった。別の言葉でいい加減キレたとも言うことができる。 「だいたい何だっていうんだ」 「変なことに巻きこまれちゃいましたねぇ………」 あの黒衣の男女に、襲いかかってきた人形。 セリフからすると、どうやら二人は新しい人形の材料に選ばれかけたらしい。 「こいつも何でついてきたんだ。逃げ出したならどっかに行けばいいだろうに」 ゼルガディスの言葉にも人形は何も言わなかった。 どうやらシィダのように喋ることはできないらしい。 その代わり、シィダよりも遙かに動けるようだった。首や手が細やかな動きを見せている。 ただ、歩くことはできないらしく、スススと音もなく宙をすべって移動するのが何とも言えず気味が悪い。同様に立つこともできず、立っているかのように宙に浮いているのである。 もちろん人形だから、とことん無表情。 「どうします?」 どうにか気持ちが落ち着いてきたアメリアがゼルガディスに尋ねた。 「どうにもならん。この街の伝承と魔道書が目当てでやってきたんだ。街から出ていくという選択肢はない。コレは無視して調査にかかる」 ヤケクソ気味な口調でゼルガディスは言うと、人形に視線を投げた。 「そいつはいったいどうやって動いてるんだ? 自我があるようだが、アンデットの類じゃないのか?」 「違うと思います。そんな気配しませんよ?」 アメリアとゼルガディスは人形から視線を外して、顔を見合わせた。 「あの女、俺たちを人形にすると言っていたな」 「ええ………」 同時に視線を人形に向ける。 人形がクリーム色の頭髪を揺らして、ギッと首を傾げた。 やや引きつった表情で、アメリアが尋ねる。 「あなたも、そうなの………?」 しばらくの沈黙の後、かくん、と人形はうなずいた。 ベッドの中で、アメリアは何度も寝返りをうった。 「寝れないですぅ………」 目を閉じると二時間ほど前の恐怖体験がよみがえってきて、どうしても眠れない。 夜の街中、宙を滑空して人形が迫ってくるのである。さすがにあれはキツイ。 元は人間とわかると、あの人形もそう怖くはなくなったが、やはりまだダメだ。最初の印象が悪すぎる。 ゼルガディスのところに枕を抱えていきたい気分だったが、そんな大胆な行動を実行に移したことは(いまのところ)なかったし、ゼルガディスの部屋に行くにはあの人形がいる居間を通らなくてはいけない。 しかたがないので枕をゼルガディスだと思って、ぎゅうっと抱きしめる。が、 「やっぱりコワイぃぃぃ」 そのとき、ふと良い案が思い浮かんだ。 枕を、ばべん、とゼルガディスの部屋ではないほうの壁に投げつける。 さすがに直接そっち側の壁に投げつける勇気はなかった。 しばらくすると、ドアがノックされて呆れ顔のゼルガディスが入ってきた。 「お前なぁ………」 どうやら呼びつけられたことに気がついているらしい。 ドアを閉めるとベッドの隣りまでやってくる。アメリアはベッドの上に座りこんだまま、ゼルガディスを見上げた。 「だって、怖くて寝れないんですぅぅ」 ゼルガディスが溜め息をつく。 「眠り(スリーピング)をかけてやろうか?」 「コワイ夢見そうだから、それもヤです」 「じゃあ、どうすればいいんだ俺は」 アメリアはぎゅうっとその服の裾をつかまえた。 その濃紺の瞳がうるうるとゼルガディスを見上げて懇願する。 「眠るまでそばにいてください」 ―――もちろん、ゼルガディスが断るはずもなかった。 |
5351 | 破烈の心臓 | ゆえ | 1/4-00:14 |
記事番号5338へのコメント どどどどどどどどどうも・・・・・・・・・・・ゆ、ゆえです・・・・・・(半泣き) > ただ、小さな子供とあまり変わらない大きさの精巧な人形が、月の光を浴びながら黙って通りの真ん中に立ってこっちを凝視しているのだ。 > シィダと違って喋ろうとする様子はなかったが、喋るにしろ喋らないにしろ、ひたすら普通にコワイ。 普通じゃなくても恐いですよ〜〜。んなもの道の真ん中にあったら。 そーいや、家の下の道路のど真ん中に、首だけの美容師さんが練習台でつかう人形が置かれてた事、おもい出しました・・・・・・・・ひょぇぇぇぇぇぇぇぇっ > ただ、歩くことはできないらしく、スススと音もなく宙をすべって移動するのが何とも言えず気味が悪い。同様に立つこともできず、立っているかのように宙に浮いているのである。 > もちろん人形だから、とことん無表情。 ・・・・・・・・某車やさんのロボットとか、電気屋さんのパラパラ踊るロボット君達は可愛いんですけどね・・・・・ すべって移動ですか・・・下に磁石があったとかいう落ちなら恐くないかなぁ・・・・ > そのとき、ふと良い案が思い浮かんだ。 > 枕を、ばべん、とゼルガディスの部屋ではないほうの壁に投げつける。 > さすがに直接そっち側の壁に投げつける勇気はなかった。 > しばらくすると、ドアがノックされて呆れ顔のゼルガディスが入ってきた。 >「お前なぁ………」 枕なげてる、アメリアもかわいいですが、それだけでやって来たゼルも大したもんですわ(笑) でも壁に穴あけて、一つの部屋にしてしまうという、強引な手もあるぞアメリア。 ううう、怪しさ爆発どころか、じりじりと燃えてますよ〜。 それでもアメリアがかわいいのは、やはり愛ゆえでしょう。うんうん。 どうなるんでしょうか、あの人形・・・しばらくは二人にひっついていそうですし。その間中、ゼルはアメリアの添い寝するんでしょうか(笑) つづき、たのしみです〜 |
5354 | そうか。その手があったぞ、ゼル(笑) | 桐生あきや | 1/4-01:41 |
記事番号5351へのコメント >どどどどどどどどどうも・・・・・・・・・・・ゆ、ゆえです・・・・・・(半泣き) ごごごごごごめんなさいっ。心臓はだいじょうぶでしたか? 破烈しちゃ、ダメですよ(笑)。 >> シィダと違って喋ろうとする様子はなかったが、喋るにしろ喋らないにしろ、ひたすら普通にコワイ。 >普通じゃなくても恐いですよ〜〜。んなもの道の真ん中にあったら。 書きながら、光景を想像してしまい。うーん、たしかに恐いわ。アメリア可哀相に……とか思っていた私って(←鬼) >そーいや、家の下の道路のど真ん中に、首だけの美容師さんが練習台でつかう人形が置かれてた事、おもい出しました・・・・・・・・ひょぇぇぇぇぇぇぇぇっ ショーウィンドウ以外の場所にあるマネキンや人形って、何か恐いですよね。いきなりそこだけ非現実的というか。 >> ただ、歩くことはできないらしく、スススと音もなく宙をすべって移動するのが何とも言えず気味が悪い。同様に立つこともできず、立っているかのように宙に浮いているのである。 >> もちろん人形だから、とことん無表情。 >・・・・・・・・某車やさんのロボットとか、電気屋さんのパラパラ踊るロボット君達は可愛いんですけどね・・・・・ >すべって移動ですか・・・下に磁石があったとかいう落ちなら恐くないかなぁ・・・・ ほら、この世界普通に空飛んで宙に浮きますからっ。 きっと同じ理屈なんですよっ。いいかんだな、オイ(汗)。 >> 枕を、ばべん、とゼルガディスの部屋ではないほうの壁に投げつける。 >> さすがに直接そっち側の壁に投げつける勇気はなかった。 >> しばらくすると、ドアがノックされて呆れ顔のゼルガディスが入ってきた。 >>「お前なぁ………」 >枕なげてる、アメリアもかわいいですが、それだけでやって来たゼルも大したもんですわ(笑) ほんと、すごいです(笑)。 >でも壁に穴あけて、一つの部屋にしてしまうという、強引な手もあるぞアメリア。 > > >ううう、怪しさ爆発どころか、じりじりと燃えてますよ〜。 >それでもアメリアがかわいいのは、やはり愛ゆえでしょう。うんうん。 私が書くと、なんかアメリアは子どもっぽくなるんですよねー。逆にリナは妙に物わかりがよくなるというか、ドライになるし……うーん。愛だけは他の人たちと同じくらいあると思うんだけどな……。 >どうなるんでしょうか、あの人形・・・しばらくは二人にひっついていそうですし。その間中、ゼルはアメリアの添い寝するんでしょうか(笑) そうか、その手があったか(笑)。ゼル、そうやってればずっとアメリアと添い寝していられるぞ(爆)。 ゆえさんの方もがんばってくださいね。楽しみにしています。 それでは、レスありがとうございましたー。 桐生あきや 拝 |
5352 | 初レスです♪ | 砂緒 | 1/4-01:19 |
記事番号5338へのコメント はじめまして。砂緒といいます。 今日が初レスでございます・・・が、結構前から桐生さまの作品読んでました。 なかなか感想書く時間がなくて、今までこそこそしてました。(笑) > どんなに振り切ろうとしても人形がついてくるという、かなりヘビーな恐怖体験を充分に味わったあと、蒼白な顔でアメリアがゼルガディスを見上げた。 おおお!!ホラーですかっ!! これで包丁持ってたら完璧だ。(間違ってる) > しかたがないので枕をゼルガディスだと思って、ぎゅうっと抱きしめる。 ・・・この枕になりたい・・・。(もっと間違ってる) > その濃紺の瞳がうるうるとゼルガディスを見上げて懇願する。 >「眠るまでそばにいてください」 > ―――もちろん、ゼルガディスが断るはずもなかった。 か・・・かわいいっ!!うるうるって・・・!! このかわいさは犯罪です。(とてつもなく間違ってる) これでゼルガディス断わったら、石投げられそうです。 (断わるはずはないんだけど) 密かなアメリアファンのわたしには、とても嬉しいお話です♪ 次が楽しみ♪ それでは。 間違いだらけの(笑)初レスでした。 |
5355 | 初めまして♪ | 桐生あきや | 1/4-01:51 |
記事番号5352へのコメント >はじめまして。砂緒といいます。 >今日が初レスでございます・・・が、結構前から桐生さまの作品読んでました。 >なかなか感想書く時間がなくて、今までこそこそしてました。(笑) 初めまして。桐生といいます〜。 ずっと前から読んでてくださったんですかっ。うあ、嬉しいです。 ありがとうございます〜〜! >> どんなに振り切ろうとしても人形がついてくるという、かなりヘビーな恐怖体験を充分に味わったあと、蒼白な顔でアメリアがゼルガディスを見上げた。 >おおお!!ホラーですかっ!! ごめんなさい。最初のうちだけです……(汗) >これで包丁持ってたら完璧だ。(間違ってる) 「チャイルドプレイ」という映画をふと今思い出しました(笑)。 あのオーバーオール着た恐い顔の人形。 >> しかたがないので枕をゼルガディスだと思って、ぎゅうっと抱きしめる。 >・・・この枕になりたい・・・。(もっと間違ってる) けっこう力持ちのお嬢様ですから、きっと潰されちゃいますよ。ぎゅむうとか言って(笑)。枕に手加減は……しないでしょうねぇ(笑) >> その濃紺の瞳がうるうるとゼルガディスを見上げて懇願する。 >>「眠るまでそばにいてください」 >> ―――もちろん、ゼルガディスが断るはずもなかった。 >か・・・かわいいっ!!うるうるって・・・!! >このかわいさは犯罪です。(とてつもなく間違ってる) かなり悪のりして書いてる私……。 ホントに前作が詰まってたみたいです(^^; 前作じゃこんな会話書けなかったものですから。 >これでゼルガディス断わったら、石投げられそうです。 >(断わるはずはないんだけど) ここで対応に困って眠りなんぞかけたら、ほんとに後が恐いです。ゼルも、書いた私も(^^; >密かなアメリアファンのわたしには、とても嬉しいお話です♪ >次が楽しみ♪ そんな密かだなんて、もっと公然と(無茶言うな)。 >それでは。 >間違いだらけの(笑)初レスでした。 私のレス返しも間違いだらけのような気が(笑)。 ほんとにどうもありがとうございます〜。 過去の作品ほど出来は良くないと思いますが、どうかつきあってやってください(^‐^) それでは。 桐生あきや 拝 |
5353 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 3 | 桐生あきや | 1/4-01:28 |
記事番号5331へのコメント 前回、話数入れるの忘れてました(汗)。新年早々こんなんでだいじょうぶかいな、私……。 *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 3話 *** 翌日。 雲が多く、すっきりとしない天気だった。 旅人たちと街の者たちとで雑多ににぎわう大通りを、一人の女性が歩いていた。 茶色の髪に茶色の瞳の、ごく普通の格好をした女性である。 彼女は、人混みの中を水の流れのようにスルリとかわして歩きながら、通りをはずれて路地へと入っていく。 そのままどんどん歩いていくと、女性は一軒の小さな空き家のドアをくぐった。 入ってすぐの部屋では、シィダを抱いていた黒衣の巫女とエデアが床に膝をついて、ひれ伏していた。 女性が部屋に入ってきたのを目にした途端、二人は汚れた床に額をこすりつける。 「も………もうしわけございません!」 「ユズハとシィダはどうしたの」 艶やかな声が静かに尋ねてくる。 ひれ伏す二人の背中が小刻みにふるえた。 「わたくしの声が聞こえなかったのかしら。ユズハとシィダはどうしたの。あの子たちは一応、大事な大事なお使いなのよ?」 「そ、それが――――」 エデアが必死に言葉を紡ごうとする。 「シ………シィダは、旅の剣士と巫女に壊されました」 「壊された」 女性がゆるりとまばたいた。その瞳に感情の色はない。 「じゃあ、ユズハは?」 「ユ、ユズハは………!」 目の前の汚れた床を穴があくほど凝視して、巫女は答えようとする。 「その………」 不意に、二人を見下ろす女性が巫女の言葉を遮った。 「キリエも前に壊したわね」 その声音に、ヒッと二人が息を呑む。 「あなたたち、もういいわ」 「お、お待ちくださ―――」 エデアと巫女が顔を上げて、何とか許しを乞おうとする。 女性の唇が動いた。 「爆風弾(ブラム・ガッシュ)」 真空の刃によって、肉片と化した二人をふり返ることなく、女性は空き家を出ていった。 あの恐怖の一夜から一週間が過ぎていた。 「ゼルガディスさん遅いですねー」 テーブルの上ではなく、隣りでちゃっかり長椅子に座っている人形にアメリアは話しかけた。 かくん、と人形がうなずく。 アメリアはすっかり人形とうち解けてしまっていた。 へばりついて離れてくれない以上、打ち解ける以外ないではないか。 いまだに少し恐いと思うときもあるが、馴れというものは恐ろしい。 名前は、ユズハ。 あの黒い法衣の巫女が言っていた名前を消去法で絞りこんだ結果、めでたく判明した名前である。 「外に出るのは嫌がるのに、こういうことは別ですよね」 ゼルガディスは、目的の魔道書を魔道士協会の図書館に借り受けに行っていて留守だった。 アメリアは、隣りでおとなしく座っているユズハに目をやった。 見れば見るほど、精巧な造りの人形だった。 精巧で、なおかつ大きい。きちんと立たせればその背丈は60センチを越えるだろう。 その顔は、木の粉を練り固めた上に胡粉(ごふん)を塗ってできていた。 ゼルガディスによれば、胡粉とは貝殻を焼いて粉にした真っ白な染料のことを言うらしい。どうしてそんなことを知っているのかは謎だが。 陶器でできているビスクドールしか知らなかったアメリアとって、胡粉の人形はちょっとした驚きだった。 胡粉を塗られた人形の肌は、白磁の肌よりも自然な質感と色合いを出していて、以前から釉薬(うわぐすり)をかけられて、やたらテカテカしている陶器の顔を気持ちが悪いと思っていたアメリアは胡粉の肌が気に入った。 唇は形がよく、上品な赤で塗られている。 目も、この手の人形にありがちな巨大な瞳ではなく、あくまでも自然な大きさの瞳が朱橙色のガラス玉で造られていた。 髪はいったいどういう染めを行ったのか艶々と輝くプラチナブロンドで、クリーム色に近いそれは肩のあたりできれいに切りそろえられている。 着ている衣装は、髪と同じ色の淡いクリームの贅沢なドレス。 こうやって、ちょこんと座っていれば文句無しに完璧な人形だった。 きっと好事家たちが、惜しげもなく金を払うほどの。 ギッ、と首が動いて、ユズハがアメリアを見上げた。 (………動かなければの話ですけどね) アメリアは、内心でそう付け足した。 「アメリア、紙持ってないか」 借りてきた魔道書から顔を上げることなく、ゼルガディスはそう言った。 ゼルガディスが座っている前のテーブルには、何やら書き散らされた羊皮紙がこれでもかとばかりに散らばっている。 「ちょっと待っててください」 そう言ったアメリアが自室に向かう足音がして、しばらくしてからスッと数枚の羊皮紙がゼルガディスの目の前に差し出された。 「ああ、すまな――――」 フッと顔をあげると、目の前にはどアップで迫る無表情な白い顔。 「うをっ!?」 思わず長椅子のうえでのけぞると、手に持っていた魔道書がユズハの顎に見事なアッパーカットを喰らわせた。 ごず、鈍いと音がして、もともと宙に浮いていたユズハがテーブルを越えて向こう側の長椅子へと吹っ飛んでいく。 ひらひらと羊皮紙が部屋を舞った。 ちょうど部屋から出てきたアメリアがその光景を見て悲鳴をあげる。 「あああああっ、ユズハに何してるんですかゼルガディスさん! せっかく紙を持っていってくれたのにっ」 ユズハのところまですっ飛んでいくと、アメリアはその身を起こしてやる。 「こいつに持たせるな! 自分で渡せ頼むから!」 憤然と叫ぶゼルガディスに、負けじとアメリアがユズハを抱きかかえて反論する。 「紙を出すのにだいぶ荷物をひっくりかえしちゃって、すぐには持っていけなかったから、ユズハが持ってってくれたんです。イジメちゃダメじゃないですか!」 「だいたい何だってお前は、そんな得体の知れないモノとうち解けているんだっ」 「えー、いいじゃないですか。ユズハは良いコですよ。ねー?」 がくん、とその腕の中のユズハがうなずいた。 (笑っている。絶っ対、笑ってやがるっ) 一も二もなくゼルガディスはそう確信した。 ユズハ対ゼルガディスの水面下の戦いが始まったのは翌日からだった。 それから数日経って、今度はアメリアが買い物に出かけて、部屋にはゼルガディスとユズハの二人だけになってしまった。 買い物に行きたいと言うアメリアに、一応の苦言は呈(てい)してみたのだが、ずっと留守番してたんですから少しぐらい良いじゃないですか、と逆にカウンターを喰らって黙って見送るしかなかった。 「おみやげを買ってきますね」と言われたユズハは、おみやげが何なのか理解できなかったらしく、がくんと首を傾げたままアメリアを見送った。 「おい、ユズハ」 ゼルガディスが不機嫌な声で名を呼ぶと、正面の長椅子にちょこんと座ったユズハが、ギギギと顔をあげた。 「お前、俺のこと嫌いだろう」 ギッ、と首が縦にふられた。 「安心しろ。俺もお前が嫌いだ」 そう言ってゼルガディスは、再び魔道書を読み始めた。 だが、すぐに視線を感じて集中が途切れる。 「………何だ」 ギギッ、と首が右を向いてわざとらしく視線をそらす。 (コノヤロウ………) 魔道書を組んだ足に乗せたまま、ゼルガディスはあらぬ方向に視線を投げて溜め息をついた。 「あいつが人形が好きだとは知らなかったな………」 どちらかというと、人形よりぬいぐるみのほうが好きそうに見えたのだが。 気を取り直して、また魔道書に視線を落とす。 「ユズハ」 首は動かさなかったが、黙って聞いているのは何となくわかった。 「あまりあいつを巻きこむなよ」 キッ、と首がかすかに音をたてた。 その朱橙色のガラスの瞳が、ジッとゼルガディスを見る。 顔をあげずにゼルガディスは続けた。 「壊れるときが来たら、その前に黙っていなくなれ」 人形の器にヒトの精神が宿るというのは、どう考えても異常な状態で、それが長く続くわけがない。 このまま何も起こらずにユズハが無事でいたとしても、そう長くは保たないだろうことは容易に想像がついた。 アメリアが、そのあたりも知ったうえでユズハを可愛がっているのなら別にいいのだが、どうもそんなふうには見えなかった。 突然この人形が動かなくなったら、きっと泣くだろう。 泣かれると、どうしていいかわからなくなる。 ユズハの首がきしむ音はしなかった。 部屋に静かな沈黙が落ちる。 しばらくそうやって時間が過ぎていき、ゼルガディスが窓の外の夕焼けに気がついて、顔をあげた。 「遅いな」 窓を見ながら呟くと、不意に正面でゴト、と乾いた物音がした。 弾かれたようにそちらを見やると、ユズハが長椅子から床の上に転がり落ちていた。 「おい!?」 慌てて拾い上げ、長椅子の上に座り直させる。 「おい、どうし―――」 人形に尋ねようとして、ゼルガディスは息を呑んだ。 ユズハの白い額に赤く光る線が浮かび上がっていた。 その五本の直線が形作るものは、あまりにもはっきりとしていて間違えようもない。 (逆五紡星!?) その形の魔道においての意味は、アンバランス。 自然に逆らう力の流れ。 無表情のまま人形がカタカタとふるえだす。 「何だ………!?」 ユズハの額の逆さ星印に、ゼルガディスの指が触れる。 その指の先から、ユズハの額に一筋の亀裂がはしった。 驚いたゼルガディスの指がユズハから離れた瞬間、人形の体は空中に浮き上がり、窓の外へと飛び出していく。 直後、この宿の建物のすぐ近くで大きな魔力が動くのをゼルガディスは感じ取った。 鋭い舌打ちと共に、ゼルガディスは剣をつかんで窓枠に足をかけた。 「アメリア―――!!」 |
5356 | 何だか愛着が・・・・(笑) | 雫石彼方 | 1/4-02:31 |
記事番号5353へのコメント こんばんわ、雫石です。 「2」が出た時、感想書いて送ろうとしたんですが・・・・いざ書き終わって送信!とやっても全然繋がらなくて、レスつけられませんでした(T-T)何故なのーーっ!? ユズハ、最初は怖くて怖くてしかたなかったですが、慣れてくると何だか愛着が湧いてきますねぇ。アメリアと仲良しこよしなのがとっても微笑ましい(^^)ゼルとは仲悪しってのがいかにもありそうで笑えますし。 ところでユズハ、額にヒビ入った上にどっかに飛んでっちゃいましたね。ユズハの中で一体どういう変化が起こったのかしら・・・? では、この辺で。 |
5360 | 最初のホラーが嘘のよう(笑) | 桐生あきや | 1/5-00:43 |
記事番号5356へのコメント >こんばんわ、雫石です。 こんばんわです〜。毎回レスもらっちゃって、ほんとに嬉しいですう(><) >「2」が出た時、感想書いて送ろうとしたんですが・・・・いざ書き終わって送信!とやっても全然繋がらなくて、レスつけられませんでした(T-T)何故なのーーっ!? たまにパソの機嫌が悪いときあるんですよねぇ。私のパソも急に画面がブラックアウトして再起動を始めたりします(汗)。 >ユズハ、最初は怖くて怖くてしかたなかったですが、慣れてくると何だか愛着が湧いてきますねぇ。アメリアと仲良しこよしなのがとっても微笑ましい(^^)ゼルとは仲悪しってのがいかにもありそうで笑えますし。 最初、どっちにひっつかせるか迷ったんですよ。ゼルにひっつかせてアメリアの嫉妬を書くのもいいかなーって思ったんですが、より面白いのはどっちだろうと考えた結果ゼルに決定しました(笑)。 ゼル、ごめんね(笑)。 明日、成人式で朝六時半起きなのに、なにやってるんだろう私(^^; おとなしく寝ます(笑) それでは。 追伸 東京に戻ってからになりますが、年賀メール送りつけてもいいでしょうか……?(汗) |
5357 | ユズハ最高っ! | ねんねこ E-mail URL | 1/4-12:08 |
記事番号5353へのコメント ROMるだけとか言ってたくせに何してんでしょうかね、自分。 というわけでねこちゃんだす(笑) なんといってもユズハ最高っ! 素敵過ぎっ! ていうか、ゼル笑えるよっ! どうやらこの頃、沈着冷静という言葉が彼にかけてきているようで、なんとも嬉しい限りです(嬉しいのか、自分)。 でも、どうやってもケンカを売られるほうなのね……で、買って中途半端な負け方するわけね……というか、精神的にユズハに負けている気がするのは、ねんねこの気のせいでしょーか……(笑) あああ、何故アメリアはユズハなんかとっ!などとおもっとるんでしょうな。 アメリアがなんといっても可愛いです。 (まだ)ひねくれてなくて、素直そのもの。 何度読んでもあっきーの作品は笑えますな。(感動もするけど) 続き、頑張ってくださいな……って、とりあえず、全部書き終わってるんだったっけ? じゃあ、頑張ってがしがし投稿してくださいな(笑) ではでは! あなたが帰りそうな頃にメールださせていただきます。 ……ていつの話だよ(笑)(←1人ツッコミ) |
5361 | ああ、ありがとうっ! | 桐生あきや | 1/5-01:03 |
記事番号5357へのコメント >ROMるだけとか言ってたくせに何してんでしょうかね、自分。 >というわけでねこちゃんだす(笑) 息抜きにやってきてくれたのね、きっと(笑)。 というわけで、いらっしゃいませです(オイ)。 >なんといってもユズハ最高っ! >素敵過ぎっ! ていうか、ゼル笑えるよっ! ああ、ありがとうっ。ねこちゃんにそう言ってもらえるなんて! ユズハが気に入ってもらえるかどうか、アップする前はドキドキものだった(^^;。 オリキャラなうえ、二人のラブラブを邪魔するし、色気はないし(意味不明)。 >どうやらこの頃、沈着冷静という言葉が彼にかけてきているようで、なんとも嬉しい限りです(嬉しいのか、自分)。 NEXTのイメージかな、この話だと……。 理不尽なことに両手わななかせてながら、怒鳴っている光景が浮かんできたり……(笑)。 >でも、どうやってもケンカを売られるほうなのね……で、買って中途半端な負け方するわけね……というか、精神的にユズハに負けている気がするのは、ねんねこの気のせいでしょーか……(笑) ゼルの受難はこれからも続きます(合掌)。 というか、精神年齢が低下していきそうな気配(汗)。 >あああ、何故アメリアはユズハなんかとっ!などとおもっとるんでしょうな。 めっちゃ思ってるんでしょうなあ(笑)。 >アメリアがなんといっても可愛いです。 >(まだ)ひねくれてなくて、素直そのもの。 裏設定では第二部終了後18才のはずなんだけど……あれ? 私は原作とアニメをごっちゃにしてて、アニメのあとに第二部が来るんだって思ってるものだから……(爆)。 >何度読んでもあっきーの作品は笑えますな。(感動もするけど) ありがとう、うううう(感涙)。 笑いのセンスがあるのか、いつも自分自身に自問自答して書いてるもので……。高校のとき、周りがもっと笑える話を書く人ばっかだったから、いまいち自分の笑える話に自信がないのですよ。 >続き、頑張ってくださいな……って、とりあえず、全部書き終わってるんだったっけ? >じゃあ、頑張ってがしがし投稿してくださいな(笑) します〜。でも明日……もう今日か。成人式でへろへろなのでお休みします、多分。 着物は体力勝負! とは着付けしてくれる、おばさんの名言(笑)。寝ろよ、私(^^; >あなたが帰りそうな頃にメールださせていただきます。 >……ていつの話だよ(笑)(←1人ツッコミ) 七日だす(笑)。 ありがとう〜〜。私もねこちゃんに帰ってから年賀メール送っていいかな? おみやげ付きの(意味深)。 いや、別にウイルスとか送る気はないよ(笑)。 ではでは。 |
5367 | なんのそのっ! | ねんねこ E-mail URL | 1/5-20:42 |
記事番号5361へのコメント >>ROMるだけとか言ってたくせに何してんでしょうかね、自分。 >>というわけでねこちゃんだす(笑) > 息抜きにやってきてくれたのね、きっと(笑)。 > というわけで、いらっしゃいませです(オイ)。 再び出没(爆) >>なんといってもユズハ最高っ! >>素敵過ぎっ! ていうか、ゼル笑えるよっ! > ああ、ありがとうっ。ねこちゃんにそう言ってもらえるなんて! > ユズハが気に入ってもらえるかどうか、アップする前はドキドキものだった(^^;。 > オリキャラなうえ、二人のラブラブを邪魔するし、色気はないし(意味不明)。 はっはっはっ何を言う。 ンなの、クーにもいえることではないかっ! 色気ゼロ。ゼルをからかうのみ存在意義あり。 >>どうやらこの頃、沈着冷静という言葉が彼にかけてきているようで、なんとも嬉しい限りです(嬉しいのか、自分)。 > NEXTのイメージかな、この話だと……。 > 理不尽なことに両手わななかせてながら、怒鳴っている光景が浮かんできたり……(笑)。 おーけいっ!NEXTが一番好きなのでその設定は最高だっ! 朱に交われば赤くなる状態中な訳ですな。 >>でも、どうやってもケンカを売られるほうなのね……で、買って中途半端な負け方するわけね……というか、精神的にユズハに負けている気がするのは、ねんねこの気のせいでしょーか……(笑) > ゼルの受難はこれからも続きます(合掌)。 > というか、精神年齢が低下していきそうな気配(汗)。 あっきーのところもか……いやもうねんねこは諦めたよ。クーがいる限り、あの男の精神年齢が上がるのは不可能だ…… >>あああ、何故アメリアはユズハなんかとっ!などとおもっとるんでしょうな。 > めっちゃ思ってるんでしょうなあ(笑)。 ……で、今回『抱っこ』ですか(爆笑) ゼルの顔が目に浮かぶようです。 >>アメリアがなんといっても可愛いです。 >>(まだ)ひねくれてなくて、素直そのもの。 > 裏設定では第二部終了後18才のはずなんだけど……あれ? > 私は原作とアニメをごっちゃにしてて、アニメのあとに第二部が来るんだって思ってるものだから……(爆)。 いやそーでしょ(あっさり) ねんねこもそのつもりで書いてるだす。 >>何度読んでもあっきーの作品は笑えますな。(感動もするけど) > ありがとう、うううう(感涙)。 > 笑いのセンスがあるのか、いつも自分自身に自問自答して書いてるもので……。高校のとき、周りがもっと笑える話を書く人ばっかだったから、いまいち自分の笑える話に自信がないのですよ。 それはねんねこも。いつもはずすんだよね。 >>続き、頑張ってくださいな……って、とりあえず、全部書き終わってるんだったっけ? >>じゃあ、頑張ってがしがし投稿してくださいな(笑) > します〜。でも明日……もう今日か。成人式でへろへろなのでお休みします、多分。 > 着物は体力勝負! とは着付けしてくれる、おばさんの名言(笑)。寝ろよ、私(^^; をををっ!そーか、成人おめでとう。『成人』打つとなぜか『聖人』出るけどそれもよし(笑) >>あなたが帰りそうな頃にメールださせていただきます。 >>……ていつの話だよ(笑)(←1人ツッコミ) > 七日だす(笑)。 > ありがとう〜〜。私もねこちゃんに帰ってから年賀メール送っていいかな? おみやげ付きの(意味深)。 > いや、別にウイルスとか送る気はないよ(笑)。 7日ね。おっけーvv とりあえずそれまでにくだらない小話をつけておくることにします。 ではでは〜! |
5358 | ユズハらぶ♪ | ゆっちぃ E-mail URL | 1/5-00:32 |
記事番号5353へのコメント 桐生さんお久し振りです、覚えてますでしょうか?ゆっちぃです〜〜 『破裂の人形』、ばっちりしっかり初めっから読んでたくせに感想レス遅れてしまいましたι これとゆうのも全て冬課題のせいです(おいこらι) ま、まぁ何はともあれっ! タイトルに書かせて頂いた通り、ユズハちゃん可愛いですね〜。 最初の不気味さ(汗笑)は何処へやら、いつのまにかすっかり姫と馴染んじゃって♪ おまけに魔剣士さんと険悪むーどですし(嬉)←嬉しいんかい!(一人ツッコミ) いやはや人形相手にやきもきする魔剣士さんは良いですね〜〜 これからもユズハちゃんにはゼルを引っ掻き回して欲しいです(酷ι) 相変わらず奥が深くって設定とか構成とかとっても素敵な桐生サンのお話、続きスッゴク楽しみですv いつも素敵なお話拝見させて頂き、ありがとうございます(ぺこり) では、次回を楽しみに待ちつつこの辺で〜 ゆっちぃ 追記>> 肝心なご挨拶が抜けてました(汗) 明けましておめでとうございます。 記念すべき新世紀、明けて早々桐生さんの作品読めてとっても幸せです(はぁと) |
5362 | よかった〜、気に入ってもらえて | 桐生あきや | 1/5-01:13 |
記事番号5358へのコメント >桐生さんお久し振りです、覚えてますでしょうか?ゆっちぃです〜〜 はい〜。しっかりはっきり覚えてます! おひさしぶりです。 >『破裂の人形』、ばっちりしっかり初めっから読んでたくせに感想レス遅れてしまいましたι >これとゆうのも全て冬課題のせいです(おいこらι) 宿題とは、これまた最大の障害ですね(^^; おつかれさまです〜。 >ま、まぁ何はともあれっ! >タイトルに書かせて頂いた通り、ユズハちゃん可愛いですね〜。 ありがとうございますっ。 この度はうちのユズハをご愛顧いただいて、嬉しいかぎりです(笑)。 始めてオリキャラを出したので、気に入ってもらえるか結構ドキドキしてました。 >最初の不気味さ(汗笑)は何処へやら、いつのまにかすっかり姫と馴染んじゃって♪ 姫、順応力高すぎですね。喉元過ぎれば何とやら(笑)。 >おまけに魔剣士さんと険悪むーどですし(嬉)←嬉しいんかい!(一人ツッコミ) >いやはや人形相手にやきもきする魔剣士さんは良いですね〜〜 ゼル、相手は人形なのよ。とっいっても、もうすぐ人形でなくなりますが(^^; タイトルに嘘をつきつつあるなあ、私。 >これからもユズハちゃんにはゼルを引っ掻き回して欲しいです(酷ι) リクエストにお応えして、ユズハにはこれからもがんばってもらいます(笑)。 >相変わらず奥が深くって設定とか構成とかとっても素敵な桐生サンのお話、続きスッゴク楽しみですv ご、ごめんなさい。今回はヘボいです(汗)。 ノリ重視というか何というか……。 楽しんでいただければ、幸いです。 >いつも素敵なお話拝見させて頂き、ありがとうございます(ぺこり) こちらこそ、いつもレスつけてもらってありがとうございます。 >追記>> >肝心なご挨拶が抜けてました(汗) >明けましておめでとうございます。 こちらこそ、あけましておめでとうございます(ぺこり) >記念すべき新世紀、明けて早々桐生さんの作品読めてとっても幸せです(はぁと) 新年早々読んでもらってこっちも幸せです(はぁと)。 今年もよろしくお願いします〜。 それでは。 桐生あきや 拝 |
5359 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 4 | 桐生あきや | 1/5-00:34 |
記事番号5331へのコメント *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第4話 *** 少し時間はさかのぼる。 アメリアはあちこちのお店を見てまわったあと、最後にユズハへのおみやげを決めかねていた。 「どうしたらいいんでしょう。あの大きさならベビー服とか余裕で着られそうですよね。なんか代わりの服とかにしようかな」 ちょうど通りの隅のほうの露店で、女の人が手作りらしいベビー服を売っていたので覗いてみる。 「そんなに若いのに、もう子供がいるの?」 「へ?」 言われて、アメリアは真っ赤になって思いっきり首を横にふった。 「あら、ごめんなさい。じゃあ、プレゼント?」 違う、と答えようとして、ある意味その言葉は正しいことに気がつく。 だってユズハは生きているのだ。少なくとも意志はちゃんとある。 プレゼントと言うのもあながち間違ってはいない。 「ええ、そんなものです」 アメリアが選んだのはクリーム色のワンピースだった。ドレスと同じ色だが、それよりも遙かにシンプルな造りをしている。 帰路について、もう少しで宿に着くという時だった。 西日の射す路地を曲がると、女の人が立っていた。 ごく普通の服装に茶髪に茶の瞳の、ごく普通の女の人だった。 だがアメリアの心に何かが引っかかる。 「こんにちわ。それとも、もうこんばんわかしら」 夕陽に照らされて、茶色の髪が飴色に輝いている。 油断無くアメリアは女性から距離をとった。 「何か御用ですか?」 「ええ。ずっとあなたを探していたの」 クス、と女性が笑った。 「ユズハを返してちょうだい」 「ヤです」 驚いた表情もせずに即答したアメリアに、女性がわずかに目を見張る。 「面白いコ。驚きもしないのね」 「だってあなたの気配、おかしいです」 初めて女性が、声をたてて笑った。 平凡なその容姿と出で立ちが、威圧感あふれるものへと変わる。 「鋭いのね。気に入ったわ」 そう言うと、女性は一歩アメリアへと近づいた。 アメリアは一歩後ろに下がって距離を保つ。 「わたくしにユズハを返してくださらないかしら。あれは大切なわたくしのお人形なの」 「ユズハは私のものじゃありません。ユズハはユズハです。帰る気になれば自分で戻ってくると思いますよ」 平然とそう言うアメリアに、女性が目元をピクリと動かした。 「まあ、憎らしい。ならユズハを返してくれるまで、あなたを返すわけにはいかないわ」 かくん、とアメリアの体が一瞬だけ下へ引っ張られる。 「な―――!」 慌てて足元を見ると、自分を中心に描かれている逆五紡星の魔法陣。 アメリアが知る由もないが、それは宿の一室でユズハの額に浮かんだものと、まったく同じ模様だった。 そこから抜け出そうとして、アメリアは首から下が全く動かないことに気づく。 「動けないはずよ。ねえ、ユズハを返してくださらない? わたくしとっても困っているの」 ゆっくりと女性がアメリアに近づいてくる。 スッと伸ばされた手が、アメリアの口を塞いだ。 「崩魔陣(フロウ・ブレイク)はダメよ。さすがは巫女ね」 睨みつけるアメリアを見て、女性は愉快そうに笑った。 「あなた良いコになりそうね。ユズハの代わりに、あなたがわたくしのお人形になってくれる?」 アメリアの額に、その指が触れようとした。 そのときだった。 「ダ・メ!!」 甲高い叫びがして、女性とアメリアの間に鮮やかな朱色の光が飛びこんできた。 それが何かを確認する間もなく、ソレと逆五紡星の魔法陣は一瞬にして砕け散る。 「………ユズハ!」 女性が声を張り上げた。 ふぁさり、と地面に落ちた中味のないクリーム色のドレスに、アメリアも砕け散ったものの正体を悟る。 女性とアメリアの間には、空中にわだかまる朱橙色の光だけが残った。 すぐにその光は、五、六歳の幼い少女の姿へと変わる。 着ているものはクリーム色のローブ。その顔は人形だった時と何も変わらない。 変わっているところは、たった一箇所。 そのプラチナブロンドから顔を覗かせている尖った耳だった。 ユズハは女性には見向きもせずにアメリアの腰に抱きつくと、その朱橙色の瞳でアメリアを見上げた。 「あ・めり・あ、ブジ?」 ユズハが喋った。子どもと何も変わらない、幼い舌足らずな甲高い声。 「器を壊したのね………」 女性が顔をゆがめて、憎々しげにユズハを睨んだ。 ユズハをすばやく抱き上げると、アメリアは後ろに飛びすさった。 「どうしてユズハを人形にしたんですッ」 「答える必要はないわ」 冷ややかに女性が言いきって、スッと手を掲げた。 アメリアが呪文を唱える。 「遅いわ」 女性が手をふり下ろそうとして、横に飛び退いた。 銀の光がいままでいたところを一閃する。 逃げ遅れたスカートのすそがざっくりと裂けた。 「何ッ!?」 「これ以上、人形が増えてたまるかっ」 ゼルガディスが続けざまに、女性に向かって剣を降りぬく。 その速さに女性がたじろいだとき、アメリアの声が響き渡った。 「青魔烈弾波!(ブラムブレイザー!)」 「くっ!?」 青い光条をかろうじてかわすと、女性は不利を悟ったらしかった。ゼルガディスからもアメリアからも大きく間合いをとると、苦々しげな表情でアメリアにしがみついているユズハを見る。 ユズハの朱橙色に光る瞳がまっすぐに女性の視線をはね返した。 「しかたないわね。しばらくそのコを預かっていてちょうだい。そのうち迎えにくるから」 「勝手なこと言わないでください!」 ユズハを抱きしめたアメリアが叫ぶが、その言葉を聞かずに、女性はスッと路地裏に消えた。 剣を収めたゼルガディスがアメリアに駆け寄ってくる。 「アメリア!」 「だいじょうぶです。ユズハが助けてくれましたから」 んしょ、とアメリアがユズハを地面に下ろす。 姿の変化にともなって、体重も普通の子供並みに重くなっていて、腕がしびれてしまったのだ。 ちゃんと自分の足で地面に立ったユズハが、アメリアのマントをつかまえた。 ゼルガディスがそれを見下ろして、眉をひそめる。 「ユズハなのか?」 こくん、と少女がうなずいた。 ふっくらとした唇が動いて、言葉を紡ぎだす。 「ゆず・は」 「どうしてこんな姿に?」 ゼルガディスが尋ねると、アメリアは首をふった。 「わかりません。急に魔法陣にユズハが飛びこんできて………」 アメリアが地面に落ちている人形のドレスを拾い上げた。 「おみやげ、ムダになっちゃいましたね………」 苦笑したアメリアのマントが、くいくい、と引っ張られた。 相変わらず無表情だったが、その朱橙色の瞳がすまなさそうにアメリアを見上げている。 「ゴメ・な・さい」 アメリアは笑って首をふった。 「あやまらなくていいんですよ。元に戻れたんですから、そっちのほうが嬉しいです」 「元に戻れたと言うのもどうかと思うがな」 ゼルガディスの言葉に、アメリアはそれはどういう意味なのかと顔をあげる。 「詳しい話は宿に戻ってからだ………なんだ?」 とてとて、と駆け寄ってきたユズハがゼルガディスの前で両手を広げた。 「抱っコ」 ゼルガディスは黙って顔をひきつらせた。 |
5363 | かわいーんv | 雫石彼方 | 1/5-01:34 |
記事番号5359へのコメント 毎回毎回しつこいように出現する私をお許し下さい(--;)もうどこまでもついていきます(笑) ユズハがめっちゃかわいいですv特にアメリアの腰にしがみつくところとかvおみやげを知らないみたいだったので小さい子だろうなーとは思ってたんですが、5、6歳の子だったんですね。うーんかわいいぞ!! それにしても、ゼルに抱っこをねだるとは!!仲悪かったのにどうしちゃったのかしら?(笑)でもゼルが抱っこして3人で歩いてたら、親子に間違われちゃったりなんかしてーーーっVvきゃv(←壊れてる) ではでは、今日は成人式だそうで、楽しんできて下さいね☆(←成人式って楽しむものか?) 追伸返し:年賀メール、喜んでお受け取り致しますv私も帰ったら送らせてください。でもその前に、まだお返事してないんですよね;前に言ってた小話つけてお送りしますので。 |
5373 | らっきーv | 桐生あきや | 1/8-18:26 |
記事番号5363へのコメント >毎回毎回しつこいように出現する私をお許し下さい(--;)もうどこまでもついていきます(笑) 毎回毎回飽きもせずありがとうございますっ。どこまでもついてきてくれるんですか! なんて奇特な……嘘です、どうか見捨てずにいてくださいm(_)m >ユズハがめっちゃかわいいですv特にアメリアの腰にしがみつくところとかvおみやげを知らないみたいだったので小さい子だろうなーとは思ってたんですが、5、6歳の子だったんですね。うーんかわいいぞ!! 皆さん、気に入ってくれたみたいでホッと一安心です。 >それにしても、ゼルに抱っこをねだるとは!!仲悪かったのにどうしちゃったのかしら?(笑)でもゼルが抱っこして3人で歩いてたら、親子に間違われちゃったりなんかしてーーーっVvきゃv(←壊れてる) カラーリング的には、もう一組のカップルのお子様に間違われそうですけどね(笑)。 これからもどんどこゼルを困らせて、アメリアにひっつきます。楽しみにしてくださいって、オイ(笑)。 >ではでは、今日は成人式だそうで、楽しんできて下さいね☆(←成人式って楽しむものか?) 楽しかったんですが、死ぬほど苦しかったです(笑)。 着物なんて……振袖なんて……(^^; >追伸返し:年賀メール、喜んでお受け取り致しますv私も帰ったら送らせてください。でもその前に、まだお返事してないんですよね;前に言ってた小話つけてお送りしますので。 言ったのにまだ送ってないですううっ(滝汗)。 ごめんなさい。もうちょっとだけ、待ってくださいぃぃ。 |
5365 | 激☆ぷりちー!! | あんでぃ | 1/5-14:26 |
記事番号5359へのコメント こんにちはー!! お久しぶりです。あんでぃです! ホントは一話めから来たかったのですがあまり長い間パソにいられない状況なので・・・(汗) もう、ユズハちゃんはゼルと仲良しモードじゃないですか!!しかもユズハちゃんかわいいー!!アメリア、ユズハちゃんにゼルとられちゃいますよvやきもちを、やきもちを焼いちゃうぞ(←変) それにしてもやっぱし桐生さんは投稿が早いです!しかも連載から連載の間もあまりないですし・・・何者ですかっ!!あなたはっ!!(ちょっと身構えてみたり) 何はともあれどこまでも私はあなたを追いかけて行きます!! ばしばし無理しない程度に書いてくださいね!! 私は読む+レスで頑張りますので。 次のお話期待して待っています!! それではぁ〜!! あんでぃでした★ |
5374 | よっしゃああっ!!(ガッツポーズ) | 桐生あきや | 1/8-18:34 |
記事番号5365へのコメント > こんにちはー!! >お久しぶりです。あんでぃです! >ホントは一話めから来たかったのですがあまり長い間パソにいられない状況なので・・・(汗) こんにちわー。お久しぶりです〜あけましておめでとうございます(ぺこり) わざわざ過酷な環境(笑)を潜り抜けて来てくださって、ありがとうございます。 > もう、ユズハちゃんはゼルと仲良しモードじゃないですか!!しかもユズハちゃんかわいいー!!アメリア、ユズハちゃんにゼルとられちゃいますよvやきもちを、やきもちを焼いちゃうぞ(←変) ふふふ(含み笑い)。ユズハを誰と仲良しにさせるか迷ったのですが、アメリアなのです、実は(^^; よって被害者はゼルに決定しました。合掌。 それにしても皆さんユズハを気に入ってくれて嬉しいです。 思わずガッツポーズなんかしてみたりして(するな) > それにしてもやっぱし桐生さんは投稿が早いです!しかも連載から連載の間もあまりないですし・・・何者ですかっ!!あなたはっ!!(ちょっと身構えてみたり) アップするとき、すでにほとんど書きあがっているので、アップしながら次の話を書いていたりします(^^; アップが早いだけなのですよ。ほとんど通り魔か何かのように(笑) > 何はともあれどこまでも私はあなたを追いかけて行きます!! >ばしばし無理しない程度に書いてくださいね!! > 私は読む+レスで頑張りますので。 ありがとうございます〜! すっごく嬉しいです。ぜひ追いかけてください(オイ;)。 レスどうもありがとうございました。 今年もどうかよろしくお願いします♪ 桐生あきや 拝 |
5366 | ユズハちゃん欲しいっっ!! | ゆっちぃ E-mail URL | 1/5-15:58 |
記事番号5359へのコメント てな訳でまたもや来てしまいました、ゆっちぃでーす☆ ユズハちゃん可愛すぎです。あの舌足らずでカタカナ混じりな口調がなんとも愛くるしくって……… くぅっ、かあいいぞユズハちゃんっ(抱きっ) アメリア庇ったのも健気で素敵でしたーv元の姿に戻れてほっとしましたですvまだまだ油断はできませんけどね! 『抱っコ』のところは最高に素敵でした。三人並んで歩けば何処からどー見ても幸せな親子の図ですよねー(悦) (お父さん仏頂面だろうけど(笑)) ではでは、今回もまた素敵なお話、ありがとうございましたー(喜) ユズハちゃんの様なオリキャラ書ける桐生さん、ほんと凄いです(尊敬) |
5375 | アメリアと要相談(笑) | 桐生あきや | 1/8-18:41 |
記事番号5366へのコメント >てな訳でまたもや来てしまいました、ゆっちぃでーす☆ また来てくださってありがとうございます〜。 >ユズハちゃん可愛すぎです。あの舌足らずでカタカナ混じりな口調がなんとも愛くるしくって……… >くぅっ、かあいいぞユズハちゃんっ(抱きっ) >アメリア庇ったのも健気で素敵でしたーv元の姿に戻れてほっとしましたですvまだまだ油断はできませんけどね! >『抱っコ』のところは最高に素敵でした。三人並んで歩けば何処からどー見ても幸せな親子の図ですよねー(悦) >(お父さん仏頂面だろうけど(笑)) そこまで気に入っていただけて、ほんと幸せで、まいあがってます。 果たして降りてこられるのか、私(^^; 差し上げたいのは山々ですが、彼女の保護者はアメリアに決定しているのでどうか相談してみてください。アメリアが手放すかは謎ですが(笑) >ではでは、今回もまた素敵なお話、ありがとうございましたー(喜) レスどうもありがとうございました。 それでは〜。 桐生あきや 拝 |
5368 | とろける心臓 | ゆえ | 1/6-00:43 |
記事番号5359へのコメント こんにちは〜ゆえです〜。 止まりかけてた心臓が蘇生しました〜(死にかけてたのかっおまえはわっ) > すぐにその光は、五、六歳の幼い少女の姿へと変わる。 > 着ているものはクリーム色のローブ。その顔は人形だった時と何も変わらない。 > 変わっているところは、たった一箇所。 > そのプラチナブロンドから顔を覗かせている尖った耳だった。 > ユズハは女性には見向きもせずにアメリアの腰に抱きつくと、その朱橙色の瞳でアメリアを見上げた。 ・・・・・・・・・・・・すみません。手前味噌なんですが・・・・・うちの、セフィル思い出しました。 > とてとて、と駆け寄ってきたユズハがゼルガディスの前で両手を広げた。 >「抱っコ」 > ゼルガディスは黙って顔をひきつらせた。 でも、きっとアメリアが「ええ〜してあげないんですかぁぁぁ〜」と涙目で言われてしぶしぶするんでしょうねぇ。だっこ(笑) ユズハ、こーなると可愛いじゃないですか♪いや、後ろに来られるのはちょっと遠慮しますが(笑) うーん、風雲急を告げるって感じですか(知ってる難しい言葉つかうな、意味もしらなんと)ますます続きが気になります。 ユズハとゼルの水面化の戦いも見たいです。はい。(をい) |
5376 | 心臓に負担が……(笑) | 桐生あきや | 1/8-18:51 |
記事番号5368へのコメント >こんにちは〜ゆえです〜。 >止まりかけてた心臓が蘇生しました〜(死にかけてたのかっおまえはわっ) こんにちわ〜レスどうもありがとうございます〜 ……って心停止寸前っ!? よ、よかった蘇生して……。 >・・・・・・・・・・・・すみません。手前味噌なんですが・・・・・うちの、セフィル思い出しました。 カラーリングが一緒ですねえ、そう言えば。ごめんなさい。真似したつもりはないんです(汗)。微妙に違うということでゆるしてください(^^; >でも、きっとアメリアが「ええ〜してあげないんですかぁぁぁ〜」と涙目で言われてしぶしぶするんでしょうねぇ。だっこ(笑) したんでしょうねぇ、結局。 >うーん、風雲急を告げるって感じですか(知ってる難しい言葉つかうな、意味もしらなんと)ますます続きが気になります。 さっさとアップしろ自分って感じですね(^^; 書きあがってるくせに、なんで二日もほったらかしにしておくんだ私は。 >ユズハとゼルの水面化の戦いも見たいです。はい。(をい) 戦ってます。今回(笑)。 レスどうもありがとうございました。 ゆえさんのお話も楽しみにしてますね。 それでは。 桐生あきや 拝 |
5372 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 5 | 桐生あきや | 1/8-18:17 |
記事番号5331へのコメント 雪っ、初雪が降りましたっ。 東京に戻ってきた当日にっ。 踏むとホントにきしゅきしゅ言うんですね!(←バカ丸出し) それはともかく、ごめんなさい。おまたせしてしまいました。 続きです。 *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第5話 *** 部屋は何やら不気味な沈黙に包まれていた。 黙って観察しているアメリアとゼルガディスの視線をものともせずに、長椅子のうえでは、ユズハが一心不乱にアメリアの買ってきたパンを食べている。 両手に持って、懸命にもぐもぐもぐもぐ食べているユズハを見て、ゼルガディスは溜め息をついた。 「むせるぞ、そのうち」 その言葉が終わらないうちに、げふっとユズハが喉にパンを詰まらせる。 「ああああっ、はいお茶。もう少し落ち着いて食べてくださいね」 アメリアが慌てて、ティーカップのお茶を差し出す。 ユズハがコクコクとそれを飲み干して、今度はケフッと息をついた。 すぐにまた手の中のパンを食べ始める。 「だいたい中途半端な実体化で、よくモノが食えるな」 あきれたようにゼルガディスが呟いた。 壊れた人形の中から現れたユズハは実体をともなっていなかった。 人形の器に精神が押しこめられていたので、もとより肉体があるはずもなく、今現在アメリアとゼルガディスの目の前にいるのは、魔族のように自らの力で具現化しているユズハだった。 魔族は食べ物を食べるフリはできるが、実際に食べる必要はない。だが、目の前のユズハはどういうわけか空腹を訴え、一生懸命パンと格闘している。 見た目は普通の、五、六歳の子供。 髪の色も目の色も、人形だったころと変わっていない。 抜けるような白い肌に、クリーム色の頭髪と朱橙色の目。 ただひとつ違うところは髪をかきわけてのびている、尖った耳だった。 思い当たるそれに、ゼルガディスはひとり顔をしかめる。 最後のひとかけらを飲みこんでしまうと、ユズハは満足そうに息をついた。 「ゴちそウ・サマ」 クリーム色のローブに包まれたその小さな体が、長椅子の背に気持ちよさそうにもたれかかる。 「ユズハ」 ゼルガディスが呼ぶと、朱橙色の瞳がジッとゼルガディスに向けられる。 「あの女はなんだ」 「あれ、でぃす・てぃ」 「ディスティ? それが名前か?」 こくん、とユズハがうなずいた。 「いったい何者なんだ」 「知ら・ナイ。しぃだ・モ、きりえモ、おるはモ・みんナ、でぃすてぃ・作ッタ」 比較的長いセリフをつっかえながら言ったあと、ユズハがふう、と息をついた。 「ゆずは、最後。新シイ」 アメリアがユズハをぎゅっと抱きしめる。 「こんな小さなコを人形にするなんてヒドイです!」 アメリアの腕の中で、ユズハが朱橙色の瞳をぱちくりとさせた。 「ゆず・小さ・くナイ」 「へ?」 呆れ顔でゼルガディスがユズハの耳を指差した。 「耳を見てみろ。どーみたって人間じゃないだろーが」 「ゆず・精霊」 『!?』 アメリアが思わず腕の中のユズハを見下ろした。ゼルガディスが長椅子から腰を浮かせる。 「精霊だと!?」 「ン」 ユズハは小さくうなずいて、首をかしげた。 「ゆず、ホノオ・の精霊。」 言われてみれば、瞳の朱橙色はなるほど炎の色なのかと思えてくる。 精霊に自我が存在するのかどうかは目下、魔道士協会で討議中でいまだ決着を見ていない。 エルフや竜族がどう思っているのかは不明だが、いまのところ地水火風の精霊を、人間はただの〈力〉としか理解していなかった。 アメリアが困った顔でゼルガディスを見返した。 「精霊とかって、目に見えないんじゃないんでしたっけ」 「でぃすてぃ、ゆず・と人形、一緒ニ・した。混ゼる・ノニ・ぶろう・でーもん、使ッタ」 その言葉に、アメリアの顔がこわばった。 ゼルガディスはやっぱりそうかと、内心呟く。 耳の形が自分とよく似ていたのだ。 どうやらディスティは、ユズハを邪妖精(ブロウ・デーモン)と合成し、そのうえで精神を取り出して、人形のなかに封じこめたようだった。 邪妖精はいわば、つなぎの存在だ。 具現化したユズハの耳が尖っているのは、合成された邪妖精の精神が以前の肉体をわずかなりとも覚えているからなのだろう。 あまりの悪趣味さと手のこみように、ゼルガディスは顔をしかめる。 「でも、ゆずは、もう精霊じゃ・ナイ。体・ある・カラ」 感情の起伏のない声で、ユズハがぽつんと言った。 「戻レ・ナイ」 「…………」 「そんなことありませんッ!」 アメリアが叫んで、長椅子から立ち上がった。 ユズハがキョトンとアメリアを見上げる。 「そんなことないです。いつかきっと、ユズハは元に戻れますから」 「戻レ・る………?」 舌足らずな声がそう言葉を紡いだ。アメリアが黙ってそれにうなずく。 「ン」 小さくユズハがアメリアに向かってうなずいた。 「でも、ゴ飯・オイシイ。戻レな・くても、イイ・かも」 「………へ?」 思わず間の抜けた声をあげるアメリアの正面の長椅子で、ゼルガディスが憤然と呟いた。 「リナみたいなことを言うんじゃない」 そりゃ確かに体がないと、飯は食えないが。 さらにそれから一週間が過ぎて。 ゼルガディスは機嫌が悪かった。 理由は単純明快。 ユズハがアメリアに懐いて離れないのである。 四六時中アメリアにまとわりついて、かまってプリーズなオーラを発しているユズハを見ていると何やらムカッ腹が立ってしょうがない。 「りあ、りあ」 いまも、ゼルガディスの横で調べものを手伝ってくれているアメリアの背中を、ペシパシ叩いて注意をひこうとしている。 発音しにくいのか、いつのまにか勝手に名前を略されていたが、アメリアは特に怒ることなくユズハの相手をしていた。 「ユズハ、どうしたんです?」 「おなか、すいタ」 その言葉に、目的の事柄を文献のなかから見つけだそうと躍起になっているアメリアではなく、さっきから魔道書の内容が全然頭に入ってこないゼルガディスが反応した。 「さっき昼飯食っただろーがッ」 「おなかすいタ、んだもん」 以前よりはなめらかに話せるようになったものの、やはり妙ちきりんなところで文章をぶった切るユズハの言いように、ゼルガディスのこめかみに青スジがたった。 「起きてりゃ『かまって』と『おなかすいた』しか言えないのかお前は!?」 「まあいいじゃないですか。おやつということで」 栞(しおり)を読んでいたページにはさんで、アメリアが笑いながら立ち上がる。 「何だってお前もそんなにそいつを甘やかす? もともとモノを食う必要なんぞないだろーが」 「何だってゼルガディスさんも、そんなに目くじら立てて怒ってるんですか?」 怪訝な顔で問い返されて、グッとゼルガディスが言葉につまる。 手をひかれてアメリアの部屋へと入っていくユズハが、くるりとゼルガディスをふり返って、ンベッと赤い舌を出した。 もちろんアメリアは見ていない。 ピキピキッと、こめかみに青スジがさらに追加された。 「あンのやろう………!」 (絶っ対そのうち、ここから叩き出してやるッ!) ゼルガディスは心に固くそう誓った。 |
5377 | 負けてるっ!負けてるよっ、ゼル!! | ねんねこ E-mail URL | 1/8-19:07 |
記事番号5372へのコメント 再び、ねんねこだす。 ……すまないが、受験勉強があるゆえ。短く行きます。 なんて言うか、ある意味どんどんリナ化していくユズハラブリーです。 彼女に負けているゼルも素敵です。 ああもう続きが楽しみです。 たった5行の短い感想許してぷりーず。 というわけでねんねこでした。 |
5379 | 果たして彼は勝てるのか!?(笑) | 桐生あきや | 1/8-23:56 |
記事番号5377へのコメント 今世紀初めてのメールを見事に失敗(撃沈)。 ホントにごめんね。 >再び、ねんねこだす。 >……すまないが、受験勉強があるゆえ。短く行きます。 >なんて言うか、ある意味どんどんリナ化していくユズハラブリーです。 食べます。彼女はとにかく食べます(笑)。なぜかそういう設定(^^; リナと対面させてみてもおもしろいかも……などなど密かに考え中(笑)。 >彼女に負けているゼルも素敵です。 勝てるかなあ、ゼルは。 とりあえずアメリアを巡ってしばらくは睨みあいが続くんだろうな(笑) 当のアメリアには自覚がないし(←小悪魔) >ああもう続きが楽しみです。 >たった5行の短い感想許してぷりーず。 許す許さないも、合間をぬってのレスまじでありがとうっ! ホントに嬉しい。 ねこちゃんのほうは大変そうだね。がんばってしか書けない自分が情けないけど、心から応援してるっす。 ではでは。 |
5378 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 6 | 桐生あきや | 1/8-20:16 |
記事番号5331へのコメント *** 破烈の人形(ファイア・ドール)第6話 *** 次の日、ゼルガディスは調べ終わって用がなくなった何冊かの文献を魔道士協会に返しに行くことになった。 フードとマスクを引き上げたその姿を見て、ユズハが一言。 「変なの」 ゼルガディスも即答した。 「安心しろ。お前の姿も変だ」 もはや低レベルな口ゲンカにまでなってしまった二人の争いを、自分が原因であることに全く気がついていないアメリアがなだめる。 「ユズハ、そんなこと言っちゃダメですよ」 「あうー」 ユズハが変な声で呻いて、ぱたぱたとアメリアの寝室の方へ走っていく。 姿が子どもに変化した最初の日に、どこで寝かせるべきかというちょっとした問題が持ち上がったのだが、私たちだけベッドで寝ててユズハが長椅子なんて可哀想ですッと言うアメリアに押し切られて、それ以来ユズハはアメリアと一緒に眠っていた。 ユズハと一緒に寝るというアメリアにゼルガディスが反対すると、それなら自分が長椅子で寝ますッとアメリアに叫ばれ、黙認するしかなくなった。 ゼルガディスの機嫌が悪い原因のひとつでもある。 ユズハが軽い足音をたてて走っていくのを見て、ゼルガディスには次に起こる事態が予想できた。 「うきゃッ」 ローブの裾を踏んづけたユズハが、ものの見事にすっ転ぶ。 「バーカ」 待ってましたとばかりにゼルガディスがそう言うと、床に座りこんだユズハがプゥと頬をふくらませた。 「ゼルガディスさんも子ども相手にムキにならないでください」 アメリアにたしなめられて、ゼルガディスが憮然とした表情で呟いた。 「子どもか、あれが。精霊だぞ?」 「精霊にあまり年齢って関係ないんでしょう? なら子どもと一緒ですよ」 よくわからない理屈を、あっさりとアメリアが口にする。 実際、ユズハはまるっきり子どもだった。 ローブの裾を踏んづけて、毎日すっ転ぶ(ローブも自分の一部のはずなのだが)。 そのわりには、やたらとちょこまか動き回る どうでもいいことに興味津々で、昨日はゼルガディスの髪の毛に子ども心を刺激されたらしく、一日中へばりつかれて引っかき回された。 その前日、ユズハのハートにヒットしたものは、アメリアの荷物のなかにあった鏡だったし、その前はゼルガディスの剣で、さらにその前はティーポット。 そして、初めて持つ肉体の感覚がおもしろいらしく、始終何かをビシバシ叩いている。 さらにあと一回すっ転んでから、アメリアの部屋に姿を消したユズハを見て、ゼルガディスは呆れながら口元のマスクを引き下ろした。 「何なんだあいつは」 「妹ができたみたいでカワイイです」 嬉しそうにそう言うアメリアを見ながら、ゼルガディスは返却予定の本を左手に抱えなおした。 「アメリア」 「はい?」 右手でその顎をクイと持ち上げて、ゼルガディスはクス、と笑った。 数秒後。 マスクを再び引き上げて、ゼルガディスは軽く手をあげた。 「じゃ、行ってくる」 宿を出ていく寸前のゼルガディスの耳に、表記不明のアメリアの叫び声が聞こえてきて、ゼルガディスは軽く溜め息をついた。 「一体いつになった免疫がつくんだアイツは………」 長椅子の上で撃沈しているアメリアの額をユズハがペチペチと叩いてくる。 「りあ、ど・した」 「あううううう何でもないです………」 何でもないどころではない。 顔が真っ赤で、いまにも卒倒するんじゃないかと思うような状態である。 「りあ、顔・真っ赤」 「何でもないです何でもないです」 アメリアは長椅子から起きあがるとものすごい勢いでブンブン首を横にふってそう言った。 なめらかなプラチナブロンドを揺らして、ユズハが首をかしげる。 「りあ・変」 ばふっとアメリアがの顔が長椅子のクッションの上に埋められた。 「たぶんしばらく治んないです。ユズハも気にしなくいいですよ」 「ン、わかった。気に・しない」 そう言うと、ユズハはおもむろに長椅子の上によじ登り、べてっとアメリアの上にのっかかってくる。 たいした重さではないが、やはり重い。 「……………ユズハ」 「何・りあ」 「何してるんですか」 「遊んで・るの」 ユズハがアメリアの上でバタバタと手足を動かして意味不明な動きをする。 何やら気が抜けてしまって、アメリアは身を起こした。 ころん、とユズハが体の上から転がり落ちそうになるのを、片手で支えてやる。 ユズハが、アメリアの横にちょこんと座った。 「りあ」 「何ですか」 「ゆずは、お外出たい」 「それはダメです」 プゥとユズハが頬をふくらませた。 「出たい」 「ダメです」 さすがにアメリアもそのお願いはきけなかった。 ユズハの姿はとにかく目立つ。 艶々したクリーム色の頭髪も、その朱橙色の瞳もまたとない珍しい色彩だったし、そうでなくとも充分人目をひくキレイな顔立ちをしているのだ。 加えて、その尖った耳。 事情を良く知らない者にエルフ族だと勘違いされて、捕まえられて売り飛ばされるのは目に見えている。 「りあ・も、ぜるみたい。意地悪ぅぅ」 ぺってんぺってんアメリアの太股を叩きながら、ユズハが長椅子の上で飛び跳ねる。 「ゼルガディスさんは意地悪じゃないですよ」 「意地悪・だもん」 アメリアは困ったように首を傾げた。 「ゼルガディスさんのこと、ユズハは嫌いですか?」 「きらーい」 即答して、ユズハは続ける。 「でも、でぃすでぃ・より、ずっとスキ。りあ・より、ちょっとキライ」 無邪気な言葉にアメリアは吹き出した。 「結局、ゼルガディスさんのことは好きなんですね」 「きらーい」 「はい、わかりました」 「きらーい」 「はいはい」 笑いながらアメリアはユズハを膝の上に抱き上げた。 体温がなければ、本当に肉体を持っているのではないかと錯覚しそうな、やわらかな重み。 子どもみたいにユズハと喧嘩しているゼルガディスを思い出して、アメリアは軽い頭痛を覚えた。 「バーカ、ってホントにもう………子どもみたいなことして」 自分で精霊だと言っておきながら、まるっきり子ども相手の喧嘩になっていることに気づいていない。 どうやら、子どもっぽい意外な一面を発見してしまったようだった。 膝の上でパタパタ暴れているユズハの髪の毛を指ですきながら、アメリアは口元に笑みを浮かべた。 「けっこう、子どもに好かれそうですけどね」 朱橙色の瞳が、キョトンとアメリアを見上げた。 「りあ」 「はい、なんですか」 「お歌、唄って」 「………唐突ですね。どこで歌なんか覚えたんです。」 ユズハはアメリアの膝から降りて、最初にいたアメリアの隣りの位置に座り直した。 相変わらずその小さな手は、ビシバシ長椅子のクッションを叩きまくっている。 「覚えて・ない」 不意に、その瞳が光を帯びる。 「最初から、識って・る・モノだから」 「ユズハ?」 「精霊・は、唄う・モノ」 プラチナブロンドがさらりと揺れた。 「唄ってない・と、燃え・ナイ。風、吹かない。流れナイ。芽吹かナイ」 目を見張っていたアメリアは、笑ってうなずいた。 「そうなんですか。それは素敵ですね」 「りあの・お歌、聞きたい」 アメリアは微笑んだ。 「精霊の歌にはかなわないですよ?」 ユズハが、ぶんぶか首をふる。 「りあの声、スキ。唄って」 「わかりました。何がいいですか」 「りあ・の・スキなの」 ちょっとの間考えこんで、アメリアは歌い出した。 静かな店のガラスの奥で 古い楽器が眠り続ける さびた糸巻き 音を抱きしめ 遠い昔の夢を見ている 青い河には五つ橋がかかってる 旅の男の肩に揺られて ひとつづつ渡った 春の日は春の歌 雨上がりは虹色 五つ渡り終えたら 国境いの草原 歌姫などにはとても及ぶ声ではないけれど、穏やかで伸びやかな声。 初夏の若葉に踊る陽光のような。 ユズハがうっとりと耳を澄ませる。 「ス・キ」 呟いて、目を閉じる。 アメリアの歌声が、部屋に満ちて溢れた。 宿の一室から微かに漏れ聞こえる歌に、じっと耳を澄ませている人影があった。 「どうやらユズハはかなり懐いているようね」 フッと酷薄な笑みを浮かべて、ディスティは腕に抱えた人形を見下ろした。 抱えているのは、二つ。 壊れたはずのユズハの人形と、そしてもう一体。 ユズハの人形のプラチナブロンドに指をすべらせて、ディスティはうっとりと笑った。 「ああ、よく見ると似ているわね。金と黒。朱と紺。素敵な一対になりそうだわ。いい加減オルハだけでは騙しきれないもの。早くしなければ」 ゆるいウエーヴのかかった茶色の髪を揺らして、ディスティは路地へと消えた。 |
5381 | あうぅ、とろけそう・・・・v | 雫石彼方 E-mail | 1/9-02:20 |
記事番号5378へのコメント 実家から帰ってきました、雫石です。 ああもう、ユズハがかわいすぎですっ!!(><)アメリアを『りあ』と呼ぶところとか、常に何かをばしばし叩いてるところとか、とにかく一つ一つの行動がはいぱーまっくすにかわいいっvそしてアメリアにべったりなユズハに嫉妬するゼルもいいっv(笑)普段クールで頭いい人が低レベルな喧嘩するのって凄く好きなので、見てて楽しいです。しかも負けてるし(笑)でも、出掛けにアメリアにキスv(ですよね?)してくところは勝ってましたね(^^)『何時になったら免疫つくんだ』ってことは、これまでにも何回かしてるってことですよねー!?(悦)何気にらびゅ〜〜v(←壊) ディスティ、どうやらアメリアに目をつけたみたいですね。ああ、ゼルのいない時に!!続きが楽しみです〜v |
5383 | こんなところで勝ってもねぇ、ゼル(笑) | 桐生あきや | 1/9-23:57 |
記事番号5381へのコメント >実家から帰ってきました、雫石です。 おかえりなさいです〜。地震に雪にと何だか大変そうでしたねー。 帰省って移動が一番大変なんですよね。お疲れさまです。 >ああもう、ユズハがかわいすぎですっ!!(><)アメリアを『りあ』と呼ぶところとか、常に何かをばしばし叩いてるところとか、とにかく一つ一つの行動がはいぱーまっくすにかわいいっvそしてアメリアにべったりなユズハに嫉妬するゼルもいいっv(笑)普段クールで頭いい人が低レベルな喧嘩するのって凄く好きなので、見てて楽しいです。しかも負けてるし(笑)でも、出掛けにアメリアにキスv(ですよね?)してくところは勝ってましたね(^^)『何時になったら免疫つくんだ』ってことは、これまでにも何回かしてるってことですよねー!?(悦)何気にらびゅ〜〜v(←壊) はい、しっかりキスしていってます(爆)。 ここらへんのアメリアの反応、ちょっとリナが入ってますね。リナも免疫なさそうだし(笑)。免疫つく日は………来るのかなあ?(笑)。 >ディスティ、どうやらアメリアに目をつけたみたいですね。ああ、ゼルのいない時に!!続きが楽しみです〜v ゼルとユズハってコンビ組ませると面白そうです。特にアメリアのことに関しては一致団結しそう(笑) ………実はここらへんから話の展開と文章がさらにおかしくなっていたりして(滝汗)。 なにはともあれもうちょっとです。がんばります。 桐生あきや |
5382 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 7 | 桐生あきや | 1/9-23:48 |
記事番号5331へのコメント *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第7話 *** ゼルガディスは、人ごみをさけるようにして細い路地を歩いていた。 自然とその足が早くなる。 ゼルガディスが調べていたこの街の伝承のなかに、百年ほど前の魔道士の話があった。 その魔道士が研究していたものは、無機物への精神と人格の転写による、不死の研究。 もちろん不死の研究は魔道士の間では禁忌とされているものだから、その魔道士は制裁を受け、追放されたという。 それだけならユズハとの関係を疑いこそすれ、確信まではしなかっただろうが、本を返しに行く途中ですれ違った、街の人間が話していた噂話の内容がひどく気にかかった。 二ヶ月ほど前からこのあたり一帯で行方不明者が続出しているという。 そして、三週間ほど前に見つかった二人分の死体。 曖昧な表現になっているのは、集まった肉片が一人分より多く二人分よりは少なかったという、かなりイヤな理由からだった。 ゼルガディスとアメリアがこの街に来たのも、三週間ほど前。 何らかの理由で、百年前の研究の内容が陽の目を見たのだとしたら。 鋭く舌打ちして、ゼルガディスは宿へと急いだ。 目を閉じていたユズハが、ゆるりとまぶたを持ち上げた。 その朱橙色の瞳が、窓の外へと向けられる。 もうすぐ陽が落ちる。 「目が覚めたみたいですね」 アメリアがユズハに笑いかける。 「お腹すいてます? いま下からお茶をもらってこようと思うんですけど」 「ぜる・は?」 「まだ帰ってません。よく寝てましたね。そんなに私の歌は寝やすいですか?」 曲調の早い歌だったのだが、一番を唄っただけでいともあっさりとユズハは寝てしまった。 「ン。いい・気持ち」 ユズハが長椅子から降りてきて、とてとてとアメリアの傍まで歩いてくる。今回は転ばなかった。 小さな手がマントの裾をつかんで、炎(ほむら)色の瞳がアメリアを凝視した。 「りあ、ソレ・何」 「え?」 何のことがわからず、アメリアは首を傾げた。 黒髪がさらりと揺れて、その奥にあるものがチラリと覗く。 ユズハの小さな指が素早くそれを指差した。 「そ・れ」 「!?」 バッとアメリアが左耳を手で押さえる。 顔が真っ赤だった。 「何・ソレ。ゆず・見たい」 「ダメです」 アメリアが首を横に振る。 だがユズハはアメリアのマントをつかまえて離さない。 どうやらティーポット、剣、鏡、ゼルガディスの髪の毛に続いて、ユズハのハートをゲットしてしまったらしかった。 「見たい」 じりじりとアメリアは後ずさった。 「り・あ」 「あ、そうだお茶! 私、お茶もらってきますから!」 「見・るうぅぅぅぅぅ」 逃げようとするアメリアの足首を怪現象のごとくユズハがつかまえる。 「ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」 しばらくズリズリとソレを引きずったあと、アメリアはあきらめて息を大きく吐き出した。 ティーポットをテーブルの上に置いて、床の上で水揚げされた巨大な魚のように転がっているユズハを拾い上げると、ひょいと長椅子に座らせて自分もその隣りに座る。 アメリアが耳からソレをはずすのを、ユズハがうずうずした表情で見守った。 「はい、壊さないでくださいね。壊したら当分の間ユズハにおやつもご飯もあげませんから」 ユズハが目をまん丸に見開いて、コクコクとうなずいた。 小さな銀細工がユズハの手に渡される。とても小さい。 極細の針金を細工して作られた球形のかごの中に、青色の珠が入っていた。 針金の細工は流麗で、風を表す曲線と花びらが一本の銀の針金を曲げて作られている。 銀の編み目の内側で、青の珠が自由に動いているのがわかった。 先に短い銀鎖と耳に留める金具が取り付けられている。 「これ・何。キレイ」 ユズハが珍しそうに、それを窓に向けてかざして、透かす。 銀の奥で静かに光を照り返す深い青の石。 「イヤリングですよ。中に入っているのは瑠璃です」 「ルリ」 目を輝かせて手の中のイヤリングを見つめていたユズハが、不意にアメリアの髪をひっつかんだ。 「ユズハ痛いです痛たたたた!」 「ナイ」 アメリアの右耳に何もないのを見て、ユズハは残念そうに呟いた。 「一コ・だけ」 「そうです」 「どして」 「かたっぽしかないのをお店のおじさんからもらったんです。仕入れの旅のときに、盗賊に襲われて片方落としちゃったらしくて、売り物にならないからって」 そこまで言った後で、不意にアメリアは顔を真っ赤にした。 「もう一個はゼルガディスさんが持ってます」 ううううん、とユズハが顔をしかめた。 「落と・した。どして、ぜる?」 知らない者が聞いたら何を尋ねているのかさっぱりわからない。 「おじさんが盗賊に襲われたとき、偶然助けたのがゼルガディスさんだったらしくて」 「ぜる、拾った」 「らしいです」 もう半年ほど前の話だ。 その偶然が、この旅の始まり。 それ以来、アメリアの宝物は二つに増えた。 「つけて・みたい」 「………それはダメです」 「う〜」 この件に関してはアメリアが譲歩しそうにないことを悟ったユズハが唸る。 「ああ、そうだ」 アメリアが思い出したようにユズハを見る。 「調べ物が一段落したから、ディスティとか言う女の人を懲らしめましょうってゼルガディスさんが言ってました」 アメリアの解釈はかなり歪んでいたが、総意は間違っていない。 「でぃすてぃ、キライ」 「私も嫌いです」 頬をふくらませるユズハをなだめるように、アメリアはプラチナブロンドを撫でる。 本来なら、アメリアが襲われた時点で宿泊場所を変えるべきなのだろうが、ユズハの一件で長期滞在者用の部屋を借りてしまったので動くに動けなかった。 しかしその期限ももう一週間ほどしか残っていないので、今日ゼルガディスが帰ってきたらここを引き払う予定だ。 「ユズハ。あなたは狙われているんですから、気をつけてくださいね」 そう言って、アメリアはユズハの首にペンダントをかけた。 ペンダントトップは、丸い金属の板に六紡星を打ち抜いたものだった。 「護符です。気休め程度のものですけど。イヤリングの代わりということで」 ユズハが嬉しげにその瞳をまばたいた。 「りあ・から、もらった」 相変わらず無表情に近いが、顔ではなく、その朱橙の瞳に徐々に感情が現れるようになっている。 イヤリングをユズハの手から取り上げると、何気なくポシェットにしまいこみ、アメリアは立ち上がった。 「今度こそお茶もらってきますから、おとなしくしててくださいね」 そう言って、アメリアがドアのノブに手をかける。 そのときまでは、何の気配も感じられなかった。 ノブに、手を触れるまでは。 ぞわりと肌が粟立った。 ユズハが長椅子のうえで身を乗り出した。 「あめりあ、ダメ!」 強く、鋭い叫び。 「開けナイで!!」 「!?」 アメリアがユズハをふり返ろうとした瞬間。 部屋の中は光で満たされた。 |
5385 | 煮沸するきもち♪ | ゆえ | 1/10-00:21 |
記事番号5382へのコメント こんにちは、ゆえです〜。 ちょっとお腹の調子と戦っていると、おおっ2話もっ! あごんさんのペースの早さには、感動します〜。ああ、生きててよかった♪ ゼルとユズハのやり取り、最高です。 妙にゼルが押され気味なのもまた♪ ユズハが精霊だったのには驚きました。しかもブローデーモンとセット。 そーか、ゼルも耳とがってましたねぇ(笑) アメリアとゼルもいいムードですし♪ ああっ、もうすんばらしいですっっ♪ ところで、アメリアが唄っていたあの歌は、あごんさんオリジナルなんでしょうか? お腹急降下してる場合じゃないですね。さっさとよじ登って、続き読みたいです〜 楽しみにしてますね♪ |
5390 | ご機嫌なきもち♪ | 桐生あきや | 1/11-02:05 |
記事番号5385へのコメント >こんにちは、ゆえです〜。 こんにちわ〜。いつもありがとうございます〜! >ちょっとお腹の調子と戦っていると、おおっ2話もっ! >あごんさんのペースの早さには、感動します〜。ああ、生きててよかった♪ 私もよくお腹の調子悪くなるんですよ。変なモノ食べた覚えはないのに(爆)。 >ゼルとユズハのやり取り、最高です。 >妙にゼルが押され気味なのもまた♪ >ユズハが精霊だったのには驚きました。しかもブローデーモンとセット。 >そーか、ゼルも耳とがってましたねぇ(笑) ゼルの耳とお揃いなんです(笑)。しかし耳まで尖っているとなると、本当にゆえさんとこのセフィルと似てきてしまいますねぇ(^^;)色は微妙に違うとはいえ………。 >アメリアとゼルもいいムードですし♪ 全作の反動ゆえか、かなりベタベタさせているつもりです(この程度でか・笑) というか、そろそろガウリナも書きたくなってきました(笑) >ところで、アメリアが唄っていたあの歌は、オリジナルなんでしょうか? オリジナルじゃないです。私にあんな作詞の才能なんてあるはずが(爆)。 「ZABADACK」というグループの「五つの橋」という歌なんです。 アディエマスとか、TVでやってた「ワーズワースの冒険」のテーマソング「シャ・リオン」とか好きな人にはオススメのグループだと勝手に思ってます。 天空歌集でゆえさんの紹介される歌見てるときに、きっと気に入るんじゃないかなあって勝手に考えてました。いつか機会があったら、ためしに聴いてみてください。 >お腹急降下してる場合じゃないですね。さっさとよじ登って、続き読みたいです〜 >楽しみにしてますね♪ 私もなーんかお腹痛いんですよね、昨日今日と(笑)。 冷え込んだせいでしょうか。 ありがとうございますっ。がんばって続きのせます! お互いがんばりましょう。 それでは。 桐生あきや 拝 |
5384 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 8 | 桐生あきや | 1/10-00:04 |
記事番号5331へのコメント 事態は怒濤の急展開……というか、もうちょっと上手に書きたいです。トホホ……(−−; *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第8話 *** ざわめく辺りの空気に、ゼルガディスは足を止めた。 陽も落ちて、蒼い薄闇がぼんやりと広がるなか、幾つものライティングの明かりがゼルガディスの向かう方向に輝いている。 嫌な予感がした。 「どうしたんだ?」 白ずくめのゼルガディスの異装にたじろぎながらも、訊かれた中年の親父が答える。 「なんでも宿屋の二階が急に吹っ飛ん―――おいどこ行くアンタ!?」 最後まで聞かずにゼルガディスは走りだした。 (間に合わなかった!) 薄暗い路地を通り抜け、角を曲がる。 以前、アメリアがディスティの待ち伏せを受けたところ。宿はこの道を少し行って右に折れたところにある。 ゼルガディスが見ている前で、ライティングの明かりの集まっているところ―――すなわちゼルガディスたちが宿泊していた宿から、火柱が立ちのぼった。 野次馬のどよめきがここまで聞こえてくる。 紅蓮の火柱はすぐに上空で球形へと変化をとげ、飛んできた。 甲高い声がゼルガディスを呼んだ。 「ぜ・る!」 「ユズハ!」 闇を裂いて翔る朱橙色の光は、ゼルガディスにぶつかる寸前で人の姿へと変じた。 その小さな体を両腕で受け止める。 「りあが!」 叫ぶユズハの顔は無表情に近かった。だが、その目には大粒の涙。 「アメリアがどうした!?」 「りあ、いない! ゆずは庇った。連れていかれた………!」 ユズハがうつむく。プラチナブロンドがその顔にふりかかって表情を隠した。 人が集まってくる気配に、ゼルガディスは鋭く舌打ちした。 「ここから離れるぞ」 無表情のままユズハは泣き続ける。 「頼むから、泣きやめ」 ゼルガディスがぶっきらぼうにユズハに告げる。 「頼むから」のあとに命令形が続くあたりアンタよっぽど頭にきてるか狼狽してんのね、とリナがいたなら酷評するところだろう。 「ン」 ちいさくユズハがうなずいた。 言葉の足らないユズハの説明から、どうにかわかったことは、アメリアがドアを開けた途端、部屋に巨大な魔法陣が浮かび上がったこと。その中心にいたユズハを駆け寄ったアメリアがつかんで、寝室のほうへ投げ飛ばしたこと。その直後、白い光が溢れて爆発が起きたことだった。 ゼルガディスは剣の柄を強く握りしめた。 怒りが胃の腑を灼いていくのがわかる。 もう少し気をつけておくべきだった。 アメリアに何かあったらディスティを殺す以前に、まず自分自身がゆるせない。 「ディスティとやらのいる場所はわかるか? お前が造られたところだ」 「知ら・ナイ」 ユズハが首をふる。 「暗くて、おっきいトコロ。天井、低い」 「それだけじゃわからん」 このままだとユズハにまで当たり散らしそうな自分を、ゼルガディスは戒める。 ユズハは何も悪くない。 不意に舌足らずな声がした。 「剣士サマ」 ゼルガディスとユズハがいるのは、街の中心を東西に流れる河にかかっている橋の下だった。 人が通るはずはない。 案の定、ふり返ったゼルガディスとユズハの目の前にいたのは、ディスティが放ったと思われる人形だった。 「………ダレ。知らナイ」 ユズハが固い口調で呟く。 「ということは、新しい人形か………」 どうしてここがわかったのか疑問に思い、すぐにゼルガディスは顔をしかめた。 ユズハの存在自体が、探索の魔法の目標になっている。 いまに至るまで気づかなかったことに、もはや迂闊を通り越して自分に呆れるしかない。もっとも、知ったところで防護(プロテクト)の魔法を使えないので事態は変わらないだろうが。 夜の闇のなか、人形はカクンと頭(こうべ)を垂れた。 「言づて、デス」 急にその口調が、なめらかな女の声へと変ずる。 「―――あなたの巫女のお嬢さんを返してほしいのなら、夜明け頃、河を西に下って街外れまでおいでなさい。その際にはユズハをお忘れなく―――」 ディスティの声が終わったことを確認して、ゼルガディスは人形を打ち砕いた。 もとより怒り狂っているのだが、さらに頭にくるのは壊されることをあらかじめ予想していたのか、人形がユズハのものとは違ってかなりの安物なことだった。 人をおちょくっているとしか思えない。 壊れた人形の首を河へ蹴りこんで、ゼルガディスは低く呟いた。 「だれが夜明けまで待つんだ。いますぐ動くに決まってるだろうが」 結構、頭は悪いらしいというのがゼルガディスの感想。 夜明けにはまだ、かなりの時間がある。 その間にアメリアが無事でいるのかどうか、わからない。 向こうがアメリアを人形にする気まんまんなのは明白だ。それがいつ実行されるのかはともかく。 卑怯な手口には卑怯な手口で対応させてもらうことにする。 「ユズハ、ついてこい」 短くそう告げると、ゼルガディスは歩き出した。 その隣りをとてとて走りながら、ユズハがゼルガディスを見上げて、首を傾げる。 「何だ?」 ゼルガディスが怪訝な顔でユズハを見やると、どこか神がかった表情でその答えが返ってくる。 「波動・が、ざわめいて・る」 「俺は怒っているだけだ」 「怒るって、ナニ」 少しばかり苦笑して、ゼルガディスは感情を持ち始めたばかりの精霊の頭をぽんと叩いた。 「いまのお前の“でぃすてぃ、キライ”と同じことだよ」 アメリアは目の前で微笑むディスティを睨みつけた。 わずかに怯えの色が混じっていることは自分でも認めざるをえない。 だって自分がいる部屋には、壁一面にある戸棚すべてにユズハと同じような人形が飾ってあるのだ。 これ全部が動き出すんじゃないかと思うと、ひたすらコワイ。 手首につけられた鎖が忌々しいこと、このうえない。 「一体何のつもりですッ」 ディスティが首を傾げた。 「ユズハを返してほしいの。ついでに新しい人形もほしいのよ。役立たずな信徒のせいで二体も壊されちゃって、いまはこのコしかいないの。失敗作は多いんだけれど」 ディスティが腕の中の赤毛の人形を撫でる。その瞳はユズハと同じ朱橙色。 アメリアは少しホッとした。とりあえず戸棚の人形が襲いかかってくることはなさそうだ。 だが、それよりも気にかかることがあった。 「信徒………?」 「そう。わたくしは教祖だもの。信者くらいいたっていいでしょう? もっとも、こんな格好しているから、最初はだれも教祖だなんて思ってくれないけれど」 嫌な予感がした。 「何を………崇めているんです………?」 クス、とディスティが笑った。 「わたくしを。そして、このコたちを。このコたちは魔族のお使いなんだそうよ」 「………!!」 邪教だ。 以前リナたちといたときにも叩きつぶしたことがあるが、この手の輩は増えはするが減りはしない。 「あの二人はどうしたんですか」 カクカクと腕の中の人形が首を動かした。 「もう、イナイ」 アメリアの顔が青ざめた。 ディスティが嬉しそうに人形を見やる。 「お利口ね、オルハ」 「どうしてそんなことをしたんです!」 「だって、役に立たないんだもの。もとからわたくし、この研究をだれかと分かち合う気なんかないし」 「最低ですッ」 「何とでも言って」 「どうして命在るものをわざわざ人形に封じこめるんですかっ。そんな研究、バカみたいです!」 ディスティの表情が初めて変わった。 どうやら自分のやってることをバカにされるのがとことんイヤらしい。 プライドの高い、典型的なタイプだ。 「このことを最初に研究していた魔道士は、不死の研究にこれを使うつもりだったようだわ。最終的には自分の人格を何かの無機物に転写するつもりだったみたいね」 「…………!」 「でもわたくしはそんなことはしない。不死になんか興味はないわ。だいたいオーブか何かに転写するより人形のほうが神秘的だと思わない?」 「思いません」 ディスティは軽く顔をしかめた。 「まあいいわ。わたくしの研究で、人間だけでなく、精霊やエルフも転写できるようになったの。個人差があるけれど、精霊やエルフだと人形でも強力な力が操れるようになるわ。それを勝手にみんなが崇めているだけよ。まあ、何かと便利だから好きにさせているけれど」 「いままで何人の人を犠牲にしてきたんですか!」 「道徳心なんか、いまさらわたくしに説かないで」 ディスティはあっさりそう言うと、腕の中のオルハを床に降ろした。 「とりあえず、お喋りはもうお終い。呪文を唱えられると困るもの」 その言葉を受けて、白い布を持ったオルハがスーッと床の上をすべってくる。 石の床だが、汚い床だ。天井も低い。 もとは何の目的で使用されていた部屋なのか全然わからない。 アメリアが周囲に目を走らせていると、目の前までやってきたオルハが布を口元に押しこんだ。 そのまま猿ぐつわをかまされる。 憤るより先に、ユズハよりもずいぶんとなめらかな動きをするオルハを見て、アメリアは感心してしまった。 ………かなり呑気だった。 「だいじょうぶよ。明け方には王子サマに逢えるから。人形にするのはその後にしてあげる」 出ていく間際のディスティの言葉に、アメリアは少し首を傾げた。 布が邪魔をしていなければ、笑っただろう。 そのとき、後ろでアメリアに猿ぐつわをかませていたオルハが耳元にその小さな唇を寄せた。 アメリアが驚いている間に、その小さな作り物の背中はディスティの後を追って出ていってしまう。 やがて、濃紺の瞳がフッと細められた。 |
5389 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 9 | 桐生あきや | 1/11-01:51 |
記事番号5331へのコメント ちまちま手直して投稿するボタンを押した瞬間………やってきました恐怖のブラックアウト。画面が急に真っ暗になってパソが頼んでもいないのに再起動を始めるのです(−−; 前にも一回これに遭遇してしまい、そのときのモノはどうにかアップされていたのですが、これはだめでした……(;;) というわけで、これは二度目です。手直しした箇所が微妙に違うのですが、一作目は闇の中(笑)。 みなさんもパソの反乱には気を付けましょう(^^; *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第9話 *** 爆音が夜の街を揺るがした。 昔取った杵柄(きねづか)というべきか、裏の情報屋に接触して、この街を拠点にしている邪教集団がいると知ってからのゼルガディスの行動は早かった。 拠点が判明すると即刻、夜襲をかけたのである。 場所は現在使われていない、地下の下水道。 確かに暗くて大きくて、天井が低い。 剣を片手に駆け抜けるゼルガディスの隣りで、ユズハが宙をすべっていく。歩いていると、とてもゼルガディスには追いつかないからだ。 「な―――」 信者と思しき一般人に、ゼルガディスは呪文を放った。 「魔風(ディム・ウィン)」 なぎ倒されていく人々に、ゼルガディスは冷たく言い放った。 「死にたくなかったらさっさとどこかに行くんだな。こんな他力本願な宗教なんか崇めてないで」 その足元で、台座の上でガタガタ動いていたアンティークドールが踏み壊されるのを見た信者が悲鳴をあげる。 「ああっ何て罰当たりなっ。ヒューガ様を足蹴になど!」 「このガラクタのどこが魔族のお使いに見えるんだ!? 自分の頭でもう少しよく考えろっ」 「な、何だ貴様―――!?」 ゼルガディスの凍るような視線に射抜かれて、別の信者が息を飲む。 「何だもくそもあるか―――言っとくがこの場にいるアメリアとユズハ以外はどうなろうと俺の知ったこっちゃない………忠告はしたぞ」 奥へと続く通路から、剣を持った黒い神官が数人現れた。 蜘蛛の子を散らすように、一般の信者が逃げていく。 「言われた通りユズハを連れてきたぞ。渡すつもりは毛頭ないがな」 言いながらゼルガディスは神官たちへ斬りこんでいった。 同時に二、三人と斬り結ぶという芸当をやっていると、間合いの外から幼い声がする。 「ホノオ・よ」 一人の神官の衣服に火がつき、苦痛の悲鳴があがる。 「む、むちゃくちゃだ………!」 「何とでも言えっ」 炎に包まれた同僚を見た他の神官が動揺したところに、ゼルガディスは飛びこんだ。 またたくまに抵抗をねじ伏せて、ゼルガディスはユズハをふり返る。 「行くぞ」 「ン」 ひときわ大きな部屋で、不機嫌な顔のディスティが二人を待っていた。 ディスティの後ろには、わざわざ下水道の通路に取り付けたらしいドアが見えている。 ユズハによく似た赤毛の人形を腕に抱えていて、周囲にはゼルガディスが数刻前に壊したモノと良く似た安物の人形が無数に宙に浮いていた。 「悪趣味だな」 「重ね重ね失礼ね。あなた、時間も守れないの?」 「だれが誘拐の要求に素直に応じるんだ? こいつは連れてきたから問題ないだろう?」 ディスティの視線がユズハへと向けられる。 ユズハがディスティをにらみ返した。 「でぃすてぃ、キライ!!」 「………ユズハ、あなたにそんな風に感情を持たせてあげたのは誰だと思っているの。生意気な口をきくんじゃないわ」 「キライ。でぃすてぃ、キライ。ゆずは、ホノオから引き離した。人形に閉じこめた。人を殺させタ。りあもさらっタ………ッ」 なおも言い募ろうとするユズハを、ゼルガディスの手が押しとどめる。 「ディスティとやら………アメリアはどこだ?」 ディスティがクッと笑った。 宙に浮かぶ無数の人形へとたおやかな手をのべる。 「どれだと思う?」 「貴様―――ッ」 一瞬、頭に血が上りかけたゼルガディスを、ユズハの甲高い声が冷ました。 「嘘つき! イナイ、りあイナイ! 返して。あめりあ・返して!」 甲高い声に応じて、火の球がほとばしる。 火球は一直線へとディスティに向かうが、かわされる。 だが、そこに出来た一瞬の隙。 宙を滑空したユズハが、ディスティの腕のなかから赤毛の人形を奪い取った。 ゼルガディスの手にその人形が押しつけられる。 「描いて! 逆サマの星、描いて!」 「な―――!?」 ユズハが叫ぶ。 「額に・早く!」 「んなこと言われて急に描けるか!」 描くものも何もないのに。指でなぞれと言うのならともかく。 「オルハっ、そのまま攻撃なさい!」 ゼルガディスの手から人形が飛び出した。 それに応じて、周囲の人形が一斉にゼルガディスとユズハに襲いかかってくる。舌打ちして、ゼルガディスはユズハを抱えて横に飛んだ。 急降下してきた人形が、方向を変えるため、ぎくしゃくと宙で静止したそのとき。 不意に声がした。 「六紡星でもいいですか?」 部屋全体に白い六紡星の魔法陣が浮かび上がり、消える。 ガシャンと音をたてて人形が次々と床に落下した。 たったひとつオルハの人形を除いて。 宙に浮かんだままのオルハの人形は砕け散り、その中から朱橙色の光が飛び出した。 すぐにそれは人型をとり、呆気にとられているディスティの頭上を飛び越えて、奥のドアの前へと降り立った。 そしてそのドアが開いて、アメリアが姿を見せる。 「りあ!」 「アメリア!」 「ゼルガディスさん! ユズハ!」 前と後ろを交互に見たディスティが、狼狽した口調で叫んだ。 「オルハ、あなた―――!」 アメリアの傍らには彼女を守るように、人形から飛び出したオルハが立っている。 その姿はユズハと同じローブ姿に、朱橙の瞳と尖った耳。 ただ違うところは、燃えるような緋色の髪と、ユズハよりも年を重ねた十代前半の少女の姿をしているところだった。 「おるは、無事?」 ユズハが尋ねると、オルハは頷いた。 「どういうことだ?」 ゼルガディスの問いは、奇しくもディスティと同じものだった。 オルハの朱橙色の瞳がゼルガディスをとらえた。 「こんばんわ。私は、オルハ。ユズハと同じホノオから取り出された精霊。ユズハは偶然にも、生まれたばかりの精霊だったケド、私は違う」 「あなた、いつから………」 かすれた声でディスティが呟いた。 オルハがディスティを睨みつけながら、続ける。 「私タチ精霊はゴーレムと同じ。意思はあっても感情はナイ。ブロウ・デーモンの意識が混ざって、私タチにホントの自我をもたらした。ディスティは、私タチの自我が稀薄だと思いこんで、私とユズハにダケ洗脳処理ヲしなかった。ずっとずっと逃ゲるのヲ待ってた」 ユズハよりもずっとなめらかなに、オルハは言葉を紡ぎ出す。 アメリアが口をはさんだ。 「オルハさんが私を助けてくれたんです」 「だ、そうだが、どうする?」 冷ややかな口調で、ゼルガディスはディスティに問いかけた。 ディスティが息を呑んで後ずさる。が、後ろにもアメリアとオルハがいることに気がついて、横へと移動した。 「邪教だなんて言語同断ですっ。あまつさえ何の罪もない人々を人形に変えるだなんて!」 アメリアが強い口調でそう詰め寄る。 いまにも泣きだしそうだったディスティが不意に視線を虚空へと投げた。 「グディアさま!」 懇願にも似たその口調に、ゼルガディスの背に戦慄が走る。 アメリアの肩越しに、空間が歪むのが見えた。 「アメリア、後ろだ!」 咄嗟にアメリアが今いるところから飛び退こうとする。 間に合わない。 「ダメっ!」 オルハがアメリアにぶつかるようにして、そこから突き飛ばした。 たたらを踏んでふり返ったアメリアが、息を呑む。 現れ出た白い小さな手はオルハの体を突き抜けていた。 「オルハさんッ」 「ア………」 幼児のような声が最後だった。 「おるはっ!!」 ユズハの悲痛な声が暗い空間に響き渡った。 |
5391 | 仲悪そで良い二人(笑) | 雫石彼方 E-mail | 1/11-03:30 |
記事番号5389へのコメント 来てみたらいっぱいアップされてて嬉しかったですv ゼルとユズハ、仲悪そげでいて実は仲いいですよね(笑)それとも『アメリア救出』という共通の目的があるからなのかな?でも、ゼルの「アメリアとユズハ以外はどうでもいい」っていうセリフを聞く限りでは、何だかんだ言ってても仲いいんだな、と思いました(^^)ちょっと前にアメリアとユズハが話してた時も、「きらーい」と言いつつも結構好きっぽい感じでしたし。ゼルとユズハって、見ててすごくほのぼのしちゃう関係ですよね(^^)・・・・って、今回の戦闘メインの回になんでこういう場違いな感想つけるかな、自分(汗) オルハ、味方だったんですねー。でもアメリア庇って大変なことにっ!あれって死んじゃったんですか?うぅ・・・・悲しい(めそ) 更に黒幕が出てきて、いよいよ最終決戦でしょうか? 私の願いとしては、どうかユズハが消えませんように!です。だって超ーーーーかわいくって好きなんですもんv |
5393 | 二人はライバル(笑) | 桐生あきや | 1/11-22:56 |
記事番号5391へのコメント メールどうもありがとうございましたっvv コレはともかく、返事はしっかりタメ口でいきたいと思います(笑)。 >来てみたらいっぱいアップされてて嬉しかったですv 2日も間あけちゃったので、数で責めてみました(爆) >ゼルとユズハ、仲悪そげでいて実は仲いいですよね(笑)それとも『アメリア救出』という共通の目的があるからなのかな?でも、ゼルの「アメリアとユズハ以外はどうでもいい」っていうセリフを聞く限りでは、何だかんだ言ってても仲いいんだな、と思いました(^^) 多分、ユズハを巻き込んだときのアメリアのお叱りが怖いのではないかと……(笑)。でもよく考えれば魔族と一緒なんだから物理攻撃ぜんぜん平気じゃん、ユズハ(爆) >ちょっと前にアメリアとユズハが話してた時も、「きらーい」と言いつつも結構好きっぽい感じでしたし。ゼルとユズハって、見ててすごくほのぼのしちゃう関係ですよね(^^)・・・・って、今回の戦闘メインの回になんでこういう場違いな感想つけるかな、自分(汗) ほとんど戦闘になってないので全然オッケーっす(笑)。この二人強すぎというか、ムチャし過ぎ(汗) あのユズハとアメリアの「きらーい」の会話、自分で書いてて、いちばん気に入ってるところです。 >オルハ、味方だったんですねー。でもアメリア庇って大変なことにっ!あれって死んじゃったんですか?うぅ・・・・悲しい(めそ) ちょっと出番が短いかな? と自分でも後悔(−−; >更に黒幕が出てきて、いよいよ最終決戦でしょうか? >私の願いとしては、どうかユズハが消えませんように!です。だって超ーーーーかわいくって好きなんですもんv ありがとうございますううううっ!! ユズハはしぶといですから、きっとだいじょうぶっ。 何せよく食べるしっ(笑)。 次でラストです。 ではまた〜。 |
5392 | 破烈の人形(ファイア・ドール) 10 | 桐生あきや | 1/11-22:47 |
記事番号5331へのコメント *** 破烈の人形(ファイア・ドール) 第10話 *** オルハも具現化しているだけの精神体。あまりにもあっけなく、さらさらと、そこには何も無くなっていく。 塵と化していくオルハを、声もなくアメリアが見つめる。 その目の前で、空間を渡って人形が姿を現した。 否、人形のような形状の―――魔族が。 「お前が本当の教祖か」 ゼルガディスの問いに、魔族は人形の首をかくんと傾げた。 いつだったかリナたちと行った人形の塔を思い出す。あまり思い出したくない出来事があった塔だが、塔の主らしい魔族が抱えていた小さな人形に目の前のグディアは良く似ていた。もっとも、後でリナから聞いた話によるとあの小さな人形こそが魔族だったらしい。 出現した魔族の無表情な人形の顔が一瞬にして崩れ、朱い唇がニィっと笑った。 「当たりぃ。私が本当の教祖サマぁ。この人間は私のただのお人形。この研究を教えたのも私だし」 アメリアが、たたたっと走ってゼルガディスのところまでやってくる。 そのアメリアの唇の動きに気づいたゼルガディスは、素知らぬふりで会話を続けた。 「どうして研究を教えて人形を作らせた」 「ご飯製造器? ずっと負の感情だしててくれるしぃ、封じこめられている人間やエルフが発する負の感情って、けっこうオツよ? まあ精霊に関してはこの女が勝手に試したことだけど―――」 ゼルガディスとグディアの会話にユズハが割りこんだ。 「おるは・滅ぼした! ゆるさナイ!」 ユズハが叫んで火球を放つが、ユズハの炎は精霊魔法に準ずるもの。グディアは避けようともせず、火球がぶちあたっても平然とたたずんでいた。 だがそこに、予想外の呪文が重ねられる。 力在る言葉が解き放たれた。 「霊崩裂(ラ・ティルト)!!」 「ぎゃあああああっっ!」 アメリアが放った怒りの呪文一発で、不意を突かれたグディアはあっさり塵と化した。 不気味な沈黙が辺りをおおった。 その沈黙をふり払うように溜め息をついたゼルガディスが、ディスティを見る。 「残念だったな」 「ひ………っ」 「俺たちにとって、魔族はたいしたことないんだよ」 抵抗する気力がない人間を斬るのはためらわれた。 アメリアも無事だったことだし、役人にでも突き出すか、とゼルガディスが何度目かの溜め息混じりに思ったときだった。 アメリアが黙ってディスティに近づいていく。 「おい、アメリア………?」 答えはない。 アメリアは壁を背後に立ちつくすディスティの正面に立った。 「おい、何を―――?」 アメリアが右手をふり上げた。 ブンと風を切る音がして―――― パァンッ!! すさまじい音がして、ディスティが声もなく部屋の端まで吹っ飛んだ。 ただの平手打ちだ。だが、叩く瞬間に思いっきり手首にひねりが加えられていたのをゼルガディスは確認している。 音からして、並の音ではない。 いったいどれだけの力で叩けばあんな音が出るのだ? 「りあ………?」 ユズハの声に、アメリアは笑ってふり向いた。 「役人に突き出しましょうね」 「あ、ああ………」 ディスティのそばにしゃがみこむと、完全に失神しているのがわかった。 今更ながらに少し恐ろしくなって、ゼルガディスはユズハの隣りに立っているアメリアをふり返った。 「………何ですか?」 「いや、何でもない」 ディスティを抱え上げながら、アメリアを本気で怒らせることだけは絶対にやめておこうとゼルガディスは思う。 所在なげにたたずむユズハのクリーム色の頭にぽん、と空いている手をのせる。 「すまん。オルハを助けてやれなくて」 素っ気ないその言葉に、ユズハがゼルガディスを見上げた。 無表情なその顔のなか、炎色の瞳からぼろぼろと涙が溢れ出していた。 「怒る・さっきわかった。コレも、怒る?」 泣きなれていないため、小さな手が涙をもてあまして顔中をぐしぐしこする。 アメリアが、ユズハの前に膝をついた。 「それはきっと哀しいです。怒るのとはちょっと違いますよ」 「哀・しい?」 うなずいて、アメリアはユズハを抱きしめた。 「ごめんなさいユズハ、ごめんなさい………もう、帰りましょう? ね?」 「ン。帰る」 ユズハが小さくうなずいた。 立ち上がったアメリアの頬にゼルガディスは指をやる。 「お前は平気か?」 「だいじょうぶです。オルハさんが全部、猿ぐつわとかもほどけるように細工してくれてて………鎖は呪文で切っちゃいました―――って何してるんですか!?」 腕をつかまれてアメリアは思わず声を上げた。 つかんで持ち上げたその華奢な手首の内側に、案の定というべきか薄赤い擦過傷を見つけて、ゼルガディスは憮然としてアメリアを見た。 「どうせお前のことだから、目が覚めてからずっと切れもしないのにガチャガチャやってたんだろう?」 「う゛………どおしてわかるんです?」 「お前のことだからな」 何気なくさらりと言われた言葉に、思わずアメリアは赤面した。 それから三日後。 気持ちよく晴れた街道を一組の男女と、子供が歩いていた。 「で、だ」 白いフードに白いマント。けっこうどころでなく、かなり怪しげな格好の魔剣士ゼルガディスが目の前の女児を指差して半眼で睨んだ。 「何だってこいつがついてくるんだ?」 ディスティを役人に突きだした後、アメリアは簡単な取り調べを受けて幾ばくかの礼金をもらって解放された。ゼルガディスが公の場に出向くのはマズイので、アメリア一人の手柄となったのだ。 ディスティに関しては、あれだけ人を殺したのだから極刑はまぬがれないだろう。 ユズハのことは黙っておいた。 正直に話せば魔道士協会で研究用に引き取られることは明白だからだ。 何となく他人事とも思えなかったゼルガディスとアメリアは、ユズハを庇った。 ゼルガディスの今更ながらの言葉に、アメリアが首を傾げる。 その左耳で、無事だったイヤリングが光を弾いた。 「しかたないじゃないですか。まさか置いていくわけにもいかないですし」 「しかたナイ」 ユズハが繰り返して、ンベッとゼルガディスに舌を出す。 「こンのやろっ」 ゼルガディスが思わず声を上げると、ユズハがきゃらきゃら笑って前の方へと走って逃げていった。 それを憤然と睨んで、ゼルガディスは呟いた。 「で、やっぱり」 ユズハがローブの裾を踏んだ。 「うきゃッ」 「すっ転ぶんだよな」 地面と激突する寸前に、ゼルガディスはユズハの体をすくい上げてやる。 「バーカ」 猫みたいに襟首をつかんで目の前まで持ってきて、ゼルガディスはここぞとばかりに言ってやる。 ユズハがジタバタもがく。 「ぜる」 「何だ?」 「へーん」 「安心しろお前も変だ」 ユズハも、その尖った耳を隠すためにクリーム色のフードをかぶっているので、実際二人とも似たような格好だった。 「意地悪ぅぅぅ」 「何とでも言え」 「意地悪ぅぅぅ、人でなしぃぃぃ、バカぁぁぁ」 ゼルガディスは涼しい顔でそれらの文句を聞き流す。 「何とでも言ってろ」 「じゃ、フジツボ」 「〜〜〜どこで覚えたンな単語ッ!?」 ゼルガディスに睨まれて、アメリアはぶんぶんと必死の形相で首をふった。 「私違いますよっ」 「他に誰がいるんだッ」 「でもホントに違いますう!!」 問答を繰り返すゼルガディスの腕の中で、ユズハはなおも繰り返している。 「フジツボ、フジツボ」 「…………」 ゼルガディスは問答無用で思いっきり腕を振った。 ユズハが弧を描いて青い空に向かって飛んでいく。 今日も、いい天気だった。 *** あとがきのようなたわごと *** ………何だか身も蓋もない終わりだな、オイ桐生(滝汗)。 何だかゼルの口調と行動が某金貸し魔術士に似てきたような気がするのは私の気のせいか………?(滝汗)。気のせいだと良いが………。 何だか、中味の薄いわりには長い小説です。キャラのノリにまかせてしっかり話を作っていないせいだとは思うんですが、反省点ありまくり(笑)。やったぜ自分!(大馬鹿者) でも書くのがとても楽しかったです。特にユズハとゼルの会話が(笑)。早々に人形じゃなくしてしまったので、人形VSゼルの構図をもうちょっと書きたかったかもしんないです。 桐生にとってもユズハはお気に入りなので、ラブコールを送ってくだされば、おそらく続きを書き始めます(爆)。もっともそのユズハのせいでゼルアメになるかどうかは不安の残るところですが………(^^; 人形の名前は漢字にできることがコンセプトでした(シィダ以外)。桐江。織葉。柚葉。日向。オルハとユズハは作中でもわかるように、姉妹という意味をこめて韻を践んでます。 シィダは………某有名RPG9の柘榴石の姫君に私がつけた名前です(笑)。響きが気に入って何かと多用してます(汗)。だって名前が短剣だなんて、私的にはちょっと………。いや、私のネーミングセンスもどうかと思いますが(^^: けど、どの名前もスレの世界観からズレまくっている気がしますね(苦笑)。 タイトルは………言わぬが花でしょうね(笑)。畏れ多いし(^^; ………わかった人います?? ここまで読んで下さって、どうもありがとうございました! 楽しんでいただけたなら、桐生もとっても嬉しいですし幸せです。 どらえもんもアトムもいませんけど、21世紀もどうかよろしくお願いします(ぺこり)。 ………あれ? どらえもんって21世紀だったっけ? 違うような………(笑) |
5394 | 願!ユズハちゃん再登場 | ゆっちぃ E-mail URL | 1/12-00:50 |
記事番号5392へのコメント 『破裂の人形』、完結おめでたうございまーっす!! 毎回毎回楽しみに読ませて頂いた割に、後半なかなか感想レス付けられなかったのがちとザンネンですが(泣)テストなんか嫌いだぁぁっ 結局ゆっちぃは、最後までユズハちゃん激らぶでした。途中本気で姫様に「ユズハちゃん下さいっ」てお願いしようとしたくらいですから(汗笑) > 桐生にとってもユズハはお気に入りなので、ラブコールを送ってくだされば、おそらく続きを書き始めます(爆)。もっともそのユズハのせいでゼルアメになるかどうかは不安の残るところですが………(^^; ほんとですかぁぁっ!!?ユズハちゃん再登場の予定ありなんですかっ!!! うっきゃーーーーーっっ、めちゃ嬉しいですぅぅぅっ(泣嬉) ゆっちぃのラブコールでもおっけーでしたら、んもぅ幾らでも送っちゃいますよ!!! ユズハちゃんすきーvvvこのコが絡んだゼルアメはとってもツボなんですよ。 焼きもち焼きさんなゼルがまた何とも素敵で(笑)(そう言えば、ユズハちゃんてばどこで『フジツボ』覚えたんでしょ?(笑)) > ………あれ? どらえもんって21世紀だったっけ? 違うような………(笑) ドラちゃんは22世紀ですよー、多分(多分かいι) だって映画の日本誕生で、23世紀製の槍に「一世紀違いで負けた」って言ってましたから(細かいなぁι) なんか相も変わらずレス内容纏まりなくって申しわけありませんι 21世紀もひたすら桐生さんに付いて行きたいと密かに思ってる、ゆっちぃでした(汗) 追記>>オルハちゃんもだいすきでした(泣) |
5405 | ああっ、ありがとうございますっ | 桐生あきや | 1/13-01:03 |
記事番号5394へのコメント >『破裂の人形』、完結おめでたうございまーっす!! ありがとうございます〜っ。 >毎回毎回楽しみに読ませて頂いた割に、後半なかなか感想レス付けられなかったのがちとザンネンですが(泣)テストなんか嫌いだぁぁっ >結局ゆっちぃは、最後までユズハちゃん激らぶでした。途中本気で姫様に「ユズハちゃん下さいっ」てお願いしようとしたくらいですから(汗笑) ユズハはどこまでも姫についていくでしょう。ええ、間違いなく(笑)。 インプリンティングで、アメリア大好きですから。 でももしかすると、食べ物でつれるかもしんないです(笑) >ほんとですかぁぁっ!!?ユズハちゃん再登場の予定ありなんですかっ!!! >うっきゃーーーーーっっ、めちゃ嬉しいですぅぅぅっ(泣嬉) >ゆっちぃのラブコールでもおっけーでしたら、んもぅ幾らでも送っちゃいますよ!!! >ユズハちゃんすきーvvvこのコが絡んだゼルアメはとってもツボなんですよ。 うあああっ、ありがとうございます〜〜。 嬉しいです嬉しいですっ。ツボつけただなんて(笑) >焼きもち焼きさんなゼルがまた何とも素敵で(笑)(そう言えば、ユズハちゃんてばどこで『フジツボ』覚えたんでしょ?(笑)) ほんとうにどこで覚えたんでしょう?(←オイ) きっと図鑑か何かを眺めて、コレぜるにもある(爆)とか思ったんじゃ(笑)。 桐生はいまだにNEXTのあのシーンの顔が直視できないっす(^^; >ドラちゃんは22世紀ですよー、多分(多分かいι) >だって映画の日本誕生で、23世紀製の槍に「一世紀違いで負けた」って言ってましたから(細かいなぁι) 日本誕生私も好きです(笑)。一応アニマルプラネットまでは全制覇しましたっ(爆)。 受験生だったころは、どこでもドアなんかより、暗記パンが欲しかったですねぇ(バカ)。 >なんか相も変わらずレス内容纏まりなくって申しわけありませんι そんなことないです。ユズハにラブコール送ってくださってありがとうございます! まさかみんなこんなに愛してくれるとは思ってもみなかったので、めちゃ嬉しいです。 >21世紀もひたすら桐生さんに付いて行きたいと密かに思ってる、ゆっちぃでした(汗) こんなんについてきていいんですか?(笑)。 良いのでしたら、どうか来て下さい〜。幸せです〜。 それでは、レスどうもありがとうございました(ぺこり)。 >追記>>オルハちゃんもだいすきでした(泣) うあ、ちょっぴし良心が痛みます。 ごめんね、オルハ。 桐生あきや 拝 |
5397 | ねんねこの中ではもう一緒くたなんですけど……(汗) | ねんねこ E-mail URL | 1/12-13:07 |
記事番号5392へのコメント 呼ばれてないのにじゃじゃじゃじゃーん♪ というわけでねんねこだす。 これからメール送るねVv まずは完結おめでたうっ! なんかすごいツリーが出来ててちょっとびっくり。 やっぱり文章上手い人はレスもたくさんくるのねーなどと感嘆してみたり。 それに比べてねんねこは……などと修行不足を思い知らされたり(笑) > 何だかゼルの口調と行動が某金貸し魔術士に似てきたような気がするのは私の気のせいか………?(滝汗)。気のせいだと良いが………。 ごめん。タイトルにもあったよーにもうゼルと某金貸し魔術士(どちらかといえばまだ素直だった頃・爆)と性格一緒くただよ(死) ていうか、もうほとんどいっしょ。なにせクーちゃんが某白衣魔術士(笑)に影響されたもんだから自動的に……ねぇ(笑) ああ、でも何よりあっきーがこのシリーズを知っていたのがすごく嬉しいVv なんだか読むジャンルが似ている気がするんだものVv > 桐生にとってもユズハはお気に入りなので、ラブコールを送ってくだされば、おそらく続きを書き始めます(爆)。もっともそのユズハのせいでゼルアメになるかどうかは不安の残るところですが………(^^; 出してぇぇぇぇぇVv ゼルアメならずともオッケーよ(ひど) 第二のクーちゃん出現か? か!?(爆) というわけでこの辺で〜☆ ねんねこでした。 |
5406 | ああ、やっぱり気のせいじゃなかったっ | 桐生あきや | 1/13-01:11 |
記事番号5397へのコメント >呼ばれてないのにじゃじゃじゃじゃーん♪ >というわけでねんねこだす。 >これからメール送るねVv うわーい、ありがとう。さっそくチェックするね。 >まずは完結おめでたうっ! >なんかすごいツリーが出来ててちょっとびっくり。 >やっぱり文章上手い人はレスもたくさんくるのねーなどと感嘆してみたり。 >それに比べてねんねこは……などと修行不足を思い知らされたり(笑) 全10話を1ツリーだけで終わらせようとしたせいだと思うんだけど(^^; 他の人たちを圧迫してないか、かなり心配。 ねこちゃんの白い奇跡だって、合わせれば同じくらいいってると思うよ。 ねこちゃんの文章、マジで好きなんですけどっ。そんなこと言わないで(泣)。 私だって、ねこちゃんだって、というか文章を書いている人って永遠に修行中だと私は思ってるし。 >ごめん。タイトルにもあったよーにもうゼルと某金貸し魔術士(どちらかといえばまだ素直だった頃・爆)と性格一緒くただよ(死) ああっ、やっぱり気のせいじゃなかった!(頭を抱える)。 >ていうか、もうほとんどいっしょ。なにせクーちゃんが某白衣魔術士(笑)に影響されたもんだから自動的に……ねぇ(笑) >ああ、でも何よりあっきーがこのシリーズを知っていたのがすごく嬉しいVv >なんだか読むジャンルが似ている気がするんだものVv ふふふ、これについては後ほどメールで(笑)。 >出してぇぇぇぇぇVv >ゼルアメならずともオッケーよ(ひど) >第二のクーちゃん出現か? か!?(爆) クー君ほど多才ではないのが、惜しまれるわ(笑)。 >というわけでこの辺で〜☆ >ねんねこでした。 いつもありがとう! ではでは、桐生でした〜。 |
5398 | さすがですっ!! | 砂緒 | 1/12-22:10 |
記事番号5392へのコメント こんばんわ。砂緒です。 完結、おめでとうございます!! やりますね・・・桐生さま。(←いきなり何なんだ) わたしこの話読んで、ゼルアメ大好きになってしまいましたっ!! あーもう、ゼルかわいいですっ!!(そう思うのはわたしだけなの?) これこそユズハちゃん効果!? > でも書くのがとても楽しかったです。特にユズハとゼルの会話が(笑)。 はい!!わたしも読んでてすごく楽しかったです!! 書いてて楽しい小説こそが、読者にとっても楽しい小説なのですね♪ > 桐生にとってもユズハはお気に入りなので、ラブコールを送ってくだされば、おそらく続きを書き始めます(爆)。もっともそのユズハのせいでゼルアメになるかどうかは不安の残るところですが………(^^; ユズハちゃんまた出してくださいっ!! これから3人がどういう旅をするのか、気になります〜。 アメリア争奪戦ですか?・・・それともゼル争奪戦!?(←ありえません) > ここまで読んで下さって、どうもありがとうございました! > 楽しんでいただけたなら、桐生もとっても嬉しいですし幸せです。 楽しみました、ええ楽しみましたともっ!! 素敵なお話ありがとうございましたっ♪ また、桐生さまの小説に出会えることを願っています。 |
5407 | そんなことないですよう(汗々) | 桐生あきや | 1/13-01:18 |
記事番号5398へのコメント >こんばんわ。砂緒です。 >完結、おめでとうございます!! こんばんわ〜。 何やら超スピードでアップしてしまいました(^^; 読んで下さって、どうもありがとうございます。 >やりますね・・・桐生さま。(←いきなり何なんだ) >わたしこの話読んで、ゼルアメ大好きになってしまいましたっ!! >あーもう、ゼルかわいいですっ!!(そう思うのはわたしだけなの?) >これこそユズハちゃん効果!? うわあっ、すごい幸せです! 私の小説読んでゼルアメが好きになってくれるなんて、なんか今ここで気を失ってもいいかも(失うなオイ)。 >> でも書くのがとても楽しかったです。特にユズハとゼルの会話が(笑)。 >はい!!わたしも読んでてすごく楽しかったです!! >書いてて楽しい小説こそが、読者にとっても楽しい小説なのですね♪ ある意味それは真理かもしれないですよね。 書いてる人自身がそのお話とキャラに愛着がないとダメだと思います。 >ユズハちゃんまた出してくださいっ!! >これから3人がどういう旅をするのか、気になります〜。 >アメリア争奪戦ですか?・・・それともゼル争奪戦!?(←ありえません) 行く先々で騒動を引き起こしそうで、今から楽しみです(でも書くのは自分。これって墓穴か!?) >楽しみました、ええ楽しみましたともっ!! >素敵なお話ありがとうございましたっ♪ こちらこそレスどうもありがとうございました。 >また、桐生さまの小説に出会えることを願っています。 ありがとうとございます。 よろしければ、また出会ってやってください(笑) 桐生あきや 拝。 |
5401 | 寿 完結(書留でいいですか?) | ゆえ | 1/13-00:14 |
記事番号5392へのコメント こんにちは、ゆえです〜。 完結しちゃいましたぁぁぁ〜。お疲れさまでした。 ああ、また一つ楽しみがなくなってしまった・・・・・(これこれ) > 何だかゼルの口調と行動が某金貸し魔術士に似てきたような気がするのは私の気のせいか………?(滝汗)。気のせいだと良いが………。 誰かににてるよなぁ・・・・と思ったら、そーそー、某魔術士でした(笑) > でも書くのがとても楽しかったです。特にユズハとゼルの会話が(笑)。早々に人形じゃなくしてしまったので、人形VSゼルの構図をもうちょっと書きたかったかもしんないです。 ゼルとユズハの会話、最高ですぅ。ラストの「フジツボ」はホームランです(笑) あとゼルの「安心しろ、オレも・・・・」も好きでした。 > 桐生にとってもユズハはお気に入りなので、ラブコールを送ってくだされば、おそらく続きを書き始めます(爆)。もっともそのユズハのせいでゼルアメになるかどうかは不安の残るところですが………(^^; らぶらぶらぶらぶらぶあんどぴーす♪(byときお) ユズハの話、もっと読みたいですっっ。というか、あの後ゼルVSユズハの戦いをアメリアがどうするかも。あああああ、ひらにっひらにっ、お頼み申しますぅぅぅ〜(土下座) > 人形の名前は漢字にできることがコンセプトでした(シィダ以外)。桐江。織葉。柚葉。日向。オルハとユズハは作中でもわかるように、姉妹という意味をこめて韻を践んでます。 いいネーミングですね。私、こーゆー漢字の名前好きです。 > どらえもんもアトムもいませんけど、21世紀もどうかよろしくお願いします(ぺこり)。 大丈夫です。桐生様がいらっしゃるじゃ無いですか。 ああっ、新世紀も明るいぞっ! ということで、書留+速達で完結祝いで、うちのセフィルをお送りします(まて、封筒にはいのかっ?!) ユズハ、再登場、心待ちにしております♪ |
5408 | ええ、もう何でも♪(爆) | 桐生あきや | 1/13-01:27 |
記事番号5401へのコメント >こんにちは、ゆえです〜。 > >完結しちゃいましたぁぁぁ〜。お疲れさまでした。 >ああ、また一つ楽しみがなくなってしまった・・・・・(これこれ) してしまいました(汗) 何だかゆえさんの楽しみを奪ってしまって、ごめんなさいっ。 楽しみにしててくれて、嬉しいです! >> 何だかゼルの口調と行動が某金貸し魔術士に似てきたような気がするのは私の気のせいか………?(滝汗)。気のせいだと良いが………。 >誰かににてるよなぁ・・・・と思ったら、そーそー、某魔術士でした(笑) ああ、やっぱり似てるんだ(汗)。 複数の方からご指摘が。気のせいじゃなかったのね(笑)。 >ゼルとユズハの会話、最高ですぅ。ラストの「フジツボ」はホームランです(笑) >あとゼルの「安心しろ、オレも・・・・」も好きでした。 ラストは最初っから決まってました(笑)。 途中が出来てなくても、ラストだけ書き上がってたり(爆) >らぶらぶらぶらぶらぶあんどぴーす♪(byときお) >ユズハの話、もっと読みたいですっっ。というか、あの後ゼルVSユズハの戦いをアメリアがどうするかも。あああああ、ひらにっひらにっ、お頼み申しますぅぅぅ〜(土下座) あわわわ、顔あげてください〜〜(汗々) ユズハ、みなさんから愛されているみたいで、すごく嬉しいです。 >> 人形の名前は漢字にできることがコンセプトでした(シィダ以外)。桐江。織葉。柚葉。日向。オルハとユズハは作中でもわかるように、姉妹という意味をこめて韻を践んでます。 >いいネーミングですね。私、こーゆー漢字の名前好きです。 ありがとうございます〜。私、ゆえさんのネーミングセンス好きなんです。 しかし、シィダだけ仲間はずれですね(^^; ディスティさんは何を考えてシィダだけ違う名前にしたんでしょう(無責任)。 >> どらえもんもアトムもいませんけど、21世紀もどうかよろしくお願いします(ぺこり)。 >大丈夫です。桐生様がいらっしゃるじゃ無いですか。 >ああっ、新世紀も明るいぞっ! そんなこと言ったら、ゆえさんもいらっしゃるじゃないですかっ。 お互い明るく、新世紀もいきましょう(笑) >ということで、書留+速達で完結祝いで、うちのセフィルをお送りします(まて、封筒にはいのかっ?!) セフィル送ってくれるんですか!?(喜)。 (その前に封筒に入るのかっていうんだ、私) >ユズハ、再登場、心待ちにしております♪ ありがとうございます。 まだ全然書いてないですが(爆)、がんばります! それでは。 桐生あきや 拝 |
5403 | 今更出没でスミマセン(>_<) | 水晶さな E-mail | 1/13-00:31 |
記事番号5392へのコメント はうあーコメント書こう書こうと思っている間にお話が終了してしまいました(爆)。 とても面白かったです。あきやサンのオリキャラは初登場ですね♪ ユズハ嬢が個性強いし可愛いしで素敵ですvv オルハ嬢が助からなかったのは残念ですが・・・(T_T) 是非ユズハ嬢参加の続編も書いて欲しいです(>_<) それでは短くて申し訳ないんですが、又書かれるのを楽しみにお待ちしております(^^) 水晶さな拝 ・・・私も「年明けたら連載を」・・・とか言っていたような・・・てへv(爆) P・S 皆もう解答しているようですが(笑)、ドラえもんは22世紀だったのではないでしょーか。21世紀は確か鉄腕アトムの生まれた年? |
5409 | 来て下さってありがとうございます! | 桐生あきや | 1/13-01:32 |
記事番号5403へのコメント おひさしぶりです〜。 改めましてあけましておめでとうございます。 > はうあーコメント書こう書こうと思っている間にお話が終了してしまいました(爆)。 いつになく超スピードでアップしてしまいました(^^; > とても面白かったです。あきやサンのオリキャラは初登場ですね♪ ユズハ嬢が個性強いし可愛いしで素敵ですvv オルハ嬢が助からなかったのは残念ですが・・・(T_T) オルハも愛されているみたいで嬉しいです。ちょっぴり良心が痛みます。 ごめんよ、オルハ。 > 是非ユズハ嬢参加の続編も書いて欲しいです(>_<) > それでは短くて申し訳ないんですが、又書かれるのを楽しみにお待ちしております(^^) いえいえ、ありがとうございます〜。 がんばります。 > ・・・私も「年明けたら連載を」・・・とか言っていたような・・・てへv(爆) てへv(爆)。 図々しいですが、楽しみにしててもいいですか? > P・S 皆もう解答しているようですが(笑)、ドラえもんは22世紀だったのではないでしょーか。21世紀は確か鉄腕アトムの生まれた年? 皆さんから優しい突っ込みをいただきました(笑)。 ありがとうございます。 ドラえもんがもうちょっと先なのは、嬉しいやら残念やら。 ということで今年もよろしくおねがいします。 桐生あきや 拝 |
5404 | ほのぼの〜(^^) | 雫石彼方 E-mail | 1/13-00:47 |
記事番号5392へのコメント タメ語おっけーっつーことでこのレスからいきまっす! まずは完結、おめでたうv ユズハ、消えなくてよかった!!やっぱり一杯食べたからだね!(笑)でも最後、ユズハどっかに飛んでっちゃったね(^^;)何処まで飛ばされたんだろう?早く帰って来〜い!(笑) そんでもってユズハの再登場、超希望っす!!もう大好き大好き〜vまたほのぼの〜な三人を見たいです。そしてゼルVSユズハのアメリア争奪戦を是非(^^) > 何だかゼルの口調と行動が某金貸し魔術士に似てきたような気がするのは私の気のせいか………?(滝汗)。気のせいだと良いが………。 言われてみれば、似てるかも。でもその方がチャメっ気出ててよいのではないでしょうか(^^)ユズハにおちょくられて「こンのやろう・・・」とか言ってるゼルが見てて楽しくてしょうがないっす(笑) そういえばあきやさんのこと、何て呼べばいいんだろう?何かこう呼んで欲しい、とかいうのあるですか?(←日本語変)私のことは好きなように呼んでくださいまし〜。 それではまた! |
5410 | 実は私も…… | 桐生あきや | 1/13-01:41 |
記事番号5404へのコメント >タメ語おっけーっつーことでこのレスからいきまっす! オッケー、了解でっす。 >まずは完結、おめでたうv >ユズハ、消えなくてよかった!!やっぱり一杯食べたからだね!(笑)でも最後、ユズハどっかに飛んでっちゃったね(^^;)何処まで飛ばされたんだろう?早く帰って来〜い!(笑) 多分、宙に浮けることを忘れているアメリアが、慌てて落下地点まで走っていく途中でずべしっとかコケて、そこにユズハがふよふよと「りあ、へいき?」なんて言ってきたり………(笑)。 >そんでもってユズハの再登場、超希望っす!!もう大好き大好き〜vまたほのぼの〜な三人を見たいです。そしてゼルVSユズハのアメリア争奪戦を是非(^^) みんなからラブコールもらって泣くほど嬉しいっす。 がんばって書きます〜! >> 何だかゼルの口調と行動が某金貸し魔術士に似てきたような気がするのは私の気のせいか………?(滝汗)。気のせいだと良いが………。 >言われてみれば、似てるかも。でもその方がチャメっ気出ててよいのではないでしょうか(^^)ユズハにおちょくられて「こンのやろう・・・」とか言ってるゼルが見てて楽しくてしょうがないっす(笑) やっぱり気のせいじゃないみたい(笑)。 こうなったら、開き直るしかないっす。いいよね、別に彼に似てたって!(爆) >そういえばあきやさんのこと、何て呼べばいいんだろう?何かこう呼んで欲しい、とかいうのあるですか?(←日本語変)私のことは好きなように呼んでくださいまし〜。 実は私も、どう呼んでいいのかわからなくて困ってたり(爆)。 雫ちゃんは、すでに使用されているので、彼方ちゃんでいいかな? ダメ? 私のほうは特に希望ないので、好きに呼んじゃって全然オッケーです。 どう呼ばれるのかも、また楽しみだったりするし(笑) >それではまた! また〜。 |
5411 | 破裂の人間(ボンバー・ウーマン)←? | あごん E-mail | 1/13-02:05 |
記事番号5392へのコメント 今更な気も致しますが。 あけましておめでとうございます(本当に今更だなオイ)! あごんと云う者です! 破烈の人形、完結おめでとうございます! ずっとレスしたかったのですが、なかなかタイミングが・・・。 そんなわけで冒頭(とゆーほどでもないですが)の挨拶となりました。 濃いよーな、ほのぼのよーな、なんとも不思議な作品ですよねぇ。 こういう所、本当に尊敬してしまいます! ユズハちゃんが愛しくって!わたしもやっぱしユズハラヴラヴっ子です! いえ、子とかゆー年齢ではないですが(笑)。 続編もあるんですねぇ! めっさ楽しみですぅぅっ! ユズハとゼルのトム&ジェリーな関係にもう一度、いえ、何度でも会いたいです! ではでは、素敵な小説をありがとうございました! 相変わらずの無礼者・あごんでした! |
5419 | 色々変えられてお得なタイトル(笑) | 桐生あきや | 1/13-22:51 |
記事番号5411へのコメント >今更な気も致しますが。 >あけましておめでとうございます(本当に今更だなオイ)! >あごんと云う者です! こちらこそ、あけましておめでとうございます! 旧年は色々レスをいただきまして、さらには新年までっ(ぐぐっと握り拳) ありがとうございます〜。 >濃いよーな、ほのぼのよーな、なんとも不思議な作品ですよねぇ。 >こういう所、本当に尊敬してしまいます! >ユズハちゃんが愛しくって!わたしもやっぱしユズハラヴラヴっ子です! >いえ、子とかゆー年齢ではないですが(笑)。 えらいバランスの取れてない作品なんですよ(苦笑)。 本人たちのノリが軽いわりには、周囲で死んでる人いるし(汗)。 ユズハは……もうううっ、こんなにみなさんから愛されて、とっても幸せな子です! あごんさん、ありがとうございますっ。 >続編もあるんですねぇ! >めっさ楽しみですぅぅっ! >ユズハとゼルのトム&ジェリーな関係にもう一度、いえ、何度でも会いたいです! そうか、トム&ジェリーなのか……たしかに(笑)。 >ではでは、素敵な小説をありがとうございました! >相変わらずの無礼者・あごんでした! こちらこそレスどうもありがとうございました! 全然無礼者なんかではありませんようっ。 がんばって、続きかきたいと思います。 それでは。 桐生あきや 拝 |
5414 | 面白かったです〜♪ | れーな E-mail | 1/13-15:15 |
記事番号5392へのコメント こんにちは!れーなでっすー♪ 読ませて頂きました! ユズハちゃんかわいーっすねーvv最初はそれほど好きじゃなかったんですけど・・・最終回まで読んだら何時の間にか愛着が・・・(笑) ユズハちゃん再登場希望です♪ ゼルとは喧嘩しまくってますけどあれはやっぱり喧嘩するほど仲が良いってやつでしょうか(笑) しかしフジツボは・・・新手の貶し言葉ですねー。ゼル専用の(笑) 桐生さんの小説はいつも凄いお上手だと感心してます〜。 文章は読みやすいですし。展開も先が気になってハラハラドキドキv(死語?)ですし。ツリー1つで終わらせるし・・・あたしにはできない芸当・・・(爆)尊敬しちゃいますね−。 では短いですが。次回作も楽しみにしてます! れーなでした☆ |
5420 | ありがとうございます〜! | 桐生あきや | 1/13-23:03 |
記事番号5414へのコメント >こんにちは!れーなでっすー♪ こんにちわ〜。桐生です〜。 レスどうもありがとうございます。 >読ませて頂きました! >ユズハちゃんかわいーっすねーvv最初はそれほど好きじゃなかったんですけど・・・最終回まで読んだら何時の間にか愛着が・・・(笑) >ユズハちゃん再登場希望です♪ ありがとうございます! みんなからそう言ってもらって、嬉しくて泣きそうです。 あああ、私ってば幸せ者。 >ゼルとは喧嘩しまくってますけどあれはやっぱり喧嘩するほど仲が良いってやつでしょうか(笑) 何気に戦闘の相性ばっちりでしたからね(笑) >しかしフジツボは・・・新手の貶し言葉ですねー。ゼル専用の(笑) 書いている本人が、あのゼルのフジツボに耐えられなかった人間なので(笑)、 よほどのことがないかぎりユズハには言わせないでおこうと思ってます(^^; ユズハの切り札ですね(笑) >桐生さんの小説はいつも凄いお上手だと感心してます〜。 >文章は読みやすいですし。展開も先が気になってハラハラドキドキv(死語?)ですし。 そんなことないですよ。 れーなさんの小説もすごく読みやすいです。 あのぅ、それで、図々しいんですけど、お願いがあるんです(汗)。 れーなさんの著者別リストで、何カ所か、うまく飛べないところがあって読めない話があるんです。その、できれば直していただけないでしょうか……? ごめんなさいごめんなさいっ。でもすごく読みたくって、お願いしちゃいました。すいません。 >ツリー1つで終わらせるし・・・あたしにはできない芸当・・・(爆)尊敬しちゃいますね−。 ムリヤリやっちゃいました(爆)。 他の方の迷惑になりそうなので、今度からは自粛する予定です。 >では短いですが。次回作も楽しみにしてます! >れーなでした☆ ありがとうございます〜。 暖かい声援に見守られて(笑) がんばりたいとおもいます。 それでは。 桐生あきや 拝 |