◆−だーくねす・すとらいく・・・その1−マグロマナティ(2/22-00:54)No.5771 ┣だーくねす・すとらいく・・・その2−マグロマナティ(2/22-01:01)No.5772 ┃┗だーくねす・すとらいく・・・その3−マグロマナティ(2/22-01:03)No.5773 ┃ ┗だーくねす・すとらいく・・・その4−マグロマナティ(2/22-01:05)No.5774 ┃ ┗だーくねす・すとらいく・・・その5−マグロマナティ(2/22-01:06)No.5775 ┃ ┗だーくねす・すとらいく・・・その6(終)−マグロマナティ(2/22-01:08)No.5776 ┣ガウリィが可愛いい…−toto(2/22-01:16)No.5777 ┃┗すみません。−toto(2/22-01:25)No.5778 ┣さすがですわっ!!−あごん(2/22-05:20)No.5781 ┣こんにちは。−みてい(2/22-13:50)No.5784 ┣皆さま、ありがとうございますっ!!−マグロマナティ(2/24-04:25)No.5793 ┣私をポチと呼んでください♪−ゆえ(2/24-16:31)No.5795 ┗ありがとうございます!−マグロマナティ(2/26-01:03)No.5804
5771 | だーくねす・すとらいく・・・その1 | マグロマナティ | 2/22-00:54 |
なお、この話では『リナとガウリイとナーガは過去、何回か一緒に旅した経験があり、さすがのガウリイとナーガ(笑)も互いの事を知っている』という設定に(勝手に)してますので、その辺りはご容赦を。(^^;) ちなみにこの話は一応、スレSP14巻「ビーストストライク」&「忍び寄る闇」を元に書いてます(汗) イマイチ面白くないな・・・とか思いながらも、著者別に登録したらなんか数が少なくてサミしかったので載せてしまいます(死爆)。(<数あわせかい^^;)(<って、それもあるけどカテゴリーも早く登録しろよ私。) ・・・では、始めます(汗)。 ◆・◆・◆ それは――夕暮れ時のことだった。 ごがぁああんっ!!! 静寂を打ち破り、やたらとせーだいな爆発音が夕暮れで赤く染まった森に響く。 今来たばかりの道からしたその音に、あたしと旅の連れ――ガウリイが後ろを振りかえる。 あたしとガウリイは、互いに顔を見合わせ頷き合うと、くるり、と踵を返して今来た道をダッシュで走った。 爆発とくればトラブルっ!そしてトラブルといえば、トラブルに巻き込まれてるヒト助けて礼金もらったり、悪人しばき倒して全財産巻き上げるなりなど、やりたい放題(違)の大チャンスっ! あたしとガウリイにとっては、こーいうパターンは日常茶飯事な事だった。 そして――あたしとガウリイが音のした方に向かってしばらく走った――その時。 フイに、街道の近くの茂みがガサガサと揺れたのに気付き、あたしとガウリイは立ち止まる。 あたしとガウリイが立ち止まるのとほぼ同時に、茂みをかきわけ飛び出して来たのは―― 『――ナーガっ!?』 あたしとガウリイの声がハモった。 そう。突然あたし達の目前に現れた影は――自称あたしのライバル。かつてのあたしの金魚のうんち・・・白蛇のナーガだったのだ。 「リナ――それに、ガウリイ!?」 対するナーガも意外だった様子で、驚きの表情を見せる。 ★(作者注:この話の中において、リナとガウリイとナーガは過去、何回か一緒に旅した経験があり、ガウリイとナーガも互いに互いの事を知っている・・・という設定になってます。すいません訳わからなくて。) 「ナ、ナーガ・・・!あんた、こんなトコで何してんのよっ!!」 慌てて言うあたし。 だが、ナーガはろくにあたしの言葉も聞かない様子で、やおらあたしの肩をぐっと握ると、 「ちょうどよかったわっ!!リナっ!!バトンタッチっ!!」 「ち、ちょっとナーガっ!?」 言うが早いか呪文を唱え始め、そのまま、驚くあたし達の間を走り去り―― 「――レイ・ウィング!!」 空のかなたへと飛んでいく。 「何なんだ、イキナリ――」 ガウリイが疑念の声を漏らすのとほぼ同時。 ――ざっ! ナーガが飛び出してきた茂みと同じ場所から、もう一つの影が飛び出してきた。 そしてそれは――あたしにも見覚えがある物体だった。 影の姿を見た途端、顔から血がさぁっと下りていくのが自分でもわかる。 そう。そこにいたのは―― 「・・・犬・・・?」 剣の塚を握りしめながらも、飛び出してきた意外な物体に目を点にするガウリイ。 そう。今、あたし達の目の前にいたのは・・・ふわふわのもこもこ。茶色の毛玉にしか見えないような愛らしい犬――チワワだったのだ。 呆然とするあたし達の目の前で、チワワはへっへっと息をはき、しっぽをぶんぶん振っている。・・・それだけを見ればただの犬なのだが―― と、フイに、チワワがよたよたっと二本足で立ち上がる。 「をを!!すごいぞこいつっ!!芸するんだっ!!」 その様子を見て喜ぶガウリイを無視し、犬は口をもごもごと動かすと、 『・・・久し振りだな・・・リナ=インバース・・・』 子供のような声でしゃべりだす。 ――こうなったらもう。間違いではない。 「っお、おいっ!しゃべったぞこいつっ!!すっげー!」 さらに喜ぶガウリイを尻目に、あたしは思わず一歩、あとずさる。 「あ、あんたは・・・・」 あたしは、血色を無くして呟く。 「あんたは・・・ペスっ!!」 『ペス、じゃないっ!!トワイライト・イリュージョンの魔人バズエルだっ!!バ・ズ・エ・ルっ!!』 間髪入れずにツッコむペス。 「・・・知り合いか?リナ。」 あたしの様子に気付いたか、問うガウリイ。 「・・・厄介な相手よ・・・」 ――ペス・・・もとい、バズエル。 そう、それは今から数年前――あたしとガウリイが出会う前。 あたしと当時の旅の連れのナーガが関わったある事件をキッカケに、あたし達に逆恨みし、使い魔の可愛らしい小動物たちを送りつけ、さんざめーわくをかけた奴である。(参:スレSP巻14巻「ビーストストライク」) にしても―― 「あんた・・・動物保護団体に捕まったんじゃなかったの?」 あたしは、当時のことを思い出しながら言う。 『・・・ふっ。甘いな。あの程度の団体。我がトワイライト・イリュージョンの力をもってすれば――』 まさか、あの強力な団体を倒したっ? 『牢屋から脱走する事はたやすいことっ!!』 ・・・逃げ出したんかい。 呆れるあたしのその隣に佇むガウリイは・・まったく事体をつかめてないらしく、所在なげにぽりぽりと頬をかいているのみ。 『そして、まずはお前達への復讐を・・・と思っていたら、すぐ近くにあの白蛇のナーガがいたから襲い掛かったのだっ!』 無計画さを露見させながらも、何故か胸を張って言うペス。 『だが――まさか、すぐに、お前にもめぐり合えるとはな――幸運に思うが良い。リナ=インバースよ。』 ペスが言ったその途端。 フイにガウリイが、あたしからじりっと一歩離れると、 「リナ・・・お前・・・! 盗賊とかだけじゃなく、動物にまで恨みかうようなマネしてたのか!?」 「――な訳あるかぁあぁっ!!」 ごげしっ! 「おごっ!」 あたしの放った怒りのコークスクリューパンチが顔面でまともに受け、思わずよろけるガウリイ。 『・・・って・・・おい!こらっ!ヒトの話聞けよお前ら!』 「やだっ!」 『・・・なっ・・・』 間髪入れずに言ったあたしの言葉に一瞬たじろぐペスだが、すぐに気を取り直すと、 『――と、とにかくだっ!!! 今こそ、我らが受けた数年の辛酸の復讐を遂げる時っ!!』 前足でよたよたっとこちらを指差し、たわごとを続けるペス。 『覚悟するが良いっ!!リナ=インバースっ!!』 言うと同時に、ペスはなにやら呪文詠唱を始める。 だが――もちろん、呪文の完成を待つギリは無しっ!! 「ンなもん、受けるツモリはないわよっ!!!」 あたしは、叫び、一歩大きく後ろへ下がると――問答無用で、近くにいたガウリイの背中を蹴り飛ばす! 「をわっとわあああっ!!」 さっきのあたしのパンチのダメージから抜けきっていなかったか・・・ガウリイは、突然のケリにモロにバランスを崩し、ペスへと突っ込んでいく。 「――という訳で、後は頼んだわよっ!ガウリイ!んじゃっ!! ・・・レイ・ウィング!!」 言い残すと、あたしは踵をかえして走り、唱えた呪文で空高く舞い上がる。 「おいこらっ!リ・・」 ガウリイの上げた抗議の声は、すぐに生まれた風の結界にかき消される。 一瞬、ちらり、と後ろを振り向いたあたしが最後に見たのは―― 黒い巨犬と対峙するガウリイの姿だった。 どうやら、いつぞや呼び出していたガルムを再び召還させたのだろう。 だが――その様子も、すぐに遠く、夕暮れの赤い闇へと消えていく。 ・・・ガウリイ・・・貴方の尊い犠牲は忘れないわ・・・ 幾数粒の涙を夕暮れの空へと残しながら、あたしは空の彼方へと消えていったのだった・・・。 |
5772 | だーくねす・すとらいく・・・その2 | マグロマナティ | 2/22-01:01 |
記事番号5771へのコメント ★前書き補足★ ・・・す、すいません・・・実は最初に、 『またもや書いてみました(爆)。『ガウリイとリナのすぺしゃる的な話withナーガ』です。』 との挨拶文入れるツモリが抜け落ちてました(汗)・・・アレじゃただの失礼なヤツだし(汗) ・・・うう、失礼しました(涙) と・・・ともかく、続きです(汗) ◆・◆・◆ 「・・・んっんっんっ・・・見ぃ〜つけたわよ・・・・ナーガ・・・」 ちゃりーん・・・ あたしの上げたドス暗い声に、思わずフォークを取り落とすナーガ。 ・・ペスに襲われた場所からそう離れていない町での食堂の中。 そこには、昨日の騒ぎもどこへやら。料理をパクつくナーガの姿があった。 「・・・あ、あらリナ・・・き、奇遇ね・・・」 「とぼけるんじゃないわよ!ナーガっ!!・・・昨日はよくもやってくれたわねっ!?」 「ほ・・・ほほほほ・・・」 完全にあたしの勢いに圧されているナーガ。 「あ、あら?・・・そういえばリナ、ガウリイはどうしたのよ?」 ジト汗かいて話題をそらそうとしているナーガ。・・・フォークを拾う手も震えている。 「オトリに置いてきたのよっ!」 どんっ!とテーブル叩いて、即答するあたし。 「・・・とにかく・・・事情を話してもらうからねっ!!」 迫力をこめて言ったあたしの言葉に、ただナーガは黙ってこくこく頷くのだった。 ◆・◆・◆ 「・・・キルギス・シティ?」 「ふっ。たしかにそこだったわね。」 運ばれてきたランチセットのパスタをすすりつつ問い返したあたしの言葉に、なぜか自慢気に言うナーガ。 ナーガを見つけて数刻後。あたしは、ナーガにオゴらせる約束をとりつけ昼食をとっていた。 どういうめぐり合わせか――ペスに再び狙われ始めた今。 あのペスのしつこさと倒しにくさを考えると、早急な処置が必要となってくる。そこであたしは、とりあえずナーガにペスに再び襲われた経緯を聞いていたのだが――。 まさか、あのキルギス・シティとは。 ・・・キルギスシティ。 大して有名な町、という訳でもないが――あたしとナーガが以前に関わったとある依頼での、目的地となっていた場所である。 そして、その依頼こそが――あたしとナーガが、トワイライトイリュージョンに関わるキッカケともなったのだ。(参:スレSP14巻「忍び寄る闇」) どーしてナーガがンな町に行っていたのかは知らないが―― 「とにかく・・・こうなったら、そのキルギス・シティまで行くしかないわね。」 一口サイズのハンバーグにフォークをつきたて、あたしは言う。 「どーしてよ?」 事情を知らずに問い返すナーガ。 「あのペスが、あたしに会った時に言ってたのよ。『復讐しようと思っていたその時に、すぐ近くにナーガがいたから襲い掛かった』・・・ってね。 ・・・フェイク、って事もあるけど、もしこの言葉が本当だとすれば――」 「ふっ。なるほど。わかったわ! 復讐しようと思っていた時に近くにいた・・・となれば。 わたしが最初に襲われた町に、ペスを操っているバズエルが居るって事ね!」 「そーいう事♪ ま。もしフェイクでもフェイクなりにワナなり何なり仕掛けてるだろーし。行く価値はあるってものよ。」 「ふっ。・・となれば、あの小動物達に襲われる前に、とっとと行かなきゃね。」 「ガウリイがオトリになってくれてる今なら、バズエルの目もそうそうあたし達には届かないハズよ。 ・・・ガウリイがペスをひきつけている間に、とっとと本体を叩くのみっ!」 「ふっ!そうねっ!ほーほっほっほっ!!」 と、ナーガが高笑いをあげた、その時だった。 『・・・はたして・・・そう上手くいくかのぉ・・・』 やおら、どこかで聞いたような老婆のしわがれた声が、食堂へと響く。 「・・・こ、この声は?」 慌てて辺りを見回すあたしとナーガ。 やがて、その視線が、店の隅――すす汚れた暗闇に佇む人影へと止まる。 そこにいたのは・・・一人の老婆だった。 「きゃああぁあっ!!」 「うわああぁっ!!」 店の人や客達もその存在に気付いたか、叫んで店の外へと逃げ出していく。 ・・・それもムリはないだろう。 そこに佇んでいた老婆は―― ざんばらに乱れた白髪。異様に大きく見開かれ、黄色く濁る瞳。うす汚れた服の下からは、赤黒い血の色に染まった包帯を手足に巻いているのが除き見え、両手に握り締めた2本の鎌には、なにやら血のようなモノまでこびりついている。 そんな、バンシーをほーふつとさせるような、ブキミな老婆だったのだから。 ・・・こんなのがイキナリ店の隅から現れたのだ。ふつー、心霊現象だと思うに違いない。 けれども――それは、まぎれもなく。あたし達が以前戦ったことのある相手だった。 「あんた・・・」 乾いた声で言うあたし。 「・・・誰だっけ?」 小首をかしげて言うナーガ。 ・・・って、オイ。 「ランガーシャじゃランガーシャっ!!こんな特徴ある顔を忘れたのかぇ!お主らはっ!!」 ナーガのトボけたセリフにすかさずツッコむランガーシャ。 ・・・まあ・・あれから数年経ってるし・・忘れるのも無理はないかもしんないけど・・ 「って、あんた、痛風で死んだんじゃなかったっけ?」 さらに一言つけたすあたし。 「勝手に殺すでないぞぇっ!我はまだ生きておるっ!」 「ま、いーけど・・・ ・・・って、待ってよ?トワイライトイリュージョンのあんたがいるって事は・・・まさか・・・」 『そう・・・そのまさかだ・・・』 ・・・ざわっ・・・ 聞き覚えのある声と共に食堂のまわりを無数の気配が取り囲むのを、あたしは察した。 「くっ!」 あたしとナーガは、慌てて店の外へと飛び出す! そこには―― ある意味、予想通りの光景が広がっていた。 「ちょ、ちょっとぉ・・・これ、前よりもスゴくなってない!?」 あたしの横で、ナーガが呟く。 そう。そこにいたのは―― たくさんの犬さん猫さん小鳥さん・・・――50匹近くの数の小動物達だったのだ。 それらすべてが、あたし達を取り囲み、じっとこちらをねめつけている。 たしかにコレは・・・以前見た時よりも、多い数である。それだけパズエルの術の腕が上がっている、という事か・・・ この様子だと、ガウリイをペスに対するオトリに置いてきた意味もなくなるけど・・・ 「ナーガ。とにかくこの場は逃げるわよ。」 「・・・ふっ・・・そ、そうね・・・」 小動物達と対峙したまま、小声でささやきあうあたしとナーガ。 と。 『・・・くくく・・・どうした?リナ=インバースよ・・・。我が力の前に恐怖し、動けなくなったか?』 二本足でよたよたと立ちつつ、動物達の中心に構えるのは・・・ガウリイの相手していたハズの、チワワのペス。 ・・・って・・・ いきなり現れた『ペス』の姿に、あたしは思わず逃げる足を止めあたりを見渡す。 だが・・・有象無象の小動物が一杯いるだけで、ガウリイの姿が見えない。 「ちょっと!!オトリに置いといたガウリイはどうしたのよ!!」 あたしは思わずペスに向かって問い掛ける。 が。 「・・・ガウリイ・・・?ああ。あの男のことかぇ? ・・・あの男ならば・・・すでに我らが術中の内に果てたぞぇ。」 あたしの問いに答えたのは、あたし達の背後――食堂から出てきたランガーシャだった。 「――っ!?」 ランガーシャの言葉に、息をのむあたし。 『・・なかなかの使い手だったようだが・・・我が術の前には奴の剣も役にたたなかったようだな・・・』 「じ、冗談でしょ・・・?」 ペスの言葉に、あたしは思わず膝をがくりと地につけ、落胆の言葉をもらす。 「・・・ガウリイ・・・」 自分でも、ショックが隠しきれず、声が震えているのがわかる。 「残念じゃったな、小娘・・・。 だが、気を落とさずとも良い。すぐに後を追わせてやるからの。」 言って、血(らしきもの)の付いた鉈をぞろり、と舐めるランガーシャ。 「さて――死んでもらうとするぞぇっ!」 ――そして、ランガーシャの鉈が、跪いたあたしに向かって振り下ろされるっ! 直後。 きいんっ! 鋼のぶつかりあう音が小動物達で埋め尽くされた広場に響いた。 |
5773 | だーくねす・すとらいく・・・その3 | マグロマナティ | 2/22-01:03 |
記事番号5772へのコメント ◆・◆・◆ 「――なっ!?」 動揺し、あたしから距離を置くランガーシャ。 あたしは、静かに立ち上がると――たった今、ランガーシャの鉈を防いだばかりのショートソードをさっと一振りする。 「――なーんちゃって♪」 あたしは舌をぺろりと出し、にかっと笑う。 「・・・ちょっと、リナ・・・遊んでないでよ・・・。・・・逃げるんじゃなかったの?」 その横手で頭ぽりぽりかきつつ呆れたように言うナーガ。 ・・・うーん。こいつもノリが悪いな・・・。 「ナーガ・・・あんたもねー。せぇえぇっかく!こーいうオイシイシーンなんだから。 せめて、あたしと一緒に動揺するとか、呆然とするとか、そーいうフリの一つでもかましてくれれば、盛りあがったのに・・・。」 「何の盛り上がりよ、それは。」 あたしの言葉に、ジト目でツッコむナーガ。 「こ・・小娘っ!おぬし、あの男が心配ではないのかぇ?!」 やや拍子ぬかれた様子で、ランガーシャが言う。 あたしはため息ひとつつくと、 「・・・あのねぇ。 ガウリイが、あんたらみたいなホラーコスプレマニア達にしてやられる訳ないでしょ?」 「だ・・・誰がホラーコスプレマニアじゃっ!!」 ・・・あ。なんか違う観点で怒ってるし。 「大体ねぇ。『奴の剣も役に立たなかった。』なーんてセリフがのうのうと出るあたり、あんた達、ガウリイとマトモに戦ってすらいないんじゃない? 言っちゃあなんだけど、そこの『ペス』が召還してたガルムなんて、ガウリイの剣と剣術の前では敵じゃないわよ。」 両手を軽く上げ、小馬鹿にした口調で言うあたし。 だが、あたしの怒りを招くように言ったセリフに、なぜかランガーシャはうつむくと、 「・・・たしかに・・・ある意味、敵ではなかったやもしれぬな・・・」 意味不明な事を言う。 「・・・・?」 「ともかくも――決着を付けさせて貰うぞぇっ!」 開き直ったランガーシャが言うと同時。 何かの殺気を感じ、とっさに避けるあたしとナーガ! ごうっ! と、その横手から、光球が飛び来る! 術を放ったのは――何時の間に移動したか、横手の屋根の上にいた『ペス』っ! 「逃がすかぇっ!」 飛んでよけたあたしの軌道をよんで、ランガーシャが襲い来るが―― 「フリーズ・ブリット!」 あたしは、前もって唱えていた術を、目前にせまったランガーシャに向かって解き放つ! 至近距離から放った術!避けられる間合いではないっ! だが―― ぴきぃぃぃぃっ!! 鋭い鳴き声と共に、何か小さな影が光球に向かってジャンプするっ!! それは・・・一匹の、小さなハムスターだった。 「なっ!?」 思わず声をあげるあたし。そして。 きぃぃんっ! フリーズブリットがぶちあたり、凍り漬けになるハムスター。 もちろん、フリーズブリットの光球は、その冷気すらもランガーシャには届いていない。 なるほど。操ってる使い魔を盾代わりに使うかっ!! 術の炸裂を中心に、距離を置くあたしとランガーシャ。 「・・・なかなか・・・面白くもない手を使うわね!」 「間違った使い方とは思わぬがのぅ?」 言うと、ランガーシャは、化け物じみた顔をさらに残忍な笑みの形にゆがめる。 ・・・こいつっ!! 「ふっ!それならば、コレはどうかしらねっ!!」 言うとナーガは、やおら呪文詠唱を始める。 ・・・って、コレはっ!! 『面白い!倒せるものならやってみるか!?』 一声にナーガに飛びかかる小動物達! あたしは、急ぎ、バックステップで近くにあった建物の影へとすべりこんだ――その途端! 「――スリーピング!」 ナーガの術が完成し、解き放つ! そして。その術は見事、役目を果たした。 ぱてり。ぽてぽて。 ナーガの術に、ナーガに向かっていった小動物の大半が、その場に倒れ、眠りこける。 これで、小動物達を痛めつけることなく、行動不能にしたわけだが―― ぱてり。 くー。くー。くー。 眠りこける小動物達にまじって安らかな寝息をたてるナーガの姿も、そこにあった。 ・・・やっぱし・・・自分のかけた術で自爆して寝てやんの・・・ ・・・・・・・・・仕方ない。ナーガは置いて逃げよ♪(悪) 「・・な、なんと・・!」 その様子を見ていたランガーシャが声を上げる。 「まさか、己を犠牲にしてまで、小動物達の動きを封じるとは・・・!」 ・・・をい。 感心してるよこのばーさま。 ・・・・って、そういえば・・・このヒトって、ミョーにナーガを買いかぶってることが多かったっけ。 『・・・くっ!・・・だが、まだ我の使い魔は尽きた訳ではないっ!! 行け!お前達!』 動物達の中心に立つペスの声と同時に、数匹の動物達が、今度はあたしに向かって飛び掛ってくる! ・・・うーん・・・さすがにコレは・・・ でも、あたしもまた、ナーガの行動でこの動物達を防ぐ方法を知っている。 「・・・スリーピング。」 襲い掛かる動物達に向かって術をかけるあたし。その術にあっさrかかって、次々ぽとぽとと眠りについていく動物達。 ・・・にしても・・・本来、この術は動物にかけるモノではないのだが・・・ 使い魔として操られているのが影響しているのか、それとも動物にもこの術は有効なのか・・・この『眠り』の術は動物達にもよくかかる。 だが。 「・・・甘いぞぇっ!!」 「わっ!」 次々に遅いくる動物達の合い間をぬって攻撃してくるランガーシャ! ぎきぃんっ! あたしはとっさに呪文詠唱を中断して剣を抜き、ランガーシャの鎌を受け止め切り結ぶ! そこへ。 『もらったぁ!!』 ペスの声と一緒に、またもたくさんの小動物達があたしのがら空きの背中にめがけ、襲い掛かってくる! ・・・次の呪文詠唱が間に合わないっ!!! と、その時だった。 うぉおぉぉおおんっ!!! 突然、何かの動物の雄叫びが、戦いの場となった、町の広場へと響き渡る! その途端、びくっ!と動物達の動きが止まり――あたしの背中めがけて攻撃を仕掛けてこようとしていた動物達の動きも止まった。 そして。 「おーっ!こんなトコにいたかっ!リナ!」 のほほーんとした・・・聞き慣れた声が、広場へと響く。 「お・・・お主はっ!!」 声の主に驚いたか、ランガーシャが切り結んでいたあたしからばっと離れ、距離を置く。 その視線の先にいたのは―― 子牛ほどの大きさもある巨大な犬の口に荒縄つけてまたがり、手を振っているガウリイの姿だった。 「・・・ちょっと、ガウリイ・・・あんた、何やってんのよっ!!」 ノンキにガルムの背中にまたがっているガウリイに、あたしは声をかける。 「見てわかんねーか?」 あたしの言葉に、やはりのほほんとした答えをかえすガウリイ。 「わかるかいっ!!」 「ガルムの調教。」 「・・・は?」 あっさり言ってのけたガウリイの言葉に、思わずマヌケな返事を返すあたし。 「いやー、懐かしいなぁ。 昔、よく訓練と称して、野生のガルムをとっ捕まえては遊んでたっけ。」 ガルムの背にまたがったまま、しみじみと昔を懐かしんでるらしきガウリイ。 ・・・野生のガルムって・・・一体・・・ ★(豆知識:ガルムは、滅びの砂漠とエルメキア帝国の境目に棲んでる生き物だそーです。参:スレSP14「ビーストストライク」)(<だからどーした。^^;)★ 「・・・くっ・・・貴様・・・まだ、我が召還したガルムを操っていたのかっ!!」 突然現れたガウリイに動揺したのか、妙なことを口走るランガーシャ。 ・・・って、『我が召還した』って・・・。・・・アレ召還したのって確かペスだったんじゃ・・・? ランガーシャの言葉にひっかかるモノを感じるあたし。 だが、その考えはすぐに中断される事となる。 「いや・・・だってよ。こんな危険動物、リナと一緒で野放しには出来ないだろ?だったら、連れ歩くしかないじゃないか。」 ガルムの背から、軽く飛び降りて、ランガーシャに答えるガウリイ。 ・・・・って・・・・ 「誰が危険動物だぁぁぁぁっっ!!!!」 ぽげきょっ! あたしは、失礼な事をのたまったガウリイの顔面めがけて、飛び蹴りを食らわせる! モロにケリを食らったガウリイは、首から妙な音立て、その場にぺち倒れる。 そのガウリイを心配そーに見るガルム。(・・・(汗)。) 「ふっ・・・つまりガウリイにとって、リナってガルムと同じレベルって事ねっ! 残念ねっ!リナ!期待通りのらぶらぶ〜♪じゃなくってっ!ほーーほっほっほっほっほっ!!!」 「やかましぃわぁあぁあっ!!!」 ごけっ! イキナリ復活してからかい始めたナーガに、あたしの投げた子供の頭大の小岩がぶち当たる。 『・・・をい・・・我らを忘れてもらっては困るのだが・・・』 少し離れた所で、本気で困った様子で佇むペス。 「はっ!そうだったっ!今は戦ってる最中なんだっけっ!」 「ンな事、忘れるでないぞぇっ!!」 握りこぶし作って言うあたしに、ツッコむランガーシャ。 あたしは、そのまま握りこぶしを、乙女ぶりっこの要領で口元へもっていくと、 「・・・って、ああっ!ガウリイ!ナーガ!二人とも倒されてしまうなんて・・・なんて事!!」 うるうる瞳で言う。 『お前が倒したんだろーがっ!!二人ともっ!!』 すかさずツッコむペス。 ・・・ふっ。まだまだ甘い。 「ああっ!こんな状態では戦えないわっ!!」 あたしはそのまま乙女ちっくなノリで、ダッシュできょとんと佇むガルムの後ろへと逃げる。 『あ、こらっ!ドサクサにまぎれて逃げ・・・』 あたしの背に向かってペスが言った、その時だった。 「ボム・ディ・ウィンっ!!」 ぶごおぉおおぉぉおおおぉっ!! イキナリ巻き起こった風が、あたりの全てを巻き込み大嵐をおこしたっ! |
5774 | だーくねす・すとらいく・・・その4 | マグロマナティ | 2/22-01:05 |
記事番号5773へのコメント ◆・◆・◆ ぶごぉぉおぉぉおおおぉっ!!! 突然巻き起こった大風に、ランガーシャやペスやその他の小動物達・・・そして、ガルムやガウリイまでもが巻き込まれ、空高くぶっとぶ。 「ほーーほっほっほっほっほっ!!! イキナリ大岩投げつけて、このわたしを亡き者にしようとしたようだけど・・・残念ねっ!リナ!! その程度でこのわたし、白蛇のナーガは倒せなくってよっ!!ほーーーーほっほっほっほっ!!!」 嵐が収まったその後、ナーガの高笑いが広場へと響く。 そう。誰あろう、この嵐を巻き起こしたのは――小岩をぶつけたダメージからあっさり回復したナーガの放った術だったのだ。 そして――考えナシのナーガの放った術で、すでにあたりに動けるような小動物達はもはや残っていない。 これで、今まで、その可愛らしさで攻撃できなかった小動物達も・・・心痛めることなく排除できた。(鬼) 広場のあちこちに散らばる気絶した小動物達。その中には、やはり同じく爆風を受け気絶したランガーシャの姿も混じっている。 ・・・ふっ。計算通り。 ちなみに、あたしはというと・・・とっとと近くの茂みに隠れていたおかげで、まったくの無傷。 「まー。とにもかくにも。これで一件落着・・・かしらね。」 茂みの影から出て行くあたし。 コレで、あとは気絶してるランガーシャあたりをふんじばってアジトの場所を聞き出し、パズエル本体を叩けば万事解決、である。 「って、リナ・・・あんた、無事なの!?」 「うん。だってあんたの行動パターンって、バレバレだし。」 ミもフタもなく言い放つあたしに、ナーガはふいに悲しそーな顔になると、その場にしゃがみこんで地面にのの字を書き始める。 ・・・いじけてるし・・・。 「何がなんだかよくわからんが・・・解決したならそれでイイか。」 あたしの隣で、ガウリイが、頭ぽりぽりかきつつ言う。 「・・・って、ガウリイ!!あんた無事だったのっ!?」 「・・・あのなぁ・・・・」 ガウリイがジト目でこっちを見て、言う。 「って、そーいえばリナ。・・・昨晩はよくもオレを置いてきぼりにしてくれたな。」 ・・・うっ・・・ ガウリイの言葉に、一瞬冷や汗を流すあたし。 「あの後、大変だったんだぞ。 ガルムは一晩中暴れるし、その上こいつに乗って近くの村に行ったら、村人達が怯えて宿に泊めてくれないし。 オカゲで昨日は、ロクにメシも食えないまま、野宿だったんだからな。」 ・・・そーいう意味で大変だったんかい。 思わず口から出かかったツッコミの言葉を、あたしは慌てて飲み込む。 「ふっ。それじゃリナちゃん♪ お詫びに一晩中ガウリイにらぶらぶな添い寝してあげるといいんじゃないかしら?そーすれば、少なくともガルムよりは立場がアップ・・」 めきごきゅっ。 たわけた事言いかけたナーガを、あたしはすかさず放った右アッパーで沈める。 そして・・・ナーガが動かなくなったその時。 『・・・これで・・・終わりだと思うなよ・・・』 フイに、子供のような声が、再び広場へと響く。 「――ペスっ!!あんた、無事だったのっ!?」 あたしは、声のした方へ振り返り、叫ぶ! 『・・・バ・ズ・エ・ルだっ!!いーかげん覚えろ!!小娘っ!』 「だってペスだし。」 あたしの言葉に丁寧にツッコんでくるペスにミもフタもなく言い放つあたし。 『くっ・・・ずいぶんとコケにしてくれたな、貴様・・・だが、我が使い魔を、これだけだと思うなよっ!!』 ペスが叫ぶと同時に。 一体どこから湧き出したのか、気絶したよりもさらに多い小動物達がわらわら現れ、あたし達の回りを取り囲む。 「・・・って、まだいたんかい・・・」 その小動物達の数の多さに、あたしは思わずぼやく。 「な、なんかスゴイ事になってるな・・・。」 あまりの数に圧倒されたか、ガウリイまでもが呆然としている。 犬さん猫さんうさぎさん。 あたし達をじぃっっと見つめるたくさんのつぶらな瞳。 ・・・うーん・・・やっぱし攻撃しにくいなぁ・・・(汗) となると、さっきやったように、スリーピングをかけまくる、というテもあるが・・・。 一回や二回のスリーピングの術でどうにかなるような数ではない上に、あのペスの口調から、ここにいるだけが全部の使い魔、という訳でもなさそうなのだ。 ヘタにンなことしてたら、呪文詠唱しているその間に攻撃をくらってしまうだろう。 それに、襲って来る小動物達やら攻撃呪文やらをかわしつつ、これだけ多くの小動物達を眠らせるだけの回数の呪文詠唱をこまめに続けるのは・・・いくらなんでもしんどい。 気絶してるランガーシャをふんじばってパズエルの居所を聞く、というのもこの状況じゃ出来ないだろうし・・・。 こうなったら・・・小動物達を牽制しつつこの場を逃げ切り、キルギス・シティまで行って、何処にいるかもわからないパズエルをなんとか探して、叩き潰すより他に方法は無いっ!!! ・・・って・・・コレはコレで死ヌルほどしんどいし・・・。 自分で考えて、その考えのしんどさに思わず自分ツッコミするあたし。 ・・・とはいえ、ンなことばかり考えていても仕方が無い。とにかく――今はこの場を切り抜けるのみっ! 考えをまとめると、あたしは隣に佇むガウリイの方を振り向き、 「ガウリイ!あんたのガルムで小動物達を牽制してっ!そのスキに逃げるわよっ!!」 言うが―― 「あ、そりゃムリだ。」 ガウリイはいともあっさり否定してくれる。 ・・って、おい。 「だって・・・さっきの爆発で、ガルム・・・逃げちまったし。」 ぱかぺぇえんっ!! あたしのスリッパストラッシュがガウリイのどたまに決る。 「『逃げちまった』じゃないわよっ!!! ガルムが逃げちゃったら、小動物達の牽制が出来なくなっちゃうじゃないっ!!・・・となればっ!!どーやって、この小動物達の包囲網から抜け出せってのよっ!!!この可愛らしい動物達に向かって攻撃呪文とか撃てってのっ!?」 「ふっ!牽制なら、このわたしが魔竜を召還して・・・」 「って、ソレはやめいっ!!」 べきっ! やおら復活したナーガが術を唱えかけるのを、あたしは後ろからどついて止める。 パズエルの襲撃やらナーガの攻撃呪文やらで、ほんのちょっぴり、荒れてしまったとはいえ――さすがにここは街中。ンなとこで魔竜なんぞ召還したらどーなるかわかったものではない。 じゃあガウリイが乗ってたガルムはいーのか、というツッコミもあるが・・・。・・・とりあえず、それは考えない事にしよう・・・。 「ちょっとぉリナ。・・それじゃどうするのよ・・」 抗議するナーガ。 「・・・どーする・・ってもなあ。あ、そうか!」 ナーガの言葉に、だがガウリイはノンキに、ぽんっと一つ手を打つと、 「とにかく・・・この小動物達の動きを牽制すればイイんだろ?」 「だから!ソレが難しいんでしょうがっ!」 ガウリイにツッコミ入れるあたし。 だが、ガウリイは 「見た所――魔法使ってるのって、あの小さい犬だけみたいだしな。」 ぽつり、と呟くと、いきなりペスのいる方へ向かって駆け出す! 「ち、ちょっとガウリイ!」 慌てて言うあたしにも構わずガウリイは、まっすぐにペスに向かって走っていく。 ペスもコレには驚いたか、 『フレア・アロー!』 小動物達の間を、逃げるように動きつつ、ガウリイに向かって術を放つ。が―― ――ききぃんっ! ガウリイはそれを、ブラストソードの一振りであっさりと散らし、さらに進む。その他の小動物達も、束になってガウリイにかかっていくが、ガウリイはそのことごとくをほいほい避けまくる。 しかも、ガウリイの言うように、ペス以外の動物が魔法を撃ってくる様子は一向に見受けられない。 ・・・それにしても・・・ これって、はたから見てると、『えー年こいた兄ちゃんがたくさんの小動物に囲まれ小さい犬と追っかけっこをしている図』以外の何者にも見えないし・・・。・・・何やってんだか・・・。 ペスと追っかけっこを続けるガウリイを眺めつつ、あたしがフト思った・・・その時だった。 『・・ファイアー・・』 それは、ちょうど、ペスが数発目の術を撃とうとした時。 ガウリイが、すかさずペスの首根っこをむんずっとつかみ、あっという間に口をふさいだのだ。 『・・・・・・・・・・。』 思わず、考えを中断し、呆然とその様子を見るあたしとナーガ。 「な?コレでOKだろ?」 ・・・いや、そーなんだけどね・・・。 まあ、確かにガウリイのやった方法なら心も痛まないし、いいんだけど・・・えらくあっさり・・・・。 にこやかに笑うガウリイのその手の中で、チワワはひたすらモガモガともがきまくっている。 一方、ペスを押さえられたことが何か影響でもしたかのように、他の小動物たちがガウリイとペスのまわりをぐるりと取り囲む。 だが――その囲みからは、やはり、魔法の一撃も放たれる様子がない。 ・・・どうやら本当に、ガウリイの言うように、魔法を撃てるのは『ペス』だけなようだ。 だが。 「で・・・その後、どーするのよ、ガウリイ。まさかそのままペス連れて逃げるツモリ・・・?」 「・・・え゛・・・。」 れーせーにツッコミ入れるあたしの言葉に、ガウリイは笑みを浮かべたまま硬直する。 ・・・やっぱし・・・何も考えてなかったかこいつわ。 ――にしても・・・これはやはり、オカシイ。 あたしは、ガウリイを取り囲む動物の様子を見て、思う。 以前の『パズエル』ならば、ガウリイが『ペス』を捕まえる前にとっととコントロールを切り替え、他の動物に攻撃呪文の一つでも撃たせていただろう。 それによくよく考えてみると・・・今回の一連の騒動で、しゃべっていたのも二本足で立っていたのもペス一匹だったような気もする。 これもまた『パズエル』らしからぬ事でもあるのだ。 ソレをやらなかったという事は・・・。 ひょっとしたら、この動物達を操っているのは『パズエル』とは別人なのかもしれない。 でも・・・だとすると、一体誰が? あたしは、フト視線をめぐらし――そして、ある一点に視線を止める。 それは、さっきのナーガの術で飛ばされ、少し離れた場所で気絶しているランガーシャの姿。 ・・・もしかして――。 ある一つの考えを思いついたあたしは、呪文を唱える。そして。 『エルメキア・ランス!』 数本に分けたの光の矢を、少し離れた場所で気絶しているランガーシャに向かって解き放つ! 本来なら、すでに気絶しているランガーシャにこんな術を放つのは、全くの無意味なのだが―― ざっ!! イキナリ、寝ていたランガーシャが元気に起き上がると、地を蹴り、あたしの放った光の矢の全てから身をかわす。 ・・・やはり。 その様子を見て、あたしは自分の考えを確信に変える。 何のことはない。ランガーシャは、気絶したフリをしていただけなのだ。そして、そんな事をする理由は、ただ一つ。 「とにかく―― こーなったからには、もう勝負は見えてるわねっ!!――ペスっ!!」 あたしは白髪の老婆、ランガーシャに向かい、声を大にして叫ぶ。 と。 「・・・パ・ズ・エ・ルだと言って――・・・ って、はっ!!しまったっ!!」」 あたしの言葉に思わずツッコみかけ・・・そして、自らの過ちに気付き、焦るランガーシャ。 ・・・ふっ。やはり。 「お、おのれ小娘!たばかったなっ!!」 余裕の笑みを浮かべるあたしに、ランガーシャが叫ぶ。 同時に、まわりにいた動物達の様子が一変する。突然、術のコントロールが解けたかのように、てんでバラバラに動き出したのだ。 「ち、ちょっとリナ・・・これ、どういうことよ!」 不思議そうな顔で辺りを見回し、言うナーガ。 「つまり――そこのランガーシャこそが、この動物達を操っていた張本人なのよっ!!」 あたしは、びしぃっ!と白髪の老婆を指して言ったのだった。 |
5775 | だーくねす・すとらいく・・・その5 | マグロマナティ | 2/22-01:06 |
記事番号5774へのコメント ◆・◆・◆ 「・・・な、なんですってっ!? ランガーシャが・・・使い魔を操っていた・・?」 驚くナーガと、まったく事体が掴めていないらしく、きょとんとするガウリイ。 「そーよ。 今回のこの復讐は、ランガーシャが一人で仕組んだものだったのよ。 ・・・恐らく、最初っからパズエルは絡んではいなかったんじゃないかしら? さっきだって気絶したフリして、安全な位置で、使い魔の術に集中していたようだしね。」 さらに言い募るあたし。と。 「・・・くく・・・よくぞ・・・わかったの・・・お嬢ちゃん・・・。」 ゆらり、と起き上がってランガーシャが言う。 「まー、色々と不自然な事もあったしね。」 あたしは、しれっと言ってやる。 「考えてみれば―― 今回、ペスの動きは、以前見た時よりもずっとつたない動きだったわ。 ・・・まるで、使い魔の扱いに慣れてない人物が動かしているかのように、ね。 ペスを人間らしく動かすよう訓練していたパズエルがそんな操り方をするはずがないわ。たとえブランクがあったにせよ、そうそう簡単に覚えた事を忘れるものじゃないしね。 それに、これだけ動物がいるにも関わらず――今回、呪文を使ったり、まともにしゃべったり二本足で立っていたのも、ペス一匹のみ。他の動物達はせいぜいちょろちょろ動く程度だったわ。 いくら大まかなコントロールしか出来ない、とはいえ雑すぎるわね。 となれば・・・当然、パズエルとは違う人物・・・つまりペスや使い魔を扱う事にイマイチ馴れていない誰かがペスを操っているのではないか?と考えるのは自然な事よ。 とすると、次にくる疑問が、誰がペスを操っているのか?って事だけど――。」 あたしは、ゆっくり数歩、ランガーシャの方に歩み寄る。 「ま、第三の人物がいる、という可能性も考えられたけど。・・・実際、落ちぶれていたあなた達にそんな使い魔を扱えるような仲間がいるとも思えないのよ。 いるとするのならば――あれから数年をかけて、使い魔の技術を習得するしかないんじゃないかな?って。 そして・・・そこまでの執念で復讐してくるような人物はただ一人。」 あたしは、ここで、びっとランガーシャを指差し、 「パズエルの『母親』であるランガーシャ。・・・あなただけなのよっ!!」 「・・・くっ・・・」 あたしの言葉に、うめくランガーシャ。 ここではめんどくさいので黙っておくが・・・実はもう一つ、ランガーシャを怪しんだ理由がある。 それは――かつては、ブキミなほどに動きが良かったランガーシャが、今回はあまり動いていなかった・・・という事だった。 もし、それが年とか痛風とかのせいじゃなく――使い魔のコントロールに集中力を使っていた為だとするならば。 さらに言えば。過去に一度破れているガルム召還の術をわざわざ使ったのも、そしてランガーシャがわざわざその姿を見せたのも・・・あくまで、パズエル自身が復讐をしているように見せかける為だと考えるのならば―― ――すべてはつじつまが合うのだ。 そこで、あたしはその考えの確認の為、わざとランガーシャに向かって『ペス』と呼びかけてみたのだが・・・ ものの見事に、かまかけに引っかかってくれたものである。 「・・その通りじゃ。小娘。 今回、そこの『ペス』やほかの動物達を操っておったのは、我じゃ。」 ガウリイの手の中でもがいてるチワワに視線を送り、ランガーシャは言う。 そして、やおら空を見上げ、遠い目をすると、 「お主らをつけ狙い、『ペス』を扱った術を使ったが為に、パズエルは動物団体に捕まり――そして、二度と帰って来なかった。」 ・・・帰ってこなかったんだ(汗)。・・・なんか・・・色々あったような雰囲気だし・・・。 あたしがしみじみ思った・・・その時。 「こうなったのも、すべてはお主らのせいっ!!」 やおらランガーシャが、ぎっ!と視線をあたし達に向ける! 「我に出来る事は・・・息子が失敗した術と同じ技で復讐を完遂する事のみじゃった!」 言うとランガーシャは、鎌をじゃきんっ!と構えなおす! ――来るかっ!? ただならぬ殺気を感じたあたしは、とっさに、腰の鞘から剣を抜き放つ――その一瞬後! ぎぎぎぎぃんっ!! 刃と刃がこすりあうイヤな音が、剣から振動となって伝わってくる! ――かろうじて受け止めたのは――ランガーシャが繰り出した鎌の一撃! あたしの剣とランガーシャの鎌。互いの刃が、一瞬きしむような感覚さえ覚える。 「リナ!!」 ペスを両手で押さえ込み、手が離せないガウリイが叫ぶ! ――じゃりんっ! あたしはそのままランガーシャの鎌を受け流すと、慌てて剣を構えなおす! ――ざっ! やや離れた位置にすばやく移動したランガーシャが、砂をならして動きを止める。 ・・・って、め、めちゃくちゃ動きが早ひぞっ!!このばーちゃんっ!!以前会った時よりも、はるかにスピードアップしているっ!! なるほど・・・使い魔を操るのを止めて攻撃に集中したら、こーなるのか・・・ 「な・・・!い、今消えたわよねっ!?どーしてそこにいるのよっ!」 慌ててランガーシャの方へと振り向き、焦った声で言うナーガ。 ・・・って、動き・・・見えてないんかいナーガ・・・ まあ・・・実は今の動きは、あたしでさえもほとんど見えてなかったけど・・・(汗) 「――甘いわっ!!」 ランガーシャが再び叫び、地を蹴るっ! あたしは剣を構え、ランガーシャの動きを気配で追う! 「また消えたっ!?」 完全にランガーシャの動きが見えてないらしいナーガが、腰の剣を抜きながら言う! と、 「――どっちを見ておるっ!」 あざ笑い、こちらに襲いくるランガーシャ!向かう先は――ランガーシャの声に気付いて、振り向きかけるナーガ! ――って、まずいっ!!間に合わないっ! 「ナーガ、危ないっ!!」 どげしっ! あたしは、剣を構えたそのままで、ナーガの背中を思いっきり蹴りとばすっ! 「きゃぶっ!」 妙な叫び声をあげて、数メートルふっとぶナーガ。 ――しゃんっ!! その軌跡を追うように、ランガーシャの影が走り――ナーガの黒髪の数本がはらりと空に舞う。 ・・・あ・・・あっぶねー・・・(汗) 「うおのれっ!」 ナーガを斬りそこなったランガーシャが、体勢を整え、再びあたしに向かって突っ込んでくるっ! そこへ、 「アーク・ブラス!!」 前もって唱えておいた、広範囲の雷撃を放つ! ――これなら、いくら動きがすばやくとも、避けられまいっ! だが。 「甘いわっ!」 ランガーシャは叫ぶと、左手に持っていた鎌を、あたしが放った雷撃にむかって放り投げる! ばしばしばしっ! 当然、ランガーシャの鎌に収束していく雷撃! ・・・しまった!その手を使うかっ!! 内心、焦るあたし。 確かに――術の特性を把握していれば、こーいう手を使う事も可能だが――まさか、ランガーシャがこの手を使うとはっ! 右手に残った鎌を振り上げ、スピードを落とさずにせまってくるランガーシャ。 「――っ!」 あたしは、剣を構えつつも、急いで次の呪文を唱えるが――間に合わないっ!! と、その時だった! 「ほれっ!パスっ!」 突然、横手から何か茶色い物体が、あたしとランガーシャの間・・・いや。ランガーシャの目前へと放り込まれる! 「・・・なっ!?」 それは――たった今までガウリイが押さえつけていたチワワのペスだった。 見ると、何時の間に近くに来ていたのか、ガウリイの姿も近くにある。 「――っと!!」 突然の事と・・・さすがに元ペットのペスは斬れなかったか、思わずチワワをキャッチするランガーシャ。 ――その一瞬のスキを突き。 「メガ・ブランド!」 どがしゃあああんっ!!! 横手からナーガの放った術が、ものの見事にランガーシャとペスを包み込んだのだった。 |
5776 | だーくねす・すとらいく・・・その6(終) | マグロマナティ | 2/22-01:08 |
記事番号5775へのコメント ◆・◆・◆ 足元に転がるのは、ぐるぐる巻きにふんじばったランガーシャ。 いまだに目を回したままのペスにも、一応念の為にさるぐつわをかましている。 ・・・ちょっと可哀そうだけど・・・ランガーシャがまともに操れるのがペス一匹なのだから仕方ない。 「で、どーするんだ?リナ・・・。 ――コレ。」 ガウリイが、足元の二つの物体を指差して言う。 「・・・うーん・・・。ま、これだけ町を騒がしたんだから・・・とりあえず、お役所にでも突き出したい所なんだけど・・・」 「ふっ。でもそれだと、また使い魔の術で襲って来かねないわよ。リナ。」 「・・・そうなのよね・・・。」 ナーガの言葉にうなるあたし。 そう。 今回、ペスやその他の使い魔を使う時――ランガーシャは、特に何かの魔道的装置を使ったりしている様子はなかった。 という事は、極端な話・・・牢屋の中でも何処でも、ただ呪文を唱えるだけでいつでも『使い魔』を操る事が出来る、という事なのだ。 ただ単に牢屋にぶち込んだだけで事がおさまるようには思えない。 だが。 『――そいつらの後始末について、心配する必要はない。』 どこかからか――声が聞こえてきた。 「なっ!?」 慌てて辺りを見まわすあたし。そして。 『にょわぇえええあああっ!!!』 同時に声を上げるあたしとナーガ。 そう。いつの間にやら――黒い覆面をかぶった人々が、あたし達がいる広場の回りを、ぐるっと取り囲んでいたのだ。 彼らには統一性もなく、老若男女がいるようだが――その雰囲気には、なにやら異様なモノを感じる。 「どーした?リナ、ナーガ。」 一人動じていないガウリイが、のんびりと言う。 「ど・・・ど・・・どーしたもこーしたもないでしょうがっ!!この状態はっ!!」 「へ?だって、あいつらなら・・・オレらがあのばーちゃんと戦ってる最中から、オレ達の回りを取り囲んでいたぞ。 シロウトばっかりだったし、特にちょっかいかけてくる様子もなかったから放っといたけど。」 「放っとくなぁぁあっ!!」 ガウリイの胸ぐら引っ掴んで、かっくんかっくん揺らすあたし。 「ち・・・ちょっと待てリナ、あいつらの事、知ってるのか?」 「い、いや・・・直接は・・・多分知らないけど・・・。でも、似たような思想の連中には会った事あるし、連中の正体の推測もつくわ・・・」 ガウリイの胸ぐらをつかんだまま、青ざめるあたし。 「多分、あいつらは――」 あたしが言うより早く。 『我らは――動物保護団体の者――』 覆面の一人が、朗々と言う。 ・・・やっぱし・・・ 「・・・ど、どーぶつほごだんたい・・・って・・・」 目を点にして呟くガウリイ。 「そこの者たちっ!!そこにある動物をあやつる術を持つ老婆の身柄は――こちらで引き取ろう。」 言葉を続ける動物保護団体の一人。 「ふっ。・・・リナ・・・これは・・・マズいんじゃないかしら?」 あたしと同じように青ざめて言うナーガ。 「そ、そうかも・・・」 答えつつもあたしは、一歩、また一歩と、そぉっと後ろへと下がる。 ・・・たとえ、こいつらに捕まるよーな事(動物虐待)はしていなくとも・・・できれば、こんなアブない思想の連中とは、長く一緒にはいたくないものなのだ。 だが。 「・・・それと、動物たちを傷つけた女二人と男一人っ!!!お前らも――おとなしく我らに従ってもらおうかっ!!!」 『でえええっ!?』 覆面の男のイキナリの発言に、声すらハモらせて叫ぶあたし達。 「・・って、ちょっと待ってよっ!!なんであたしたちまでっ!」 「とぼけるなぁあっ!!」 あたしの抗議に聞く耳も持たない男達。 男は、びしぃっ!とナーガを指差すと、 「そこの女が、チワワを攻撃呪文で虐待していた所は、しっかりと見ていたのだからなっ!!!」 ・・・そ、そこの場面から見ていたのか・・・ あたしは内心舌打ちをする。 だが・・・それならば・・・まだ逃れる術はある。・・・あの手を使うのだ。 決意すると、あたしはやおらうつむき・・・瞳に涙をためる。 そして。 「ナ、ナーガ・・・まさか、あなたが・・・動物を虐待するようなヒトだったなんて・・・っ!!」 あたしは、がばぁっ!と顔を上げ、思いっきり乙女ちっくに瞳をうるうるさせる。と、1、2歩後ろへと下がる。 何かを察したか、ガウリイが血相変えてあたしの近くへと走り寄る。 「ち、ちょっと!リナ!!」 あたしの言葉に、なにやら抗議しかけるナーガ。 だが、もちろんンな事なんぞ知った事ではない。 「ひどいわっ!あたしを騙していたのねっ!! ――ばかああぁぁっ!!!」 あたしは、涙を流して踵を返し――すぐに呪文を唱える。 後ろで動物保護団体の人々が動き始める気配がするが――あたしの動きには間に合わないだろう。 そして――近くに走って来ていたガウリイが、すかさずあたしの肩をつかまえた、その瞬間! 「――レイ・ウィングっ!!!」 高速飛行の術で、ガウリイともども空へと舞い上がるっ! これぞ――秘儀!他人に責任転換してのトンズラ攻撃っ!! 今まで・・・何度、この同じ手でこーいうピンチを切り抜けてきたことか―― ガウリイ引き連れて空をかっ飛ばしつつ、あたしはしみじみと思う。(参:スレSP15巻) ――そして結局―― あたしはランガーシャとペスの身柄を動物保護団体に対する捨て石・・・もとい、その身柄を委ね――その場を後にしたのだった。 ついでに、その場に残したナーガの身柄がどーなったかは―― あたしの知った事ではないのだった。 (終わり) |
5777 | ガウリィが可愛いい… | toto | 2/22-01:16 |
記事番号5771へのコメント 初めましてtotoと申します。すごい楽しかったです。あんまり感想を書くのは苦手なのですがレスをつけさせていただきます。宜しくお願いします。ナーガとガウリィとリナの接点が絶妙!!ですねえ。しかも、チワワ・ペスはつぼに入りました。さらに、ガウリィが徹底的にこけにされるシチュエーション、上手いですねえ。彼が、リナに残酷無慈悲に利用されれば、されるほど私の彼への愛情がまします。私は新参者なので知らなかったのですが、過去記事にもいろいろあるのですねえ。今度あさってみます。 ではでは、失礼します。 |
5778 | すみません。 | toto | 2/22-01:25 |
記事番号5777へのコメント あのう、すみません、もしかしてツリーを美しく並べるという目的があったのでしょうか?レスつけた途端に、続編がずらり…私は何かとんでもないことをやらかしてしまったのではないかと…なにぶん新参者なので…とにかく御免なさい。 |
5781 | さすがですわっ!! | あごん E-mail | 2/22-05:20 |
記事番号5771へのコメント こんばんは(おはようございます!?)! あごんとゆー者です! お久しぶりですぅぅぅ(歓喜)!! いやあ、相変わらずの文才ぶりに思わず拍手っ!です! リナとナーガとガウリイの共演! 結構好きなシュチエーションだったりしますvv それに「ベス」!! めっちゃ好きなんですよぅ!あの話! マグロマナティ様の選眼に脱帽です、毎度ながら。 レミーといいミシェールといい。 今回のベスといい!! 次回は是非エイプリルをを(笑)!! ではでは!大変面白かったです! 次回も楽しみにお待ちしております! あごんでした!! |
5784 | こんにちは。 | みてい | 2/22-13:50 |
記事番号5771へのコメント こんにちは。はじめましての気もしますのではじめまして♪ みていと申します。 ナーガ様が出てくるとどうしても「すぺしゃる」テイストになりますね。 ビーストストライクはみていも大笑いした話だったので、続編という形がこちらで読めてまた楽しむことができました。 また楽しい話読ませてくださいね。 …みていも早よ考えよ… ではでは、お邪魔いたしました。 |
5793 | 皆さま、ありがとうございますっ!! | マグロマナティ | 2/24-04:25 |
記事番号5771へのコメント という訳で、レスいきますっ!(爆) ★totoさん はじめまして!そして、感想ありがとうございます! >ガウリィが徹底的にこけにされるシチュエーション 私の中では、コレもガウリナの一部だったりします(笑)(<をい^^;) >何かとんでもないことをやらかしてしまったのではないかと そんな事全然ないですよ〜!こちらとしては、もぉ感想書いていただけるだけでめちゃうれしいのですからっ!!! それに、私が一括で投稿してるのは、ツリーをキレイにするって理由ではなく(汗)ただ単に、一括で投稿する方が、読む方は一気に読めて良いかな〜?という個人的な考えと、私自身が、ここに来るのが結構不定期だったりするので、バラバラに投稿すると続きが不定期になって、何時になるのやら・・・という状態になってしまうからなので。(^^;) にしても、レスつけた途端に続編ずらり・・・ という事は、私が投稿している間に、レスを書いていただいてたわけで・・・。うーん、なかなか良い、めずらしいタイミングですね。こーいう事もあるのですね〜(しみじみ) ★あごんさん いつも感想書いていただいて、ありがとうございます! >リナとナーガとガウリイの共演! なにしろ、幻のタッグですしね(笑) 私もガウリナーガ(造語)、スキです♪特にナーガ様にガウリナからかわせたりするシチュエーション考えるのが(笑)(<とことんガウリナ者の発言。こういうシチュエーションがキライなナーガ様ファンの方、もしいらしたらごめんなさい。^^;) >マグロマナティ様の選眼に脱帽です、毎度ながら。 あ・・ありがとうございます(恐縮) >次回は是非エイプリルをを(笑)!! エ・・・エイプリルですか(汗)・・・とくれば探偵モノ・・・・うっ・・・む、むずかしそう・・・(滝汗)(<推理モノ書く自信ナシ^^;) も、もし万が一、ネタが思いつくことがあるようだったら、挑戦してみます(汗) ★みていさん 感想、ありがとうございます! あ、確か以前にも感想を頂いてました。ナーガ様がお姉さんしてる話(改造パロディのギャグ)の時に。(<気になって過去記事を確認してみました。^^;) >ナーガ様が出てくるとどうしても「すぺしゃる」テイストになりますね。 ですよね・・・どうしても、ギャグになってしまって・・・。やはり、コレはナーガ様の人望によるものかと思われます!(笑&違) うーん。にしても、そう考えると・・・なんだか、ナーガ様がナーガ様していないナーガ様のシリアス話(日本語が変^^;)とか、書いてみたくなってきますね(笑)(・・・って、それ以前に私にシリアスはムリか(汗)。) >続編という形がこちらで読めてまた楽しむことができました。 こんなつたない話を続編と言っていただけるとは(恐縮)・・・ありがとうございました。 ではっ! |
5795 | 私をポチと呼んでください♪ | ゆえ E-mail | 2/24-16:31 |
記事番号5771へのコメント はじめまして、ゆえともうします。 毎回切れの言いギャクにもうメロメロです。笑いすぎて♪ いやっ、ガウリナ+ナーガという、在る意味禁じ手のようなこの組み合わせっ! さすがでございますっ。 あまりの文章のお上手さに、一瞬原作者さまご本人では・・・・と思ったほどです。 この話のペスも最高なのですが、やはりガウリイフリークの私としては見逃せないのがガルムにまたがったガウリイ(笑) そーか、昔はそうやってあそんでいたんだ・・・・・すごいかも。 できることならもう一度この組み合わせを、私はエレミーとガードナーにぶつけて欲しいなぁと・・・・(にっこり♪) などど、しれっとリクエストなど残しつつ、次作を楽しみにしています♪ |
5804 | ありがとうございます! | マグロマナティ | 2/26-01:03 |
記事番号5771へのコメント レスってみます。 ★ゆえさん どうも、感想ありがとうございます! >毎回切れの言いギャクにもうメロメロです。笑いすぎて♪ 笑って頂けたですか。嬉しいです〜!! >あまりの文章のお上手さに、一瞬原作者さまご本人では・・・・と思ったほどです。 そ、それはないですよう(笑)そんな恐れ多い(汗)・・・でも、ありがとうございます♪(爆) >そーか、昔はそうやってあそんでいたんだ・・・・・すごいかも。 ここに視点を置いてくださるとは♪ 実はコレは勝手に作っちゃった設定(<いーのか?^^;)でしたが・・(笑)なんとなく、ガウリイっぽいかな?と思いまして(汗笑) >できることならもう一度この組み合わせを、私はエレミーとガードナーにぶつけて欲しいなぁと・・・・(にっこり♪) えれみぃとがーどなー・・・ですか・・・(汗)まだ短い短編だった頃の話ですね♪(日本語変だぞ私。) あ、でもガードナーはいつか使ってみたいキャラですね。『防御魔法の達人』という戦闘シーン好きとして一度は使ってみたいキャラだし(笑)(<ポイントはそこか^^;) うーん・・・またネタが思い付くようなら考えてみます・・・(無責任発言^^;) にしても・・・すぺしゃるってホンッッキで濃いキャラ多いですなぁ・・(しみじみ) |