◆−翼の舞姫(テイク・レボリューション)11−桐生あきや(5/18-03:19)No.6478 ┣翼の舞姫(テイク・レボリューション)12−桐生あきや(5/18-03:42)No.6479 ┃┣寝てないし(笑)→−あごん(5/18-04:08)No.6480 ┃┃┗↑寝てください(笑)−桐生あきや(5/18-04:57)No.6481 ┃┣読みましたよ〜。−ブラッド(5/18-05:47)No.6482 ┃┃┗ありがとうございますぅ(><)−桐生あきや(5/18-19:11)No.6489 ┃┣すっかりテーマ曲♪−雫石彼方(5/18-14:11)No.6483 ┃┃┗長かったよ もう少しで〜♪−桐生あきや(5/18-19:23)No.6491 ┃┣Re:翼の舞姫(テイク・レボリューション)12−久遠安宿(5/18-14:59)No.6484 ┃┃┗そう言われてみれば……−桐生あきや(5/18-19:02)No.6488 ┃┣僕の屍を越えて行け(笑)!!−あんでぃ(5/18-16:32)No.6486 ┃┃┗名セリフなんだそうです(笑)−桐生あきや(5/18-20:30)No.6492 ┃┣現在地下室でうさぎの解体中(爆)−ねんねこ(5/18-19:20)No.6490 ┃┃┗解体中に行っちゃったりして(爆)−桐生あきや(5/18-22:25)No.6493 ┃┣出てるよ〜〜♪−ひずみ(5/18-23:32)No.6494 ┃┃┗やっとこ出せました(^^)−桐生あきや(5/19-21:01)No.6497 ┃┗はじめまして!−時貝崎 刻弥(5/20-00:42)No.6499 ┃ ┗こちらこそはじめましてですっ!−桐生あきや(5/20-20:31)No.6501 ┣翼の舞姫(テイク・レボリューション)13−桐生あきや(5/22-02:51)No.6514 ┃┣昼休み 印字で音読 舞姫かな♪−ゆえ(5/22-18:29)No.6520 ┃┃┗だからせめて、黙読を………。−桐生あきや(5/23-03:09)No.6530 ┃┃ ┗訂正(笑)−あごん(5/23-21:28)No.6538 ┃┗私もやってしまいました……−ブラッド(5/22-22:51)No.6526 ┃ ┗強く生きましょうっ(オイ)−桐生あきや(5/23-03:17)No.6531 ┣翼の舞姫(テイク・レボリューション)14−桐生あきや(5/23-02:56)No.6529 ┣翼の舞姫(テイク・レボリューション)15−桐生あきや(5/24-05:00)No.6543 ┃┣Re:翼の舞姫(テイク・レボリューション)15−MIGU(5/24-11:11)No.6544 ┃┃┗上のはミス投稿です<(__)>−MIGU(5/24-11:31)No.6545 ┃┃ ┗初めまして♪(ミスなんて、気にしないでください☆)−桐生あきや(5/25-02:36)No.6558 ┃┣音読の奇行師(爆)−ゆえ(5/24-17:56)No.6549 ┃┃┗乱読の……乱読の……詐欺師?(爆)−桐生あきや(5/25-02:45)No.6559 ┃┗うっひょーーーーーーー♪!!←テンション高し(汗)−あんでぃ(5/24-23:49)No.6555 ┃ ┗……………………にょひょ☆(死)−桐生あきや(5/25-02:56)No.6560 ┣翼の舞姫(テイク・レボリューション)16−桐生あきや(5/25-02:20)No.6557 ┃┗委員長に勝手に就任(笑)−あんでぃ(5/25-17:45)No.6571 ┃ ┗就任祝いを、そのうち(笑)−桐生あきや(5/26-03:13)No.6579 ┣翼の舞姫(テイク・レボリューション)終−桐生あきや(5/26-00:12)No.6575 ┗あとがきのようなうわごと(ロングバージョン)−桐生あきや(5/26-00:27)No.6576 ┣祝電の音読♪−ゆえ(5/26-15:03)No.6584 ┃┗やはり音読……(笑)−桐生あきや(5/27-22:58)NEWNo.6596 ┣没台詞に撃沈(笑)−早坂未森(5/26-21:39)No.6588 ┃┗撃沈数、ただいま1(笑)−桐生あきや(5/27-23:05)NEWNo.6597 ┣感想のようなうわごとっぽいたわごと−あごん(5/26-22:10)NEWNo.6589 ┃┗なんかじゃありませんよ、これ(↑)は!−桐生あきや(5/27-23:13)NEWNo.6598 ┣おめでとうございまーす(え?)−時貝崎 刻弥(5/27-01:09)NEWNo.6591 ┃┗ありがとうございます(^^)−桐生あきや(5/27-23:19)NEWNo.6599 ┣委員長よりお祝いの言葉(おい)♪−あんでぃ(5/27-22:25)NEWNo.6595 ┃┗ありがたくいただきます♪(笑)−桐生あきや(5/27-23:25)NEWNo.6600 ┣駆け込みレスりんぐっ!−みてい(5/29-18:38)NEWNo.6612 ┗Re:あとがきのようなうわごと(ロングバージョン)−MIGU(5/29-20:00)NEWNo.6615
6478 | 翼の舞姫(テイク・レボリューション)11 | 桐生あきや URL | 5/18-03:19 |
おひさしぶりですぅ………(弱気) 自分のツリーを落としたくて上にやってまいりました。というか、巨大化するのが怖くて(^^; さて、連続投稿なるか?(笑) ************************************* 四ふりの剣に、偽の宝玉を取りつけるのに全部で五日を要した。 グードの技術や仕事の速さはともかく、不透明な深い赤をしている魔血玉に変わる石を見つけるのが大変だったのだ。 「これ何の石です?」 五日後、できあがった剣の柄飾りを見てシルフィールが首を傾げる。イルニーフェも首を傾げた。 「赤珊瑚のいちばん濃いやつじゃないかしら。死ぬほど高級品」 「正解じゃ」 シルフィールがまじまじと柄の宝玉を見つめた。 「思い切ったことをなさいますね………」 「他に似たのがなかったんじゃらから仕方あるまい。ブラッドストーンではすぐにばれる。幸いアメリア姫様の代金持ちじゃしな」 グードが高く晴れた空を見上げて、顔をしかめた。 「急ぎに急いだつもりじゃが、五日もかかってしもうた。早く行くがよかろう」 「あたしにとっては、切り出し・研磨・細工が五日で済むことのほうが、よっぽど驚きよ。魔法でも使ったの?」 「なに、単に馬鹿息子をこきつかっただけじゃよ」 布の包みを抱えたシルフィールが深々と一礼した。 「ありがとうございます」 「アメリア嬢ちゃんと、白い服の兄さんによろしくな」 「………本当にお知り合いのようですね」 シルフィールが呆気にとられている間に、そのマントの裾をつかんだユズハがしたり顔でうなずいた。 「ン、まかされタ」 「………この馬鹿エルフは、どーしてこうも偉そうなのかしら?」 「えるふ、じゃないモン」 「はいはい。半分は人間だったわね」 違ウ、と言いかけたユズハの口を慌ててシルフィールが塞いだ。 「本当にありがとうございます。 ―――行きましょう。お二人とも」 見送るグードに一礼をしてから、三人は村を後にした。 「この後は、どこに向かうの」 「セイルーンにいったん戻るわけにもいきませんから、このままリナさんたちのところまで行きます。やっぱり十日ほどかかります」 ここら一帯を治めるロードのいる街への街道を歩きながら、シルフィールが答える。主街道からはずれたところにある村のため、ゼフィーリア方面に行くには、いったん来た道を戻ってロードの街へ出なければならないのだ。 空は明るく晴れ渡っているが、細い街道にはシルフィールたちのほか通る人影はない。 「もう半月も経っちゃったわね。セイルーンに帰るにはたっぷりあとひと月はかかる計算だわ」 嘆息混じりにイルニーフェが言うと、シルフィールが笑った。 「早く帰りたいんですか?」 イルニーフェが首を傾げる。 「どうかしら。帰ってもあたしの立場は宙ぶらりんだもの。特にすることなんかないわ」 「なら、見つければいいですよ」 隣りを歩くシルフィールの言葉に、え、と彼女を見上げると、シルフィールはにっこりと笑い返してきた。 「ひと月も考えれば、したいことぐらい考えつきますよ」 その後に続く言葉は厳しかった。 「自分の拠って立つところがないからって、それが行動や思考を妨げる要因になんかなりえません」 イルニーフェは顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。自分の言動を恥じているらしい。 「そういえば、呪文はどれぐらい使えますか?」 シルフィールが話の方向を逸らした。 「眠り(スリーピング)が使える程度には使えるわ。でも黒魔術は得意じゃない」 眠りの呪文は自ら開発しない限りは、だれもそれを教えることのない呪文だから、これが使えるということは魔道の基礎をひと通り以上は理解しているということだ。 「攻撃呪文は使えます? わたくしあまり得意じゃないんです」 「風牙斬(ブラムファング)とか爆炎舞(バーストロンド)くらいなら」 イルニーフェが顔をしかめる。 「悪いけど、あまりあてにしないでくれる? 魔道士協会に通っていたのは母さんが殺されるまでの間だから。それにこっちにはこの尖り耳がいるでしょう? そのために連れてきたんじゃないの?」 「あんまりユズハちゃんをあてにするわけにはいきませんし………」 「ところで、ひとついいかしら」 「何です?」 『リナさんたち』ってのはどういうこと?」 あら、とシルフィールが首を傾げて、次いでくすくす笑い出した。 「言ってませんでしたか? リナさんには旦那さまと娘さんがいらっしゃるんです」 「結婚してるの!?」 「あら、本当に言い忘れていたみたいですね」 みたいですね、じゃないわ、とイルニーフェは思ったが賢明にも口には出さなかった。 さらに詳しく訊こうとしたとき、不意にユズハが立ち止まった。 「ユズハちゃん?」 朱橙の瞳が硝子玉のような艶と酷薄さを帯びる。 唇からひとこと言葉が滑り出た。 「―――来タ」 「………もうバレちゃったみたいね」 イルニーフェが、服の上から魔血玉の入った革袋をつかんだ。 「どこから来ます?」 シルフィールの問いに、ユズハは正面を指差した。 「あっち」 「わたくしたちはもう見つかってますか?」 「まだ」 シルフィールがイルニーフェをふりかえった。 「街道を逸れて森の中に入りましょう」 「向こうも同じことを考えないかしら」 「街道をこのまま歩くよりはマシです」 「それもそうね………。それとも飛ぶとか潜るとか」 森の中の下生えを踏みわけながらイルニーフェが提案すると、ユズハの手をひいたシルフィールは首を傾げた。 「翔封界(レイ・ウイング)は使えますか?」 「翔封界?」 聞いたことのない魔法にイルニーフェが目をまたたいた。なかなかマニアックな呪文なので無理もない。 イルニーフェの表情を見て、シルフィールは首を横にふった。 「いま飛んだらとても目立つと思います」 「そうね」 もともと具体的な提案として言ったわけでではない。却下されても特に気にはならなかった。 「いったいどこからバレたのかしら………」 イルニーフェは首を傾げたが、考えても出てくる答えではない。 ユズハが超然とした態度で周囲を睥睨する。 「こっち」 ざかざか先に進んでいくその小さな背中を追いながら、彼女はアメリアがユズハを同行させたわけを身を以て知った。たしかにこの勘の良さ(といっていいのかは謎だが)は貴重だ。 日が傾き、西日が朱く射しこんでもなお森の中を踏み分けていたとき、不意にユズハが顔をあげた。 「ダメ、気づいタ!」 相手が馬だとしたら、村まで行ってイルニーフェたちの出立を確認してから街道周辺を探索するのに充分な時間が経っている。 「どうするの?」 比較的冷静にイルニーフェが、シルフィールの指示を仰ぐ。 西日が照り返して不思議な色になっている黒髪を揺らして、首を傾げていたシルフィールはすぐにうなずいた。 イルニーフェを抱き寄せると、抱きしめる。 「なッ―――!?」 「ユズハちゃん」 至極冷静にシルフィールは訊ねた。 「ついてこれますね?」 「平気。ダメなら火にナル」 「そのときは真っ直ぐ私たちの後を追ってきてはダメですよ。居場所がばれますから。もしはぐれたら、そのまま街に行ってくださいね」 「ン、わかっタ。しる、探ス」 「火に、なる………?」 イルニーフェがその言葉の真意を問いただすまもなく、体が宙に浮いた。浮遊とは比較にならないほどの高速で、周囲の風景が流れていく。 やや呆然としながらも、イルニーフェは訊ねた。 「これが翔封界?」 無言でシルフィールがうなずく。 あとで教えてもらわないと。 イルニーフェは唇を噛んだ。いちばん足手まといになっているのはユズハではなく自分だ。 身を捻るようにして後ろをふり返って、イルニーフェは愕然とした。 「何よ、あれ!?」 「たぶんユズハちゃんです。でなければ火炎球」 後ろも見ずにシルフィールが断言した。 あまりのことに絶句していると、さらにそこに追い打ちがかかる。 「ユズハちゃんはハーフエルフじゃありません。半分は炎の精霊です」 「…………」 あまりに一般的な驚愕を表現するのはしゃくに障ったのか、しばらくの沈黙の後、イルニーフェが声をあげた。 「いったいあなたたちどういう世界の人間なのよっ!?」 風の結界のなか、シルフィールはあっさりと答えてくれた。 「間違えちゃだめですよ。あなたもその世界の住人なんですから」 「…………」 なんだかイルニーフェはアメリアに自分の身柄を預けてよかったのか、本気でわからなくなってきた。 |
6479 | 翼の舞姫(テイク・レボリューション)12 | 桐生あきや URL | 5/18-03:42 |
記事番号6478へのコメント アメリアは夜空を見上げてわずかに目を細めた。 イルニーフェと自分は似ている。 ただ、決定的な違いは一人でそれを為そうとしたか、最初から味方を求めているかだけだ。 どちらがいいのだろう。 イルニーフェの方が、強くまぶしい高みにいるのだろうと漠然と思う。自分が十二のときは、きっとあれほどの輝きを見せてはいなかった。 母を失って、姉は去ってしまった。 だけどここが自分の居場所だ。 居づらいなら居心地よく変えてしまうだけだ。 「―――オルハ」 窓際から戻り、椅子に眠る白ネコの背を撫でてやりながら、アメリアはそっとひとり呟いた。 「私、本当は、ゼルガディスさんを好きなことに比べたら、他のことなんて何の価値もないんです」 微かに白ネコが身じろぐ。その様子にわずかに笑んで、アメリアは続ける。 「でも、そんなのって不健康ですよね」 その想いは事実だが、自分の幸せの条件には、周囲の、自分が愛している人たちの幸せも含まれていてそれは絶対に外すことはできない。 なりふりかまわない想いでは、満たされるが幸せではない。 心から笑えない。 「そんな不幸な恋愛はしたくないから私はここにいるんです」 自分に言い聞かせているような声だった。 数日前、慰問と称してやってきたリーデットの会話が脳裏に甦る。 『答えはでたのかい?』 『あれから同じことを別の人にも聞かれました。でも、そんなもの最初っから出てましたよ。ただ、ちょっと誘惑にかられただけです』 涼しさが寒さへと移り変わる季節の中、撫でているオルハの体温が指に温かい。 『絶対帰ってきてくれますから。私は、ちゃんと胸を張っておかえりなさいって言うためにここにいるんです。だから、どこにも行きません。これが、答えです』 アメリアは、視線を窓に向けるといまだ再会のかなわぬ恋人に向かって、声に出さず呟いた。 ―――愛してます。 *** 翼の舞姫(テイク・レボリューション)第12話 *** イルニーフェは目を開けた。 身を起こそうとすると体中が痛んだが、いうことを聞かないほどではないので、たいしたことはないのだろう。 自分が落ちてきただろう頭上の枝葉と、クッションになってくれたであろう季節柄、積もったばかりの落ち葉を見て、イルニーフェは嘆息した。 「不幸だと思ってたけど、あたしってけっこう運がいいのねぇ………」 それほど高くは飛んでいなかったとはいえ、世の中には慣性の法則というものがあるのだ。放り出されても無傷ですんだというのは、やはり運がいいとしか言い様がない。 胸のあたりをぎゅっとつかむ。革袋に入った賢者の石の感触を確かめてから、イルニーフェは立ち上がってシルフィールの姿を探した。 「そう離れたところに落ちてはいないと思うんだけど」 もうすっかり陽は暮れてしまったが、明かりを唱えるわけにはいかなかった。自分たちを追っている連中に見つかってしまう。 「それにしても、横合いからいきなり風魔咆裂弾(ボム・ディ・ウィン)ってのは反則だと思うわ………」 呟きながらイルニーフェはシルフィールとユズハの姿を探したが、暗いこともあって見つからない。 ―――はぐれたわね。 そう確信して溜め息をつく。自分だけがはぐれたのか、全員がはぐれてしまったのか。 他人の心配をしている暇はない。シルフィールは大人だ。いざとなれば自分で何とかできるだろう。それにユズハもだ。性格的と言動的にはかーなーり、不安を誘うが、シルフィールの言うとおり炎の精霊なら、人間相手にそう大事にはいたらないだろう。 ユズハのことを思い出して、イルニーフェは顔をしかめた。 「そうよ………半分は精霊ならあんなにぱかぱかご飯を食べる必要もないんじゃないかしら」 だいたい、どうして精霊が王宮で王女と一緒に暮らしているのだ。 考えるほどわけがわからなくなって、イルニーフェはますます顔をしかめた。 自分こそが石を持っているのだ。自分のことを考えなくてどうするのだ。 そこまで思考がたどりついたあとで、イルニーフェはわずかに苦笑した。 「気がつくとこうなってるんだもの、変な運命よね………」 少なくとも母親がデーモンに殺される前まではごく普通の人生を歩んできたはずなのだが。しかし、それから後は自分でもおかしなことなったと思わないでもない。 義姉が自分が運んだ夕食を食べて血を吐いて死んだ時点で、自分も死んだようなものだった。体は生きていた。きちんとお腹も空いた。だけど、心は死んだと思った。きっと毒殺の疑いをかけられて口封じに自分も殺されるのだろうと信じたが、それからわずか三日後―――王宮の使者が来た。 そのときイルニーフェは心底途方に暮れた。自分がどうして生きているのかわからなかった。 たった三日。 あと三日早く、使者が来ていれば。 そう考えた日から、イルニーフェは王になりたいと思った。ロードの腐敗をゆるさない王に。義姉のローゼのような人間を出さずにすむように。 セイルーンに文句を言ってやりたかった。 本当にただ、自分は悲しくて、どうしていいかわからなかっただけで。 しかし、何の因果か巡り巡ってこんなところで、こんなことをやっている。死んだ母と義理の姉が見たら何と言うことだろう。 頭をふって回想を追い出すと、イルニーフェは月の傾きと方角でだいたいの時間を目算して、当面の目的地である領主の館のある街の方角へと歩き出した。 いつまでもここにいてもしかたがない。合流しなければ。 「ダメね………」 ぽつん、とイルニーフェは呟いた。 「迷ってばかりだわ」 やることなすこと、これでいいのかわからなくて。 死なせるのは惜しいと面と向かって言ってきたセイルーンの王女は、迷っているようには見えなかった。 ためらいもなく、目の前で譲位宣言書を破いてみせた。 あそこまでさせて、ずっと待ち続けているという男の人は、いったいどんな人なんだろう。 「おじいさんに聞いておくんだったわ」 ユズハとシルフィールはどうやら知っているようだったから、合流できたら聞いてみるのも悪くないかもしれない。 だが、それにはとにかく合流しなくては。 ―――暗い森は怖い。 一見、息をひそめて眠りに就いているかのようで実は違う。夜を活動の時とする動物たちのさざめきがイルニーフェの耳に忍びこむ。黒い影がそそり立つなか、月光の幾筋もの細い光が射しこみ、足元をわずかに照らす。 嘆息してイルニーフェは手前の枝を押しのけた。 追ってきた人間と出くわすかもしれないと思うと、よけい神経が鋭くなる。鳥の声や、葉擦れの音にさえ、注意を払ってしまう。 臆病になっている自分を内心笑いながら、イルニーフェは慎重に歩を進めた。 まったく、こんなことを怖がっていては王になりたいだなどと言う資格はない。 イルニーフェが方角を確かめようと立ち止まった瞬間だった。 「!」 横合いから黒い影が飛び出した。 声をあげる暇もなく、地面に押し倒され口を塞がれる。 もちろんイヤと言うほど暴れたが、所詮は十二の子ども。力、体格ともに大の男には到底かなわない。 「捕まえたぞ」 「他は?」 「見当たらん」 「剣は?」 「持ってない。見ればわかるだろうが」 剣についた宝玉が偽物と気づかれていないことと、ユズハとシルフィールがまだ無事でいることを確認してから、イルニーフェは口を塞いでいる男の手に思いっきり噛みついた。 ぎゃっと叫んで男が手を離す。 狼狽したところをふりほどいて、イルニーフェは引きずり倒された地面から飛び起きた。伸ばされる男の手をかいくぐり、走り出す。 とにかく必死で走ったが、後ろの声と足音は遠ざかるどころか、だんだんと追いついてくる。そもそも足の長さが違うのだと思ったが、思ったところでいきなり自分が成長するわけではない。 前方に月明かりに照らされて人影が見えたとき、イルニーフェは挟撃されたのだと思って一瞬、心臓が止まった。 だが、すぐに誤解に気づいた。 木々が影を落とす暗い箇所から、月光が地面まできちんと届いているわずかな場所まで歩み出てきた影は、追いかけてくる男たちとは雰囲気も服装も全然違っていた。 ―――旅人? なんでもいいわ。とにかく巻きこんで逃げ切るのみよ! そう思った瞬間、月光に照らされるその髪が濃く透き通った赤茶色なのに気がついた。 見覚えが、ある。 イルニーフェと目があったその人物は、いたずらっぽく笑った。 「アセルス公女!?」 「これを持って先に逃げててくれる?」 その声は中性的なアセルス公女のものとは違って、れっきとした男性の声だった。 とっさのことに混乱するイルニーフェに、その手がレグルス盤を押しつける。 「君を護って奴らを撃退する自信は少しもないんだ。先に行っててくれると助かるな」 「―――わかったわ」 質問は後だ。 すれ違うようにイルニーフェは走り去っていった。 その足音を聞きながら、リーデットは不意に苦笑した。 「よけるだけなら得意なんだけど」 「そこをどけ」 闇を動くのに便利な黒い色彩をまとった男の低い声に、リーデットは剣を抜いた。 その数、四人。 「退くわけにいかないな。姉さんによると、彼女は僕の未来の花嫁だそうだから。僕の意志はともかく、姉さんに逆らうなんてそんな恐ろしいことできやしない」 まあ、さっきの印象じゃ僕としてもそうやぶさかじゃないけど、とリーデットは呟いて笑ってみせた。 「そういうわけで、追いたかったら僕の屍を越えてってくれる?」 レグルス盤を頼りに合流すると、リーデットはイルニーフェの前に膝をついた。 「こんばんわ。君がイルニーフェだろう? 僕はアセルスの弟のリーデット」 イルニーフェは困惑もあらわに目の前の青年を見つめた。 「マラードの、公子?」 「そうだよ」 「どうしてこんなところにいるの?」 「アメリアから話を聞いてね、後を追いかけたんだ」 「わざわざ?」 「うん。そう」 イルニーフェはまだ警戒した表情で告げた。 「とりあえず、お礼を言うわ。助けてくれてありがとう」 「どういたしまして。ところで、ユズハとシルフィールさんは?」 「………はぐれたわ」 「石は誰が持ってるんだい?」 「………あたしよ。剣はシルフィール。でもユズハもシルフィールもまだ向こうには見つかっていないし、剣が偽物だって気づかれてもいないわ」 イルニーフェはやや警戒を解いた。石の事をアメリアが話すくらいだから、よほど信用されているのだろう。 「リーデット公子―――」 「リーデでいいよ。皆はそう呼ぶ」 「ごめんなさい。まだ略称で呼べるほど親しみを感じないの。リーデット、膝をつく必要はないわ。子ども扱いしないでくれる?」 リーデットは黙って立ち上がった。 「別に子ども扱いしてるわけじゃないよ。見下すのも見上げるのも嫌いなだけ」 イルニーフェが奇妙な表情をした。周囲が明るかったなら、早とちりに頬に朱が散っていることがわかっただろう。 「ごめんなさい。そうだとは思わなかったわ」 「別に気にしてないよ。とりあえず街まで歩こうか。すぐ近くだよ。合流するならそこだと言ったんだよね?」 「ええ」 磁石を取り出して月の位置と見比べると、リーデットは率先して歩き出した。 延々と森の中を歩いたあとで墜落、神経を尖らせての一人歩き、さらにその後は全力疾走ときたため、イルニーフェの体力はもはや尽きかけていた。この日何度目かの溜め息をつくと、リーデットの後に続く。 「どうしてばれたのかしら」 歩きながらイルニーフェが独り言を呟くと、意外なことに返答があった。 「それ、僕のせいなんだ」 「何ですって?」 思わず目をしばたたくと、飛び出している木の枝をつかまえて折り曲げながらリーデットが何でもないかのように答えた。 「僕とアメリアの会話を聞かれていたんだ。まあだからこうしてすっ飛んできたわけなんだけど。石を取り外したことは知られてなくてよかったよ」 姉のアセルスとは別の意味で会話に疲れる人物だった。 「行かせた本人がセイルーンで足を引っ張らないでほしいわね」 「手厳しいね」 「他人に厳しく、自分にも厳しくがあたしのモットーよ」 「………他の女官たちから嫌われてなかったかい?」 イルニーフェは悪びれなかった。 「そりゃあもう、ものすごく」 リーデットは嘆息したようだった。 「………どうして僕の周りの女の人はみんなこんなのばっかりなんだろう………」 そのセリフに何か言い返そうとしたとき、不意に横手の茂みがガサリと揺れた。 リーデットがイルニーフェを後ろに庇って、剣の柄に手をかける。 「あ、やっぱりイタ」 ユズハにのんびりと呟かれて、一気に二人は脱力した。 ************************************* やーっと誰かさんと誰かさんが出逢いました(笑) ちなみに、王宮編にはテーマ曲なぞがあったりします。浜崎あゆみの「WHATEVER」。教えてくれた彼方ちゃん、どうもありがとう(><)。 どうしてもアメリアのシーンで歌詞を入れることができなかったので、聞きながら読んでみてください(死) |
6480 | 寝てないし(笑)→ | あごん E-mail | 5/18-04:08 |
記事番号6479へのコメント こんばんワンダフル(謎)!!あごんです! 舞姫舞姫舞姫vv お待ちしておりましたぁvvvv 一挙二話公開でお得ですぅ(壊)。 すみません。眠くっておかしいですが、それはそれ。 イルニーフェは魔法あんまり使えないんですね。 あぁ、でも魔法が使えたら乗っ取りももっと上手にやってたか・・・。 リーデはどうなんでしょうかねぇ? 追っ手を退けたくらいですからそれなりに、ですか? いやいや、でもアセルス様(様付けかい)も魔法駄目ですし。 アセルス様直伝の体術なんでしょーか? なにはともあれvv リーデとイルニーフェの出会いに歓喜ですっ! でもこれって、かーなーりーロリちっくですが(笑)。 12と24ですか・・・。 五年後が楽しみ、とゆーことですかねぇ? リーデ、光源氏計画発動ですな(爆)。 ではでは!よくわからん感想になってしまいました(汗)。 あごんでしたvvv |
6481 | ↑寝てください(笑) | 桐生あきや URL | 5/18-04:57 |
記事番号6480へのコメント 人間ちゃんと寝なくちゃダメですよぅ。ども、桐生です。 >舞姫舞姫舞姫vv >お待ちしておりましたぁvvvv >一挙二話公開でお得ですぅ(壊)。 >すみません。眠くっておかしいですが、それはそれ。 某地下室にこもっているうちに、いつの間にか外では10日も過ぎておりました。おかしいですね、やはりあそこは時間の流れが違うのか……って、私も壊れ気味だ(爆) >イルニーフェは魔法あんまり使えないんですね。 >あぁ、でも魔法が使えたら乗っ取りももっと上手にやってたか・・・。 イルニーフェの基本コンセプトは普通の女の子です(笑) 魔法もあんまり使えなくて、体力的にもまだまだ子供で。そこらへん可愛くてしょうがないんですが(死) >リーデはどうなんでしょうかねぇ? >追っ手を退けたくらいですからそれなりに、ですか? あくまでも、それなりです(笑) >いやいや、でもアセルス様(様付けかい)も魔法駄目ですし。 >アセルス様直伝の体術なんでしょーか? 体術は除け専門、剣技はそこそこという設定です。まあ一度に多数と斬り結べるなら充分強いのでしょうが、何せ周りがスレキャラばっかですから(笑) >なにはともあれvv >リーデとイルニーフェの出会いに歓喜ですっ! >でもこれって、かーなーりーロリちっくですが(笑)。 >12と24ですか・・・。 >五年後が楽しみ、とゆーことですかねぇ? そうなんですよねぇ。書きながら、自分で突っ込みいれてましたから。いや、自分にじゃないな、リーデットにだな(笑) 舞姫の話ができたときに、私の頭の中で「薔薇の姫君」の某セリフを連呼した時からそう言われてもしかたないのよ、リーデットくん?(笑) >リーデ、光源氏計画発動ですな(爆)。 自爆せずともだいじょうぶです、書きながら何度となく私もそう思ってまいりました(核爆) 相手がイルニーフェでは無理でしょうが(笑) >ではでは!よくわからん感想になってしまいました(汗)。 >あごんでしたvvv いえいえ、ちゃんと寝てくださいね?(笑) ではでは、桐生でした。 |
6482 | 読みましたよ〜。 | ブラッド | 5/18-05:47 |
記事番号6479へのコメント こんにちは。今のこの時間はおはようございますだったり…… 本当にレスしちゃいました。 そうそう、私桐生さんに初レスなんですよね。 はじめから読み直してました。 イルニーフェかなり好きになってきてる自分に気がつきました。 いったいどんな大人に育つんでしょうね〜イルニーフェ。 楽しみなような、恐いような(笑) 未来の旦那さまはもう決定されてますしね♪ > アメリアは、視線を窓に向けるといまだ再会のかなわぬ恋人に向かって、声に出さず呟いた。 > > ―――愛してます。 なんかこれ、めちゃめちゃ心に響きました。なんか上手く言葉ではいいにくいん ですが……とにかく、ぐってきました。 > どうしてもアメリアのシーンで歌詞を入れることができなかったので、聞きながら読んでみてください(死) 聴きながらよみました(笑) 一気に読むと、やっぱ桐生さんの話好きですvvって実感致します。 それに私、アメリアが活躍って好きなんです♪ 正義だけじゃないアメリアvv大好きです。 それにしてもゼル……今頃どこに(笑) では、短くなりましたが続き楽しみにしてますね〜☆ |
6489 | ありがとうございますぅ(><) | 桐生あきや URL | 5/18-19:11 |
記事番号6482へのコメント >こんにちは。今のこの時間はおはようございますだったり…… >本当にレスしちゃいました。 地下室からおはようございますですねっ。朝日が目にしみたり……(爆) >そうそう、私桐生さんに初レスなんですよね。 そういえばそうですねぇ。 はじめまして(笑) >はじめから読み直してました。 >イルニーフェかなり好きになってきてる自分に気がつきました。 >いったいどんな大人に育つんでしょうね〜イルニーフェ。 >楽しみなような、恐いような(笑) >未来の旦那さまはもう決定されてますしね♪ はじめから読んだんですかっ!? ……感服いたしました。あんなに長いのに………。 イルニーフェを好きと言ってくれてありがとうございますv 私もこの子がどんな大人になるのか楽しみです♪ ………って、旦那決定してるんですか………(笑)。予想以上に皆さんの頭のなかでリーイル(あんでぃさん命名)色が強いようでかなりぴっくりです(笑) >> どうしてもアメリアのシーンで歌詞を入れることができなかったので、聞きながら読んでみてください(死) >聴きながらよみました(笑) ありがとうございます。聞きながら手直しして投稿しました(笑) >一気に読むと、やっぱ桐生さんの話好きですvvって実感致します。 >それに私、アメリアが活躍って好きなんです♪ >正義だけじゃないアメリアvv大好きです。 にゅううううう(///) ありがとうございますうう。 かなりアメリアに偏りすぎてますが(爆) >それにしてもゼル……今頃どこに(笑) まっったくです(お前が言うな) ま、そろそろいい加減どうにかこうにか(笑)、出てくるのではないかと。 >では、短くなりましたが続き楽しみにしてますね〜☆ ありがとうございます〜。 ブラッドさんの方も、投稿を楽しみにしてますねv では。 |
6483 | すっかりテーマ曲♪ | 雫石彼方 E-mail | 5/18-14:11 |
記事番号6479へのコメント 久しぶりに会社からお送りしています(笑) 雫石だす〜♪ 『WHATEVER』、もうすっかり王宮編のテーマ曲になったのねv お勧めした身としては嬉しいことしきりですv 今回はイルニーフェちゃん、大ピンチだったねー。逃げる彼女を助けて くれたの、最初ゼルかと思って期待しちゃったっすよ(笑)う〜む、まだまだ 彼の出番は遠いのでしょうか?思わず帰ってこ〜いよ〜と歌いたくなって しまいますよ。(古い) ときにリーデットくん、イルちゃんのことを気に入ってしまったのでせうか? リーデくんに何となく(←ポイント・笑)らぶvな私としては、彼には独り者で いて欲しい、と思ってしまうのは鬼なのでしょうか?(笑)いや、もちろん イルちゃんはイルちゃんで好きなんだけども。 ああ、昼休みでもないのに会社のパソコンで何やってんでしょ、私(汗) しかも決して暇なわけではないというところがまた(殴) いい加減仕事に集中しなくてはいけないのでそろそろ失礼するですわ。 |
6491 | 長かったよ もう少しで〜♪ | 桐生あきや URL | 5/18-19:23 |
記事番号6483へのコメント >久しぶりに会社からお送りしています(笑) >雫石だす〜♪ 彼方ちゃああああああああああああああんっっっ(絶叫) 会いたかったですううううっ。 ぜいはあ。落ち着け(汗) ねこちゃんのところにメールが来たっていうのをチャットで聞いていたから、ホッとひと安心はしてましたが、お元気でしたでしょうか。 社会人って大変なんだろうなって思って、ずっと心配してたの。 何はともあれ、お久しぶりですvv >『WHATEVER』、もうすっかり王宮編のテーマ曲になったのねv >お勧めした身としては嬉しいことしきりですv 延々聞きながら書いてる。ホント、教えてくれてありがとうだす(><) 浜崎あゆみの曲って、ゼルアメけっこう多いよね(笑) >今回はイルニーフェちゃん、大ピンチだったねー。逃げる彼女を助けて >くれたの、最初ゼルかと思って期待しちゃったっすよ(笑)う〜む、まだまだ >彼の出番は遠いのでしょうか?思わず帰ってこ〜いよ〜と歌いたくなって >しまいますよ。(古い) そろそろ、だとは思います(←無責任) とりあえず長編を終わらせないと、先に進めないし登場の余地がないという(−−; がんばります。 >ときにリーデットくん、イルちゃんのことを気に入ってしまったのでせうか? >リーデくんに何となく(←ポイント・笑)らぶvな私としては、彼には独り者で >いて欲しい、と思ってしまうのは鬼なのでしょうか?(笑)いや、もちろん >イルちゃんはイルちゃんで好きなんだけども。 みんながみんなくっつく方向に動いているのでちょっぴりびっくりな桐生だったり(笑) リーデット、イルニーフェのことを気に入ってはいるけど、そこまではちょっと……(笑) だってロリコンになっちゃうし(死) 安心してくださいませ。なんとなく(笑)らぶvな彼方ちゃん(笑)。どんな会話をしてようと当面彼は独り者です(爆) >ああ、昼休みでもないのに会社のパソコンで何やってんでしょ、私(汗) >しかも決して暇なわけではないというところがまた(殴) >いい加減仕事に集中しなくてはいけないのでそろそろ失礼するですわ。 大変そう……がんばって!(><) それでは、お久しぶりの桐生でございました。 またねv |
6484 | Re:翼の舞姫(テイク・レボリューション)12 | 久遠安宿 | 5/18-14:59 |
記事番号6479へのコメント はじめまして。気になることがあったのでひとつだけ言わせていただきます。 リーデットがなんとなくなゆた様のオリキャラ、レイス=グレイワーズに似ている気がするのですが・・・・・・モデルにしているのでしょうか。それでは。 |
6488 | そう言われてみれば…… | 桐生あきや URL | 5/18-19:02 |
記事番号6484へのコメント はじめまして、桐生あきやともうします。 >リーデットがなんとなくなゆた様のオリキャラ、レイス=グレイワーズに似ている気がするのですが・・・・・・モデルにしているのでしょうか。 言われてみて、初めて気が付きました。たしかに似てるところがなくもないですね。アメリアに対する見合いの相手をいうポジションも重なりますし。モデルはいないつもりだったのですが、なゆた様の作品は以前読んだことがあるので、無意識に重ねた部分があったのかもしれません。なゆた様の小説は大好きなので。 1のほうでオリキャラを探していましたよね。よけいなことかもしれませんが、大辞典に登録してないオリキャラで、桐生のお薦めを勝手に紹介させていただきます。 水晶さな様の作品は全編どのオリキャラも個性的で、生き生きしています。「Be Alive」や「Happy Dream」などお薦めです。 緑原実華さまの「記憶を求めて……」に出てくるソフィアもお薦めです。 ではでは、失礼します。 桐生あきや拝 |
6486 | 僕の屍を越えて行け(笑)!! | あんでぃ E-mail | 5/18-16:32 |
記事番号6479へのコメント どうもです♪昨夜はお世話になりましたvのあんでぃです。 今回は何と言ってもリーデ君が目玉ですね(笑) リーイル計画発動♪ロリロリの道一直線☆だとか(笑) 楽しみにしていますねvvvv そして今回の目玉リーデ君のセリフに私はもう堕ました(笑) これです!!これ↓ >「そういうわけで、追いたかったら僕の屍を越えてってくれる?」 このセリフ、某ゲームのタイトルじゃないですか(笑)そういえば以前RPGの会話になった時に出てきていたような(笑) とにかくここで一人で朝(学校行く前)にバカ受けしてました(笑)受けてるツボが他の人と違うような・・・(汗) このセリフで私はリーデファンになりましたから(笑)もお彼が何をしてもかっこよく見えてしまうと思います(笑) よく「姉さんに殴られる」とか「姉さんに蹴られる」とか言ってましたので(笑) 打たれ強いだろうな、とは思ってましたけども(笑)てっきり彼は強くないのかと思っていましたが(爆)以外や以外に(おい)強いんですねぇ・・・・・vいひっ(核爆) ユズハちゃんが出てきて一気にラブラブモード解除ですが(笑)次回を楽しみに待っています! それでは、リミックスバージョンしか持ってませんが(汗)WHATEVERを聞きながらレスのあんでぃでした☆ うぉーうぉーうぉーう♪←鼻歌です(汗)気にしないでください(汗) |
6492 | 名セリフなんだそうです(笑) | 桐生あきや URL | 5/18-20:30 |
記事番号6486へのコメント 昨日はどうも、桐生です♪ って今日もただいま地下で顔会わせている途中ですが(爆) >どうもです♪昨夜はお世話になりましたvのあんでぃです。 >今回は何と言ってもリーデ君が目玉ですね(笑) シリアスなアメリアではなく! リーデット殿下というあたりが何ともはや……(笑) >リーイル計画発動♪ロリロリの道一直線☆だとか(笑) >楽しみにしていますねvvvv ちょっと待ってくださいいいぃぃぃっ。 どうしてみんなそう言う目で彼をっ(当たり前だ) いや、私も書きながら「リーデ、マズイよそれは」とつっこみを入れておりましたが(爆) リーイル……あらたなカップリング言葉が生まれましたな(だからカップリングなのか!?・笑) >そして今回の目玉リーデ君のセリフに私はもう堕ました(笑) >これです!!これ↓ >>「そういうわけで、追いたかったら僕の屍を越えてってくれる?」 >このセリフ、某ゲームのタイトルじゃないですか(笑)そういえば以前RPGの会話になった時に出てきていたような(笑) >とにかくここで一人で朝(学校行く前)にバカ受けしてました(笑)受けてるツボが他の人と違うような・・・(汗) ねんねこさん曰く、名ぜりふらしいです(笑) 実は、私が某ゲームを手に入れる前から舞姫のこの場面でリーデットはこのセリフを吐いておりました(笑) というか桐生自身がこのセリフが大好きでして、リーデット以外いろんなキャラに言わせるかもしれません(^^;) >このセリフで私はリーデファンになりましたから(笑)もお彼が何をしてもかっこよく見えてしまうと思います(笑) >よく「姉さんに殴られる」とか「姉さんに蹴られる」とか言ってましたので(笑) >打たれ強いだろうな、とは思ってましたけども(笑)てっきり彼は強くないのかと思っていましたが(爆)以外や以外に(おい)強いんですねぇ・・・・・vいひっ(核爆) 打たれ強いんじゃなく、除け名人なだけでございます(笑) そこそこ、とりあえず何とかできるくらいには強くしないとマズイかなと思いました。やはりそれでもアセルスには到底かないませんが。 いかん、この姉弟どんどんファンが増えていくよ………(^^; >ユズハちゃんが出てきて一気にラブラブモード解除ですが(笑)次回を楽しみに待っています! だから、あれはラブラブモードなんですか?(笑) >それでは、リミックスバージョンしか持ってませんが(汗)WHATEVERを聞きながらレスのあんでぃでした☆ >うぉーうぉーうぉーう♪←鼻歌です(汗)気にしないでください(汗) JとMの違いわかりましたよ!(笑) Jはですね「凍えそうで目を閉じてた、た、た、た、」じゃないんですよっ。普通に歌ってます。 ではでは、何やらあなたとのちゃっとで「僕屍」を大辞典に登録するはめになりそうな桐生でした(笑) |
6490 | 現在地下室でうさぎの解体中(爆) | ねんねこ E-mail URL | 5/18-19:20 |
記事番号6479へのコメント いえ。もう本当に昨日はすみませんです。て二日連続ですか。あなたいったいなに考えてるのよ。じつは夜間に電話工事で回線繋がらないことをすっかり忘れてたのよ。というわけで、HP更新して回覧版回したと同時にそのまま接続不能でしかも母親に見つかったよ。とほほ。 ―――などと延々と言い訳しながらオンライン中のねんねこだったりします。 とりあえず、心の気持ちはあんでぃさんといっしょ。 リーデットぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! あんたはいったいどこからそんなゲームを手に入れたんだいっ!?(爆) 12歳と24歳かぁ……なかなか良い感じでないの(待て) でもやはしリーデふぁんくらぶ会員ナンバー101番な私としては、いつまでもアセルス女史にいじめられてもらいたい気が……(爆) なにはともあれ、クーちゃんのどつきに耐えてもらわねば。 というわけで、うさぎ解体のため、地に潜ります。 ではではみょーにはいてんしょんなねんねこでした。 |
6493 | 解体中に行っちゃったりして(爆) | 桐生あきや URL | 5/18-22:25 |
記事番号6490へのコメント ども、帰還しました。桐生です(笑) >いえ。もう本当に昨日はすみませんです。て二日連続ですか。あなたいったいなに考えてるのよ。じつは夜間に電話工事で回線繋がらないことをすっかり忘れてたのよ。というわけで、HP更新して回覧版回したと同時にそのまま接続不能でしかも母親に見つかったよ。とほほ。 >―――などと延々と言い訳しながらオンライン中のねんねこだったりします。 しっかりとオンラインに便乗して、うさぎさんの解体に途中つっこみを入れてきたり。色々大変そうだすね……ご無理は禁物ということで。 >とりあえず、心の気持ちはあんでぃさんといっしょ。 >リーデットぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! >あんたはいったいどこからそんなゲームを手に入れたんだいっ!?(爆) って、やってるんですかリーデットが、某ゲームを(笑)。「ああっもう寿命がっ」って?(爆) >12歳と24歳かぁ……なかなか良い感じでないの(待て) >でもやはしリーデふぁんくらぶ会員ナンバー101番な私としては、いつまでもアセルス女史にいじめられてもらいたい気が……(爆) いい感じなのですか(笑)。大丈夫、いつまでたってもアセルス女史にはいじめられてると思うから(待て、私) >なにはともあれ、クーちゃんのどつきに耐えてもらわねば。 >というわけで、うさぎ解体のため、地に潜ります。 >ではではみょーにはいてんしょんなねんねこでした。 後を追いかけて潜った桐生がここに(笑) リーデットは容赦なくどついちゃってください。リーデットが許可を出さなくても、私と彼の姉が許可を出します(爆) と、いうわけで。またv |
6494 | 出てるよ〜〜♪ | ひずみ E-mail | 5/18-23:32 |
記事番号6479へのコメント 二回目ですこんばんわ。 昨日は久しぶりに真面目にいい子に早くからおねんねしてここに来なかったら 一気に「舞姫」二話アップされてて悔しくて、二度といい子になるまいと誓った ひずみです♪(長いぞ) でも寝てる間に「舞姫」追加の夢を見るとゆー正夢を経験してたりもします(マジ) また逃亡参加者が増えましたね〜そう、公子様が♪ これにてリーデットの株が急上昇です。格好良かったのね貴方。 僕の屍を超えてってくれる?って……あんたはどこぞのゲームですか(笑) 因みに雰囲気の全く違う奴が現れた、って時にてっきりゼルが戻ってきたのかと 期待してしまったばかがここに一人(苦笑) そんな簡単には帰ってきませんやね。 ユズハも頑張ってるようで嬉しいです♪頑張れユズハ、がんがん燃やせ!!(違) それでは桐生様、続き頑張ってくださいませ♪ ねちっこくお待ち申し上げております♪ |
6497 | やっとこ出せました(^^) | 桐生あきや URL | 5/19-21:01 |
記事番号6494へのコメント >二回目ですこんばんわ。 二回目のこんばんわです。ああ、初めても二回目もとても良いことですよねv >昨日は久しぶりに真面目にいい子に早くからおねんねしてここに来なかったら >一気に「舞姫」二話アップされてて悔しくて、二度といい子になるまいと誓った >ひずみです♪(長いぞ) 私にも経験が(笑)。早く寝た日に限って大量に投稿があったりするんですよねぇ。でも、イルニーフェのようなとんでもない子になるのもあまりお薦めしませんが(笑) >でも寝てる間に「舞姫」追加の夢を見るとゆー正夢を経験してたりもします(マジ) それはすごいですっ。以前、追加の夢をみたという託宣をいただいて、それを正夢にするべくがんばったことはありますが(笑) >また逃亡参加者が増えましたね〜そう、公子様が♪ >これにてリーデットの株が急上昇です。格好良かったのね貴方。 >僕の屍を超えてってくれる?って……あんたはどこぞのゲームですか(笑) ランナウェイなんですか……?(笑) ただのおつかいが、いつのまにか逃避行に。「愛の」とは絶対つけたくありません(爆) どこぞのゲームは桐生が好きだったりします(^^; もっともゲーム買う前から言ってましたが。 >因みに雰囲気の全く違う奴が現れた、って時にてっきりゼルが戻ってきたのかと >期待してしまったばかがここに一人(苦笑) >そんな簡単には帰ってきませんやね。 し、しまった。何やらみなさまに淡い期待を抱かせてしまったようです……。ゼルかと思ったらリーデット……………あんたやっぱり株低いわ、リーデ(笑)。いや、スレキャラとはりあうこと自体が間違ってますね。 >それでは桐生様、続き頑張ってくださいませ♪ >ねちっこくお待ち申し上げております♪ ねちっこく書きます♪(さくさく書けッ) ではなく! ねちっこさに甘えないように早めに書いて投稿したいと思います〜。 ではでは。レスありがとうございましたvv |
6499 | はじめまして! | 時貝崎 刻弥 | 5/20-00:42 |
記事番号6479へのコメント はじめまして、あきやさん。時貝崎ともうします。 前々から、レスを付けたい付けたい付けたい付けたい〜〜〜〜〜と思い続けておりまして、今回やっとそれにいたりました(^^;)今まで読み逃げしていたこと、お許し下さいませ。 あきやさんの小説は、ずぅっと前から読ませていただいておりました。 何をどうひねったら、こんなに上手な文章が、先を気にならせる物語が、そして天下無敵のゼルアメが(笑)湯水の如く溢れてくるのか!!気になって仕方在りません。 とてもとてもとてもとても、あきやさんの文章、尊敬してます!!あこがれです〜。 今回は、アメリアの戦闘にはテーマ曲があることまで発表して(いや、前々からかな?^^;)曲を元に物語が作れる!本当にすごいです。あこがれです。ワンダフルです(分からないって) イルちゃんどうなる?それに、とうとう出会った誰かさんと誰かさん!(笑)アメリアの、届かぬ『恋人』への想いはどうなる?? 気になることばかりです。 次回も、かならず読ませていただきます! あきやさんの文章は、読むだけで勉強になります。いつもいつも、とても良い小説をありがとうございます(喜) では、これからも小説、頑張ってください!! PS.私もつたない文章で小説を書いてみました。NOVEL1にあります。もしよろしければ見てやってください(^^;) |
6501 | こちらこそはじめましてですっ! | 桐生あきや URL | 5/20-20:31 |
記事番号6499へのコメント > はじめまして、あきやさん。時貝崎ともうします。 こちらこそ初めましてです。時貝崎さんの小説、実は投稿したときからチェックをいれてましたvv レスいただけてめっちゃ嬉しいです(><) > 前々から、レスを付けたい付けたい付けたい付けたい〜〜〜〜〜と思い続けておりまして、今回やっとそれにいたりました(^^;)今まで読み逃げしていたこと、お許し下さいませ。 いえいえ。ずっと読んでくださっててありがとうございますぅ。レスもいただけてますます嬉しいです♪ そう言う私がレスをいれろよと突っ込まれそうですが(^^; > あきやさんの小説は、ずぅっと前から読ませていただいておりました。 > 何をどうひねったら、こんなに上手な文章が、先を気にならせる物語が、そして天下無敵のゼルアメが(笑)湯水の如く溢れてくるのか!!気になって仕方在りません。 ありがとうございます。何だか照れくさくて真っ赤っかですが(爆) 湯水のごとくあふれてはいません(笑)。毎回うんうん唸りながらバケツの底をひっくりかえして集めております。初投稿のときから常にこれでいいのか自問自答してどうにかやっています。時貝崎さんのシュリがすごい魅力的に移るんですよ〜。 > 今回は、アメリアの戦闘にはテーマ曲があることまで発表して(いや、前々からかな?^^;)曲を元に物語が作れる!本当にすごいです。あこがれです。ワンダフルです(分からないって) いえ、曲を元に物語をつくる本家は「1」のほうにゆえさんというすばらしい方がいらっしゃいますので(^−^) 実は曲を元に話をつくったことはなかったりします(爆) > イルちゃんどうなる?それに、とうとう出会った誰かさんと誰かさん!(笑)アメリアの、届かぬ『恋人』への想いはどうなる?? > 気になることばかりです。 > 次回も、かならず読ませていただきます! > あきやさんの文章は、読むだけで勉強になります。いつもいつも、とても良い小説をありがとうございます(喜) > では、これからも小説、頑張ってください!! 本当にこう言ってもらえるか書いていけます。めちゃくちゃ嬉しいです。私って幸せ者ですねぇ、ホント。 ただ、もっといいお手本のかた他にもいらっしゃいますよ(笑)。こんなの参考にするとろくな結果生みませんって(笑) >PS.私もつたない文章で小説を書いてみました。NOVEL1にあります。もしよろしければ見てやってください(^^;) 見ております(><) シュリがいい感じですぅ。かっこいいですねぇ。姉御肌っぽくて、でもどこか影がありそうで。スレキャラたちとどう絡んでいくんでしょうか。とっても楽しみですv ではでは。レスどうもありがとうございました♪ 桐生あきや 拝 |
6514 | 翼の舞姫(テイク・レボリューション)13 | 桐生あきや URL | 5/22-02:51 |
記事番号6478へのコメント あーあー………ひさびさにやってしまいました。ミス投稿(汗) ************************************* その夜、執務を終えて自室に戻ってきたアメリアは、ベッドの上にこんもりと山になっている薄片を見つけて、思わず顔をほころばせた。 「ありがとうございます。オルハ」 礼を言われた白ネコは特に表情を変えることなく部屋の隅まで歩いていくと、ぺし、と餌用の小皿に前足をかけた。 「………だんだんユズハに似てきてませんか?」 まあ、ネコに餌以外の要求をされたら怖いかもしれないが。 人外の者―――つまりユズハにまとわりつかれているせいか、この獣は魔力の気配に敏感になっている。いまベッドの上に積もっているものも、最初の一枚をどこからか勝手にくわえて持ってきたのが発端だ。 「はいはい、ご褒美は明日もらってきてあげますから」 オルハを抱き上げてその肉球をふにふにすると、ネコは嫌がって腕の中で暴れて床に降りてしまった。 それでもめげずにアメリアが肉球をふにふにしていると、あきらめたのかベッドにびろーんと寝転がる。 ネコが丸まって寝るなんて大嘘だ、とアメリアは実感した。 「なんかモロに鬼の居ぬ間に命の洗濯って感じですね、オルハ………」 そのユズハと同じ色の瞳で見返されて、アメリアは不意に思いついて首を傾げた。 「そういえば、オルハ。お嫁さんはいないんですか?」 もちろんネコに話しかけてもロクな返事は返ってこない。しばらくすると、オルハはアメリアのことなどどこ吹く風で寝入ってしまった。 眠った白ネコを放置して、アメリアはベッドの上の薄片をテーブルの上に移動させた。 オルハが王宮の各所から発見してきた薄片―――盗聴器もどきのレグルス盤を前に、アメリアは意地悪く笑った。 もしかしたら、他国の諜者や、上官が部下を管理するために仕掛けたものや、その他もろもろセイルーンに必要なものも混じっているかもしれないが、そんなことはどうでも良かった。 全部、袋に押しこんで、テーブルの上に放り出す。 そうして、アメリアは一枚のレグルス盤をつまみあげた。 オルハが捕らえたネズミよろしく持ってきた最初の一枚。リーデットとの会話を聞かれた一枚だ。 リーデットは極秘にユズハたちの後を追いかけたから、まだこのレグルス盤は現役使用されているはずである。 「どうしましょう。歌を唄うってのもいいし、ヒロイックサーガを延々聞かせるのもいいですね。何か音のでるオモチャがあればいいんですけどねぇ。ここんところストレス溜まりまくりなんです。やっぱ歌ですかね」 聞いている向こうには何のことだかわかるまい。歌が聞こえてきても、まさかわざと歌われているとは思わないだろう。 嫌がらせができる程度には、アメリアは暇だった。 *** 翼の舞姫(テイク・レボリューション)第13話 *** ユズハの感覚を頼りに無事シルフィールとも合流を果たした三人は、リーデットの提案でとんでもないところにいた。 思いっきり冷ややかな視線でイルニーフェがマラード公国の跡継ぎを見やる。 「………たしかに絶対安全と言えば安全よね」 「だろう?」 「ええ、いくらなんでも手のだしようがないわ。こんなところにいるとは思ってもいないでしょうしね」 傍らのシルフィールの笑顔がどことなく引きつっている。 「いいのかしら? こんなことをして」 イルニーフェの問いに、リーデットはぺらんと羊皮紙を広げて見せた。例によってアメリアが署名をした『正式な書類』である。 「アメリア、今回はとことん公私混同する気でいるらしいよ」 「…………」 イルニーフェは思いっきり厭そうな顔をして、それから叫んだ。 「ロードっていう人種は大っ嫌いなのよ!!」 「ま、好き嫌いも時と場合によるよね」 リーデットにさらりと受け流されて、イルニーフェが顔を真っ赤にする。 慌ててシルフィールが割ってはいった。 「でもリーデット殿下。いつまでもここにいるわけにはいきません。早くここを発ちたいんですけれど」 「そうよ。さっさと出ていきたいわ」 イルニーフェもその言葉に重なるようにそう言った。 リーデットが肩をすくめる。 「そんなに悪い提案をしたかな、僕」 「国宝を横流しする途中でロードの城の賓客になる人間がどこにいるのよッッ!!」 大絶叫、であった。 つまりはそういうことだった。 「じゃ、出ていこうか。明日にでも」 リーデットはそう言って急に真面目な顔つきになった。 「そのことなんだけど、二手に分かれたほうがいいと思うんだ」 「どういうこと?」 「つまり、剣を持ったセイルーン帰還組と、予定通り石を届ける組に。もともと、石だけ届けて剣は持ち帰るつもりだったんだろう? 向こうは『剣』を狙っているんだ。黒幕はともかく、雇われている奴らはそう言いつかってるだろうし。いい目くらましになると思わないかい?」 「分かれるメリットは?」 少女が短く問い返した。 その彼女を見ておもしろそうに笑うと、リーデットはテーブルに頬杖をついた。 「相手は剣に石がついてると思っているんだから、剣を先にセイルーンに戻せば、相手の注意はそっちに集中するだろう? アメリア王女が王宮から剣を出したことは向こうは僕との会話を盗聴して知っている。なぜか、いったん手放した剣をアメリア王女は手元に戻した。相手はどう思うだろうね」 イルニーフェは沈黙した。 しばらく経ってから、ようやく聞き返す。 「………それは、アメリア王女の提案なのかしら?」 「いや。僕がいま考えたんだけど」 「…………とんだ幼なじみもいたものね」 イルニーフェが低く呻いて、残りの二人に向き直った。 「どうするの? リーデットの提案を呑む?」 「イルニーフェさんはどう思います?」 「悪くないとは思うわ。とんでもなく極悪な提案だけど」 「どうしテ?」 ユズハの無邪気な問いに、イルニーフェは眉間にしわを寄せて応えた。 「セイルーンを囮にしようっていうんだもの」 その言葉にもリーデットは動じる様子を見せない。 「その方がアメリアも助かると思うしね。向こうの方は捜査が手詰まりなんだ。盗聴器として仕掛けられていたレグルス盤の音を逆にこちらから拾ってはいるけど、剣が戻ってきたほうがより何らかの反応を期待できるだろうから」 「………とんでもない食わせ者ね、あなた」 リーデットが首を傾げる。 「それは誉め言葉として受け取ってもいいのかい?」 「勝手にしてちょうだい」 冷たくそう答えると、イルニーフェは話をまとめはじめた。 「ならさっさと組分けしましょ。ここからだと、セイルーンもリナ=インバースのところもどっちも十日ぐらいかかるわ。向こうがまだ剣の方を狙っていて、セイルーンも剣が戻ってきたリアクションを期待しているのなら、セイルーンに戻る組の方を急がせたほうがいいんじゃないかしら。リーデットが持っている書状を使えば、街ごとで馬を変えられるでしょう? そういうわけで、馬に乗れないあたしは自動的に石を届ける方になるわ。剣を持つほうが危険を予想される以上、あたしがいたら足手まといになるだろうし」 「なら、ゆずはは、帰ル」 帽子をもてあそびながらユズハがそう言った。関係者しかいないので、いまは露出している尖った耳が、ときおりぴこぴこ上下している。 「ゆずは、いタほうが、便利」 「一応、何も考えてないわけじゃなさそうね………」 なかば呆れたようにイルニーフェが隣りの椅子に座っている精霊の少女を見た。 「だそうだけれど、あなたたちはどうするの?」 話をふられて、年長組は顔を見合わせた。年少組に話を仕切られているのは何とも情けない話である。 「ええと、僕の希望を言ってもいいかな」 「何です?」 「リナ=インバースに逢ってみたいんだけれど」 「わかりました。なら、わたくしがセイルーンに帰ります」 リーデットがイルニーフェをふり返った。 「そういうわけで、道中お手柔らかに頼むよ」 「言っておくけれど、結婚はしないわよ」 イルニーフェの返事にリーデットは爆笑した。 「―――というわけで、これから帰ります」 その翌日、シルフィールからの帰還報告を隔幻話(ヴィジョン)で受け取って、アメリアは軽い頭痛を覚えた。 「リーデはもう………」 確かに王宮の捜査は手詰まりだが、ミもフタないとはこのことだ。 隔幻話の向こうにいるシルフィールをアメリアは見つめ返した。 「わかりました。道中、充分気をつけてくださいね。ユズハ、手加減しなくていいですからね」 「ン、わかっタ」 物騒な会話をして、アメリアは隔幻話を打ち切り、同時に風の結界も解除した。風の結界をはっておけば結界の内と外との空気の流れが遮断され、音が伝わらなくなる。リナから習った盗聴防止の面白い応用の仕方だった。 「んー。そろそろ手紙も着く頃ですね」 アメリアは人差し指を顎にあてて、可愛らしく首を傾げた。 ここから二、三日、北に歩けばゼフィーリアで西に歩けばセイルーンというような、ぎりぎりエルメキア領内の森の一軒家をセイルーンの急使が訪れていた。 どうしてこんな辺鄙なところに住んでいるのかというと、実家のあるゼフィーリアに直接住むのもイヤで、街中だと魔道の研究がおおっぴらにできなくて、でも比較的大きな魔道士協会は近くに欲しいというワガママ極まりない条件の折衷案がここなのだという。 急使が訪れたとき、そのワガママな手紙の宛名に書かれた人物は家で魔道書を読んでいたところだった。 用向きを告げると、手紙の宛先主―――リナ=インバースは軽い困惑の表情を示した。 「アメリアから急ぎで?」 私的な手紙のやり取りはしているし、急用は近くの街のメッセージセンターを使う。 セイルーンから公的な急使が遣わされてきたのは初めてだった。 急使の手から受け取った書簡に目を通して、リナはわずかに眉を動かした。 「ふぅん、ちょっとここで待っててくれる?」 そう言ってリナは、使者を残して奥の部屋へ入ると鍵をかける。肩から落ちかかる栗色の髪を背中に流して、椅子をひいて腰掛けた。 書簡の縁を指でなぞって、くすりと笑みを洩らす。 「よかった。いまどき焙りだしとかで書かれてたらどうしようかと思ったわよ―――浄結水(アクアクリエイト)」 一気に手紙が水をかぶる。 水浸しになった羊皮紙は元のインクがだらだらと流れ落ち、何やら異様な有様になったが、その奥から染色の魔法をアレンジした蛍光の文字が浮かび上がってきた。 これが本当の用向き。手紙の『裏』だ。 テーブルに滴った黒い水に顔をしかめて、リナは呟いた。 「それにしてもあの子、落書きの魔法何パターン開発したのかしら………」 リナが知っているだけでも焙りだし編、水出し編、キーワード編、そしてさらに迷宮目印編が存在する。 水浸しの手紙を読み出したリナの顔に、徐々に驚愕が広がっていった。 しばらくして部屋から出てきたリナは、急使に相対するとにっこり笑った。 「口頭で失礼するわ。『水の一件、確かに承りました』とでも伝えておいて。ごくろうさま」 使者を追い返した後、 「………何やってるんだ、リナ」 「かーさん、なにしてるの?」 しきりに何かを探しているらしいリナの様子に、家族二人が揃って問いかける。 娘の声にぽん、とリナは手をうった。 「ああ、そうだった。ひとつはあんたの首にひっかけてたんだっけ」 リナの手がその細い首から革ひもを取り外しす。 「リナ?」 革ひもを指にひっかけてくるくる回すと、リナはその先に結ばれている灰色の台座をぱしりと手でつかんで笑った。いまは単なる宝石の護符をはめこんだ魔血玉の台座を。 「持つべきものは、多大なるコネを持つ友人よね―――ちょっと迎えに行ってくるわ」 リーデットはふり返ると、後ろをついてくるイルニーフェに訪ねた。 「ちょっと休むかい?」 「別にいいわ」 素っ気ない言葉にちょっとだけ笑うと、リーデットは首を傾げた。 「無理はしない方がいいよ。聞けば、ばっさり斬られて血塗れになったばっかりだっていうし」 「………もうちょっと言葉を選べないのかしら」 「それはごめん」 全然すなまさそうに謝られて、イルニーフェは思わず頭痛を覚えた。 アセルスといい、あのユズハといい、どうしてあの王女の周りはこんな得体の知れない人物ばっかりなのだろう。唯一の例外はシルフィールだが、それは表面上だけで、彼女も同類な気がする。 ロードの城を出てから三日が過ぎていた。 シルフィールやユズハたちとは一日時間差をおき、街を出るときにも充分注意を払ったおかげか、いまのところは何も起きていない。 乗合馬車や、行き合った荷馬車に同道を頼むこともあるが、基本的には徒歩の旅だった。 よってさっきのリーデットのセリフになるのだが、どうも子ども扱いされているようで気分が悪い。子どもなのは事実なのだが。 どう説明していいのかわからないのだが、リーデットのイルニーフェの扱いには子どものそれと女性に対してのそれが綺麗に混ざっているような気がする。 これで無意識にやっているのだとしたら、恐ろしいことである。こんなふうで、どうしていままで恋人がいないのだろう。姉姫が嫁探しをするほど、結婚話に困っているようにはどうしても見えない。もしかしてアメリア王女のことが好きなのだろうか。 自分への扱いの不満についてを考えていたのに、いつのまにかとんでもない方向にイルニーフェの思考は飛躍していた。あまりにもリーデットの態度が腑に落ちないせいである。 「何考えているんだい?」 不意に問われて、イルニーフェは仰天したが表には出さず、平然と返した。 「考えることはいっぱいあるわ」 「たとえば?」 「そうね。どうしてあなたはアメリア王女の味方なの?」 リーデットは目をしばたたいた。 「それは………どういう意味? アメリアが君にそう言ったのかい?」 「そんなこと言ったりしていないわ」 「だろうねぇ」 やけにしみじみとリーデットが呟くので、思いつきで質問したイルニーフェの方が逆にそのことを問いただした。 「いや、ね。この間、お見合いが流れて僕が国に帰るときに聞いたんだよ。味方が要るかいって、何なら残ろうかって」 イルニーフェは首を傾げた。 「それで?」 「断られたよ」 「どうして?」 「戻ってきた想い人に誤解されるのが嫌なんだって」 「……………………あ、そう」 白けきったイルニーフェの答えに、リーデットは苦笑する。 「そういうのって何だかいいと思うんだ」 「フラれたのが?」 「………君ももうちょっと言葉を選ぶべきだと思うよ。だいいち僕はフラれたわけじゃないし………」 「だって見合いが流れたということは、そういうことなんでしょう?」 「…………本当に僕の周りはこんなんばっかりだ」 「話を元に戻してちょうだい。それで何がいいの?」 秋の高い空。森の梢を鳥が鳴き交わして飛んでいく。 薄く色づいた陽光に赤茶の髪を透かせて、リーデットが困ったように笑った。 「だってアメリア、本当に一生懸命だから。見ていてすごく気持ちがいい。アメリアが王宮内の機構を変えようとしているのは知ってる?」 イルニーフェは驚いた。 「アメリア王女はそんなことをしようとしているの?」 「うん、そうだよ。そうしたがってる。王宮を改革したいのも、宮廷大臣と大喧嘩して見合いを断っているのも、まじめに政務に励んでいるのも、全部その誰かのためだから。そうまでしてずっと待ってる。そういうのって、何だかいいと思わないかい?」 「…………わからないわ」 「僕はいいなと思った。たぶん姉さんもね。だから味方してる。それじゃダメかい?」 イルニーフェは首を横にふった。真っ直ぐに上を見上げると、穏やかな琥珀の瞳が見下ろしている。 「ダメも何も、あたしは聞いただけだわ。判断するのはあたしではないでしょう?」 リーデットはちょっと笑ってうなずいた。 「―――そうだね」 ************************************* いろんなことが発覚しましたねー(笑) オルハの性別、実はオスでございました。本気で妖怪ネコマタ、もしくは三毛猫ホー○ズと化してきている今日この頃(爆) そして前回ひょろっとシルフィールとの会話にでてきましたが。リナの子どもは女の子でございました。名前はまた後日ということで(笑) リーイルは……(あんでぃさん命名)、カップリング化しないでくださいませ。お願いです(笑)。いくらなんでも犯罪でございます(笑) というか、書いてていちばん楽しくて、なおかつ暴走しているのはこいつらなのですが(爆)。なにげに性格が悪いことを今回暴露いたしましたリーデット(笑) レグルス盤は、盗聴器として使うこともできるという勝手な設定になっております。ご容赦くださいませ。 |
6520 | 昼休み 印字で音読 舞姫かな♪ | ゆえ E-mail URL | 5/22-18:29 |
記事番号6514へのコメント こんにちは〜。さすらいの印字野郎、ゆえです(笑) ああ、プリンターが使えるっていいわん♪(←ノート時代はなかなか使えなかった) 舞姫っ、昼休みにしっかり音読させて戴きましたっ(まて) りーでっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!貴方性格よすぎってばっ☆ アルセス姉さんが近くにいないと、妙に生き生きしているよあうな気がするのは私だけでしょうか?(苦笑) イーリル。カップリングというか、このコンビ好きです♪ リナもで出来ました♪ああああ、娘がいるよ。 名前が出てきてなかったので、次回が楽しみです。 オルハの性別、決定しましたね(笑) 彼よばわりしたいた私が何言ってるかと突っ込み入れられそうですが(←まだ織葉復活キャンペーンを張りたいらしい) オルハのお嫁さん♪ なにかさりげに実は居たりして、なーんて。実は硬派とか(笑) ユズハがこの話を聞いたら、かき回しまくるんでしょうなぁ。あ、見てみたい♪ それでは、レス一番げっちゅー♪のゆえでした♪ さーて、スタオーみよっと☆ |
6530 | だからせめて、黙読を………。 | 桐生あきや URL | 5/23-03:09 |
記事番号6520へのコメント ども、地下帰りの桐生です。 病院行ってなかったんですね………体はいたわってくださいませ(汗) >舞姫っ、昼休みにしっかり音読させて戴きましたっ(まて) だからせめて黙読にぃぃぃっ。 時代は音読だなんてっ。たまには逆行してみましょうよ!(待て) >りーでっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!貴方性格よすぎってばっ☆ >アルセス姉さんが近くにいないと、妙に生き生きしているよあうな気がするのは私だけでしょうか?(苦笑) わははは(苦笑) そう見えます? ならそうなんでしょう(おい) オルハも鬼の居ぬ間に命の洗濯をしてましたし(笑) >イーリル。カップリングというか、このコンビ好きです♪ そうですね、コンビですね。会長と会計のあいだではこの二人は主従だという噂がまことしやかに流れているとかいないとか(笑) 私もこの二人大好きです。この二人の会話は何の苦労もなくさくさく書けるんですよ♪ >リナもで出来ました♪ああああ、娘がいるよ。 >名前が出てきてなかったので、次回が楽しみです。 いえ、実は舞姫ではでてきません(爆) リナの娘に関しては、カラーリングもまた後ほどということで♪ >オルハの性別、決定しましたね(笑) >彼よばわりしたいた私が何言ってるかと突っ込み入れられそうですが(←まだ織葉復活キャンペーンを張りたいらしい) メスだったりオスだったり桐生のなかでもなかなか性別が定まりませんでしたが、実はそろそろ嫁いないとまずい年なんですよね(汗)。『朱と紅』のときに2歳だったと仮定しても、6歳になっちゃいますから。いっそ本気でネコマタにしようかな?(オイ) >オルハのお嫁さん♪ >なにかさりげに実は居たりして、なーんて。実は硬派とか(笑) >ユズハがこの話を聞いたら、かき回しまくるんでしょうなぁ。あ、見てみたい♪ ふふふふふ…………(怪しい笑い) >それでは、レス一番げっちゅー♪のゆえでした♪ >さーて、スタオーみよっと☆ スタオーみそこねましたが、陰陽師はご報告通り見ることができました(笑) ではでは。お大事にです。 |
6538 | 訂正(笑) | あごん E-mail | 5/23-21:28 |
記事番号6530へのコメント こんばんわ。卍麟です(笑) ちょっと訂正をば。 >>イーリル。カップリングというか、このコンビ好きです♪ > そうですね、コンビですね。会長と会計のあいだではこの二人は主従だという噂がまことしやかに流れているとかいないとか(笑) 会長と会計ではなく。 国王とその僕ですが(笑)。 モチロン、桐生さんが国王ですが(爆) > 私もこの二人大好きです。この二人の会話は何の苦労もなくさくさく書けるんですよ♪ 私も好きですねvvv では、ちょっと遅刻してしまいそーなあごんでした(焦) |
6526 | 私もやってしまいました…… | ブラッド | 5/22-22:51 |
記事番号6514へのコメント はい、タイトルどおりやってしまいました…ミス投稿… 試験勉強一段落ついてここにきてるブラッドです。 今回リナ&ガウリィ登場ですねvvうわぁ〜いvv > いろんなことが発覚しましたねー(笑) そうですねぇ。 > オルハの性別、実はオスでございました。本気で妖怪ネコマタ、もしくは三毛猫ホー○ズと化してきている今日この頃(爆) オスだったんですね!妖怪……三毛猫……可愛けりゃいいんです(待て) > そして前回ひょろっとシルフィールとの会話にでてきましたが。リナの子どもは女の子でございました。名前はまた後日ということで(笑) 女の子だぁ♪やったあ!名前楽しみです〜vv > リーイルは……(あんでぃさん命名)、カップリング化しないでくださいませ。お願いです(笑)。いくらなんでも犯罪でございます(笑) わかりました。では『×』じゃなくて『&』の方で(笑) どちらにしても、この二人は好きなんですvv 見ているだけで、楽しいです。 > というか、書いてていちばん楽しくて、なおかつ暴走しているのはこいつらなのですが(爆)。なにげに性格が悪いことを今回暴露いたしましたリーデット(笑) こういう性格結構好きだったりvv > レグルス盤は、盗聴器として使うこともできるという勝手な設定になっております。ご容赦くださいませ。 いえいえ、そこまでいろんな設定考えられるなんて容赦どころか羨ましいです。 もうどんどん新しい設定考えついちゃって下さい!(おい) でも本当に続き楽しみです。 読めば読むほどはまっていく。読めば読むほど好きになっていく。 でわ、続き首をながぁ〜くして、楽しみに待ってます☆ ブラッドでした。 |
6531 | 強く生きましょうっ(オイ) | 桐生あきや URL | 5/23-03:17 |
記事番号6526へのコメント >はい、タイトルどおりやってしまいました…ミス投稿… >試験勉強一段落ついてここにきてるブラッドです。 試験お疲れさまです〜。 ミス投稿は……強く生きましょう(爆) 予防作としては、投稿直前までタイトルを空白にしておくことですかね。それだと間違って押しても投稿されないので。とかいいつつやってない………(汗) >今回リナ&ガウリィ登場ですねvvうわぁ〜いvv 脇役なので本当にちょこっとだったりします(笑) 特にガウリイと娘はここだけだったり………(^^; >> オルハの性別、実はオスでございました。本気で妖怪ネコマタ、もしくは三毛猫ホー○ズと化してきている今日この頃(爆) >オスだったんですね!妖怪……三毛猫……可愛けりゃいいんです(待て) 最初はメスのイメージがあったんですが、書いてるうちにだんだん変化してきてしまいまして。最終的にはオスで決定いたしました。 可愛いですか、オルハ……? 性格だけとりだしてみると、かわいげないと思いますが、かなり(笑) >> リーイルは……(あんでぃさん命名)、カップリング化しないでくださいませ。お願いです(笑)。いくらなんでも犯罪でございます(笑) >わかりました。では『×』じゃなくて『&』の方で(笑) >どちらにしても、この二人は好きなんですvv >見ているだけで、楽しいです。 『&』でならリーイル大歓迎でございます(笑) イルニーフェが登場しなかったら、リーデットは『薔薇の姫君』一発キャラで終わっていたことでしょう。もちろんアセルスお姉さまも登場せず(笑) この二人の会話のシーンがある回は、必ず枚数オーバーするんですよ(爆) >でわ、続き首をながぁ〜くして、楽しみに待ってます☆ はい。伸びきる前には完結するかと(笑) ではでは。また明日、地下なり舞姫なりで♪ |
6529 | 翼の舞姫(テイク・レボリューション)14 | 桐生あきや URL | 5/23-02:56 |
記事番号6478へのコメント さて、一日一善ならぬ一投稿。週末完結なるか………? ************************************* 行きは十日かかった行程を、シルフィールとユズハはその半分の五日でセイルーンへと帰り着いた。 途中、何もなかったと言えば、大嘘になる。 実に四回ほど追っ手に狙われた。 五日で四回。尋常でない回数である。よほどセイルーンに入る前に剣を奪ってしまいたいらしい。 ユズハの勘を手助けに、全て見つかる前にまいてしまったが。 面倒くさかったが、こちらに敵がひきつけられている証拠でもあったから、来ないと逆に不安でもある。 「しる」 かさばる剣の包みを全身でしっかり抱えたユズハが、端的にシルフィールを呼ばわった。 もはやセイルーンは目の前である。会話するために、シルフィールは馬の速度をゆるめた。 「どうしました?」 「お腹、空いタ」 「………どうやってお腹が空くか聞いてもいいですか?」 「知らナイ」 おそらく、この精霊の少女にとっては『何か食べたい』と言うのと同義語なのだろう。 「セイルーンに着くまで我慢してくださいね」 どこまでもマイペースな半精霊の言葉に返事をして、シルフィールは苦笑した。 「きっと帰れば、好きなお菓子作ってもらえますよ。何ていうお菓子でしたっけ、あの蜂蜜のかかったのが好きでしたよね」 「ン」 シルフィールの前に座しているため、その表情は見えないが、プラチナの頭髪がうなずいた表紙にさらりと揺れた。 「初めテ」 「?」 「りあと、一緒いナイの」 セイルーンを発ってから、こうして戻ってくるまで、二十日余りが過ぎている。 「ゆずは、カラダ持っテから、ずっト、りあと、いタから」 「…………」 シルフィールは慎重に言葉を選んで尋ねた。 「初めて外に出てみて、どうでしたか?」 ユズハがぐるんと思い切り仰向いて、後ろで手綱をとっているシルフィールの顔を見上げた。 にぱっとその顔が笑う。 普段、異常なほどの無表情しか見ていないシルフィールは危うく手綱の操り方を間違えるところだった。 「やっぱり、りあと一緒がいい、ナ」 「…………」 ふわりとシルフィールは微笑んで、片手を手綱から外すと、その頭を軽く撫でた。 「じゃあ、早く帰りましょうね」 「ン」 わずかに馬足が速くなる。 しばらく揺られてから、不意にユズハが口を開いた。 「あ、初めテじゃなイ、かも」 「?」 「二日ダケ、森にいタから」 「?」 保護者のアメリアほど事情に詳しくなく、さらに絶対的に言葉の足りないユズハの説明ではシルフィールに事実がわかるわけもなく、彼女は馬上で首を傾げた。 が、当のユズハにこれ以上説明する気がない―――というか、一人で納得してしまったらしく沈黙してしまったので、シルフィールも特に追求はしなかった。 さらにそれからしばらくが過ぎて、再びユズハが口を開いた。 「しる、来ル。前から」 「………それはマズイですね」 襲撃を避ける意味もあって、見通しのいい、街の正門に続く道を選んで馬を進めていたのだが、相手はどうやら人目を気にするタイプではなかったようだった。 街道の周囲は小麦畑である。いまはちょうど種蒔きの時期のため、畑は土が黒々と露出していて、本当に見通しがいい。ユズハの気配を察する能力はよほど精度がいいらしく、向かってくる相手―――と思われるのは、遠く、セイルーンの白い外壁近くに見えている黒い点に見える人影しか、それに相当するものが見あたらなかった。 「………どうしましょうか」 向こうもあまり派手なことはできないはずである。 回れ右をするわけにもいかない以上、このまま進めば相手とかち合ってしまうわけで………。 わりと呑気にシルフィールが悩んでいると、ユズハが首を横にふった。 「違ウ、しる。来るの、あす」 「あす?」 「りーでに似てるケド、違うノ。女のヒト」 「………ああ」 ようやくそれで誰だか見当がついたシルフィールは緊張を解いて、馬を急がせた。 「でもユズハちゃん」 「ナニ?」 「それならそうと言ってください」 「ン、すまんすまん」 「………子どもは、悪い言葉ほどよく憶えるという話は聞きますけれどね」 アメリアの苦労というか、苦笑が察せられて、シルフィールは自分もやはり苦笑した。 「お帰りなさい」 合流したところで、アセルスが笑顔で二人にそう言った。 「アメリアに頼まれて、迎えに来たよ」 「あす、ただいま」 「はい、お帰り。お使いごくろうさま」 くしゃりとユズハの髪を撫でて、アセルスはその手から剣の包みを受け取った。 馬から降りてシルフィールは尋ねる。 「お帰りになったのではなかったんですか?」 「十日だけね」 軽い口調でそう言うと、アセルスは笑って肩をすくめた。 「だって、アメリアに連絡とったら、私の話を聞いてこっちに来たリーデが不始末をやらかしたって言うし。あのコのことも気になるからね。結局、舞い戻ってきたんだ」 会話を聞かれていたというのは、別にリーデットのせいではないはずなのだが。 「旦那さんと息子さんのことはよろしいんですか?」 「んー、これくらいは平気かな。私、普段からちょくちょく家あけて、あちこちふらふらしてるんだ。今回は行き先もはっきりしているし」 突っこんで聞くと何やら心臓に悪そうだったので、シルフィールは黙っていた。 剣四ふりをまとめて包んであるにもかかわらず、それをひょいと片手で肩にのせて、アセルスは率先して歩き出した。馬から降りたユズハがその後に続く。 「さて、剣は戻ってきたけど、どう出るかな? 向こうは剣が戻ってくることを知っているわけだし、もう二、三日は石組の時間稼ぎのために隠匿しておくってアメリアは言っていたけど………今のうちに口裏をあわせておこうか?」 言いながら、ローブの裾を踏んづけてすっ転びかけたユズハを、空いた手でひょいと抱きかかえて馬に乗せ、何事もなかったかのように歩き出すアセルスに、改めてシルフィールは思った。 (この人、強いです………) 結局、職務熱心な門兵に荷の形を見咎められ、アメリアたちはその日のうちに剣が戻ってきたことを公表するはめになった――― その翌日。日も暮れてからのことだった。 その報告を聞いたアメリアは、執務机を思いっきり叩いて怒鳴っていた。 「まだ一日しか経っていませんよッ。ふざけないでくださいッッ!!」 あまりの大音声に、居合わせていたシルフィールが目を見張る。オルハと遊んでいたユズハがきょとんとアメリアの方を見た。アセルスはと言えば、拳の叩きつけられた樫の机にちらりと目をやった―――真ん中から割れる日もそう遠くなさそうである。 「この王宮の警備体制はいったいどうなっているんですかっ」 怒鳴りつけられた衛兵隊長が顔面を蒼白にしてしどろもどろに言い訳をする。 もたらされた報告のあまりの事実に、完全に頭に血の上っているアメリアは容赦がなかった。 「アストラルプレーンからの探索をすぐに行ってくださいッ。指揮を執っていたのは誰です!?」 アメリアはドレスの裾をひっつかんで扉に向かって歩き出した。 「父さんは何と言ってました?」 返答を聞いて、足を止めたアメリアの表情が、若干やわらぐ。 「そうですか。もう動いているのなら別に私が行く必要はありませんね。人の出入りを規制しなさい。猫の子一匹王宮から外に出すのではありません。それらしい包みは全て王命において開封しなさい。全員の剣を調べるんです。短剣、小剣、レイピア全てですよ。父さんのところにいって、いまの命令を復唱して許可をとってください」 衛兵隊長を扉の外に追い出すと、アメリアは深々と溜め息をついた。 そのままその口で呪文を詠唱すると、風の結界が部屋を覆う。 盗聴の危険がなくなってから、アセルスがアメリアをからかった。 「けっこう板についてきたみたいだね」 「勘弁してくださいよ」 アセルスの言葉に、アメリアはげんなりした表情で机の方に戻った。 「命令口調が板につくなんて、イヤです―――どうしました、ユズハ?」 ユズハは神妙な顔で手に持っていた物体を掲げて見せた。 「………ネコ」 「王宮から出なきゃ平気ですよ」 同じく大まじめな表情でユズハに答えを返すと、アメリアは椅子に座り、肘掛けに頬杖をついて苦笑した。 「すばらしい早さだと思いませんか?」 アセルスとシルフィールがうなずく。 「いくらなんでも不自然すぎます」 「だよねぇ。ステキな場所だよ。盗難品を取り戻した翌日にまた盗まれるんだから」 アセルスの口調はのんびりしているが、言っていることにはかなり容赦がない。 「何らかのリアクションがあるだろうとは思ってましたけど、こんなに早いとは思ってもみませんでした」 しかし予想していたとはいえ、怒り狂ったのも事実だった。あれは演技ではない。彼らは精一杯やっていたのかもしれないが、わずか一日で再盗難にあうという事態はやはり大国の王宮として許せないものがある。 「まあ、でもこれではっきりしたんじゃないかな」 「ですね」 アメリアはうなずいた。 「王宮のかなり上位。もしくは情報が与えられる位置の人間に黒幕、もしくは内通者がいますね」 あまりの反応の素早さがそれを物語る。 だが、同時にそれは危険をはらんでもいた。 相手が、剣が戻ってすぐに盗難をはかる危険性に気づかないはずはない。こちらの動きに向こうが焦ってきている証拠だった。 「アメリアさん、どうしました?」 奇妙な笑みを浮かべているアメリアにシルフィールが訪ねる。 彼女は昨日から客分として王宮に滞在していた。事が片づくまで、アメリアはシルフィールを留めおくつもりだった。また、彼女自身もそれを望んでいる。 笑みを見咎められたアメリアは、イタズラっぽい表情で右手を閃かせた。 人差し指と中指の間にはさまれた薄片を見て、シルフィールとアセルスはそれぞれの表情で納得した。 「どこにそんなの仕込んだの」 「鞘と剣の間にむりやり押しこみました。剣を抜かない限り気づきません」 「目的は柄の石ですから、抜きませんね」 シルフィールの言葉に、アメリアはうなずいた。 「触ったら、ものが賢者の石だけにすぐに偽物だと気づくでしょうから、すぐにでもこれを作動させて証拠を録らないと………皆さん、静かにしていてくださいね。一応、周りに風の結界はりますけど、音が筒抜けちゃいますから」 レグルス盤をもてあそびながら、アメリアは不意に表情を改めた。 「………それにしても、賢者の石がほしいだなんて」 それは最も暴力的で直接的な種類の力を欲しているということだ。 アメリア自身が欲している力とは全く異質なものだけに、相手が何を目的としているのかが見えてこない。 手に入れた賢者の石で、何を成そうというのか。それとも、何かを成すわけでもなく、ただ力のみが欲しいのか。 力は、それを制御できるより大きな力の元へ行かねばならない。また、心よりそれを欲して、きちんと操れる存在の元へ。 権力も、魔力もそれは変わらない。 力は人を狂わせるから。 「―――アセルス姉さん」 「何?」 床に腰を降ろして、ユズハと一緒にオルハの相手をしていたアセルスが顔をあげる。 「私は、変わらない人ですか?」 意味をとらえかねたシルフィールは、アメリアとアセルスの顔を交互に注視した。 アセルスが目を細めて妹弟子を見た。 「アメリアが、その彼を好きな限りはね。だって、アメリアが王宮内での力を欲するのはその誰かさんのためでしょう? なら、力を持っても変わるわけがない。もともと、彼がいなければ特に欲しくなかったわけだから。 ―――今更アメリアは何を言っているのかな?」 「たまには誰かに言ってもらったほうが自信がつきますから」 たいして不安にかられていない表情で、アメリアが肩をすくめた。もともと本気で問いかけたわけではない。 アセルスがユズハの頭を撫でながら、さらに続ける。 「とりあえず、さっさと石をほしがっている誰かの掃除をすませてしまって、味方を集めにかかるべきだね。ああ、ところでアメリア―――」 一番下の引き出しから、あらかじめそこに用意してあった記録球(メモリーオーブ)を取り出そうと机に手をついていたアメリアが、顔だけあげてアセルスを見た。 「何です?」 「体重かけるとマズイよ、机」 べきゃっと机が砕ける音がした。 ************************************* アセルスお姉さん再登場(笑)。出すまいかどうしようか迷ったんですが、結局出てきてしまいました。 ユズハの森発言は、小ネタでございます。著者別リストのゆえ様の【遙かなる絆】SS『今、此処二居ル証。』にうちの半精霊とネコマタが時空を越えて出没しておりまして(笑)。ちょこっとリンクさせてみました。 書きながら思ったんですが、ゼルのために権力――王宮を捨てるアメリアはいても、ゼルのために権力を欲する奇矯なアメリアはうちのところぐらいでしょうなぁ。何やらおかしな事態になっとりますが(苦笑) あああっ、窓を開けていると、昼は工事がうるさくて、夜はハトがうるさいっ(怒)。鳴くな。寝言なのかっ!? |
6543 | 翼の舞姫(テイク・レボリューション)15 | 桐生あきや URL | 5/24-05:00 |
記事番号6478へのコメント 私信。 毎朝、印字なさって、お昼休みに音読(汗)なされている、あなたさまへ。 色んな意味で叫ばれても責任はもてません。今回(笑) ………何だか色んな意味で炸裂してます、今回。イルニーフェもリーデットも書いてる私も(核爆) ************************************* 「野宿でごめんね」 いらいらとイルニーフェはリーデットを見返した。 「だから。どうして謝るのかしら? あなたは何か悪いことをしたの?」 「いいや。したのなら、謝るよ」 「旅程の都合上、この野宿は避けられないものなんでしょう? だったらあなたが謝る必要は欠片もないんじゃないの?」 「そうだね」 会話に疲れたイルニーフェは深々と嘆息した。 「なら最初っから謝らないでちょうだい」 十日ほどの日程のおよそ半分を二人は踏破していた。 国と国との間には街道が渡されて、たいてい一日歩けば夕方にはどこかの街や村に着くようになっているが、ときたまそうではない場合がある。 二人の場合も、そのときたまな状況だった。季節的に、あと十日も過ぎれば野宿はきつくなるだろう。 肌寒さにイルニーフェは溜め息をついた。 「どうしてここには村がないのかしら。街や村に沿って街道をつくるものでしょう? そのぶん曲がって遠回りになるから裏の街道ができるって聞いたんだけれど」 踊る炎を見つめながらのイルニーフェの問いに、うん?と小さくリーデットはうなずいた。 「ここは国境だからね。しかもただの国境じゃない。エルメキアとゼフィーリアとセイルーンの三国が接している地域だから。統治も行き届かないことが多いし、盗賊も出る。誰だってこんなところにある村に住みたくないよ」 「そうかもしれないわね」 不意にリーデットは口元に笑みを浮かべるとイルニーフェを見た。 「もし君が王様だったら、このあたりをどうする? きちんと整備して村を造って街道を通すかい?」 「あなた頭悪いの?」 途端にイルニーフェの鋭い声が飛ぶ。 「それとも頭が悪いフリをしているの?」 「それはもちろん………」 リーデットは苦笑した。 「後者だけど」 「でしょうね。ようするにあたしを試そうとしたわけね」 イルニーフェはあっさりそう言うと、十二も年長の人物を軽く睨んだ。 「例題が悪すぎだわ。領土問題が頻発している、沿岸諸国連合にいた国の公子が出す問題じゃないわね。あなた仮にも跡継ぎなんでしょう?」 「一応はね」 悪びれずにリーデットはイルニーフェを促した。 「まあ、例題の悪さはともかく試されてみる気はないかい?」 呆れたようにイルニーフェがリーデットを見た。 「………どういう神経をしているの」 「こんな神経だけれど」 「……………………わかったわよ」 答えたらさっさと寝ようとイルニーフェは思った。 「あたしならこのまま放っておくわね。三国ともいまのところは自国の領土に満足しているもの。わざわざ明確に線を引いて区分して問題を引き起こすことないじゃない。土地がない沿岸諸国ではそうもいかないんでしょうけど、大きな国だもの、こういうことはいい加減で良いのよ。はい答えたわよ」 リーデットが奇妙な目つきでイルニーフェを眺めた。 「どうして君みたいな変な子が普通の身分にいるの」 「ご挨拶ね」 「………だって、普通に生きていく分には絶対考える必要なんかないことじゃないか」 「どんなことだって理屈は一緒だと思うのよ。母さんと暮らしていた街にはみんなで共有していた山があったわ。みんなそこに好きに入って槙をとったり茸をとったりしてよかったの。だれかがその山を自分の物だっていったら怒るわよ。国境ってそういう曖昧なものなんじゃないかしら」 イルニーフェは不意に顔を歪めた。 「姉さまに引き取られてから、そういうことはいっぱい考えたもの………」 「………君のお姉さんはどういう人だった?」 静かにリーデットが訪ねた。 わずかにためらってから、イルニーフェは答えた。 「………優しい人だった。優しすぎて弱い人だったわ」 たまさか窓辺に見える、大気の塵が生み出す光の筋のような人だった。 「どうしてって聞いたの。引き取られて半年ぐらいしてから、どうしてって。子どものあたしの目から見ても、あたしの父親だって聞かされた人はどうしても良いロードには見えなかったから。王様や領主様はみんな偉くて、立派な人たちばかりだと思っていたから、心底不思議だったのよ。どうしてあんな人がロードで、姉さまみたいなロードの子どもやそのお付きのあたしは、他の人よりお金があるのって姉さまに訊いたの」 「そしたら、何て?」 炎は踊る。夜の大気は降り積む。 だんだん自分の感情に歯止めが効かなくなっていくのがわかった。 「わからないって言ったわ。何かが間違っているんだろうけれど、自分にはわからないって首をふった。そんな人だった」 そのときは、それでよかった。 いつかわかるのだろうと思った。 「そんな人だったから、あたしが護ってあげるんだって思ってた。ずっと姉さまのそばにいるんだって思ってた。なのに………」 わかるときは来た。確かに。 だがそれはあまりにも唐突で。 「あたし、表向きは姉さまの侍女だったから、あたしがそのときの料理を運んだの。毒入りだなんて知らなかった………! 姉さまは信じられないような顔であたしを見て、それからすぐに笑ったのよ。血を吐きながら。どうして笑えるの………!」 自分は何も知らない子どもで。 セイルーンから急使がきたとき、ようやく全てを悟った。 「あたしはそのときやっとわかったんだもの。ロードの上には国王がいて、国王があたしのところのロードを放っておいたんだって。あと三日早く使者が来ていれば、姉さまは死ななかったのに! 笑いながら、血を吐いて死んだりしなくてもよかったのに!!」 黙ってイルニーフェが言うにまかせていたリーデットが、やがてぽつりと言葉を落とした。 「………イルニーフェは偉いね」 「偉くなんかないわよ! よけいなこと言わないでよ!」 「偉いよ。それで王宮まで来たんだろう?」 「………だってどうしていいかわからなかったんだもの」 「君の場合、きっとそれで正しかったんだよ。それとも、まだ泣くかい?」 イルニーフェは毛布がわりのマントで顔を拭うと、リーデットを睨んだ。 「最低。女の子が泣いているときにそういうこというの」 「姉さんが言うんだ。目の前で女の子が泣いていて、それが自分のせいじゃないんなら放っておいて、一通り泣かせた後でどうするか聞いてそれにつきあえってさ」 「………自分のせいなら?」 リーデットは神妙な表情で答えた。 「とりあえず自分は最低野郎だということを肝に銘じて、責任とって結婚しろってさ。こんなこと言われたら女の人なんて迂闊に近寄れないんだよねぇ。どういう基準で泣くのかがさっぱりわからないから」 ぱちりと炎がはぜた。 イルニーフェは呆気にとられた。 泣いていたことも忘れてまじまじとリーデットを見る。 「………あたしは、前者、よね?」 「たぶん。後者だとかなり困るし………」 自信がなさそうにリーデットがうなずいて、しん、と沈黙が落ちた。 梟の鳴き声が二、三回した後で、沈黙は唐突に外からの声に破られる。 「―――盛り上がっているところを悪いんだが」 「!?」 イルニーフェがびくりと肩をこわばらせた。リーデットが片膝立ちになって剣の柄に手をかける。 炎が作り出す明かりの輪から、ぎりぎり外れたところに、白い影がわだかまっていた。月は半ば欠けていて明かりが足りず、正体がよくわからない。 「だれ!?」 「だれでもいいだろう? もともとここは共同の野営所だぞ。後から来て騒ぎ立てていたのはあんたたちのほうだ」 イルニーフェは愕然としてリーデットを見上げた。見上げられた彼の方も首をふる。 先客がいた気配など微塵もしなかったのだ。 「ちゃんと姿を見せたらどうなのかしら?」 「その先客が僕たちに何の御用だい?」 重なるように言われて、白い影はわずかに明かりの輪のなかに体を入れた。 白い服とマント、腰の剣が目に付くが、上半身だけはまだ影の中にある。 影は言った。 「囲まれている。心当たりはあるか? 俺はいまのところないんだが」 「な―――!?」 絶句した二人に対して、人影は軽く肩をすくめた。 「その様子だと、そっちのせいのようだな」 イルニーフェが立ち上がった。 「盗賊とかではないの?」 「こんなに綺麗に気配が消せる盗賊がいるか。無関係だから無視を決めこみたいが、見逃してくれそうにないから、あんたたちに話しかけているんだ」 「人数は?」 「そこまではわからない。少なくとも四人はいるな」 どうやら向こうの目をごまかせたのもこれまでらしい。 イルニーフェをふり返ったリーデットに、彼女はぴしりと言った。 「荷物持って先に逃げろとか言い出したら、ますます見損なうわよ」 「言わないよ。逃げられないからこの人が、僕たちに話しかけてきてるんじゃないか。ところで僕はいつ最初に見損なわれたの」 「さっきくだらない試験をしかけたときよ」 「漫才はあとにしてくれるか?」 げんなりとした声で人影が言った。 「で、やっぱりあんたたちのせいなのか?」 隠すのも馬鹿らしい。イルニーフェとリーデットはうなずいた。 「助けてくれるの?」 返答は素っ気なかった。 「俺は死にたくないから自分の身を守るだけだ」 「何なの、それは。助けようとは思わないの? こんな小さな子どもがいるのに」 「自分で言うな」 「だって事実だもの」 悪びれずにイルニーフェは言うと、リーデットを見上げた。 「どうするの」 リーデットはあっさりと言った。 「君を雇おう。幾らだ」 呆気にとられた気配が闇の向こうから伝わってきた。 「僕とこの子の安全を確保できるまで君を雇いたい。言い値を払うよ」 フッと闇の向こうで笑う声がした。 「安くないぞ」 「ならよけいに結構。腕は悪くないということだろう?」 「ちょ、ちょっとリーデ―――」 リーデットはちょっとだけイルニーフェを見て、すぐに肩をすくめた。 「どうせお金払うの僕じゃないし」 「…………」 呆れ果ててイルニーフェは、闇の向こうの人影に顔を向けた。 「というわけらしいから、雇われてくれないかしら、剣士さん。ちなみにあたしたちはエルメキアまで行くつもりなんだけど」 「………最後までつきあうつもりはない。この場だけならいいだろう」 「それで充分だ」 イルニーフェが、焦った表情で口をはさんだ。 「あたし、簡単な呪文くらいなら使えるんだけれど、身を守れる自信がないわ。どうすれば邪魔にならないですむかしら?」 「ライティングは使えるか?」 「使えるわ」 「なら―――」 始めて影が近くまで寄ってきた。 白いフードとマスク。顔は見えないが、こぼれた銀髪が月の光を弾いている。 静かな音と共に剣が抜かれた。 くぐもった声が告げる。 「俺の合図と同時に、放て―――」 「―――ライティング!!」 合図と同時に、イルニーフェは示された方向に向かって最大光量の明かりを投げつけた。 まぶたの裏を皓い光が灼いていく。 すぐに両脇で動く気配がして、剣戟の音と人の声とが重なった。 目を開けると、すでに一人が地べたに転がっていた。濃い血の匂いがする。 呆然としたが、すぐに我に返って小声でスリーピングの呪文を唱え始める。何かの役に立つかもしれない。 襲撃者の数は五人だった。 白い服の人物が三人を相手にして、リーデットの方も同じく二人を相手にしている。 だが、技量のほうが圧倒的に違う。 ほどなくリーデットのところからこぼれた一人がイルニーフェのところに向かってきた。 「石はどこだ」 立ちすくんだようにイルニーフェは動かない。 黒い袖に包まれた手が伸ばされた瞬間――― 「スリーピング!」 呪文を解放しながら、イルニーフェは後ろに飛び退いた。 まさか呪文の一撃を食らうとは思ってもいなかったのだろう。呆気なくその体が倒れこむ。 そのときには、リーデットも白い服の人物のほうも割り当てられた襲撃者を倒していた。 「イルニーフェ、怪我は?」 「見てのとおりよ。そっちのほうこそ、アセルス公女はもっと強かったと思うけれど?」 リーデットは苦笑した。 「だからだよ。僕はよける専門」 硬質な音に目をやると、白い服の人物が剣を鞘に収めるところだった。 「ありがとう。君のおかげで助かった」 「礼はいらん」 「あら、好意は素直に受け取るものよ。報酬とは別にね」 イルニーフェの言葉に、その人物――おそらくリーデットと同年か年長の青年―――は苦笑したようだった。 「その報酬なんだけれど、いまはあまり持ち合わせがないんだ。次の街まで同道してくれるわけにはいかないかい?」 「―――悪いが、人の集まるところは苦手だ」 「しかし、それだと君の技量に見合うだけの報酬が支払えない。契約不履行は姉さんに怒られるから勘弁してほしいんだけど」 青年はわずかにみじろいで、次に深々と嘆息した。 「なら、契約はなしだ。俺は善意の人助けをしたとでも思っておく。さっさと行った方がいいんじゃないか」 イルニーフェは眉をひそめた。 「………悪いんだけれど、あなた、とてもそういう善意の人助けをしそうな人物には見えないわ」 「だから、そう思っておくと言ったんだ。こいつらの第二弾が来る前に次の街に行ったほうがいいんじゃないか?」 イルニーフェとリーデットは顔を見合わせた。 「本当にいいの?」 「なんならこいつらの懐を探っていってもいい。面倒は嫌いなんだ。頼むからさっさと行ってくれ」 にべもない言葉にイルニーフェは眉を吊り上げて何か言いかけたが、リーデットがそれを黙らせる。 「なら、感謝を。助けてくれてありがとう。僕だけじゃどうにもならなかった。道中の無事を祈っている」 「ああ」 軽く手をあげてリーデットの言葉に応えると、青年はさっさと身をひるがえした。 「ちょっと待ってよ!」 めんどくさそうに人影がふり返る。 「何だ。まだ何かあるのか」 「名前を教えてちょうだい。あたしはイルニーフェ。こっちはリーデットよ。あなたは?」 「知ってどうする」 「知るも何も、名乗りあうのは基本でしょう?」 青年は逡巡したのち、低い声で答えた。 「―――ゼルガディスだ」 イルニーフェは晴れ晴れと笑った。 「そう。なら、縁があったらまた会いましょう。そのときに御礼をさせてちょうだい」 「あるとは思えないが、まあ、覚えておく―――」 そう言うと、今度こそゼルガディスは背を向けて立ち去った。 緊張から解放されてほっとした表情でイルニーフェが連れの青年を仰ぐと、マラードの公子は何とも奇妙な顔でゼルガディスが立ち去ったほうを見ていた。 「どうしたの?」 「いや………うーん。………まさか………」 しばらく唸った後、リーデットは荷物を持ち直した。 「何でもない。たぶん僕の気のせいか考えすぎ。先に進もうか」 「はあ?」 怪訝な顔でイルニーフェはリーデットを見返したが、彼の方は何事もなかったかのように火を消しはじめた。 わけがわからないながらも、それを手伝い、それから夜の街道を歩き出して幾ばくも経たない頃だった。 二人の前に人影が立った。 小柄な影。魔道士の服装で、弱い月の光に明るい色の髪の際(きわ)が光り輝いている。 真紅の瞳がイタズラっぽく二人の姿をとらえていた。 「イルニーフェ?」 それは質問ではなく確認だった。 イルニーフェがうなずくと、人影は笑った。 「初めまして。あたしがリナ=インバースよ。迎えにきたわ」 それが、旅の終わりを告げる声だった。 ************************************* 国境については、私が勝手に考えて書いたことです。本気には………だれもしないか(笑) 他については何も言いません(苦笑) |
6544 | Re:翼の舞姫(テイク・レボリューション)15 | MIGU E-mail URL | 5/24-11:11 |
記事番号6543へのコメント 桐生あきやさんは No.6543「翼の舞姫(テイク・レボリューション)15」で書きました。 > > > 私信。 > 毎朝、印字なさって、お昼休みに音読(汗)なされている、あなたさまへ。 > 色んな意味で叫ばれても責任はもてません。今回(笑) > > ………何だか色んな意味で炸裂してます、今回。イルニーフェもリーデットも書いてる私も(核爆) > >************************************* > > > >「野宿でごめんね」 > いらいらとイルニーフェはリーデットを見返した。 >「だから。どうして謝るのかしら? あなたは何か悪いことをしたの?」 >「いいや。したのなら、謝るよ」 >「旅程の都合上、この野宿は避けられないものなんでしょう? だったらあなたが謝る必要は欠片もないんじゃないの?」 >「そうだね」 > 会話に疲れたイルニーフェは深々と嘆息した。 >「なら最初っから謝らないでちょうだい」 > 十日ほどの日程のおよそ半分を二人は踏破していた。 > 国と国との間には街道が渡されて、たいてい一日歩けば夕方にはどこかの街や村に着くようになっているが、ときたまそうではない場合がある。 > 二人の場合も、そのときたまな状況だった。季節的に、あと十日も過ぎれば野宿はきつくなるだろう。 > 肌寒さにイルニーフェは溜め息をついた。 >「どうしてここには村がないのかしら。街や村に沿って街道をつくるものでしょう? そのぶん曲がって遠回りになるから裏の街道ができるって聞いたんだけれど」 > 踊る炎を見つめながらのイルニーフェの問いに、うん?と小さくリーデットはうなずいた。 >「ここは国境だからね。しかもただの国境じゃない。エルメキアとゼフィーリアとセイルーンの三国が接している地域だから。統治も行き届かないことが多いし、盗賊も出る。誰だってこんなところにある村に住みたくないよ」 >「そうかもしれないわね」 > 不意にリーデットは口元に笑みを浮かべるとイルニーフェを見た。 >「もし君が王様だったら、このあたりをどうする? きちんと整備して村を造って街道を通すかい?」 >「あなた頭悪いの?」 > 途端にイルニーフェの鋭い声が飛ぶ。 >「それとも頭が悪いフリをしているの?」 >「それはもちろん………」 > リーデットは苦笑した。 >「後者だけど」 >「でしょうね。ようするにあたしを試そうとしたわけね」 > イルニーフェはあっさりそう言うと、十二も年長の人物を軽く睨んだ。 >「例題が悪すぎだわ。領土問題が頻発している、沿岸諸国連合にいた国の公子が出す問題じゃないわね。あなた仮にも跡継ぎなんでしょう?」 >「一応はね」 > 悪びれずにリーデットはイルニーフェを促した。 >「まあ、例題の悪さはともかく試されてみる気はないかい?」 > 呆れたようにイルニーフェがリーデットを見た。 >「………どういう神経をしているの」 >「こんな神経だけれど」 >「……………………わかったわよ」 > 答えたらさっさと寝ようとイルニーフェは思った。 >「あたしならこのまま放っておくわね。三国ともいまのところは自国の領土に満足しているもの。わざわざ明確に線を引いて区分して問題を引き起こすことないじゃない。土地がない沿岸諸国ではそうもいかないんでしょうけど、大きな国だもの、こういうことはいい加減で良いのよ。はい答えたわよ」 > リーデットが奇妙な目つきでイルニーフェを眺めた。 >「どうして君みたいな変な子が普通の身分にいるの」 >「ご挨拶ね」 >「………だって、普通に生きていく分には絶対考える必要なんかないことじゃないか」 >「どんなことだって理屈は一緒だと思うのよ。母さんと暮らしていた街にはみんなで共有していた山があったわ。みんなそこに好きに入って槙をとったり茸をとったりしてよかったの。だれかがその山を自分の物だっていったら怒るわよ。国境ってそういう曖昧なものなんじゃないかしら」 > イルニーフェは不意に顔を歪めた。 >「姉さまに引き取られてから、そういうことはいっぱい考えたもの………」 >「………君のお姉さんはどういう人だった?」 > 静かにリーデットが訪ねた。 > わずかにためらってから、イルニーフェは答えた。 >「………優しい人だった。優しすぎて弱い人だったわ」 > たまさか窓辺に見える、大気の塵が生み出す光の筋のような人だった。 >「どうしてって聞いたの。引き取られて半年ぐらいしてから、どうしてって。子どものあたしの目から見ても、あたしの父親だって聞かされた人はどうしても良いロードには見えなかったから。王様や領主様はみんな偉くて、立派な人たちばかりだと思っていたから、心底不思議だったのよ。どうしてあんな人がロードで、姉さまみたいなロードの子どもやそのお付きのあたしは、他の人よりお金があるのって姉さまに訊いたの」 >「そしたら、何て?」 > 炎は踊る。夜の大気は降り積む。 > だんだん自分の感情に歯止めが効かなくなっていくのがわかった。 >「わからないって言ったわ。何かが間違っているんだろうけれど、自分にはわからないって首をふった。そんな人だった」 > そのときは、それでよかった。 > いつかわかるのだろうと思った。 >「そんな人だったから、あたしが護ってあげるんだって思ってた。ずっと姉さまのそばにいるんだって思ってた。なのに………」 > わかるときは来た。確かに。 > だがそれはあまりにも唐突で。 >「あたし、表向きは姉さまの侍女だったから、あたしがそのときの料理を運んだの。毒入りだなんて知らなかった………! 姉さまは信じられないような顔であたしを見て、それからすぐに笑ったのよ。血を吐きながら。どうして笑えるの………!」 > 自分は何も知らない子どもで。 > セイルーンから急使がきたとき、ようやく全てを悟った。 >「あたしはそのときやっとわかったんだもの。ロードの上には国王がいて、国王があたしのところのロードを放っておいたんだって。あと三日早く使者が来ていれば、姉さまは死ななかったのに! 笑いながら、血を吐いて死んだりしなくてもよかったのに!!」 > 黙ってイルニーフェが言うにまかせていたリーデットが、やがてぽつりと言葉を落とした。 >「………イルニーフェは偉いね」 >「偉くなんかないわよ! よけいなこと言わないでよ!」 >「偉いよ。それで王宮まで来たんだろう?」 >「………だってどうしていいかわからなかったんだもの」 >「君の場合、きっとそれで正しかったんだよ。それとも、まだ泣くかい?」 > イルニーフェは毛布がわりのマントで顔を拭うと、リーデットを睨んだ。 >「最低。女の子が泣いているときにそういうこというの」 >「姉さんが言うんだ。目の前で女の子が泣いていて、それが自分のせいじゃないんなら放っておいて、一通り泣かせた後でどうするか聞いてそれにつきあえってさ」 >「………自分のせいなら?」 > リーデットは神妙な表情で答えた。 >「とりあえず自分は最低野郎だということを肝に銘じて、責任とって結婚しろってさ。こんなこと言われたら女の人なんて迂闊に近寄れないんだよねぇ。どういう基準で泣くのかがさっぱりわからないから」 > ぱちりと炎がはぜた。 > イルニーフェは呆気にとられた。 > 泣いていたことも忘れてまじまじとリーデットを見る。 >「………あたしは、前者、よね?」 >「たぶん。後者だとかなり困るし………」 > 自信がなさそうにリーデットがうなずいて、しん、と沈黙が落ちた。 > 梟の鳴き声が二、三回した後で、沈黙は唐突に外からの声に破られる。 >「―――盛り上がっているところを悪いんだが」 >「!?」 > イルニーフェがびくりと肩をこわばらせた。リーデットが片膝立ちになって剣の柄に手をかける。 > 炎が作り出す明かりの輪から、ぎりぎり外れたところに、白い影がわだかまっていた。月は半ば欠けていて明かりが足りず、正体がよくわからない。 >「だれ!?」 >「だれでもいいだろう? もともとここは共同の野営所だぞ。後から来て騒ぎ立てていたのはあんたたちのほうだ」 > イルニーフェは愕然としてリーデットを見上げた。見上げられた彼の方も首をふる。 > 先客がいた気配など微塵もしなかったのだ。 >「ちゃんと姿を見せたらどうなのかしら?」 >「その先客が僕たちに何の御用だい?」 > 重なるように言われて、白い影はわずかに明かりの輪のなかに体を入れた。 > 白い服とマント、腰の剣が目に付くが、上半身だけはまだ影の中にある。 > 影は言った。 >「囲まれている。心当たりはあるか? 俺はいまのところないんだが」 >「な―――!?」 > 絶句した二人に対して、人影は軽く肩をすくめた。 >「その様子だと、そっちのせいのようだな」 > イルニーフェが立ち上がった。 >「盗賊とかではないの?」 >「こんなに綺麗に気配が消せる盗賊がいるか。無関係だから無視を決めこみたいが、見逃してくれそうにないから、あんたたちに話しかけているんだ」 >「人数は?」 >「そこまではわからない。少なくとも四人はいるな」 > どうやら向こうの目をごまかせたのもこれまでらしい。 > イルニーフェをふり返ったリーデットに、彼女はぴしりと言った。 >「荷物持って先に逃げろとか言い出したら、ますます見損なうわよ」 >「言わないよ。逃げられないからこの人が、僕たちに話しかけてきてるんじゃないか。ところで僕はいつ最初に見損なわれたの」 >「さっきくだらない試験をしかけたときよ」 >「漫才はあとにしてくれるか?」 > げんなりとした声で人影が言った。 >「で、やっぱりあんたたちのせいなのか?」 > 隠すのも馬鹿らしい。イルニーフェとリーデットはうなずいた。 >「助けてくれるの?」 > 返答は素っ気なかった。 >「俺は死にたくないから自分の身を守るだけだ」 >「何なの、それは。助けようとは思わないの? こんな小さな子どもがいるのに」 >「自分で言うな」 >「だって事実だもの」 > 悪びれずにイルニーフェは言うと、リーデットを見上げた。 >「どうするの」 > リーデットはあっさりと言った。 >「君を雇おう。幾らだ」 > 呆気にとられた気配が闇の向こうから伝わってきた。 >「僕とこの子の安全を確保できるまで君を雇いたい。言い値を払うよ」 > フッと闇の向こうで笑う声がした。 >「安くないぞ」 >「ならよけいに結構。腕は悪くないということだろう?」 >「ちょ、ちょっとリーデ―――」 > リーデットはちょっとだけイルニーフェを見て、すぐに肩をすくめた。 >「どうせお金払うの僕じゃないし」 >「…………」 > 呆れ果ててイルニーフェは、闇の向こうの人影に顔を向けた。 >「というわけらしいから、雇われてくれないかしら、剣士さん。ちなみにあたしたちはエルメキアまで行くつもりなんだけど」 >「………最後までつきあうつもりはない。この場だけならいいだろう」 >「それで充分だ」 > イルニーフェが、焦った表情で口をはさんだ。 >「あたし、簡単な呪文くらいなら使えるんだけれど、身を守れる自信がないわ。どうすれば邪魔にならないですむかしら?」 >「ライティングは使えるか?」 >「使えるわ」 >「なら―――」 > 始めて影が近くまで寄ってきた。 > 白いフードとマスク。顔は見えないが、こぼれた銀髪が月の光を弾いている。 > 静かな音と共に剣が抜かれた。 > くぐもった声が告げる。 >「俺の合図と同時に、放て―――」 > > > >「―――ライティング!!」 > 合図と同時に、イルニーフェは示された方向に向かって最大光量の明かりを投げつけた。 > まぶたの裏を皓い光が灼いていく。 > すぐに両脇で動く気配がして、剣戟の音と人の声とが重なった。 > 目を開けると、すでに一人が地べたに転がっていた。濃い血の匂いがする。 > 呆然としたが、すぐに我に返って小声でスリーピングの呪文を唱え始める。何かの役に立つかもしれない。 > 襲撃者の数は五人だった。 > 白い服の人物が三人を相手にして、リーデットの方も同じく二人を相手にしている。 > だが、技量のほうが圧倒的に違う。 > ほどなくリーデットのところからこぼれた一人がイルニーフェのところに向かってきた。 >「石はどこだ」 > 立ちすくんだようにイルニーフェは動かない。 > 黒い袖に包まれた手が伸ばされた瞬間――― >「スリーピング!」 > 呪文を解放しながら、イルニーフェは後ろに飛び退いた。 > まさか呪文の一撃を食らうとは思ってもいなかったのだろう。呆気なくその体が倒れこむ。 > そのときには、リーデットも白い服の人物のほうも割り当てられた襲撃者を倒していた。 >「イルニーフェ、怪我は?」 >「見てのとおりよ。そっちのほうこそ、アセルス公女はもっと強かったと思うけれど?」 > リーデットは苦笑した。 >「だからだよ。僕はよける専門」 > 硬質な音に目をやると、白い服の人物が剣を鞘に収めるところだった。 >「ありがとう。君のおかげで助かった」 >「礼はいらん」 >「あら、好意は素直に受け取るものよ。報酬とは別にね」 > イルニーフェの言葉に、その人物――おそらくリーデットと同年か年長の青年―――は苦笑したようだった。 >「その報酬なんだけれど、いまはあまり持ち合わせがないんだ。次の街まで同道してくれるわけにはいかないかい?」 >「―――悪いが、人の集まるところは苦手だ」 >「しかし、それだと君の技量に見合うだけの報酬が支払えない。契約不履行は姉さんに怒られるから勘弁してほしいんだけど」 > 青年はわずかにみじろいで、次に深々と嘆息した。 >「なら、契約はなしだ。俺は善意の人助けをしたとでも思っておく。さっさと行った方がいいんじゃないか」 > イルニーフェは眉をひそめた。 >「………悪いんだけれど、あなた、とてもそういう善意の人助けをしそうな人物には見えないわ」 >「だから、そう思っておくと言ったんだ。こいつらの第二弾が来る前に次の街に行ったほうがいいんじゃないか?」 > イルニーフェとリーデットは顔を見合わせた。 >「本当にいいの?」 >「なんならこいつらの懐を探っていってもいい。面倒は嫌いなんだ。頼むからさっさと行ってくれ」 > にべもない言葉にイルニーフェは眉を吊り上げて何か言いかけたが、リーデットがそれを黙らせる。 >「なら、感謝を。助けてくれてありがとう。僕だけじゃどうにもならなかった。道中の無事を祈っている」 >「ああ」 > 軽く手をあげてリーデットの言葉に応えると、青年はさっさと身をひるがえした。 >「ちょっと待ってよ!」 > めんどくさそうに人影がふり返る。 >「何だ。まだ何かあるのか」 >「名前を教えてちょうだい。あたしはイルニーフェ。こっちはリーデットよ。あなたは?」 >「知ってどうする」 >「知るも何も、名乗りあうのは基本でしょう?」 > 青年は逡巡したのち、低い声で答えた。 >「―――ゼルガディスだ」 > イルニーフェは晴れ晴れと笑った。 >「そう。なら、縁があったらまた会いましょう。そのときに御礼をさせてちょうだい」 >「あるとは思えないが、まあ、覚えておく―――」 > そう言うと、今度こそゼルガディスは背を向けて立ち去った。 > > > > 緊張から解放されてほっとした表情でイルニーフェが連れの青年を仰ぐと、マラードの公子は何とも奇妙な顔でゼルガディスが立ち去ったほうを見ていた。 >「どうしたの?」 >「いや………うーん。………まさか………」 > しばらく唸った後、リーデットは荷物を持ち直した。 >「何でもない。たぶん僕の気のせいか考えすぎ。先に進もうか」 >「はあ?」 > 怪訝な顔でイルニーフェはリーデットを見返したが、彼の方は何事もなかったかのように火を消しはじめた。 > わけがわからないながらも、それを手伝い、それから夜の街道を歩き出して幾ばくも経たない頃だった。 > 二人の前に人影が立った。 > 小柄な影。魔道士の服装で、弱い月の光に明るい色の髪の際(きわ)が光り輝いている。 > 真紅の瞳がイタズラっぽく二人の姿をとらえていた。 >「イルニーフェ?」 > それは質問ではなく確認だった。 > イルニーフェがうなずくと、人影は笑った。 >「初めまして。あたしがリナ=インバースよ。迎えにきたわ」 > それが、旅の終わりを告げる声だった。 > > > > > > > > >************************************* > > > 国境については、私が勝手に考えて書いたことです。本気には………だれもしないか(笑) > 他については何も言いません(苦笑) > |
6545 | 上のはミス投稿です<(__)> | MIGU E-mail URL | 5/24-11:31 |
記事番号6544へのコメント すいません、すいません、すいません〜〜〜〜(−−;; 初めて感想つけさせていただくのに思いっきりミス投稿…(死) 超がつくほどの大馬鹿者な自分…本当にすみませんでした。 改めまして。はじめまして、いきなりミス投稿(最悪)なんぞをした大馬鹿者、MIGUです。 毎回読ませて頂いていたのに感想を書くのは今回が初めてという…(駄目駄目やし) ゼルガディスさんが凄く格好よかったですvv強いしcoolなのにさり気にイイヒト。これもアメリアのおかげなのでしょうか? リーデット君も私的にすごく好みです。結構goingで飄々としたかんじとか、 しかも比較的常識人(?)なところとか、お姉さんには逆らえなさそうなところとかが、すごく好きです。ツボにはまりまくってます(−−; リーデットとイルニーフェのコンビがナイスですvv >真紅の瞳がイタズラっぽく二人の姿をとらえていた。 リナちゃんらしくっていいですよね。 リナもでてきて続きがすごく楽しみで、悶えてます(殴) 次に感想を書くときはミス投稿しないよう気をつけます(−−; MIGUでした。 |
6558 | 初めまして♪(ミスなんて、気にしないでください☆) | 桐生あきや URL | 5/25-02:36 |
記事番号6545へのコメント 初めまして、桐生ともうします♪ ミスなんて誰でもしますし、つい最近私もやったばかり(爆)ですので、全然気にしないでくださいませ。 >改めまして。はじめまして、いきなりミス投稿(最悪)なんぞをした大馬鹿者、MIGUです。 >毎回読ませて頂いていたのに感想を書くのは今回が初めてという…(駄目駄目やし) 毎回読んでいてくださったんですかっ。ありがとうございます〜〜! レスもくださって……嬉しいですっ(><) >ゼルガディスさんが凄く格好よかったですvv強いしcoolなのにさり気にイイヒト。これもアメリアのおかげなのでしょうか? ですね(笑) 私も書きながら、「絶対アメリアに影響されてるよゼル」とか思いました(笑) ユズハといると途端に子どもっぽくなるんですがねぇ………そうでないときはカッコいいですね(非道い) >リーデット君も私的にすごく好みです。結構goingで飄々としたかんじとか、 >しかも比較的常識人(?)なところとか、お姉さんには逆らえなさそうなところとかが、すごく好きです。ツボにはまりまくってます(−−; ツボですか(笑)。けっこう得体の知れない性格をしていると思うのですが(笑) 彼はゴーイングマイウェイで、彼のお姉さんは強引にマイウェイでしょうかね(く、くだらない………(汗) >リーデットとイルニーフェのコンビがナイスですvv この二人みなさんに気に入っていただけているようで、ものすごく嬉しいです。 ありがとうございますv >リナもでてきて続きがすごく楽しみで、悶えてます(殴) >次に感想を書くときはミス投稿しないよう気をつけます(−−; >MIGUでした。 実はあと2話で完結いたします。リナの出番、少なかったり………(笑) だいじょうぶです(何がだっ)。私も他の方の話を読んでもだえてますから(死) ではでは。レス本当にありがとうございますvv あと2話、よろしければおつきあいしてやってくださいませ。 桐生あきや 拝 |
6549 | 音読の奇行師(爆) | ゆえ E-mail URL | 5/24-17:56 |
記事番号6543へのコメント こんにちは。 「探しものはなんですか〜♪見付けにくいものですか〜♪」と呟きながら、夜中に半泣きでソースとにらめっこしていた、ゆえです(笑) 既に毎朝恒例になった印字作業の時、このコメント読んでず−っと昼まできになってました。↓ > 私信。 > 毎朝、印字なさって、お昼休みに音読(汗)なされている、あなたさまへ。 > 色んな意味で叫ばれても責任はもてません。今回(笑) で、ぴろぴろりん♪と昼休みにうきうき♪と読んだら.... どっか−−−−−−−−−−ん!! あああああああ本当に叫んじゃいましたよっっっ!! 叫んだついでにちゃぶ台飛ばしそうになりましたよっ!(←正確にはテーブルだが) イーリルの会話もですがやはりなんと行っても、ゼルの登場っっっ!! 思わず飲んでいた低脂肪牛乳300mlを一気のみしちゃいましたよ(何者だお前は) でも、そーいや二人はアメリアの待ち人の名前、知らないんでしたね。 あう。微妙なすれ違いが気をもみますねぇ..... なかかな濃い昼休みでした(笑) ちと同僚の目が痛かったのは、きっと私の気のせいでしょう。ほほほほほほほほほほほほほ(汗) 明日も楽しみにしてます〜vvv ただ、地下の撤収時間と投稿時間....(汗) ねましょーね。お互い(^^; |
6559 | 乱読の……乱読の……詐欺師?(爆) | 桐生あきや URL | 5/25-02:45 |
記事番号6549へのコメント ども。さきほど地下で顔を合わせていた、会計でございます(笑) >こんにちは。 >「探しものはなんですか〜♪見付けにくいものですか〜♪」と呟きながら、夜中に半泣きでソースとにらめっこしていた、ゆえです(笑) あああっ、私が口を滑らせたばっかりに(汗) >既に毎朝恒例になった印字作業の時、コメント読んでず−っと昼まできになってました。↓ >で、ぴろぴろりん♪と昼休みにうきうき♪と読んだら.... > > >どっか−−−−−−−−−−ん!! > > >あああああああ本当に叫んじゃいましたよっっっ!! >叫んだついでにちゃぶ台飛ばしそうになりましたよっ!(←正確にはテーブルだが) 飛ばさないでください(笑) >イーリルの会話もですがやはりなんと行っても、ゼルの登場っっっ!! >思わず飲んでいた低脂肪牛乳300mlを一気のみしちゃいましたよ(何者だお前は) 私も負けずに聞茶を一気のみっ(するな) >でも、そーいや二人はアメリアの待ち人の名前、知らないんでしたね。 >あう。微妙なすれ違いが気をもみますねぇ..... そうなんです。実は知らないんですよね。 イルニーフェはまだアメリアに聞けておりませんし、リーデットも「ぜる」とだけ。ちゃんと名前を知っているアセルスお姉さんは、遙か遠くセイルーン(笑) 書きつつ、自分でも生殺し加減に苦笑をしておりました。 入れ違いでリナが来るあたり、さらに生々殺しですが(笑) >なかかな濃い昼休みでした(笑) >ちと同僚の目が痛かったのは、きっと私の気のせいでしょう。ほほほほほほほほほほほほほ(汗) ほほほほほほほほほほほほほ(汗) 濃い昼休みになったようで、私信をつけたかいがありました(死) >明日も楽しみにしてます〜vvv あと2話です〜。 >ただ、地下の撤収時間と投稿時間....(汗) >ねましょーね。お互い(^^; ですね………(汗) ではでは。また明日っ(爆) |
6555 | うっひょーーーーーーー♪!!←テンション高し(汗) | あんでぃ E-mail | 5/24-23:49 |
記事番号6543へのコメント こんばんは♪あんでぃです♪ 今ごろは地下にこもっておられるのでしょうか?(笑)皆勤賞頑張ってくださいね♪ さてさて、私またしてもぶっ飛んでしまいました(笑) だって、これはリーイルじゃないですかっ!!!!!!!!!! リー×イルじゃなくてリー&イルですよっておっしゃってたのに!!・・・・・・・嬉しいですが(笑) そしてそしてそしてそして・・・・・・・・ぜーるぅ〜〜〜!!(遠吠え) ああ、本当にこの方は登場のタイミングが良いです(笑) 早く帰ってきて欲しいですね(^ ^)帰ってこないのをいいことに、私なんて張り切って王子様っぽい服着せて遊んでるのに(笑) 早く帰ってこないと次は女装で、次はウサギさん(バニーガール/爆)だ!!さあ、どうする(笑)?←すみません(汗)試験明けでかなりテンション高いです(苦笑)殴るまたは、無視をしてください(汗) この3人(イル/ゼル/リー/敬称略、すみません)はまた会いますよね♪アメりんつながりですから♪ 王宮かどこかでこの2人とゼルが再会した時の話が楽しみでしかたがありません(笑) リーナぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――!!・・・・・ふぅ、ふぅ(息切れ/爆)・・・・・・ちゃん(笑) リナちゃん大好き人間としては、この人の登場が嬉しくてなりません(>△<)!! 次回が楽しみです!!私も明日こそは印字しちゃうかも(笑) そんなこんなでテンションあがりっぱなしの、明日答案帰ってきたらまた下がるので今のうちに発散しておきます(笑)のあんでぃでした |
6560 | ……………………にょひょ☆(死) | 桐生あきや URL | 5/25-02:56 |
記事番号6555へのコメント >こんばんは♪あんでぃです♪ ども、さきほどまでお世話になってました。桐生です。 テストお疲れさまでした♪ >今ごろは地下にこもっておられるのでしょうか?(笑)皆勤賞頑張ってくださいね♪ はっ……考えれば皆勤なのか、私(爆) >さてさて、私またしてもぶっ飛んでしまいました(笑) >だって、これはリーイルじゃないですかっ!!!!!!!!!! >リー×イルじゃなくてリー&イルですよっておっしゃってたのに!!・・・・・・・嬉しいですが(笑) わははははははははははは(汗) だってこいつら勝手に会話していくんですよ。あんな会話で、あんな切り方するつもりは私には微塵もございませんでした(笑) 書きながら「お前らはぁぁぁぁぁっ!」と叫んでいたり(爆) あんでぃさんはリー×イルなのですね(笑) あなたをリーイル推進委員会委員長に任命します(嘘です) >そしてそしてそしてそして・・・・・・・・ぜーるぅ〜〜〜!!(遠吠え) >ああ、本当にこの方は登場のタイミングが良いです(笑) あそこで登場してくれないと、リーデットもイルニーフェも(そして私も)沈黙に絶えられません(笑) >早く帰ってきて欲しいですね(^ ^)帰ってこないのをいいことに、私なんて張り切って王子様っぽい服着せて遊んでるのに(笑) >早く帰ってこないと次は女装で、次はウサギさん(バニーガール/爆)だ!!さあ、どうする(笑)?←すみません(汗)試験明けでかなりテンション高いです(苦笑)殴るまたは、無視をしてください(汗) ゼルの王子様ルックは帰ってこないせいなんですねっ(笑) ゼル………私がいうのもなんだけど、早く帰っておいで? そのうち十二単着せられちゃうよ?(私に・笑) >この3人(イル/ゼル/リー/敬称略、すみません)はまた会いますよね♪アメりんつながりですから♪ >王宮かどこかでこの2人とゼルが再会した時の話が楽しみでしかたがありません(笑) 敬称つけるんですか!?(笑) 再会したとき、無事ですめばいいんですけどねぇ、約一名………(謎) >リーナぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――!!・・・・・ふぅ、ふぅ(息切れ/爆)・・・・・・ちゃん(笑) >リナちゃん大好き人間としては、この人の登場が嬉しくてなりません(>△<)!! さっきから叫びっぱなしですね、あんでぃさん(笑) さっきしてきた投稿では、もっと喋っておりますのでv >次回が楽しみです!!私も明日こそは印字しちゃうかも(笑) >そんなこんなでテンションあがりっぱなしの、明日答案帰ってきたらまた下がるので今のうちに発散しておきます(笑)のあんでぃでした がふっ(吐血) 印字人口が増えていく今日この頃…………(汗) ではでは。また明日です〜(笑) |
6557 | 翼の舞姫(テイク・レボリューション)16 | 桐生あきや URL | 5/25-02:20 |
記事番号6478へのコメント イルニーフェとリーデットはしばし呆然と目の前の人物を凝視していた。 出逢いの夜だ、とイルニーフェは思った。 別に何か含みがあるわけではなくて、先の襲撃のこともあって、単に素直にそう思っただけなのだが。 いまここにはいないアメリアとシルフィールに聞きたかった。 ―――本当に、あたしはこの瞳(め)に似ているの? 鮮やか、というシルフィールの言葉も同時に思い出す。 イルニーフェにとっては、アメリアもシルフィールもアセルスも皆、鮮やかだった。 そして目の前の、生きながらにして伝説を負う人物も。 理屈でなく、肌で納得した。 アメリア王女が凛として見えるのは、この目の前の人物を知っているから。 こんな目をする人と知り合いなら、誰だって堕ちた人間にはなりたくない。常に誇れる自分でありたい。 リナが聞いたら、顔をしかめて首をふるだろうが。 リーデットがようやく口を開いた。 「………君がリナ=インバース?」 「そうだけど?」 名乗ったじゃない、といささか不審そうにリナがリーデットを見返した。 リーデットがくしゃりと前髪をかきあげた。 「………まいったな」 「は?」 イルニーフェとリナが注視するなかで、リーデットは苦笑した。 「想像以上だ」 「………どういう意味よ、それ。ってゆーか、あなた誰なの? シルフィールとユズハの姿も見えないし。事によっては吹っ飛ばすわよ?」 「ああ、ごめん。僕はリーデット。セイルーン属国のマラード公国の人間だよ。イルニーフェたちとは途中から合流したんだ。ふっとばされるのは勘弁してほしいな。蹴り足とは違ってよけようがないからね」 「あの半精霊とシルフィールなら一足先にセイルーンへ戻ったわ。偽物をとりつけた剣を持って」 「ふーん」 リナの目がきらりと光った。 「がんばってんじゃない、あの子。宮廷魔道士がボロを出すのも近いわね」 『宮廷魔道士!?』 異口同音にそう叫んで、二人は顔を見合わせた、イルニーフェの方が何で真似するのという表情でリーデットを恨みがましくねめつけている。 そんな二人を呆れたように見て、リナは言った。 「たぶん、犯人は宮廷魔道士のうちの一人だと、あたしは思うわよ?」 「どうしてそんなことが言えるの?」 「だって他に思い当たる節がないもの」 秋口の冷えた夜風に髪が流され、それにわずかに顔をしかめて彼女は続ける。 「モノは賢者の石。ただの人間が持てば石っころ。魔道士じゃなきゃ意味がないわ。セイルーンへの牽制や自国の力を増すためにしては、手段が派手なうえに、欲しがり方が尋常じゃない。………ま、あたしも同じ魔道士だからこそ、わかることかもしれないけどね………」 自嘲めいた言葉に、イルニーフェは服の上から石の入った袋をにぎりしめていた。 力が欲しかった。 自分も、アメリア王女も、敵も、目の前の人物も。 「………どうして」 唇から洩らした呟きに、リナが怪訝な顔をする。 「イルニーフェ?」 リーデットが自分の隣りに立つ少女を見おろした。 イルニーフェは真っ正面からリナに向き合った。 「あなたはどうして、これが欲しいの?」 真紅の目が軽く見開かれた。 「………ただのお使いじゃなかったの?」 「答えてよ。あたしが知りたいの。確かにただのお使いだけど、これは―――」 (………やりたいことがないのなら、見つければいいですよ) 「―――あたしの旅でもあったから」 「…………」 リナの目がフッと細められた。 「たいしたことじゃないわ。ただ、守りたかっただけよ。そのために必要な力の種類が、たまたまソレだった」 リナの指が、握りこんだ袋を示す。 「アメリアの欲しい力が、あたしとは別のものなのと同じことよ」 「聞いてもいいかしら。リナ=インバース、あなたは何を守りたいの?」 「尋ねてばっかりね、イルニーフェ」 リナが笑った。嫌な感じのしない、からりとした笑いだった。 「いま答えないとダメ? さっさと歩いて街につきたいんだけど」 イルニーフェは肩の力を抜いて、笑った。 何だかものすごく久しぶりに笑ったような気がした。そんなことはないはずなのに。 「短くてもいいから、いま聞かせてほしいの。これで、何を守るの?」 リナがそっと指先を唇にあてて呟いた。 「あたしの、世界を」 イルニーフェは胸の内でそれに答えていた。 (あたしは、変えたかった。あたしと、あたしの世界を) 姉さまがいなくても生きていけるように――― 同時刻――― 「ああ、雨が………」 シルフィールは王宮の廊下から、窓の外を見上げて呟いた。 糸のように細い雨が静かにまっすぐに地に落ちていく。 雨音などするはずのない霧雨にもかかわらず、さあっと密やかな水の音が聞こえてそうな雨の夜だった。 「湿気。濡れル。キライ」 ユズハが同じく窓の外を見て呟いた。 昨夜盗難が発覚し、王宮のなかで捜索が行われ、そして今日の夕刻に剣が見つかった。 普段は誰も通らない、人気のない忘れられた庭の茂みのなかから。 事情を知らない大多数の人間にとって、この事実は全く意味不明だろう。盗まれたはずの剣が王宮の庭の一角からでてくる。そこには何の関連性も見つけられない。場所が王宮でなければ、子どものイタズラかと思うところだろう。 しかし、事情を知る少数であるアメリアとアセルスは、剣が見つかるとすぐに行動に移った。あれから一昼夜ずっと録音し続けていた、レグルス盤から聞こえてきた音声を収めた記憶球と、以前アメリアが発見したレグルス盤のほうからの記録球を、フィリオネル王子の執務室へと持ちこんだのだ。 シルフィールとユズハは扉の外で二人が出てくるのを待っている最中だった。 「きっと外は雨のせいで寒くなっているんでしょうね」 「雪、降ル?」 「それはもうちょっと先になりますね」 「雪、スキ。見るの。りあと、見るの。ずっと、一緒いるの。一緒にぜる、待つノ」 いつになくユズハは饒舌だった。 シルフィールが何か言葉を返そうとしたときに、執務室のドアが開いてアメリアとアセルスが出てきた。 「召喚状と逮捕状が発行されます。発行され次第、それを持って、兵たちが邸(やしき)に向かうことになっています」 アメリアが開口一番にそう告げた名は、以前、庫に入った人物として名前を出された宮廷魔道士だった。 シルフィールは首を傾げる。 「遅くはありませんか? 向こうは剣の玉が偽物だということに昨日のうちに気が付いているんですよ?」 そう。相手は賢者の石が偽物であることに気づいている。だから保身のために剣を捨てた。レグルス盤を通して聞いていたから確かだ。 保身も何も、盗聴されていた時点でもうこちらにバレているのではあるが。 シルフィールの懸念は、昨夜のオーブの記録のなかに、イルニーフェたちのほうに襲撃をかけるような内容の言動があったことだった。もちろん石が今頃どこにあるかということが向こうにわかるはずはないが、アメリア王女がリナ=インバースと懇意にしていることと結びつけて考えられる可能性は充分ある。 石をリナに渡したことも、アメリアは父親にうち明けていた。ここまできて隠し事は正義ではない。 「だからってフィルさんも周りの人に言っていうわけにはいかないじゃない? まさかモノは賢者の石で、おまけにその本物は今頃旅していて、そっちが襲われる可能性があるから早く動くようになんて」 「そういうわけで」 アメリアが、ぱんと手を打ち合わせた。 「いまから行きましょう」 「ほ、本気ですかっ!? アメリアさんっ」 「もちろん。父さんからも許可はもらってあります。大丈夫ですよ。行って、在宅の有無をそっと確認するだけですから。夜逃げの気配がなければそれでよし。セイルーンから雲隠れしそうなら、その場で正義の鉄槌を下すということで」 さらりととんでもないセリフを吐くと、ドレスを着替えるためにアメリアは歩き出した。その後に続きながら、慌ててシルフィールは問いかける。 「あの、もしも夜逃げしそうで成敗しなければならなくなったとき、令状はどうされるんです?」 アメリアが立ち止まってふり返った。 朽ち葉色のドレスがさらりと衣擦れの音をたてる。 「私が令状です。はったりってこういうときに使うものだってリナさんから習いました♪」 「上等上等。やっぱり私、リナ=インバースと会ってみたいよ」 呆れたよう溜め息をついて、シルフィールはにっこり笑った。 「もちろん、わたくしもご一緒してかまいませんよね?」 「ええ。えっと、ユズハはどうします? 雨に濡れるのがイヤなら待ってますか?」 アメリアの問いかけに、ユズハはそのクリーム色の頭をぶんぶか振って答えた。 「行ク!」 煙るような雨のなか、さらに闇がわだかまっている細い路地で、一人と複数の人間が距離をとって相対していた。 「来たか」 「ほ、本当に街を出るのを手伝ってくれるのか?」 フードをかぶった人物の方が問いかけた。声は初老の印象を与える。 セイルーンほどの大きな街ともなれば、街の周囲には外壁がつき、夜には門が閉められて通行が禁止される。 依頼を受領した方であるらしい男たちは低く笑った。先頭の男が答える。 「当たり前だ。あんたの場合は外壁門の通過とその後の護衛だろう? 金さえちゃんともらえれば何でもする」 「ま、前金は払った―――」 「おうよ。だからちゃんと頼まれたことはやる。おい、手はずはいいな? さっさとセイルーンから―――」 「どこへ行くんですか?」 「!?」 突然わって入った女の声に、場に緊張が奔る。 「誰だ!?」 「ユズハ」 さっきとはまた違う、今度は幼いトーンの高い声がした。 声の方を見ると、この雨のなかフードもかぶらず、濡れた木箱のうえにとんでもなく可愛らしい少女がちんまりと腰掛けている。足をぶらぶらと揺らしていた。 「ガキ!? いったいどこから―――」 「あっち」 「答えなくてもいいよ。ユズハ」 暗がりから呆れたような声がして、子どもの横に立った。闇の中ではその輪郭しかわからない。フードの人物にその声がかけられる。 「だから、この雨の中どこに行くのかな? セイルーン王宮・筆頭魔道士ともあろう人が」 びくりとフードの肩が強張った。 違法な脱出を助けようとしていた男たちの顔が引きつったようだった。 「何だと………!? ってぇことは、こいつに一枚噛んだら俺たちゃお尋ね者になるってわけかッ!?」 「あの………もしかしていまはまだ犯罪者じゃないと思ってらっしゃいます?」 また反対側の路地の入り口から遠慮がちに別の女の声がした。長い髪が雨に濡れて重たそうにはりついている。 「単なる小金稼ぎとお尋ね者じゃレベルが違うッ。はした金で命を捨てられるもんか」 「ば、倍………いや、五倍払う。何とかしてくれ!」 悲鳴のような声をフードの人物があげた。 途端に男たちの表情がうってかわって考え深げなものになる。相手が女二人と子ども一人というのも有利に働いた。 呆れたように子どもの横の女が嘆息する。 「相手を見なきゃダメだよ。―――あれ、高いところにのぼるのはやめたの?」 「アセルス姉さん、私をいくつだと思ってるんですか………ま、ホントはのぼりたいですけどね」 同じく嘆息混じりの声がして、髪の長い女の横にまた別の小柄な人影が立った。 路地にいるところを二人、二人ではさまれた形になる。 「無駄な争いをせずに、その人を引き渡してもらえませんか?」 まとめ役らしい男がちらりと依頼主に目をやった。 「おい、じいさん。本当に五倍払ってもらえるんだろうな?」 「は、払う………!」 「よしその言葉を忘れるな」 ユズハが座った木箱の上に頬杖をつきながら、アセルスが苦笑した。 「あーらら。往生際が悪いこと」 闇に紛れて自邸を出るのを発見して、ここまで後を追ってきたのだ。どうやら保身優先で雲隠れ、おそらく、レグルス盤から聞こえてきた襲撃の件は、雇った人間と落ち合う場所を逃亡先にでも指定しているのだろう。 シルフィールがためらいがちに囁いた。 「以前お見かけしたとき、そんな方にはとても見えませんでしたのに………」 「石に、目がくらんだんでしょうね」 アメリアがかぶりをふって、髪から滴る水滴を払い落とした。 宮廷魔道士を中にはさむような形で、ユズハとアセルスに二人、シルフィールとアメリアの方に三人が、短剣やその他の武器で相対していた。 おとなしく退く様子は見受けられない。 濃紺の瞳が相手を見据えた。瑠璃の飾りが勢いよく揺れて鳴る。 「しかたありませんね。お尋ね者になる前に、捕まえてあげますッ!」 アメリアは、言うと同時に石畳を蹴った。 あっという間にならず者全員を濡れた石畳に這わせて、アメリアは全身濡れそぼったまま、フード姿の宮廷魔道士に相対した。 「どうして、石が欲しかったんです。魔道士としての本能ですか」 滴が髪から頬を流れ、顎を伝ってしたたり落ちていく。 すでに観念した魔道士が苦渋に満ちた声で答えた。 「………あれさえあれば、若い頃に諦めなければならなかった研究や知識欲が全て満たされると私は思った………」 雨は冷えている。指先が冷たかった。 「魔道士は、力の探求者です。力そのものを追い求める限り、あなたに石を渡すことはできません」 「なぜです。なぜ私では駄目で、リナ=インバースなら良いと殿下はおっしゃるのです!?」 アメリアはゆるくまばたいた。シルフィールが点した淡いライティングの光を弾いて、睫毛の先に乗った微細な水滴が飾りのように光る。 「力そのものを欲しがらないから」 彼女は、とっくにその段階を越えて先へ行ってしまった。 「その先に目的があるからです」 大切な人を守りたいと願う、その気持ちを自分は知っているから。 だから、渡したかった。 「あとは………私の身勝手です。あの人にあげたかったから。リナさんに使ってほしかったからです」 魔道士が身をふるわせる。 アメリアはそれを制するように口を開いた。 「憤るのはかまいません。けれど、わかってないようですから、言いますね。私が怒っているのは、ここまで来たのは、石を欲し、国璽を巻きこんで盗難を働いたことじゃありません。あの子を―――イルニーフェを、利用したことです」 あんなに強く、真摯に。 真っ向からぶつかってきた、光を放つ黒い瞳をした彼女を。 「それが私には、どうしても赦せません………!」 「おとなしく一緒に来てもらうよ」 微かにふるえたアメリアの語尾にかぶさるようにして、アセルスの声が響いた。 「アメリアさん………」 シルフィールに促されて、アメリアは目を閉じ、そして再び開いた。 音を吸い取るような霧雨のなか、静かに声が響く。 「背任、露見致しました。宮廷魔道士職は、現時点を以て解任。裁可下るまで王宮での牢籠(ろうろう)をアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンの名において命じます」 雨の中、宮廷魔道士だった初老の男が、がっくりとその場に膝をついた。 ************************************* 一日一投稿(笑)。次がラストです。ををっ、ちゃんと週末完結できるじゃん♪ 作中で、イルニーフェやリナが「世界」と言ってますが、これは「自分を取り巻く環境」という意味での勝手な桐生語です。というか、桐生が普段そういう意味で使ってるだけです。ガウリイと天秤にかけられたほうの意味での「世界」ではありませんので(笑) ではでは。みなさんさえよければ、また明日v |
6571 | 委員長に勝手に就任(笑) | あんでぃ E-mail | 5/25-17:45 |
記事番号6557へのコメント こんにちは♪H×Hの念能力者チェック(iモード)で、操作系の能力者だという事が判明した(何してる)あんでぃ改め、リー×イル推進員会委員長です(爆) すごい肩書きができてしまいました(笑) そして数学・・・・・・やっぱりへこみました(汗) わはは・・・・・予想はしていたさ(汗)でも、オーラルは思いのほか良かったんですよ♪ さてさて、近況報告はこれくらいにして、ちゃんと委員長としての仕事を全うせねば(爆) 私的で独断&偏見入り混じった感想ですが(笑) > 鮮やか、というシルフィールの言葉も同時に思い出す。 > イルニーフェにとっては、アメリアもシルフィールもアセルスも皆、鮮やかだった。 この場面、女の方々がみんな鮮やかな人達だと言う事は納得です!! しかぁし!!ここでリー×イル推進委員会委員長(長いな/汗)としては、“リーデット”と言う名前も欲しかった(笑)気分です(笑) こんな事を気にしているのは恐らく私だけですが(笑) >「………まいったな」 >「は?」 > イルニーフェとリナが注視するなかで、リーデットは苦笑した。 >「想像以上だ」 このセリフにもちょっと引っかかります!!(> <) 私は確かにリー×イル推進委員会委員長(自称?)ですが、それ以前にガウリナラブvの人間でもありますから(笑) とりあえず、リナちゃんには旦那と子供がいるぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!と叫んでおく事にします(笑) リナちゃんにはリナちゃんの世界、お子ちゃまと旦那をしっかり守ってもらいものです(> <) しかし、犯人が宮廷魔道士・・・・・・実を言うと気付いていませんでした(T T) ちょびっと悔しいです(おい)なにげに倉庫に入ったイルニーフェちゃんにカムフラージュされちゃってる感じで全然気付きませんでした・・・・・くぅ!!未熟です。 明日が最終回ですか・・・・・(T T)残念なのか決着がついてスッキリするのか・・・ 次は・・・・・リー×イルの話でもいってみません?(爆) 遠い将来はこの二人もvって話し合いましたし(笑)いかがでしょう♪ なんて爆弾発言をしつつ、あんでぃでした☆ |
6579 | 就任祝いを、そのうち(笑) | 桐生あきや URL | 5/26-03:13 |
記事番号6571へのコメント さきほどまでチャットでこんにちわ♪だった桐生です(笑) >こんにちは♪H×Hの念能力者チェック(iモード)で、操作系の能力者だという事が判明した(何してる)あんでぃ改め、リー×イル推進員会委員長です(爆) >すごい肩書きができてしまいました(笑) リー&イルだと言ってもまあそこは人それぞれ(笑) 委員長ご就任おめでとうございます。いつの日か(オイ)就任祝いを送らせていただきますので(笑) 操作系って………だれがいましたっけね?(汗)。ゴンは強化系で、キルアは変化系だったような………クラピカは操作系に見せかけた何かだったと思うし………(鳥頭) >そして数学・・・・・・やっぱりへこみました(汗) >わはは・・・・・予想はしていたさ(汗)でも、オーラルは思いのほか良かったんですよ♪ 数学。大きな○を一個だけ点数にもらったことが何度あるか(爆) オーラルは思いの外よかったようで、なによりでございます♪ >> イルニーフェにとっては、アメリアもシルフィールもアセルスも皆、鮮やかだった。 >この場面、女の方々がみんな鮮やかな人達だと言う事は納得です!! >しかぁし!!ここでリー×イル推進委員会委員長(長いな/汗)としては、“リーデット”と言う名前も欲しかった(笑)気分です(笑) >こんな事を気にしているのは恐らく私だけですが(笑) ええ、このあたりに、あなたのリー×イル推進委員長の真骨頂を私は見た思いです(笑)。しかし、ヤローに鮮やかとは言いたかないですな(笑) >>「………まいったな」 >> イルニーフェとリナが注視するなかで、リーデットは苦笑した。 >>「想像以上だ」 >このセリフにもちょっと引っかかります!!(> <) >私は確かにリー×イル推進委員会委員長(自称?)ですが、それ以前にガウリナラブvの人間でもありますから(笑) >とりあえず、リナちゃんには旦那と子供がいるぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!と叫んでおく事にします(笑) 引っかからないでくださいいいいいいいっ(笑)っていうか、なぜここで引っかかるんです!?(笑) 人妻に浮気する根性なんか彼にあるわけありませんからっ(爆) >リナちゃんにはリナちゃんの世界、お子ちゃまと旦那をしっかり守ってもらいものです(> <) そのための賢者の石横流し事件ですから(笑) >しかし、犯人が宮廷魔道士・・・・・・実を言うと気付いていませんでした(T T) >ちょびっと悔しいです(おい)なにげに倉庫に入ったイルニーフェちゃんにカムフラージュされちゃってる感じで全然気付きませんでした・・・・・くぅ!!未熟です。 いえ、気づく方がおかしいです。かなり無理矢理な話の持って行き方ですから(爆)。何気に宮廷魔道士もイルニーフェもリーデットも庫に入ってるんですよねぇ。ミスリードは宮廷大臣か(笑) >明日が最終回ですか・・・・・(T T)残念なのか決着がついてスッキリするのか・・・ >次は・・・・・リー×イルの話でもいってみません?(爆) >遠い将来はこの二人もvって話し合いましたし(笑)いかがでしょう♪ もぉ、そのチャットの後でリー×イル話思いついちゃったですよ(爆)。次のユズハの話を書かずに、それの出だしを書く人間、桐生(死)。あんでぃさんの就任祝いにでもそのうち送らせていただきます(笑)。ユズハ完結後の話となると思いますが。 >なんて爆弾発言をしつつ、あんでぃでした☆ ではでは、またです〜。 |
6575 | 翼の舞姫(テイク・レボリューション)終 | 桐生あきや URL | 5/26-00:12 |
記事番号6478へのコメント アメリアから優しい言葉をかけられたのは、隔幻話(ヴィジョン)越しだった。 『全部終わりましたよ。早く帰ってきてくれませんか?』 どうしてだか、イルニーフェはその言葉に詰まってしまった。 「………わかったわ。なるたけ早く、そっちに行くから………」 『待ってますね』 隔幻話室を出たところで、リナが待っていた。もともと、リナが隔幻話に用があると言って近くの街の魔道士協会まで出かけたので、それに便乗してイルニーフェも使わせてもらったのだ。リーデットやリナの家族は、彼女の家で帰りを待っている。 「明日、発つわ」 イルニーフェの言葉に、くすっとリナが笑う。 「そう。残念だわ。ちょうどいい子守りだったのに」 「………いきなり浄結水(アクアクリエイト)かまされたときには、どうしてくれようかと思ったわよ」 「あれは、あんたが水が欲しいって言ったからじゃないの」 「かけられたかったわけじゃないわ。この寒空に」 「ま、ね」 言って、リナは軽く肩をすくめる。イルニーフェも笑った。 「私も残念だわ。もうちょっとあなたのことを知りたかったのに」 「観察されるのは気分が良くないわね」 「あら、ごめんなさい。そんなつもりは全然なかったわよ」 しれっとイルニーフェが答えると、リナは苦笑した。 真紅の目が彼女を見た。光の宿る、真摯な目。 「アメリアをよろしくね」 イルニーフェはかすかに眉をひそめたものの、尋ね返すことはしなかった。 *** 翼の舞姫(テイク・レボリューション) 終 *** セイルーン側からの通達が行き届いていて、帰りは馬を使って行きの半分の十日で帰ることができた。 イルニーフェにとっては、実に一ヶ月余りを過ぎてから、王宮へと戻ってきたことになる。色を付けていた葉はもう大部分が土の上へとその場所を移動していた。 「お帰りなさい」 旅の埃を落とした二人を、アメリアが私室で出迎えた。彼女の他、アセルスとユズハがテーブルに座している。お茶の用意がされていて、テーブルの上には白い羽根と花が飾られていた。羽根に怪訝な顔をすると、舞姫の名を持つ鳥の羽根だとアセルスに教えられ、とりあえず曖昧にうなずく。 「シルフィールは?」 長い黒髪の女性の姿が見えないことに気がついてイルニーフェが首を傾げると、アメリアが困ったように笑った。 「それが、私につきあわせちゃったせいで風邪をひかせてしまって………さっきお見舞いに行って来ました」 「そうなの」 答えて、茶菓子を頬張っているユズハをイルニーフェはじろりと見た。 「あなたはいつ見ても、何かしら食べているわね」 「いる、も食べル?」 「イルニーフェよ。ちゃんと呼びなさい」 「にーへ」 「………………イルでいいわ、半精霊」 テーブルに頬杖をつきながら、アセルスが椅子に座ったばかりの弟公子を眺めた。 「それで? 危ない目にはあわせなかったんだろうね?」 「………ちょっと待ってくれよ、姉さん。石を狙っている奴らがいるのにどうやったらそんな安全で快適な旅ができるんだい?」 慌てるリーデットに、すました顔で横から助け船が入った。 「だいじょうぶよ。善意の人助けをしてもらったから。それで、結局どうなったのか聞かせてもらえないかしら」 イルニーフェの言葉の前半部分に眉をひそめたものの、アメリアは問われて素直に事後処理の報告をした。 それを聞いて、イルニーフェが思いっきり顔をしかめる。 「それでどうしてあたしだけお咎めがなしなの。納得がいかないわ。どう考えても職権乱用じゃない。法を曲げているわ。体裁が悪いわよ」 「そうですね」 アメリアはあっさりうなずくと、香茶のお代わりを自分に注いだ。 「いくらそそのかされて利用されたということになっているとはいえ、犯罪は犯罪。そういうわけで更生の道を歩んでもらいます。監視をかねて私付きの女官ということでどうでしょう?」 イルニーフェが香茶を吹き出しかけた。 「―――!?」 「本当は侍従にしたかったんですけど、さすがにそれは反対されましたから。でも王立学院を卒業したら侍従になってもらうということで―――」 「ちょっと待ちなさいよ!」 イルニーフェが声を荒げた。きょとんとしてアメリアがそっちを見る。 「どうかしました?」 「ええ、どうかしてるわ。話を要約すると、あたしはあなたの元で女官として働いて王立学院に通わせてもらえるということなの?」 「そうですよ」 「どうしてそこまでする必要があるの!? あたしは確かにあなたに身柄を預けるといったけど、そこまでしてもらえる理由なんか……全、然………」 イルニーフェはアメリアの表情を見て、語尾を途切れさせた。 「だって………あたしは犯罪人で………」 「そのことはもう忘れてもいいと思うよ」 アセルスが口をはさんだ。 「イルニーフェ」 「なによ………?」 アメリアの濃紺の瞳に真剣な光が宿る。 「私は味方がほしいんです」 「…………」 その手がそっと香茶のカップを包みこんだ。 「私、ずっと待ってる人がいますから。その人はここに帰ってきてくれるって言ってくれました」 嬉しそうにそう落とされる言葉。かすかに耳元で瑠璃の飾りが揺れる。 「だから、それまでにおかえりなさいって言う場所を居心地良くしておきたいんです。私の母さんのように政変に巻きこまれて謀殺されたりすることがないように―――」 イルニーフェが驚いた表情でアメリアを見つめた。 アメリアはひっそりと笑う。 「病死と発表されていますけど、本当はそうなんです。お祖父様はいまでもそのことを悔やんで、私には普通の結婚をさせようとしていますけど、私はそうは思いません。そうならないように、王宮(ここ)を変えたい。でもそれには、私一人では無理なんです。だから、あなたの力がほしい」 「あたし?」 「私に力を貸してください。あなたほどの頭の良さなら王立学院を飛び級で卒業できます。そうして私の執務を補佐して統括する侍従になって、くれませんか」 真っ直ぐに見つめられて、イルニーフェは狼狽した。 こんなことを言われるとは思いもしなかった。 王宮を旅立つ前、自分の元に来ないかと言われたとき、まさかこんなふうに求められるとは思わなかった。ただの好意なのだと思った。 考えてみれば、それはかなり虫の良い考えだ。 こういうのも、悪くない。 「あたしの力なんかが、必要なの?」 「あなたの力が必要なんです」 なんていい言葉だろう。 そう思った。 そして気づく。自分がお家騒動に巻き込まれて姉を失ったのと同じで、この王女は母親を失っているのだ。 イルニーフェはまばたいた。 (アメリアをよろしくね―――) 世界が開ける瞬間とはきっと今のようなことを言うのだろう。 何だか全てのものがいままでとは違って見えた。光を弾いて見えるのは黒い髪。窓の外の冬の影。薄い色の空。濃紺の瞳。 (………逝く寸前の義姉さまの微笑みも、違った想いで甦らせることができるようになる?) やりたいことは、見つかった。 「ダメですか? 私の補佐をしてくれれば政策にも関われますから、あなたの利害とも一致すると思うんですけど」 アメリアが不安げな表情で首を傾げた。 イルニーフェは大きく息を吸いこんだ。泣きそうだったが、むりやり笑った。 「しょうがないわねぇ。そこまで言うんなら、なってあげる」 アセルスがそれを聞いて小さく吹き出した。アメリアがホッとしたように笑う。 「ありがとうございます。急いで卒業してくださいね」 「人使い、荒いのね」 「時間がないですから。待ってますよ」 そのとき、アセルスが不意に思い出したように口を開いた。 「あ、じゃあ、うちのリーデとは結婚してくれないの?」 その場にいたユズハ以外の全員が、茶なり菓子なりを吹き出したり詰まらせたりした。 騒々しい部屋のなかで、ひとりユズハだけがマイペースにお気に入りの蜂蜜菓子を頬張っている。 「あれって冗談じゃなかったんですか、アセルス姉さんッ!?」 「そうだよ。僕もてっきりそうだと………」 「いや、本気だけれど」 あっさりアセルスはそう言ってくれた。 「いくら何でもそれは犯―――」 顔に向かって飛んできたフォークをリーデットはひょいとよける。 しかしそこに別方向から第二弾が来た。 「―――罪うぁだっ」 不意をつかれたリーデットの眉間に、陶器のソーサーが直撃した。 割れずに落下するソーサーを隣りに座っていたユズハが、テーブルの上に手を伸ばしてキャッチする。 「私も一国を継ぐ弟を犯罪者にしたくないよ。安心してほしいな」 どっしりしたテーブルに足をかけ、椅子の前足を浮かせてゆらゆらさせているアセルスが情け容赦のない声でそう言った。 「それまでにリーデが誰かと結婚してくれれば私は何も言ったりしないけれど?」 (それまでっていつまで………?) 同じ疑問がユズハ以外の全員の頭に浮かんだ。 「とにかく!」 アメリアが新しいフォークを手に取りながら、やや強い口調で言った。 「イルニーフェは私が引き取ります。ダメです。マラードにこんな貴重な人材は渡せません」 「残念」 アセルスが肩をすくめて椅子を戻すと、香茶を一口すすった。 「ユズハ、オルハにも一口あげてやってください」 「ヤ」 「………オルハ、こっちへおいでよ」 見かねたリーデットが眉間をさすりつつ白ネコを手招いた。自分用の陶器の小皿を鼻面で押しながらオルハが移動を開始する(喰わえるのは顎が痛くてやめたらしい)。 肩の力ようやく抜けたイルニーフェが、ユズハからソーサーを返してもらい、思い出したように茶菓子に手を伸ばした。 それを何とはなしに見ながら、アメリアはふと窓の外に目をやる。 空の色はどんどんと薄くなる。大地も色数は減るものの豊かで深みのある色へと変わっていく。枝ばかりの梢を風が揺らしていった。 「あとひと月もすれば雪が降り始めますね………」 妹弟子の視線の先を目で追ったアセルスが優しい声で囁いた。 「早く帰ってくるといいね」 「はい………」 卓の上の白い羽根が、かすかに揺れた。 王宮に戻ってから、五度目の冬が来る――――。 END |
6576 | あとがきのようなうわごと(ロングバージョン) | 桐生あきや URL | 5/26-00:27 |
記事番号6478へのコメント *** あとがきのようなうわごと・ロングバージョン *** やっと完結致しました。長かったですね(^^;) 今回はロングバージョンなうわごとということで、別にツリーにひっつけてみました。もちろんうわごとなので、読まなくても全然かまいません。というか、読んでもあまり得はしません(笑) どうにか『時の旋律』よりは短かく済みました。といってもわずか3ページほどの差ですが(爆) 根気よくおつきあいしてくださったみなさまには御礼の言葉もありません。どうもありがとうございます。楽しんでいただけたなら、幸いです。 途中、色々ご相談にのってくれた某地下活動のみなさま、特に某会長さまにはものすごく感謝しております。あなたの一言がなければ、雨に濡れるアメリアもなく、シルフィールも風邪をひくことはなかったでしょう(笑)。かなり本気で端折る気だったので(爆) これにてアメリア王宮編はひとまず一段落です。本当は長編など書かずに『薔薇の姫君』で終わってゼルの話に行くつもりでした。が、天啓とはまこともって恐ろしいもので、バイト帰りに自転車乗ってると託宣が降ってきたんですねぇ(爆) この話はアメリアが味方をつくる話です。王宮内、ユズハだけでは心許なし(笑)そうして、イルニーフェが生まれたわけですが、大誤算はリーデット(笑)。まあどういうことになっているかは舞姫読めば一目瞭然だったりするわけですが(笑) 作中、かなり時間が経過しております。もうみなさまから石投げられそうなほど(汗) ちょうど良い機会ですのでここで整理しておこうかと思います。というか桐生もこんがらがってまして(爆)。ちなみにアメリアの誕生日は、この話では夏という設定になっております。…………………石、投げないでくださいね(切実) アメリア18歳 初夏 『瑠璃飾り』(19歳直前です) 19歳 秋 『破烈の人形』 冬 『帽子と迷子』『雪うさぎ』 春 『帰る場所』 初夏 『朱と紅』(20歳直前です) 王宮編 22歳 夏 『その瞳(め)の色』 ↓ 秋 『蜂蜜と手配書』 24歳 晩夏 『薔薇の姫君』 秋 『翼の舞姫』 ………多分、これであってるんではないかと(自信なし)。薔薇の姫君では思いっきり間違った計算の数字を書いておりますが(汗)。今回のラスト、五度目の冬であってますよね?(かなり心配)。20、21、22、23、24………うん、五度目だよな(汗) 反省してばっかな小説でした。書きたいテーマがいっぱいあって実はアメリアの言動にあまり一貫性がありません(汗)。おとなしく待ってはいないだろうと思ってましたが、結婚話を蹴っ飛ばすのを書きたくて始めた王宮編が、最終的にはゼルのために自分から権力を欲するという、わけのわからん事態になりました。こんな変なアメリア、うちんとこだけでしょうなぁ(汗)。まあアメリアの素晴らしい話ならもっと他の方が書いててくださいますし、一人くらいは変わり種がいてもいいかな、と(逃げるな逃げるな) 勝手な設定盛りだくさんv(爆)な話でした。広い心で笑って許してもらえると嬉しいです………(^^;) ではでは。読んでくださったみなさま。レスしてくださったみなさま。本当にありがとうございました。 よろしければ、また次のお話でv 桐生あきや 拝 ………………往生際悪く、没セリフ集(笑) 「あたしの方は何とかなったわ。いいかげんそろそろ、向こうの恋路にも本腰いれて協力してあげないとね」(リナ) 「どうしてリナ=インバースに石を届けようと思ったの?」(イルニーフェ) 「私とあなたは世界を変えたいけれど、リナさんは自分の世界を護りたいんです。そのどちらにも力がいる。私には賢者の石のような種類の力は必要ありませんでしたけど、リナさんにはそれが必要だった。それだけです」(アメリア) 「私、自分の直感を信じてるんです」 「味方になってくれるって、思いました。あのとき」(アメリア) 「それにしても、ほんとアメリア王女に思われてる人は幸せね。これでとんでもない莫迦だったりしたら、あたし、アメリア王女のことを徹底的に見下すことにしてもいいかしら」 「あら、たぶん大丈夫ですよ? 何でもアメリアさんを殴った盗賊の肋骨三本蹴り折ったそうですから」(シルフィール) 「………推測するに、ベタ惚れのレベルを遙かに越えているのはアメリアだけじゃなくて、その彼のほうもだと思うよ」(リーデット) 「…………断言してもいいかしら? 二人とも莫迦よ。蟻さえ閉口するような激甘よ。いい年して恥ずかしくないの? これだから大人ってイヤなのよ」 「都合のいいときだけ子供なんだねぇ」(アセルス) 「悪いかしら? あたしはまだ十二歳よ?」 「そうだ。ユズハに聞けばいいんじゃない?」(リーデット) 「そうね。答えなさい。いったいアメリア王女の待ち人ってどこの馬の骨なの?」 「ぜる、馬のホネだったノ?」 「あの………そういう意味ではなくて、ユズハちゃん………」(シルフィール) 「この、バカ精霊っ。あなたの頭の中は蜂蜜でできているのかしら!?」 (いったいどこにこの会話入れるつもりだったんだろう私………/汗) |
6584 | 祝電の音読♪ | ゆえ E-mail URL | 5/26-15:03 |
記事番号6576へのコメント こんにちわ〜vvゆえです♪ > やっと完結致しました。長かったですね(^^;) お疲れさまでしたっ!! > どうにか『時の旋律』よりは短かく済みました。といってもわずか3ページほどの差ですが(爆) 柚葉シリーズ最長の話になりましたね。 > 根気よくおつきあいしてくださったみなさまには御礼の言葉もありません。どうもありがとうございます。楽しんでいただけたなら、幸いです。 ああ、これで私のお昼のひととき、愛の舞姫音読も終了.....しないで、再び1話から読み返せばいいんだ。うんうん。 > 途中、色々ご相談にのってくれた某地下活動のみなさま、特に某会長さまにはものすごく感謝しております。あなたの一言がなければ、雨に濡れるアメリアもなく、シルフィールも風邪をひくことはなかったでしょう(笑)。かなり本気で端折る気だったので(爆) あの地下はいろんな意味で役にたってるよーで♪(正しい生活には逆かも) 黒幕、本気で端折るつもりだったんですね(汗) 宮廷魔道士とは、私も思いませんでしたが。なるほろあのおっちゃんでしたか(←待て) > これにてアメリア王宮編はひとまず一段落です。本当は長編など書かずに『薔薇の姫君』で終わってゼルの話に行くつもりでした。が、天啓とはまこともって恐ろしいもので、バイト帰りに自転車乗ってると託宣が降ってきたんですねぇ(爆) 自転車きこきこ降りてくる天啓ですか(笑) 私はよく仕事中とごはん作ってるときに、妙なものが聞こえてきますが(爆) あ、寝ている時が一番多いかな。 実はユズハとオルハとうちのお嬢が羽根うさぎ捕まえにいく夢みたんすっけどね。 いや......どうしましょうか?(なにがだ) > この話はアメリアが味方をつくる話です。王宮内、ユズハだけでは心許なし(笑)そうして、イルニーフェが生まれたわけですが、大誤算はリーデット(笑)。まあどういうことになっているかは舞姫読めば一目瞭然だったりするわけですが(笑) 今回の主役はやはりこの方々でしょう。イルニーフェとリーデット♪そしてアルセスおねぇさまvv シルフィールもユズハも活躍していたのですが(アメリアわっっ?!)とくにイルニーフェは最高でした。 彼女はこれから更正すべく(笑)王立学院にいって、アメリアの側にいるんですね♪ と、言うことはユズハVSイルニーフェも見られるんですなぁ(うっとり) アメリアの周りには、ホント凄いメンバーが揃いましたね。彼女も心強いことでしょう。 > ちょうど良い機会ですのでここで整理しておこうかと思います。というか桐生もこんがらがってまして(爆)。ちなみにアメリアの誕生日は、この話では夏という設定になっております。…………………石、投げないでくださいね(切実) げがふっ☆(吐血) た、たいむてぇぷる・・・・・・・・(←鬼門らしい) > 反省してばっかな小説でした。書きたいテーマがいっぱいあって実はアメリアの言動にあまり一貫性がありません(汗)。おとなしく待ってはいないだろうと思ってましたが、結婚話を蹴っ飛ばすのを書きたくて始めた王宮編が、最終的にはゼルのために自分から権力を欲するという、わけのわからん事態になりました。こんな変なアメリア、うちんとこだけでしょうなぁ(汗)。まあアメリアの素晴らしい話ならもっと他の方が書いててくださいますし、一人くらいは変わり種がいてもいいかな、と(逃げるな逃げるな) 私はアメリアらしい行動だと思いました。 確かに王宮なんぞ蹴飛ばして愛の逃避行♪も好きなのですが、逆に責任感の強い彼女が果たして出来るのかなぁとも思っていましたので。 リナもですが、守られているだけが恋する女の子じゃぁないと思います。戦っててもいいじゃないかと。 世界を返るもの、守るのも。どちらも大変だし力の必要なことですから♪ > 勝手な設定盛りだくさんv(爆)な話でした。広い心で笑って許してもらえると嬉しいです………(^^;) ならば笑いましょう。 ひょほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ(←某整形外科医受診決定) > ではでは。読んでくださったみなさま。レスしてくださったみなさま。本当にありがとうございました。 > よろしければ、また次のお話でv はい。 正座して、横にプリンターを置いて某坊ちゃんと一緒にお待ちしてます♪ (それまでには完全読破させとこ) > ………………往生際悪く、没セリフ集(笑) >>「この、バカ精霊っ。あなたの頭の中は蜂蜜でできているのかしら!?」 > そぉだったのがっ!!(←沈め) |
6596 | やはり音読……(笑) | 桐生あきや URL | 5/27-22:58 |
記事番号6584へのコメント ども、桐生です。お世話になりっぱなしです〜。 >> やっと完結致しました。長かったですね(^^;) >お疲れさまでしたっ!! ありがとうございます(><) >柚葉シリーズ最長の話になりましたね。 ええ。これ以上長い話はおそらく書きません。じゃなくて、書けません(^^;) >ああ、これで私のお昼のひととき、愛の舞姫音読も終了.....しないで、再び1話から読み返せばいいんだ。うんうん。 あなたさまのおかげで、印字人口激増中でございます。 くくぅっ、かくなるうえは、私も天空歌集を印字して…………(笑) >> 途中、色々ご相談にのってくれた某地下活動のみなさま、特に某会長さまにはものすごく感謝しております。あなたの一言がなければ、雨に濡れるアメリアもなく、シルフィールも風邪をひくことはなかったでしょう(笑) >あの地下はいろんな意味で役にたってるよーで♪(正しい生活には逆かも) >黒幕、本気で端折るつもりだったんですね(汗) >宮廷魔道士とは、私も思いませんでしたが。なるほろあのおっちゃんでしたか(←待て) 宮廷魔道士が捕まったという文章だけいれるつもりでした(笑) いまとなっては信じられない話です(爆) あそこは本当に生活リズム以外では役に立ってます。色んな方と親しくなれましたしv >> 本当は長編など書かずに『薔薇の姫君』で終わってゼルの話に行くつもりでした。が、天啓とはまこともって恐ろしいもので、バイト帰りに自転車乗ってると託宣が降ってきたんですねぇ(爆) >自転車きこきこ降りてくる天啓ですか(笑) >私はよく仕事中とごはん作ってるときに、妙なものが聞こえてきますが(爆) >あ、寝ている時が一番多いかな。 実は自転車は第二位で、第一位はバイト中です(爆) >実はユズハとオルハとうちのお嬢が羽根うさぎ捕まえにいく夢みたんすっけどね。 >いや......どうしましょうか?(なにがだ) …………(爆) ああああっ、なんてメルヘンな夢をっ(メルヘンか?) 羽根うさぎを追いかける三人………やはりメルヘンだ(笑) >今回の主役はやはりこの方々でしょう。イルニーフェとリーデット♪そしてアルセスおねぇさまvv >シルフィールもユズハも活躍していたのですが(アメリアわっっ?!)とくにイルニーフェは最高でした。 >彼女はこれから更正すべく(笑)王立学院にいって、アメリアの側にいるんですね♪ >と、言うことはユズハVSイルニーフェも見られるんですなぁ(うっとり) >アメリアの周りには、ホント凄いメンバーが揃いましたね。彼女も心強いことでしょう。 頭痛のたねも増えそうですが(笑) ほんとにオリキャラでばりまくりでした、この話……(苦笑) イルニーフェが、登場当初のままではアメリアのそばに置けないなぁと思って成長させたら、いつのまにか主役はってて(爆) >> ちょうど良い機会ですのでここで整理しておこうかと思います。というか桐生もこんがらがってまして(爆)。ちなみにアメリアの誕生日は、この話では夏という設定になっております。…………………石、投げないでくださいね(切実) >げがふっ☆(吐血) >た、たいむてぇぷる・・・・・・・・(←鬼門らしい) 私にとっても鬼門です。だったら考えずにぼかしてかけよって感じですが、考えちゃうんですよね…………(遠い目) >> おとなしく待ってはいないだろうと思ってましたが、結婚話を蹴っ飛ばすのを書きたくて始めた王宮編が、最終的にはゼルのために自分から権力を欲するという、わけのわからん事態になりました。こんな変なアメリア、うちんとこだけでしょうなぁ(汗)。まあアメリアの素晴らしい話ならもっと他の方が書いててくださいますし、一人くらいは変わり種がいてもいいかな、と(逃げるな逃げるな) >私はアメリアらしい行動だと思いました。 >確かに王宮なんぞ蹴飛ばして愛の逃避行♪も好きなのですが、逆に責任感の強い彼女が果たして出来るのかなぁとも思っていましたので。 >リナもですが、守られているだけが恋する女の子じゃぁないと思います。戦っててもいいじゃないかと。 >世界を返るもの、守るのも。どちらも大変だし力の必要なことですから♪ ユズハの話では、まちがいなくアメリアも書いている桐生と一緒に変わっていっているので、ユズハ登場させたときにはまさかこんな話になるとは微塵も…………(苦笑)。まあ戦うお姫様は大好きですが(爆) ゼルはゼルで、また別の意見があるのでしょうけれどね(笑) >> 勝手な設定盛りだくさんv(爆)な話でした。広い心で笑って許してもらえると嬉しいです………(^^;) >ならば笑いましょう。 >ひょほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ(←某整形外科医受診決定) にょほほほほほほほほほほほほほほほほ(やはり整形外科に連れて行かれること決定) >> ではでは。読んでくださったみなさま。レスしてくださったみなさま。本当にありがとうございました。 >> よろしければ、また次のお話でv >はい。 >正座して、横にプリンターを置いて某坊ちゃんと一緒にお待ちしてます♪ >(それまでには完全読破させとこ) ここまでおつきあいくださってありがとうございます。ゆえさんにはたくさんお世話になって…………(ほろり) でも、おぼっちゃまに読ませるのはやめてください(笑)。もはや印字は止めませんが(笑) >> ………………往生際悪く、没セリフ集(笑) >>>「この、バカ精霊っ。あなたの頭の中は蜂蜜でできているのかしら!?」 >そぉだったのがっ!!(←沈め) そのようです(お前も沈め) |
6588 | 没台詞に撃沈(笑) | 早坂未森 E-mail URL | 5/26-21:39 |
記事番号6576へのコメント こんばんは♪ 没セリフに撃沈されたお馬鹿な未森です♪(笑) 『翼の舞姫』完結おめでとうございますです♪ 「あー、あたしもレスしようかなー」と思いつつ完結したときにするヤツです(死) > > アメリア18歳 初夏 『瑠璃飾り』(19歳直前です) > 19歳 秋 『破烈の人形』 > 冬 『帽子と迷子』『雪うさぎ』 > 春 『帰る場所』 > 初夏 『朱と紅』(20歳直前です) 王宮編 > 22歳 夏 『その瞳(め)の色』 ↓ > 秋 『蜂蜜と手配書』 > 24歳 晩夏 『薔薇の姫君』 > 秋 『翼の舞姫』 > > > ………多分、これであってるんではないかと(自信なし)。 ふぇ〜、こんなにたってるんですねぇ… アメりん…がんばれ(何を) > 反省してばっかな小説でした。書きたいテーマがいっぱいあって実はアメリアの言動にあまり一貫性がありません(汗)。おとなしく待ってはいないだろうと思ってましたが、結婚話を蹴っ飛ばすのを書きたくて始めた王宮編が、最終的にはゼルのために自分から権力を欲するという、わけのわからん事態になりました。こんな変なアメリア、うちんとこだけでしょうなぁ(汗)。まあアメリアの素晴らしい話ならもっと他の方が書いててくださいますし、一人くらいは変わり種がいてもいいかな、と(逃げるな逃げるな) やー、でもよかったですよぉ。 レスつけずに読んでただけでしたが自分(死んで来い) でもやっぱガウリナ娘なんでリナちゃんが出てきた時は嬉しかった♪(爆) いるにんちゃんのリナちゃんに対して思ったこと(?)、ホントですねー。うん。 彼女に出逢わなければ今の未森はいなかったっ!(当たり前) > 勝手な設定盛りだくさんv(爆)な話でした。広い心で笑って許してもらえると嬉しいです………(^^;) ホントに楽しかったですよぉ♪ 未森も書きたい、こういう話(ぼそ) >「私、自分の直感を信じてるんです」 >「味方になってくれるって、思いました。あのとき」(アメリア) 未森も思いました(おまーが思ってどーする) >「それにしても、ほんとアメリア王女に思われてる人は幸せね。これでとんでもない莫迦だったりしたら、あたし、アメリア王女のことを徹底的に見下すことにしてもいいかしら」 >「あら、たぶん大丈夫ですよ? 何でもアメリアさんを殴った盗賊の肋骨三本蹴り折ったそうですから」(シルフィール) >「………推測するに、ベタ惚れのレベルを遙かに越えているのはアメリアだけじゃなくて、その彼のほうもだと思うよ」(リーデット) >「…………断言してもいいかしら? 二人とも莫迦よ。蟻さえ閉口するような激甘よ。いい年して恥ずかしくないの? これだから大人ってイヤなのよ」 >「都合のいいときだけ子供なんだねぇ」(アセルス) >「悪いかしら? あたしはまだ十二歳よ?」 >「そうだ。ユズハに聞けばいいんじゃない?」(リーデット) >「そうね。答えなさい。いったいアメリア王女の待ち人ってどこの馬の骨なの?」 >「ぜる、馬のホネだったノ?」 >「あの………そういう意味ではなくて、ユズハちゃん………」(シルフィール) >「この、バカ精霊っ。あなたの頭の中は蜂蜜でできているのかしら!?」 > >(いったいどこにこの会話入れるつもりだったんだろう私………/汗) この会話に撃沈されました(爆死) ぜ、ゼル…(笑) それでわでわ♪ ついしん。 オルハちゃんイラスト、いりますよね(はあと) (狽あっ、なんだか強制的!?) |
6597 | 撃沈数、ただいま1(笑) | 桐生あきや URL | 5/27-23:05 |
記事番号6588へのコメント >こんばんは♪ >没セリフに撃沈されたお馬鹿な未森です♪(笑) >『翼の舞姫』完結おめでとうございますです♪ >「あー、あたしもレスしようかなー」と思いつつ完結したときにするヤツです(死) こんばんわぁ。撃沈されたんですか、あれに(笑) レスどうもありがとうございますっv >ふぇ〜、こんなにたってるんですねぇ… >アメりん…がんばれ(何を) こんなに経たせてしまいました(汗) まずいっすねぇ。そろそろご帰還願わないといけません(爆) >> 反省してばっかな小説でした。書きたいテーマがいっぱいあって実はアメリアの言動にあまり一貫性がありません(汗) >やー、でもよかったですよぉ。 >レスつけずに読んでただけでしたが自分(死んで来い) 最後まで読んでくれてありがとうございますっ。そういっていただけると嬉しいです(T T) レスは人それぞれですから。でもレスしてくださってありがとうございますv >でもやっぱガウリナ娘なんでリナちゃんが出てきた時は嬉しかった♪(爆) >いるにんちゃんのリナちゃんに対して思ったこと(?)、ホントですねー。うん。 >彼女に出逢わなければ今の未森はいなかったっ!(当たり前) 私もリナに出逢わなければ今の自分はないです。ええ絶対。 新しい略語発見……(笑)。いるにん………何だか抜け忍みたいですな(死) >> 勝手な設定盛りだくさんv(爆)な話でした。広い心で笑って許してもらえると嬉しいです………(^^;) >ホントに楽しかったですよぉ♪ >未森も書きたい、こういう話(ぼそ) 書いてください、ぜひ♪ >>「私、自分の直感を信じてるんです」 >>「味方になってくれるって、思いました。あのとき」(アメリア) >未森も思いました(おまーが思ってどーする) エピローグ入れ損ねセリフです(^^;) >>(いったいどこにこの会話入れるつもりだったんだろう私………/汗) >この会話に撃沈されました(爆死) >ぜ、ゼル…(笑) わはははは(汗) これほんとにどこに入れるつもりだったんでしょうねぇ、私(爆) >ついしん。 > >オルハちゃんイラスト、いりますよね(はあと) >(狽あっ、なんだか強制的!?) 要ります♪ 楽しみに待ってまぁす(爆) |
6589 | 感想のようなうわごとっぽいたわごと | あごん E-mail | 5/26-22:10 |
記事番号6576へのコメント こんばんわvvあごんですvv 連載終了おめでとうございますvvv 長い間私(だけじゃないですけど)を楽しませて頂いて感謝です! あ〜〜、なんか言葉がうまく思い浮かびませんが(汗)。 素敵な物語をありがとうございましたvv 決着シーンもあって良かったです(笑)。 でもあそこを本気で端折る気だった桐生さんに乾杯です(笑)。 いや、完敗ですね(笑)。 今のイルニーフェは、きっと。 いえ絶対にアメリアやリナに劣らないほどに鮮やかでしょう。 この物語自体がとても鮮やかだと思いました。 と、ゆーことは書いた桐生さんも鮮やかなんですね(笑)。 アメリアは、今や完全に舞おうとしてますねぇv 翼を手に入れたのですから。 きっと高く、美しく。鮮やかに舞うことでしょう。 舞姫が次に飛翔する姿が早く見れますように。 願わくはゼルという空の中にて。 では、感謝と感激と感動と。 祈りを込めて。 あごんでした!! |
6598 | なんかじゃありませんよ、これ(↑)は! | 桐生あきや URL | 5/27-23:13 |
記事番号6589へのコメント ども、桐生です。 >こんばんわvvあごんですvv >連載終了おめでとうございますvvv >長い間私(だけじゃないですけど)を楽しませて頂いて感謝です! こちらこそおつきあいくださって感謝ですっ。 ええ、もう会長には言葉に尽くせないほどお世話になりました(笑) >あ〜〜、なんか言葉がうまく思い浮かびませんが(汗)。 >素敵な物語をありがとうございましたvv >決着シーンもあって良かったです(笑)。 >でもあそこを本気で端折る気だった桐生さんに乾杯です(笑)。 >いや、完敗ですね(笑)。 会長にご相談したあと、ひょいとシーンが思い浮かんだんで。いやほんと、あなたさまさまです(笑)。完敗したのはこの場合私ですね。乾杯したのはあごんさん(笑) >今のイルニーフェは、きっと。 >いえ絶対にアメリアやリナに劣らないほどに鮮やかでしょう。 >この物語自体がとても鮮やかだと思いました。 >と、ゆーことは書いた桐生さんも鮮やかなんですね(笑)。 それはないです(笑) 鮮やかじゃないから憧れて書けるんです、きっと。 書き終わったあとに思いついたのですが、イルニーフェのイメージは鋼です。アメリアは黒曜石でシルフィールは黒炭だというところから(つまりは桐生の彼女たちの髪にたいするイメージ・爆)思いつきました。ええ、間違っても黒い麒麟さんではないですが(笑) >アメリアは、今や完全に舞おうとしてますねぇv >翼を手に入れたのですから。 >きっと高く、美しく。鮮やかに舞うことでしょう。 >舞姫が次に飛翔する姿が早く見れますように。 >願わくはゼルという空の中にて。 いまの一言で決定いたしました。飛ばせましょう、アメリア(笑) どういうことになるかはまた後ほど(爆) タイトルと作品が合っているように思えたらならよかったです。今回、タイトルに合っているのか反省しきりでした(^^; >では、感謝と感激と感動と。 >祈りを込めて。 >あごんでした!! こちらこそ、とてつもない感謝を込めて。 桐生でした♪ |
6591 | おめでとうございまーす(え?) | 時貝崎 刻弥 | 5/27-01:09 |
記事番号6576へのコメント こんにちは、あきやさん。時貝崎です。 少々目を離してしまったすきに、ついに完結!おめでとうございます!! ロングバージョンのあとがきと言うことで、こんなに長く書けて羨ましい限りです(^^;) しかも、今回はアメリアの年表(違)付き。ためになります。アメリアってもう二十歳過ぎていたのね・・・(爆) 次回作も、何かありますよね?楽しみにしています! 繰り返しになってしまいますが、もう一度。完結、おめでとうございました!! では、短くてすいませんが、これで。いつも応援しています! 追伸.ラストの未使用台詞集が歴史を物語っていて、読んでいて気持ちが良かったです(^^) |
6599 | ありがとうございます(^^) | 桐生あきや URL | 5/27-23:19 |
記事番号6591へのコメント 最後まで読んでくださってありがとうございます。 桐生です。 > こんにちは、あきやさん。時貝崎です。 > 少々目を離してしまったすきに、ついに完結!おめでとうございます!! > ロングバージョンのあとがきと言うことで、こんなに長く書けて羨ましい限りです(^^;) あとがきをですか?(笑) あとがき書くの大好き人間なんで、実は(爆) いつもは押さえて………(過去の話を見てみる)ないですね、特に(死) > しかも、今回はアメリアの年表(違)付き。ためになります。アメリアってもう二十歳過ぎていたのね・・・(爆) つけてみました(爆)。そうなんですよねぇ。もうそういう年なんですよ(汗) まずいです。非常に(^^;) > 次回作も、何かありますよね?楽しみにしています! > 繰り返しになってしまいますが、もう一度。完結、おめでとうございました!! > では、短くてすいませんが、これで。いつも応援しています! ありがとうございます。こちらこそ、読んでくださってありがとうございました。読んでくれる人がいるから、何とかいつも完結まで持っていけます。 こちらこそ、時貝崎さんの連載楽しみにしていますv >追伸.ラストの未使用台詞集が歴史を物語っていて、読んでいて気持ちが良かったです(^^) 歴史………ですか?(笑) 入れたくても流れ上入れられなかったセリフたちです。ほんとは蛇足なおまけですが、リクエストされたので入れてみました。 ではでは。重ねてありがとうございました。 桐生でした。 |
6595 | 委員長よりお祝いの言葉(おい)♪ | あんでぃ E-mail | 5/27-22:25 |
記事番号6576へのコメント こんばんは♪あんでぃです☆ 完結おめでとうございます!!(> <) 終わってしまったのがかなり寂しいのですが、桐生さんは国王ですから(笑)すぐにまた素晴らしい話を考えてくださるだろうと、思ってますので♪ 期待させていただきますvv > 途中、色々ご相談にのってくれた某地下活動のみなさま、特に某会長さまにはものすごく感謝しております。あなたの一言がなければ、雨に濡れるアメリアもなく、シルフィールも風邪をひくことはなかったでしょう(笑)。かなり本気で端折る気だったので(爆) 地下のログ読んでぶっ飛びましたよ(笑)本当に自殺を止めているみたいで(笑)←違うだろ しかし、やはり会長に感謝です♪そうでなければ宮廷魔道士の人が牢屋に入れられる事もなかったわけですから(さらに違う上に非道) 次回からはゼルの話になるという事で・・・・・ やっぱり帰って来てくれるまでの経過を書くのですね? 帰ってきてくれるということは・・・・・う〜ん、楽しみです♪ リー×イルは気を長く待ちますので(笑)なにげに催促してるし(笑) 明日から平常授業なので、印字した舞姫は素敵に音読される事でしょう(笑) 誰に?という質問は受け付けません(笑) それでは、短いですが、あんでぃでした☆ ・・・・・今日も地下に出没する私(笑) |
6600 | ありがたくいただきます♪(笑) | 桐生あきや URL | 5/27-23:25 |
記事番号6595へのコメント >こんばんは♪あんでぃです☆ いつもいつも地下でお世話になっています。桐生です☆(対抗すな) >完結おめでとうございます!!(> <) >終わってしまったのがかなり寂しいのですが、桐生さんは国王ですから(笑)すぐにまた素晴らしい話を考えてくださるだろうと、思ってますので♪ >期待させていただきますvv がふっ(笑)。が、がんばります(笑) あんでぃさんのほうこそ委員長ですから、きっとこれからも素晴らしい話を書いてくださいますよねっ♪ >> 途中、色々ご相談にのってくれた某地下活動のみなさま、特に某会長さまにはものすごく感謝しております。あなたの一言がなければ、雨に濡れるアメリアもなく、シルフィールも風邪をひくことはなかったでしょう(笑)。かなり本気で端折る気だったので(爆) >地下のログ読んでぶっ飛びましたよ(笑)本当に自殺を止めているみたいで(笑)←違うだろ >しかし、やはり会長に感謝です♪そうでなければ宮廷魔道士の人が牢屋に入れられる事もなかったわけですから(さらに違う上に非道) たしかに踏みとどまるよう説得されちゃいましたから☆(爆) でもでも、もちろんあんでぃさんにも感謝してます。ありがとうございましたっ。 >次回からはゼルの話になるという事で・・・・・ >やっぱり帰って来てくれるまでの経過を書くのですね? >帰ってきてくれるということは・・・・・う〜ん、楽しみです♪ >リー×イルは気を長く待ちますので(笑)なにげに催促してるし(笑) がふっ(吐血再び) がんばります(^^;) ゼル………書けるかなぁ(オイ)。次は短くすませるつもりです(でも絶対前後以上いくよ多分………) >明日から平常授業なので、印字した舞姫は素敵に音読される事でしょう(笑) >誰に?という質問は受け付けません(笑) >それでは、短いですが、あんでぃでした☆ くそう、印字音読人口が確実に増えていく………(笑) こうなれば、私も負けずにリゼアの毒舌を音読っ。 >・・・・・今日も地下に出没する私(笑) 私も行くことになりそうです(笑) ではでは。完結までおつきあいくださったうえに、毎回のレス、本当にありがとうございました。とっても感謝しております♪ 桐生でした。 |
6612 | 駆け込みレスりんぐっ! | みてい | 5/29-18:38 |
記事番号6576へのコメント みていでございます。 気がついたら最終回迎えられてました。桐生さんお疲れ様です。 やりたいことに向かって動き出したアメリアと、 すーぱーマイペースのユズハと(律儀に逆賊の問いに答えてるしv)、 振り回されてるリーデと、 かっちょええアセルスさんと、 先の人生決まっちゃった観のあるイルニーフェ。 > 勝手な設定盛りだくさんv(爆)な話でした。広い心で笑って許してもらえると嬉しいです………(^^;) とっても読み応えがありました。楽しかったです。 > ………………往生際悪く、没セリフ集(笑) ををををっ!? >「あたしの方は何とかなったわ。いいかげんそろそろ、向こうの恋路にも本腰いれて協力してあげないとね」(リナ) なんとかなったの、リナちゃん。…マズイ二つ名(『紅い糸切りのリナ』)発動させちゃダメっすよ☆ >「どうしてリナ=インバースに石を届けようと思ったの?」(イルニーフェ) >「私とあなたは世界を変えたいけれど、リナさんは自分の世界を護りたいんです。そのどちらにも力がいる。私には賢者の石のような種類の力は必要ありませんでしたけど、リナさんにはそれが必要だった。それだけです」(アメリア) うみゅ。 >「私、自分の直感を信じてるんです」 >「味方になってくれるって、思いました。あのとき」(アメリア) さすが巫女頭! …ちょと違う? >「それにしても、ほんとアメリア王女に思われてる人は幸せね。これでとんでもない莫迦だったりしたら、あたし、アメリア王女のことを徹底的に見下すことにしてもいいかしら」 >「あら、たぶん大丈夫ですよ? 何でもアメリアさんを殴った盗賊の肋骨三本蹴り折ったそうですから」(シルフィール) …そう言えば。 >「………推測するに、ベタ惚れのレベルを遙かに越えているのはアメリアだけじゃなくて、その彼のほうもだと思うよ」(リーデット) らぶらぶなのよね…うふv >「…………断言してもいいかしら? 二人とも莫迦よ。蟻さえ閉口するような激甘よ。いい年して恥ずかしくないの? これだから大人ってイヤなのよ」 >「都合のいいときだけ子供なんだねぇ」(アセルス) わははっ。 >「悪いかしら? あたしはまだ十二歳よ?」 >「そうだ。ユズハに聞けばいいんじゃない?」(リーデット) >「そうね。答えなさい。いったいアメリア王女の待ち人ってどこの馬の骨なの?」 >「ぜる、馬のホネだったノ?」 >「あの………そういう意味ではなくて、ユズハちゃん………」(シルフィール) >「この、バカ精霊っ。あなたの頭の中は蜂蜜でできているのかしら!?」 うははははははははっ!(爆笑) イルニーフェとゼルガディルが出会って、話したらどんなシュールな会話になるんだろうとちょっと気になってみちゃったりしちゃったり。 ではでは、長編お疲れ様でした。 このコメント読まれる前にツリーが転落しないことを祈りつつ、また桐生さんの次回作に逢えることを祈りつつ。 みていでございました。 |
6615 | Re:あとがきのようなうわごと(ロングバージョン) | MIGU E-mail URL | 5/29-20:00 |
記事番号6576へのコメント こんにちは。未だ学校内にいるMIGUです。しょーこりもなく、感想をかかせていただいてマス。えーと、まずは完結おめでとうございます!そしてご苦労様でした。 「王宮内、ユズハだけでは心許なし」って、5・7・5ですね。 早くゼルは帰ってこないのでしょうか、ゼルりんの帰還が待ち遠しいです。 途中でイルニーフェたちが出会ったってことは、セイルーンの近くですよね? セイルーンに向かってるんでしょうか? 最後のボツになった会話のゼル、馬の骨〜(略し過ぎ…)面白かったです♪ とりあえずは、完結おめでとうございました♪ 桐生さんの次回のお話も楽しみにしてます。 乱文にてご容赦の程を。MIGUでした。 |