◆−聖王都動乱ふたたび・・・その8−隣のLおねいさま(3/17-00:29)No.6082
 ┣さりげにガウリナ♪−ゆえ(3/18-02:55)No.6095
 ┃┗ガウリナに転向か!?−隣のLおねいさま(3/19-00:53)No.6113
 ┗聖王都動乱ふたたび・・・その9−隣のLおねいさま(3/20-02:49)No.6122


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6082聖王都動乱ふたたび・・・その8隣のLおねいさま E-mail 3/17-00:29


  こんにちわ。アイデア浮かびません、いつまでたっても話は進展を
見せません。すいません。私のアイデア不足です。それではまたまた
大した進展なしのその8をお楽しみください(ぺこり)

**********************************

  『フィルさん、すいません黙っていて』

  あたしは今アメリアのこと、ことの事情をフィルさんに話している。フィルさんは黙り込んで目を瞑っている。嘘をついたのは悪いわ、こりゃあ怒られても仕方ないわね。
あたしは覚悟をきめる。

  『起こってしまったことを責めても仕方なかろう。それに御主のせいでもなかろう、リナ殿』

  良かった〜この人が平和主義者で。ほっとあたしは息をつく。

  『リナ、嫌な予感がする。急いだ方がいい』

  ガウリイがせかすってことは急迫してるってことね。ゼルのやつのことだからどうせ勝手に神殿に向かっているだろうし。相手はゼロス。ただの人さらいじゃないんだから。

  『必ずアメリアを助け出してみせます』

  『頼んだぞ。わしも必要とあらばなんでも協力しよう』

  まさか、フィルさんもついてくる気!?
  
  『今、御主わしが直に協力すると思ったじゃろう』

  う・・・。ははは違うわよね〜さすがに(汗)

  『じゃ!行くわよガウリイ!』

  『おう!』

  あたしたちはいつもの合図で走りだす。ゆっくりなんてしていられない。ゼル一人でどうにかなる相手じゃない。ゼルにもしものことがあったらそれこそアメリアに恨まれるわ!!
  ここはなるべくいらない魔力を使いたくない。翔封界を使わずに走る。そういえば最近こんなに緊迫して走ることがなかったのか・・・体力が落ちてる。

  『リナ!ちょっと待て』

  いきなりガウリイがあたしを呼び止める。何?もう!急いでるのよ!!
急ごうって言ったり、待てって言ったりどっちなのよ〜。

  『お前さん、調子悪いだろ』

  この男は・・・。隠していても見抜かれるのね。

  『大丈夫よ』

  『確実に体力が落ちてるじゃないか。無理をするなよ』

  あたしに近付いてきてくしゃっと頭をかき回してくる。

  『無理はしないって約束しろ』

  さっと小指を差し出してくる。
 
  『指きりげんまんだ』

  おいおい・・・あたしはガキかいっ!!もう、仕方ないんだから。

  あたしも小指を差し出して指きりをする。大丈夫よ、もうあんたを心配させるようなことしないから。

  『ちゃんと約束したわよ。じゃ!急ぐわよ』

  あたしたちは再び走り出した。
  
  見えて来た!あそこね!神殿はもう目と鼻の先。あたしは拳を強く握りしめた。

****************************************
  がたん。

  誰もいないようだな。それにしてもゼロスの奴どこにいやがる。

  神殿の重いトビラをあけると目の前には立派な赤の竜神の彫刻が目に入った。
ほう・・・これはかなりいい石を使っているな。さすがはセイルーンだ。

  ひやりとした彫刻の感覚が俺の手に伝わってくる。ってこんなことしてる暇はないんだ!アメリアは??ゼロスのやつは?フィルーゼは?
  神殿とはいうもののかなり狭いな。高さはあるが・・・。あと目につくのは奥の方にある祭壇ぐらいだな。何かの行事にでも使うためのものだろうか?

  『ゼル!』

  いきなり後ろから聞き慣れた仲間の声がした。カツンカツンとブーツで音を立てて警戒しつつゆっくりとその相棒と入ってくる。

  『どうやら間に合ったみたいね。一戦交えていたらどうしようかと思ってた』

  『どうやらここには誰もいないらしい』

  リナはいぶかし気な顔をして辺りを見回す。しばらくして目を閉じて精神を研ぎすましている。僅かな気配や魔力を感じとろうという作戦か。

  『う〜っ。本当にいないわ』

  しばらくしてリナも俺と同じ結論に至った。ここから先どうすればいいのだろう?
フィルーゼは神殿に来いと言ったが・・・。

  『フィルーゼ!いたら返事しろ!』

  叫んでみる。原始的な方法だな。

  し〜ん。

  やっぱり無駄だったか・・・。俺としたことがこんな手段を使うこと自体あさはかだった。

  『リナ!あれを』

  ガウリイの旦那がリナに一点への集中を促す。旦那は勘が動物のように鋭いからな。
俺も期待を膨らませて凝視する。

  『紙?今さっきはなかったはずよ』

  リナはそうつぶやいて紙を拾う。

  『なんて書いてあるんだ?』

  覗き込むが何も書いていない。

  『何も書いてないわ、残念だけど。今回ばかりはガウリイの勘も役に立たないか』

  こういうのを確か昔レゾのやつから聞いたことがある。見た目は思いきり白紙だが魔力の光を当てることによって文字が見えるという仕掛けを・・・。ものは試しだ!やってみよう。

  『光り』

  みるみるうちに文字があらわれる。・・・やっぱりな。

  『すごいすごいわ、さすがはゼル!博識〜』

  リナは目を光り輝かせて文字が出てくる様を食い入るように見ている。
しかし、その後リナの目は輝きを失った。それは紙の内容を見たからだ。そこには

  『クエスト1を達成するためにはクエスト2を達成しましょう。クエスト2は僕達がどこにいるのか探しましょう。そうそう、早くしないと姫の命が危ないですよ。ヒント、セイルーン王宮の中です』

  ふざけるな。確かにすんなりとクエストが攻略できないとは分かってはいた。
探すって言われてもとてもじゃないが検討もつかん。だいたいなんでこんな回りくどいことをする?何のために・・・。

  『まだ準備が整ってないってやつね』

  リナが鼻で笑った。・・・そうだな、何かを起こすのにはまだ早すぎるってことか。

  『大掛かりだな、あいつにしては』

  『あたしたちをひっかき回して心配させて、不安にさせて楽しんでるんでしょ。魔族の使う手段よ』

  アメリアが心配だ。何かに利用されてないといいが・・・。  

  『リナ、ここにはいないようだし、いったん王宮に戻ろう』

  『そうね、また向こうからアクションかけてくるでしょ』

  おれたちは神殿を後にした。何となくまたここに来るような気がした。ここはただの神殿ではないような気が自分の経験から感じられたからだ。

  宮殿に戻っても、探すようなことはしなかった。きっと無駄だからだ、分るわけがない。あいつらは空間を渡ることができるのだから。俺もリナたちも今は自分が割り当てられた部屋に戻っている。

  焦るとあいつらの思うつぼだからな。俺は自分に言い聞かせるように、焦る心を落ち着かせるように心の中で呟いた。でもこれが焦らずにはいられない。失いたくないものを失っていくような喪失感に襲われそうになる。『あいつは無事だ』と心の中で分かっていても納得がいないのか不安に襲われる。

  『フィルーゼ!どこだ』

  燃え盛る炎の中を俺は探し続けた。まさかこの研究所が襲撃にあうなんて思ってもみなかった。ここはまだ誰にも知れてないはず。

  『ゼルガディス坊ちゃん!いませんぜ』

  他の動ける奴らも手分けして探していた。あいつは簡単には出れないような場所にいつも入れられていた。

  『くそ!なんのために俺は修行を重ねているんだ?』

  俺は独り呟いた。俺は自己満足のためだけに修行をしているのではない。大切なものを守れるように修行をしているんだ。だから強くなりたかった。

  俺の両親は死んだと聞かされていた。襲撃にあった時に殺されたらしい。レゾのやつは『聖人』と言われていたが、それを面白く思わない人物がたくさんいた。レゾの外出時を見計らっては嫌がらせのようにして襲撃してきた。ここはそんなやつからさけるようにして作られた特別な場所。辺りには複雑な結界が張られていた、ここでは何か特別なことをしようというレゾのやつの趣向もあったらしい。 

  『わあー!!!ゼル・・・ゼ・・ゼルガディス坊ちゃん!!』

  今さっきのやつの尋常じゃない叫が聞こえた。

  走った。残り火も気にしないでとにかく走った、少し髪の毛がこげたし、軽いやけどを負った。でも走った、そして俺の目の前には・・・

  『フィ・・・フィルーゼ!!!!!』
  
  あいつの無惨な光景。何もしてやれなかった。俺は・・・何のために?涙もでなかった。何を信じていいのやら、何を言ったらいいのか。呼吸の方法すら忘れてしまうような感覚。俺は・・・一生忘れることは出来ないだろう。

  それから俺は狂ったように力を求めるようになった。大切なものを守れなかった自責心から。何もかもが力でしか解決できないんだ!と心を閉ざし、捩じ曲げてしまった。

  物心ついてから他人の面倒などみることはなかった。いきなりやってきた小さな客人に初めは戸惑ったもんだ。でもなんとなく家族ってものが存在したらこんなものなのか?と思って少し幸せを感じた。守るものが出来た。兄として、あいつの兄として一生懸命だった自分が今想像すると少し笑える。悪戦苦闘していた自分に・・・。
  
  そして結局今も大切なものを守れないのか?アメリア・・・絶対に守ってみせる。
自分の命にかえても、必ず。

  コンコン。

  俺の部屋をノックする音がした。ゼロスかはたまたフィルーゼ??

  『ゼル、いる?文献を読んでいて達した推測があるんだけど聞いてくれるかしら?』

  リナか。あいつなりに色々調べたらしいな。

  『ああ。入ってこい』

  入って来たリナは部屋にある椅子にかけるとゆっくり自分の推測を語りはじめた。

  『昔からセイルーンでは紛争がたえなかった。それには魔族が関わっていることが多かった、ただの継承争いではない。まず、そう推測したわ』
    
 ふむ。ま・・・そう推測してもおかしくないな。

  『それで、これは推測中の推測。笑ってくれてもいいわ』

  いつになく真剣な眼差し

  『ここの城下町を含めセイルーンは特殊な形でしょ?それは白魔術を増幅してるってのは知ってるわよね?でもそれはほんの末端に過ぎないと思う』
  『何か本当は他の目的で作られたということか』

  『そう。でもそこまでは分らないわ』

  ふむ。ただの大掛かりな増幅機ではないということか。昔からあの形には破魔の力があると言われている。それ以外にいったいなにが?

  ぱちぱちぱち。
  
  どこからともなく手をたたく音が聞こえる。

  『誰だ!』

  リナも椅子から立ち上がる。

  『ははは。さすがです。いい読みです、実にいい読みですリナさん』

  ゼロスか!しかし声しか聞こえん。

  『このリナ=インバースにかかればお茶の子さいさいよ』

  『アメリアを返せ!』

  『おっと僕達を探してくれないと困ります。そうそうあなたたちには言っておきますが早くしないとアメリアさん死んじゃいますよ』

  狂気を含んだ声。笑いを押し殺したような声でゼロスは言い放った。

  『ふん。そんなこと言われてもセイルーン王宮の中は広いわ、それにあんたたち逃げるかもしれない。空間を渡れるんだから』

  『僕達は逃げも隠れもしませんよ。セイルーン王宮の事は一番詳しい人に聞くのが一番ですね。可哀想なあなたたちにヒントです、『初代セイルーン王』そう聞けば分る人にはそれが何を指してどこのことか分るはずです』

  『はっきりと白状しなさい!』

  『貴様、いい加減にしないか!』

  『これが最大のヒントです。ではお待ちしていますよ』

  それを最後にゼロスの声は全く聞こえなくなった。

****************************************

  『火炎球!』

  目の前の壁が見事に破壊される。奥に進めば進む程懐かしい感じがただよってくる。
思わず私は目を閉じる。

  もうすぐよ・・・もうすぐ。あなたに会える。長かった、とっても長くて待ちくたびれた。あなたと一つになるのに一体どのくらいの月日が過ぎたのか・・・。

  『フィルーゼ?』

  はっ!!ゼロスちゃん。何時の間に・・・。ちょっとびっくりした。

  『ゼロスちゃん。そろそろね』

  『あなたは本当にそれでいいんですか?』

  何を言ってるんだか・・・その為にゼロスちゃんと一緒に色んなことしてきたんじゃない。

  『何を言ってるの?それでいいからしてるのよ』

  そう言うとゼロスちゃんは満足そうに笑った。

  別に魔族のいいなりになっている訳じゃない。私の中にある『記憶』がそうしたい、そうさせてくれとせがんでる。最近どれが本当の『フィルーゼ』なのか分らなくなってしまってる。オリジナルの自我との同化が始まっているのね。それに長い間魔族と一緒にいたせいで魔の属性の影響も受けている。邪悪な『私』の形成も少なくとも始まっているはず。ううん?ゼロスちゃんと出会う前から、お父様=レゾと出会った時からね、正確には。

  それにしてもここは人が『あれ』から歩いた形跡がない。かびくさい・・・。しかも足下ぬめぬめしてるし、ドラマティックな展開には不向きな場所ね・・・。

  『フィルーゼ、僕はいつもの無邪気なあなたが一番好きです』

  『ばか言わないで、嘘ついちゃって。なんとも思ってないくせに』

  そういいつつ隣を歩いていたゼロスちゃんの首に腕を回した。冷たい身体。
いつ抱き締めてもこの人からは暖かみが感じられない。

  全く・・・御機嫌取りかもしれないけど、私はお間抜けなオリジナルではないわ。
私は心の中でそう呟いた。

  
 ********************************

 フィルーゼ『作者のばかばかかば〜(叫)
 作者『なんか文句あんの?』

 フィルーゼ『なんでもない・・ぼそぼそ』
 作者『はっきり言わないといらつくのよね』

 フィルーゼ『え〜ん!だっておどしてきたから』
 作者『おどしたんじゃないって!』

 フィルーゼ『ほら、脅してる』
 作者『うるさい!さっと言いなさい』

 フィルーゼ『今回の私まるっきり悪女じゃない!』
 作者『それで?』

 フィルーゼ『う・・・。だってだって、誕生当時はこんな設定じゃなかっ    
       たし』
 作者『これとそれとは別問題』

 フィルーゼ『私はただのゼロスちゃん好きな女の子でいいのにい』
 作者『そのうちちゃんと見せ場作ってあげるから』

 フィルーゼ『わ〜いい(はあと)』
 作者『単純なやつ』(ぼそ)

 ゼロス『僕なんてまるっきり悪人・・・』    
 








   


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6095さりげにガウリナ♪ゆえ E-mail 3/18-02:55
記事番号6082へのコメント

こんにちわゆえです〜♪

>  『確実に体力が落ちてるじゃないか。無理をするなよ』
>
>  あたしに近付いてきてくしゃっと頭をかき回してくる。
>
>  『無理はしないって約束しろ』
>
>  さっと小指を差し出してくる。
> 
>  『指きりげんまんだ』

あああああああああああああガウリイっっ!くうっ!指切りかぁっ!!
もう私はこのシーンでくらくらでした。
リナもちゃんと指切りげんまん♪でしたし。
うふふふふふふ。やはりガウリナはいいですねぇ♪

>  そして結局今も大切なものを守れないのか?アメリア・・・絶対に守ってみせる。
>自分の命にかえても、必ず。

ゼル、自分を追い詰めてますぅ〜
大切なモノを護りたい。言うのは簡単、でも実際にはこれほど大変なこともない。
うう、切ないです〜


>  別に魔族のいいなりになっている訳じゃない。私の中にある『記憶』がそうしたい、そうさせてくれとせがんでる。最近どれが本当の『フィルーゼ』なのか分らなくなってしまってる。オリジナルの自我との同化が始まっているのね。それに長い間魔族と一緒にいたせいで魔の属性の影響も受けている。邪悪な『私』の形成も少なくとも始まっているはず。ううん?ゼロスちゃんと出会う前から、お父様=レゾと出会った時からね、正確には。

おぅ・・・・・フィルーゼちゃんの謎、分かりそうで分からないですねぇ・・・・
アレがいるっというのとは違いますよねぇ。。。。

> フィルーゼ『う・・・。だってだって、誕生当時はこんな設定じゃなかったし』
> 作者『これとそれとは別問題』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだか身につまされる会話です・・・・
似たような話をしている奴が此処に・・・・・


> ゼロス『僕なんてまるっきり悪人・・・』    

悪人やん(笑)魔族だし。
善人の魔族なんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いたらいたでこわいですね。


ああ、気になることてんこもりっ!
次回たのしみにしますっ。

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6113ガウリナに転向か!?隣のLおねいさま E-mail 3/19-00:53
記事番号6095へのコメント

  コメントありがとうございます!

  う〜ガウリナ好きなんですよ実は。それに書きやすいんで・・・今回ゼルアメで書いてるのを少し後悔してます。私が書くとどうも暗くなる。
がんばって書かねば・・・そろそろホントにアイデア尽きそうです。

  ゼロス『ってことで今度からはこの僕、ゼロスが書かせていただきま
      す!!』

  リナ『待ちなさい!あたしがスレイヤーズの主人公なんだからやっぱ
     順番的にあたしに好きなように書かせるのが普通でしょ?』

  ガウリイ『リナ〜、書くんなら俺も登場させてくれ〜』

  アメリア『リナさん!リナさんが書くと話が破壊的かつ暴力的になりか  
       ねませんっ!ここは私の正義の勇者の話がここ、【書き殴    
       り】はふさわしいに違いありませんっ!』
  
  ゼル『勝手にしてくれ・・・』

  フィルーゼ『私はかっこいいゼロスちゃんが踊りながら敵をばったばっ
        た倒して最後に囚われの姫=私を助けにくるロマンあふれ
        る話がいいなあ』

  ゼロス『その踊りながらって・・・』

  フィルーゼ『きゃ〜言っちゃったっ!暴爆呪!!!』

  リナ『興奮してそんな無茶苦茶な呪文唱えるな〜!!』    

  ゼル『変わってないな、お前』

  リナ『何関心してんのよ!あんたね〜どういう教育してたのよ!』

  ゼル『俺じゃない、教えたのはレゾだ』

  作者『あのさ〜やっぱ私がなんとかがんばってみるわ。だってあんた
     たちに話を任せておけないし、無茶苦茶になりそう・・・』

  一同『そんな〜』     
 
  
  ってな訳でがんばってみます。うちのフィルーゼはゆっくりそのうち
正体を明かしていくつもりです。っていうかこの話はいつ終わるんでしょう?(聞くなよ)

  あ〜ガウリナ書きたいです。リクエストしてくださったら
ゆえさんの頼みとあれば書きますね〜あ、文章力には保証ないですけど。
それでは!ゆえさんの遥かなる絆の続編も愉しみに待ってますね〜(色んな意味で脅迫??)

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6122聖王都動乱ふたたび・・・その9隣のLおねいさま E-mail 3/20-02:49
記事番号6082へのコメント

こんにちわ。ふ〜なんとか話が少し見えてきました。でもまだまだ折り返し地点っていうにはちょっと早いような・・・もうスレイヤーズの世界無視しすぎです。あ〜この作品ひんしゅくもんだ〜

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 サブタイトル ティルスとエレイナ

 『フィルさんにお聞きしたいことがあります』

  あたしは早速ゼルと共にフィルさんの執務室のドアをたたいた。

  『入ってもよいぞ』

  あたしはゆっくりドアをあける。ドアがあくとその正面に立派な机が目に入る。そこにずっしりとフィルさんは座っていた。その顔はいつもの血色のいい顔と違ってやつれていた。

  『早速ですが、【初代セイルーン王】と聞いて王宮内で思い浮かぶ場所はありま
   す?』

  あたしの言葉にフィルさんの眉が一瞬ぴくりと跳ね上がったのをあたしの目は見のがさなかった。

  『その様子だと知ってるようだな。早く教えろ』

  その様子をゼルも見のがさなかったらしい。

  『ちょ!ゼルっ!!』 

  あちゃ〜!いつもの冷静さを全く失ってるよ、この男は。

  『いいんじゃ、リナ殿。ゼルガディス殿、そなたが娘を心配してくれているのは良く
   分る。しかしじゃな、少し時間をくれんか』

  『何を悠長なこと言ってるんだ!?お前の娘、アメリアの命がかかってるんだぞ』

  ゼルが身を乗り出して机を両手でたたく。・・・すごい音。

  『ゼル、フィルさんのことだからそれなりに理由があんのよ』

  でも、急いで欲しい。一体何を迷うことがあるんだろう?普段のフィルさんならすぐにでも応じてくれそうなのに。

  『すまん。これしか今は言えん。とにかく待ってくれ』

  フィルさんも辛そう。隣のゼルガディスは俯いている。・・・泣いてる?顔を覗いちゃあいけない。そんな気がしてあたしは空をあおいだ。

   『分かった。お前がそんな態度なら俺が探してやる!』

  興奮した声でどなりつけた後、ゼルは部屋を飛び出した。・・・あいつ昔はあんなに興奮することなかったのに。アメリアのこととなると全く・・・。あたしはフィルさんに見えないように口の端を上げて微笑した。

  『フィルさん、ゼルのことはあたしに任せてください。とにかく早くお願いします。   あたしは部屋に戻ってますから』

  無言でうなづくフィルさんを後にあたしはゆっくりと部屋を出た。一体【初代セイルーン王】というキーワードにあるのか?あたしの頭を支配していた。

  部屋を出ると見なれた白い法服が目に入った。う〜ん、かなり機嫌悪そう・・・。

  『リナ!お前さんもよく悠長でいられるな』

  怒気を含んだ声、彼にしてはめづらしい。

  『あんたね、あたしが平気だと思う?』

  ちょっとムカっときた。あたしだってすごく心配してるんだから。あたしにとっては妹みたいなアメリア。人懐っこくて、そんでもって・・・あれ?気がつけばあたしは泣いていた。

  『すまん。言い過ぎた』

  ゼルが慌てる。あたしは涙を手で振払って笑ってみせる。

  『最近涙もろいのよ〜。そろそろ年かしら?』

  『最近俺はどうかしてる』

  ・・・ダメか。重苦しい雰囲気は変わらない。

  『大切な人のことになったら【自分】を見失うってよく言うわ』

  そして、決定打を一発。

  『好きなんでしょ?アメリアのこと。隠してても無駄よ、態度は素直よ』

  目を見開くゼルガディス。少し重苦しく沈んだ顔が赤く染まる。・・・成功。

  『ふん。ノーコメントだ』

  と言うと首を右にむけてそっぽを向いている。やっと普段のあいつに戻ってきたかな?これでまあ一安心か・・・。

  今ゼルに勝手な行動をとってもらうと困る。あたしたちは一つでいるべき。喧嘩別れして別行動を始めればそこから闇はついてくる。陰険ゼロスのことだし、ゼルに何を吹き込むか分んないし。

  『とにかく部屋に戻ってましょ、すぐに分るわよ』

  あたしはゼルの肩をぽんっとたたいて(少し痛かった)部屋に帰るように促した。

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  う・・・。ここはどこでしょう??目を開ければ私は何もない真っ白な世界にいました。

  『誰かいませんかあ〜?』

  私の声がハウリングするだけですね。う〜んと、まずは私はゼルガディスさんと別れた後に自分の部屋でベッドに入って〜ああ!!そうです、私ゼロスさんに捕まってしまったんでした!今頃みんな心配してるでしょうね。早くここから脱出しないと。

  それにしても【王家の血筋の力】ってなんのことなんでしょう?もしかして、すっごい力があるんでしょうか?でも、そんな話は一度も聞いたことないです。ましてや父さんなんて魔法使えないですし。一体何なんでしょう?

  その時空間がねじれたようにぐにゃっとなりました。誰か来るようです。ゼロスさん?それとも?

  『お目覚めですね、アメリア姫』

  現われたのは黒髪の少女。この前とは雰囲気の違った感じがするのはどうしてでしょう?確かに今回彼女が身につけているのは白を基調とした巫女服らしき生地の薄そうな服。清楚な雰囲気に何か違和感がわくのはどうしてでしょう?

  『フィルーゼさん、どうしてあんな悪人と一緒にいるんですか?』

  私の問いに一見彼女は困ったように笑うと

  『好きだからよ』

  と言いました。そういう生き方もあるんですね・・・あまりどころか全然お勧めはしませんが。フィルーゼさんの決心は固そうですし、とめることも出来ないようです。
私もゼルガディスさんと一緒にいたかったです、そういう風に理由つけて。そうしたらどんなに爽快でしょうか?我慢すること程辛いものはありません。

  『ところで、ここから出していただけませんか?』

  フィルーゼさんはすごく困ったような顔をしてしばらく呻いたのちに

  『ダメです。逃げ出されでもしてら私の責任になるから』

  はあ〜やっぱりダメですね、彼女相手だと実力行使でって訳にもいきませんし。

  『しばらくはここから出せないわ。でも昔話を聞く気はない?』

  と言うとフィルーゼさんはその場にぺたんっと座り込みました。

  『まあ、無用に動き回るよりは安全ですし。それで何の話なんですか?』

  そういいつつ私も腰を降ろしました。彼女はにこっと無邪気に笑うと少し寂し気な顔をして遠くを見ました。

  『まあ、聞いてからのお楽しみね』

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  昔、ある種族がいました。その種族はとても母なる存在に近い存在でした。彼等はとてつもない魔力を兼ね備えていましたが、争いにつかうことはしませんでした。ひっそりと山奥で暮らして、人間の目に触れることもなく過ごしていました。

  彼等は神聖魔法や黒魔法、すべてに精通してました、しかしなぜか中立を保つことで世界の均衡は守られてました。そんな彼等を魔族や神族は味方に引き入れようと必死でした。彼等はずっと長い間それを拒み続けていました。

  そう、彼等は『争う』ということが出来ない、もしくは絶対的にしないのです。持っている力を発揮することなくひっそりと暮らすことが彼等の日課。人間よりもさらに中間に立っている彼等はとても不安定な存在。どちらかと長く付き合っているとその属性に引かれてしまうとい弱点もありました。そこをついて色々な接触が試みられました

  彼等は中心に巫女を立てていました。彼女には母なる声を聞く力がありました。しかし、彼女は他の誰よりも不安定な存在でした。ほんの少しの出来事でも彼女を形成する性格、精神に大きく左右しました。そのため巫女に選ばれた少女はうまれた時からずっと牢獄のようなところにいました。魔族に付け込まれては大変なので彼等でも簡単には分らないようなヒミツの場所に隠されてました。そして彼女はずっとひとりでした。同族の誰も相手をしてはいけないという決まりがあったからです。人と話すのも分厚い布を通してなされました。そして代々巫女の記憶は受け継がれました。巫女に選ばれた時点でその子には代々の巫女の記憶が刻まれるのです。その為巫女は幼くても万能の存在として幼き時から巫女としての生活をしいられました。

  彼等はずっと自分たちの不安定をどうにかして打ち消そうと研究をしてました。その中の若者、名をティルトと言う男がある日一つの提案をしました。『人間と交わって子孫を残して行けば一番いい』と。なぜ神族や魔族ではなかったかというと彼等は極端すぎたからです。それに賛同するものは結構いました。しかし、反対するものも多くいました。
 
  その時の巫女の名をエレイナといいました。彼女は分厚い布ごしに聞こえてくる力強いティルトの声が好きでした。ある日、ティルトが彼女に別れをつげにきました。ティルトは人間世界に出て国を作ってそこで人間達と共存、交わりをすると。だからもうここには戻るつもりがないといいました。エレイナは黙ってそれを聞いていました。そして一言がんばるようにと巫女としての言葉を残しました。不安定な彼女には精一杯の言葉でした。

  その後ティルトは国を作りました。すごく小さな国です。場所は恵まれていました。思ってたよりも早く人間も集まりました。そのうち人間と交わって子供も生まれだしました。ティルトもとある人間の女性と恋に落ちて彼女を妃に迎えました。国はすごい勢いで繁栄しました。そしてその国は彼等の持っている知識を使って六芒星の形に街を整え、悪しきものを払う力でますます繁栄にいたりましたとさ。

  『まさか・・・その国は』

  私は思わず口を開きました。その話が本当なら・・・

  『そうよ、それが今のセイルーンなの。もっとももう人間の血がこすぎて彼等の力
   を受け継いでいる者はほぼいないわ』

  私たちセイルーンにはそういうルーツがあったなんて。なんだか壮大な話を聞いてしまいました。王族である私が知らないなんてなんだか恥ずかしいです。

  『そういえばそのエレイナさんはどうなったのですか?』

  そう言ったとたんフィルーゼさんはすごく寂しそうな顔をしました。

  『彼女は最後まで巫女として生きることができなかったの。ティルトを愛してしま
   った時点で巫女としては失格となって・・・不安定な彼女は精神がひどく病んでし
   まって自らの命を断ったのよ』

  フィルーゼさん、まさか『巫女』なんでしょうか?

  『今、私のこと巫女じゃないか?って思ったでしょ?』

  顔を覗き込まれてドキっとしました。とても挑戦的な目です。もしそうだとしたら色んな巫女さんの記憶が彼女にあるんですね。会うたびに違和感を覚えたり、違った感じがするのはそのせいでしょうか?

  『そうよ、私は巫女よ。でもあの種族はお父様=レゾが滅ぼしたわ』
 
**********************************

 フィルーゼ『くうっ!今回の私ってかっこいい』
 作者『本当ね〜はじめは単なる暴爆呪娘だったからね〜』

 ゼロス『僕、出番なさすぎなんですけど』
 作者『あ〜うるさいな。うっかり忘れてた』
 ゼロス『ひどいですっ!(いじいじ)』

 ガウリイ『俺も出てないな〜』
 作者『そのうちリナとらぶらぶさせてあげるから我慢しなさい』
 ガウリイ『いいのか〜?』
 リナ『うれしそうに言うなっ!』

 ゼル『ふっ俺はランダムに出番があるな』
 アメリア『久々の登場でした』
 
 作者『なんか後ろがうるさいんでそろそろお開きにしますね』
 全員『続きも期待しないで待っててね〜』

 L『なんかあたしの出番もちょこっとあったわよね?(るんるん)』