◆−スレイヤーズ名作童話集−れい(6/15-21:55)No.6775


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6775スレイヤーズ名作童話集れい URL6/15-21:55



 今晩和。ちょっと有名な童話を勝手にパロってみました(をい)
 面白くなければ岩をお投げ下さい(石じゃないのか…)
 ではでは…。

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 スレイヤーズ名作童話集〜小人のルンペンシュティルツヒェン〜

 むかしむかし、あるところに、ひとりの粉屋がありました。粉屋は貧乏でしたが、とても美しい娘がひとりおりました。

 ある時、粉屋は王様と話す機会が出来ました。粉屋は威張ってみたくなり、王様にこう言ったのです。
「『王様、わたしには娘がひとりおりますが、娘は藁を金に紡ぐことができます』」
 すると、王様は言いました。
「へぇ、そいつは凄いな、じゃなくって、それは素晴らしい、ええっと…そ、それは俺…じゃなくって、わしの気に入るたいした娘だ。そんなことが出来るのなら、明日お、わしの…これ、何て読むんだっけ…しろ?、におまえの娘を連れてこい」
 
 明くる日、粉屋は娘を連れ王様の住むお城へ行きました。王様は、娘を藁のいっぱい詰まった部屋に連れていくと、紡ぎ車と糸巻き車をあてがい、
「ああ、明日までにこの藁を金に紡げ。さもなければ、お前を殺すぞ…うわー、ひっでえセリフだなこれ」
 王様はそう言い残すと、娘をその部屋に閉じ込めて、何処かへ行ってしまいました。
 残った粉屋と娘は、大層嘆きました。
「『ああすまない、わたしが威張ったせいでこんなことに…』」
「………」
 粉屋の娘は、悲しみの余りに声も出ない様です。
「………………爆裂陣!!」
 ちゅどぉぉぉぉぉんっ!!
「うわぁぁぁ…っ」
 哀れ、粉屋は瓦礫の下敷きになってしまいました。
「……んっふっふっふっふ…何が悲しゅーてこぉぉんなバカなことやんなきゃなんないのよっ!この城のお宝全部ぶんどって逃げちゃるっ!!」
 …どうやら、悲しんでいたのではなく、怒っていた様です。
「爆炎舞!」
 ずどおおおおぉぉぉっむっ!!
「破弾撃!」
 どげぼぉぉぉんっ!
「炸裂陣!」
 づどごがぁぁぁぁぁっん!
 …一体娘の怒りはいつまで続くのでしょう?
「やめろ―っ!舞台壊すな―っ!!」
「落ち着いて下さぁぁぁい!」
「はいどーどー」

 …しばしお待ち下さい…

「…はぁはぁはぁ…ええと、『…ううう、どうしてこんな目にあわなければならないの?』」
 娘がさめざめと泣いていると、急に戸が開いて、小人がひとり中に入っていきました。
「『今晩和、粉屋の娘さん。どうしてそんなに泣いているのですか?』」
「『ああ、あたしは、明日までにこの藁を金に紡がなければならないの。でも、どうやったらいいかなんて、そんなこと分かる訳ないじゃない。第一、ンなことできるなら貧乏な粉屋暮らしなんてとっくの昔におさらば、なんて事、あの王様気付かなかったのかしら…』」
 すると、小人は言いました。
「(セリフ違いますって…^^;)『私がもしそれを金に紡いだとしたら、あなたは何をくれますか?』」
「『あたしの首飾りをあげるわ』」
 そう言うと粉屋の娘は、自分の首飾りを小人に渡しました。

「…言っとくけど、後で返さないと、どーなるか分かってるわよね?」
「…目がマヂなんですけど…」

 小人は、娘から首飾りを受け取ると、ブンブンブンと糸を金に紡ぎ始めました。
 あっという間に、あんなにあった藁が、金になっていました。

「すごぉぉぉいっ!…うふ…うふふふふふふふっ…」
「…リナさん…何か私、すっごぉぉぉっくイヤな予感がするんですが…」
「気にしない、気にしない…って訳で眠りっ!」

 …ぱたっ。すぴーすぴー…。

 粉屋の娘の呪文で、小人は安らかな眠りにつきました。

「んじゃ、これは返して貰うわよ…ばいばい、小人さん★」
 粉屋の娘は小人から首飾りを剥ぎ取って、懐から取り出したとても大きな袋に金を詰め、夜の闇えと消えて行きました。

 その後、粉屋の娘は1人、贅沢で幸せな暮らしをしたそうです。

 めでたし、めでたし。


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 あはは…リナちゃんが極悪人ですねぇ(汗)
 ええ、一応御分かり頂けるとは存じますが念の為役を。
 粉屋の娘→リナ
 粉屋→ゼロス
 王様→ガウリイ
 小人→アメリア
 あとは声だけの出演でゼルが出ております(をい)

 またこういうパロが出来たら幸いです。
 
 ではこれにて。
 かしこ。