◆−『スレイヤーズ童話inディ○ニー』上−おーはし(1/21-15:41)No.5539
 ┣『スレイヤーズ童話inディ○ニー』下−おーはし(1/21-15:43)No.5540
 ┃┣1番っ!+初めまして☆−キト(1/21-17:57)No.5542
 ┃┃┗はじめましてです−おーはし(1/28-14:38)No.5555
 ┃┣抱腹絶倒(笑)。−水晶さな(1/21-23:35)No.5545
 ┃┃┗見つけて頂けて嬉しいです(てれてれ)−おーはし(1/28-14:39)No.5556
 ┃┃ ┗ひょーーーー!!?−水晶さな(1/29-23:26)No.5576
 ┃┣素晴らしいお話ですっ(笑)−ゆっちぃ(1/22-00:20)No.5546
 ┃┃┣補足修正。−ゆっちぃ(1/22-17:33)No.5548
 ┃┃┗お休み無しですか…(汗)−おーはし(1/28-14:40)No.5557
 ┃┣大爆笑!!−駒谷まや(1/27-17:23)No.5549
 ┃┃┗覚えてますよぅ−おーはし(1/28-14:42)No.5558
 ┃┣ぎゃははははははは  _(__)ノ彡☆ばんばん!−彌飴(みいっす)(2/5-19:29)No.5606
 ┃┣恋する乙女−わかば(2/7-16:22)NEWNo.5608
 ┃┗Re:『スレイヤーズ童話inディ○ニー』下−かける(2/8-15:36)NEWNo.5609
 ┣またまた遅くなっちゃいました(涙)−おーはし(1/28-14:33)No.5553
 ┗一坪さんへ−おーはし(1/28-14:36)No.5554
  ┗こんにちは−一坪(1/28-15:27)No.5559


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5539『スレイヤーズ童話inディ○ニー』上おーはし URL1/21-15:41


なんとかまたお邪魔することができました。おーはしでございます。(深々)
今回は童話です。恐らく、幾度と無くパロ素材として選ばれたであろう超有名な童話、
そのディ○ニー版をベースにして、スレキャラでキャスティング、
あっちこっちといじりまくったらこんな話になりました。
んもうニセもの感ばりばりです。胡散臭さもぼりぼりです。(なんじゃそりゃ)
本元の感動を知る方にはちゃぶ台を返しつつ「どおぅりゃーー!!」と叫ばれるような内容です。
なので、ちょろっと気持ち的に余裕のある今回、
十分恥ずかしがって躊躇った上でこそっと出させて頂きます。(こそこそ)
…………お時間おありでしたら、どうぞです。(ぺこり)


=========================================



「という訳で、リトルマーメイドなんです」
「…何が、『という訳で』なんだ」
「だからですね、リトルマーメイドをするんだそうです。僕達みんなで」
にっこり
「…………」
くる(右)
くる(左)
ひた(前)
「……………ここには貴様と俺しかおらんように見えるが…」
「他の出演者はすでに配役済み、とっくにスタンバってらっしゃるそうです。
 ♪準備万端整って後は主役を待つばかり〜…………なんですよ♪」
「主役………?」
「はぁい♪」
ぽん
「そうか。ヒロイン役、頑張れよゼロス」
くるっ、すたすたす
がしっ
「ふふふふふ…逃がしませんよゼルガディスさん、いやさアリエル様」
「離せーーーーーーっ!!」
じたばたじたじた
「いいえ、ヒロインを逃がすわけにはいきません。大人しくやりましょうね、人魚姫(笑)」
「人魚なら経験者がいるだろが!!!」
「ガウリイさんは事態を察していち早く逃亡されました。いやはや野生のカンとは恐ろしいものです」
にっこり
「嫌だーーー!絶対に嫌だーーーー!!!離せっ離しやが……うっ?!」
ふらあ…ごと
「ふふふふふふ………さ、先生、お願い致します」

「お任せ下さい。ああ…可愛い曾孫をまたこの手で改造できるなんて……、
 何という至福!何という幸せ!」
「…………あの…」
「現代の聖人と呼ばれた私の全てを傾けて、この子を完璧な人魚に仕上げてみせましょう!!
 さぁゼルガディス……またより強く(?)美しく、生まれ変わらせてあげますからね?
 ふ……ふふふ…………フフフフフフフフフフ…」
「……はぁ……、とにかく……お願い致します…」
すすすす(後じさり)
「…岩肌、金(属)髪、魚の下半身……完成後は立派な人外魔境ですね。
 ゼルガディスさん、目が覚めても気をしっかり持って、手首切ったりしないでくださいよ。(合掌)
 ……と、さてっ!僕も配役に合わせてちょちょっと変化しましょうか」
みょみょん
「ふむ、こんなもんですかね…
 (ひょ)ゼルガディスさんの改造も終わったようだし、開幕といきますか?」



はい♪



◆◆◆◆◆◆



陸の上に人の世界があるように、
深い深い海の底にも、一つの世界がありました。
海の王トリトンの治める、人魚や魚たちの王国です。
美しく豊かな海の中、彼らは平和に暮らしておりました。

トリトン王には七人の娘がおりました。
アクエッタ、アンドリーナ、アリスタ、アティーナ、アデラ、アラナ、
そして末の姫アリエル、

「………………あのじじい…ご丁寧に胸までつけてきやがった…」

今年18になった彼女は、
美声揃いの姉妹の中でも、とりわけ美しい声を持っていました。
今夜行われる王の誕生祝いのコンサートでも、ソロはもちろん彼女です。

「なにせ魅惑の緑○ボイスだしな」
「歌唱力はいまいちでしたけどね」
「悪かったな、って……何だ?この不気味なナマモノは……」
「ナマモノとは失礼な!私はこの国の宮廷音楽家兼、あなたのお目付け役です」
「ああ、あのカニか」
「カニではありません。セ・バ・ス・チャ・ン、解りましたか?」
「黙れ腐れ魔族」

偉大な父王と優しい姉達に囲まれた幸せな毎日、
けれど、彼女には誰にも言えない秘めた願いがありました。

「早くもとの身体に戻りたい」
「違うでしょ」
「わぁっとるわい。海の上、人間の世界に行きたいなーっと」
「その投げやりな言い方、なんとかなりませんかぁ?」

彼女は人間の世界に憧れていたのです。
彼らの使う道具を『たからもの』と呼んで、隠れてコレクションしてしまうほどに。
難破船の中、波打ち際、海鳥の巣、
あちこちから集めてきた人の道具は、使い方こそ解りませんでしたが、
まだ見ぬ未知の世界をほんの少しだけ垣間見せてくれました。

「……『セ○サ○ーン』…?なんだこれは」
「陸の世界の遊戯機械ですよ。
 もう中古でもソフトが見つかりませんからねー、捨てられちゃったんでしょう。
 おやこれは『バー○ャル○ーイ』、『PCエ○ジ○』もありますよ」
「……海に捨てるなよ、こんなもん」

輝くような魅力で、彼女の心を引きつけました。

「ま、それはさておき、今日も海上に出てみるか。ついてこい、カニ」
「セバスチャンですってば」

少しでも多く陸のことが、人間のことが知りたい。
今日も彼女は行く事を禁じられている海上を目指します。
父王は人間のことを『野蛮で危険なもの』と娘たちに教え、見ることも近づくことも戒めていました。
海の上に出ればその人間が、『船』というものに乗って浮かんでいたりするのです。
危ないことこの上ありません。

「でもな、はっきり言って海の上なら絶対こっちのが有利だと思うぞ」
「水中に引き摺りこめばこっちのものですからね。
 エラ呼吸生物を、甘くみちゃあいけません。ふふふふふふ」
「……カニ」
「セバスチャンです」

けれど、彼女は信じていました。
『人間は野蛮でも危険でもない』、きっと、『友達になれる』、と。

「うひゃあ(悪寒)」
「ドリー夢だな。流石ディズ○ー」
「自分の台詞に自分でツッコんでてどうするんですか。あ、ほら海面ですよ」
「外はもう夜か」

ぱしゃん

水の外に出たアリエルの顔を月明かりが照らします、
海の上は良く晴れた、月の綺麗な夜でした。

「…ふん。流石に夜では何もいやしな…………あれは…?…」

どん
ひゅるるるるる……

「おお、花火ですね」

ぱあっ、しゅるしゅるしゅる…
どどーん、ぱぱん、ぱんぱん

開いては消え、消えてはまた開く、
夜空を鮮やかに彩る光の花は、次々と途切れることなく咲きつづけていました。

「あそこに浮かんでいる、人間の船から上がっているようだ」
「行くんですか?」
「行かいでか」
「お父上に見つかったら叱られますよ」
「お前が黙ってればわかりゃしない」
「おや口止めですか?さぁて、どうしましょうかねぇぇ〜〜ふふふ〜ん♪」
「………『♪ぼーっくらはみんなーいーっきてっいるーー、いきーているから…」
「ひぃぃぃぃぃわかりましたよぉぉぉぉぉぉぉ」

好奇心に駆られた彼女はセバスチャンに口止めのお願いをすると、
どんどん船に向かって泳いでいきました。
美しい姫の歌に赤い殻を青く染めてのた打ち回るセバスチャン、
どうやら彼は命の輝き溢れる歌にひどく弱いようです。

「なにせ魔族なもので……」
「誰に向かって言い訳しとるんだお前」
「それは秘密です」

ぱしゃんぱしゃんぱしゃん
すー……ざばっ

「……ぷはっ!……ふぅ…………やっとで着いたぞ」
「けど、これはちょっと……」
「ふむ」

夜の闇に紛れるように、こっそりと近づいた船。
けれどもあまりにそれは大きくて、人のいる甲板は視界の遥か上、
精一杯顔を上げても、見えるのは船壁と灯りから漏れる光だけでした。

「これじゃさっぱり上の様子がわからんな。つまらん」
「では昇ってみては?」
「この不自由な下半身でか(びったんびったん)」
「その発達した上腕筋でです(ぴ)」
「つまりよじ登れってかい」
「ぴんぽーん♪」
「……くそったれ」

一度水中に身を沈めると、勢いをつけてジャンプ!
後は僅かな手掛かりを頼りに、アリエルは船壁を昇ります。

「うぐぐぐ……よっ…!…と。はぁ…、やっとでゴールだ」

ざわざわざわ
がやがやがや

「いやあ、これは華やかですねぇ」

賑やかな音楽、揺れる灯り、歌い笑う大勢の人々、

「さあ、歌おう!」
「踊ろう!」
「今日は我れらが王子の誕生日、盃を掲げてお祝いしよう!!」
「偉大なる王国と勇敢なる王子に幸あれ!!」

甲板では盛大なパーティーが開かれていました。
どうやらこの船は陸の国の、王子様のものだったようです。

「なるほど豪華な訳です」
「お」
「どうしました?何か珍しいものでも?」
「あっちの皿、お前そっくりのカニがのってるぞ」
「はぁっ?!我が同胞を食べるとはなんと野蛮で残酷な生き物でしょう!」
「こっちはスズキのパイ包み」
「ああ……人間に捕まったばっかりに…」
「サザエのつぼ焼きもあるな」
「生きながら焼かれた上、しょう油までたらされるなんて〜〜〜」
「……全く、どれもこれもとんでもなく……」
「ええ!恐ろしいことです!」
「美味そうだな」
「………………あんたそれでも人魚の姫ですか?」
「おや、何かやるみたいだぞ、ほれ見てみろ」
「……誤魔化しましたね」

夢中になって眺める内に、船上のパーティーは佳境を迎えたようです。
船の後方、一段高いテラスのようになった場所に、
見るからに地位の高そうな男性が一人、進み出ました。

「皆静まれ!王子のお出ましである!」

ざざっ

声に合わせるように全員が頭を下げます。
アリエルは興味津々で身を乗り出しました。
『人間の世界の王子様、一体どんな姿をしているのかしら?』

「うううう…(鳥肌)と、とりあえず、どんな面をしてるか拝んでやろう(忍耐)」
「って、そりゃ『王子様』ですから。世間の常識通り、思わず恋に落ちそうな、
 高貴さと凛々しさを兼ね備えたハンサムさんが出てくるんじゃ」

だんっ!

「皆の者!!大儀である!!!」

ばっ!

「ないん…です……」
「…………」

わぁっ

「おお!!エリック王子!!!」
「43歳のお誕生日おめでとうございます!!」
「王国万歳!!王子に祝福を!!」

わぁぁぁぁぁぁぁ


「………か……?」
「…………」


「うむ!!今宵は無礼講じゃ!!皆心行くまで楽しむがよい!!」

がははははははははは!!!!


『……………』


くるっ

「………あれが王子か?」
「………多分……」
「………あのヒゲおやぢが王子様か?」
「………恐らく……」
「『思わず恋に落ちそうな、高貴さと凛々しさを兼ね備えた、ハンサムさん』?」
「この常識は魚介類特有のものだったんでしょうか…?」
「いや、違うと思う」

陸の王国の第一王子は、野性味溢れる風貌ながら、
身分に相応しい威厳と高貴さを兼ね備えた、素晴らしい男性でした。

「J○R○に訴えたくなるような誇大表現ですね。
 それにしてもお気の毒に……あなたの運命のお相手はアレだそうです、アリエル様」
「何故そうなる」
「何故って…、人魚姫の恋する相手は陸の王子様と相場が決まってるんですよ?
 名前も『エリック王子』だし、ここまで来たら当選確実、逃げ場はありません」
「…………」

くるり

「あ!それでも逃げる気ですか?!」
「当たり前だーーーー!!」

と、そのとき、


したたたたたたたた


「とーーーさーーーーん!!」


船の上一杯に元気の良い声が響きました。
踵を返しかけていたアリエルの動きがぴたりと止まります。

「おお!息子よ!!」

どうやらその声は王子様の息子、今年14になる、二の王子のもののようでした。
43歳の王子様はその年齢に相応しく実は既に結婚済み、二児の父親だったのです。
揺れる船をものともせず力いっぱい走ってきた彼は、
父である王子様に飛びつくと無邪気に笑ってしがみつきました。
黒いおかっぱ、年のわりに小さめの身体、毀れそうな大きな瞳、
まるで、子犬のように可愛らしい王子様です。

「…………息子…?」
「おやおや、これは可愛らしい。
 ちっとも似てませんけど、本当に親子なんですかね?この二人」
「……………」

首を捻りつつセバスチャン、
アリエルは無言で親子を見つめています。

「とーさんお誕生日おめでとう!!
 天国のかーさんも、きっとお祝いしてくれてます!」
「うむうむ、お前はどんどんあれに似てくるのう」

ぽんぽん

「母親似……なるほど、それなら納得できます。
 父親の遺伝子を、外見には一個も受け継がなかったんですね」
「……………」

頷きながらセバスチャン、
どうやらアリエルが見つめているのは小さな王子様だけのようです。

「でも!私はとーさんみたいな大きくて逞しい男になりたいのです!!」
「そう急くな。もう少しすればお前もこの父のようになれるでな」

がっはっはっはっ

「ああ…折角の幸運を足げにするようなことを…
 息子さん、早まった事を言っては後々後悔なさいますよ?」
「……………」

ただただ、小さな王子様を見つめ続けるアリエル、
その視線は陽炎が立ちそうな程熱を帯びています。
もしかして……、

ぼそ

「………………くるくる」
「は?」


もしかして……、


ぼそ

「………………ぷにぷに」
「はい…?」


もしかして……、

「あのー…」
「欲しい」
「はい?!」
「あれが欲しい、あのかーいいの。決めた、俺の相手はあれだ」


これは……………………恋?



「ちょおっと待ったーーーーーーっ!!!」


彼女は突然現われた王子様の息子、小さな二の王子に一目で恋をしてしまったようです。
人魚の姫アリエルの初めての恋の相手は、
海に生きるものを獲り食べるもの、父王の忌み嫌う人間の、王子様でした。

「何だ貴様、カニの分際で俺に意見する気か?」
「あなたの相手は『王子様』!王国の第一王子、『エリック王子』でしょう?!
 息子さんじゃあありません!!」
「王子の息子も呼称は『王子様』、個人名以外立派に条件は満たしとる。
 ↑の地文見てみろ、話だって問題無く進んどるだろうが(ふふん)」
「う〜〜〜〜〜〜〜そりゃまぁ…そうですがぁぁぁぁぁぁ」
「大体、やもめでヒゲでおやぢな『王子様』なんぞ対象外も甚だしいわい、却下だ却下。
 それとも何か?お前俺にあのおやぢとらぶらぶになれと、でメルヘンしろと、そう言うのか?」
「…う〜〜〜〜〜〜〜〜ん………………」



「それも結構面白いかも♪」
「死ね」

びったん

「はうっ?!……尻尾で殴るのはよして下さいよぅ(涙)
 しかしですね姫、父親が『おやぢ』ならあの子だって、四つも年下の『お子様』ですよ?
 まだ恋の“こ”の字も知らなさそうな」
「そこが良いんだ。(ふっ…)
 あのくるくるしたでっかい目、ぷにぷにのやーらかそうな頬、
 腕の中サイズの小さな身体、素直で天然入ってそうな言動、
 全てが俺の好みにジャストミート(笑)、アレが手に入るのならなんだってやってやる」
「………あんたロ○コンだったんですか?」
「この場合はショ○コンだな」
「認めてるーーーーーーーーー?!」

『陸の世界の王子様、なんて素適なひとなんでしょう』
恋に落ちたアリエルは思いました。
『あの人の傍へ、この想いを叶えたい』

「…待てよ、強奪という手もあるか」
「宮殿へ帰り着く前に溺れ死にますって」

さぁっ

思い悩む彼女の髪を強い風が弄ります。
……風?

ひゅううううううう

「あれ?風が出てきましたね」
「雲も増えてきたな…」

かかっ

「雷?!」
「嵐です!一先ず海に潜りましょう!!」
「くそ、こんな時に」

ばりばりばり、どどーーーん
ざぁぁぁぁぁぁぁぁっ

ほんの少し前まであんなに晴れて、星さえ見えていたのに…、
天を裂くような雷とともに辺りは一転、真っ黒な嵐に呑みこまれてしまいました。
生き物のように暴れる帆、ぎしぎしと軋む船体、
吹き荒れる風に煽られて、大きな船が木の葉のように揺れています。

ばさばさばさ
ぎぎぎぎぎぎ

「嵐だーーーーー!!」
「帆を捲け!飛ばされるな!!」
「しっかり捕まってないと海に落とされるぞ!!」

突然の嵐で大混乱になった甲板を、
エリック王子、そして息子の二の王子が慎重に歩を進めます。
雨は激しく揺れる足元をさらに危険に変えていました。
急ぐ余り、足を滑らせ海に落ちでもしたら大変です。

「さ、殿下お気をつけて」
「うむ。息子よ大丈夫か?」
「はい!とーさんが私に教えてくれた燃える正義の心があれば、
 たとえ嵐が荒れ狂う中であろうとこの身は不動!だぁい…!」

つるっ

「じょぶ?……なの、なの……」

と、とととと

「王子!!」
「息子よ!!」

くるん

「…でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーす…」

ひるるるるるる
ざーーん

「息子おおおおおおお!!!」

なんということでしょう、
うっかり手すりから手を離した瞬間足を滑らせた小さな王子様は、
荒れ狂う海に放り出されてしまいました。
幾重にも重なる波の中、その身体はあっという間に視界から消えてしまいます。

「ああ…こんな非常時にも、お得意の『正義のポーズ』を決めようなどとなさるから…!!」
「息子よおおおおおおおおおお!!!」

後には父である王子様の悲痛な叫び声だけが残りました。



◆◆◆◆◆◆



ちゃぷんちゃぷん

「いやあ、なかなか凄い嵐でしたねぇ」
「……あの船は」
「難破の後も無いし、沈むことなく持ちこたえて港へ戻ったんじゃないですか?
 良かったですね、恋する王子様が無事で」

嵐が過ぎ去った、まだ暗い海の上、
アリエルとセバスチャンは、波に揺られながら辺りを見回していました。
王子様を乗せた船はもうどこにも見えません。
セバスチャンの言う通り、陸へ帰ってしまったのでしょう。
ほっと胸を撫で下ろしながらも、彼女の表情は複雑です。

「ちっ…難破でもしていれば隙を見て捕獲できたのに」
「…………」

その心中を推し量り、黙り込んだセバスチャンの目に、
ふと、波間に漂う影が映りました。

「あれは…?」
「行くぞ」

浮かんでいたものの正体は人間、
顔を見たアリエルは飛び上がらんばかりに驚きます。

「息子?!」
「その呼び方はないんじゃないかと…」
「名前がわからんのだから仕方ないだろが!」

それは出会ったばかりの想い人、あの愛しい王子様だったのです。
『良かった、ちゃんと息がある』
溺れて気を失った彼の身体を、彼女は両手にしっかりと抱きしめました。

「さて、帰るか」
「帰るんですか?!」
「冗談だ。さっさと岸へ急ぐぞ」

王子様の身体は長いこと水の中にあったせいで、すっかり冷え切ってしまっています。
速く乾いた場所に上げて暖めねば、病気になってしまうかもしれません。
アリエルは急ぎ浜辺を目指しました。

「あの嵐の海に投げ出されてて無事なんですから、
 見かけに反して相当強靭な身体の持ち主なんでしょうけど、
 それでも、長いこと海の中にいるのは人間にとって良くないですからね」
「やはり生活圏の違いはいかんともしがたいな。
 A・俺が足を生やす、
 B・こいつにエラをつける、
 この恋の成就にはどちらかが必須の条件だ」
「なら圧倒的にAですね」
「何故?」
「あなたは七人姉妹で、彼は二人兄弟、出ていった場合、その影響の差は歴然です。
 七人の内一人くらいいなくなっても、ぜぇーんぜん、へでもありませんよ♪」
「腹が立つくらいもっともなご意見ありがとう(びちびち)」
「あ〜〜…(汗)それに!
 ただの人間の彼と違って、あなたには足を手に入れるためのつてがあるでしょう?
 ……………あまり……お勧めしたくは無いんですけど………」

鋏をすり合せながら言葉を濁すセバスチャン、
彼の言うお勧めしたくないつてとは……?

「海の魔女、か。
 以前陸に上がるための方法について聞きに行ったことはあるが……」

記憶を辿る彼女の目に、ほんの少し青味を帯びた空が映ります。
もうじき日の出、
嵐のような夜が去り、穏やかな朝がやってくるのです。

「いかん!!」
「わわっ?!どうしたんですか一体?!」
「………音楽会のこと忘れてた(青ざめ)」
「はあぁっ!?そうでした!!僕も指揮をしなくてはならなかったのに〜〜〜(汗)」
「しかも朝帰りのおまけつき、帰れば恐らく只じゃ済むまい(蒼白)
 因みに俺の親父、海の王トリトン役は……」
「知らされてませんからあくまで推測ですけれど……恐らく、
 あなたの血縁で僕の上司、合体魔王(笑)レゾ=シャブラニグドゥ様かと……」
「冒頭のアレに、更に魔王の力と魂が加わったヤツか?」
「はい(蒼白)」
「…………………絶対只じゃ済まんな……色んな意味で……」
「はあぁぁぁぁどうしましょうどうしましょうど〜〜〜〜しましょ〜〜〜〜♪」
「思い出したようにミュージカるな!」
「あんだ〜ざし〜〜♪あんだ〜ざし〜♪」
「ディ○ニーっても同じだっつーの!!
 う〜〜〜〜〜〜〜〜(悩)、よし、決めた!足を手に入れて陸へ上がるぞ!!」
「ええっそんな唐突な?!」
「こいつを助けてコネが出来た、今がチャンスなんだ。
 恩と縁で傍近くに召抱えられればこっちのもの、この美貌と手管をもってゆっくりじっくり口説いてやる。
 そして見事両思いの暁には、思う存分あーんなことやこーんなことを……(うっとり)」
「(汗)もしもーし?でもですね、相手は魔女、どんな落とし穴があるともしれないんですよ?」
「多少の危険は覚悟の上だ。言ったろう、こいつが手に入るなら、俺はなんだってやってやる」
「…一途は一途なんですけどねぇ……なんかこう、いまいち純粋さに欠けるというか…」
「何か言ったか…?(びったんびったん)」
「いえ(ふるふるふる)」
「そうと決めたら即実行、俺はこのままこいつを浜辺につれて行くから、お前は魔女を呼んで来い」
「えぇぇぇ僕がですかぁ?!」
「『♪あったーらしーいあっさがきたーきぼーおのーあさー…』」
「行きます行きます!行って来ますよう〜〜〜〜」

セバスチャンは海の奥へ、
アリエルは岸へ、
二人はそれぞれの場所を目指し泳いでゆきました。




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5540『スレイヤーズ童話inディ○ニー』下おーはし URL1/21-15:43
記事番号5539へのコメント



ぴたぴた

「ん?んにゅうううう〜〜?」
「大丈夫ですか?」
「…んー………」

ころん

まだほの暗い浜辺の波打ち際、
頬に触れる冷たい感触に目を覚ました二の王子は、
はっきりしない頭と目で目の前に座るものをぼんやりと見上げました。
金属の髪…岩の肌…魚の下半身……

「ばけもの…?」
「ここまで改造が進めばな」

魚の下半身を持つ女の人……、伝説の…………人魚?!
一気に目覚めた王子様は、がばりと跳ね起きます。

「あ!あのあのあの、あ、あなたはっっ?!」
「私は海の王トリトンの末娘アリエル、
 海に漂うあなたを見つけこの浜辺まで連れてきました」

下半身こそ魚ですが上は人間と変わらぬ女性の姿、
しかも落ち着いて見ればその顔は素晴らしく整って美しく、月の様に冴え冴えと輝いています。
最初は驚いた二の王子も、その美しさについうっとりと見惚れてしまいました。
『人魚は海の底深くに住む、とても綺麗な生き物です』
昔読んだお話の一節が、彼の頭の中甦ります。

「岩で針金だけど、それでも人魚さんきれーですー…(ほわわん)」
「岩で針金だけ余計だって。…あー…、気分は?どこか痛めていたりしてませんか?」
「(はっ)いえ!全然平気です!んもうばりばり元気です!!
 えっと、あの……助けて頂いて!……ありがとうございます……(ぽ)」

真っ赤な顔でお礼を言う、王子様の元気な姿に、
安心したアリエルは、にっこり微笑んで言いました。

「良かった。では私はこれで…
 (顔ははっきり見せたし名乗ったし、後は足を手に入れてから、だな。
  お、しまった、何か証拠の品でも貰っときゃ良かったか?)」

日が昇り朝になればこの浜辺にも人がやってきます。
幾ら人間を信じ人間に恋をしたとはいえ、彼らにこの姿を晒すのはやはり躊躇われました。
想いを残しつつ、アリエルは踵を返します。

「…あ…!まぁあってくださいっっ!!!!(がばっ)」
「(びたん)ぶっ?!」

それを見た王子様は慌てて彼女を引き止めました。

「〜〜〜〜〜くぅ〜〜〜〜(痛)………、
 引き止めるのに一つしかない尻尾を掴むな!!見ろ転んだだろうが!!」
「命の恩人をこのまま帰すなんて、正義じゃありません!!」
「はぁ?」
「どうか私の国へ!このお礼をさせて下さい!!」
「お礼は出なおしてからたっぷり……もとい、この姿では陸へあがることはできません」
「なら!!住所と電話番号!できれば携帯ナンバーとメールアドレス!
 あと緊急連絡先があればそっちも教えて下さい!!」
「無いってんなもん」

命を助けてもらっておいて『ありがとう』だけでは済ませられない、
多分そう言うことなのでしょう、王子様は必死で彼女を引き止めます。
……けれど……、

「とにかく行かないで下さい!!
 どうしても行かなきゃならないなら、約束して下さい!!」
「……は…?」
「またここに来るって、約束してください!!」
「……お前………」

けれど、この必死さはそれだけではなさそうな…

ざばばばっ

その時、沖の方で波の立つ音が聞こえました。

「しまった、もう来たか。おい、お前あそこに見える岩陰に隠れてろ」
「……おまえ…?…」
「(こほん)速く隠れて、
 人間のあなたがこれから現われる者に見つかれば、何をされるか解りません。
 あの遠く離れた岩場の影に私が呼ぶまで隠れていてください」
「はい!ぅわっかりました!!………けど、その、あの…」
「はい?」
「絶対、黙って行っちゃわないでくださいね…?」
「……ええ」

アリエルの答えに安心した王子様は砂浜を走ると、素早く岩陰に飛びこみました。

ざざざ……さばあっ

「ったく!よくも朝っぱらから呼び出してくれたわね!!」
「アリエルさま〜〜お連れしました〜〜〜」
「なんだ、そのぼこぼこの姿は」
「寝起きのこの方にやられたんですよぉぉぉぉぉぉ」
「ふあああああ〜〜〜…んもう、眠くって仕方ないわよぉ〜〜〜」

海の中から気だるげに這い出した、蛸の足を持つ女性、
彼女は海の魔女アースラ、王にすら迫る魔力を持ち、
怪しげな術を操る者として、海に生きるもの全てに恐れられている女性です。

「ふんとにもぉ〜〜〜なんだってこのあたしが蛸なのよ!タ・コ!
 ま、このキュートさを持ってすれば、それっくらいカバーして有り余るんだけどね(ふふん)」
「言ってろ。で、用件なんだが…」
「ふぅん?あ、もしかしてアレ?決心ついたの?」
「ああ」

陸に憧れるアリエルは以前、
父王に隠れて、こっそり彼女のもとに相談に行ったことがありました。
『陸に上がるにはどうすればいいでしょう?』
魔女の答えは決まっていました。
『陸に上がるには、まずその尻尾を足に換えなければね』
そして、
『勿論、ただではダメ』

「あぁったりまえじゃないっっ!!世の中はギブアンドテイク!
 何かしてもらったら報酬を払うのが自然の理ってもんなのよ!!」
「叫ぶなって。で、俺の何を欲しいってんだ?」
「アリエル様、それは声に決まってるでしょう?魅惑の緑○ボイス(笑)。
 『人魚姫は美しい声の変わりに足を貰う』、
 ディ○ニーでもア○デル○ンでもそれは変わらぬお約束です」
「いらない」
『は?』
「いらないわよんなもん!あんたのが『魅惑』ならっ、あたしは『無敵』の林○ボイス!
 他人の声なんか必要ないわ!!(ふんっ!)」
「そりゃまぁ…(笑)」
「確かにな。じゃ何が欲しいんだ?」
「……ふっ」

ずるり、怪しく目を輝かせたアースラがにじり寄ります。

「胸」
『はい?』
「あんたのその子憎たらしいDカップの巨乳………、それを貰うわ!」
「……………」


…くらっ


「姫様しっかり!!」
「な……なんちゅう……馬鹿馬鹿しい要求………」

アースラの恐ろしい言葉にアリエルは思わずよろめきました。

「んふふふふふ…どう!!足が欲しければ大人しくその胸を…!」
「やる」
「よこし…!…へ?」
「こんなもんに未練はない。とっとと持ってけ」
「ええっ?!だってDよ!世間に出して恥じること無い巨乳よ!本当にいいの?!」
「いらん。どっちかっつーと邪魔。無くなってくれた方が嬉しい」

人間の世界に行くため、恋する人に少しでも近づくため、アリエルは果敢に答えました。

「もともと改造手術(?)でできたもんだ。無くなろうがへこもうが、痛くも痒くも無いわ」
「ほんと…?ほんとに…?
 ぃいやったあっ!!やっぱ止めたなんて言ってももうダメだかんね!
 るるるD〜〜♪らららD〜〜〜♪夢のDかっぷ〜〜ぅ♪」
「……すっごく嬉しそうですね」
「嬉しいんだろ」
「このことで余程苦労なさったんでしょうか」
「多分な」

ばっ

「んじゃこれが契約書、よーっく読んでサインしてね♪」

彼女の目の前にアースラは一つの巻物を取り出してみせました。
それは魔法で作られた契約の書、正当な取引の証し、
これがある限り、一度交わした契約を違えることはできないのです。

「『私アリエルは魔女アースラに、足と引き換えに胸を渡すことを誓います』」
「お間抜けな文章ですね」
「…ん?」
「どうしました?」
「……おい、これも契約内容に含まれるのか?」
「あ?ああそれ?もち含まれるわよ」

そこには先の契約に続いて、条件のようなものが書いてありました。

「『なお、この足の維持期間は三日間、
 期間中、陸において人間の真の愛を得らねねばその魂をも引き渡すこと』…」
「なんですって!渡すのは胸だけ(笑)じゃないんですか?!」
「本来、この契約は魂を引き換えにするのが正式なの。
 でもそれってあんまりじゃない?望みが叶っても魂がなくなっちゃあね。
 んだから、心優しいあたしはそれ相応の試練を、チャンスとして与えてあげてんのよ、
 魂を無くさずに、願いを叶えるチャンスをね」
「…『が、しかし、得ることが出来た場合、期間は無期限に延長、
 差し出したものをも無条件返還するものと約す』、か。………ふん」
「ハイリスク・ハイリターン、
 結構良い条件でしょ?クリアできればね。ふふふーん♪」
「できるわけありません!!三日間しかないんですよ?!」
「お供のカニは黙ってる。さ、どうするのお姫様?止めとく?
 もうダメって言ったけど、今ならまだ聞いたげるわよ、ん?」
「…………」

さらさらさら

「これでいいか?」
「毎度ありぃ♪」
「アリエル様!!」

少しの沈黙の後、アリエルは契約書にサインをしました。
魔女は微笑み、セバスチャンは悲鳴を上げます。

「あああ書いちゃった〜〜〜〜、
 そこらにごろごろ転がってるナンパでインスタントな愛ならともかく、
 真実の愛を三日で手に入れられるわけないでしょう?!」
「さ、早いとこやってくれ」
「うっし!んじゃ行くわよぉ、『黄昏よりも昏きもの血の流れより紅きもの…』」
『違うでしょ(だろ)』
「あははははじょーだんじょーだん(笑)、と、では今度こそ……」

ぽぅ

呪文を唱えるアースラの手に青白い炎が灯ります。
魔女の手の中ちろちろと揺れる炎は、呪文の詠唱に合わせるようにその大きさを増すと、
突然、大きく燃え上がりアリエルの身体を包みこみました。

ごうっ

「……っ!!」

勢いに推されてよろめく身体、
とっさに尾を動かそうとした彼女は自らの変化に気づきます。
輝く鱗に包まれた尾の変わりに腰から延びる二本の棒のようなもの、
これが、『足』?

「…………一本足りん」
「んなもんあるわきゃないでしょっっ!!これでのあんたは曲りなりにも女なんだから!!!」
「ああ…なんてお下品な会話…(涙)」

足を得て人間の姿となったアリエルの前で、アースラは胸を逸らして告げました。

「魔法は成功、報酬も貰ったわ」
「その胸、違和感バリバリですね」
「不自然極まりないな」
「うるしゃい!!
 とにかくあとはあんたの努力次第!上手く行けばずっとそのまま、人の姿でいられるわ」
「ああ」
「け・ど・ダメだった時はお気の毒、契約通り魂まで頂くかん…」
「人魚さぁぁぁーーーーーーん!!!」

たたたたたたた

「ね……?」
「あの馬鹿…隠れてろと言ったのに」
「なっ…!人間?!ちょっと!なんで人間があんた呼びながら走ってくるのよ!」
「あれは王子様?姫!まだ彼を帰してあげてなかったんですか?!」
「………『帰さなかった』んじゃない、『帰らなかった』んだ」
「はあ?」

ばっ

「人魚さん大丈夫ですか!!」
「アリエル」
「アリエルさん大丈夫ですか!!」

遠く離れていたため会話の内容は聞こえていない筈、
けれど、魔法の炎に包まれたアリエルの姿を見て、助けねばと、
とっさに飛び出してしまったのでしょう。
砂に足を取られながら必死に駆けてきた王子様は、
飛びつくように彼女の手を取ると仔細に身体を確かめました。
あんなに激しい炎……どこか火傷になってるかも!

「顔は大丈夫ですね!身体は…なんか前より胸へこんだみたいですけど大事無し!
 そうだしっぽ!しっぽは美味しく焼けてたりしてませんか!…しっぽ…え?しっ…ぽ」
「?なんだ」
「き…っ、きあああああああああああああああ!!!」
「(視線下げ)ああ。そういえば下、素っ裸だったな」
「暢気に確かめてないで、少しは恥じるとか隠すとかしたらどうです?」
「何もついてないのに?」
「ついてなくても隠すもんなんですよ、普通は」
「いやいやいやぁーーーーーーっっ!!」

アリエルの身体はどこも焼けたり傷ついたりしていませんでした。
違っていたのは一つだけ、人魚の尾が人間の足に変わっていたことだけです。

「ちょっと!!あんたらあたしのこと無視して和んでんじゃないわよっ!!」
「和んでなんかいませんよおおおおお!!アリエルさん早くなんか着てくださぁい!!」
「そう言われても、なぁ?」
「はい。僕ら魚類ですから、穿くものなんて持ってないですよ」
「んぁあああどいつもこいつもうざったいわねっ!!うら!これでも捲いてなさい!!(ばっ)」
「………意外と良い奴みたいだな、こいつ」
「そうですね」
「着ました?着ましたね?…はふぅ、これで前向いて話せます」

尾が足に変わりさえすれば、人魚は人間とすこしも変わりない姿です。
これなら王子様の国へだってついていけます。
人として、一緒に陸で暮らすことだってできるのです。
そう。あの契約書の、三日間の呪いさえ何とかすれば……。

「ふふふん、そのぺったんこの胸に靡いてくれる男がいるか、せいぜい試してごらんなさい。
 ぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇったい!いやしないんだからっ!」
「本当に苦労なさったんですね、お可哀相に……(よよよよ)」
「カニに同情されてもうれしかないわよっっ!!」

もしかしたらできるかも…もしかしたら届くかも……
無理難題のその先にほんの少しの希望を見せる、
魔女はこうやって海に住むものを契約へと誘い、その魂を手に入れてきたのです。
諦めきれない願いを持った、人魚たちの魂を。

「いやーねー人聞きの悪い。
 あたしは持ちかけられた相談に精一杯応えただけ、
 契約内容は事前に確認とってるしー、無理にサインさせたことは一度だってないわ。
 ま・今回も99%……………いただきでしょうけどね。
 海の王トリトンの末娘の魂かぁ、めっちゃ利用し甲斐ありそ♪」

きゃぴるん♪

「さて……それはどうかな?」
「な、なによ?その自信ありげな悪人面は」
「この顔は生まれつきだ。それはさておき……一つ確認しておきたいことがあるんだが」
「なによ?」
「『真実の愛』とやらを示すには、具体的にどうすればいいんだ?」
「ああ、それは……………え、…えーとほらあれよあれ、その……
 キ………、キスをしてもらえばいいのよっ!心からの想いを込めた!」
「顔真っ赤だぞ」
「どうるさいっっっ!!そんで込めた想いが本物だったなら自動的に呪いは解けてっ、
 契約書は燃え尽きるわ!解った?!」
「ああ、よーく解った」

くるっ

「おい」
「はっ、はいっっ?」

アリエルは王子様に向き直ると、真っ直ぐに問いました。

「正直に答えろ。お前俺に惚れてるだろう?」
「え゛」
『ええーーーっっっ?!?』

迷いのない、確信に満ちた問いでした。

「ぬわんですってっっ?!ちょっと!そんなの聞いてないわよ!!(ぐるっ)カニっ?!」
「ぼ、僕だって初耳です!!こんな短時間でどうやって……(はっ)まさか…恩を盾に脅迫?!」
「外野は黙ってろ(怒筋)。どうなんだ?えーと……」
「セドリックです」
「おや?一応あったんですね、名前。
 オリジナル配役だし、最後まで名無しで終わると思ってたんですけど」
「ほっといてください。えーと、その、わ、わたしは…(もぢもぢもぢ)」
「王子様、正直に言っていいんですよ?
 この人に脅されたなら脅されたとはっきりお言いなさい。
 魔族の僕が言うのもなんですが、暴力や脅迫は一度言いなりになったらお終いですからね」
「………………貴様俺を何だと思っとるんだ」
「『悪人』」
「よく言った(ごす)」
「はぁうっ!?(めきょ)」
「ちょっと人間!早く答えなさいよ!好きなの?!嫌いなの?!どっち?!」
「え・えっとえっとえっと(ぐにぐにぐに)け、けっこう………いえ、かなり……
 ……………すき………………………カモ」



「よし」
『ええええええーーーーーーっっっ!!!?』

あの押し問答の時感じた必死さの正体はこれ。
アリエルが一目で彼に恋をしたように、彼もまた、
あの短いひと時で、アリエルに恋をしてしまっていたのです。

「………………相当な面食いだったんですね」
「なっなっなっ、なによそれーーーーーーっ!!?話が違うじゃない!」
「悪いな、俺は勝算の無い賭けはしない主義なんだ。
 ならセドリック、お前に頼みたいことがある。俺の呪いを解いてくれないか?」
「へ……?呪いっ?!アリエルさんこのタコさんに呪いをかけられてたんですか?!」
「タコいうな!!」
「(無視)わっかりました!お任せ下さい、この正義の使徒アメ……じゃなくてセドリック!!
 あなたの呪いをとくため最善の努力をさせて頂きますっっ!!
 ………で………具体的にはどうすればいいんでしょう?(首傾げ)」
「キス」
「はい?」
「ありったけの想いを込めて、俺にキスをすればいいそうな」
「はいぃぃぃぃぃぃぃぃ?!ちょちょちょちょっと待ってください、キスって、キスって…!?」
「口と口をくっつける、アレだ」
「そんなことはわかってまーーーーす!!」

ほんの僅かな時間で芽生えた二人の恋、この想いが真に永遠のものならば、
それで彼女にかけられている呪いは消え本当の人間になることができるのです。
三日の期限を越えても足を無くすことなく、地を踏みしめて、共に生きることができるのです。

「でっ…、でもでもでも〜〜〜〜
 まだ出会って十分もたってないのに、キスなんてぇぇぇぇぇぇ〜〜(沸騰)」
「初めて見たのは船の上だった」
「ぇぇ〜〜〜……え?」
「一目見て、目が離せなくなった」
「…え…」
「手に入るなら、傍にいられるなら、海も尾も捨てて良いと、そう思った」
「…………」
「そういえばまだ言って無かったな」
「……はい…?」
「俺も、お前が好きだ」
「……やります……っ!」
「のあああああ〜〜〜〜かゆいかゆいかゆ〜〜〜い!!(わしゃわしゃわしゃ)」
「ひぃぃぃぃぃいいいい〜〜〜〜(ごろごろごろ)」

見つめあう二人から溢れる、目に見えない愛の輝きに、
魔女と、何故かセバスチャンまでが苦しんでいます。
いまなら邪魔をするものはいません。
王子様はきっと顔を上げました。

「えと!…あ…あの目、………瞑っててもらえます?」
「……これでいいか?」
「ううううう〜〜〜〜(もじもじもじ)………ん!」

ぱあっ

二人の唇が重なった瞬間、アリエルの身体から黒い霧のようなものが離れました。
同時に、足元に現われた光が駆け上がるように彼女の全身を覆います。

呪いが、とけたのです。




「ん?」

どさ

「んっ?!」
「………………」
「んんっ!!んんんん〜〜!!んーーーーーーーーー!!!」

じたばたじたばたじた

「ええ加減にしなさい」

げし

「ぶっ……?!(がばっ!!)何しやがるカニ!!」
「本当にあなたという人は……人魚姫が王子様押し倒しててどうするんです!!」
「あんまり美味だったもんで、つい、な(しれっ)」
「〜〜〜にゅうううううう〜〜〜〜ゼル…じゃなくて、人魚さんひどいですぅぅぅ(泣)」
「アリエルだ。……ま、悪くはなかったろう?」
「いぢわる〜〜〜〜〜〜(真っ赤)」

『三日間の内に、陸で人間から真の愛を得る』
王子様のキスによってその条件は満たされ、役目を終えた契約書は青い炎に包まれました。
めらめらと炎を上げ跡形もなく消えて行く魔女の契約書、
それは、この愛が真実であったことを何よりもはっきり示していたのです。

「………真実の愛か否かって、純粋さは関係ないんでしょうか?」
「俺もあいつも、十分純粋じゃないか」
「真顔で言い切りましたね」
「…きっ……きやああああああああああああああ!!!!!」
「あ?」
「え?」
「はにゃ?」
「む、胸っ…!あたしの胸っ、あたしのDカップがあああああああ!!!」
「ああ、こっちも戻ったのか…(溜め息)」
「あ、ほんとですーDかっぷー(ぱふぱふ)」
「こら、気安く触るなセクハラだぞ(ぺち)」
「にゅう〜」
「無理矢理押し倒す方がよっぽどセクハラだと思います」
「……せ、折角………折角手にいれたと思ったのにぃぃぃぃぃぃぃ、
 ……人間なんて…………惚れっぽい人間なんてだいっきらいよおおおおお!!!
 うえええええええ〜〜〜〜〜ん!!!!」

ずるずるずるずる

「失礼な!私惚れっぽくなんてないです!」
「面食いなだけですよね?」
「正義の拳!(ごす)」
「はうっ?!(げしょ)」

ずるずるずる…どっぽん
ざばざばざばざば

「ばかばかばかあぁ〜〜〜〜いつか絶対、し返ししてやるんだからぁぁ、
 ふえええぇぇぇ〜〜〜〜ん」

二人の愛の力の前、敗れ去った魔女は、
断末魔の叫びをあげると、
自らの住まう場所、暗く深い海の底へと逃げ去ってゆきました。

「やれやれ、立ち直った暁には絶対復讐に現われるぞ。
 折角の悪役なのに何一つ旨味無し、しかもこの終わり方だからな」
「そうですね。あなたに関わったばかりに、
 朝っぱらから叩き起こされるわタダ働きはさせられるわ乙女心を傷つけられるわ散々です。
 全く、どちらがほんとの加害者なんだか…」
「歌と拳、どっちがいい?(ぽん)」
「申し訳ございません(平伏)」
「…あのー…」
「お、忘れてた。すまんな、お前のお陰で助かったぞ(ぽふぽふ)」
「………今更改めて言うのもなんですけど、
 アリエルさんって見かけに寄らず、実はかなり図太くって手段を選ばない方だったんですね」
「あなたのお気に召さなければ直します(にっこり)」
「とってつけたように猫かぶんないでください」
「で…?本性知って冷めでもしたか?」
「……解ってるくせに訊くんですね」
「ふふん♪」
「(真っ赤)強引でいぢわるで魔女にも負けない悪だけど、それでもやっぱりあなたがすきです。
 人魚でも、人間でも、それ以外の生き物でも、あなたがあなたである限り」
「俺もだ」

さぁっ

朝日が水平線から、漸くその顔を覗かせました。
真っ直ぐに伸びる光の帯が辺りを真っ白に染め上げます。
朝焼けの中、きらきらと輝く砂の上に片膝をつくと、
王子様はアリエルに手を差し伸べて問いました。

「だから、改めてお聞きします。私の国へ、一緒に来て頂けますか?」
「喜んで」

打ち寄せる波を足元に受け微笑む彼女の手が、そっとそれに重ねられました。




その後、

陸へ上がった人魚の姫は王子様の国へゆきました。

「息子よおおおおおおおおおおおおお!!!!よくぞ生きて帰ったあっ!!!」
「とーーーーさぁーーーーーん!!」

たたたたたたた…がしっ!

「良かったですね」
「ああ」

ばっ

「そしてっ!」
「あ?」
「嫁にして新たなる我が娘よおおおおおおお!!!!」

ずどどどどど……ぐあばあっ!!

「ぎいやあああああああああああ!!!」
「息子の事、どうかよろしくたのむぞおおおおおおお!!!!」
「もう、父さんったら感激屋さんなんだから♪」
「ひええええええ(大汗)」


そして、花嫁として迎えられました。
国王と父である王子様は海の王国から来た娘を心からの歓迎でもって受け入れたのです。
一方、アリエルの父トリトンも、愛しい娘の説得と王子様の誠意ある言葉に、
ほんの少しだけ、人に対する疑いを解きました。

「どうなることかと心配してたんですけど、笑顔で許してくれて良かったですー♪」
「(小声)でも目が笑ってませんでしたよね」
「(小声)しばらく海には近づけんな」
「アリエルさんが『気をつけろ』なんて真剣な顔で言うから、もっと怖い人かと思ってたのに」
「(小声)怖い人ですよね、あらゆる意味で」
「(小声)絶対、何か企んでるに決まってる」

二人の恋は、二つの世界を少しだけ近づけたのです。

「本人は当分近づけませんが」
「すかさずツッコむな」
「アリエルさん、正義の名のもと誓います。
 あなたのことずーっとずーっと大切にして、絶対!幸せにしたげますからね♪(にぱ)」
「ああ。目出度く夫婦になった訳だし、早速幸せにしてもらおうか(がし)」
「えっ?」
「では、邪魔者は消えますね」
「ええっ?!」

夫婦となった二人は互いに愛し支え合い、末永く幸せにくらしました。
そしてその物語は、永く後の世に語り伝えられることとなりました。
種族を越え魔女を退けたひたむきな恋とともに、広く、永く、いつまでも。


「夫婦仲良く睦まじく、いつまでも幸せに暮らそうな(剥き剥き剥き)」
「夫婦のしあわせってこーゆーことなんですかーーーーーーーー!?(汗)」


忘れられることなく、いつまでも。





end



=========================================


おわり、です。
岩男さん主演という、発想の時点から何か間違っている偽小人魚姫物語、
見捨てずにここまで読んで下さった方、一体どれくらいいらっしゃるでしょう?(涙)
もしかしたら最初の方、題名と配役がバレた時点で既に、
「…え…?(汗)」と引かれてたかもしれませんね。(滝涙)
選んだベースからしてちょっと外してそうなんですけど、せめて笑って頂けてたら嬉しいです。
一応、ディ○ニー版は知らなくても本家を知ってれば大丈夫だと思うんですけど…(あうー)


めげずにここまで読んで下さった方へ(涙)、
どうもありがとうございました。(深々)



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55421番っ!+初めまして☆キト 1/21-17:57
記事番号5540へのコメント


はじめまして、キトといいます 
おーはしさんの事は知ってます 著者別リストで見ました(何回か・・・)

上の感想もこちらで書かせてもらいます♪

えっとですねぇ、あたしってパソコンする時に、絶対的に手の届く所に飲み物を置くんですよ んでもってこれを読んでるときもそうだったんですよ
(へぇ〜、リトメ・マーメイドかぁ・・・・おもしろそっ☆)
などと思ってポカリをぐびっと飲んで何行かを読んで・・・・
ぶふ―――――――――――――――――ッッ!!
ってふき出しました(ホント)
んでもってパソコンにかかってちょっと大変だって事はおいといて・・・・

レゾ、すげぇ!と思いました だってゼルを改造するのが幸せっスよ!?目玉が飛び出しました(笑)

ってゆーかゼロス、同情するなら止めてやれよ な感じでした

では、下の感想を・・・

>「もともと改造手術(?)でできたもんだ。無くなろうがへこもうが、痛くも痒くも無いわ」
>「ほんと…?ほんとに…?
> ぃいやったあっ!!やっぱ止めたなんて言ってももうダメだかんね!
> るるるD〜〜♪らららD〜〜〜♪夢のDかっぷ〜〜ぅ♪」
ゼル・・・・あんたやっぱり男だね 女だったら胸はイヤですよ やっぱり
ってゆーかリナがでぃかっぷ・・・・・リナが・・・・・・・でぃーかっぷ
・・・・・・リナじゃねえっ! ぐはあっ!!(吐血)
「あたしはあ・た・しv 胸が大きいっていいわよねv」BYリナ+右手にハンマー

>「魔法は成功、報酬も貰ったわ」
>「その胸、違和感バリバリですね」
>「不自然極まりないな」
>「うるしゃい!!
やっぱ、リナは胸が無い方が・・・・ぶぱひっ!?
「今言ったら殺されるだろうが!」BY人魚ゼルガディス
「だからって尻尾で潰さないで・・・ぎゃっ!」BYキト

>「正直に答えろ。お前俺に惚れてるだろう?」
>「え゛」
>『ええーーーっっっ?!?』
うわおっ!爆弾発言っ!?

>「ぶっ……?!(がばっ!!)何しやがるカニ!!」
>「本当にあなたという人は……人魚姫が王子様押し倒しててどうするんです!!」
>「あんまり美味だったもんで、つい、な(しれっ)」
>「〜〜〜にゅうううううう〜〜〜〜ゼル…じゃなくて、人魚さんひどいですぅぅぅ(泣)」
甲斐性無しの汚名(?)返上・・・・かな?

>「…きっ……きやああああああああああああああ!!!!!」
>「あ?」
>「え?」
>「はにゃ?」
>「む、胸っ…!あたしの胸っ、あたしのDカップがあああああああ!!!」
>「ああ、こっちも戻ったのか…(溜め息)」
>「あ、ほんとですーDかっぷー(ぱふぱふ)」
>「こら、気安く触るなセクハラだぞ(ぺち)」
>「にゅう〜」
>「無理矢理押し倒す方がよっぽどセクハラだと思います」
>「……せ、折角………折角手にいれたと思ったのにぃぃぃぃぃぃぃ、
> ……人間なんて…………惚れっぽい人間なんてだいっきらいよおおおおお!!!
> うえええええええ〜〜〜〜〜ん!!!!」
あ〜・・・リナ・・・ご愁傷様
無い胸がさらに無く・・・・・どげはっ!(流血)
「死にさらせぇっ!!(激怒)」BYリナ+どこかのスコップ
あ、あたしのせいじゃないのに・・・・・・がくっ

>「ばかばかばかあぁ〜〜〜〜いつか絶対、し返ししてやるんだからぁぁ、
> ふえええぇぇぇ〜〜〜〜ん」
>
>二人の愛の力の前、敗れ去った魔女は、
>断末魔の叫びをあげると、
>自らの住まう場所、暗く深い海の底へと逃げ去ってゆきました。
断末魔・・・・じゃなくて・・・・泣き言・・・・・じゃぁ・・・
ってゆーか この、会話とナレーション(なのか?)の
ギャップがなんか凄くいいです(あたし的に)

>その後、
>陸へ上がった人魚の姫は王子様の国へゆきました。
うわぁ・・・・後の事が想像出来る・・・・・・ひええっ(鳥肌)

>「息子よおおおおおおおおおおおおお!!!!よくぞ生きて帰ったあっ!!!」
>「とーーーーさぁーーーーーん!!」
>たたたたたたた…がしっ!
>「良かったですね」
>「ああ」
・・・・・・ゼルよ、耐えろよ〜〜っ

>「そしてっ!」
>「あ?」
>「嫁にして新たなる我が娘よおおおおおおお!!!!」
>
>ずどどどどど……ぐあばあっ!!
ダイナミックな音で・・・・・・(汗)

>「ぎいやあああああああああああ!!!」
>「息子の事、どうかよろしくたのむぞおおおおおおお!!!!」
>「もう、父さんったら感激屋さんなんだから♪」
>「ひええええええ(大汗)」
・・・・・・・・・・ゼルよ〜、最大の敵はフィリオネルおぉじさま・・・・だね。(汗汗っ)

>見捨てずにここまで読んで下さった方、一体どれくらいいらっしゃるでしょう?(涙)
えへっ♪こにいますよ〜〜(^。^)

>もしかしたら最初の方、題名と配役がバレた時点で既に、
>「…え…?(汗)」と引かれてたかもしれませんね。(滝涙)
いえ、あたしの場合・・・・・
「ギャハハハハハ!!おっもしろそー!!」
と涙目になって笑いまくってしまいました
・・・笑いが収まって しばらくしたのち、本編を読んでまた笑わさせていただきました(激爆)

ふっ、感想になってない感想のような戯言でしたが、読んでくれれば幸いです
うおっしゃあ!今日も頑張ってぇ〜〜〜・・・寝る(ぐぅ)
どかごしゃめしゃぐしょっ・・・・ごんっ
・・・じ、冗談です・・・書きます・・・書くから・・・・しくしく(涙)
「さっさと書くっ!」BYリナ
「物語を書いてる人でも、容赦はしませんから♪」BYフィンドル(オリキャラ)
「・・・・いや、何となく・・・・」BYゼルガディス

では、この辺で・・・キトでした♪

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5555はじめましてですおーはし URL1/28-14:38
記事番号5542へのコメント

はじめましてです、お見知りおき頂いて、
喜びつつも赤面(恥)してる小心者、おーはしでございます。(おじぎ)

思いっきりアクティブで生中継なご感想(笑)、どうもありがとうございました♪
被害にあったパソコン、大事ありませんでしたでしょうか?(ちょい汗)
今回、「お笑いしよう!(ぐ)」ときばったは良いけれど、
「でも……外したらどうしよう(不安)」なんて、
何時もの如く、小心なことも考えてたので、
目いっぱい笑って喜んで頂けて、とっても安心しましたです。(ほっ)
地の文は限りなく真面目に、会話は限りなく不真面目に、
それが今回の第一目標でした。(笑)
あ、あと、いつもいぢめてる岩男さんに俺様させたげようってのも♪

見捨てずに最後まで読んで下さって、ほんとにありがとうございます。(ぺこり)



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5545抱腹絶倒(笑)。水晶さな E-mail 1/21-23:35
記事番号5540へのコメント


 きゃあ、おーはし様の小説が又読めるなんてっ!!
 「Honey Moon」からファンでしたっ。又読めるなんて幸せです〜vv
 マーメイドゼルさん素敵です。ええもう、色んな意味で(爆)。
 かくいう私も「リトル・マーメイド」パロったことあるんですが、これも又一味違って・・・何と言うか、おーはし様風味で素敵です。カニゼロス・・・(笑)。私が書いた時はウニになってましたが、やはりまともなキャラにはつけないんですねぇ・・・(笑)。
 最初から最後まで爆笑ものでした。姫様と王子様(何か違うような気がする)にはお幸せになって頂きたいものです(笑)。
 良い物読ませて頂いてありがとうございますv 又何か書かれるのを楽しみにお待ちしております。

 水晶さな拝

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5556見つけて頂けて嬉しいです(てれてれ)おーはし URL1/28-14:39
記事番号5545へのコメント

お久しぶりですー、
随分間開いちゃったけど、やっとこさでまたお話出させて頂く事ができました。
また喜んで読んで頂けて、ほんとにほんとに嬉しいです。(ほにゃ)

昨年後半は超忙しくて(涙)覗きに伺う事すらなかなかできなかったのですけれど、
水晶さんの『リトルマーメイド』、
掲載時に運良く当たりまして、しっかり読ませて頂きましたよぅ。
世界観からしっかり創られた、ファンタジー色いっぱいのすてきなぜるあめ物語、
面白くてびっくりで感動で「すっごい創造力だなぁ…」と、
読んで思わず感嘆してしまいました。
同じもの扱っててこの違い、お恥ずかしいことしきりです。(汗かきかき)
笑って欲しいという願いは十二分に叶ったみたいなので、
「満足満足♪」なんですけどね。(えへ)

会社忙しくなっちゃってあんまり時間とれなくなっちゃいましたけど、
持ち家(倉庫?)も構えた事だし、続けられる限り、
じわじわっと書きたいと思いますです。
どうぞ気長に、気長ぁーに(涙)、見守ってやってくださいませ…(うう…)

では。


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5576ひょーーーー!!?水晶さな E-mail 1/29-23:26
記事番号5556へのコメント


 すみません思わず奇声を上げてしまいました(汗)。
 ま、まさかおーはしサマにエセ人魚姫話(爆)を読んで頂いていたとわ・・・。
 あまりお褒めの言葉を頂くと溶けます。ええ、既に半分位溶けてます(爆)。
 おーはしサマのお話は読み手も思わずほんわかした気分にしてくれるので、読んでとっても楽しいです。ああもっといい言葉出ないのか自分(苦悩)。
 
 会社が忙しいとの事で・・・というか私も今試験期間中では?(爆)
 本当はレポートの作成に追われてます(核爆)。
 
 えーと・・・実はスレイ関係のHPを飛びまわっている間におーはしサマのHPを偶然見つけてしまいまして・・・既に「お気に入り」登録に入っていたり(爆)。
 宜しければうちのHPからリンク貼らせて頂けないでしょーか? ゲーム中心のHPなので一方通行リンクでも構いません。・・・ってここで書いてどーする!!(汗)
 と、とりあえずお返事頂けたら嬉しいですv

 水晶さな拝

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5546素晴らしいお話ですっ(笑)ゆっちぃ E-mail URL1/22-00:20
記事番号5540へのコメント


おーはしさん今日和、今週お休みなくっていやん☆なゆっちぃですー(泣)
素敵に間違っている(笑)お話、とってもおもしろかったです!どうもありがとうございました(ぺこり)

実はですね、こちらに来る前にTVで『ビ○ーティフル○イフ(洋画のやつ)』を見てたのですが。
あまりにも受けたショックが大きすぎて、ずっと泣いてたんですよ、私(汗)
泣いて泣いて、でも涙止まらなくって。どうしようかなぁ、明日学校行くとき一重になっちゃうじゃん(困)と困り果てていたのですが。
書き殴りさんトコに来て、んでもっておーはしさんのお話読んで。とたんに涙が極上の笑みに変わりました(なんかアヤシイなι)
もう本当に悲しくて悲しくてどうしようもない時におーはしさんのお話読めて、なんだか救われました。ああ、おーはしさんが救いの神様に見えるぅっ(マジですかいι)

て、なんだか思い切り話それちゃってますね。すみません(汗)
スレキャラでディ○ニー、まさかここまで素敵になるとは予想もしてなかったです(笑)
通常一般常識とどこか違う設定に喜び、自ら飛び込んでいった私って何なんでしょ、いったい(大汗)
攻め攻めで今回一番役得であっただろうゼル姫(うわ)がなんとも言えませんです。
おそらくフツーに行けば一番可哀相な役の筈なのに。その強引さとロリさ(この場合ショ○ですね)のお陰で一番幸せそうでした(笑)
逆にカニと蛸魔女が見ててとっても悲惨でした(うんうん)
特にリナちゃん、胸のことよっぽどショックだったろーなぁ………別ににーさんいるから問題ナイと思うんだけどなぁ。

とまぁ、兎にも角にも素敵なお話でした♪魅惑の緑○ボイス(笑)、盗られなくて良かったです(ほ)改造だいすきな海の王様も素敵におもしろかったデス。

ではでは、アヤシイ笑みを残しつつこの辺で………



<<追伸>>
ずっと前から思ってたんですけど、ゼル=ロ○コン説って本当ですか?(爆死)


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5548補足修正。ゆっちぃ E-mail URL1/22-17:33
記事番号5546へのコメント


間違いみっけたので慌てて修正に来ました(汗)
お馬鹿なヤツだと笑ってください(ふ…)

何処を間違えたかとゆーと、冒頭部分の洋画のタイトルなんです。
ぢつはコレ、『ビ○ーティフル○イフ』じゃなくって『ライフ○ズビ○ーティフル』だったんです(爆)
『ビ○ーティフル○イフ』だとキ○タク&常○貴○じゃん、自分(汗)

わざわざ訂正するホドでもないかなぁとは思ったのですが、そのままだと恥ずかしさ大爆発だったので取り合えず補足修正してみました(恥///)

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5557お休み無しですか…(汗)おーはし URL1/28-14:40
記事番号5546へのコメント

学生さんも大変だぁ(うーん)
私も今週ずーっと残業で、今日の休みもかなり危険な状態でした。
ちゃんと休めてお返事かけて心の底から嬉しいです。(涙)

と、泣き言はここまでにして……、

お忙しい中でのご感想、本当にありがとうございました。(おじぎ)
『ライフ○ズビ○ーティフル』、書きこみ読んで「にょ?(首捻り)」と思い、
会社の洋画派さんに内容訊ねてみたんですけれど、
すっごく悲しいお話らしいですね、ナチとか収容所とか出てきたりして。(むー)
こういうのって心にしっかり響く分、反動もかなりきますです。
気分回復のお役に立てて、ほんとにほんとに良かったです。(てれ)
「折角の感動をふっ飛ばしてしまった」、とも言えますが(あは♪(汗))

今回、仰る通り一番幸せだったのは岩男さんだと思います。
配役の特権でもってやりたい放題、
カニ蹴りまくり、姫迫りまくりでしたからねー。(大笑)
恐らく、こんな不幸極まりない状況に追い込まれた事で、
開き直ってしまったのでしょう。
真面目な人ほど、切れるととんでもないのです。(うんうん)


では、ご感想、本当にありがとうございました。


≪追≫

>ずっと前から思ってたんですけど、ゼル=ロ○コン説って本当ですか?(爆死)

私の中ではかなり有力な説です。(にやり)



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5549大爆笑!!駒谷まや 1/27-17:23
記事番号5540へのコメント


 どうも、こんにちは!
 そしてお久しぶりです、駒谷まやです。(多分お忘れになってるかとは
思いますが…^^;)

 すごく楽しく読ませていただきました!
 リトルマーメイドなら、やっぱりアメリア姫で王子ゼルで……
おーはしさん流だとどんな二人になるだろう?とか思いながら読んでいったら・・・・・・もうゼル姫には度肝を抜かれました。
 しかもじーちゃん渾身の改造、Dカップ付!!
 もう最高です!!

 セバスチャン・ゼロスもDカップをほしがるリナもいい感じで(^^)
とっても面白かったです!

 それでは、短い感想ですが、この辺で。

              駒谷まや拝
 
 
 

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5558覚えてますよぅおーはし URL1/28-14:42
記事番号5549へのコメント

忘れるなんて!ちゃんと覚えてますですよぅ!
お久しぶりですーこんにちわですー嬉しいですー(ぐるぐるぐる)

お話、楽しんで頂けて良かったです。
ヒロインとヒーローのキャスティング、期待通り仰け反って驚いて頂けたし♪(ぶい!)
俺様でお姉様な人魚姫と元気でかーいい少年王子の道ならぬ(?)恋、
健全さとハッピーさとロマンスで鳴らしたディ○ニーも、
ここまで異常にできるんだいう好例でした。(←威張ってどうする)

現代の聖人、赤法師レゾが手塩にかけた改造人魚(笑)、
ヴィジュアルには出来ませんが、
きっと、美と機能を極限まで追求した素晴らしい仕上がりでしょう。
ドラマCDであった「ゼルにしめさばを合成」、
もしやるんならこーゆー人魚型がいいですねー。(ほわわん)

では、ご感想、
ほんとにありがとうございました。(おじぎ)



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5606ぎゃははははははは _(__)ノ彡☆ばんばん!彌飴(みいっす) E-mail 2/5-19:29
記事番号5540へのコメント

 こっそり_・)ソォーッよましてもらってましたが、あまりにもおもさいろいためでてきちゃいました!!


 おもしろいっす!!
ちょっとなげだしてる態度のゼルも、横からいいつっこみのゼロスも、いつもの調子のアメリアも、Dカップの胸をほしがるリナも

   むーーーーーーーーちゃくちゃ!わらえました!!

また、このシリーズおねがいしますm(._.)m ペコッ

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5608恋する乙女わかば E-mail 2/7-16:22
記事番号5540へのコメント

おーはし様、お久しぶりです。
おーはし様版「人魚姫」面白かったです。
しかし、お強いですね〜魔剣士さんの人魚姫!肉体的にも精神的にも(笑)
恋する乙女(うぷぷ)はこうでなくては!
原作の人魚姫は、けなげさと自己犠牲が読んでいて、つらくて、あまり好きではないんですけど・・・。
目的のためには手段は選ばず・・・いえいえ、自分が傷つく覚悟も、誰かを傷つける覚悟も持っていなくてはならないと思います。
どうぞ、末永くお幸せに、ハッピーエンドは大好きです。
では、今回も、素敵なお話を読ませて頂きありがとうございました。

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5609Re:『スレイヤーズ童話inディ○ニー』下かける 2/8-15:36
記事番号5540へのコメント

きゃぁぁぁっ!ごめんなさいですぅぅぅっ!!
……はじめまして。
投稿1の方で、このたび人魚王子(汗)とゆーものを書いてしまったかけると申します。
……今、この作品に気付きましたっ!!
……元ねた、見事に重なっちゃってますぅぅぅ。
悪気はなかったのですぅぅっ!!偶然で……。
申し訳ありませんでした。

で。感想。
……あはははははははっ!!
た、楽しいですっ!!こりわぁぁっ!!!
ルームメイトの目の前(←2人部屋の寮住まい)なのに、思いっきりわらっちゃいまいしたぁぁぁっ!!
ちなみに、最近リトルマーメイドとリトルマーメイド2をビデオで借りたばっかりなんですよ(笑)!!
(英語版なので2度見てよーやく分かるんですけど・汗)

それでは、以上かけるでしたっ!!

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5553またまた遅くなっちゃいました(涙)おーはし URL1/28-14:33
記事番号5539へのコメント

前回に引き続き、またまたお返事遅くなっちゃいました。(涙)
お話読んでくだすって感想書いて下さった皆様へ、
こんなに遅くなっちゃって、どうもすみませんでしたです。(深々)


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5554一坪さんへおーはし URL1/28-14:36
記事番号5539へのコメント

題名の前の「Re」消し修正、どうもありがとうございました。
以前一回やって以来、ずーっと気をつけていたのですけど、
久々のお話出しで緊張して、つい見落としてしまってたみたいです。(涙)
気づいて直して頂いて、ほんとにありがとうございました。(深々)
次からはまたきっちりしっかり!指差し確認致します。(ぐ)

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5559こんにちは一坪 E-mail 1/28-15:27
記事番号5554へのコメント

いつもお世話になってます。


>題名の前の「Re」消し修正、どうもありがとうございました。
>以前一回やって以来、ずーっと気をつけていたのですけど、
>久々のお話出しで緊張して、つい見落としてしまってたみたいです。(涙)
>気づいて直して頂いて、ほんとにありがとうございました。(深々)
>次からはまたきっちりしっかり!指差し確認致します。(ぐ)
いえいえ。
修正はホントに簡単にできるので、もしミスったら気楽に言ってくださいね。


では、これからもよろしくお願いします。