◆−Long or Short−緑原実華(3/28-13:48)No.6199
 ┣お久しぶりです!−ねんねこ(3/28-22:00)No.6201
 ┃┗はい!お久しぶりです!−緑原実華(3/29-16:56)No.6210
 ┗ゼルやんに同感♪−ゆっちぃ(3/28-23:22)No.6204
  ┗男のカンですな!−緑原実華(3/29-17:05)No.6211


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6199Long or Short緑原実華 E-mail 3/28-13:48


お久しぶりの緑原実華です!
何ヶ月ぶりだろ・・?やっとパソコン復活です!いままでぶっ壊れてました・・。
あいかわらずゼルアメです。
今回はちょっとシリアスにしてみました。

*************************************

「・・・・・」
「ちょっと、アメリア。あんた何そんな思いつめた顔してんのよ。」
「そうですよ、アメリアさん。どうかしましたか?」
口々にアメリアに問うリナとフィリア。我に帰ったアメリア。
「えっ・・?あ、ごめんなさい。ちょっと考えごとしてて・・・。」
「ゼルのこと?」
「ち、ちがいます〜〜!!」
リナが驚いた表情でアメリアに尋ねる。
「あんたがゼル以外でそんなに悩むなんて・・・」
「やっぱり何かあったのではないですか?」
心配そうにフィリアも尋ねてくる。アメリアはそんな二人に視線を移す。
「な、なによ、アメリア?」
「アメリアさん?」
あまりに見つめられ少し戸惑う二人。
「お二人とも・・・髪、ロングですよね・・・。」
「ハァ?」
リナが拍子抜けしたよな声をだす。確かに二人とも髪はロングである。
リナは栗色の少しウェーブがかかった髪。
フィリアは金髪のストレートな髪。
「アメリアさん・・・、もしかしてゼルガディスさんの好みの女性が
髪の長い方だということを気にしていらっしゃるんですか?」
「えっ・・・!!あ、あの、その・・・」
アメリアは一気に顔を赤くしてしまう。リナはハァ〜とため息をつき紅茶を
そそる。
「な〜んだ。やっぱりゼルのことなんじゃない。」
「ゼ、ゼルガディスさんのことじゃなくて、髪の毛のことです!!」
「どっちにしたってゼルのことじゃん・・・」
リナはあきれて口調で紅茶を飲みほす。
「まぁまぁ・・・」
興奮したアメリアをフィリアが落ち着かせる。
「だって、ゼルガディスさんすれちがった女の人が髪長かったら絶対振り返って
るんですよ!!とくに!黒髪のロングの人を!!」
「黒髪ね〜・・・・」
「黒髪ですか・・・」
何やら意味深げに納得するリナとフィリア。
「そんなに言うなら、アメリア、あんたも髪伸ばせばいいじゃないのよ〜?」
「えっ・・・、そ、それは・・・」
言葉がつまるアメリア。何やら思いつめた表情である。
「アメリアさん?」
黙りこんでしまったアメリアにフィリアが心配そうに声をかける。
「えっ・・あ、あのですね、私が髪のリナさんやフィリアさんのように伸ばそう
とおもったら何年かかるかわかりませんし・・・、戦う時に邪魔になるんですよ。」
「邪魔になるって、アメリア〜あんた昔は長かったわけ?」
「えぇ・・・昔は・・・昔は・・ですけど・・・邪魔になちゃうから切っちゃったんですよ〜!今思えばもったいなかったですね〜!」
いつものアメリア口調で話すのだかどこかいつもと違う・・・。
そんな3人の会話を聞いている影が二人・・・。
「おいっ、ゼル・・・そんなに髪の長い女が好きなのか?」
「・・・・・」
(言えるか!!アメリアも髪を伸ばせばもっときれいになるだろうなぁ〜・・・
と、思ってつい見ちまうなんて・・・)


その後なにくわぬ顔ででてきた男二人と合流し、宿をでた。
さくさくと森の中を進んでいく一行、めざす町まで夕方までには着く・・・予定
だったのだが・・・・
「ちょ〜〜〜と!!ここどこよ?!」
「・・・どうやら迷ったようです・・・。」
そう、迷ったのだ・・・。
と、いうことで今日は野宿することになるのだった。
文句のブツブツといっていたリナも火の見張りだけを頼んで就寝・・・。
しかし・・・
「ハァ〜・・」
ため息をついて自分の髪をとる・・・アメリアはまだ起きていた。
「まだ気にしてるのか?」
「えっ!?」
驚いて後ろを振り返るアメリア。そこには火の見張りをガウリイと交代した
ゼルガディスがいた。
「ゼ、ゼルガディスさん・・・!?」
「ったく・・・いつまで気にしてるつもりだ?」
そういいアメリアの横に腰を下ろす。
「べ、べつに何も気にしてないですよ〜!」
「嘘つけ。さっきからずっと自分の髪ばかり見てるくせに、それが気にしてない
っていう態度か?」
「・・・気ずいてました・・・?」
「あたりまえだ。」
アメリアはもう一度自分の髪を取って眺める。
「あ、あのゼルガディスさん・・・」
「なんだ?」
「え〜と・・あの・・・」
「・・・・」
ゼルガディスはなにやら言いにくそうにしているアメリアにため息をつきながら
尋ねる。
「お前、髪伸ばしたいのか?」
「えっ!!なんでわかったんですか?」
「なんでって・・・・」
(立ち聞きしてたなんて死んでも言えん・・・・!!)
「・・・・カンだ。」
「・・・・カンですか・・・。」
しばしの沈黙の後、アメリアが話す。
「た、たしかに・・・伸ばしたいです。」
「なら伸ばせばいいだろ?昔は長かったんだろ?」
「えっ??なんで知ってるんですか??」
(し、しまった・・・)
つい口がすべってしまったゼルガディスは慌てて口をおさえる。
「・・・男のカンだ。」
「ハァ・・・・」
いまひとつ納得いかないような答えをだしたゼルガディスだったが、相手がアメリア
だったのでさほど警戒されなかったようだ。
「伸ばしたいのは・・・やまやまなんです・・・でも・・・」
「なにか伸ばせない理由でもあるのか?」
「・・・・」
なにやら思いつめたような表情のアメリア。そんなアメリアを見てゼルガディス
は聞いてはいけなかったかと内心慌てる。
「あ、いや・・その・・・言いたくないなら言わなくても・・・」
「いえ!!あ、あの・・・ゼルガディスさんになら、話せます。だから、聞いて
いたたげますか?」
ゼルガディスのマントを握り締めて訴えるアメリアにゼルガディスは何も言わずに
頷いた。
少し表情が軽くなったアメリアは話始める。
「私・・・本当は長い黒髪って、憧れてたんです。だから昔どんなに遊ぶ時
邪魔になっても伸ばしてたんです。きっと私が長い黒髪に憧れていたのは・・・
母さんが原因だったんです。母さんは本当にきれいな長い黒髪で・・・私、とって
も好きだったんです。」
(母親?確かアメリアの母親は・・・・)
そう、アメリアの母親はアメリアが幼い時に亡くなっているのである。
「母さんが死んじゃった後・・・私髪を伸ばそうと思ったんです。母さんと同じ
くらいまで・・・。一つでも母さんとの共通点があれば、なんだか側に母さんが
いてくれるような気がして・・・・」
「そ、そうか・・・」
アメリアが自分の母親のことを語る。本当はそんな話をするのはつらいのでは
ないかと思いながらも真剣に話を聞くゼルガディス。
「それで、何年か経って、もう少しで母さんと同じくらいまで髪が伸びるって
いう時に、父さんが言ったんです・・・。

 ”髪が伸びて年頃にもなってきたらますます母さんにそっくりじゃなぁ、
  アメリアは・・・。”

そう言ったときの父さん、とても悲しそうだった。私は自分が母さんに似てるって
ことが嬉しかった。でも、あんな父さんの顔みたら・・・・」
「アメリア・・・」
「私、何か勘違いしてたんです。私が母さんに似てることで母さんがまだ側に
いてくれるような気がしてた・・・でも、私が母さんに似てるってことは父さんに
とっては苦しかったんです!自分の一番愛しく思ってた人があいまいに存在してるかしてないみたいで・・・だから私・・・!!」
「アメリア!!」
「・・・ゼル、ガディスさん・・・」
「もう、わかったから・・・もういい。」
ゼルガディスはアメリアを強く抱きしめた。
いや、抱きしめずにはいられなかった。
あんなにつらそうなアメリアを見たら・・・
「ご、ごめんなさい・・・ゼルガディスさん、私・・・。」
どうやらアメリアも落ちついた様子でゼルガディスを見た。ゼルガディスは首を
静かに横に振る。
「いや・・・俺も、悪かったな。そんなつらい話しさせて・・・」
「い、いえ!聞いていほしかったんです!ゼルガディスさんには・・・
私がどうして髪を伸ばせないかってことを・・・・」
アメリアはゼルガディスの顔を真剣に見つめる。するとゼルガディスは少し笑み
を浮かべアメリアを再び、今度は優しく抱きしめる。
「バカ。見かけや形なんて関係ない。自分のことよりもとことん他人のことに
気をかけすぎる・・・」
「それ私のことですよね・・・?」
「あぁ。でも、俺が好きになったのは・・・アメリア、そんなお前の心だ。」
この言葉を聞き一瞬顔を赤くするアメリアだが、笑顔いっぱいでゼルガディスに
しがみつく。
「私も・・・こんなふうに優しくなぐさめてくれるゼルガディスさんの心、大好きです。」
そう、見かけや形なんて関係ない――――――
                ――――――人が好きになるのはその人の心
  


<おまけ>
「あ、それでゼルガディスさんは私が髪長いほうが似合うと思いますか?」
「無理して伸ばす必要はない。」(このままでも充分だしな・・・)
「でも、私、ゼルガディスさんのためなら伸ばせる気がするんです!」
「・・・・そ、そうか?それなら・・・・ハッ!!」
(ちょ、ちょっと待て!アメリアが髪を長くしたらもっときれいになるかもし
れんということで、きれいになればなるほどいらん虫たちがつくわけで・・・・・
あ〜〜!!でもアメリアのロングは見て見たい・・・!!
・・・・どうしたらいいんだ〜〜〜!)
と、真剣に悩むゼルガディスの姿があったとさ。
                            END

**********************************************
私にしてはめずらしい短編でしたが、やっぱりゼルアメには
変わりなかったですね〜・・・。
今回は何故アメリアの髪が短いのか?ってことをシリアスに作って見ました〜。


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6201お久しぶりです!ねんねこ E-mail URL3/28-22:00
記事番号6199へのコメント

実華さんお久しぶりです。
覚えてらっしゃるでしょうか、ねんねこです(汗)
パソ復活おめでとうございます……わたしのパソもハードディスク壊れてたりするんですが(爆)

なにはともあれ……ゼルアメ……
ゼルの好みに合わせようとするアメリアが可愛いし、最後のゼルがかっこいいし……はう……らぶvv
アメリアの髪の長さには深い理由があったと思うと、なんだか悲しいですね。
父親のために髪を切ることにしたアメリア、すごく優しいです。

……それにしても、全て『男のカン』と説明するゼルもゼルだけど……少しは疑おうよアメリアさん……(^^)
その辺のやり取りがなんだか微笑ましかったです。

それでは、ねんねこでした♪
次のお話楽しみにしてますね♪

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6210はい!お久しぶりです!緑原実華 E-mail 3/29-16:56
記事番号6201へのコメント

こんにちは!お久しぶりです。
覚えてていただき光栄です〜。かなり前だったんで、投稿したの・・・

あいかわらずゼルアメしてましたが、
一回書いてみたかったんですよね、何故アメリアがショート(ショートっていうのかなぁ?)な理由。
ゼルの好みっていつのまにか髪の毛ロングな女性になってますよね・・・。
やっぱりあれでしょうか?NEXTのお話しでゼルがミワンに惚れた!!
と、いう事件!(笑)
でもやっぱり最後はアメリアに甘いゼルになっちゃうんですよね・・・私の場合。

次回の作品もどうぞよろしくお願いします!(ただいま制作中〜)

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6204ゼルやんに同感♪ゆっちぃ E-mail URL3/28-23:22
記事番号6199へのコメント

お久し振りです、ゆっちぃです〜〜。
パソ壊れちゃってたんですか………大変だったんですね><(かく言うウチのPCもそろそろヤバいのですがι)

んで、お話のほう読ませて頂きましたvタイトル通り、ゼルに賛同です!
アメりん、髪のばしたらもっともーっと綺麗になりますよねぇ、絶対!
ロングな姫も見てみたい〜〜〜(どりー夢)
『男のカン』でしらを切るゼルには爆笑でした(笑)いやいや素敵ですっ。
フィルさんの為に、髪伸ばすの止めちゃったアメリアの優しさにも感動でした。
そういう件があったんだなぁ………

次回作も期待して待ってます♪

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6211男のカンですな!緑原実華 E-mail 3/29-17:05
記事番号6204へのコメント

こんにちは〜!お久ぶりの緑原です。
コメントありがとうございました〜。

『女のカン』とは言いますが、『男のカン』とは普通言わんだろ・・・。
と、自分にツッコミを入れながらも書いたネタです。(笑)
まぁアメリアだからいっか!の一言でこのネタは採用決定〜(おいおい・・)

アメリアの髪が短い理由っていうのを一度書いてみたいなぁ〜と思って
考えたら、何故かシリアスになってしまいました・・・。
私も個人的に言うとアメリアは髪を伸ばしたらかなりお姫様濃度がアップ
するのではないかと思うのですが、でもそうなればゼルが大変ですね・・。
害虫が群がって・・・(笑)

次回作もよろしくお願いします!(ただいま制作中でございます)