◆−HAPPY DREAMS 1 −水晶さな(2/10-01:54)No.5620 ┣HAPPY DREAMS 2−水晶さな(2/10-22:31)No.5636 ┃┗Re:HAPPY DREAMS 2−みてい(2/11-06:17)No.5638 ┃ ┗コメントありがとうございます(^_^)−水晶さな(2/11-21:35)No.5639 ┣HAPPY DREAMS 3−水晶さな(2/12-21:25)No.5645 ┃┗うたってゴー♪−ゆえ(2/12-23:49)No.5647 ┃ ┗きゃあ♪−水晶さな(2/13-23:55)No.5662 ┣HAPPY DREAMS 4−水晶さな(2/17-23:02)No.5714 ┃┗初めまして。−あごん(2/18-20:16)No.5720 ┃ ┗初めまして〜(^^)−水晶さな(2/18-22:04)No.5721 ┣HAPPY DREAMS 5−水晶さな(2/18-22:59)No.5722 ┃┗すごいキャラ・・・・(笑)−雫石彼方(2/19-01:09)NEWNo.5726 ┃ ┗「濃い」の目指してまして(笑)−水晶さな(2/19-11:23)NEWNo.5731 ┗HAPPY DREAMS 6−水晶さな(2/19-23:09)NEWNo.5736 ┗そ、そんなぁ………−ゆっちぃ(2/21-00:48)NEWNo.5757 ┗・・・てへ(爆)−水晶さな(2/21-21:01)NEWNo.5764
5620 | HAPPY DREAMS 1 | 水晶さな E-mail | 2/10-01:54 |
やっっっと試験期間が終わりました!!!(涙) ええ何か終わってはいけないものも終わってしまったような気もしますが(爆)、これで途中放棄の小説に着手できますっ! とは言いつつ多少スランプ気味なので少々(どころじゃない)納得いかないところがあるんですが・・・(泣)、いつまでもいじくっていてもしょうがないので出しながら考えます(爆)。一応続きモノで、前までしっとり系を出していたので今回は「笑い(多目)アリ涙(少な目)」・・・で行きたいと思います。全面的にギャグ。 付き合って頂けると有り難いです(涙)。 副タイトル『アイドルだって楽じゃない』←(核爆) ====================== 時は夜半過ぎ。 餌を求めて徘徊(はいかい)する野良猫以外は、眠りについた街中を小さな影が走り抜けていく。 人目を避けるように、フード付きマントのフードを目深(まぶか)にかぶり、息をきらしながらも走って行く。 体格からして、15・6の少女。フードの隙間からは烏の濡れ羽色のような黒髪が零(こぼ)れている。 目的地は決定しているらしく、道を違(たが)う事なく走り続ける。 「・・・今、行く、からね・・・キャズ・・・!!」 切なげに呟(つぶや)いた言葉は、夜の闇に溶け消えた。 事の起こりは・・・起こりといっても大した起こりではなかったのだが、極自然に街を歩いていた時だった。 「何だかやけにお祭り騒ぎだな」 隣を歩く魔剣士―ゼルガディスが周囲を見回して呟く。 「今人気のアイドルグループが来てるみたいですね」 そう言ってアメリアが、今しがた発見したポスターを指差す。 丸文字で、可愛らしく、『トゥインクル・スターズ』 「・・・なんだこの脱力しそうなグループ名は」 ゼルガディスがずり落ちた荷物を担(かつ)ぎ直して言った。 「でも人気なんですって」 アメリアがもう一度ポスターを見て、首を傾(かし)げた。 「あれ? 確か四人組だった筈(はず)なのに・・・」 空白の部分に思わず手を伸ばすと、ざらざらした固い壁の感触。 「破られてないか、そこの所だけ」 ゼルガディスに言われてよくよく見ると、一人分だけきれいに破り取られている。 「こーいう非道なイタズラって好きじゃないですぅ」 アメリアが渋面(じゅうめん)になった。 「お前が気にする必要はないだろ」 さらりと流して、ゼルガディスが再び進行方向へ体の向きを変える。 ―と、三歩も歩かない内に、肩に鈍(にぶ)い衝撃。 「!」 よく前を見ていなかったので、人にぶつかってしまったらしい。慌ててゼルガディスが一歩下がる。 しかし相手も同じ状況だったらしく、同じような表情で同じように一歩退(しりぞ)いていた。 肩の上で切り揃(そろ)えた薄茶色の髪、戸惑(とまど)った瞳は濃い黒色(こくしょく)。 少々真面目過ぎる顔立ちだが、濃く描いた眉のせいだろう。 全体的に細身で、服装も動きやすいシャツとスリムパンツ。 「あ・・・と、すみません」 僅(わず)かに頭を下げると、足早に走り去ろうとする。 ―かと思ったら、傍(かたわ)らのアメリアの肩を思いきり勢い良く掴(つか)んだ。 「メルテナ!!?」 「ほえっ!?」 痛くはなかったのだが、何分唐突(とうとつ)過ぎて素っ頓狂な声を上げるアメリア。 「戻ってきてたのね!? どうして連絡も何も・・・ああっ何その髪!! どうして切っちゃったの!!!?」 「へ? へ? ええ?」 まごつくばかりのアメリアを、ゼルガディスが後ろから掴(つか)んでぐいと引き離した。 「誰と間違えてるか知らないが、こいつには生まれた時から『アメリア』って名前があるんでな」 ぱちぱちと目を瞬(しばたた)かせた後、女性がまじまじとアメリアを見つめた。 「・・・メルテナじゃない・・・」 見ていて可哀想になる位肩を落とし、深い息を吐き出す。 「あの・・・メルテナさんて・・・?」 アメリアが眉をひそめながらも、それでもつい疑問を口に出す。 女性が脇に抱えたかばんから、一枚のチラシを出してみせた。 先程ポスターで見た、『トゥインクル スターズ』の縮小版。 ただし先程のように、一人の顔が欠けてはいない。 艶(つや)やかな黒髪、透き通るような海色の大きな瞳、白くて華奢(きゃしゃ)な体つき。 腰まである髪の長さだけを除けば、 「・・・ほえ!?」 思わずアメリアが悲鳴を上げるほど―彼女は自分と瓜二つであった。 「他人の空似もここまでくると奇跡だな・・・」 見比べながらゼルガディスが呟(つぶや)く。 女性がしばし唸(うな)るようにアメリアを見つめた後、はっしとその手を握った。 「藁(わら)にも縋(すが)る思いよ!! どうか話を聞いて頂戴!!」 危機迫(せま)る尋常でない迫力の女性に、アメリアは頷(うなず)かざるを得なかった。 アメリア(とゼルガディス)が連れてこられたのは、とある歌劇場の控(ひか)え室。 壁に所狭しと貼られたポスターには、いずれも四人組の誰かが笑みを浮かべている。 何となく嫌な予感を覚えながら、アメリアが机を挟んで向かいに座った女性―アイニィという名前だった―に問いかける。 「あの・・・それで・・・御用件って・・・」 「貴女・・・ええとアメリアさんだったわね。歌の経験ある?」 「え? ・・・ええと、聖歌隊の合唱ぐらいなら・・・」 忙(せわ)しなく小さな手帳にペンを走らせながら、矢継ぎ早に質問を浴びせる。 「舞踊の経験は?」 「・・・社交ダンスぐらいなら」 「拳で瓦(かわら)割れる?」 「十五枚ぐらいまでなら・・・ってこれ関係あるんですか」 「・・・・・・・・・・・・・ギリギリだけど、いけそうね」 がりっと、ペンの先で紙が削(けず)れる音がした。 耳に不快だったのか、ゼルガディスが嫌な顔をした。 「ボイスレッスン3時間、ダンスレッスン5時間、舞踏武術レッスン4時間半を三日間」 「はい?」 変な方向に曲がったペンを握ったまま、アイニィがアメリアにびしっと指を突き付ける。 「三日間猛特訓をし、メルテナの変わりにステージに上がって頂戴(ちょうだい)!」 「えええええええええええええええええええええ!!!!!?」 魔物よりも凄(すさ)まじいアメリアの悲鳴が響き渡った。 |
5636 | HAPPY DREAMS 2 | 水晶さな E-mail | 2/10-22:31 |
記事番号5620へのコメント 問題発生は一昨日(いっさくじつ)。 『トゥインクル・スターズ』の一人で最年少十五歳&一番人気のメルテナ=ブロンガッシュが書き置きを残して失踪(しっそう)。 『キャズが戻ってきた。あたし会いに行きます、ごめんなさい。 メルテナ』 これはまだメンバーとアイニィ(専属スタイリスト)、そしてマネージャーしか知らない極秘事項だという。 「このキャズって?」 書き置きを見つめながらアメリアが問う。 「メルテナの幼馴染みです、昔引越して離れ離れになってしまった大事な人だとか・・・」 「・・・大事な人なら、会いに行きたいのは当然じゃないですか」 ねぇ、とゼルガディスに同意を求めるように振り向くアメリア。 「・・・アイドルにはそんな暇はないって事だろ」 いかんせん現実的な答えを返すゼルガディス。 アイニィがその通りと言いたげに頷(うなず)いた。 「三日後はコンサートなのよ。しかも今回はメルテナが作詞した歌の初公開。それが突然欠場じゃ、人気がガタ落ちよ」 それでもまだ渋るアメリアを説得している最中(さなか)、唐突(とうとつ)に控え室の扉が開いた。 綺麗な焦茶色の髪を頭の上で束(たば)ね、広がるのが嫌なのか三つ編みにして垂(た)らしている。 「あら、お客様?」 瞳は淡いエメラルド・グリーン。健康的な肢体(したい)で、薄布を巻き付けたような衣装の裾(すそ)からはすらりとした足が覗(のぞ)いている。 ポスターの記憶からすれば、確か、ダンスが売りのセリィ=ガルクロック、十八歳。 「メルテナ・・・じゃないわね。アイニィ、もしかして代役たてようなんて考えてるの?」 さすがに仲間の顔を見間違える事はないのか、セリィが一瞬でアメリアを別人と判断した。 「考えてる云々(うんぬん)じゃないわ、既(すで)に決定済み。これから三日間猛特訓してもらうんだから」 「まだ決まったワケじゃ・・・」 凄(すご)みのある視線に射抜かれて、アメリアが口を閉じた。 多分。いや、もう、逆らえない。 「ベルベットとアズリーにも伝えて頂戴(ちょうだい)。皆と一緒に練習した方が上手くいくと思うわ」 リーダーのベルベット=フラングルト(二十歳)と、何故か女性に人気のアズリー=ウォーターローレン(十七歳)。 アメリアが記憶の中の写真と名前を照らし合わせた。 「今だったら二人共いるわよ。どうせならボイスレッスンはベルに頼んだ方がいいんじゃない?」 セリィがくいっと指で奥の方を指し示した。この異常事態にも至って冷静な反応だ。 ゼルガディスは何やら考え深げな表情で一人眉間にシワを寄せていた。 「ボイスレッスンはワタシが担当するわね。よろしくアメリアちゃんv」 艶(あで)やかな笑みで出迎えたのは、グループのリーダーであるベルベット=フラングルトだった。 肩に擦れるうねった金髪に、少々下がり気味の紫の瞳。 唇は厚目で口紅の色は勿論深紅。サテンのドレスが豊満な体に食い込むように光っている。 加えて一挙一同の艶(つや)っぽさ。天然で生まれ持った性質にしては完璧なくらいの出来映えである。 (・・・姉さんといい勝負かもしれない) アメリアがベルベットのどこを見てそう思ったのかは、推(お)して知るべし。 「あーのー、本気でド素人の私が皆さんに混じれるんでしょうか・・・」 「うん?」 小さなピアノの前に座ったベルベットが、きょとんとした瞳でアメリアを見つめる。 「メルテナはまだソロで歌った事がないのよ、いつもコーラスとダンス、一番の売りは彼女の『笑顔とノリ』だから」 何故か最後の部分だけをやけに力を込めて言い、ベルベットが笑った。 「メルテナさんの捜索をしないでいいんですか?」 本来ならアイニィに聞きたかった事なのだが、つい聞きそびれてしまった。 ゼルガディスもどこか近くに置いて欲しいというアメリアの要望で、彼は護衛及び警備として雇われる事になった。 幸い路銀に少々困っていた所である。唐突(とうとつ)とはいえアイニィから提示された金額は大きかった。 「んー、何ていうかあの子は一旦言い出すと聞かない子だし・・・心配はしなくてもいいと思うわよ・・・少なくとも【自発的に】にいなくなったんだし、誰も彼女を止められないと思うけど・・・」 少々眉根にシワを寄せながら、意味ありげに答えるベルベット。 つられてアメリアも首を傾(かし)げるが、ベルベットが時間の無駄だと言って話を切り替えた。 「はいじゃあまずは簡単な曲から歌ってみましょうねー。と言ってもいきなりうちの曲じゃあちょっと入りにくいわねー。ノド慣らしなんだから好きな曲でいいわよ。ここに一杯楽譜があるから好きなの歌ってみて。わからなかったら歌詞で選んでもいいし・・・」 簡易テーブルの上に積まれた楽譜をパラパラと流し読みしながら、アメリアの手は一枚の楽譜でぴたりと止まった。 「これお願いします」 躊躇(ためら)う事なく楽譜台の上に乗せるアメリア。 ベルベットが「変わった子ねぇ」とでも言いたげな表情で、それでも指先を鍵盤(けんばん)の上に滑らせ始めた。 「ところで、マネージャーとやらは?」 コンサート当日の具体的な流れと、会場の見取り図の説明を一通り終えた所でゼルガディスが尋(たず)ねた。 「あんたはスタイリストなんだろ? こういう役目は普通マネージャーがやるものなんじゃないのか?」 テーブルを挟んで向かい側に座ったアイニィが沈痛(ちんつう)な面(おも)持ちでこめかみに手を当てた。 「・・・・・・・・・見たい?」 「は?」 【会いたいか?】ならともかく、【見たい?】とはどういう事か。 ふーっと息を吐き出した後、アイニィがついて来いとゼルガディスを促(うなが)した。 連れてこられたのは【救護室】。 カーテンに仕切られた向こうにある一つだけの簡易ベッドには、どうみても誰かが寝ている影が見えた。 それも―途方もなく大きな影が。 少なくとも婦女子の体型ではない。 アイニィがつかつかと歩み寄ると、自分は目を反(そ)らしたまま勢い良くカーテンを開けた。 「どわああああああああ!!!!!!」 今しがた閉めたばかりの扉をぶち破り、ゼルガディスが後方に転倒する。 ベッドで白目を剥(む)いていたのは、白い極上のレースが幾重(いくえ)にも付いたふわふわのドレスを着かけている―というのはサイズが合わな過ぎて腰の半分までしかドレスが上がっていない―、 どう見てもドワーフと見紛(まご)うばかりのムサイ中年男だった。 某セイルーンの【王子様】といい勝負である。 開けた時と同じ位勢い良くカーテンを閉めたアイニィが、ゼルガディスを又部屋の中へ引っ張り、扉を閉める。 ゼルガディスは今にも卒倒せんばかりに、元々青い肌を更に青くしていた。 「無理もないわ・・・」 深い深い溜息(ためいき)。 「な・・・な・・・な・・・」 恐怖とショックで舌が縺(もつ)れている。 「何なんだありゃあっ!!!?」 「だから、あれがマネージャー。ゴンザレス=ドッペリヤ、ああ見えて二十六歳」 ぜえはあと息を整えながら、ゼルガディスが壁に手を当てながら立ち上がる。 「変態の間違いじゃないのか?」 「ある意味間違ってはないんだけど・・・」 アイニィがぽりぽりと頬(ほお)を掻(か)いた。 「メルテナが失踪(しっそう)して、どうしようかって残りのメンバーと私で集まって相談していた所に、ゴンザレスさんが『かくなる上は私が代わりに!』とか言って現れるもんだから・・・皆から暴行を受けて・・・」 「それは変態だ。けどそこに暴行を加えるお前らもどーかと思うぞ」 ゼルガディスの言葉は無視してアイニィが続ける。 「根が真面目な人だから・・・」 「だから既にそーいう問題ではないって・・・」 脱力しかけた所に、薄い壁を突き抜けてピアノの音と、それをかき消さんばかりの大声量の歌声が響いた。 『人ー生ーってすーばーらーしぃー、ほら誰かーとぉー、出会ったりー恋を、してみたーりー♪』 ずるぅ・・・ゴン。 ゼルガディスが完全にノックアウトされて床に沈んだ。 |
5638 | Re:HAPPY DREAMS 2 | みてい | 2/11-06:17 |
記事番号5636へのコメント こんにちは、初めまして!(ですよね) 投稿小節1でうろうろしているみていと申します。 >「何なんだありゃあっ!!!?」 >「だから、あれがマネージャー。ゴンザレス=ドッペリヤ、ああ見えて二十六歳」 な、名は体を表すといいますが、…ゴンザレス…ゴンザレス…(ぷぷぷ) でもゴンザレスさん、中途半端な着方してコケませんか? >『人ー生ーってすーばーらーしぃー、ほら誰かーとぉー、出会ったりー恋を、してみたーりー♪』 こんな譜面があるんだぁ…って、この歌詞アメリア自分と重ね合わせてそうですねv 続き、期待しておりますv ではでは、みていでした。お邪魔様です。 |
5639 | コメントありがとうございます(^_^) | 水晶さな E-mail | 2/11-21:35 |
記事番号5638へのコメント 初めまして水晶さなです(^^) 今回初めてギャグベースで書いたので反応頂けて嬉しいです。 >>「何なんだありゃあっ!!!?」 >>「だから、あれがマネージャー。ゴンザレス=ドッペリヤ、ああ見えて二十六歳」 >な、名は体を表すといいますが、…ゴンザレス…ゴンザレス…(ぷぷぷ) >でもゴンザレスさん、中途半端な着方してコケませんか? とにかくゴツイ名前にしようと結構悩みました・・・(笑)。 多分ムリムリに着て頑張ってるんでしょうね・・・。 >続き、期待しておりますv >ではでは、みていでした。お邪魔様です。 >>『人ー生ーってすーばーらーしぃー、ほら誰かーとぉー、出会ったりー恋を、してみたーりー♪』 >こんな譜面があるんだぁ…って、この歌詞アメリア自分と重ね合わせてそうですねv 多分一番自分にヒットしたのでは・・・と思いまして(笑)。 きゃあ期待されたからには頑張らないと(汗)。 ではでは長い目でお付き合いお願い致しますv 水晶さなでした。 |
5645 | HAPPY DREAMS 3 | 水晶さな E-mail | 2/12-21:25 |
記事番号5620へのコメント 「ダンスレッスンはセリィに教わってくれ。舞踏武術は私が担当する」 少し広めに取られた板張りの部屋の真中で、無機質な少女の声が響く。 アズリー=ウォーターローレン。短く切った銀の髪と、赤い色とは対照的な冷ややかな瞳。 表情を表に出さないというか、出ないといった風だ。不機嫌にも見える。 別に気分を害しているわけではないのだが、生まれ持っての顔つきだからしかたないのだろう。 ただ無表情の度合いはゼルガディスをも上回っている。 胸元に丸く穴の空いた衣装はセリィとそう変わらない露出度なのだが、全くもって色香を感じないのはオーラとも言える厳格な雰囲気のせい。 その容姿と端整(たんせい)な顔立ちの為、彼女には男性よりも女性のファンの方が多い。 その大半がアズリーを「お姉様」と称(たた)えている。 閑話(かんわ)休題。 「あの、質問して良いですか?」 いつもの動きやすい服装からマントだけを外した格好のアメリアが手を上げる。 「物事は全て納得を経(へ)てから取りかかるのが良しとされる、どうぞ」 計算されたような機械的な動きで、手の平を上にしてアメリアに向ける。 「舞踏武術って歌手とどう関係があるんですか?」 「極めて尤(もっと)もな質問だ」 腕組みをしたアズリーが鷹揚(おうよう)に頷(うなず)いた。 「古流舞踏武術『舞柳(まいやなぎ)』。その名の通り舞いを舞うような動きが特長的な武術の一つ」 指先を立て、教科書を音読するような調子ですらすらと言う。 「我々『トゥインクル・スターズ』の四人は、全てそこの門下生だ」 「へ?」 アメリアが間の抜けた声を上げた。 眼前の少女はともかく、あの天然色香100%のベルベットや、自分とそっくりだというきゃぴきゃぴしたメルテナまでも? 「教養の一つであったり護身として習ったり・・・皆の動機は様々だが、そこで出会った」 「・・・スゴイ出会いですね」 「出会いに偶然性を交えた方が運命的な要素は高まる・・・失礼、余計な論だ。まぁ理解しやすく言葉を省くなら、我々の舞踊は全てその舞踏武術からきている。故(ゆえ)にその基本的な形だけでも知っていなければダンスレッスンには進めないという事だ。説明は以上。他に質問は?」 「ありません」 ついつられて機械的な返答になり、アメリアが口を押さえた。 「了解。では早速実践指導を開始する」 アズリーが腰を落とした。 その頃ゼルガディスは、当日ステージとなる会場の通路の真中に居た。 会場の警備を仕事として請(う)け負っている為である。 一人ではなく、隣に警備主任のディドロウ=バッガスが会場の見取り図と睨(にら)めっこをしている。 腰は曲がっているが威勢はいい。しかし不法侵入者などに果たして警棒を振り回せるのか心配ではある。 「だからのーコレ以上人は雇(やと)えないんじゃよー。上が人件費ケチりおってのー」 「おいじーさん何度言ったらわかるんだ。人が少ないなら必要最低限の見張り位置に人員を配備すればいいと言ってんだろ」 「お前さんも何度言うたらわかるんじゃい。わしゃじーさんじゃなくて『でぃぢょろー』という立派な名前があるんじゃい」 「自分の名前言えんで何言ってる。だーかーらここからだと一度に三本の通路が見えるだろが」 ゼルガディスがやや乱暴に見取り図の一点を指(さ)す。 「じゃからここに配置するともっと重要な裏への入り口が見張れないじゃろーが」 「何度説明すればわかるんだっ! AとCの見張りが一定時間ごとに交代でBまで見回りに行くんだ! AとCの位置からでもBは見えるんだ。問題ないだろう!」 ディドロウがしばし見取り図を凝視した後、ゼルガディスの肩を叩いた。 「なんじゃあ最初っからそー言わんか」 「十八回目だぞおい!!!!」 肩を戦慄(わなな)かせながらゼルガディスが叫ぶ。 「ほっほっほっ。まだ少ない方じゃ」 「よく警備続けてられるな・・・」 「息子の嫁のコネがあるからのー。うむ、美人の嫁さん貰(もら)いおってワシの息子ながらなかなかやるわい」 「やめろ息子の嫁ネタはもう二十六回目だ」 ディドロウはゼルガディスのツッコミなど気にしちゃいなかった。 ベルベットによる歌唱練習と、アズリーによる舞踏武術練習、そしてセリィのダンスレッスン。 一日の大半を誰かとの練習で過ごし、自分用に割り当てられた部屋へと戻ってくるなりアメリアはベッドへ倒れた。 「これは・・・宮廷作法20時間の刑よりキツイです・・・」 慣れない筋肉を使ったせいか、びきびきと悲鳴を上げる足を力なくマッサージする。 ベッドにうつ伏(ぶ)せになったまま首をテーブルの方へ向けると、一抱(ひとかか)えはありそうな箱が目に入った。 フタはついていない―簡素なその木箱からは手紙が溢れていた。 重い体に鞭(むち)打ち、備え付けの椅子に移動して中を覗(のぞ)き込む。 「ファンレター・・・ですか?」 まだ公演が始まってもいないというのに。 人に宛(あ)てられた手紙を読むつもりはなかったのだが、何気なく取った一枚は封筒ではなく剥(む)き出しの便箋(びんせん)だった。 今にも死にそうな字で、一言。 『愛してる・・・』 「ひょええええええええええええええっっ!!!!!!」 思わず放り投げてしまった。 「こ、こここれわわわわわファンレターじゃなくって脅迫状の間違いでは・・・」 見なければ知らずに済んだショックで震えながら、アメリアが恐る恐る手紙を摘(つま)んで箱の中へ落とす。 「もしかして他のもこんなんばっかりなんじゃ・・・」 恐いモノ見たさでそろーっと再び箱の中に視線を移した時。 「メルテナ!」 「ひーーーーーーーーっ!!!!」 唐突(とうとつ)に扉が開いたのに度肝(どぎも)を抜かれ、アメリアが椅子ごと引っ繰(く)り返った。 「っとぉ、ごめんアメリア。迂闊(うかつ)にアンタの名前呼ぶワケにはいかないから基本的にはメルテナって呼ばせてね」 悪びれた様子もなく、セリィが入ってくる。 「ところで何で引っ繰(く)り返ってんの? 新しい遊び?」 「ちちちち違いますっ」 がたん、と椅子を起こしながらアメリア。 「これ、あたしの所に間違えてきてたから」 そう言って、ほいと渡されたのはラベンダーの花束。 手の上でぱさりと音をたてるのと同時に、ふわりとラベンダーの香りが鼻腔(びこう)をくすぐった。 「いつものラベンダーの君(きみ)から」 「へ・・・? 毎回くるんですか? このラベンダーが」 セリィが意味ありげな笑みを浮かべた。 「差出人は不明・・・でも公演の場所を移す度(たび)にメルテナ宛(あて)でくるんだよねー」 「はぁ・・・とりあえず、花瓶にでも活(い)けておきますね」 毎回の事なのか、メルテナの荷物の中に空の花瓶があった。 花と合わせたように薄紫色の、硝子(ガラス)製の細い花瓶。 (花瓶が用意してあるってことは、毎回少なからず喜んでいるって事ですよね・・・) 周りの情報からワガママな娘だとばかり思っていたが、この時はイメージを少し訂正した。 |
5647 | うたってゴー♪ | ゆえ E-mail | 2/12-23:49 |
記事番号5645へのコメント こんにちは、ゆえともうします。 いきなりアメリアがアイドルなんて・・・・・可愛くって思わず、ハッピきて親衛隊をつくりそうになってしまいました。(あ、ペンライトもいるな) 4人のメンバーもなかなか個性的なのですが、私が一番おうっ!と思ったのが、マネージャーのゴンザレス君。 ・・・・・あーゆードワーフみたいな大男にこれほど似合う名前はないなぁと。古いですが思わず佐伯かのよさんの「口紅コンパット」って漫画にでてくるゴンザレスを思い浮かべてしまいました。 ただ、あのふりふりの格好は死んでも見たくないですが(笑) 武道舞踊のアイドルグループ。アメリアにはぴったしかんかんです。瓦15枚ですし(笑) それにあの歌・・・・・ゼルが無事に警備を出来るのかも心配です(笑) 変なレスになってしまいましたが、今後のアメリアデビューを楽しみにしてますっ。 −−−え?違う? それても続き、楽しみにします。 |
5662 | きゃあ♪ | 水晶さな E-mail | 2/13-23:55 |
記事番号5647へのコメント >こんにちは、ゆえともうします。 ははは初めまして。貴殿の作品を実はこっそりチェックしつつコメント書いてなかったフトドキモノです(爆)。 >いきなりアメリアがアイドルなんて・・・・・可愛くって思わず、ハッピきて親衛隊をつくりそうになってしまいました。(あ、ペンライトもいるな) 最前列で叫んでやって下さい(爆)。勿論ステージにも立ちます。アイドルですから、ええ!(握り拳) >4人のメンバーもなかなか個性的なのですが、私が一番おうっ!と思ったのが、マネージャーのゴンザレス君。 >・・・・・あーゆードワーフみたいな大男にこれほど似合う名前はないなぁと。古いですが思わず佐伯かのよさんの「口紅コンパット」って漫画にでてくるゴンザレスを思い浮かべてしまいました。 >ただ、あのふりふりの格好は死んでも見たくないですが(笑) 救護室のカーテンを開けると地獄絵図が見られます(やめれ)。やはり皆さんゴンザレスさんが気になるんですねぇ・・・(笑)。 今はまだ意識不明ですが、話の内には起きてくる予定です。いや普通の服ですが(笑)。 >武道舞踊のアイドルグループ。アメリアにはぴったしかんかんです。瓦15枚ですし(笑) >それにあの歌・・・・・ゼルが無事に警備を出来るのかも心配です(笑) 今時のアイドルは瓦ぐらい割れないと(大嘘)。 ゼルにはエナジードレイン並のダメージです。果たして彼は公演最終日まで生きてるんでしょうか?(爆) >変なレスになってしまいましたが、今後のアメリアデビューを楽しみにしてますっ。 >−−−え?違う? >それても続き、楽しみにします。 負けじと変なレス返しになってしまいましたが(汗)、最後までお付き合い頂けると嬉しいですvv コメントありがとうございましたvv |
5714 | HAPPY DREAMS 4 | 水晶さな E-mail URL | 2/17-23:02 |
記事番号5620へのコメント ちょっと間があいてしまいました(汗)。 今回オリキャラが多いので、イメージが沸きやすいようトゥインクルスターズのメンバーのイラストを描いてみました。URLから直接見れますのでよろしければどうぞv ただ本当にラフ画なんで雑なのは勘弁して下さい(汗)。 =============================== 「んどわああああああああああああ!!!!!!」 練習二日目、アメリアが廊下を歩いていたらゼルガディスの悲鳴が聞こえた。 「ゼ、ゼルガディスさん!?」 慌てて声が聞こえた部屋の扉を開ける。 最初にアイニィに連れてこられた時の客間。 ガラス製のテーブルを挟んで、ソファーに座りゼルガディスとアズリーが向かい合っている。 アズリーは何故かソファーの上に姿勢良く正座をしているし、ゼルガディスはソファーに沈み込むが如(ごと)く痙攣(けいれん)を起こしている。 「どどどどーしたんですか!?」 気が動転した為裏返った声を上げながら、それでもゼルガディスに駆け寄って背中を擦(さす)る。 「・・・・・・やはり、向かない人間が悪足掻(あが)きをするなという事か」 無表情にアズリーが呟(つぶや)く。 「・・・何をですか?」 アメリアがきょとんとして尋(たず)ねた。 ゼルガディスがよろめきながらも上半身を起こし、ぱちんと指を鳴らした。 「アズリー、『スマイル』」 「ひょえええええええええええええ!!!!!!!!」 とてつもない悲鳴を上げ、アメリアがゼルガディスの隣にばったりと倒れた。 目だけは無表情のまま、口元だけが微妙に歪(ゆが)んだアズリーの笑み。 魔族よりも恐ろしかった。 「・・・・・・私で遊んでいるように思えるのは、気のせいか・・・?」 ソファーの上でまだ痙攣(けいれん)している二人を見て、アズリーが僅(わず)かに眉を顰(しか)める。 「もう二度と笑顔の練習をしたいなんて言わないでくれ・・・」 ゼルガディスが震える声で言う。 アズリーが人差し指で頬を掻(か)いた。 アメリアがベルベットとの歌唱練習に行ってしまい、ゼルガディスは警備場所の確認をしようとステージ裏を歩いていた。 裏口の方へとつま先を向けた時。 「・・・何なのよ!? 一体どうすればいいっての!!?」 「・・・?」 口論が聞こえて、思わず物陰に身を隠した。 別に後ろめたい思いがあるわけではないが、口論の真っ只中に出て行くのもどうかと思った。 (・・・アイニィ?) スタイリストのアイニィと、その向かいにいるのは見た事のない男。 口論の内容からすると、どうやらアイニィの恋人のようだが・・・。 「何がいけないっていうの!! 私はこれだけ貴方の為に・・・!!」 アイニィが一方的に逆上している。男の方はほとんど言葉を返さない。 (痴話喧嘩は犬もくわない。さっさとひけた方が身の為だな) 一つ溜息をつくと、ゼルガディスが元来た道を引き返した。 歌唱練習の後、アメリアは自室の簡易ベッドに無造作に横になっていた。 アズリーの舞踏武術の稽古(けいこ)までまだ少し時間がある。 楽譜を持ち上げて、音符を目で追う。 メルテナの作詞したという今回の公演の「売り」。 ただこの歌の発表は、公演の半(なか)ばからなので練習時間は他より多く取れる。 アイニィや残りのメンバーの見解では、それまでには本人が帰って来るだろうとの事だった。 しかし練習しておくに越した事はないので、こうしてベルベットのレッスンを受けていた訳だが― 「・・・・・・花の色が・・・過ぎ行く時を告げる・・・」 歌い出しだけ呟(つぶや)いて、アメリアが楽譜から手を放した。 ぱさりと軽い音をたてて、胸の上に落ちる。 「メルテナさん・・・ずっと遠く離れた幼馴染み・・・キャズさんを待ってたんだ・・・」 歌詞を見て、すぐに悟(さと)った。 遠く離れた誰かを想った詩(うた)。 痛いぐらいの切なさが歌の中に溢れている。 うつ伏(ぶ)せになり、指先で音符をなぞる。 「・・・・・・・・・・・・難しいなあ・・・・・・」 ―もし城でゼルガディスさんを待っていた時なら、今よりは楽に歌えたかな? 今更ながら現在の充実を実感する。 隣を歩く事、それが当たり前のようになってきて。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 ふと顔を上げると、ベッドサイドにあるデスクカレンダーが視界に入った。 公演期間の最終日― 「・・・・・・・・・!」 アメリアががば、と身を起こした。 「最終日・・・忘れてた! この日は!!」 「何?」 セリィが柔軟体操の途中、妙な体勢から顔を上げる。 束にした三つ編みが前に垂れる。 同じような体勢でアメリアが―といってもセリィの半分も足は開かないが―もう一度尋(たず)ねる。 「公演の最終日、皆さんの予定ってありますか?」 「んーと・・・大体その場で打ち上げやっちゃうわね。酒場で場所を借りるより、広めの控(ひか)え室の方が騒(さわ)げるし」 「じゃあ、最終日の後、ステージは片付けちゃうんですか?」 「その日は打ち上げやるからそのまま。翌朝人を呼んで片付けするの。いつもそうしてるから」 「あの・・・ちょっとお願いが・・・」 『股割り』の体勢で両手を上げてしまった為、股関節から「ぐぎ」という鈍い音がした。 「・・・・・・・・・・・・・・・あう・・・ああああぁ・・・・・・」 「きゅ、救護室一人ごあんなーい!!!」 セリィが大声で叫んだ。 「無理な柔軟体操は体を痛める要因にしかならない」 たまたま救護室に居たアズリーがアメリアにマッサージをしてくれた。 「びっくりしたわー、本番前に立てなくなるかと思っちゃった」 「・・・死ぬかと思ったんですけど」 ベッドにうつ伏(ぶ)せになったアメリアが枕を抱(かか)えたまま言う。 時々マッサージが痛いのか顔をしかめる。 「うーん、さっきのアメリアのお願い、アズリーどう思う? あたしは構わないんだけど・・・」 アズリーがマッサージを続けながら顔だけを横へ向けた。 「それぐらいの報酬は妥当だと思われる。実際彼女は頑張っている」 「そーね、ベルベットはそういうの喜んで引き受けるタイプだし。いいわよアメリア。さっきのお願い聞いてあげる」 「ホントですか!?」 アメリアがぱっと表情を輝かせた。 「ただーし」 セリィがすかさず続ける。 「多分その頃にはメルテナも戻ってきてるでしょーし、ゼルガディスの方にちょっとしたクイズみたいなものを出させてもらうわ」 「クイズ?」 「そ。彼氏には悪いけど、チャレンジのないご褒美なんて面白くないでしょ?」 『ぼんっ』という音に驚いてアズリーが手を止める。アメリアが耳の先まで赤くなっていた。 「なーにぃ今更」 セリィがにやにやした笑みを浮かべながら枕元でアメリアの頬をつついた。 「ややややめて下さいぃぃ・・・あぐあうぅう」 アズリーがマッサージの仕上げに軽い整体を行ったせいでアメリアが悲鳴を上げた。 べき、ぼき、ごき、 音だけ聞くと痛そうだが、ベッドの上に身を起こしたアメリアは驚く程体が軽くなったのを自覚した。 「・・・あ、スゴイ!」 ぶんぶんと腕を振り、驚きの声をあげるアメリア。 「アズリーの整体はピカイチよ。これでずっと動きやすくなるわ」 ぽきぽきと自分の指を鳴らしていたアズリーが、自分の服のシワを直す。 「ありがとうございます、アズリーさん」 「・・・礼には及ばない」 うーんと伸びをしたアメリアは、奥のカーテンがもう一つのベッドを隠している事に気が付いた。 「あれ? 誰か寝てるんですか? 誰もいないですよねぇ」 じゃっと何も考えずにカーテンを開けるアメリア。 「「あ」」 セリィとアズリーの声が重なった。 「うっきゃああああああああああああああああああぁぁっっっ!!!!!!!!?」 カーテンの奥の眠れるゴンザレスの姿を見て、卒倒するアメリア。 セリィが目を閉じてカーテンを思いきり閉めた。 「・・・・・・・・・合掌」 アズリーが眉根にシワを寄せて手を合わせた。 |
5720 | 初めまして。 | あごん E-mail | 2/18-20:16 |
記事番号5714へのコメント 初めましてこんばんは。 ちょっとどきどきしつつのあごんという者です。 私なんかがレスしてもいーのかなぁと、愛猫に尋ねてみたりもしましたが。 なんだかアズリーがすんごいツボだったのでたまらずレスします(笑)。 笑う練習・・・可愛いですっ!! アズリーお姉さまvv などと浸ってみたりもしました(浸るな)。 なんだかちょっと推理小説的な部分もあって、ドッキドキです! アイニィの口論。 気になります。 アメリアのお願いもとっても気になりますけど。 やっぱしアズリーお姉様の動向に気を取られるあごんです(笑)。 ちょっとした恋愛シュミレーションゲームをやっているかのよう(笑)でした。 あ、いいかもですね。 こーゆー恋愛シュミレーション(溶)。 ではでは、初めてだとゆーのに意味不明なレスで申し訳ありません! あごんでした! |
5721 | 初めまして〜(^^) | 水晶さな E-mail URL | 2/18-22:04 |
記事番号5720へのコメント 初めまして〜水晶さなと申します。 >私なんかがレスしてもいーのかなぁと、愛猫に尋ねてみたりもしましたが。 >なんだかアズリーがすんごいツボだったのでたまらずレスします(笑)。 愛猫はお返事してくれたんでしょーか?(笑) オリキャラが気に入って頂けるのってホント嬉しいです。もうパソコン画面前でガッツポーズを決めてしまうくらい(やめれ)。 >笑う練習・・・可愛いですっ!! >アズリーお姉さまvv >などと浸ってみたりもしました(浸るな)。 ああっここにもファンの一部が!? >なんだかちょっと推理小説的な部分もあって、ドッキドキです! >アイニィの口論。 >気になります。 ノリ的には火曜サス●ンスで(爆)。 とりあえずアメリアのアイドル体験を主軸にしつつ、色々なモノを絡めてみたいなーと思いまして。そのせいで今回結構話がうまくいかなくって涙ものだったりするんですけど(泣)。とりあえず頑張ります。 >アメリアのお願いもとっても気になりますけど。 >やっぱしアズリーお姉様の動向に気を取られるあごんです(笑)。 > >ちょっとした恋愛シュミレーションゲームをやっているかのよう(笑)でした。 >あ、いいかもですね。 >こーゆー恋愛シュミレーション(溶)。 ええ!? アメリアになってメンバーと愛を(以下自己規制)。 今回女の子がわんさかいるのでそういう感じにもとれますねぇ。 >ではでは、初めてだとゆーのに意味不明なレスで申し訳ありません! >あごんでした! いえいえレスを頂けるのはとっても嬉しいです。 アズリー共々(笑)宜しければ最後までお付き合い下さいませvv 水晶さな拝 |
5722 | HAPPY DREAMS 5 | 水晶さな E-mail URL | 2/18-22:59 |
記事番号5620へのコメント アメリアがレッスンを受けてから、三日目― 規則正しくノックが、続けて3回。 アメリアが部屋を訪ねて来る事は珍しくなかったが、今日は何だか目が据(す)わっていた。 「明日が本番です」 「だな」 ゼルガディスをソファーに座らせ、自分は部屋の真中に立つ。 「私明日から公演の1週間、メルテナ=ブロンガッシュになります」 下の方で拳を握り締め、今にも決闘を申し込みそうな勢いで言う。 「そこまで眉間にシワ寄せると逆に怪しいぞ」 「歌と舞踏武術とダンスレッスンは死ぬ気で覚えました」 元々王族の嗜(たしな)みとして舞踊と歌は習っている。素質は一応あるだろう。 「あとは・・・その・・・メルテナさんの・・・キャラ、なんですが・・・」 そういえば今日は一日防音室に他のメンバーとこもっていたような。 「今日、メルテナさんのいつもの様子というか・・・癖とかを教えて頂いたんですが・・・」 「まぁ、人真似は一筋縄ではいかないだろうな」 「一応、覚えたんです。一通り・・・あとは『度胸』だって皆さんが・・・・・・で、ゼルガディスさんの前で一度練習をしたいんですが・・・」 返事の代わりに、軽く頷(うなず)く。 アメリアが一つ深呼吸をしてから、ぐっと顔を上げた。 それから勢い良くその場にしゃがみこみ―屈伸(くっしん)をバネにして跳び上がった。 見事なまでの後方宙返り。舞踏武術の基礎。 ゼルガディスが呆気(あっけ)に取られている間に、アメリアが満面の笑みを浮かべて投げキスをした。 「はっあーい皆のらぶりーえんじぇるメルテナ=ブロンガッシュでぇーすっ!! 今日も皆のハートをトキメキドギマギさせちゃうぞぉ!! 盛り上がるからねぇ最後までついてきてねぇーーーーっ!!!!」 言い終えた直後、全身を赤く染めて倒れるように座り込んだアメリアが見たものは、 それ以上に死にそうになってソファーに沈んでいるゼルガディスの姿だった。 ―ダメだこれは・・・見ている方がダメージが深い・・・・・・ 痙攣(けいれん)しながらゼルガディスは、本番中は裏の警備に徹(てっ)する事を固く心に誓った。 そして―本番。 歓声を遠くから聞きつつ、アメリアは必死に自分に落ち付くよう言い聞かせていた。 スタイリストのアイニィの腕は確かだ。ロングヘアーのカツラを装着した時、他のメンバーが感嘆の声を上げた程(ほど)。 メイクとレースがふんだんに使われた衣装も加えて、アメリアは完璧にメルテナになっていた。 ・・・アズリーは僅(わず)かに眉を動かしたに過ぎなかったが。 少々ぎこちない動きになるのは素人故仕方がないだろう。残りのメンバーが何とかカバーしてくれる。 「頑張ってねメルテナちゃんv」 「テンションとばし過ぎぐらいでいけば絶対平気よぅ」 「・・・健闘を祈る」 三人が擦(す)れ違いざまにばしばしとアメリアの背中を叩いていく。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うしっ!」 自分でも気合を込めるつもりで頬に一発。力を込め過ぎてちょっと痛かった。 ひりひりする頬をさすりつつ、メルテナ・・・アメリアは、ライトの下に歩み出た。 一際大きな歓声が上がる。 今頃最初の歌が始まっているのだろう。 警備の制服―といっても肩にかけるだけのマントと、警備の証明バッジしか付けていないが―を窮屈そうに指で引っ張り、ゼルガディスが廊下の端に目をやった。 時折トイレに立つ客がいるぐらい。しかしほとんどはアイドル達の一挙一動を見逃すまいと席に貼り付いているのだろう。 大仰な歓声―アズリーには女性ファンからの黄色い声が混じっているが―に呆れつつ、欠伸(あくび)を噛み殺して仕事を続ける。 警備主任であるディドロウ=バッガス(62歳)は、何故か客用のソファーで寝息をたてていた。 「ほんっとにやる気あんのか、このじーさんは・・・」 ゼルガディスが頭を抱(かか)えた。 初日さえ越してしまえば、あとはもう思うがまま。 ―とまではいかなくとも、最初のようなプレッシャーを感じなくなったのは確かだ。 「〜♪ 〜♪♪」 余裕が出ると鼻歌まで自然と出る。 二日目の公演も無事に終わり、アメリアが昨日と同じように自室のバスルームのドアを開けた。 軽いノックの音、アメリアのものとは違う。 「ゼルさん〜ちょっといいかしらんv」 ベルベットの口調は、普段からこんなものらしい。 ゼルガディスが自室の扉を開けると、ベルベットがにこりと笑みを浮かべた。 「ヘアブラシ貸して頂けないかしら? 部屋に常備してあるやつ」 斜め方向からゼルガディスを見上げながら一言。無意識の色香は本人が自覚していないだけにタチが悪い。 あまり自分の周りにはいないタイプに、思わずゼルガディスが距離をあける。 ―と、顎(あご)に手を当てる癖のあるベルベットの、左手が目に付いた。 薬指にはめられた、くすんだ銀色の指輪。色こそ褪(あ)せているが、質はいい。 (・・・まさか) 凝視(ぎょうし)しているのを不思議に思ったのだろう、ベルベットが首を傾(かし)げた。 慌ててゼルガディスが首を振り、胸中の疑問をとりあえず抹消(まっしょう)した。 「・・・別に構わんが、アンタの部屋にないのか?」 洗面台にあった安物のヘアブラシを渡しながら尋(たず)ねる。 「コレ使ったら頭が血だらけになると思わナイ?」 ベルベットが差し出したのは―ヘラの先に剣山がくっついたどうしようもないヘアブラシ(みたいなもの)だった。 「・・・・・・何だそれは」 「うーんとぅ、一言で言えばイヤガラセv」 頬に手を当て、何故か笑みを浮かべて答えるベルベット。 「・・・・・・・・・」 「ま、有名人には色々あるものよん」 『ありがとv』と手を振って出て行くベルベット。 ―が、数分もたたない内に、又扉が開く。 「ゼルガディスっさーん、お邪魔しまーす」 今度はセリィ。風呂上がりなのか髪を下ろしていたのですぐには判別がつかなかった。 「ヘアブラシならないぞ」 半分冗談のつもりで言ったのだが、セリィが『えっ』と声を上げた。 「えー、ここも?」 「・・・・・・」 ゼルガディスがずるぅ、とソファーから滑り落ちた。 「ヘラに剣山が・・・?」 「剣山? あー、じゃ、途中で面倒になったのね。あたしのところはヘラに五寸釘だったわよ」 泣きたくなってきた。 「ベルベットに貸したのね? じゃあ借りにいくわ、お邪魔しましたー」 ひらひらと手を振って出て行くセリィを見送り、ゼルガディスが扉が閉まったのを見計らって時間を数え始めた。 「・・・20秒・・・30秒・・・よんじゅ」 「休憩中失礼する」 『う』を言うのと同時にアズリーが入ってくる。 「お前ら俺をハメようとか考えてないだろうな?」 「何の事かはわからんが、私は個人の考えで貴公の部屋を訪問したまでだ」 腕組みをして、アズリーが冷静に答える。 「・・・ヘアブラシならベルベットに貸した」 「そうか。失礼した」 入ってきた時と同じキビキビした動作でアズリーが出て行く。 ゼルガディスは今度はカウントダウンを始めた。 「・・・3・・・2・・・1」 静かに扉が開いた。 「ヘアブラシならんどわあああああああああ!!!!!!!」 うんざりした口調で言いかけたゼルガディスの声が突如(とつじょ)悲鳴に変わり、やかましい音をたててソファーごとひっくり返った。 風呂に入ろうとしたのか、入っていたのか、 アメリアはバスタオルを体に巻き付けただけの格好だった。 加えて―頭から血塗(まみ)れで。 「ゼル・・・ガディス・・・さん」 表情のない顔で、かすれ声で呟(つぶや)くアメリア。 「シャワーから・・・シャワーから・・・・・・・・・・・・ケチャップ・・・」 みなまで言い終えぬ内に、アメリアはバスルームに放り込まれた。 |
5726 | すごいキャラ・・・・(笑) | 雫石彼方 E-mail | 2/19-01:09 |
記事番号5722へのコメント どうも、雫石ですー。 メルテナさん、今まで出てこなかったからわかりませんでしたけど、ああいうキャラだったんですね・・・・・(笑)演じるアメリアも、それを見たゼルも、さぞ恥ずかしかったでしょうねぇ・・・・(笑) なんだか、様々な人間模様が展開されてますねー。まさにアイドルも楽じゃないって感じで(^^) 最後アメリアが血まみれで来た時、ヘラに剣山だか五寸釘だかがくっついてるのに気付かないで使っちゃって、頭からだくだくと血を流してるのかと思いました。ケチャップでよかった・・・・・(笑) しばらくネットできなくなってしまうために感想つけられないんですが、頑張ってくださいね♪ ぴーえす:アズリーさんのファンです(^^) |
5731 | 「濃い」の目指してまして(笑) | 水晶さな E-mail | 2/19-11:23 |
記事番号5726へのコメント どうもです、水晶です。 >メルテナさん、今まで出てこなかったからわかりませんでしたけど、ああいうキャラだったんですね・・・・・(笑)演じるアメリアも、それを見たゼルも、さぞ恥ずかしかったでしょうねぇ・・・・(笑) すんごい恥ずかしかったでしょうね(爆)。 メルテナはアメリアと差をつける為にキャラを強くしようと思ってましたから・・・。 >なんだか、様々な人間模様が展開されてますねー。まさにアイドルも楽じゃないって感じで(^^) >最後アメリアが血まみれで来た時、ヘラに剣山だか五寸釘だかがくっついてるのに気付かないで使っちゃって、頭からだくだくと血を流してるのかと思いました。ケチャップでよかった・・・・・(笑) さすがに流血沙汰は(笑)。 >しばらくネットできなくなってしまうために感想つけられないんですが、頑張ってくださいね♪ はーい頑張りますvv 「Distance」のアメリアが可愛くて素敵でしたvv(こんな所で書くな) >ぴーえす:アズリーさんのファンです(^^) はっ!? アズリーったらこんな所でも女性ファンを(笑) |
5736 | HAPPY DREAMS 6 | 水晶さな E-mail | 2/19-23:09 |
記事番号5620へのコメント 「ううううう・・・ヒドイですぅ」 部屋備え付けの白いバスローブを着て、わしわしと髪の毛をバスタオルで拭きながら、アメリア。 「シャワーのフタを外して、中にケチャップを入れて・・・水を出すと押し流されて出てくるってか・・・面倒な事を」 アメリアの部屋のバスルーム。床に血だまりのように残ったケチャップを洗い流し、ゼルガディスがシャワーの吹き出し口を調べていた。 ふと気になって備え付けのヘアブラシを見てみた。 ヘラにマチ針が接着剤でとめてあった。 「ゼルガディスさん? どうかしたんですか?」 「いや、別に」 ゴミ箱にヘアブラシ(もどき)を放り投げ、ゼルガディスが濡れた手を拭きながら戻ってくる。 「今度から入る前に一度水を流すんだな」 「それにしてもヒドイ事します。一体誰が!?」 アメリアが怒ったようにソファーをばしばしと叩く。 公演期間中アメリア達は、ホールの裏側にある広めの控え室でそれぞれ寝泊まりをしている。 表側の正門は勿論錠をかけてあるが、メンバーが出入りをする為に裏口は鍵がない。 「それにこの控え室の鍵だって貧相な錠前だ。ピンの一本でもありゃ簡単に開くだろう」 「・・・・・・」 アメリアがじっとゼルガディスを見た。 「何だ?」 「そうですよね例えばゼルガディスさんだったら簡単ですよね」 「俺がやったってのか!!」 「やだなぁ冗談ですよぅ」 「目が笑ってないぞヲイ!!」 ゼルガディスが自室に戻り、アメリアがそろそろ寝ようかと思った頃。 軽いノックの音と、続いてドアが開く音。 「夜分失礼する」 ペースが乱れるということが存在しないのだろうか、シワ一つない朝の服装そのままで銀髪の少女が姿を現す。 「アズリーさん・・・いえ、まだ起きてるから大丈夫です」 何か用かと首を傾(かし)げると、ヘアブラシを手渡された。 「順番だ」 「・・・はい?」 ワケがわからないままで、とりあえず受け取る。そういえば洗面台からヘアブラシが消えていたような気がする。 「・・・はぁ、ありがとうございます」 「・・・もしまだ寝る気がないのなら、少々貴女(きじょ)に意見を聞きたいのだが」 アズリーからの頼み事というのは珍(めずら)しい。 しばし理解できずに突っ立っていたアメリアが、はたと我に返り慌ててテーブル備え付けの椅子を引いた。 「ど、どうぞ」 他のメンバーとは違う雰囲気の為か、アメリアがやや緊張気味に椅子を指し示す。 「お心遣い痛み入る」 アズリーが優雅に椅子に座るのを見届けてから、アメリアが向かい側に座った。 一呼吸おいてから、アズリーが口を開いた。 「・・・笑わない女というのをどう思われる?」 「・・・はい?」 アズリーの方にティーカップを押し出しながらアメリアが顔を上げた。 「『笑えない』ではなく『笑わない』?」 アメリアが問うと、アズリーが考え込むように首を傾(かし)げた。 「・・・前者だ。『笑えない女』。たとえ自分と懇意(こんい)の仲である殿方の前であっても」 アズリーにそのような相手がいる事自体度肝(どぎも)を抜く事実だったので、アメリアがしばし答えるのに時間を要した。 「・・・・・・・・・アズリーさんは笑いたいと思うんですか?」 「相手は『無理をしないで自然体でいればいい』とは言っているが・・・その言葉に甘んじているばかりでは申し訳無い」 「・・・・・・・・・・・・うーんと・・・・・・・・・」 アメリアが考えを言葉にするのが難しいのか、しばし指先を空中で遊ばせてから口を開いた。 「えと、その・・・私の・・・『相手』・・・」 言葉が濁(にご)る。このような言い回しをした事がないので恥ずかしさの方が勝(まさ)っている。 「ゼルガディス殿か?」 平然と言うアズリー。何が原因でどもっているのかわからない様子だ。 「ええ・・・まぁ・・・そうです・・・」 下を向いたまま答える。 「ええと! とにかくゼルガディスさんも滅多に笑わないんです。アズリーさんと似ています。でも私はゼルガディスさんに、笑って欲しいと思わないと言えば嘘になりますけど、そういう願いを申し出た事はないです」 「何故だ? 希望ならば言うべきではないのか?」 「自分の希望を全て口に出すと、ワガママになっちゃいます。それに、ゼルガディスさんが笑わない分私が笑います」 あまり正論になっていないような気もしたが、アメリアが拳(こぶし)を握って力説する。 「あのですね。滅多に笑わない人がごくたまーに笑ってくれると、すごーく嬉しいんですよ。又笑って欲しくなるんです。いつもにこにこしている人だとそうはいかないでしょう?」 「・・・・・・そうか、そうだな」 自分では考え付かなかった思考に、アズリーが心底納得したように頷(うなず)く。 それからはたと気が付いたように肘(ひじ)をテーブルに置き、身を乗り出す。 「・・・しかし、そのたまの笑顔というのも難しいんだが・・・」 眉根にシワが寄っている為、真正面のアメリアは睨(にら)まれている気分になって少し退(ひ)いてしまった。 「本人が気付いてない内に笑顔を浮かべている時だってあるんですよ?」 ぱっと、脳裏に浮かぶのはゼルガディスがごくたまに自分に向ける微笑(びしょう)。 その笑みがこの上なく優しい表情をしている事を、本人は気付いていない。 「・・・・・・ううむ」 それでもまだ悩むアズリーの前で、アメリアがぽんと手を打った。 「何も笑顔だけじゃないです。自分で自覚できる方法なら、『言葉』だってあるじゃないですか」 「ことば?」 「はい。『表情では笑えないけど、心の中ではこれ以上ない程(ほど)笑顔なんだ』って、言ってあげればいいじゃないですか」 「・・・そうか」 ぱしっと手を掴(つか)まれ、アメリアが驚いて身を竦(すく)ませた。 「有り難うアメリア。有益なアドバイスを頂けた事に感謝しても足りない」 「い・・・いえ、拙(つたな)い意見ですが参考にして頂ければ・・・」 「うむ、明日も早いからゆっくり休んでくれたまえ」 音もたてずに立ち上がり、アズリーがさっとドアの方へ向かう。 「あ、あのアズリーさん」 「うん?」 ドアに半分身を隠した状態でアズリーがこちらへ顔を向ける。 「差し支えなければアズリーさんのお相手・・・聞いてもよろしいでしょうか?」 興味本位の質問。 「【救護室】の眠れる野獣(ゴンザレス)・・・だ」 アズリーが真顔で答えた。本人としては含(ふく)み笑いで答えたかったのだろう。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はうっ」 がったーん。 ぱたんと扉が閉まった三秒後、椅子ごとアメリアが後方に倒れた。 |
5757 | そ、そんなぁ……… | ゆっちぃ E-mail URL | 2/21-00:48 |
記事番号5736へのコメント と、のっけから何やらショック受けててすみませんです(汗) お久し振りです、ゆっちぃです♪ いきなしですが、ゆっちぃはとてもアズリーさんがすきなのですよ。 だからその、アズリーさんのお相手さん知ったときは…………ゴメンナサイ、しばし硬直してしまいました(大汗) アズリーさんとあの人が、そうゆう『仲』だったなんて………うぁ、やっぱり吃驚です。 ですので、いろんな意味で続きを待ってますね〜〜(汗笑) 追伸>> 滅多に笑わない人の笑顔は、すっごく印象的で素敵ですよね。 私は後者の笑い上戸なヤツなんで、ほんとにそうゆう人は憧れますし大好きです♪ 私がゼル好きな理由の一端ではないかと、密かに思ってます(笑) |
5764 | ・・・てへ(爆) | 水晶さな E-mail | 2/21-21:01 |
記事番号5757へのコメント ゆっちぃさんお久しぶりですーvv >と、のっけから何やらショック受けててすみませんです(汗) >お久し振りです、ゆっちぃです♪ >いきなしですが、ゆっちぃはとてもアズリーさんがすきなのですよ。 >だからその、アズリーさんのお相手さん知ったときは…………ゴメンナサイ、しばし硬直してしまいました(大汗) >アズリーさんとあの人が、そうゆう『仲』だったなんて………うぁ、やっぱり吃驚です。 >ですので、いろんな意味で続きを待ってますね〜〜(汗笑) とりあえず皆様の期待を裏切れたようで作者としてはしてやったり(爆)。 美女と野獣カップリングが何気に好きでして・・・。 アズリーが一番皆様からキャラとしてうけたみたいですねぇvv 頑張って続き書きますので、よろしければお付き合い下さいv 追伸> テスト期間中に当たってしまったようで・・・何だかいつもタイミング悪く小説出してますね私(汗)。 >追伸>> >滅多に笑わない人の笑顔は、すっごく印象的で素敵ですよね。 >私は後者の笑い上戸なヤツなんで、ほんとにそうゆう人は憧れますし大好きです♪ >私がゼル好きな理由の一端ではないかと、密かに思ってます(笑) ゼルガディスに共通する事ですよね(^^) 密かにアズリーはゼルガディスの代弁者です。 |