◆−おこちゃまゼルガディスの『曾祖父観察日記』−amy(4/18-20:51)No.6358 ┣数年前はプチ家出失敗。現在は家出中ですかね?−キト(4/18-23:47)No.6359 ┃┗続けますか。−amy(4/22-14:02)No.6371 ┗おこちゃまゼルガディスの『曾祖父観察日記・2』−amy(4/22-23:03)No.6374 ┗ゼルの頭にちゅーりっぷ(笑)−CANAL(5/2-17:54)No.6431 ┗わ〜い!CANALさんだ〜!−amy(5/7-19:17)No.6447 ┗どうも(ぺこっ)&名前変更−CANAL(Lily)(5/10-19:42)No.6453 ┗了解ですっ!−amy(5/16-19:29)No.6469
6358 | おこちゃまゼルガディスの『曾祖父観察日記』 | amy E-mail | 4/18-20:51 |
俺には誇れるべき曾祖父がいる。 高名な五大賢者の一人で、本当に何でもかんでも出来る曾祖父。 この人が自分の曾祖父とは信じられない程若々しい外見をしている。 それも俺の誇りの内の一つ。 たまに旅から戻って来ては俺と遊んでくれる優しい曾祖父を尊敬していた。 のはすでにもう10年近く前の話である。 おこちゃまゼルガディスの『曾祖父観察日記』 「ゼルガディス〜!ゼルガディ〜ス!」 しつこくしつこく呼ぶ声が聞こえて来たので、とりあえず俺はそちらへ足を 向けた。 ほどなく赤い後ろ姿を発見する。 それはきょろきょろとあちらこちらを眺め回し(目は見えていないけれど) 何かを探している風であった。 「何か用か?レゾ」 俺の声に、一瞬レゾの顔がぱあと輝き、ついで暗くなる。 「どうして前のように『おじいちゃん』って呼んでくれないんです?」 いじけた子供のように人さし指を銜えながら言う。 「、、、、、俺が今年幾つになったのか知っていて言ってるのか?」 「勿論、今年で14才でしょう?」 当然とばかりに答える曾祖父を見て、俺は思わず溜め息をつく。 レゾがにこにこと笑った。 「14の男が『おじいちゃ〜ん』なんて言うと思うのか?」 「今言ったじゃないですか」 「、、、、、、、、」 思わず沈黙する俺。 こめかみの当りがぴくぴくと痙攣しているのは気のせいに違いない。 「で?何の用なんだ?」 「おお、そうそう」 ぽんっと、レゾは自分の掌に、自分の拳を乗せた。 わざとらしいその動作に、俺は思わずレゾを睨んでしまう。 その気配は当然伝わってしまったようで、、、、、、 「こらこら、曾孫が曾祖父にそんな態度とってはいけませんよ」 むにいいいいいいっっっ!!! 「いでででででででっっ!!!」 曾祖父とやらに頬をつねりあげられて、俺は涙目になりながら悲鳴をあげ た。 それに満足したのか、レゾは意外とあっさり離してくれる。 ちょっとそのことに驚きながらも、俺は頬をさすって沈黙した。 「早速ですが、ゼルガディス。 久々に会ったことですし、遊びに行きましょうか?」 「、、、、、、、」 今だに小さい頃と同じ対応をとるレゾに、俺は内心がっくりと片を落とす。 まさかそれを表に出して、また頬のむにむに攻撃をうけるのもいやだったの で、否定も肯定もしないでおく。 しかし、レゾの方は沈黙を肯定ととったらしく、にっこり笑って俺の手を とった。 反射的に、俺はその手をはたいてしまう。 「、、、、、?」 訝し気な顔をするレゾに、俺は真っ赤になって言った。 「大の男同士で手なんか繋げるか!!!」 叫ぶような声に、レゾが口元を押さえてしゃがみ込む。 、、、、、、笑いを堪えてやがるな、、、、、、、 両肩を震わせるレゾに腹が立って、俺はレゾの後ろ姿めがけて思いっきり蹴 り上げてやった。 『ウ○年×□月◆日(△)晴れ。 曾祖父が久々に帰って来た。 エリスとかいう女も一緒だった。 、、、、、、、、、曾孫はこういう場合どうすべきなのだろうか? 曾孫というのもなかなか複雑な立場にあるのだと、 若干14才にして知る。 レゾがあんまり俺をからかって遊ぶのが過ぎるので、 仕返しとばかりにレゾの枕にインクをいっぱい零しておいた。』 「ぷっっ、、、、、、くくく、、、、、あーっはっはっは!!!」 「????どうしたんですゼルガディス?」 「ぶわあははははははははっ!こ、こっちくるな!」 「????」 「はーっはっははは!!!く、苦しいっっ!あはははははははは!!!!」 次の日の朝。レゾの頬にまんべんなくくっついているインクを見て、俺は思 わず指差して腹を抱え、笑い転げた。 ここまで笑ったのは本当に久しぶりである。 レゾも物珍しそうにこちらの顔を覗き込もうとするものだから、インクまみ れの顔がますますドアップになって、俺の笑いはなかなか収まらなかった。 とうとうそんな俺達をエリスが見つけ、原因が分かったと同時にレゾが顔を 洗いにいったことは推して知るべし。 『ウ○年●□月←日(▲)曇り。 インク事件については本当に傑作だった。 今思い出しただけでも、、、、、、くくくっ。 しかし、レゾがかなり怒っていたため、 仕置きをされない内に逃亡。 今その真っ最中だ。 着の身着のままで家から逃げたため、端た金しかない。 とりあえずは勝手に人様の家の馬小屋にて休息中。』 ばああああああんんっっっ!!! 「ゼルガディス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」 「ぎょわあああああああああっっっっっ!!!???」 ヒヒーンッ!ヒーンッ!ブルルル、、、、、 とてつもなく強い力で開かれた(こじ開けられた?)扉の音と名を呼ぶ声、 さらに俺の悲鳴のせいで、眠っていた馬達が一斉に嘶き出した。 「何だ何だ!!?」 「泥棒かいっっ!!??」 やばい! 馬小屋の主達の目が覚めてしまったらしい。 「ああ〜良かったゼルガディス!ここにいたんですねえええええ!!!」 「だああああ!くっつくなあああ!!!!」 俺の焦りもどこ吹く風邪で、レゾは俺に縋り付きながらおいおい泣いてい る。 どこまでが本気なのかさっぱり分からないが、早くここから逃げ出さなけれ ばいけないことは確かである。 「レゾ!静かにしろ!ここ出るぞ!」 「はいはい、早く家に帰りましょうね。 お風呂をエリスが湧かしてくれてますよ。 ああ、ああ、こんなに冷えちゃって、、、、、」 「だあああああああああっっっっ!!!うるさいわい!モーロクジジイ!!」 何故かよしよしと人の頭を撫でてくる曾祖父に罵声を浴びさせながら、俺は 思わず頭を抱えてしまう。 丁度その時、主達が馬小屋に入って来た。 「こんの泥棒め!」 「ちっがーうっ!」 「さあて帰りましょうか♪」 主達の存在と俺の声を完璧に無視して、レゾは俺を担いでドアから出てしま う。 呆気にとられた主達がこちらを呆然として見ていた。 しかし、主の片方がはっと現実に戻り、レゾに言う。 「人様の馬小屋に無断侵入しておいて詫びもなしかい!!??」 ぴくり、とレゾの体が震えた。 、、、、、、やばい。 本能でそう察知して、俺は青ざめながら主達に言った。 「逃げろ!こいつを怒らせるな!」 「何言ってんだい!人様の、、、、、」 俺の忠告を無視して、もう片方の主も回復した。 やはり同じようにレゾに罵声を浴びせる。 俺は自分の胸の前で十字を切った。 「うるさいですねえ、、、、、、」 にやりっと、レゾはいやーな笑顔を見せた。 すると懐から小瓶を一つ取り出し、キュポンという音をたてて栓を抜く。 「元気がいいのも結構。 丁度いい実験材料ですし、、、、ね」 その言葉と同時に、主達が小瓶の中に消えて行く。 すとんっ 音と同時に、小瓶の中で二人の人間があたふたしていた。 体が小さくなっていたのだ。 これぞレゾのよく分からん魔道具シリーズその1! スモールコビン! え?あれに似てる? 知るかそんなもん! 「ほうら静かになった」 確かに、体が小さいせいか比例して声も小さくなっており、主達の声は聞こ えない。 レゾはそのまま、小瓶を草むらにぽい捨てした。 「、、、、、、おい」 さすがに主達が哀れになって、レゾに注意を促してやる。 「大丈夫ですよ、効果は2、3時間程度ですからね」 まあどれならいいか、と俺も思う。 2、3時間、我慢してくれ、、、、、、、。 『ウ○年●□月▼日(☆)曇り。 結局レゾに家へ連れ返された。 プチ家出(笑)失敗。 とりあえず、インク事件のことは頭から消えているようなので、 よしとすることにした。 やはり老人である。(なんたって曾祖父なのだ) 朝の出来事すらすでに忘却の彼方なのであろう。 ところで、あの主達は無事だっただろうか? 思えば思うほど哀れになってくるのだから不思議だ』 PS:主達は小瓶から自力で脱出した直後猫に終われ、 必死で逃げ延びた先の木の隙間に腰を挟まれ身動き出来なくなってい たのであった。 人気があれば続けます 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 は〜い!キトさんのリクエスト。 レゾとゼルのギャグで〜す! え?どこのへんがギャグかって? おほほっほほほほほほほほほ〜〜〜〜〜〜〜〜!!! ナーガ『お〜〜〜〜〜〜〜ほほほほほほっほほほほほほほほほ!!!!!』 深く気にしていたら身が持ちませんわ! さあ〜て、そろそろ入浴に、、、、、、 amyより |
6359 | 数年前はプチ家出失敗。現在は家出中ですかね? | キト E-mail | 4/18-23:47 |
記事番号6358へのコメント こんばんわ!(只今午後の十二時) キトです。 今回もう大爆笑☆ 内容はレゾさんの顔中インクだらけ事件☆& ゼルプチ家出(笑)失敗の巻きですな(笑) しかし、最後の『スモールコビン』は効いた・・・。 脇腹にヒットしてその辺の床をごろごろと笑いながら転げました。(爆) 今日は家に誰もいなかったのが幸いし、このおかしな行動はバレておりません(汗) バレたらバレたで開き直るけど(笑) レゾのよく分からん魔道具シリーズは他に色々ありそう。 実用性のあるものから全然実用性など小指の爪ほどもないよーなものまで・・・・(苦笑) まぁ、趣味で作ってるのは確実でしょう。 しっかし、ゼルが言う『仕置き』とは一体・・・・・・・? ・・・・・・・・・なんか寒気が(蒼白) では、今回はこれぐらいの感想です。 ちなみにフィンドルちゃんは就寝中。 本人曰く、明日は挌闘(対兄さま)があるのよ。だそうで。 では、キトでした☆ ぴぃえす・出来れば『曽祖父観察日記』続けてほしいなぁ・・・ダメ?(うるるん) 書き殴りでダメならメールで・・・・(おい) |
6371 | 続けますか。 | amy E-mail | 4/22-14:02 |
記事番号6359へのコメント > こんばんわ!(只今午後の十二時) > キトです。 > 今回もう大爆笑☆ キトさん、こんにちは!amyです! 爆笑していただけて良かったです♪ つまんないかなーって思ってたんですけど。 > 内容はレゾさんの顔中インクだらけ事件☆& > ゼルプチ家出(笑)失敗の巻きですな(笑) > しかし、最後の『スモールコビン』は効いた・・・。 > 脇腹にヒットしてその辺の床をごろごろと笑いながら転げました。(爆) > 今日は家に誰もいなかったのが幸いし、このおかしな行動はバレておりません(汗) > バレたらバレたで開き直るけど(笑) おおお!そこまでうけておただけたんですね!良かったあ〜。 スモールコビンの元ネタは不思議の国のアリスです(大笑) いや、なんとなく、、、、、 > レゾのよく分からん魔道具シリーズは他に色々ありそう。 > 実用性のあるものから全然実用性など小指の爪ほどもないよーなものまで・・・・(苦笑) > まぁ、趣味で作ってるのは確実でしょう。 そうですね、面白いものもあれば、 『、、、、どういう趣味なのだろう、、、、?』というものまで! 見れば見るほど悲しくなるものもあるでしょう(大笑) > しっかし、ゼルが言う『仕置き』とは一体・・・・・・・? > ・・・・・・・・・なんか寒気が(蒼白) お仕置き例その1。 開発途中の魔導薬の実験体。 ゼル「うぎゃああああああ〜〜〜〜っ!」 レゾ「おお!なるほど!頭のてっぺんから花が生えるのですね!」 ゼル「なんじゃこりゃあああああああああっっ!!」 レゾ「ほうほう、こっちの薬は腕からもぐらが、、、、、」 ゼル「のうわああああああああっっっっ!!!」 お仕置き例その2。 開発途中の魔法の標的。 ゼル「のうわっっ!!?」 レゾ「避けちゃダメでしょう。どうなるのか分からないじゃないですか」 ゼル「無茶言うなああああああああ!!!!!うわっっ!」 > では、今回はこれぐらいの感想です。 > ちなみにフィンドルちゃんは就寝中。 > 本人曰く、明日は挌闘(対兄さま)があるのよ。だそうで。 ゼフィーリアの大地がえぐられなければよいのですが、、、、(青ざめ) > では、キトでした☆ > > ぴぃえす・出来れば『曽祖父観察日記』続けてほしいなぁ・・・ダメ?(うるるん) > 書き殴りでダメならメールで・・・・(おい) 、、、そうですね、、、、、続けちゃいましょうか。 う〜みゅ、でもネタ詰まり。 ではでわ amyより |
6374 | おこちゃまゼルガディスの『曾祖父観察日記・2』 | amy E-mail | 4/22-23:03 |
記事番号6358へのコメント 自分の曾祖父が世界でも有名で、聖人として通っていること。 それがひどく誇らしく感じられ、、、、、またそんな曾祖父が自分を大切に 慈しんでくれることがとても嬉しくて、、、、、、、。 曾祖父を心から尊敬し、愛情を込めて『おじいちゃん』などと呼んでい た、、、、、 のは確かもう10年くらい前の話である、、、、、 おこちゃまゼルガディスの『曾祖父観察日記・2』 はあ〜、、、、、 大きな溜め息を、つい、ついてしまった。 それが聞こえたのだろう、レゾが訝し気にこちらを向く。 俺はそれに頓着せずに、もう一度溜め息をついた。 今度はひかえめに。 「どうしたんです?ゼルガディス?」 「、、、、、別に」 レゾの言葉に、俺は言う。 答えるつもりは全くなかったからだ。 普段ならばそこで納得するレゾが、いやにしつこく聞いてきた。 「溜め息などついて、、、、、悩みごとでも?」 「、、、、別に」 二度目の拒否表示。 けれどレゾはしつこい。 「たまには家族である私に心を開いて相談を、、、、」 「断る!」 絶対嫌だ。 どんなに深刻な悩みでも、よくて笑い飛ばされるか、悪けりゃからかわれ続 ける。 それはどうしても気に食わない。 「ゼルガディス、、、、 私はお前をそんなひねくれ者に育てた覚えはありませんよ」 「育てられた覚えもないが、、、、、」 「それはそれ、これはこれです」 意味がさっぱり分からん。 会話のキャッチボールがこれっぽっちも成立していない気がする。 「ゼルガディス〜、余命いくばくの老人が聞いてるのに。 ちょっとくらい素直に言ってくれてもいいじゃないですか」 「20かそこらの外見してる奴の余命は後どれくらいなんだろうなあ」 「そんなに若々しいですか?誉めなくてもいいんですよ」 「嫌味だ!今のは!」 嫌味が通じない相手は苦手だ。 相手にずるずる流されてしまうから。 「ほうら、おじいちゃんに何でも話してごらんなさい」 「例えこの世が滅ぶことになろうとも、 貴様に話すことだけは絶対に嫌だ!!」 「おじいちゃんのことを『貴様』だなんて、、、、 ひどいですねえ、小さい頃は 『おじいちゃん、おじいちゃん』って可愛かったのに、、、、、」 「男が『可愛い』と言われて喜ぶはずないだろっっ!!」 指を銜えて寂しそうに言うレゾに、俺は大声で怒鳴る。 しかし、レゾはそれを無視して過去に浸っていた。 「ゼルガディスがおねしょした時も、 叱られているお前を庇ったのは私なのに、、、、 お菓子を拾い食いしてお腹をこわした時、 看病してあげたのも私、、、、、、、、、、、、、、、」 「何年前の話だあああああああああああっっっっっっ!!!!????」 「10年近く前ですかねえ、、、、、?」 『○月×日(△)曇り。 ゆっくり悩む暇も貰えず、疲れる。 いつまでもいつまでも人の昔の話を持ち出す。 これだから身内はたちが悪い。 本人ですら覚えていない昔の恥をいつまでも覚えているのだから。 しかも変に人のことを根掘り葉掘り聞こうとする。 それでいて重要なことは何一つ理解していない。 全くもって、うちの曾じじいは困ったものだ。 』 思わず溜め息をつきそうになって、俺は慌ててそれを止める。 近くにはレゾがいるのだ。 昨日のようにしつこく問いただされては適わない。 しかし、レゾは目敏く(目?)それに気付いた。 「ゼルガディス、溜め息をためているのは体によくありませんよ」 (何で、、、、?) 思ったが、口には出さない。 しかし、それもレゾには伝わったのだろう。 いつもの営業(?)スマイルを口元に浮かべた。 「溜め息をためるということは、ストレスをためることと同じだからです。 ストレスが過ぎれば体の調子を当然崩す。 溜め息はストレス発散の方法の一つなのですよ」 とりあえず、へ〜と聞いておく。 レゾは普段は変人じじいだが、聖人と世間にもてはやされるだけのことはあ って、たまああああああああにいいことを言ったりもする。 そういうことは聞いておいた方がためになるし、後々いい。 「で?本当にどういう悩みごとなんです?」 レゾは言いつつにっこり笑った。 ぎくり、と俺の体が小さく震える。 逃げ腰になったのをすぐに気付き、レゾは俺の腕を掴んだ。 「はっはっはっは、ゼルガディス。 逃げようったってそうはいきませんよ。 そんな簡単に離すわけないでしょう? 曾孫の面白い、、、、じゃなかった、 曾孫の辛い悩みごとを曾祖父が聞くのは当然のことなのですから」 「単に面白がってるだけだろおおおおがああああああっっっっ!!!!」 「はっはっはっは、そんなわけないじゃないですか」 「ある!絶対にある!顔に出てる!隠そうともしてないだろーが!」 「隠す必要はないでしょう?家族なんですから」 「(お前と血が繋がってるなんて)嫌だあああああああああああっっっ!!」 『○月□にち(□)晴れ。 疲れた。とにかく疲れた。 昨日と同じく悩みごとをしつこくしつこくしつこく聞かれ、 逃げられぬように腕を掴まれたが、呪文で逃げた。 しかし、走っても走っても追い掛けてくるのだ。 逃げ切れるかと思った時にはラファス・シードで捕まった。 そのせいでさらに問いただされたが、最後まで俺は口を開かなかった。 全く、自分の暇つぶしのために俺を使うのはやめてほしいものだ。 はっきり言って迷惑どころの騒ぎではない。 』 溜め息をつかぬよう、俺はずっと神経を研ぎすましていた。 何でこんなことで神経をすり減らさなくてはならないのだろうかと悲しくな ってくる。 悩みはこんな阿呆らしいものではないというのに。 「ところでゼルガディス」 「ん?」 レゾが唐突に呼ぶので、多少驚きながら振り返る。 するとレゾが急に無表情になった。 「、、、、悩みは解消されたのですか?」 「、、、、、、」 「逃げようとするのは感心しませんね」 逃げようと立ち上がった途端に襟元を掴まれる。 俺はしぶしぶレゾの方へ顔を向けた。 やはり無表情のままである。 「悩みは、、、、ためこむと苦しいですよ。 もうからかったりしませんから、ちゃんとおっしゃい」 確かに、無表情とはいえ、その顔はひどく真剣そうに見える。 しかし、そんなことにひっかかるつもりは毛頭なかった。 「顔だけ真剣にしても無意味だぞ、、、、」 「いえいえ、これでもじゅーぶん本気で心配してるんですよ」 嘘くさい。 そんな俺の心の声が聞こえてしまったのだろうか? レゾの眉が片方だけぴくりと跳ねた。 「今、嘘だって思ったでしょう?」 「うん」 「失礼な。本気ですよ。 これでも曾孫はちゃんと可愛いものなんです」 嬉しくない。つーか嫌。 「、、、、、少しは喜ぶ素振りを見せるのが礼儀ってものでしょう?」 絶対嫌。 「、、、、、可愛くないですねー」 「可愛くなくて結構」 「ますます可愛くない。 嫁のもらいてが出来ませんよ?」 「俺は男だ!!!!!」 「ええ、知ってます。常識でしょう?」 さも当然、とばかりに言う。 これに腹を立てるのはそれこそ常識であろう。 憮然としたままで、俺はレゾから顔を反らした。 「で、どういった悩みなんです?」 「、、、、、(無視)」 「私は本気で心配しているんですよ」 「、、、、、(さらに無視)」 「心配で心配で、、、、夜も眠れないというのに、、、、、」 「、、、、、(さーらーに無視)」 「、、、、、、、、」 無視を続ける俺に、レゾは困惑気味に顔を歪めた。 この反応は、、、、、 もしかしたら、本当にもしかしたら。 本気で俺を心配してくれていたのかもしれない。 ほんのちょっぴりすまなく思い、俺は顔を元に戻そうとし、、、、、 「ちっちゃい頃は、『おじいちゃんのお嫁さんになる!』 って言ってくれていたのに、、、、、。 一番好きな人のお嫁さんになるのが一番幸せって聞いて、、、、」 よよよ、と泣き崩れるレゾ。 反省しかけた俺が馬鹿だった。 「ふざけんなああああ!!!いつの話だいつの! これっぽっちも記憶にないぞ!おいおいおいおい!!!!」 全身総毛立って、俺は思わず叫んだ。 するとレゾがますます泣きまねに力を入れる。 「ううう、、、、、結婚詐欺、、、、、。 私を騙していたのですね、、、、、、、」 「死ねええええええええええええええっっっっっ!!!」 あまりの怒りに、俺は思わずレゾを思いきり蹴飛ばしていた。 『○月△日(ウ)晴れ。 あまりの怒りに、俺はついレゾを蹴倒してしまった。 そのせいでお仕置きと称し、実験体にされた。 頭のてっぺんからチューリップは生えるわ、 背中からコウモリの羽根が生えるわ、、、、、、、、 しかも俺自身覚えていないことをぺらぺらといわれ、、、、 、、、、、やめよう、気色悪くなるだけだ。 とにかく、悩みどころの騒ぎではなかった。 どうすれば静かな所で一人悩めるものなのか、、、、 悩むために悩む自分がなんだかとっても悲しい、、、、、、、、 』 「ゼルガディス、悩みは?」 朝起きた途端、レゾは開口一番にそう言った。 いつもならやれ挨拶だ、やれ礼儀だとうるさいレゾが、である。 お早うの挨拶もなしに言ったのだ。 驚きながらも、俺はさっとレゾから顔を反らす。 無視するためである。 昨日は本当にいいようにされて腹が立っているのだ。 「ゼルガディス、、、、、」 急に名前を呼ばれ、俺の体が総毛立った。 レゾの声に何か、恐ろしいものが混じっていることに気付いたからだ。 後ずさりをして、ゆっくりと振り向く。 レゾは能面のような無表情で、、、、、昨日の真剣味すら含んでいない、本 当の無表情で立っていた。 「いいかげんに、のらりくらりとしていないで話しなさい」 拒絶を許さない、ぐりりとしたものが声に含まれている。 俺は多少躊躇しつつも、首を横に振った。 話したくはない。 するとレゾの表情が一気に険しくなる。 ざっと血の気がひいた気がした。 レゾはそんな俺にお構い無しにづかづかと近付いてくる。 逃げようにも、足はぴくりとも動かなかった。 やがてレゾは俺のすぐ目の前に立ち、、、、、、 がんっ! 思いっきり俺を壁に叩き付けた。 痛みで咽が引きつる。 恐怖を宿した目で、俺はレゾを見上げた。 すると、レゾは右手で懐から何かを取り出す。 俺は思わずその右手を凝視した。 これから何をされるのか分からないからだ。 「あくまでも言わないと言うのなら、、、、 私にも考えがあるのですよ、ゼルガディス、、、、、」 そう言ってレゾが懐から取り出した物は、、、、、 反射的に、俺はじたばたと暴れた。 しかし、レゾの左手は妙に強い腕力で俺を壁に押し付けている。 レゾの右手の物が俺に近付いてきた。 「どうします?」 「やめてくれっ!!」 つい悲鳴をあげる俺。 「ではどうします?話しますか?」 「それは、、、、、」 言い淀む俺に、レゾは容赦なくそれを押し付けた。 「!!!」 俺は大きく目を見開き、、、、、 「あっはっはっはっは!!!」 大笑いした。 「さあさあゼルガディス! 早く言わないとこの『こちょこちょ君1号』が さらに貴方をくすぐりますよ!くすぐったいんですよ!いいんですか!?」 「あっはっはははははははははははっはははっっっ!!!!」 そんなこと言われても、まともに喋れないのだ。 くすぐったくて、、、、、、 「強情ですねー」 妙に間延びした声と同時に、レゾは『こちょこちょ君1号』のスイッチを押 した。 こちょこちょこちょこちょおおおおおおっっっ!!! 「ぎやあははははははははははははははっっっ!!!!」 もう止まらない。 俺は延々4時間笑い続けたのである。 『○月ウ日(P)雨。 腹が痛い。かなり痛い。 とっても痛い。 今日は笑い過ぎた。レゾめ、、、恨んでやる。 延々4時間もくすぐられ、本当に疲れた。 俺の悩みがここまでの惨事を引き起こすとは、、、、、 あんなにくだらない悩みなのに、、、、、 やはりレゾ関係だとこうも悪くなるのだろうか? ああ、もっとマシな曾祖父が欲しい。 PS:悩み、、、、、レゾは何故赤にあんなにも執着するのだろう? 』 続くかどうか、、、、、、さてね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 、、、、、、、く、くだらない、、、、、、、。 すみません、すみませんキトさん。 本当にすみません。こんなにつまんないもので、、、、、、 ううう、一応書いてみました。 非難・中傷は勘弁して下さい(T_T) ではでわ amyより |
6431 | ゼルの頭にちゅーりっぷ(笑) | CANAL | 5/2-17:54 |
記事番号6374へのコメント いいですね〜この【おこちゃまゼルガディスの『曾祖父観察日記』】シリーズ。 お茶目なレゾさんがらぶりぃですね。 昔からツッコミ役のゼルやんもいいです。 『スモールコビン』に『こちょこちょ君1号』・・・次は何が出るのでしょうか? と、いうか次を期待してもよろしいでしょうか? |
6447 | わ〜い!CANALさんだ〜! | amy E-mail | 5/7-19:17 |
記事番号6431へのコメント CANALさんへ こんにちは! こっちにも感想下さったんですね!ありがとうございます。 読んで貰えて、その上感想まで貰えちゃうと嬉しくて飛んじゃいます。 え?飛ぶについて?あっはっは、深く考えちゃいけません。 >いいですね〜この【おこちゃまゼルガディスの『曾祖父観察日記』】シリーズ。 >お茶目なレゾさんがらぶりぃですね。 >昔からツッコミ役のゼルやんもいいです。 え?そうですか? 良かった。あんましギャグの方に自信がなかったので、、、、 ギャグって難しいんですよねえ、特にオチの部分が。 >『スモールコビン』に『こちょこちょ君1号』・・・次は何が出るのでしょうか? >と、いうか次を期待してもよろしいでしょうか? ううう、ネタ詰まり状態です、実は。 ネタが出来たら続けようと思っているんですけどね。 今はちょっとSTOP中。 出来るだけ続けられるように頑張りますので、 期待せずに待っていて下さい。 (期待しちゃダメですよ〜〜〜〜〜〜〜(ーー;)) ではでわ amyより |
6453 | どうも(ぺこっ)&名前変更 | CANAL(Lily) | 5/10-19:42 |
記事番号6447へのコメント 私なんかのコメントで喜んで頂いてありがとうございます。 今回は名前の変更しましたのお知らせです。 このHPで「CANRU」さんがいらっしゃるので、紛らわしそうなので 変えようとは思ってはいたのですがなかなか思いつかなくて…やっと決まりました。 「Lily」です。 私はCANARUさんのようには素晴らしいものは書けません。 ああ、もうすぐ中間テスト………ではまた。 |
6469 | 了解ですっ! | amy E-mail | 5/16-19:29 |
記事番号6453へのコメント Lilyさんへ 改名の件、了解です! いいHNだと思いますよ! 可憐で清楚な感じがして、、、うふふふ(怪) これからも感想とか、よろしくお願いしますね。 いつも楽しみにしていますから。 中間、頑張って下さい。 私も単位がかかっているテストがもうすぐあります。 ちょっぴり泣きたくなるような莫大な範囲です、、、、 うう、、、、、(T_T) ではでわ、これからもよろしくお願いします。 amyより |