◆−初めのご挨拶。−流々るう(3/23-00:08)No.6137
 ┣学生戦隊ドラグレンジャー エピソードT「結成ドラグレンジャー」−流々るう(3/23-00:14)No.6138
 ┃┣イエローはカレー好き。−みてい(3/23-00:27)No.6139
 ┃┃┗女の子はピンクかホワイト。−流々るう(3/23-09:35)No.6143
 ┃┗来ちゃった−蘭等らん(3/24-02:10)No.6157
 ┃ ┗Re:来ちゃった−流々るう(3/25-12:25)No.6169
 ┗ドラグレンジャー第2回−流々るう(3/25-12:22)No.6168


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6137初めのご挨拶。流々るう URL3/23-00:08


初めまして。
って実は2度目ましてなんですが、
殆どの方が知らないと思うのでとりあえず。

この小説は、スレイヤーズCDドラマの中からヒントをもらったものです。
多分、戦隊物というフレーズかなんかがあったハズ……です。
それを学生戦隊物にして書いてみました。

自分のHPにおいといても、中々意見をいただけないので、
こちらに投稿してみることにしました。
もし、これを読んで意見を下さるという奇特な方が(をい。)、
いらっしゃいましたらどうぞ書き込みをお願いします。

あ、でも手加減してくださいね。爆

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6138学生戦隊ドラグレンジャー エピソードT「結成ドラグレンジャー」流々るう URL3/23-00:14
記事番号6137へのコメント





 第1回「一寸先は闇」

  キーンコーン カーンコーン・・・・・・・
 あーうー、よく寝た。ただいま火曜日の一時間目、なぜか朝礼があって今にいたる。
「今日の学園長の話長かったですね。」
隣であくびをしながらセイルーンカンパニーのご令嬢アメリアが言う。ちなみに、セイルーンカンパニーはこの世界で五本の指に入る大会社だ。
「どうせいつもの『面白そうだったから』とか『暇だったから』とかいう理由に決まってる。」
不機嫌大爆発な顔でつぶやくのは、ゼルガディス。彼は学園長が嫌いである。
理由は・・・・まあ言うまい。周知の事実というやつだ。学園長は彼の祖父である。
「よっくわかってるじゃない。まあおかげで授業が一時間つぶれたけど。」
これがあたし。リナ、リナ=インバース。この物語の主人公にして、学園一の美少女である。
 私たちは「ドラグ学園」の一年仲良し組(学園長命名)のクラスメイトで、アメリアとは寮のルームメイトでもある。
 そしてこのごく普通の生活が跡形も無くぶち壊れるのは、数日後である。

「リナさーん。何で起こしてくれないんですかぁ。」
食堂に駆け込んできたアメリアが、セーラー服のスカーフを結びながら恨めしそうな目で言った。
「はんほも、おほひはへほ、ほひははっはんひゃはい。」
「飲み込んでから言ってください。」
あたしは最後のトーストを食べ終えると、お茶をすすりつつもう一度言った。
「何度も起こしたけど、起きなかったんじゃない。」
食後のデザート、ヨーグルトを食べる。苺が入ってておいしい。
「う・・・・だ、だってリナさんのいびきがうるさくて眠れなかっ・・・・」
どかっ。アメリアの顔面に鞄がめり込む。
「何か言ったかしら、アメリアさん?」
「い、いえ何も・・・・」
アメリアが引きつった笑みを浮かべる。
「さ、いくわよアメリア」
まだ何か言いたそうな目をしているが、無視しつつあたしは席を立った。
 寮から学校まで徒歩15分の道のりをいつものように歩き、いつものように校門をくぐり、いつものように校舎へ入って階段を上り、いつものように教室のドアを開け、
「おっはよー・・・・お?」
ガラピシャン。あたしはドアを閉めるとクラス表示を確かめた。『1年仲良し組』間違いない。
「リナさん、どうしました?」
アメリアがあたしに問いかけ、そのまま教室のドアを開けた。と、アメリアもあたしと同じことを繰り返した。あたしとアメリアが教室のドアの前で顔を見合わせていると、教室のドアが開きゼルガディスが出てきた。
「ここは間違いなく俺やお前達のクラスだ。俺が来たときにはすでにこの状態だった。」
ため息をつき彼は言った。あたしは教室に入り、ゼルに向かって
「すでにって・・・・これでどーやって授業すんのよ。」
「どうやって・・・と俺に言われても。」
そう、この教室は授業のできる状態じゃなかった。何しろあるべきものが1つ残らずないのだから。
「よっぽど暇だったんですね。40人分の机とイスを運び出すなんて。」
「そーゆー問題なの?これ。」
「えーだってぇ・・・」
「40人分じゃない。」
窓際へ歩き寄りかかって、ゼルが言った。あたし達も後に続く。
「どういうこと?」
ブレザーを脱ぎつつあたしは聞いた。(うちの学園は制服がいろいろあり、好きなものが選べる。ちなみにゼルはガクランである。)
「2400人分だ。」
「に、にせんよんひゃくって・・・それって高等部全部じゃない!!」
そいつはすごい。本気で驚いた。一晩でそんなことが可能なんだろうか?などとあれこれ考えていると、
「いやーすごいことになったなぁ。」
そう言いながら入ってきたのはこのクラスの担任、ガウリィ先生である。長髪・ブロンド・ジャージ姿で、教師のくせにちょっといやすんごく頭が足りない。『くらげ』とか『のーみそヨーグルト』などと呼ばれている体育教師だ。そのくせなぜか女生徒にもてる。噂では、保健医のシルフィール先生もガウリィ先生を好きらしい。まぁどーでもいいけど。
「えーそれではこれからのことを話す。みんなよく聞けー。学園長がな、『これじゃ授業ができないから、新しい机とイスが届くまで学校は休み』と言っていた。というわけで今日はこれで終わりだ。それじゃあみんな、気を付けて帰れよ。」
そーかぁ、休みかー・・・っておい。いいのかそれで。
「相変わらずいい加減だな。」
隣でゼルがつぶやいた。しかたない、そういう学園長なんだから。この分だと一週間ぐらいは休みになるだろう。当分は遊べるわけだ。ちょっぴし学園長に感謝したりする。
 先生の言葉に従い、ほかの生徒達が帰り始めた。あたし達3人も帰ろうとしていたとき、先生に呼び止められた。
「そこの3人、帰る前におれと一緒に来てくれないか?」
「何かご用ですか?」
アメリアが訊ねると、先生は頭をかきつつ言った。
「よくわからんが、学園長が呼んでこいと言っていたんだ。俺も一緒に呼ばれている。」
 何だろう。なんだかわかんないけど、すごーく嫌な予感がする。学園長室に向かいながら、それだけを繰り返し感じていた。それはゼルも同じらしく、さっきから難しい顔をしていた。そしてその予感はものの見事に的中してしまったのであった。

〜続く〜

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
次回予告
 学校中の机とイスが何者かによって奪われるという事件のさなか、学園長室に呼び出されたあたし達 『1年仲良し組』(含む担任)。学園長の用事とは?
 次回『学生戦隊ドラグレンジャー 第2回「金は天下のまわりもの」』   

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6139イエローはカレー好き。みてい 3/23-00:27
記事番号6138へのコメント

こんばんは。そして始めましてるうさん(苗字は何と読めばいいのでしょうか)。
小説1でちょろちょろしているみていと申します。

ドラグレンジャー、そう言えばありましたねっ!金と時間の都合でおそらく全部揃ってないんですけども。アメリアの夢落ちシリーズだったよな気が。
きっとアメリアは喜んで入会(?)するのでしょう(笑)
リナとゼルはおとなしく入会(??)するのだろうか。
でも戦隊物って言ったら総司令と悪の秘密組織と変身と…。奇数の数のヒーロー。
だとするとあと一人誰が来るのかな…。

ではでは、続き楽しみにしてます。
またお邪魔させてください。みていでございました。

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6143女の子はピンクかホワイト。流々るう URL3/23-09:35
記事番号6139へのコメント

>こんばんは。そして始めましてるうさん(苗字は何と読めばいいのでしょうか)。

 へう〜すいません。読めませんよね、苗字。
 ギャグ同然で付けたもので。笑
 流々るう(るる るう)と読みます。一発変換ではでません。笑

>でも戦隊物って言ったら総司令と悪の秘密組織と変身と…。奇数の数のヒーロー。
>だとするとあと一人誰が来るのかな…。

 べたな戦隊物にするつもりなので、人数その他はお約束どおりにしたいと
 思っています。爆笑

>ではでは、続き楽しみにしてます。

 もったいないお言葉ありがとうございます。

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6157来ちゃった蘭等らん E-mail URL3/24-02:10
記事番号6138へのコメント


「見ーっけた!」というカンジですな。
新たな気持ちで読ませていただきます。

>「どうせいつもの『面白そうだったから』とか『暇だったから』とかいう理由に決まってる。」
ええ、そうですとも!それでこそ学園長!赤法師様なのですよ!

>ガラピシャン。あたしはドアを閉めるとクラス表示を確かめた。『1年仲良し組』間違いない。
他のクラスの名前もぜひ考えて欲しい…(笑)
何ですか『仲良し組』って!んもう、さすがレゾ!こんなことを行動に移すのはあなただけ!だから好きさ!
>
>
やっぱり私はレゾが好きですわ…
これからも学園長の活躍を楽しみにしていますvうふv

え?いいえ、別に嫌がらせじゃあ、ありませんよ。(笑)

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6169Re:来ちゃった流々るう URL3/25-12:25
記事番号6157へのコメント


>「見ーっけた!」というカンジですな。
>新たな気持ちで読ませていただきます。

………………をい?

>何ですか『仲良し組』って!んもう、さすがレゾ!こんなことを行動に移すのはあなただけ!だから好きさ!

………………………をいをい。

>やっぱり私はレゾが好きですわ…
>これからも学園長の活躍を楽しみにしていますvうふv

………………原稿の催促か?笑

>え?いいえ、別に嫌がらせじゃあ、ありませんよ。(笑)

………………嫌がらせだろう(キッパリ)。

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6168ドラグレンジャー第2回流々るう URL3/25-12:22
記事番号6137へのコメント

第2回 「金は天下のまわりもの」

 「失礼します。」
そう言って先生が学園長室に入り、あたし達も後に続いた。中にはいると学園長がにこにこしながらあたし達を出迎えた。
「やあ、よく来たね。」
学園長はあたし達に座るよう目の前のソファーを指さした。あたし達はそれに従いふかふかの(高そーな)ソファーに座った。
 いつも思うのだが、学園長室の調度品は高そうなものばかりだ。全部売ったらさぞやいい金になるんだろうな。あまりいい趣味とは言えないけど。
「コピー君。彼らにお茶を。」
そう呼ばれたのは学園長秘書のコピーレゾさん、通称『コピー君』である。
 何でも学園長が自分をもとに作ったらしく、一卵性の双子の様にそっくりである。唯一の違いは、学園長の目は閉じられたまま開かないが、コピー君のは開いているところぐらいだろう。
「今日ここへ来てもらったのは、実は折り入って頼みがあるからなんだ。」
「断る。」
そう言って席を立ったのはゼルガディスだった。
「話ぐらい聞いてくれたっていいじゃないか、減るもんじゃないし。」
「お前の話なら、確実に減る。」
即答したゼルの顔をみて、学園長は今にも泣きそうな顔になった。
「そんなに意地悪言わなくたって・・・先の短い年寄りになんてことを。おじいちゃんは、おじいちゃんは、お前をそんな風に育てた覚えはない・・・・。お前が小さい頃、いつも一緒に遊んでやったし、夏の暑い日には寝苦しくないようタオルを冷やしてやったり、わ・た・し自ら団扇で扇いでやったのに。」
「ゼルガディスさん、お祖父様をいじめてはだめですよっ!」
アメリアが腰に手をあてて言い放った。
「そうだぞゼルガディス。お年寄りは大切にするもんだ。」
とアメリアの隣で先生がうんうんと頷いている。
「もういい、わかった。聞くだけは聞いてやる。」
なげやりに言うと、乱暴に腰を下ろした。哀れゼルガディス。それを見た学園長の顔がパッと笑顔に戻り、再び話し出した。
「教室の机とイスがなくなっていたのを知っているでしょう。」
どうやら今朝のことらしい。
「それについて君たちに調べてもらいたいんですよ。」
満面の笑みを浮かべて学園長が言った。
おいこら、ちょっと待て。何で一介の生徒であるあたしがそんなことしなきゃなんないのよ。
「警察に頼めばいいじゃない。」
あたしは言う。一文の特にもなんないことやってたまるか。
「ただなくなったのならそうするんですが、昨日こんなものが私の元に届いたんですよ。」
そう言って一枚の紙をとりだした。

  

『今晩、高等部の教室にある机とイスをすべてちょうだいする
                         悪の秘密結社 L&S』



「悪の秘密結社ぁ〜?」
なに、これ。すっごいべたべたな予告状だわ。ばっかじゃなかろーか。こんなの書いたやつの神経疑うわ。隣でゼルもあきれていた。そんな中で盛り上がっているのが若干1名。
「リナさんっ!これは学園乗っ取りの陰謀です!」
「いや、ち、ちょっと落ち着きなさいよ。どこをどう読んだら学園乗っ取りなんて結論に・・・・・・。」
「こうなったら、私たちで悪の秘密結社をやっつけましょう!正義は必ず勝つんです!」
おいおい。あー目がいっちゃってるわ。
「いやぁ、きっとそう言ってくれると思っていたよ。ついては・・・・。」
「ちょっとまてー!!」
あたしとゼルは同時に叫んで、立ち上がった。
「俺は話を聞くだけと言ったはずだ!」
「だいたい、これじゃあ警察に連絡しなかった理由にはなんないわよっ!」
じょーだんじゃない。こんな面倒なことに巻き込まれてたまるもんですか。一文の得にもなんないし。
「えぇ〜!リナさん、ゼルガディスさんやらないんですかぁ〜!?」
アメリアが不服そうな声をあげた。
「アメリアはちょっと黙ってて。」
あたしはアメリアを黙らせると、学園長に言った。
「何で警察に通報しなかったんですか?」
学園長はう〜んと唸ると、いつものにこにこ笑顔でさらりと言った。
「面白そうだったから♪」
「は?」
あたしはおもいっきり間抜けな声をあげた。
「だから、面白そうだったから♪」
「それだけかぁぁぁぁぁ!!」
思わず目の前のクリスタル製のテーブルをひっくり返しそうになった。
「これに、そういう質問すること自体間違ってる。」
いつのまに座ったのか、ため息混じりにゼルが言う。そうでした。学園長は常に自分が楽しめる方へ動く人なのだ。理由を聞いたところで『面白い』以外の答えが返ってくるわけがない。あたしもため息ついて腰を下ろした。
「そんな理由で一般生徒を危険な目に遭わせるなんて。私は反対です。」
コピー君が静かに意見を述べる。
「コピー君黙って。こうしよう、協力してくれたらこれをあげよう。」
そう言って立ち上がり、自分のデスクの右側の壁にかかっている絵に近づいた。絵をはずすとその後ろに小さな封印が施してあり、学園長は小さく呪文を唱え封印を解いた。金庫が現れ、その中に腕時計の様なものが五つ入っていた。そのうちの一つを取り出すとあたしに言った。
「リナさん、これはね魔力増幅装置なんだ。私が開発したもので後で売ろうと思っていたんだよ。どのくらいの値で売れるものか道具屋に聞いてみたらね、金貨五千枚だって。どうする?」
金貨五千枚〜?もし売りに出してしまったらとうてい買えない代物だ。それに学園長はこう見えて、この手の道具にかけては名の知れた人だ。う〜ん、悪くない話だわ。
「よしのったー!早速それちょうだい!!」
あたしは立ち上がり学園長に近づいた。しかし、学園長はちょっと待ったの合図をするとゼルに言った。
「ゼルガディス、君はどうする。協力してくれれば君の体を元に戻す研究を真面目にやると約束しよう。ついでにこの道具もあげるよ。」
ゼルはう〜んと唸ると、しょうがなさそうにいった。
「わかった。ただし、今度こそ本当に真面目に研究しろよ!?」
ゼルは本当に面倒くさそうに立ち上がると、あたし達の方に歩いてきた。
「アメリアさんは当然やってくれるでしょうし、ガブリエフ先生は?」
「俺は彼らの担任ですから、彼らがやるのならつきあうしかないでしょう。」
あきらめたように言った。
「それじゃあ、これをどうぞ。」
そう言って、一つずつ魔力増幅装置をくれた。あたしのは赤色、アメリアがピンク、ゼルが緑色で先生が黄色だった。それを各自腕に付け、それを見て学園長は満足げに微笑んだ。
「学園長、増幅のための呪文は?」
「ああそうだね。それじゃあみんな、装置を付けた腕を掲げて。」
あたし達は言われた通りに腕を掲げた。
「では、私の言うとおりに唱えてください。『天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!悪を倒せとおれ(各自の1人称)を呼ぶ!輝けドラグコマンダー正義を今ここに!』です。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「なんじゃそりゃぁぁぁぁぁ!!」
あたしとゼルは同時に叫んだ。しかし、そんなあたし達におかまいなしににこにこしながら呪文を唱えるよう無言でうながした。
「リナさん、ゼルガディスさん、とにかく唱えないことには魔力の増幅はできませんから、ね?我慢してやりましょう。」
アメリアに言われて、しぶしぶうなずくあたし達。そしてもう一度腕を掲げて、みんなで同時に呪文を唱えた。
「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!悪を倒せとおれ(各自の1人称)を呼ぶ!輝けドラグコマンダー正義を今ここに!」
増幅装置が輝き、あたし達はまばゆい光に包まれた。

〜続く〜

次回予告
 なぜだ?なぜこんなことに!いつもいつもいつもいつもいつもいつもいいつもいつもいつも・・・(ゼェゼェ)まぁとにかく俺達は調査を開始した。
ばかやろぉぉぉぉぉぉぉ!!
 次回『学生戦隊ドラグレンジャー 第3回「あきらめが肝心」』