◆−黄金の羅針盤4話−桜井  ゆかり(3/9-16:27)No.5945
 ┣短いお話−桜井  ゆかり(3/9-23:17)No.5952
 ┃┣Re:短いお話−一坪(3/10-03:06)No.5954
 ┃┃┗回答ありがとうございます!−桜井  ゆかり(3/11-12:35)No.5971
 ┃┗一つ。−みてい(3/10-08:11)No.5956
 ┃ ┗大丈夫です。はじめましてじゃありませんよ。−桜井  ゆかり(3/11-12:44)No.5972
 ┗黄金の羅針盤5話−桜井  ゆかり(3/11-12:56)No.5973
  ┣ホワイトデーの朝はドタバタ騒ぎ?マリーさん編−桜井  ゆかり(3/14-00:46)No.6022
  ┃┗ホワイトデーの朝はドタバタ騒ぎ?アメリア姫編−桜井  ゆかり(3/14-13:30)No.6028
  ┃ ┗ホワイトデーの朝はドタバタ騒ぎ?獣神官ゼロス編−桜井  ゆかり(3/14-13:33)No.6029
  ┃  ┗ホワイトデーの朝はドタバタ騒ぎ?魔剣士殿編−桜井  ゆかり(3/14-15:07)No.6031
  ┗黄金の羅針盤6話−桜井  ゆかり(3/14-22:40)No.6042


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5945黄金の羅針盤4話桜井 ゆかり E-mail URL3/9-16:27



もうすぐツリーが落ちるということで新規投稿。
6まで完成したけど続きが出来ていない。
大丈夫か?ゆかりん〜(自分で言うな!)





「・・・・・・て・・・・・起きて!」
ユサユサと揺れる振動が体に伝わる。
だけど、起きようにも意識が薄れていき、どうにもこうにも意識は薄れるばかりで浅い眠りの中に落ちていく。
そんな中で薄っすらと開いた目に映ったのは何処かで見たような深い緋色の髪の女性だった。
「まさか、ブルーリの実でも食べさせられたのかしら!?」
クリアではないが甲高い声が叫んで水をアメリアにかけた。すると、やっと目が覚めた。
「お目覚めかしら?」
緋色の髪と瞳が暗い場所で黒に見える。だが、この人は何処かマティリナスに似ている気がした。
「あ、貴方は・・・・?」
「わたくしはアンジェラ=セルド=ブレイナルド。次期ブレイナルド会社の社長ですわ。こちらのダイモンはリラーモン。通称リーランですわ」
アンジェラはニコッと笑い自己紹介をしてくる。アメリアは「ご丁寧にどうも───」とここでなにかに気が付いて声を張り上げた。
「って、マティリナスさんの妹さんじゃないですか!!」
その声に驚きアンジェラはアメリアの口を手で抑えた。そして、見回りに来ていた看守に「なんでもありませんわ」と一言いうと看守は「?」という感じで見回りを続けた。
「大声は厳禁ですわよ。セイルーン会社、社長の娘。アメリアさん」
「なんで知っているんですか!?」
驚いたように声を上げたがさっきよりも声の音量は下がっている。それを聞いてアンジェラはクスクスと笑いながら「会社の社長の娘ですわ。それくらい覚えておかないとお父様に叱られますわ」と言った。
「それにしましても、シャーの事を知っているなんて・・・・・・
今、シャーは何処にいるかご存知?」
「一緒に魔女アリアさんの家で食事をしてたんで、私が捕まっているという事はマティリナスさんも捕まっていると思いますよ」
「まぁ、シャーが簡単に掴まるとは・・・・・よもや油断できる人物ではありませんわね・・・・」
言ってから考え込む。流石にマティリナスの妹だけあって仕草や声、姿が似ている。そう思いながらアメリアが見ていると「なんですの?」と質問された。
「あ・・・ま、マティリナスさんに似てるなぁ〜っと思いまして・・・・」
「当たり前ですわ。わたくしとシャーは血が繋がった姉妹ですもの」
クスクスと笑いながら言うとアンジェラは外の様子を伺う。その辺りの牢にマティリナスがいないか探しているのだろう。そんな時に「どうしてそんな事を聞くの?」と、クリュースモンから質問を受けた。
「なんだか、変・・・・って言うとなんですが、なにかがおかしいんですよ・・・・」
少し考え込み「ほら、彼女のダイモン全然話をしないじゃないですか」とクリュースモンに言ってみる。
それに、本当にリーランは話どころか動いてすらいなかった。まるで、スズメの剥製が肩に乗っかっているようにピクリとすら動かない。
「命令をされてるんじゃない?」
「まさか・・・・・」
ダイモンに話をするななどということを言う主人はいないだろう。自分の一部分なのだ。あれだけ元気な人ならばダイモンが動かないというのも珍しすぎる。
「アメリアさん。お食事の時間のようですわ」
ここの牢屋の扉が開いた。外に出されるときはどうやら食事のときだけのようで、看守が周りの牢も鍵を開けていっている。
「あ。は、はい」
ここから出ればみんなにも会えるかもしれない。アメリアはそう思って元気に牢を出て一列になって歩いていく人の後に付いていく。





「いたた・・・・・頭が痛い・・・・・」
頭を抑えて振ってみるが視界はクリアにはならなかった。
だけど、なんでこんなに頭が痛く視界も開けてこないかマティリナスはすぐに分かる。
「ブルーリの実・・・・・ですか・・・・」
「あの魔女が入れたのよ!」
耳元で叫んでくるエリシャールモンの声に眠気は少し飛んだが、頭痛だけは悪化した。
「まぁ、魔女が入れた事には間違いがないでしょう。
それにしても、そこで、でーんっと転がっている人物はなんですか!だらしがない」
そのだらしがない人物とは単細胞のガウリイ。気持ち良さそうに眠っている。その寝顔を見ているとなんだか起す気も起きない。が、頭痛がますます悪化する。
「それにしても、ここは一体何処なんでしょうか・・・・・」
一応周りを見渡してみるもののすべて石。牢の中なのだから外の様子が見える筈もなく、何処だか調べるのを止めた。
「ねぇ、このアホどうするの?」
「え・・・・あ──どうするって言われても・・・・別にほっておけば良いでしょう。すぐに起す方法もありますから」
ニッコリと笑顔を付けながら言うマティリナスの言葉が分からなかったらしくエリシャールモンは頭の上に?マークを乗せ考え込んだ。それでも分からないらしくマティリナスの顔を覗き込む。
「まぁ、すぐに分かるでしょう。ほら」
「食事の時間だ。早く出ろ」
ぴく・・・・・
看守が牢の鍵を開けてそれだけ言うと違う牢に向かっていった。
「め・・・・・し・・・・・」
ガウリイは看守の言葉が頭から離れないようでぽつりと呟いた。そして、最後にマティリナスが一言。
「ガウリイ様。お食事の時間だそうですよ」
ぴく・・・・ぴくく・・・・
目は開いていないのに立ち上がり「めしぃぃぃ」と幽霊のような声で牢屋から出ていく。
「あ、そっち反対・・・・」
しかもみんなが歩いている方向とは逆に進んでいてマティリナスは自然にぽつりと言葉を漏らした。
すると、ターンをしてみんなが歩いていく方向にドシドシっという効果音が聞こえるぐらいの大股で歩いていく。
「あれって、寝てるの?起きてるの?」
「まぁ、半起き半寝状態でしょう。寝てても御飯の事だけは忘れない・・・・
恐ろしい人ですね・・・・ι」
少し呆れ気味になりながら言う。そして、牢から出てガウリイが歩いていった方を見ると、通路に恐がっている人がたくさんいて「なにあの人〜」「寝ながら歩いてる!」「恐い!恐ろしい」と口々にしているのを聞いて、呆れられずにはいられなかった・・・・・


ゼルガディスは食堂で食べ物を口に運びながらレイカーリモンと喋っていた。
「アメリア発見。ティス発見。ガ───ウリイ・・・・発見・・・・・」
最後のガウリイだけが呆れた口調と疲れた口調が混ざったような口調でゼルガディスも気に留める。
「旦那がどうしたのか?」
「お、俺もよく分からないんだが・・・・寝てるのか?だけど、きっちし食べ物は食べてやがる・・・・・」
自分で見てみない事にはよく分からないと思って体を傾け人と人の間からガウリイの事を見る。
すると、ティスの真横に座っており、目を閉じながらイスに座りフォークを持って食べ物をガツガツと口の中に運んでいる。
そんな異常を目にしたゼルガディスの出した答えは・・・・
「・・・・見なかった事にするぞ」
という現実逃避。
だけど、このままというのも気が引ける。ゼルガディスは「レイ、ティスのところに行ってこい」と言う。レイカーリモンは気合いを入れてテーブルの下を走り出した。

「ティス!」
「・・・・・レイ!どうしたの?」
いきなりひょこっとテーブル下から現れたレイカーリモンに驚き、声を高めに上げる。
「ここ、どこだか分かったか?」
「全然、見当付かない・・・」
周りの視線が集まってきている事を感じ、マティリナスは声を低くして話し始めた。
「大体、なんで私のところに来たかは分かります。お隣のことでしょう?」
呆れながらもガウリイに視線を移す。自分のお皿に乗っていた食事を食べ終わったらしく今度は他人の御飯に手を付けている。こうなっては止めるのも恥ずかしい。
「別に私に害はありません。それに、気にしない方が身のためです。さっきからこの調子ですから・・・・・」
レイカーリモンは一瞬ガウリイに目を向け・・・「そうかもしんない・・・」とぽつりと漏らしてゼルガディスの元に戻っていく。


そんなガウリイの様子にもう一人呆れている人物がいた。
その人は栗色の髪をしており、赤い瞳が印象的。肩にはダイモンを乗せている。
「なーにやってんだか・・・ガウリイは・・・」
なんでこんなところに居るの!?という疑問より先に呆れが出る。そんな彼女を見ながらダイモンは「普通、“なんでこんなところに!?”っていうのが先だと・・・」と突っ込みを入れた。
「あっ、そっか・・・。でも、助けに来たってことかな・・・・・?」
あんなにガツガツと食べ物を目を瞑りながら食べている。これで、『助けに来ました』とか言われても、助けられる気にはならない。
彼女──リナ──はダイモン──リリーモン──に「アイツの頭ハリセンで叩いてこい」と命令を言う。
ダイモンは主人に逆らえるわけもなく──特にリナだし・・・・──すっとテーブルの下に潜り込み、ガウリイのところまで一直線で走っていく。
そして、ガウリイの体をよじ登り、頭まで来たところで姿を変える。ハリセンに・・・・
実はハリセンはリナの必殺武器で何処からともなく出てくる。が、本当はダイモンがハリセンに化けていたのだ。
スパァァァァァァァン!!
「は・・・・ハリセン・・・・・?」
隣にいたマティリナスが唖然とした声を上げる。
そして、その乾いた音が食堂全体に広まり、すっとガウリイの方に目線が集中する。
「あ・・・・なんかやばいこと・・・・しちゃったかも・・・・・・」
と、リナが反省したときにはすでに時遅し。ガウリイは大男2人に腕を掴まれ食堂を後にした。
その一瞬の出来事に唖然とした空気が食堂内を支配する。だが、次の悲鳴でかき消された。
「アンジェラさん!!?」
アメリアの悲痛な声にマティリナスが一番最初に反応した。
「まさか、ジェラ!?ジェラ!!」
バッとイスから立ち上がり、アメリアの方に駆け寄っていく。すると、自分の妹の姿が見え全速力で走っていく。
「ジェラ─────!!」
「・・・・・シャー・・・・・なんだか体が重いですわ・・・・・」
「パンは何処です?」
「パンダイモンは居ませんわ・・・・わたくしから・・・・引き離されてしまいましたわ・・・・・」
引き離される。この言葉を聞いてアメリアは羅針盤の言葉を思い出した。
「引き離されるって・・・・どういうことですか!?」
アメリアは気になって聞いてみる。
「・・・・パンダイモンとの繋ぎ目を・・・・・切られ・・・ました・・・・わ・・・・」
すると、弱々しい声を上げて言い終わった後にゆっくりと目を閉じた。
「・・・・ジェラ・・・・?ジェラ!」
揺すって名前を呼んでみるが反応はない。駄目だと分かっていてもマティリナスはアンジェラを呼び続ける。
そんな時にマティリナスは両腕を捕まえられ宙に浮く。
「なっ・・・は、離して!」
咄嗟に叫んで暴れて離れようとするが、元々体力や筋力がそんなにないマティリナスには無茶。
ちょうどアンジェラが連れて行かれるのが見え「ジェラを何処に連れて行くのです!?」と叫ぶも大男は無視するようにジェラを運んでいった。
アメリアが抵抗しているが蹴られてその場に倒れる。
マティリナスも首筋に手刀を入れられ気絶した。
「さぁ、お前等もこいつらの知り合いだな。立て!」
太い声でリナとゼルガディスの2人に言う。ひょいっと摘み上げて牢屋まで連れて行かれ全員同じ牢の中に入った。




「ダストの検査って・・・・・あたし達ってホコリ塗れだって事!?」
次の日小さな研究室のようなところにリナの大音響の声が木霊する。そしてすぐに「あたしホコリ塗れじゃないからね!」と力説するようにアメリア達に向かって言った。
「まさか〜、ホコリの検査なんてしないわ。
目に見えないダストがあってそれの調査をしているわけよん♪」
蒼い髪に瞳のダルフィンが看護婦の姿でリナの言葉を否定するようにおちゃらけた口調で言う。
「目に見えないダスト?それってどんなものなんですか?」
「アメリアちゃん。目に見えないものを説明しろって言われて説明出来る?」
「あ・・・無理です・・・・・」
今更気付いてダルフィンに謝るように縮こまって言うアメリア。それに満足いたように「はい。いい答えで」と何かの実験データを書きながら言った。
「でも、まぁ、強いて言うのであれば魔女が使っている魔──────」
「はい。そこまでだよ。ダル」
うっかり秘密を漏らそうとするダルフィンを止めたのは小さな黒髪の男の子。
「あら。フィブりん♪どうしたの?」
「罷りにもあの方の下で働く君がうっかり言葉を漏らそうとするのを止めに来たんじゃないか。口が軽いのにも程があるよ」
小さいながらも権力はダルフィン以上。幹部をまとめるリーダーも担当している。名前はヘルマスター=フィブリゾ。
「つい・・・・・・」
「“つい”で問題が解決するならばいいけどね。ダル、もううっかりと言葉を漏らすのは止めてくれよ」
「はぁ〜い・・・・・・・」
まるで猫のように体を縮こませて返事をした。そして、フィブリゾがその部屋から消えたら立ち上がって「さぁ、続きですわ♪」とリナ達の方を見た。
その言葉にビクリとなりマティリナスは思い切って質問してみた。
「あの、『ダイモンを切り離す』というのはどういうことです?」
「さぁ。なんのことかしら?」
「人の妹に手を出しといて、のうのうと生きられると思ったら大間違いですから!」
ゴォ────!!バックに炎をまとわせながら言うマティリナスを見て後ずさりをするダルフィン。
「あ、あの子貴方の妹だったの!?どーりで髪の毛の色も、姿も似てると・・・・・・」
「・・・・・・・・ティスの怒りの視線にも怯えない奴がいるんだな・・・・・」
ぼそっと言った言葉が聞こえたのだろう。マティリナスは怒りモードのままゼルガディスの方を向いてギッと睨んだ。ゼルガディスはすぐさま違う方に目線を移す。
そして、結局この日の検査はぱぱっと終らせ全員すぐに牢の中に戻された。



「どうだった?」
「ナンバー6。アンジェラ=セルド=ブレイナルド嬢は死にましたがパンダイモンに殆どのダストを持っていかせ、ダイモンの中では一番ダストの量が多いです」
「このままじゃ『橋』の完成は次の月になちゃうじゃない!ナンバー6ぐらいのダストの持ち主はいないの!?」
「落ち着いて下さい!」
「これが落ち着いていられるか!2リットルペットボトルアタッァァァク!!」
「はぅっ!?」
「・・・・・・リナ=インバース、アメリア=セイルーン、シャーリック=マティリナス、ゼルガディス=グレーワーズ。この4名は以上にダストの量が高いですわ」
「その中でもアメリア=セイルーンとゼルガディス=グレイワーズはこの場所に連れてきた子供の中では最高のダストの量を示しているよ。お母様」
「魔女のダストを取った方が早いんじゃねぇーか?」
「魔女の方が捕まえにくいという点を差し引けば一番効率がいいかもしれない」
「・・・・・・・・・そう。じゃあ、あの場所にもここと同じ機械を置く。そして、魔女アリアに協力をもとめましょ」
ガタ・・・・・
イスから立つ音が聞こえその後はすごく静かになり誰もいなくなった。




なんだかこの頃腹心様達がお気に入り。
でも、いいのだろうか?試験中の人間がこんなところに現れて・・・・・・・しかも、もうヤバイ教科が1こ・・・・・・・
母親にも怒られたよぉぉぉ───!


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5952短いお話桜井 ゆかり E-mail URL3/9-23:17
記事番号5945へのコメント





貴方は大切な方がいなくなってしまったらどうしますか?








ある日、私のお兄さんであるゼルガディス=グレイワーズさんが当然こんなことを言い出しました。
「アメリア。俺、引越しして学校通うことにする」
「分かりました」
最初はなにも感じなかった。
最初は寂しくも何ともなかった。
離れるということがどれほど辛いかを知らなかった。
いなくなってからその人の大切さが分かると言いますが、この事だったんですね・・・・と実感してしまう。
そんなに遠くない。駅が一つ離れているだけ。
だけど、忙しくて会いに行けない。
それに、何故か恐くて会いに行けない。
この気持ちはなに?
誰か・・・・・教えて下さい・・・・・・
「待っていろ」
と言われましたが、待っているのは『行動』なんですか?
教えて下さい・・・・・








正直言いますとこれ自分自身に当てはまっております(汗)
何時か皆さんに質問しようと思っていたんですが、やっぱり勇気が出ませんでした。
この前先輩に『待つって“行動”なんでしょうか?』と聞いてみたら『行動ではないんじゃない』と返され、本気で学校休んで行動に出てみようかと思ったんですけどねぇ、勇気がなく断念。
と、こんなことが5年も・・・・・(ながいなぁ〜)
昔は会えたのですが、あだ名が『ドラえもん&クラゲガウリイ君』がその人の住所を何処かになくし、ボッコボコにされたという微笑ましいエピソードまで(笑)

それで、質問です。
『待つって行動なんでしょうか?』
私は只、疑問を振り払いたいだけです。
なんとなくこんな感じではないか、というのを書いて下されば結構です。
では!ゆかりでした!

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5954Re:短いお話一坪 E-mail 3/10-03:06
記事番号5952へのコメント

こんばんは。
いつもお世話になってます一坪です。


>それで、質問です。
>『待つって行動なんでしょうか?』
>私は只、疑問を振り払いたいだけです。
>なんとなくこんな感じではないか、というのを書いて下されば結構です。
>では!ゆかりでした!
私は『待つ』は行動だと思います。
RPGやシミュレーションゲームのコマンドにも『待つ』がありますし。
と、くだらない理論はさておき、私が思うに、
何も考えずにボーっとしてるのは行動とは言えませんが、
自分の意志で「待とう」と考えたなら行動でしょう。
逆に積極的な行動よりもエネルギーがいる行動だと思いますよ。

こんな感じです。

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5971回答ありがとうございます!桜井 ゆかり E-mail URL3/11-12:35
記事番号5954へのコメント

一坪さんは No.5954「Re:短いお話」で書きました。
>
>こんばんは。
>いつもお世話になってます一坪です。
こちらこそお世話になっています。


>>それで、質問です。
>>『待つって行動なんでしょうか?』
>>私は只、疑問を振り払いたいだけです。
>>なんとなくこんな感じではないか、というのを書いて下されば結構です。
>>では!ゆかりでした!
>私は『待つ』は行動だと思います。
>RPGやシミュレーションゲームのコマンドにも『待つ』がありますし。
ゲームのコマンドに『待つ』ってありましたっけ?
よく覚えてませんけど、あったような・・・・なかったような・・・・・


>と、くだらない理論はさておき、私が思うに、
>何も考えずにボーっとしてるのは行動とは言えませんが、
>自分の意志で「待とう」と考えたなら行動でしょう。
>逆に積極的な行動よりもエネルギーがいる行動だと思いますよ。
>
>こんな感じです。
成る程!
確かにずっと待っているのは相当なエネルギーがいりますね。
一応は待とうと決意してますから、行動かもしれませんね。
一坪さん、ありがとうございました!





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5956一つ。みてい 3/10-08:11
記事番号5952へのコメント

おはようございます。みていでございます。
ひょっとしたら始めまして…?

>それで、質問です。
>『待つって行動なんでしょうか?』
>私は只、疑問を振り払いたいだけです。
>なんとなくこんな感じではないか、というのを書いて下されば結構です。
『待つ』ってのは、ものすっげえいろんなもん消耗します。気力とか。信じている自分のココロと相手の存在のみが支えなので。
一坪さんも言ってらしたように、ただほげほげっとしているのは『待つ』と言わず、『何もしてない』であって、『待つ』という決断をするだけでも十分行動したことになるとみていは考えてます。

>では!ゆかりでした!
では、みていでした。

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5972大丈夫です。はじめましてじゃありませんよ。桜井 ゆかり E-mail URL3/11-12:44
記事番号5956へのコメント

みていさんは No.5956「一つ。」で書きました。
>
>おはようございます。みていでございます。
>ひょっとしたら始めまして…?
いえ、はじめましてじゃないですよ。



>>それで、質問です。
>>『待つって行動なんでしょうか?』
>>私は只、疑問を振り払いたいだけです。
>>なんとなくこんな感じではないか、というのを書いて下されば結構です。
>『待つ』ってのは、ものすっげえいろんなもん消耗します。気力とか。信じている自分のココロと相手の存在のみが支えなので。
>一坪さんも言ってらしたように、ただほげほげっとしているのは『待つ』と言わず、『何もしてない』であって、『待つ』という決断をするだけでも十分行動したことになるとみていは考えてます。
ボケーっとはしてないと思いますが、とにかく待つのは酷く疲れます。
そのせいで一種の精神不安定状態を引き起こしてしまった人はたくさん居るのではないかと私は今考えました。
みていさんと一坪さんに言われて少し待つと言うのが分かった気がします。




>>では!ゆかりでした!
>では、みていでした。
回答ありがとうございました。




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5973黄金の羅針盤5話桜井 ゆかり E-mail URL3/11-12:56
記事番号5945へのコメント



さて、一個の疑問もお2人の協力によって解決しましたし、続きを書きたいと思います。

さぁ、頑張るぞ!






「うぅぅぅぅぅ・・・・・狭い〜〜・・・・・・」
「もう少しの辛抱です。我慢なさい」
アメリアとマティリナスは狭い天井裏の通路を這いながら進んでいく。
今日は検査もなく何にもない日で一つの脱走計画を考え出した。


「ねぇ、脱走しない?」
リナの言葉に全員ビクッと反応してリナを凝視した。
「だってさぁ〜、ここの御飯不味いんだもん」
ダガァン!
リナ以外が一斉にこけた為に音が大きくなり看守を呼んだ。
「どうした?」
「ん?なんでもないわよ。只、ジョーダンを言ったらさぁ、全員してこけちゃって。オーバーリアクションよねー」
まるで世間話をするかのように言った台詞を看守はあっさりと信じすぐに牢屋の通路の警備に戻った。
「リナァ・・・・・・・ジョーダンだよな?」
「まっさか。冗談のわけないじゃない」
「えぇぇぇぇ!ここの飯不味くないと思うぞ!」
「リリー。ハリセン」
ポンっと音がしてリリーモンはハリセンに変わる。
スパァァァァァァァン!!
「このボケクラゲぇぇぇぇぇ!御飯は不味いに決まってるでしょ!!」
乾いた音と共にリナが叫んだ。だが、話がずれてきている。
「話が変わってるぞ。脱出するのではないのか?」
「そうですよ、リナさん。夫婦漫才はそれくらいにして早く話をすすめましょ」
「夫婦漫才じゃなぁ───い!」
と叫ぶも虚しくも誰も聞いてくれない。それどころか無視して話を進めた。
「ここに一応小さな通路がありますけど?」
とマティリナスは天井裏を指差しながら言う。
「天井裏か・・・・・・俺とガウリイでは無理だな」
「ということは、私かマティリナスさんかリナさ─────」
「あたしは嫌よ」
すぐさま先手必勝のようにリナはアメリアの言葉を遮って言う。
「ホコリ塗れになりそうだから。行くならシャーリックかアメリアが行ってよね」
「最初に脱走しようって言ったリナ様が行くべきだと私は考えますが」
「なに言ってんのよ!あたしはここの鍵をなんとか開けるからパニックを起してって言ってるのよ」
「さっきの言葉と全然違いますよ・・・・・リナさん・・・・・・」
すかさずツッコミを入れるアメリアに「うっさい!」と怒鳴り声で言ってアメリアを黙らせた。
「まぁ、行くのが嫌ならそこの2人を無理矢理押し込めば?天井裏に」
「それはちょっと無理があります。行くとしても何処になにがあるか分かりません」
マティリナスは言ってから顔を牢屋の外に向け、面白いものを発見した。
「リナ様。すぐにこの鉄格子開けられますか?」
「まぁ、乙女のピン止めがあれば1分ぐらいでちょちょいのちょいよ。でも、それがどうしたのよ」
「あそこを見てください」
ぴっと指を差した先には警報装置。押すとビ────っと鳴るやつである。
「成る程・・・・・あれを鳴らせば誰もがパニック状態になるな」
今の今迄話し合いに参加しなかったゼルガディスが感心したように言う。
「で、何処かで小火を起せば・・・・・・」
「完璧にパニック状態になるでしょう」
輪になって話し合いは最高潮を迎えた。にやりと笑う中一人「でも、本当の火事になったらどうするんですか!?」とアメリアが聞いてくる。
「なに言ってんのよ。ここは悪が蔓延る『悪の巣』なのよ。それだったら燃やしたって大丈夫よ。どこから苦情が飛んでくるわけじゃないし」
ここで働いている人は怒るよ。きっと。誰かの脳裏にこんなことが思い──浮かばなかった。


「後でホコリを掃わないと服が汚れますね・・・・・それでなくても私とアメリア様の服は白ですから・・・・・・」
「そうですね・・・・・・」
「あ、書類の山。ここなら簡単に小火になりそうです」
天井裏から見て書類が積み上げられている部屋を発見するとマティリナスは慌てずに騒がずに静かに言ったが「・・・・・・小火じゃなくて大火事になると・・・・・」と、アメリアがツッコミを入れたがマティリナスは無視し、火を紙に付けその部屋に放り投げた。それを何回も何回も繰り返す。
そして、警報装置が鳴ったときにその動作を止め、少し戻ったところにある女子トイレに降りて、ドアを開けて目の前の通路を走り始めた。
「エリー・・・・っ・・・豹に・・・っなって・・・・下さい・・・・・」
とことん体力のないマティリナスは豹に姿を変えたエリシャールモンの背中に乗りアメリアの後を付いていく。無論スピードはアメリアに合わせて。
この中を走った事はない。だから、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。全員が焦っているからあまり目立たないが、このままでは火が消される前に逃げられない。
出入り口は一つしかないらしく全員そこで落ち合う予定になっているのだが、本当に出られるかも不安で仕方がない。
「あ、マティリナスさん。こっちです!」
アメリアは光が見えたのでマティリナスを方向転換させて光の方向に向かう。すると、大きな出入り口が見えた。
「あった!出入り口ですよ!マティリナスさん」
「アメリア様。ダイモンを豹かなにかの速い動物に変えて下さい」
すると、アメリアが言うまでもなくクリュースモンは黒豹に姿を変えた。
すぐさまアメリアは背中に乗り、クリュースモンにしがみ付く。
「最高スピードで前へ行って下さい」
マティリナスの声に2匹は姿勢を低くして走り始める。どんどん速くなっていき出入り口にいた警備の人物などお構いなしに外に出た。
これには警備の人物もビックリし一瞬唖然としたが逃がすと自分の命が危ないと思い必死に銃口を向ける。
だが、マティリナスがなにかを投げると警備の人はすぐさま建物の中に入ってしまう。
「・・・・・・なにを投げたんですか・・・?」
恐る恐る聞くアメリアにマティリナスは右手に投げたものを持ちながら「無論ネズミ花火♪」と言われなんで持ってたんだろうという疑問が湧いた。だけど、聞く余裕などは何処にもない。リナ達が出てくるまでここで待たなくてはならないのだ。その間、警備の人物を振り払って待っているしかない。
「今度は煙玉♪」
持っていた煙玉に火を付け、わんさわんさと出て来た警備達に投げつける。すると、煙が出て来て視界を鮮やかな色でうめる。
そんな煙の中に2人もいた。マティリナスが煙玉を投げすぎたせいで2人までうまるほどの煙が外に充満し「やっぱり煙玉はピンクと青でしょう」その責任人物は気にしていないようで和やかな表情で煙の色を楽しんでいた。
「じゃあ、次はなににしましょうか♪」
「って、花火をやっているわけじゃないんですから!楽しまないで下さい!」
「やっぱり古風ですから」
「私達はブルガリア人ですよ!」
「失礼な!私はフィンランドの出身です。リナ様はフランス出身だと言われておりました」
「それでも、古風という言葉とは関係ない出身ですよぉ──!」
状況を考えずによく分からないことで討論をしていた2人(○イア・○ノンの○馬と恵○みたい・・・・)。次の瞬間に『あ・・・・・』ともう煙が消えてしまった事に気が付いた。
「え──っと・・・・・一応聞きますけど、危ないですよね。私達」
「危ないというより命の危険に晒されていますね」
ニコニコ・・・・・・向き合い笑いながら言う2人はすぐさま後ろに向かって走り出す。
「エリー!ゾウになって脅してきなさい!」
走りながらエリシャールモンに命令を下すマティリナス。そして、立ち止まり「次の花火はなににしようかなー♪」とごそごそと服のポケットを探る。
「クリューも、エリーの援護をお願します」
「分かった」
援護は要らなかったのかもしれない。エリシャールモンはゾウになって自慢の長い鼻で人間たちを簡単に投げ飛ばして気絶させていく。
「なんだか花火要らなかった様ですね・・・・ι」
少しいじけながらマティリナスはアメリアの横で悲しみにくれていた。だけど、すぐに立ち直りその場から飛び退いた。その場所には大きな鎌が突き刺さっていた。
「運だけは良いみたいね」
前にも聞いた声。だけど、何処か冷徹さが加えられ低くなっている。
「魔女アリア=フリードの名の下に、あなた方をある方の元にお連れする」
表情も何もない言葉と顔。これが、本来のアリアなのだろう。もう現代に名が轟く事のない魔女としてなにかをやらない限りは生きてはいけない。そこで、ここの人達は魔女を使っているのだろう。
「魔女、アンタが入れたブルーリの実。その時のお返しをしましょう」
「人間が魔女と闘う?ふん。馬鹿じゃない。人間ごときが魔女を相手に出来る筈がないでしょ!」
「時間の流れで力を失いつつある魔女がよく大口を叩けるものですね」
その言葉にアリアはにやりと不敵な笑みを浮かべ「あたしは“特別”なのよ!!」と叫び、鎌を手にとりマティリナス目掛けて振り下ろす。マティリナスは慌てて後ろに向かって走り出す。
そして、鎌が直撃した場所は巨大なクレーターになり中心にアリアが立っていた。
その時ちょうどリナ達が建物から出て来た。
「リナさん!ガウリイさん、ゼルガディスさん!無事だったんですね」
元気にリナ達の方を向いて言うと「一応ね」というリナの言葉が返ってくる。
「それよりも、ティスはなにをしてるんだ?」
「はっ!そーですよ!アリアさんが敵だったみたいで、私達にブルーリの実を食べさせて眠らせてここに連れて来た張本人だったんですよ!」
「えぇぇぇ!!じゃあ、『美味い飯を作る奴に悪い奴はいない』っていうのは嘘なのか!?」
「そんな言葉ないから・・・・・」
ガウリイのボケボケ発言にもリナはツッコミを忘れない。
「全員揃ったみたいね。まぁ、全員を連れて行かなくちゃならないから──って、そうそう。ガウリイ=ガブリエフは要らないって言っていたのを忘れていたわ」
「なんで俺だけ要らないんだ・・・?」
「もちろんダストの量が殆どない。それと、ダイモンを持っていない下等な生物だからに決まっている!」
その言葉が終ると同時にアリアは大きな鎌をリナ達に向かって投げた。当然避けるのを予想して、アリアは鎌をキャッチする地点まで降りて来て、キャッチしたら持つ部分のところでリナ達の頭を殴った。
そして、全員が気絶したのをみて、この事を頼んだ張本人のもとに向かって飛び、その建物から去っていった。







魔法が使えないって不便だとつくづく思いますよ。
魔法が使えたら学校まで空を飛んで行けるだろうし、遅刻もしないだろうなぁ〜(結構遅刻するやつ)
それに、無茶苦茶腹の立つ奴に正義の鉄拳(?)をお見舞いできるのにぃ〜〜〜!


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6022ホワイトデーの朝はドタバタ騒ぎ?マリーさん編桜井 ゆかり E-mail URL3/14-00:46
記事番号5973へのコメント



今回(ホワイトデー)は4人でいきますっ!尚、これはマリーさんがいるときのお話になっています。
もちろん私のオリキャラマリホンゴット=スターウォン(マリーさん)が一番最初を飾ります。
この順番は朝起きる順番──というかゼロスって寝るのか?──になっております♪
では、マリーさん編をどうぞ。



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★



清々しい朝だった。
あたしは宿についていた大きな窓を両手で押して開ける。まだ寒いからすぐに閉めたんだけどね・・・・・・・・・
とりあえずは顔を洗ってシャキッと頭を目覚めさせて、一階に降りていった。
ここはグランドールシティの宿屋。結構前にどっかの暴走魔法オタク娘を教育させようと『先生』を何十・・・・何百と送り込んだが全員返り討ちにあったらしいが、今のあたし達には全然関係ないこと。
全員一部屋取ったからゼルとアメリアは寝ているか起きているか確認できない。実はね、あたし寝相悪くてアメりんを蹴っ飛ばしたことがあって、ゼルが「お前アメリアと一緒の部屋禁止!」って怒鳴っていって結局1人1部屋ってことになってしまっているんだ。
トタトタッと階段を降りて1階食堂兼酒場の空いているテーブルに荷物を置いてイスに座った。
「ウェイトレスさん!とりあえず、紅茶のロイヤルミルクティーとモーニングセットを1人前。それから、このから揚げ!」
自分で作れば食事代が浮くと思うが、あたしは誰かからお金を取ったり自分で作って食べたりするのは嫌いだ。そんなに料理も上手くはない筈なのだがアメりんに「作って下さい!!」ってせがまれて一回だけ作ってあげた──ハンバーグだけどね──ことがあったんだけど、その時は目をキラキラと輝かせて「美味しいです〜」と喜んでいたけど、あたしの料理ってそんなに美味しいものだったかな?
そんなことを考えているうちに今日の朝食が登場。わぁ〜・・・美味しそう。
「いただきます」
この食材になってしまった魚に感謝の気持ちを込めてぱくりと魚の身を食べる──と言っても感謝の印に食べるわけないよね・・・──
そう言えば丁度1ヶ月前に『バレンタインデー』というものの存在をあたし達は初めて知った。
お世話になっている人への感謝の気持ちを込めて相手にチョコをプレゼントするものらしく、その時急いでチョコを──急ごしらえだけど──作った。アメりんには甘いチョコレートを。ゼルにはほろ苦いビターチョコを。美味しいって言ってくれたからよかったけど、いきなりそんな日だと言われても困るってものよね。
それにしても2人とも遅いなぁ・・・・・
遅いと結構困ることがあるんだよねー・・・・・
「一人?朝から退屈じゃ───」
「退屈じゃない」
「僕と────」
「行かない」
「─────」
「要らない」
最後はちょっと可哀相だったかな?まぁ、いっか。
ナンパするのは良いんだけどね、あたしの年齢知らないからまとわりつくんだよね?それならいっそ年齢公開する?実はね30歳なんだよ。あたし。
昔は魔族──人魔ね──になってたから体の年齢は16歳で止まってしまっている。
それに今は死ぬことはない。瀕死の状態になっても、体の半分が失われても・・・・・何度だって再生される。
「なにかご用?ボケ獣神官(プリースト)ゼロス」
『いや〜、悲しい波動が流れていると思って来てみたんですよ』
「それだけ・・ではないでしょーに」
「まぁ、そうなんですけどね」
ゼロスはあたしの目の前にあったイスに座っている姿で現れた。
一応コイツにもチョコをあげようとしたが、「負の感情の方が良いんですけどねぇ」と言われたから、蹴り3発の棒での攻撃5発でボロボロにしてやった。
そのことをまだ根に持っているのかもしれない。そう思いながらも
「ホワイトデーのことで来たんでしょ?」
「おや。てっきり知らないと思ってたんですけどねぇ〜」
「つい最近まで知らなかったよ」
本当に知らなかった。ちゃんと贈る日があればちゃんと返す日もある。それを知ったのは2、3日前。アメりんと一緒に出かけていたときにお店のおかみさんに聞いた。
「ちゃんと貴方にもお返しに来たんですよ。偉いでしょう?」
「そんなお返しは要らない。だから帰っていいよ」
お返しはどーせ、戦いかなにかでしょ?そんなもの疲れるだけだからいらない。それに昔ゼロスにあたしは不死身だからって贈り物をくれたときがあったんだけど、それは魔族との戦い。あたしの負の感情を食う為だけに中級魔族を用意して来た。倒したもののあの時は本当に死ぬかと思ったんだよね・・・・・・でも、流石は不死身──自分で言うな──!2日寝込んだだけで完全回復したんだよね♪
って音符をつけて言うことじゃないな・・・・・・・多分・・・・・
「ふっふっふ。ちゃんとしたクッキーなんですよ。」
「絶対?本当に?毒味とか言ったらぶっ飛ばすからね」
うっとした顔になるゼロス。
さては、アメりんに贈るクッキーの毒味だな?愛情がこもっているから魔族であるゼロスが食べるのは体に毒だと・・・・・・
「あのねゼロ────」
「えええぇぇっ!!」
ス・・・・・・・ってアメりんの声!
あたしとゼロスは咄嗟に反応して階段を上りアメりんの部屋のドアを開けた!
だけど、アメりんはこの部屋にいない。
と、なると・・・・・・ゼルの部屋。ゼルの部屋はアメリアの部屋の真上。また階段を上ってバンッ!っとドアを開けた。
あたしの部屋と同じ部屋。この部屋に居る男女。一人の手の上には小さなクマの箱に詰まったキャンディーが・・・・・
この状況はいったい・・・・・・・なに?
思考が固まったかのように、考えられない。もしかしたらゼルも今日がホワイトデーだったのを知っていたのではないか・・・・・
それじゃあ、あたしとゼロスは・・・・・・・只のお邪魔虫!?
とやっと結論が出たときにはゼルとゼロスが口喧嘩をしていた。最初はなにで口論していたかは分からないけど、口論は今と一番最初では変わっているんだろう。この2人の口論はどうも論点がずれていくらしい。
「あ。そうだ。マリーさん。これ。」
「?くれるの?」
「ええ。ホワイトデーなのでバレンタインデーのお返しです」
成る程。あたしは納得してアメりんの手の上に乗っていた小さなラッピングをしてある箱を取った。
多分中身は飴かなにかなんだろう。でも・・・・・
「ありがとう」
「どういたしまして」
あたしは今日、幸せだったのかもしれない・・・・・
何時の頃から幸せって言葉使わなくなったんだろうなぁ・・・
そう思い起こさせる1日になりそうだ。



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久しぶりにマリーさんの口調がかなり昔の設定に戻っています。
最初の設定は殆ど口調は男の子の言葉使いだったんですけど、どんどん柔らかくなって来たときですね。この口調からすると・・・・・・
では、次ぎはアメリア編になります。ですが、眠いのでまた何時間後かに・・・・・投稿いたします。
それでは、おやすみなさい・・・・・・

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6028ホワイトデーの朝はドタバタ騒ぎ?アメリア姫編桜井 ゆかり E-mail URL3/14-13:30
記事番号6022へのコメント



今日の気温は丁度良くて眠くなります。
と、呑気な事を言っている場合ではなくなりかけてますっ!
今の気持ちを率直に表すならば、頭の上に「がびーん」と書いてある立て札が乗っているようです(乱)
英語が苦手苦手と言っていたら点数がガクンっと下がってしまって「あー、補習受けることになるかもしれないねー」って!
嫌だぁぁぁぁあっ!!春休みが削られるのは嫌だァァァァァっ!!




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「ふぅ─────」
私は大きな伸びをして全身で朝日を受ける。
やはり朝早く起きるのは正義ですよね♪
そういえば今日は『ホワイトデー』という行事の日だとマリーさんと一緒に買い物に出かけたときに聞いたんですよね。
マリーさんに感謝の気持ちを込めてプレゼントを渡さないと。
実は昨日こっそりと街に買い物に行ったんです♪
可愛い入れ物──クマですけどね──の中に飴玉が入っているものを見つけて買って来ました。これはバレンタインデーのときにマリーさんにチョコレートを貰ったのでちゃんとお返ししないといけませんのでちゃんと買って来たんですよ。
そうそう。マリーさんの料理って美味しいってものじゃありませんよ!
お店を出したら絶対に毎日行列が出来るぐらいですよ!
それなのにマリーさんは自分の料理がそんなに美味しいと思っていないみたいでそんなに料理を作ってくれないんです。悲しいですよね・・・・・・
・・・・・マリーさんはもう下にいますよね・・・・
マリーさんは朝起きるのがものすごく早いんです。でも、ゼルガディスさんはいつものように一番起きるのが遅い筈です。
まだ正義に目覚めてくれないんですね・・・・・でもでも、アメリアは頑張ります!絶対にゼルガディスさんを正義の使者にしてみせます!(どっどーん!)
って、話がずれていますね・・。早くゼルガディスさんを起さないといけませんね♪
カチャっとドアを開けて階段のところまで来て下で男の人達の喋り声が聞こえてくるのが耳に入りました。
多分ですけど、マリーさんに声を掛けているんですね・・・・・お可哀相に・・・・男性方・・・・
マリーさんはズバズバと言い切る性格をしてますから言えないで断れる場合があるんですよね・・・・・・。近くでその対話(?)を聞いているとマリーさんを止めたくなるんですけど、“ある人オンリー♪”らしく男性たちを蹴散らしているそうです。
まぁ、この様子ならばマリーさんも朝から元気ですね。
私は少し笑いを漏らしながら上の階段を上がっていきます。私の部屋の真上にゼルガディスさんの部屋があるんです。
実は私達全員1部屋づつなんです。前にマリーさんが寝相が悪く私を蹴り飛ばしたことがありまして、その時にゼルガディスさんが「お前アメリアと一緒の部屋禁止!」と立ててしまい私とマリーさんは別の部屋で寝ているんです。
でも、マリーさんの寝相ならリナさんの寝相よりは全然いいのに・・・・・どうしてかな?
と、そういうことはゼルガディスさんに聞けばいいんですよね。
そう考えて私はゼルガディスさんの部屋のドアをノックして「入りますよ〜」と一言断って入ります。
「ゼールガッディ〜スさん♪
あっさですっよ♪おっきってきっださっい♪」
ゼルガディスさんを起す為に開発した歌をゼルガディスさんの耳元で歌います。
実はゼルガディスさんは揺られて起されるとものすごく不機嫌になってしまうんです。最初それで起したときはムスッとした顔で起き上がって私の頭に鉄拳を加えてまた眠ったんですよ!その時は怒って霊王結魔弾(ヴィスファランク)を掛けて7〜10発は叩き込んで起しましたよ!ゼルガディスさんはペコペコ謝って「揺すって起すな」と注意を添えて低血圧だからそう簡単に起きれないということを喋ってく──じゃなくて、喋らせました。
そんな時薄っすらとゼルガディスさんの目が開きましたー!
この歌を始めたときなんて全然目が覚めてくれなかったんですよ。
「ああ・・・・・アメリアか・・・・・
今日は起こしに来るのが早くないか・・・・・・?」
まだ目覚めていない。そんな口調でゼルガディスさんは私に尋ねて来ます。
「そんな事ないですよ。いつもと同じ時刻です♪」
いつもと同じ時刻。ちょうど7時30分。ゼルガディスさんを起こす時間は決まっているんです。
決められた時間に起きる。それが正義の使者への第一歩なんですよ。ゼルガディスさん!
「そういえば今日はホワイトデーという行事だったな」
年中行事やそういうのを全然意識しないゼルガディスさんの発言に私はビックリして「ね、熱でもあるんですかっ!?ゼルガディスさん!!」と言ってしまいました。
この言葉にゼルガディスさんは沈み込んだように「あのなぁ・・・」と呟きました。
でも、普通ビックリするじゃないですか!あのゼルガディスさんが『ホワイトデー』という行事を知っているとは思いませんでした!
私もつい最近まで知りませんでしたし・・・・・・・
「ほら。やるよ」
ぽてっと私の手のひらの上に上手く乗るクマの形をした入れ物に、飴玉が入っている。
「えええぇぇっ!!
こ、これって・・・・・・」
大きい声を出したのでマリーさんがすぐに走ってくるでしょうが私は全然お構いなしで目の前のクマの入れ物を凝視した。
「ど、どうした・・・・?」
「同じ物・・・・・・・」
とりあえずゼルガディスさんに貰ったクマをすぐ側にあったテーブルの上に置き、マリーさんにあげようとしていたプレゼントを取り出す。
全く一緒のもの・・・・でした・・・・・
そんなボーゼンとしているときにバンッ!っとドアが開いてマリーさんとゼロスさんまで来ましたが、とてもじゃないけど話せる状況じゃありませんでした。
それに、マリーさんも固まってしまいどうしようかと悩んでいたときに「貸せ」とゼルガディスさんがマリーさんにあげる筈のクマを取ってラッピングし始めました。
「アメリアさん。これ、クッキーです。よかったら食べて下さい」
「ありがとうございます。ゼロスさん」
パカッと貰った包み紙を開けると中には動物の形をしたクッキーがいっぱい入っていました。
そんな時にゼルガディスさんはラッピングし終わったクマを渡してゼロスさんの方にズカズカと歩いていきました。
私はゼロスさんから貰ったクッキーを1個食べてみると美味しかったんです。ゼロスさんお菓子を作るのが上手なんだなぁ〜と今日はじめて思いました。
そしてそれと同時にプレゼントのことを思い出し、
「あ。そうだ。マリーさん。これ。」
「?くれるの?」
「ええ。ホワイトデーなのでバレンタインデーのお返しです」
ニコッと笑顔を向けてマリーさんに私が貰ったものと同じ物が入っている手の平の上に乗っけると、マリーさんは
「ありがとう」
と言ってプレゼントを快く受け取ってくれました。
「どういたしまして」
今日はなにか良い事がありそうな気分になりながら言いました。
ゼルガディスさん、マリーさん、ゼロスさん。これからもよろしくお願いします。




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6029ホワイトデーの朝はドタバタ騒ぎ?獣神官ゼロス編桜井 ゆかり E-mail URL3/14-13:33
記事番号6028へのコメント





この世界での行事の一つに古くからあるバレンタインデーとホワイトデー。もとは女性が男性にチョコをあげ──もちろん本命ですよ♪──、ホワイトデーで男性が女性になにかを返すという行事だった筈ですがねぇ・・・・・何時から義理というものまで配るようになったのでしょうか・・・・・
相当長い年月を生きていますが、昔はそういう行事には関わり合いを持たなかったものですから・・・・・・・
人間界のことを調べる中間管理職になったのも極々最近のことですからねぇ〜・・・・・と言っても100年前ですけどね・・・・
人間にしてみれば『そんなに!?』と驚くでしょうけど僕には昨日のことのように感じますよ。
そう。あれはゼラス様が腹心委員会という活動会に参加したとき、僕も付いていくことになり会議に参加したのですが、内容は至って簡単なものでした。
「次の中間管理職。誰にやってもらおうか?」
フィブリゾ様の口から出た言葉の後に、腹心方全員して僕のことを指差していたんです。そしてその後すぐに
「じゃあ、次の中間管理職はゼロスで決まりだね。頑張ってくれよ。ゼロス」
ポンッと目の前にフィブリゾ様の姿が在るのに肩を叩かれたのです。空間移動をさせたのでしょう。手だけを・・・・・・
この時は流石に感心しました。『やはり、フィブリゾ様だけあってやることが他の腹心様たちと違うのですね』と・・・・・・・
ですが、今思うとあの御方とリナさんを間違えてあっさりと滅ぼされてしまったフィブリゾ様。
いやぁ、あの御方の力は凄まじいですねぇ〜っと感服いたしましたよ。
こんなことを考えていると何処からか悲しい波動が流れて来ますが・・・・・・これはマリーさんでしょうか?
とりあえず、その場所まで行くと、やはりマリーさんが悲しみの波動を出していたようです。
「なにかご用?ボケ獣神官(プリースト)ゼロス」
ボケと言われ少しムッとくるものがありましたが押え込み、
『いや〜、悲しい波動が流れていると思って来てみたんですよ』
「それだけ・・ではないでしょーに」
「まぁ、そうなんですけどね」
本当にそれだけではありませんよ・・・・・・
少し顔を歪めながら思いました。
実はバレンタインデーのときにアメリアさんからチョコレートを貰っているんですよ。それで、ちゃんとそこにあった売店でクッキーを買って袋を買って、そっちに詰め込んだんですよ。あいにく、愛情をこもったものなどを作ると体が消えてしまいますので・・・・・・控えさせてもらいましたよ・・・・・
そう言えばこの方に一回ボロボロにされたことがあったんでしたっけ・・・・・
あの時は流石にからかいすぎましたかね。
マリーさんからチョコレートを貰っても嬉しくないものですから「負の感情の方が良いんですけどねぇ」と言ってみたら蹴りが3発、マリーさん愛用の棒で何回も攻撃されてしまいましたよ。いやー、マリーさんの棒には魔力が宿っていますからねぇ、ものすごく痛かったんですよ♪
「ホワイトデーのことで来たんでしょ?」
「おや。てっきり知らないと思ってたんですけどねぇ〜」
「つい最近まで知らなかったよ」
ほぉ・・・・・・それでは今回もからかってみましょうか?
「ちゃんと貴方にもお返しに来たんですよ。偉いでしょう?」
「そんなお返しは要らない。だから帰っていいよ」
すぐ返されて僕はからかいだと見抜かれたのかと一瞬思いましたがどうやら違かったようですねぇ・・・・・・
もしかしたら、昔に中級魔族をはなったことを怒っているんでしょうか・・・・?
流石にあの時は悪ふざけが過ぎたかもしれませんねぇーっと少し後悔もしたくらいですから・・・・・・
全身傷だらけになってベッドに潜り込んで2日で回復したマリーさんにはビックリしましたけど・・・・・・
まぁ、とりあえず、他の話題でいきますか。
「ふっふっふ。ちゃんとしたクッキーなんですよ。」
「絶対?本当に?毒味とか言ったらぶっ飛ばすからね」
この時ちゃんとうっとした顔を作ってみるんですよ。
まぁ、今回のクッキーは味見をしようが僕には無害ですからねぇ〜。売店で買ったものですから♪
「あのねゼロ────」
「えええぇぇっ!!」
マリーさんが僕に向かってなにかを言おうとすると突然アメリアさんの声が聞こえて、僕とマリーさんは瞬時に反応してアメリアさんの部屋に向かっていきます。
マリーさんがドアを乱暴に開けましたが、アメリアさんの部屋には誰もいません。どうやらアメリアさんは低血圧で甲斐性なしのゼルガディスさんのところにいつものように朝を告げにいったようですね・・・・・・
階段を上りゼルガディスさんのお部屋に辿り着き、マリーさんがまたしても乱暴にドアを開けます。一応は宿屋のものなんですから乱暴に開けるのは止しましょうよマリーさん。
と言おうと思いましたがマリーさんは固まって前を見ていたので僕も釣られるようにそちらを見るとアメリアさんが手に持っているクマと小さなテーブルの上に乗っているクマを発見します。
そして、ゼルガディスさんがそのクマを取ってラッピングをし始めます。
どうやら、アメリアさんがマリーさんに贈るものとゼルガディスさんがアメリアさんに贈ったものが一緒だったようですね・・・・・
まぁ、今ならゼルガディスさんはラッピングで忙しそうですからアメリアさんにクッキーを渡す絶好のチャンスのようですねぇ・・・・
「アメリアさん。これ、クッキーです。よかったら食べて下さい」
「ありがとうございます。ゼロスさん」
にこりと笑って快く受け取ってくれるアメリアさん。視線をずらすと僕を威嚇するような目をしているゼルガディスさんが目に入りましたがほっとこうと思いましたが即座にラッピングをし終えてズカズカと僕の方に歩いて来てアメリアさんとマリーさんの方から離れて
「なにちゃっかりアメリアに贈ってる?」
「嫌ですね〜。ゼルガディスさんには関係のないことでしょう?」
「いーや。関係がある。この生ゴミゼロスめ!さっさと俺達の前から失せろ」
「ナ、生ゴミって人を生ゴミ呼ばわりしないでくださいよ!本当に硬い御方ですね。それもそうですよねぇ。自分自身も固いですからねぇ〜」
「なにを!貴様!」
「少し口調を直したらいかがですか?結構さまになるかもしれませんよ」
「ふん!余計なお世話だ」
それにしても・・・・・何故朝からゼルガディスさんとこんなにお喋りをしないといけないんでしょうか・・・・・?
ホワイトデーは『波乱の日』ですね・・・・・・・(メモメモ)






これで、
3人が終了しました。
でも、ゼルガディス編はちょっと待って下さい。
もうちょっとで書き終わるから。
では〜っ!


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6031ホワイトデーの朝はドタバタ騒ぎ?魔剣士殿編桜井 ゆかり E-mail URL3/14-15:07
記事番号6029へのコメント


一番最後は魔剣士殿♪
起きるのが遅いから出番も減ります。






「ゼールガッディ〜スさん♪
あっさですっよ♪おっきってきっださっい♪」

遠くからいつも俺を起こすときに歌うアメリアの歌が聞こえてくる。
前に揺すって起こされてアメリアに問答無用で鉄拳を入れたらしく霊王結魔弾(ヴィスファランク)のオマケが付いた拳で叩かれて起こされたことが一度あった。
あの時に低血圧で朝は比較的弱いと教え込んで、それ以来起こすときはこの歌に変わった。
まぁ、起きなかったら殴ると脅されているからこの歌が聞こえると一応は意識が朦朧とし、起き上がることは出来るようになる。
「ああ・・・・・アメリアか・・・・・
今日は起こしに来るのが早くないか・・・・・・?」
起き上がってとりあえず、いつものように冷たい言葉をアメリアにかけた。
本当はもっと優しい言葉を掛けてやりたいが、出てくるのは冷たい言葉ばかり。こういう時に自分の性格を呪う。
だが、今日は違う。
今日はホワイトデーという行事の日で、露店で見つけたクマの入れ物の中に飴玉が入っている・・・・アメリアが気に入りそうなものを選んで買って来た。
「そんな事ないですよ。いつもと同じ時刻です♪」
「そういえば今日はホワイトデーという行事だったな」
俺の発言に相当ビックリしたのかアメリアは目を見開いて「ね、熱でもあるんですかっ!?ゼルガディスさん!!」とあたふたあたふたと慌てる。
そんなに今の俺の反応は珍しいのか?とアメリアに聞きたくなるが「ええ。珍しいです」などと肯定されたら沈んで暗くなってしまうだろうから止めた。
一応いつものように「あのなぁ・・・」と呟くとアメリアの動きが即座に止まって今度は考え込み始めた。
まぁ、なにを考えているかは想像できるんだが・・・そんなに考えていても困る。
「ほら。やるよ」
ぽてっとアメリアの手の上にプレゼントであるクマを置くと、
「えええぇぇっ!!
こ、これって・・・・・・」
「ど、どうした・・・・?」
「同じ物・・・・・・・」
よく分からないが音響爆弾のような声を響かせてがさがさと探って出したのは俺が渡したものと全く同じクマ。
どうやらマリーに渡すホワイトデーのプレゼントらしいな・・・・
そう思っていたときにマリーとゼロスがドアを乱暴に開けて入ってくる。
アメリアの声を聞いてすっ飛んで来たんだろう。だが、何故ここにゼロスがいる・・・?
そんな奴よりも固まって悩んでいるアメリアの姿が目に入るものだから少し協力してやろうと思い「貸せ」と言って戸棚の中に入っていた包装紙とリボンを取ってラッピングをする。
こうすればすぐに同じ物だとは分からないだろうからな。
そんな時にゼロスがアメリアに近付いて
「アメリアさん。これ、クッキーです。よかったら食べて下さい」
「ありがとうございます。ゼロスさん」
と袋を渡している姿が目に入る。
イライラしてきてラッピングがうまくいかない。
アメリアのにこやかな笑顔を見て、やっとラッピングが終了し、それをアメリアに渡すと俺はゼロスをアメリアから遠ざけるように隅の方に押し寄せた。
「なにちゃっかりアメリアに贈ってる?」
「嫌ですね〜。ゼルガディスさんには関係のないことでしょう?」
「いーや。関係がある。この生ゴミゼロスめ!さっさと俺達の前から失せろ」
「ナ、生ゴミって人を生ゴミ呼ばわりしないでくださいよ!本当に硬い御方ですね。それもそうですよねぇ。自分自身も固いですからねぇ〜」
「なにを!貴様!」
「少し口調を直したらいかがですか?結構さまになるかもしれませんよ」
「ふん!余計なお世話だ」
コイツだけは今ここで討ち滅ぼしたいぐらいにムカツク奴だか、今ここでは無理そうだ。
アメリアが幸せそうに笑っている。
今はそれだけでいいのかもしれない・・・・・






ひねりも何にもない只の話し。
これは、友達が「ホワイトデーでゼルがアメリアになにか返すのをやったらどう?」と言われてついこないだ思い付いたものです。
なかなかピンッ!と来なく、自分も勉強と生徒会活動に追われる身でそんなに長いのは書けない。
ずっとウンウン唸っていたんです。
ですが、3日前、自分もバレンタインデーで貰ったチョコレートのお返しになにかを作らなくてはいけない。だったらこれをもとにすればいいんじゃないか!
と、思って私のチョコレート作りと同時進行(は、言葉のアヤ)
それに、誰にでも快くあげそうなマリーさんも物語の中に混ぜて、完成しました。
甘甘にはなりませんでしたが、書いててとても面白かった♪


では、桜井ゆかりでした♪
次ぎからは異世界シリーズに戻ります。


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6042黄金の羅針盤6話桜井 ゆかり E-mail URL3/14-22:40
記事番号5973へのコメント


とりあえず最後です。
一応暗いまま終るので私は一足先に逃げ──じゃない帰ります。
言っておきますが、リナ&ガウリイファンの方へ。
読まない方がいいかもしれません・・・・・・

では、それに該当しない方は読んでどうぞ。






「・・・寒い冬の大地に顔を出した小さなオーロラ。その中に小さな橋が掛かる。
橋の先は違う世界に繋がり、ダストの根元のある世界に導いてくれるだろう」
身を窓から乗り出し、空に輝くオーロラを手で取るように真っ黒のドレスを着た魔女アリアが手を伸ばしていた。その姿は魔女という言葉が似合わず、天に戻る翼を欲しがる堕天使に見える。
アメリアは頭を抱えながらベッドから起き上がる。それと同時に慌ててアリアが窓枠に座った。
「お、お目覚め?」
「・・・・ここは・・・・?」
まだ頭がぼんやりしているのだろう。ゆっくりと問いかけ慌てている事に気付かない。
「ここは貴方の部屋。他の人は目覚めたから、後は貴方が食堂に行けばあたしの仕事は終る」
「みんな無事なんですね・・・・よかった」
「そこにかけてあるドレスを着て食堂へ行ってよ」
ハンガーに掛かっていた真っ白いドレスを指を差して「早く来なさいよ」と言って冷ややかで冷酷な目線を一瞬送り部屋から出ていく。
「・・・・魔女さんが用意したわけじゃなさそうですね・・・・・」
言い、アリアが消えた扉をしばし見てからアメリアは掛かっていたドレスを取り、素早く着替えた。
白いドレスは際立ち、これで背中に翼が生えていれば最もはっきり見え燦然と輝き、燃えている天使『熾天使(セラフィム)』のように見える。
そしてこの時「クリュー?」クリュースモンがいない事に気が付いた。周りを見渡すが何処にもいない。だけど、近くにいるという感じが強く今までいなかったのに気付かなかったのだろう。
アメリアは不安な心を落ち着かせながら自分の一分の存在を探してみる。すると、この扉の向こうにいるというのが分かる。
そーっとドアを開き向こう側を見てみる。すると、全員が正装をしたカッコで大人しくイスに腰掛けている。こう見ていると、まるで主役の登場を待っているようにすら感じられる。
「わぁ・・・・・・・・皆さん綺麗ですぅ。それに、カッコイイですぅ」
アメリアが正装した全員の姿に見惚れていると羅針盤が勝手に動き始めた。
《寒い冬の大地に顔を出した小さなオーロラ。その中に小さな橋が掛かる。
橋の先は違う世界に繋がり、ダストの根元のある世界に導いてくれるだろう》
すべての言葉がハッキリと聞こえた。そして、それと同時に「何処かで聞いた事があるような・・・・・・・・」と悩み始めた。だけど、一向に思い出さず悩んでいたときに急に手を引っ張られる。
「肉片になりたくなかったら早く来い」
顔さえハッキリと映るほど綺麗になっている鎌の刃を見て、アメリアは息を飲み込み歩きだした。そして、スッとアリアが指でさした席に座る。
座っているイスは高級品のようで金が入っている。そして、目の前のテーブルも何処かの王族が使うテーブルのように長くその上にずらりと料理が並んでいる。これだけの料理を前にリナもガウリイも動かないのには訳があった。この部屋全体になにか只ならぬ緊張が走っているからだ。そう、喩えるならば処刑台に立っているような緊張感・・・・・・・
「さてと、この食事はね、あるお方があなた達にと用意されたもの。遠慮はしなくてもいい。それと、毒なんか入っていないわ。入ってたらあたしも食べれないもの」
立って言ったアリアは自分の席に座りワインを取った。
「最後の晩餐なんだから、精一杯食べるといいよ」
『───────!!』
リナ達に衝撃が走る。そして、そんな中おもむろに声を上げた者がいた。
「なぁ、最後の晩餐ってなんだ?」
ズドガァンッ!
リナや、アメリア、アリアも含めてガウリイ以外派手にコケる。そんな中一番最初にダメージ回復したマティリナスが説明した。
「いいですか?ガウリイ様。
最後の晩餐っていうのはですね、死ぬ前の夕食ってことです!」
「おぉ、そうなのか。ってことは、今、夜か?」
ズズゥ────・・・・・・・・
まだ回復していなかった面々は床を滑った。
「外を見れば気付くでしょ!このボケクラゲ!!」
ゲシ!
今日はリリーモンがいない為にリナはガウリイに蹴りを食らわせた。ガウリイはイスの上から落っこちて上を向いて「だって、外明るいぞ」と外を見ながら言う。
確かに外は明るくとても夜だとは思えなかった。だが、本当に今は夜。それで、ガウリイも納得がいかないのだろう。
「白夜よ。白夜」
「白弧?」
「白夜だ。ド阿呆!つまりは、夜でも明るいって事だ!」
「どうして明るいんだ?」
「多分説明すると眠くなると思いますよ。ガウリイ様ですから・・・・・・・」
本当に眠るだろう・・・・・・・全員一致でこう思ったに違いない。
「それでもいいから説明してくれよぉ」
「それについてはあたしが直々に説明してあげるよ。
白夜っていうのは北極や南極に近いところで太陽が地平線下に沈まない事に、夜でも空が薄明るいことのことを言うの。別名白夜(はくや)」
アリアが説明し終わる頃には気持ち良さそうに眠るガウリイの姿が目に入る。
『やっぱり寝たじゃない(ですか/か)・・・』
と、全員の声が合わさり全員ため息を漏らした。

「アリア、最後の晩餐だと言ったな?お前もそうなのか?」
食事奪い争奪戦をやっている3人をほったらかしにしながらゼルガディスはアリアに尋ねた。
「へ?あたしは違うに決まってるでしょ!な、あの方に限って!」
「な?」
ゼルガディスではなくマティリナスが今度は聞いてくる。すると、「間違い!」と声を張り上げて反論する。
「なーんだ。てっきり私はナイトメア様が裏で手を引いているのではないかと思いましたが、違ったのですね」
ドキッ・・・・・平然を装うとしているようにアリアの肩がピクリと跳ね上がるのをマティリナスは見逃さない。小声で「ふーん」と面白そうに呟くも誰も気が付かない。
「そーいえば、じじいは今頃何をしてるんだろうな」
「神経痛を抉らせているとか・・・・?」
「本気で言ってるのか?ティス・・・・・」
真面目顔で言っているので冗談のような気もしながら恐る恐る聞いてみる。
「じょ、冗談に決まっています!そりゃあこの前まで神経痛に悩まされているという大発言を耳にしてしまいましたが、もう大丈夫でしょう。でも一応は御老体ですし、そろそろ死んでもおかしくないでしょう?」
「慌て過ぎて話が変わってるぞ・・・・・ι」
「あ・・・・・で、でも、神経痛の話は本当です」
何故か『神経痛』という言葉に拘る。すると、ボソッと「アイツも悩みを抱えていたんだな・・・・」と言いながら神経痛で腰を痛めている自分の祖父の姿を思い浮かべる。
「あ、でも、毎晩毎晩『ゼルガディスが冷たい』って泣いていました」
「アイツ、一回殺す!」
いきなり青筋を立てて怒り出すゼルガディス。結構喜怒哀楽の感情が激しい人物である。
「返り討ちに遭いますよ・・・・・」
頭を抱えながら言うマティリナスの台詞にゼルガディスは隅の方で暗くなった。
ゼルガディスの祖父でアメリア達が住んでいた学寮の寮長を勤めるレゾにゼルガディスは一回も勝ったことがない。勉強でも研究中の薬の開発でも、かけっこでも腕相撲でも・・・・・・エクセトラ・エクセトラ。どれもレゾが反則しているのではないかというぐらいに負けてばっかり。流石に小さい頃からそんな家族と一緒に住んでいるものだからマティリナスも「止めたら?」といつも言っていたが「やる!」と根拠のない自信で挑んで負けて来ていたのを知っている。
「マティリナスさんってゼルガディスさんの事をよく知っているんですね〜」
「もちろん、妹ですから」
ニッコリと答えたマティリナスの台詞にアメリアはぼーぜんとなる。ずっと動かないアメリアに「?どうかしましたか?アメリア様」とマティリナスも心配顔で聞いてみる。
「え!?い、いえ。なんでもないです・・・・」
「ふふっ。大丈夫です。私にとっては『お兄さん』でしかありません。
にしても、アメリア様が私のお義姉さんになるかもしれませんね」
ぽんぽんっと頭を叩かれる。そして、アメリアは視線を上に向けた。ちょっと上にあるのはマティリナスの顔。どう考えてもマティリナスの方がお姉さんに見られるだろうなぁ〜っとアメリアが思ったのは言うまでもないだろう。


「橋は完成し、破壊者は橋を渡る。
人間は死に、生きている人間は破壊者を追う。魔女は死に絶える・・・・?」
アリアはオーロラの真下の岩の上にいた。
この場所には管やいろんな機械がところせましと並んでいる。そして、オーロラの中に見えるのは小さな橋。
この橋はダストの力で作られていくらしい。つまり、ダイモンを形どっている力で・・・・・
「あたしが・・・・・死ぬ・・・・・?」
自分で言った台詞に疑問を持ちぽつりと呟いた。
「あら?アリア。早かったわね」
「ナイトメア様・・・・・と、シャブラニグドゥ・・・・
少し教えて貰いたい事があるの!」


「んで?どーして、こんなところに来なくちゃいけないのよ!!」
「・・・・・あれを見てもそんな台詞が吐ける?」
リナの言葉にうんざりしながらアリアはある方向を指で差す。そこには昨日から行方知れずになっていたダイモン達が檻の中に入っていた。
「リリー!」
「それ以上近付かないで貰おうかしら?」
グゥゥゥ・・・・・と低い唸り声を上げたシャブラニグドゥがリナの前に出る。
「ナイトメア様!?」
アメリアが驚きの声を上げた。そして、ゼルガディスとマティリナスが目を見開く。
「い、犬・・・」
マティリナスは別にナイトメアだったからではなくダイモンのシャブラニグドゥが犬だったから。
「おれ達をどうするつもりだ!?」
「もちろん死んでもらうに決まってるでしょ?」
「なんのためにだ!」
「このオーロラの中に橋があるでしょ?その橋になってもらうのよ」
『橋!?』
オーロラの中にある橋に驚き声を上げる。
「オーロラの中にダストを溜め込んだの。そして、ダストはダイモンを形どっているものなのよ」
ナイトメアの代わりにアリアが言葉を紡ぐ。
「それで、子供からダイモンを離して橋にすると言う訳ですか。これが、子供さらいの原因でしたか・・・・」
「寮長様もそれで、毒を・・・・・」
「あの時は助かったわ。アメリアちゃん」
「結果的に私は悪を助けたということですね・・・・・」
苦笑いをしつつナイトメアを見るアメリア。そして、静かに「そう」とナイトメアは告げた。
「まぁ、そのお陰であたしは橋を作り上げれたのよ!アリア。叩き斬ってしまって」
「はい」
ナイトメアの命令を受けて瞬時に鎌を取り出し、振るい始める。なにも力を持たない人間が魔女に勝てる訳もなく只逃げ惑うばかり。
「覚悟!」
全員バラバラに逃げるものの飛べるアリアの方が断然速くリナは背中を取られる。
『リナ───!!』
ダイモンとガウリイの声が合わさり叫んだ。
ガウリイは言いながら走り、リナの前へ出る。
そして、アリアの振り下ろした鎌が切り裂いたのはガウリイ=ガブリエフの大きな背中だった。確実に心臓を切り裂いており死の前の苦しみがなくあっさりと死んでしまった。
「あらら。ダイモンを持っていない奴を殺してもなんにもならないんだけどね。まぁ、いいか」
人を殺したというのに平然とした態度を取るアリア。今度狙っているのはリナ。だけど、リナは突然のガウリイの死にただただ呆然とするばかり。
最後の言葉などをいう時間などはなくガウリイは息絶えた。リナはその現状が理解できなくて動く事が出来なくなっていた。
「お別れはお早めにって言いたいけど、天国で会いなさい!」
問答無用で鎌を振り下ろすアリア。そして、キィィィっという金属が擦れるときに出る音が響きアリアは顔を顰めた。
「残念だったけど私達も居るのをお忘れなく」
そして、アリアの前にいる人物は何処から持って来たのだろうか、パイプのような金属を持ったマティリナスだった。そして殺気を滲み出しながら「これでも剣(レイピア)の使い方には少々自信があります」とじりじりとアリアに迫っていく。
「大丈夫ですか!?リナさん!」
アメリアは慌ててリナのもとに駆け寄り様子を確かめてみるものの普通に喋れる事すらできず、頭を抱えずっと「ガウリイ・・・・ガウリイ」と同じ言葉を繰り返していた。
「はぁっ!!」
キィキキィ!キィキキィン!!
明らかに魔女アリアが優勢なこの勝負。長引けば結果は見えている。マティリナスは切り掛かってくるアリアの鎌を止める事が精一杯で攻撃など出来ない。
そんな時、アリアはスッと鎌を上に向かって投げた。これはいけるかも!そう思ってマティリナスがアリアの懐に入りパイプを振り下ろそうとしたときアリアの不思議な笑みが目に入り「その笑みは何の意味があるのです?」と聞いてみる。
すると、次の瞬間悲鳴が上がった。
「ガウ・・・・・・リイ・・・・・」
「リナさん!!」
リナの体には大きな鎌が刺さっていた。あれは上に投げたわけでなくリナに向かって投げたものだったのだろう。
まだ息があるもののこのままでは多量出血死で死んでしまうが、アメリア達ではどうにも出来ない。
「次ぎはあなた達」
「その必要はもうないわ!魔女アリア」
無防備にナイトメアに向けていた背中にナイフが一本刺さっていた。それも、きっちり心臓のところに・・・・・
「もう、貴方は要らないわ。いえ、橋に使わせてもらうわよ」
アメリア達のところからでは見えなかったが、ナイトメアは大きなボタンを一つ押した。
そのボタンで作動する機械だったようで、音を立てて作動し始める。
「行って下さい!この3人は私に任せて。さぁ、行って!」
「ティス・・・・・お前も切り傷が出来ている筈だろう!?そんな状態で・・・・・・」
「いいから!私の事は構わないで!早くナイトメア様を止めて!!」
ここまで真剣に言ったマティリナスを見たのは初めてだったかもしれない。ここまで一つの事に集中する者ではなかった筈。
「分かった。アメリア行くぞ」
「え・・・・!で、でもマティリナスさんが!」
「ティスが言ったんだ。アイツの意志を無駄にするな!」
「私は死んでないですよ!!」
大声で叫んでいるマティリナスの声が聞こえていないのか。ゼルガディスはアメリアの腕を取って走っていく。
「クリュー、レイ。早く私達に乗って下さい!」
途中に捨てられていたダイモン2匹を拾い上げナイトメアのところに走っていくものの少し遅かった。
二マリと笑みを浮かべながら橋の中に消えていった。
「行くか?」
「もちろん。悪をこの世の中に蔓延らせるわけにはいきません!」
「あたし達ダイモンに異議無し」
「私達には真理計もついてます!大丈夫です」
2人は顔を見合わせ橋の中に消えていった。本当にナイトメアと同じところに出れるかどうかは分からなかったが・・・・・・

「エリー・・・・・・この2人はちゃんと同じお墓に入れてあげましょう。
それから、また帰ってくるときの為に支度をしておきませんと・・・・・」
「そうよね・・・・・大丈夫だよ、私達は一人じゃない。仲間がいるもの」
「・・・・・そうですね・・・・」
マティリナスはここにお墓を作ってあげる事にし、この世界での事件は終了したと思っていた・・・・・・


そして、羅針盤・・・・金で出来た黄金の羅針盤はこの世界で最後に一つだけ言った。
《2人と2匹は新たな冒険に出、残った一人と一匹は2人の援護をすることになる》
と───────────・・・・・