◆−THE DARK SIDE OF THE MOON 1 (ガウリナ)−ねんねこ(7/13-07:27)No.6885
 ┣狂気乱舞vvv−ゆえ(7/13-16:57)No.6887
 ┃┗もう思い残すことは何もありません(意味不明)−ねんねこ(7/20-13:45)No.6927
 ┣パパさま……vvv←なにかが違います。−久遠安宿(7/13-22:33)No.6888
 ┃┗安宿さま……vvv←やはりなにかが違います。−ねんねこ(7/20-13:47)No.6928
 ┣ぱ・ぱ・りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!−九条みすず(7/13-23:22)No.6889
 ┃┗まあ、浮気者vv(笑)−ねんねこ(7/20-13:48)No.6929
 ┣フィルやんっ!?−むくぅ(7/15-16:57)No.6899
 ┃┗ウィルりん♪(違)−ねんねこ(7/20-13:48)No.6930
 ┣うにゃぁぁぁぁっ!!??やっと来れたぁぁぁ\(T■T)/−安井/あしよし(7/16-19:22)No.6906
 ┃┗おめでとうございますっ!(><)−ねんねこ(7/20-13:50)No.6931
 ┗THE DARK SIDE OF THE MOON 2−ねんねこ(7/20-22:04)No.6933
  ┣フィルやん(笑)−龍崎星海(7/21-00:33)No.6934
  ┃┗遅くなりました(汗)−ねんねこ(7/29-11:05)No.6973
  ┣あああああああああっ!パパりん主役願っ!−九条みすず(7/21-11:44)No.6936
  ┃┗主役………なのかなぁ……(待て)−ねんねこ(7/29-11:11)No.6974
  ┣なきむしこよし♪−むくぅ(7/21-16:36)No.6940
  ┃┗明日も元気に泣きましょう☆(違)−ねんねこ(7/29-11:21)No.6975
  ┗貴方の魅力にメロリンラブvvvv−安井/あしよし(7/26-22:17)No.6966
   ┗でもやっぱりQooのCMは……(しつこいよ自分)−ねんねこ(7/29-11:33)No.6976


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6885THE DARK SIDE OF THE MOON 1 (ガウリナ)ねんねこ E-mail URL7/13-07:27



 どうもみなさんこの暑い中いかがお過ごしでしょうか。ねんねこです。
 さて。タイトル部分にちょこんとあるように今回はねんねこ初のガウリナだったりします――――とかいいながらオールキャストでゼルガディスとアメリアと知らないオリキャラ数名出てくるんですが(−−;)
 とりあえず、ガウリナ目指して頑張ります。
 実は、このお話。ねんねこが管理するHPで、キリバンを踏まれたゆえさまのリクエストだったのですが、何を血迷ったか、ここに投稿させてもらっている話とかなりリンクしてまして。この先この話を読んでいないと大変意味不明なことになるため、ゆえさまの許可を戴いて投稿させていただくことになりました。ゆえ姉さま、投稿許可いただきありがとうございます(><)
 真面目にガウリナを書くのが本気で初めてなのでちょっと緊張しっぱなしなのですが、力入れて書いてますので、読んで下されば幸いです。
 それでは、どうぞ。


********************************************************************************



 目が覚めれば、外は明るかった。
 未だ眠い目をこすりながらベッドから身を起こす。いつものようにずるずると身体を引きずるようにベッドから這いずり出て、リナは溜めておいた水で洗顔する。
 冷たい水で少しずつ寝惚けていた頭も起きてきたようだった。小さく背伸びをして、パジャマからいつもの服へと着替える。
 簡単に荷物の整理をし、いつでもチェックアウトできるように準備を整え、部屋を出る。
 荷物を持ちつつ、階段を降り、一階の食堂を見回して―――
「あ……そっか……」
 そこで初めて彼女は気づいた。
 いつもはすぐ見つかるはずの綺麗な金髪の長い髪を持つ男。
 いつもは自分の姿を見つけて、手招きする自称保護者。
 いつも一緒にいるのが当然だと思い込んでいたガウリイ=ガブリエフは、どんなに食堂を見回しても姿がなかった。
 昨日の彼の言葉を思い出しつつ、彼女はいまさらながらにぽつりと呟いた―――いつも隣にガウリイがいると思い込んでいた自分に苦笑しながら。
「もういないんだっけ……ガウリイの奴……」





『―――なにを……見ているんだ……?』
 その言葉に彼は小さく笑みを浮かべた。微笑とも、苦笑ともとれる―――そんな笑み。
「さあ。なにを見ていたんだろうね」
 ぽつりと答える。
 実際のところ。
 自分がいったいなにを見ていたのか自分でもわからなかった。
 空だったのかもしれないし、近くを飛んでいた鳥だったのかもしれないし、あるいは――――
「父上」
 掛けられた声に振り返れば、そこにいたのは、義理の息子のエドワードだった。彼は嘆息しながら皮肉たっぷりに言ってきた。
「また仕事もせずに鳥の観察ですか?」
「仕事はもう終わっちゃったにょ」
 サボり扱いされたのが気に食わなかったのか、ぷう、と年甲斐もなくぶーたれた顔を向けてくるウィルフレッドにエドワードはこめかみを引きつらせた。
「『仕事が終わっちゃった』ですとぉぉぉ!?」
「にょ」
 こくんと首を縦に振ってくるウィルフレッドにエドワードは半眼で彼を睨みつけながらうめくように言葉を吐き出した。
「このくそ忙しい時期にっ! 仕事が終わるわけないでしょうっ!? どうせ確認もしていない書類に署名するだけが仕事じゃな・い・ん・で・す・よっ!」
 語尾を一字一字強調しながら詰め寄ってくるエドワードにウィルフレッドは引きつり笑いを浮かべながら、降参という風に軽く両手を挙げた。
「じょ……冗談にょ。エドっぱ」
「妙な名前の呼び方しないでいただけますかなっ!?」
「えぇぇぇぇぇっ!? ちょっと気に入ってるのになぁ、エドっぱ。あ、エドにょんでも良いんだにょ?」
「あ・ん・た・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 青筋たてながら本気で自分の首を絞め始めるエドワードにさすがのウィルフレッドも慌てる。
「にょひっ!? いやだから冗談だって言ったにょっ!?」
「冗談と寝言は土の中に埋められてから言っていただかねばなぁぁぁぁぁっ!?」
「ああああああっ! 家庭内暴力にょぉぉぉぉぉぉっ!」
 意味不明なことを叫ぶウィルフレッドにテラスの手すりに置かれていた碧色の石≪パイシーズ≫―――聖石と呼ばれるヴァレンタイン家に代々伝わる喋る家宝である―――が溜め息交じりに呟いた。
『なにやってんだか……』
 とりあえず、義理の息子に殺されかけている相棒―――ウィルフレッドのことだが―――を無視して、≪パイシーズ≫は先程までウィルフレッドがぼんやり眺めていた方角に小さく息を吐いたように声をあげた。
『……ふうむ……』
 ウィルフレッドがいったいなにを見ていたのかそれは≪パイシーズ≫もわからなかった。
 空だったのかもしれないし、近くを飛んでいた鳥だったのかもしれないし、あるいは―――
『水竜王が祭られた場所。魔族の巣くつ―――霊山カタート山脈、か』
 ウィルフレッドが視線を向けた遥か先には。
 現在は魔族たちの本拠地になっているものの1000年前の降魔戦争の時には確かに赤の竜神が生み出した4つの分身の1つ、水竜王が守っていたという霊山カタート山脈があるはずだった。




 ヴァレンタイン家をいろいろ騒がせていたお家騒動も三男クラヴィス=ヴァレンタインが次期当主ということで決着がついてから数ヶ月。
 以前のようなぎすぎすした空気にも脅えて暮らすこともなくなって、平穏な毎日を過ごしている時だった。
「ウィルフレッド=ヴァレンタイン神官殿」
 部屋に通された王宮からの使いは彼をしっかり見つめて、用件を述べた。
「フィリオネル=エル=ディ=セイルーン殿下よりあなたを城にお連れするよう命を受けて参上いたしました」
 使いの兵士の言葉に別に驚きはなかった―――もしかしたら自分のところに来るかもしれない、というある程度の予想はしていたから。
 敬礼したままの使いに彼は口を開いた。
「そろそろ来る頃だと思ってたよ」
「は?」
 予想もしていなかった返答に思わず間の抜けた声をあげた城からの客人にウィルフレッドはそれ以上なにも言わずににっこりと微笑むと、純白のコートと手のひらサイズの碧色の石を手にして、客人の方に―――つまり、扉の方に歩みを進めた。






 聖王都セイルーン。
 白魔術都市ともいわれ、王家が平和主義を掲げている国。
 そんな国でも毎日が平和でめでたしめでたし、というわけにはいかなかった。
 同じ空間に同時に二つ以上の存在があったならば、その間で少なからず問題が生じるのは、もはや自然の摂理と言っても過言ではないだろう―――地方の街どうしの小さな揉め事からそれこそ他の国との国交に関わる問題まで、国を統治しているセイルーン城には毎日多くの報告書がよせられていた。
 地方からの報告書を読み、解決すべき問題を解決するのが国の大臣の仕事ならば、その膨大な書類一枚一枚に目を通し、確認の署名をするのが、国の未来を背負う人間の仕事だった。
 いつもは滞りなく進む署名の記入も今日ばかりはそうもいかなかった。
 書類の上を走っていたペンを持つ手がその書類を前に止まったまま動かなくなる。
 タイトル部分に小さく赤い文字で『極秘』と書かれた書類。数枚に渡るその書類を丁寧に読みながら、フィリオネルは小さく溜め息を吐いた。
 自分の目の前にある問題は数多くよせられた問題の中でもかなり深刻なものだった。それこそセイルーンの存亡に大きく関わるといっても過言ではないくらいに。
 この件に関しては本来ならば彼の愛娘に託されるはずだった。国の存亡が関わるというのにフィリオネル自身が解決に乗り出さなかったのは、この件を解決するにはかなりの魔道の知識が必要とされたためである。
 まだ成人してもいない―――若干18歳という若さながら、本職の魔道士に引けを取らない十分な魔道の知識と巫女頭という立場で培った知識を兼ね揃えた彼の次女ならなんの問題もなく解決してくれたであろう。
 だが、あいにく彼女―――アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンは、現在とある理由から城を出て旅を続けていた。正確な居場所が分からない彼女を呼び戻して、問題を解決してもらうほどの時間の猶予はなかった。
 フィリオネルは席を立って、背を向けていた窓から外を眺める。
 王宮を取り囲むようにして植えられた木々。その木々の間からちらりと見えた大きな豪邸。
 あの屋敷で暮らしている世界でも有名な神官貴族の当主ならあるいはこの自分を悩ます問題を上手く解決してくれるかもしれない―――フィリオネルがそんな小さな希望を胸に抱いていた時。
 扉を叩く音が聞こえた。
「開いておる」
 フィリオネルの言葉に扉がゆっくりと開いた。入って来た兵士はびしっと敬礼をしながら用件を淡々と告げた。
「フィリオネル様。ウィルフレッド=ヴァレンタイン神官殿がお見えです」
「おお、そうか」
 客人の来訪を―――現在の窮地に救いの手を差し伸べてくれるかもしれない救世主の来訪を―――告げに来た兵士に鷹揚に頷きながら、フィリオネルは謁見の間へ向かうために部屋を出た。




「困りますっ! 殿下への謁見は全て謁見の間で行わねば―――」
「大丈夫。どうせまだ彼はお部屋でくつろいでるでしょ?」
「そういう問題じゃありませんっ!」
 静かな廊下に小さく響き渡る慌てた声にフィリオネルは声が響いてくる方に視線を向けた。
 だんだんと近づいてくる足音と悲鳴に近い声。悲鳴はさらに大きくなり、足音はさらに自分に近づいて来ていた。そのままその場に佇んだまま、フィリオネルはその足音を立てる人物が自分の視界に入るのを待った。
 彼が自室を出てからちょうど1分と20秒が経った時。視線を向けていた廊下の角から2人の男が姿を現す。
 フィリオネルがその2人の男を認めたと時を同じく、2人の男―――ウィルフレッドと使いの兵士もまたフィリオネルの姿を認めた。別段なんの反応も示さなかったフィリオネルとウィルフレッドに対して、ウィルフレッドを連れて来た兵士は慌てて目の前にいる第一王位継承者に敬礼をした。
「フィリオネル様! 申し訳ございませんっ! ウィルフレッド神官殿をお連れしましたが―――」
 さらに続きそうな兵士の言葉―――ほとんどが言い訳じみていたが―――を遮るように、ウィルフレッドは自分とフィリオネルの間に立つその兵士を退かしながら、にっこりと微笑んだ。
「わざわざ謁見の間までいくのは時間の無駄というものでしょう。ねえ、フィリオネル殿下」
 微笑みこそ浮かべていたが、ウィルフレッドの翠色の瞳は笑ってはいなかった。こちらになにかを試すような鋭い視線。もしかしたら、なぜ自分が呼ばれたのか、彼はわかっているのかもしれない―――いや、わかっているのだろう。彼だったら。そんな気がした。
 ウィルフレッドの言葉にフィリオネルは小さく嘆息した。
 未だに続いていた兵士の言い訳を腕を振り上げて遮り、肩をすくめて口を開いた。
「わしの私室で話をしよう―――」
 そこで視線をウィルフレッドたちの方から自分を呼びに来た兵士の方へと向ける。
「―――誰も近づけないでくれるか?」
 それは、これからウィルフレッドと交わす話が極秘であることを意味していた―――基本的に王族との謁見はすべて謁見の間で行われ、どんな会話が交わされたか書記官によって一言一句間違いなく記録される。
 記録にも残さず、なおかつ話が漏れないようにするのは話の内容が誰にも聞かせられない極秘内容であるからに他ならない。
「はっ!」
 兵士も暗黙の了解で、それ以上何も言わず、ただ敬礼をしてその場を立ち去った。言い訳をしていた使いの兵士も慌てて敬礼をして立ち去った同僚を足早に追いかける。
 いつもの静けさを取り戻した廊下でフィリオネルとウィルフレッドだけが残された。
「――――それで?」
 沈黙が支配していた2人の間に先に口を開いたのはウィルフレッドだった。
「君はいったい僕になにを期待しているのかな? フィルやん?」
「……頼むからその呼び方はやめてくれ……」
 ウィルフレッドの問に答えるわけでもなく。数十年前に使われていた呼び名にフィリオネルは苦虫を噛み潰したような顔でうめいた。



        THE DARK SIDE OF THE MOON † 血塗られた堕天使
             ―――― ACT.1 ――――



 あまり整備されていない道を進む馬車の乗り心地は最悪だった。
 だが、馬車の座席の雰囲気もまた最悪だった。差して広くもない座席に座っていたのは、2人の男。1人は腰あたりまである金髪の剣士風の男。そして、もう1人が茶色の短髪に赤に近い茶色の瞳を持つ男だった。
 茶髪の方の男、一見剣士風にも見えるが、それにしては装備に微妙な違和感があった。もしかしたら剣も使うが魔法も使う―――いわゆる魔法剣士タイプなのかもしれない。
 とにかく、早朝に街を出発してから数時間が経つというのに、座席に腰をかけた2人の男―――ガウリイ=ガブリエフと彼の古い仕事仲間であるレックス=バルザックの間に会話らしい会話はほとんどなかった。
 その最悪な状況になっている原因は分かっていた。
 温和なガウリイにしては珍しく憮然とさせていた表情を一瞥して、レックスは肩をすくめた。
「機嫌が悪いのは馬車の乗り心地が悪いせいか? それともあの小娘を置いてきたからか? ガウリイ」
「……リナだ。小娘じゃない。あいつにはリナって言う名前がある」
 こちらの方を見ようともせずに予想通り憮然とした声で返して来たガウリイにレックスは嘆息した。
「昔のお前じゃあ考えられん姿だな。1人の人間に固執するなんて」
 傭兵として共に金を稼いでいた頃のガウリイ=ガブリエフは―――レックス=バルザックが知っているガウリイ=ガブリエフは、あまり物事に固執しない人間だった。
 それは決して冷酷だった、という意味ではない。むしろ、レックスが知っている彼は傭兵にはやや不向きな―――優しくて、困っている人間がいたら助けずにはいられない性格だった。実際、仕事がなくて街を転々と旅している最中に助けた人間の数も1人や2人ではない。
 彼が傭兵として生き延びてこられたのは、自らの剣の腕といつまでも終えた仕事に固執しない切り替えの早さのおかげといっても過言ではないだろう。
 そんなガウリイが、1人の人間に対してこれほどまでに固執する姿は初めて見た。傭兵として金を稼いでいた彼だったら、そんなことは決してなかった―――別れてもなお後ろ髪を引かれるような表情をすることなど。
 ガウリイにとってリナは大切な存在だったのだろう。それこそ自分の命を賭すことも惜しまないくらいに。
 自分の言葉に無言のまま顔を背けたガウリイにレックスは目を細めた―――まるで、ガウリイの心を見透かすように。そして、彼に言い聞かせるように口を開いた。
「だが、これはあの娘―――リナのためでもあるんだぞ?」
 ずきん。
 レックスの言葉がやけに胸の奥まで突き刺さるのを感じて、ガウリイは思わず、左手で右胸を押さえた。
「お前の手は、血塗られてる。それであの娘を幸せになんてできるのか?」
 傭兵という仕事は―――金さえもらえればなんでもする仕事である。
 それは、どこかの屋敷の警備だったり。
 それは、賞金を掛けられたものの捕獲だったり。
 そしてそれは―――戦争の前線で敵を殺す戦士だったり。
 確かに人を殺したことはリナにだってある。
 だが、彼女は『悪人に人権はない』をモットーに盗賊たちだけをターゲットにしているのだ。
 相手がどんな人間であろうとも、命を奪うことはいけないことだとはわかってはいる。しかし、金をもらって罪のない人間たちまで殺していた自分と決して罪なき人は殺さない彼女との『人を殺した』という罪の重さの差は歴然としていた。
 罪亡き人々の血で染められた自分の両手。
 洗っても洗っても決して洗い流されることはない罪なき人を殺したという過去で血塗られた自分の両手。
 そんな手で。
 彼女のことを幸せにできるのだろうか?
「お前の手じゃ無理だ。彼女を幸せにするには汚れきってる」
 ―――レックスの言葉は。
 風に流されることなく、ガウリイの胸に突き刺さった。




 ―――実を言えば。
 フィリオネルがウィルフレッドを呼んだのは、なにも魔道に精通した神官貴族の当主だからという理由だけではなかった。
「うぅぅぅん」
 さすがに客人に茶を出さないのはまずいとメイドが持って来た香茶を一口飲んで、ウィルフレッドは小さく唸った。
「セイロンを使って蜂蜜とミルクたっぷりのキャンブリック・ティーとは……なかなか手の込んだことを……」
「相変わらず妙なことだけ詳しいのぅ。ウィル」
 さりげなく嫌味を込めてフィリオネルが呟く。が、その嫌味に気づいてるのか気づいていないのか―――ウィルフレッドは至極真面目な表情のまま言葉を返した。
「僕は花瓶専門。香茶の類はね、クラヴィスくんの専門分野なんだにょ」
 ウィルフレッドのその言葉にフィリオネルは数ヶ月前のことを思い出した―――ちょうど、セイルーン国宝と共に愛娘アメリアが消えた時にアメリアのかつての旅の供であり、セイルーン最後のお家騒動解決に力を貸してくれたゼルガディス=グレイワーズと共にやって来た青年のことを。
 目の前のソファに腰を掛けて、おいしそうに香茶を飲んでいるウィルフレッドとどことなく似た顔立ちの青年―――白い肌に宝石のように輝く翠色。父親そっくりの容姿のクラヴィスが唯一父親と違うところが艶やかな黒髪だった。
 短く切り揃えられたウィルフレッドとは逆に彼の息子は腰あたりまで漆黒の髪が伸びていた。
「クラヴィス=ヴァレンタインか……ずいぶん立派に育ったもんじゃの」
「それだけ歳とったってことだにょ―――お互いにね」
 苦笑しながらウィルフレッドが言う。
 フィリオネルがウィルフレッドを呼び出した最大の理由はウィルフレッド=ヴァレンタインという男が十分に信用できる男だとフィリオネルが判断したからである。
 フィリオネルとウィルフレッドは今は遠い昔になった子供の頃、共に王立学院に通った同級生だった。特に趣味が一緒だとか話が合うというわけではなかったが、ごくごく普通の一般階級で生まれ育った同級生もいる中で、未来を嘱望されているという似たような立場のおかげで、彼らはすぐに打ち解けた―――大国セイルーンの第一王位継承者を『フィルやん』などと軽々しく呼ぶところが彼らのかつての関係の良さを象徴しているだろう。
 フィリオネルはまじまじとウィルフレッドを見て、独り言のようにぽつりと呟く。
「おぬしはあまり変わっとらんように見えるがな」
 フィリオネルの素直な言葉にウィルフレッドはおかしそうに笑った。
「似たような言葉をこの間もどこかのお偉いさんに言われたにょ。『そうか。ウィルフレッドもその童顔に騙されなければそんな歳だったな』って。
 言ったの誰だと思う? ディリオス=グレインが、ラルティーグの街の領主(ロード)をしているなんて知らなかった」
 ディリオス=グレイン―――やはり王立学院に通っていた人間の名前である。もっともディリオスは彼らより2つほど学年が上だったが。学年が違っても、彼らがディリオスのことを知っていたのは、やはりディリオスもまた未来を嘱望されていた人間の1人だったためであろう。
 数ヶ月前に久方ぶりにウィルフレッドが再会した王立学院時代の知り合いの話に、だが、フィリオネルは笑おうとはしなかった。昔を懐かしんで浮かべていた微笑ももうどこかに消えて、表情は硬くなっていた。
 その表情の変化にウィルフレッドは目を細めた。
「そろそろ本題に入ろうか? フィル―――いや……フィリオネル殿下?」
「相変わらず根性悪いみたいじゃな。ディリオス=グレインのことを知っているのならばこれからわしが話すこともわかっているのではないか?」
 フィリオネルの言葉にウィルフレッドは無言で笑みを浮かべるだけだった。そんな数十年来の友人にフィリオネルは嘆息しつつ、執務机から懐に移動させておいた極秘内容の書類をウィルフレッドの目の前のテーブルに置いた。
「おぬしの耳にももう入っているんじゃろう?」
 言われながら差し出された書類を一瞥する。
 数枚に及ぶ報告書のタイトルには、こう記してあった。
『セイルーン王宮内神殿より“紛失”した≪竜神の聖杯≫の後日調査についての途中経過報告書』
 と――――





  To Be Continued..........


***************************************************************************

某地下にて会議室を出たのが確か11時30分だったはず。
それからさっさと自分の部屋に撤収して、書き始めたはず。
…………………なぁぁぁぁぁぁんで外が明るいのかなぁぁぁぁぁぁぁ(泣)←現在朝の6時40分。

どこがガウリナ?とか突っ込みいれては駄目です。話が見えないとのツッコミも(以下略)
結局第一話というものは伏線の塊であり、冒頭であり、謎だらけなのです(意味不明)
そのうち、ちまちまと秘密暴露していきたいと思うので、最後までお付き合い下さいませ(ぺこり)
それではねんねこでした。


追伸。
実はこれから母親とドライブがてら温泉に浸かってくる予定なんですが。
…………湯船に沈んでないことを祈ってて下さい(爆)




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6887狂気乱舞vvvゆえ E-mail URL7/13-16:57
記事番号6885へのコメント

あいやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああvvvvvv
踊り狂っても足りないくらいに、私っ舞い上がってますっっ!!
キリ番ゲットで戴いたリク権つかいまくってお願いしたしました、ねこさん版のガウリナっ。
楽しみにしておりました!!!
パパりん登場はお聞きしていたのですが、これからどう3人がかかわっていくのか、もうわくわくしながら56億のうさぎと共に読ませていただきました♪

エドぴょん(笑)首しめまくってますねぇ。
最後にはどうしても手がでてるのがヴァレンタイン家の家風なんだと多大な勘違いをしてたり(待て)
石っころも登場♪
フィルやんとパパりんは難しそうな話になってますね。

そしてっ、初っぱなから別れてるリナとガウリイ(^^;
ガウリイ、ガウリイ何処行くのっっ。

ああっどうなるんでしょうっっ。
謎が謎呼ぶ第1話っ!!
なんか毎度支離滅裂なレスなのですが、さらに輪をかけて滅裂炸裂なのですがっ(汗)

「狂気」の続き、楽しみにしておりますっっ。
ああ・・・私もはやく「異次元」かこう・・・・・・・

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6927もう思い残すことは何もありません(意味不明)ねんねこ E-mail URL7/20-13:45
記事番号6887へのコメント

ゆえさんは No.6887「狂気乱舞vvv」で書きました。

>あいやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああvvvvvv

のひょうっ!?
い、一瞬だけ隣に姉さまが踊っている姿を見た気が……(待て自分)
というわけでねんねこだす。

>踊り狂っても足りないくらいに、私っ舞い上がってますっっ!!
>キリ番ゲットで戴いたリク権つかいまくってお願いしたしました、ねこさん版のガウリナっ。
>楽しみにしておりました!!!

初のガウリナです。というか。やっぱりゼルアメ話のごとくラブラブなんぞありゃせん状態ですが(だから待て)
まあそんなのいつものことなので、言わずともご理解していただけているかと(抹殺)

>パパりん登場はお聞きしていたのですが、これからどう3人がかかわっていくのか、もうわくわくしながら56億のうさぎと共に読ませていただきました♪

―――て。あなたさまがクーちゃんとパパりんが関わるガウリナ話を読みたいおっしゃったんじゃないですか(笑)
て、56億のうさぎと読んだんですかっ!?彼らの飼い主の話をっっ!?(違)

>エドぴょん(笑)首しめまくってますねぇ。
>最後にはどうしても手がでてるのがヴァレンタイン家の家風なんだと多大な勘違いをしてたり(待て)
>石っころも登場♪

家風なんでしょうなぁ(笑)
だいたい『家庭事情』ではこれ以上ないほど悪役風味だったこの男がなぜにいつのまにかパパりん専用ツッコミ装置と成り果てたのか未だに自分でも理解不能です。というか、ハージェスどうした、自分(爆)
まあ、どうせエドぴょん(爆)は“エドっこ”ですから←結局最後は内輪ネタ。

>フィルやんとパパりんは難しそうな話になってますね。
>そしてっ、初っぱなから別れてるリナとガウリイ(^^;
>ガウリイ、ガウリイ何処行くのっっ。

うううううう(汗)
本当はね、冒頭部分にいろいろ書こうと思ったんだけど、眠かったのよぅ(爆死)
どうしても13日の金曜日に出したいなぁとか思いつつ、5、6時間で書くとか言う無謀な真似した自分がいけないのです(泣)
フィルやんとパパりん、別の意味で難しい話してます。あああああ、パパりん頼むから一国のおーじ様に毒は吐かないでっっ!(泣)

>ああっどうなるんでしょうっっ。
>謎が謎呼ぶ第1話っ!!
>なんか毎度支離滅裂なレスなのですが、さらに輪をかけて滅裂炸裂なのですがっ(汗)

レスなんて支離滅裂なものではないでしょうか。(待て)
謎が謎呼ぶ第1話。第2話は……なんとさらに輪をかけて謎呼んでたりっ!(さらに待て)
というか雷で停電したせいで書き直しだわっっ!(泣)
しかも昨日うさぎの呪いでまた消えたしっ!(号泣)
ああああああ、もう雷嫌いのクーちゃんの呪いかっっ!?

>「狂気」の続き、楽しみにしておりますっっ。
>ああ・・・私もはやく「異次元」かこう・・・・・・・

とりあえず、どちらが勝つのか楽しみです←だから内輪ネタよそうよ自分。
「異次元」も「干しうさぎ」の方も楽しみにしてますvv
ああ、干しうさぎ。増えるうさぎちゃんとか言うのもあったりしないだろぉなぁ……(滝汗)
それではまた地下で♪

……おや? こんなところにひからびた白いうさぎもどきが。




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6888パパさま……vvv←なにかが違います。久遠安宿 7/13-22:33
記事番号6885へのコメント

お久しぶりです。久遠です。
今回はガウリナですね。ゼルアメのお話しか読んでいなかったので、なんか凄く新鮮ですvv
でもって今回も祝・ご出演のウィルパパさま!かっこいいです。フィル殿下とご学友だったとは……そうか……そんな歳だったんですね……
オールキャストと言うことで、そのうちゼルガディスとアメリアもご出演なんですね。
……クラヴィスさんもでるんでしょうか……出ると良いなぁぁぁ(><)
クラヴィスくんもご出演を願いつつ続きを楽しみに待ちたいです。それではでは。


                            久遠安宿  拝





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6928安宿さま……vvv←やはりなにかが違います。ねんねこ E-mail URL7/20-13:47
記事番号6888へのコメント

久遠安宿さんは No.6888「パパさま……vvv←なにかが違います。」で書きました。

>お久しぶりです。久遠です。
>今回はガウリナですね。ゼルアメのお話しか読んでいなかったので、なんか凄く新鮮ですvv

お久し振りです。メールの返事。先程送信いたしました。なんでこんなにとろいのか……果てしなく申し訳ない(汗)
新鮮ですか(笑)確かにゼルアメのお話しか書いていなかった気がするので新鮮かもですね(笑)

>でもって今回も祝・ご出演のウィルパパさま!かっこいいです。フィル殿下とご学友だったとは……そうか……そんな歳だったんですね……

そんな年だったんですね(笑)
ちなみに『童顔に騙されなきゃ〜』の名台詞は某国王様の言葉でございます。敢えて誰とは申し上げませんが(爆)

>オールキャストと言うことで、そのうちゼルガディスとアメリアもご出演なんですね。
>……クラヴィスさんもでるんでしょうか……出ると良いなぁぁぁ(><)
>クラヴィスくんもご出演を願いつつ続きを楽しみに待ちたいです。それではでは。

パパりんといえばクーちゃん。クーちゃんといえばパパりんです。
というわけで出る予定です。いつ出るかはわかりませんが……とりあえず、どこで出るか楽しみにしていて下さると嬉しいです(笑)
それでは。


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6889ぱ・ぱ・りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!九条みすず 7/13-23:22
記事番号6885へのコメント

ぱぱりぃだわぱぱりぃなのねぱぱりぃなんだわぁぁぁぁぁぁぁっ!!
こんばんは、九条です。苦情ではありませんのであしからず(笑)
どうしてでしょうか。もはやゼルアメとかガウリナとか以前にパパりんが出ているだけで喜んでます、私(苦笑)
やっぱり良いですね。ぱぱりんvv
フィル殿下のことを『フィルやん』と呼べるのもきっと彼だけ(><)
石っころも出てくるので凄く楽しみです。
前回のパパりん話では忙しくてレス出来なくて凄く悔しかったので、今回は頑張って全話レス制覇したいと思います♪
それでは、またメールしますね。

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6929まあ、浮気者vv(笑)ねんねこ E-mail URL7/20-13:48
記事番号6889へのコメント

九条みすずさんは No.6889「ぱ・ぱ・りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」で書きました。

>ぱぱりぃだわぱぱりぃなのねぱぱりぃなんだわぁぁぁぁぁぁぁっ!!
>こんばんは、九条です。苦情ではありませんのであしからず(笑)

ぱぱりぃよぱぱりぃなのよぱぱりぃなんだにょぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!←感染
どうも。この間は熱く語ってくれてありがとうございます。ねんねこでし。
未だに忘れられません。ゼルの「……気持ちの問題だ」発言(爆)
……夢に出てきそう(嫌)

>どうしてでしょうか。もはやゼルアメとかガウリナとか以前にパパりんが出ているだけで喜んでます、私(苦笑)
>やっぱり良いですね。ぱぱりんvv
>フィル殿下のことを『フィルやん』と呼べるのもきっと彼だけ(><)
>石っころも出てくるので凄く楽しみです。

おめでとう。あなたにはパパりん好きの称号を……て、あなた確かクーちゃん命ではっっ!(笑)
ああ、ふられちゃったのね、クーちゃん……
フィル殿下のことをニックネームで呼べるのは確かに彼だけっぽいですね(笑)
石っころ、今回はちょっと出番多し、だす。

>前回のパパりん話では忙しくてレス出来なくて凄く悔しかったので、今回は頑張って全話レス制覇したいと思います♪
>それでは、またメールしますね。

全話レス制覇(笑)レスしてもらえるように頑張ります(><)
それではこちらもメールしますね。




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6899フィルやんっ!?むくぅ 7/15-16:57
記事番号6885へのコメント

 えーと――どうもこんにちは。不意をつかれて叫ぶ瞬間を逃したむくぅなのです。
 というかフィルやんで爆笑させていただきましたのですッ!
 パパりんとの美しき友情なのですね(何かが違う)! 思わず傍らに偶然あった小説四巻のイラストのフィルやん(!?)を指さして『……フィルやん……?』とか呟いてその後爆笑した私なのでした。
 パパりんは今回も出るのですね!? ということは大活躍なのですね!?
 そしてリナとガウリイが別れてしまった! 洋平さん(初変換)……もとい。傭兵さんの仕業なのですね!? ちょっと待ってなのです!? 以心伝心相思相愛の二人を引き裂くなんてッ(決め付け)!?
 今回は(も)なんだかハイテンションな上意味不明なレスですいません。フィルやんのおかげ(せい)でリナとガウリイがフィルやんの後に来てしまい、あまつさえしまったをどうしてもしまたと変換してしまうむくぅなのでした!
 では撤退――もとい撤収――でもなく退避します(一番違う気が)! むくぅなのでした!

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6930ウィルりん♪(違)ねんねこ E-mail URL7/20-13:48
記事番号6899へのコメント

むくぅさんは No.6899「フィルやんっ!?」で書きました。
>
> えーと――どうもこんにちは。不意をつかれて叫ぶ瞬間を逃したむくぅなのです。

不意をつかれたのですか(笑)こんにちは、ねんねこですvv

> というかフィルやんで爆笑させていただきましたのですッ!
> パパりんとの美しき友情なのですね(何かが違う)! 思わず傍らに偶然あった小説四巻のイラストのフィルやん(!?)を指さして『……フィルやん……?』とか呟いてその後爆笑した私なのでした。

本当は「フィルやん」じゃなくて「フィルりん」にしたかったんですけどね。そうすると「パパりん」に重なってしまうので泣く泣く「フィルやん」採用になりました(笑)
ちなみに眠い時に話を書いていたら、フィル王子がパパりんに向かって「ウィルりん」とか呼んでいたところがあったのですが……いったいなにを考えていた自分(滝汗)

> パパりんは今回も出るのですね!? ということは大活躍なのですね!?

最近パパりん出っ放しですなぁ(遠い目)
ねんねこさんのお気に入りキャラに昇進したせいでしょうか(笑)←だって果てしなく書きやすいんですもん(駄々っ子)
いや今回はパパりんにもいろいろな事情があるので、もしかしたらガウリナよりも主体になっちゃうかも……(汗)です。

> そしてリナとガウリイが別れてしまった! 洋平さん(初変換)……もとい。傭兵さんの仕業なのですね!? ちょっと待ってなのです!? 以心伝心相思相愛の二人を引き裂くなんてッ(決め付け)!?

まあ、お互いいろいろありまして(笑)
2人一緒にいると、ねんねこさんラブラブに出来ないんです(真実)

> 今回は(も)なんだかハイテンションな上意味不明なレスですいません。フィルやんのおかげ(せい)でリナとガウリイがフィルやんの後に来てしまい、あまつさえしまったをどうしてもしまたと変換してしまうむくぅなのでした!
> では撤退――もとい撤収――でもなく退避します(一番違う気が)! むくぅなのでした!

なぜ待避っ!?(笑)
待避するなら追いかけましょうっ!さあ、突撃羽根うさぎ部隊、目標待避中のむくぅさんっ!れでぃっ、ごぉぉぉぉぉぉっ♪




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6906うにゃぁぁぁぁっ!!??やっと来れたぁぁぁ\(T■T)/安井/あしよし 7/16-19:22
記事番号6885へのコメント

 ああっ、おねえさんお久しぶりですっ!!ようやく親の目の届かないところから存分に感想がかけますっ♪ただいま部活の合宿にて学校にお泊り中でっす。というわけで学校のパソコンを使いたい放題なのですっvvvv

  おねえさん初のガウリナですねぇ〜。しかみょ、ぱぱりんさん大活躍の兆しっ!!すごいなぁ、ぱぱりんさんvv石っころさんもいるしvvvvvv
しかもエドっぱにフィルやんですか・・・ヤラレマシタ、脱帽です(汗)。素晴らしきかなぱぱりんさんのネーミングセンス☆
花瓶好きなところもナイス♪是非いつかフィリアさんと陶器の花瓶について熱く語っていただきたいものです(笑)。
 新しいオリキャラのレックス=バルザック(名前の印象は滅茶苦茶悪いですが・・・)も増えたことですし、益々頑張ってくださいねvv

 実は、まだけんしょーえんが完治してなくて手が引きつってきたのでこの辺で。
それでは(^^)/~    てっしゅう〜。

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6931おめでとうございますっ!(><)ねんねこ E-mail URL7/20-13:50
記事番号6906へのコメント

安井/あしよしさんは No.6906「うにゃぁぁぁぁっ!!??やっと来れたぁぁぁ\(T■T)/」で書きました。

> ああっ、おねえさんお久しぶりですっ!!ようやく親の目の届かないところから存分に感想がかけますっ♪ただいま部活の合宿にて学校にお泊り中でっす。というわけで学校のパソコンを使いたい放題なのですっvvvv

………部活の合宿で、学校にお泊り中……いや大変ですなぁ(^^;)
お久し振りでし。←気を抜くとすぐに音信不通になる人。

>  おねえさん初のガウリナですねぇ〜。しかみょ、ぱぱりんさん大活躍の兆しっ!!すごいなぁ、ぱぱりんさんvv石っころさんもいるしvvvvvv

初です。どうもガウリナは書けません(待て)
ゼルくらいに性格と人格を壊せば書けるようになるかもしれませんが、それは果てしなく自滅行為なので(笑)やめておきます。
パパりんに石っころvvさぁりげなく出てます。ちっともさりげなくではなく堂々と出ているという意見もありますが、はっきり言ってそがなもの無視です(爆)

>しかもエドっぱにフィルやんですか・・・ヤラレマシタ、脱帽です(汗)。素晴らしきかなぱぱりんさんのネーミングセンス☆

自分の父親に「ぱぱりぃ」名づけた息子も息子なら父親も父親ですな(笑)
天下のセイルーン王族に問答無用でニックネームをつける不届き者はもはやこの男しかいないかと(笑)
エドっぱ……なんとなく思いついたんですよねぇ……このあたりはつまらん親父ギャグとかになりつつあります。ちなみに下書きノートには「エドワイザー」とか書かれてあったりするんですが……いっぺん抹殺の必要ありですな。親父殿←責任転嫁

>花瓶好きなところもナイス♪是非いつかフィリアさんと陶器の花瓶について熱く語っていただきたいものです(笑)。

パパりんの花瓶好きは基本的にガラスなので(笑)
で、ある日大枚はたいて買って来た花瓶が一つなくなってるんですね。で、叫ぶ。
「ああああああああああああああああ、僕の花瓶どこにょぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
で、真っ直ぐ向かうはクラヴィスくんの部屋。
「いくらで売り飛ばしてきちゃったのっ!? クラヴィスくんっ!」
「うーんとな。金貨250枚。珍しいから高値で売れた」
「かぁぁぁえしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
とかいう微笑ましい光景が(笑)

> 新しいオリキャラのレックス=バルザック(名前の印象は滅茶苦茶悪いですが・・・)も増えたことですし、益々頑張ってくださいねvv

名前の印象通り性格も役回りもそーとー悪いかと(待て)
もはや名前を考えるのが嫌になってきたので、適当に考えてみました。まあ、どうせその場限りの単発キャラだし、良いかなーな・ん・て(爆死)

> 実は、まだけんしょーえんが完治してなくて手が引きつってきたのでこの辺で。
>それでは(^^)/~    てっしゅう〜。

そうっ!気になってたんです腱鞘炎っっ!
大丈夫ですかっ!?勉強のし過ぎっ!?だめよ、勉強は適度に手ぇ抜かなきゃっ!(待て)
一刻も早い完治を願っておりまする。
というわけでこちらも撤収♪


追伸→ちなみにただいまのBGMは野猿よりEvery war Every fight。
なんかメロディが好きなのです(笑)

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6933THE DARK SIDE OF THE MOON 2ねんねこ E-mail URL7/20-22:04
記事番号6885へのコメント

ねんねこです。
………実はこれ3回書きました(汗)
一度目は雷の停電のためぽしゃり。二度目はうさぎの呪いで(←絶対そうだと確信している)パソがフリーズ。で、これが三番目。
さすがに書くのが嫌になりました。というわけでここまで続きの投稿が遅くなった言い訳もどきでした。
それでは(かなり)長いですが、お付き合い下されば幸いです。

*************************************************************

「フィルやぁぁぁん」
 誰もいない神殿に響いた情けない声は、まだ声変わりもしていない少年のものだった。
「本当に黙って行って平気なの? エルおじさま、怒んない?」
 首を傾げる小柄な少年に、彼より少し前を歩いていた一回り以上は大きい体格の少年が振り返った。もう数えるのも嫌になるほど繰り返された少年の同じ問いにフィルやんと呼ばれた少年―――フィリオネルは小さく嘆息した。
「別に何をするわけではない。ただ、見に行くだけではないか」
「でもここは立ち入り禁止って書いてあったにょ」
「ならばお前は来なければ良いだろう?」
 その声はフィリオネルとは別の方向から聞こえた―――少年ウィルフレッドが振り返ればそこに憮然とした顔で立っていたのは、自分より2歳ほど歳の離れた、王立学院では先輩にあたるディリオスだった。
 歳さえ離れていたが、ことあるごとにディリオスはこの二人の後輩とともに行動していた―――その理由はウィルフレッドにもフィリオネルにもわからなかったが。
「別に無理につれてきたわけではない。嫌だったら今すぐ戻れば良いだろう? ウィルフレッド=ヴァレンタイン」
 ディリオスの突き放したような言い方にウィルフレッドが翠色の瞳に涙を溜める。
「……仲間はずれは嫌だにょ」
「ならばついてくれば良いだろう。泣くほどのことか」
「まあそれくらいにしてやれ。ディリオス」
 わずかに顔をしかめながらウィルフレッドとディリオスの間にフィリオネルは入った。
「別に言い争いをするためにつれてきたのではない。これ以上続けるようならば帰るぞ」
 その言葉にディリオスは黙り込んだ。無意味に年下の泣き虫少年をここぞとばかりにどつきまわして、せっかくの機会を逃すのは馬鹿馬鹿しい。
「……先に進もう」
 肩をすくめてディリオスが提案する。その言葉を『これ以上ウィルフレッドに突っかからない』という意味と受け取って、フィリオネルは再び、二人の少年を先導するように足を進めた。
 ウィルフレッドもかろうじてこぼれなかった涙を腕でごしごしふき取って、フィリオネルの後を追う。ディリオスもそれに続いた。
 セイルーン王宮の中心にある神殿。その神殿の奥には王族と神殿に仕える一部の高位神官しか知らされていない地下があった。地下へと続く階段を降り、細い廊下を歩き、やがて一枚の扉を目の前に三人の少年は足を止めた。
 誰かがごくりと喉を鳴らした。
「……開けるぞ」
 フィリオネルの言葉にウィルフレッドとディリオスは無言で頷く。
 フィリオネルはゆっくりと扉を押し開け―――三人の目に入ったのは、広い部屋の中心に祭られていた杯。
 ディリオスがぽつりと呟いた。
「あれが……≪竜神の聖杯≫……」






 ―――全ての事の起こりは、立ち寄った街での偶然の再会だった。
「ガウリイ? ガウリイかっ!?」
 突然後ろからかかったその言葉は、出店で買ったイカ焼きを口いっぱいに頬張っていた一組の男女に対してのものだった。
 魔道士風の栗毛の女と剣士風の金髪の男。魔道士と剣士の組み合わせなど旅人の組み合わせとしてはありきたりで、世の中に掃いて捨てるほどいるが、彼らは別格だった。
 美少女天才魔道士―――自称であるが―――リナ=インバース。
 そして、彼女の保護者―――こちらもやはり自称だったりするが―――ガウリイ=ガブリエフ。
 彼らの名前は彼らの功績と共に世界に知れ渡っていた。
 いわく。彼らが立ち寄った街では必ず食糧不足になる。
 いわく。彼らが通った道にはしばらく盗賊が姿を現さなくなる。
 いわく――――と、功績と共に少しばかり不名誉な噂も―――全部が全部噂とは限らないところが彼ららしいといえば彼ららしいが―――流れていたりするが、とにもかくにもこの2人の名前は少しばかり有名だった。
 ―――が、いくら名前が知れ渡っているからといって、当然だが顔まで知れ渡っているわけではない。
『ガウリイ=ガブリエフという男は腰まである金髪の凄腕剣士らしい』
 そんな噂だけで、どう見ても年下の少女とイカ焼きをとりあっているこの男が『ガウリイ=ガブリエフ』であるとは思わないだろう―――長い金髪の剣士など、この広い世界に彼ひとりというわけではないのだから。
 リナとガウリイが同時に振り返ると、その先にいたのは、一人の男だった。
 三白眼の茶髪の―――ガウリイと同じくらいの年齢の男。
 剣士風だが、やたらと軽そうなブレスト・プレートをしているところを見ると剣術よりも魔術中心の戦い方をする人間なのだろう。旅をしているようにも見えるが、雰囲気は傭兵のようだった。
 リナはしばし男を見てから、横でやはり魔法剣士風の男を見ていたガウリイの方へと視線を移した。
 この著しく脳みそが退化したガウリイが顔はともかく他人の名前を覚えているかは疑問だったが、とりあえず定番の問いをしてみる―――愚問だということは自覚しつつ。
「……あんたの知り合い? ガウリイ」
 男を軽く指差しながらリナが訊ねると、呆然と茶髪の男を見ていたガウリイが一瞬遅れて曖昧に答えた。
「あ、ああ」
 リナを一瞥して、そのまますぐに視線を目の前の男に戻して、ガウリイは口を開いた。
「レックス……何年ぶりだ?」
「さぁな、忘れたよ。やっぱりお前だったか。少しばかり髪の毛が伸びてたんでちょっと悩んだぞ」
 笑みを浮かべつつ、レックスと呼ばれた男は答えた。知り合いとの再会もとりあえず済んだところで―――レックスもガウリイの隣にいたリナのことが気になったらしい。少々眉をひそめて彼は訊ねた。
「……ガウリイ、この娘は……?」
 問われて、ガウリイは気づいたようにリナの頭に軽く手を乗せた。
「ああ。リナだ。おれはこいつの保護者をしてる」
 そう言いながら、ガウリイはわずかに目を丸くしていたリナに目をやった。
「リナ。こいつはレックス。傭兵の頃に何度か仕事をしたんだ」
「ああ、そう……」
 ガウリイの態度に少しばかり驚きながらリナは曖昧な返事をした。
 この男が顔はともかく相手の名前まではっきり覚えているとは思わなかったのだ。いつもは数時間前まで会っていた人間ですら名前を覚えられないこの男が。
 内心の動揺を抑えつつ、リナは極力平静を装って、レックスに改めて自己紹介をした。
「リナ=インバースよ。よろしく、レックス」
「へぇ、あんたがあのリナか。噂はいろいろ聞いてるぜ」
「……ありがとう。どんな噂かは、あえて聞かないでおくわ」
 半眼でレックスを睨みつけながらうめくように言うと、彼は小さく笑いながら右手を差し出して来た。
「おれはレックス。レックス=バルザックだ」
 ガウリイの知り合いとあっては差し出された手を無視することは出来ないだろう。仕方なくリナは差し出された右手に自分の手を重ねた。ほんの少しの握手ですぐに手を離すと、レックスはガウリイの方に目をやった。
「それにしてもこんなところで会うなんて奇遇だな」
「なにしてたんだ?」
「いや……まあ仕事といえるかもな。他に腕の立つ傭兵を探していたんだ」
「腕の立つ傭兵? なんでまた?」
 横から入ったリナの言葉にレックスは彼女を一瞥した。
「そのことなんだが―――ガウリイ。2人だけで話せないか?」
「あたしは聞いちゃいけないわけ?」
 半眼で言ってくるリナに彼は頭を振った。
「いや悪かった。誤解しないでくれ。別にあんたをないがしろにするつもりはないんだ。ただ、この仕事は極秘でな。自分が信用できる者しか仕事内容を話すなと言われてるんだ。
 悪いが、ついさっき会ったばかりのあんたをかつての仲間の知り合いだからと言って簡単に信用できるほど素直じゃないんでな」
「まあ……道理ね」
 自分が他人から見て信用されない人間であると認識されるのは少しばかり癪に障るが、もし自分が相手の立場だったら―――などと考えれば、この男の意見も一理ある。馴染みの仲間に久方ぶりに会ったら、隣に知らない人間がいたら―――
 のちのち信用できたとしても、すぐには信用できない―――別にシルフィールのことを言っているわけではないが。
 ガウリイが抱え込んでいたイカ焼きの袋を奪い取り、なぜか浮かない顔をした彼の背中を軽く押す。
「ほらなにボケっとしてるのよ、ガウリイ」
「え……あ、ああ………」
 まるできつねにつままれたような顔でガウリイが曖昧な声をあげた。その様子に一瞬怪訝な表情をしたが、別段気にすることもなく、リナは言葉を続けた。
「あたしは街の中を散策してくるから、久しぶりに思い出話なんか話しなさいよ―――あんたが覚えているかどうかは別としてだけど」
「……お前な……」
 少しばかり皮肉を込めてくるリナにガウリイが半眼でうめく。予想通りのその表情にリナは小さく笑みを浮かべて、足を進める。
 人込みに紛れる前に振りかえる。
「夕方までに宿に戻らなかったら先に夕食食べちゃうかんね」
「ああっ! リナっ! おれの分も残しておけよっ!?」
 ガウリイの言葉に答えず、リナは意地悪そうな笑みを浮かべながら今度こそ人込みの中に姿を消す。
 自分の夕食の危機にガウリイがぶつぶつ呟いていると、後ろからレックスの声が響く。
「……すっかり傭兵業は廃業して幸せ気分らしいな、ガウリイ」
「…………レックス――――」
 彼の言葉に現実に引き戻されて、ガウリイは苦々しくうめきながらもかつての仲間の方へと顔を向けた。
 そして、口を開く。
「……死んだと思ってた。ついさっきまで」
「言われると思ったよ」
 勝手に殺されたというのに怒るわけでもなく。
 レックスは苦笑しながら肩をすくめた。



        THE DARK SIDE OF THE MOON † 血塗られた堕天使
             ―――― ACT.2 ――――



 昨日まで話を交わして、笑いあって、共に同じ時間を共有して来た仲間が突然死ぬということは―――傭兵の仕事をしている人間にとっては別に珍しいことではなかった。
 レックス=バルザックもまた、そんな人間の一人だった。
 数年前―――ガウリイにしてみればリナと出会う少しばかり前になるか―――ラルティーグ王国とカルマート公国の国境での小さな戦いに借り出されていた時だった。
 カルマート側に雇われていたガウリイとレックス。先陣で戦っていたレックスが敵に斬られて倒れるところをガウリイははっきりと見ていた。即死というわけではなかったが―――戦場でしかも敵の前で倒れて、助かる確率などほとんど無きに等しかった。過去の経験上からガウリイがレックスが死んだと判断するのも無理はなかった。
「一応リカバリイ程度は使えたんでな。なんとか生き延びていたところをラルティーグの奴等に拾われたのさ」
「それで今ラルティーグにいるとか言ってたのか」
 ガウリイの問いを肯定するようにレックスは肩をすくめた。
「アラン・シティの領主に見初められてな。今はその領主の元で働いてる」
「そうか……」
 すっかり死んだものと思い込んでいたせいか、未だに違和感を感じながらガウリイが呟くように答えた。その表情を見ながら、レックスはガウリイに話を促す。
「それで? お前さんはいったいどうしてたんだ?」
「あ? いやぁ、おれはリナと一緒に旅してたくらいかな」
 その旅の途中でいろいろあった気がするが―――断片の記憶はあるが全ては覚えていない。出くわした大変な出来事よりも大切なのはリナと共に旅をしていたということだから。
 ガウリイの言葉にレックスは深い溜め息を吐いた。
「数年ですっかり平和主義ヅラしているよーだな……」
 レックスの言葉の意味が理解できずにガウリイは無言で眉をひそめた。その様子に肩をすくめて、言葉を変える。
「ガウリイ……俺たちは傭兵だぜ? 金をもらって仕事をこなす―――時には犯罪まがいのこともする、な。お前だって実際そういう仕事をやって来たじゃねぇか。
 それがなんだ? 今じゃ、あんな子供と仲良しこよしで二人旅か?」
「レックス」
 珍しく顔を顰めてくるガウリイに、だが、レックスは悪びれるわけでもなくそのまま言葉を続けた。
「『保護者をしている』だと? お優しいお前さんのことだ。一人で旅していたあの小娘を見て、『女の子の一人歩きは大変だ』とか言って旅してやってるんだろう?
 お笑い種だな。そう言うのをなんていうか知っているか? 『ままごと』って言うんだぜ」
「いくらお前でもそれ以上言うと許さんぞ」
「俺は事実を言っているだけさ」
 あからさまに不機嫌な顔をして言ってくるガウリイにレックスは鼻を鳴らした。
「まあ『ままごと』って言葉は撤回してやるよ。だがな、忘れるなよ、ガウリイ。
 お前の過去に『金を貰えば戦争で人殺しもした』なんてものがある限り、いくら償ったってお前の親切は偽善にしかならない」
「………………………話はそれだけか? レックス」
「いや、ここからが本題だ」
 今までの話題を忘れてくれといわんばかりに右手を振り払い、レックスはまっすぐガウリイを見つめて、口を開いた。
「さっき、アラン・シティの領主の元にいる、と言っただろ。その領主が腕のいい傭兵たちに守ってもらいたいもんがあるんだとさ。なんだと思う?」
「さあ?」
 予想通りの言葉にレックスは口元を吊り上げた。目を細めて、口を開く。
「≪竜神の聖杯≫だよ」



「おぬしに今さら≪竜神の聖杯≫についての説明なぞ必要ないじゃろう?」
「僕は赤の竜神が生み出した三つの神器の一つというくらいしか知らないよ」
 フィリオネルの言葉にウィルフレッドは肩をすくめて返した。
 ―――以前読んだなにかの本の言葉を借りるならば。
 ≪竜神の聖杯≫は、魔力を増幅させる力を持つ器らしい。神剣、宝玉とともに赤竜の三つの神器と言われているという。
 だが、その存在はいまだ確認されておらず、神に仕える神官と過去の探求をする歴史家との間で色々と論争が巻き起こっていたりする―――まあ、存在は確認されていないとは言っても、どこかの国が隠し持っていたりするわけだが。
 ウィルフレッドも一度、小さな頃にフィリオネルに連れられてその聖杯とやらを見たことがあった―――もっとも、それが本物の≪竜神の聖杯≫か、本物だと思われて入るが実はただの杯であるだけなのかは知らないが。
「それで十分じゃ」
 ウィルフレッドの言葉にフィリオネルが小さく頷いた。
「実はな。先日神殿に不覚にも賊の侵入を許してな」
 いつも堂々としたフィリオネルにしては珍しく沈痛な面持ちで言葉が吐き出される。その言葉にウィルフレッドはほんの少しだけ眉を跳ね上げた。
 最初に話題にあげた≪竜神の聖杯≫。それが納められている神殿に賊の侵入を許した―――この二つの話がいったい何を意味しているのか、ウィルフレッドにはすぐに察しがついた。
「なるほど? それでその賊とやらにまんまと大切な聖杯を盗まれちゃったんだ?」
「なんとも情けない話じゃが」
「うん。情けないね」
「……………………………………………」
 深くため息をつきながら肯定してきたフィリオネルに即答で容赦なく素直な意見を口にして、ウィルフレッドは空になったティーカップを置き、立ち上がる。
「ま、情けないのは城の兵士だけどね」
 ゆっくりと窓の方に向かいながら言葉を続ける。
「まあ、君も盗まれたといって無意味に騒いで慌てるほど馬鹿でも無能でもない。
 ことを穏便に済ませるため、何も知らない民に無用の混乱を招くのを避けるため―――秘密裏に調査させた」
 それが自分の情報網に引っかかった、と心の中だけで付け加えて、ウィルフレッドは窓にかかっていた薄いレースのカーテンを人差し指で隙間を作る。
 わずかな隙間から見えたのは、話題に出てきた王宮神殿。
「≪竜神の聖杯≫は、いわば王宮神殿の心臓。それを見ることが出来たのは王族はもちろん、神殿に仕える高位の神官たち。そして、数十年前にエルドラン国王様の許可なしに無断で見た君と僕と―――」
 神殿から視線をフィリオネルに戻す。
 別に金目のものがあるわけでもない王宮神殿にわざわざ侵入する理由はただひとつ―――つまり、賊は一般人には知られていない聖杯の存在を知っていて、最初からそれを狙ったのだ。
 ではいったい誰が狙ったのか。
 まず、王族の人間がわざわざ聖杯を奪うなど皆無である。そんなことをしなくても、もともと聖杯は自分たちの元で管理しているのだから。
 もしも高位神官たちの中に犯人がいるのならばフィリオネルがわざわざ自分を呼びつける必要も無い―――彼はこのセイルーンの第一王位継承者なのだ。ごつい体格からは想像も出来ないが、なかなか頭の切れる男だ。自分を必要としなくても問題は解決できるだろう。
 残る容疑者はただ一人―――
「だから言ったじゃないか。『黙って行っていいの?』って」
「まさかこうなるとは思わなかったんじゃよ」
 痛いところを突かれて、フィリオネルがうめく。
 まさか数十年も経ってから、ディリオス=グレインが聖杯を狙ってくるなど、思いもしなかった―――それはウィルフレッドとて同じ思いだったが。
「ディリオス=グレインが他の国(ラルティーグ)の領主を任されている以上、わしにはなんの手立ても無い」
 領主というのは国王から信頼された者がなれるものである。
 ディリオスがアラン・シティの領主である以上、彼はラルティーグの王から信用されているということになる。
 そのディリオスに他国で盗みを働いた、などという不名誉な、しかも状況証拠だけの推測をセイルーン王族であるフィリオネル直々が突きつければ、それこそ大きな問題になり兼ねない―――下手をすれば、セイルーンの宣戦布告と受け取ってラルティーグとの間で戦争が起こる可能性もあるのだ。
「ウィル」
 フィリオネルが口を開く。その言葉にウィルフレッドは肩をすくめた。
「わかってるよ。国になんの関わりも無く、かつ、ディリオス=グレインのことを知っている僕が“適任”だって言いたいんでしょう?」
『―――ウィル?』
 頭のどこかで“声”が響く。自分にしか聞こえない声。それを無視して、ウィルフレッドは言葉を続けた。
「フィル……わかってると思うけど、僕は安くないよ?」
『なにを考えている? まさか受けるつもりじゃないだろうな―――“こんな時期(とき)”に!?』
 にっこりと笑みを浮かべてくるウィルフレッドにフィリオネルが嘆息する。
「……なにが望みじゃ?」
「なんでもいいの?」
「……常識範囲内ならな」
 聖杯と比べたら多少の犠牲はやむを得ないだろう―――フィリオネルは苦虫を噛み潰したような顔で冷めかけた香茶を口に運ぶ。
「うんとね、じゃあね……」
『やめろ。ウィル―――聞いてるのか!? ウィルフレッド!』
 あごに右手の人差し指を当てながら、ウィルフレッドはしばし考え込み―――
「アメリアちゃんが欲しいな♪」
 ぶふっ!
 まわりをほのぼのさせるような笑みを浮かべながらも、素っ頓狂な要求をさらりと出してくるウィルフレッドに思わずフィリオネルが口に含んでいた香茶を吹き出す。
「汚いなぁ。フィルやん」
「そんな事はどうでも良い!」
 僅かに顔を顰めるウィルフレッドにフィリオネルが詰め寄る。
「どこが常識範囲内じゃ、どぉこがっ! 常識以前に犯罪じゃぞ、それはっ!?」
 フィリオネルの言葉に一瞬怪訝な顔をして―――自分の言葉に不備があったことに気づいて、ぽん、と手を叩く。
「あ、アメリアちゃんをもらうのは僕じゃないにょ? ゼルガディスくんにアメリアちゃんをあげるにょ♪
 そうするとね、なんと僕たち親戚になっちゃうん―――」
「却下」
「―――だにょ?」
 半眼で即答して来たフィリオネルにウィルフレッドがきょとんとした顔をする。
「なんでにょ?」
「あの男、わしの許可なく娘に手を出しおって……」
「いや許可もらって手を出すのはないとは言わないけど相当珍しいと思うんだにょ」
 さりげなくツッコミを入れてみるが、フィリオネルは聞いていないようだった。ゼルガディス=グレイワーズ完全抹殺と言わんばかりに拳を握りしめていたりする。
「しかもまたわしの許可なく娘を連れ出しおって……」
「それに関してはフィルやんも似たようなことを奥方様とやったと思うんだにょ。いつも僕がエルおじさまに言い訳してた気がするんだけど」
「自分は常に例外じゃ」
(わ、わがまま……平和主義者のくせにすんごいわがまま……)
 きっぱりと断言してきたフィリオネルに心中でうめく―――さすがにご機嫌斜めの友人に口に出して言うほどの度胸はなかったらしい。
「とにかく、今度、あやつには正義のスペシャルメニューを受けてもらわにゃならん」
 完全に目が据わっているフィリオネルを見ながら、ウィルフレッドはなんとなくシルヴィアのお腹にクラヴィスがいるとレゾに報告した時のことを思い出した―――はっきり言って半殺しなんていう生易しいものではなかった。あの時は、生まれてから今までのことが一瞬で頭の中を駆け巡り、本気で自分の人生が終わったと思ったくらいだったのだから。
(うんっと……)
 口には出さずにウィルフレッドはぽつりと呟いた。
(人間の姿に戻る前に一度ゼルガディスくんを城に連れて来た方が良いかもしれないにょ)
 ―――果たしてキメラの身体でも本気のフィリオネルの攻撃が耐えられるかどうかは疑問だったが。


 結局。
 さすがに自分の娘と聖杯を天秤にかけることは出来なかったようで。
 報酬の方はすべてが終わったあとで、ということになった。




「まぁぁぁったくあのクラゲはいったいなにしてんのよ?」
 夕食時になっても一向に宿に戻ってくる気配のない自分の自称保護者にリナは食堂の端のテーブルを陣取ってぶつぶつと愚痴っていた。
 テーブルの上に乗っているのは、鳥のから揚げのみ―――普段の食事からは想像もつかない光景だが、やはり心のどこかでガウリイが戻ってくるまで待っていようという気持ちがあるのだろう。
「でもあのガウリイのことだから宿の場所を忘れた、ってこともあるかもね」
 口に出して、冗談のつもりだったその言葉がそのまま真実のような気がしてそのままリナは沈黙する。
 ―――あの男だったら絶対にありうる。
「…………ま、子供じゃないし、そのうち帰ってくるでしょ」
 仮にも自分の保護者を名乗っているのだから。
 皿に残っていたから揚げをフォークに突き刺し、それを口の中に放り込む。何もなくなった皿を待っていたとばかりにウエイトレスが下げていった。
 テーブルの上に皿一枚なくなって、なんとなく寂しくなり、リナは再びメニューを手に取った。なんとなく食べたいものが思いつかず、あれこれ悩んでいると、メニューに人影が映る。
「リナ。悪い、遅くなった」
 上から降ってきた言葉にリナが見上げた。自分の真横に立つ男の姿を認めて、半眼を向ける。
「ガぁウリイっ! 遅いわよっ!」
「だから悪かったって。いろいろ理由があったんだ」
 顔のところで右手を立てて謝って、ガウリイがちらりと視線を少し離れたところにいたレックスにやった。
 彼のその視線にリナもレックスの方を見る。目があった瞬間、まるで敬礼をするように手を軽く挙げ、レックスは寄りかかっていた壁から背中を離し、そのまま外に出ていった。
 怪訝な顔をするリナに、ガウリイは小さく息を吐き、意を決したように口を開いた。
「別行動しよう。リナ」
「……え……?」
 自称保護者であり、良きパートナーであるガウリイのその言葉に。
 リナ=インバースはとりあえず、言葉を失った。


 ―――次の日の朝。
 リナが目覚めた時にはガウリイ=ガブリエフの姿はどこにもなかった―――




『どういうつもりだっ!? ウィル!』
 やたらヒステリックな声がウィルフレッドの頭に響いたのは、セイルーン王宮から自宅に戻ってすぐだった。
 コートから出されて寝室のテーブルの上に置かれた瞬間、いきなり叫び出した≪パイシーズ≫に別段驚くわけでもなく―――王宮で頭に響いていた彼の言葉を無視していたのだ。反論の一つも言われると予想していたのだろう―――ウィルフレッドは自分のすべきことをてきぱきとこなし始める。
 タンスをばたばたと開けたり閉めたりしながら、彼は不機嫌極まりないという感じの相棒にそっけない言葉を返した。
「どういうつもりって。ただ単に困っている親友を助けるだけだにょ。違うかい?」
 目的のものをタンスから引っ張り出して、≪パイシーズ≫を置いたテーブルの方に戻ってきながらウィルフレッドは相棒を見ようともせずに問い返した。
 聖石≪パイシーズ≫。
 どのあたりが"聖石"なのかははっきり言って不明だったが―――とにかく意志を持つ石である。もっとも≪パイシーズ≫の話では意志を持っているのは、12個ある聖石のうち、自分1つだけらしいが。
 この聖石は、自らと契約した者だけにしか自分の言葉を伝えられないが、契約した者以外の言葉はしっかりと聞くことができた―――つまり、ウィルフレッドとフィリオネルの話もしっかりと聞いていた、ということである。
『困っている親友を助ける、だと?』
 数日分の非常食―――別にこれに頼ろうとは思わなかったがとりあえず用意していくことに越したことはないということだろう―――に、最低限の着替え。毎日欠かさずつけている日記をしっかり忘れないところが彼らしい。
 テーブルに置いた旅の必需品を要領よく鞄に放り込んでいくウィルフレッドに同じテーブルでも少し離れたところに置かれていた≪パイシーズ≫が納得いかない声をあげた。
『お前、自分の体調を考えて物を言え』
「至って健康だけど」
 さらりと流したウィルフレッドに、だが、≪パイシーズ≫は淡々と言葉を続けた。
『我が知らんとでも思っているのか? 新月の晩が近づくといつも睡眠薬を飲まんと眠れんことを』
 ―――その言葉に。
 ウィルフレッドがぴたりと動きを止めた―――鞄に入れようとしていた白い錠剤が入った小さな小瓶を手にしたまま。
 同時に彼の翠色の瞳が微かに見開かれたことに≪パイシーズ≫はしっかりと気づいていた。
「……知って……たのか……」
 知られていないと思っていた―――常に一緒にいるとは言っても別に朝から晩まで24時間べったりと共にいるわけではない。睡眠薬はいつも≪パイシーズ≫のいないところで服用していたのだ―――本当はスリーピングのような魔術を掛けてもらうのが一番良いのだが、無用な面倒は極力招きたくなかった。
 部屋に入ってから初めて視線を自分に向けてかすれた声をあげたウィルフレッドに≪パイシーズ≫が当然、といった口調で言ってきた。
『お前のことは生まれた時からなんでも知っとるよ』
 大切な相棒であり、良き親友であり。そして―――血は繋がっていないが、ほとんど息子同然であるウィルフレッドに≪パイシーズ≫は嘆息めいた声をあげた。
『―――ったく。良いか、ウィル? お前がフィリオネル殿を助けたいと思うのはわかる。お前は優しい上にお人好しだからな。
 だがな、今回は止めておけ。新月まであと1週間弱。今はまだなにもないかもしれないが、いつ異常が起きても不思議じゃないんだぞ?』
「だからといって今の現状に足踏みしてても仕方ないこともまた事実。違うかい?」
 いつになく真面目な顔でウィルフレッドはまっすぐとテーブルの上においてある碧色の石に―――相棒≪パイシーズ≫に目をやった。
「やっと邪魔な障害が片付いたんだ―――僕は僕自身の問題と向き合いたい」
 邪魔な障害というのが、長年にわたって彼を悩ませてきたヴァレンタイン家の後継問題や先代が残していった数多の問題であることは≪パイシーズ≫は容易に予想できた―――さらに言うならウィルフレッドが言う『自分自身の問題』というのも。
 碧色の石は嘆息するような声をあげた―――実際嘆息して頭を振りたい気分なのだろう。
『自分一人じゃ解決できないことだって世の中にはたくさんある。なにもわざわざ危険を冒す真似をする必要はないだろう』
「解決できなくても悪あがきくらいは出来るよ」
『ウィルフレッド!』
 自分の意見を曲げようとしない相棒に≪パイシーズ≫は咎めるように名前を呼んだ。その言葉にウィルフレッドは目を細めた。
「≪パイシーズ≫―――君は僕にこう言わせたいのかい?
『僕と契約した以上、君は契約者である僕の言うことを忠実に守らなくてはいけない』と」
 その言葉に≪パイシーズ≫は押し黙った。
 ウィルフレッドとて彼にこんなことは言いたくはない。契約しているという以前に、≪パイシーズ≫は相棒であり、親友であり、そして、父親代わりでもあるのだから。
 それでも。
 この意思だけは譲りたくはなかった。
「君がなんと言おうと僕は行くよ。もしこれ以上反論するつもりだったら今すぐ封印して君をおいていく。いいね?」
 一方的に会話を打ち切り、途中だった荷物の用意を終わらせる。
 義理の息子たちに明日から少しの間、出かけることを伝えようと部屋の扉に手をかけ―――
『―――それが―――』
 ≪パイシーズ≫がぽつりと問いかけた。
『お前自身の問題を解決することがクラヴィスやゼルガディスを裏切る形になってもか?』
 出された名前は彼の大切な息子たちのもの。
 しばし部屋に沈黙が落ち―――やがてウィルフレッドは背を向けたまま、はっきりと答えた。
「―――ああ、そうだよ」
 思い出したのは大切な息子たち。彼らのことを考えて、自分の決心が揺らぐ前にウィルフレッドは瞑目して自分に言い聞かせるように言葉を続けた。
「クラヴィスやゼルガディスを裏切っても僕は僕の目的を果たすよ」
『……ふん』
 面白くなさそうに≪パイシーズ≫は鼻を鳴らすような声をあげた。
『お前の面倒見ろってぇのが、死んだお前のお袋(エレノア)からの遺言だ』
 ―――遺言などなくても守るつもりでいるけどな。
 声には出さず心中で呟く―――ウィルフレッドにはしっかりと聞こえていたが。
「わがまま言ってごめんね。ありがとう。
 新月になれば、君は自由だ。後援(バックアップ)しっかり頼むよ、相棒」
 のへら、といつもの笑みを浮かべて言ってくる相棒に碧色の石はぶっきらぼうに―――単に照れているのだ―――先程から抱えていた疑問を投げかけた。
『それで? そこまでして取り返すようなシロモノなのか? その聖杯とやらは?』
「ああ……聖杯は"ついで"だよ」
 フィリオネルが聞いたら『平和主義者クラッシュ!』などと叫びながらどつき倒してきそうなことをいけしゃあしゃあと言いながらウィルフレッドは窓の方に視線を向けた。
「一度あってみたい人が目的地の近くまで来てるって情報があったんだ」
 そう言いながら見つめた空は雲一つない真っ青な空色だった。



「まったくなにが『別行動しよう』よ」
 青空の下、誰も通らない街道を一人のんびり歩きながら昨日の言葉を思い出す。その言葉を言った相方は今はもう自分の隣にはいない。
 一人で話が続くわけもなく、黙り込んで、リナは空を見上げた。
 ところどころにゆっくりと流れる薄い雲。
「昔は―――」
 ぽつりと呟く。
「昔は一人でずっと旅してたのにね」
 だがどうしてだろう。こんなに寂しい気分になるのは。
 ガウリイがいなくなって、昔の一人旅に戻っただけなのに。
「あああああああああああっ! もうらしくないぞあたしっ!」
 自分の中に流れていた湿っぽい空気を振り払うようにリナはひとり叫んで―――

 っがぅんっ!

「なにっ!?」
 遠くから響いて来た爆発音にリナは顔を上げた。遠くの木々から鳥が慌てて飛び去っていく。
 さらに続く連続した爆発音。
 一人だろうが二人だろうがすぐにトラブルに巻き込まれる自分に小さく嘆息しつつ、爆発のあった方へ向かおうと走り出そうとした時―――
「た……助けて……!」
 横の茂みから這いつくばるように出てきたのは。
 ところどころ焦げ目がついて、薄汚れたメイド服を着ていた女だった。





   To Be Continued............



********************************************************************

……お疲れ様でした。なんでこんなに長いのか。一旦切れ、自分(汗)
と、とりあえず短くしたんですよっ! これでもっっ!(滝汗)
そういえば、ウィルりん(←パパりんのお子様時代・爆)は初登場でしたね。どこぞの弟が小さい頃常に泣き虫だったのは、きっとこの男の血をもろにひいてるからでしょう。というかそう考えて下さい(押しつけ)

それではまた次回お付き合いくださいませ。



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6934フィルやん(笑)龍崎星海 7/21-00:33
記事番号6933へのコメント

どうも、龍崎です。
フィルやん‥今も昔も、変わりませんねえ。変わりようがない気もしますが。
‥あれで、5才ぐらいの時から、変わってないのかな?とか思うと‥かなり笑えますが。
父親はマトモなのに、どうやったら、あんな風になるんだか。

‥‥それはともかく。パパりん。リナやガウリイより、出番が多い気が‥‥
しないでもない‥
おまけに、ずうっと目立ってる気が‥メチャンコしないでもないでもないでも‥
やめとこう(笑)

それにしても、この話、2度もポシャったんですか?
それはまた‥って、私もいきなり、打ち込みしてたらドジってポシャった事あるので、人の事、言えませんが。
こまめに保存したほうがいいですよ。
世のため、人のため、自分のため(笑)。
昔っから、言うじゃないですか。「こまめなセーブが身を救う」って(言わない、言わない)。
冗談はともかく、新話、まってました。
続き、待ってます(笑)ので、よろしく。
それでは、これで。暑さに負けないように、しましょうね。お互いに。

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6973遅くなりました(汗)ねんねこ E-mail URL7/29-11:05
記事番号6934へのコメント

龍崎星海さんは No.6934「フィルやん(笑)」で書きました。

すみません。多大にレスが遅れました(汗)
いろいろと用事が立てこんだ挙句に熱出してぽっくり行った自分がいけないのです。熱を無視して起きてたらさらに酷くなりました(爆死)

>フィルやん‥今も昔も、変わりませんねえ。変わりようがない気もしますが。
>‥あれで、5才ぐらいの時から、変わってないのかな?とか思うと‥かなり笑えますが。
>父親はマトモなのに、どうやったら、あんな風になるんだか。

にょにょ?フィルやんですか?ウィルりんですか?(紛らわしさ大爆発)
フィルやんは……あのままでしょう(笑)
下手に子供っぽくなってたらそれはそれでイヤです(^^;)
もっとも子供時代はあんなむさい姿ではなかったと思いますけど、やはしあのごついいめぇじがそのまま小さくなったようにしか想像できん……(汗)
ウィルりんの方は……とりあえず、世間に対してグレるまであのままですね(笑)
いったんまともというか冷酷になるけど、いつのまにか元に戻っているという。これを世間一般に『退化』と言うらしいです。ダメじゃん…親父……

>‥‥それはともかく。パパりん。リナやガウリイより、出番が多い気が‥‥
>しないでもない‥
>おまけに、ずうっと目立ってる気が‥メチャンコしないでもないでもないでも‥
>やめとこう(笑)

うふふふふふふふふふ(汗)
話のカギを握るのがやっぱり親バカーズなので、どうしても出張ってしまうのは致し方ないのです(汗)
もともとねんねこにラブラブを期待する方が間違って……いや、げふげふごほん(汗)←最近恋愛がらみの話がからっきしな人。

>それにしても、この話、2度もポシャったんですか?
>それはまた‥って、私もいきなり、打ち込みしてたらドジってポシャった事あるので、人の事、言えませんが。
>こまめに保存したほうがいいですよ。
>世のため、人のため、自分のため(笑)。
>昔っから、言うじゃないですか。「こまめなセーブが身を救う」って(言わない、言わない)。
>冗談はともかく、新話、まってました。
>続き、待ってます(笑)ので、よろしく。
>それでは、これで。暑さに負けないように、しましょうね。お互いに。

こまめに保存してたんですが(汗)
一度目に落雷のせいで落ちて、再起動して開いたら全部文字化け起こしてたんですよ(汗)
口から魂抜けかけました。原因未だわからず。やっぱり未だに古いパソコン使っているのが悪いのかしらと本気で思う今日この頃です。
それではでは、続きはもう少しお待ちくださいませ(滝汗)
ねんねこでした。

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6936あああああああああっ!パパりん主役願っ!九条みすず 7/21-11:44
記事番号6933へのコメント

のっけからすみません(笑)みすずです。
ああもうウィルりんかわいいっvvvゼルやん☆の泣き虫は彼の血をひいているからなんですね!(納得)
もうパパりん最高です!フィルさんいじめる辺りツワモノです(><)
やっぱりクーちゃんも良いけどパパりんもよね!←ついに浮気するらしい。
パパりんぜひどんどん出張らせて下さい!主役にしてもらえるとさらに嬉しいですぅっっ!
なんだか謎がいろいろありますが……パパりん新月の秘密とか(睡眠薬!?)リナの前に現れたメイドさんとか……いろいろあってドキドキしてます。
頑張って下さいね、ねーさま(><)


それではではこの辺で。
三度の書き直し、お疲れ様でした。



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6974主役………なのかなぁ……(待て)ねんねこ E-mail URL7/29-11:11
記事番号6936へのコメント

九条みすずさんは No.6936「あああああああああっ!パパりん主役願っ!」で書きました。

ねんねこでし。お返事遅れて申し訳ないです。

>のっけからすみません(笑)みすずです。
>ああもうウィルりんかわいいっvvvゼルやん☆の泣き虫は彼の血をひいているからなんですね!(納得)

納得するんですかっ!?(笑)
でも、ウィルりんとゼルやん☆、瞳の色が違うだけで、姿そっくりっぽいですよね(苦笑)
……ということは親友役のフィルやんがクーちゃんということになるんですが……
………………はうっ!(卒倒)

>もうパパりん最高です!フィルさんいじめる辺りツワモノです(><)
>やっぱりクーちゃんも良いけどパパりんもよね!←ついに浮気するらしい。
>パパりんぜひどんどん出張らせて下さい!主役にしてもらえるとさらに嬉しいですぅっっ!

ついに浮気ですか。おめでとうございます。クラヴィスくん。ここにも一人裏切り者が(笑)←待て
どうやら某人気投票で親父に抜かされたことをねたみに思って親父ファンを発見したら速やかに殴り倒しているようなんですが……
パパりん主役ですか(笑)
なんかそんな気配がびしばし〜と……(滝汗)
ほ……ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ(遠い目)

>なんだか謎がいろいろありますが……パパりん新月の秘密とか(睡眠薬!?)リナの前に現れたメイドさんとか……いろいろあってドキドキしてます。
>頑張って下さいね、ねーさま(><)

頑張ります。というかさくさくみすずさんにお医者になってもらって、診てもらいたいです……この夏風邪らしきもの……(汗)
それでは、ねんねこでした。


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6940なきむしこよし♪むくぅ 7/21-16:36
記事番号6933へのコメント

 ……と、まぁこんな風に今回は冷静に、意味不明なタイトルと同時にむくぅなのです。こんにちは。
 というわけで(?)今回は平和主義者がわがままだった日(意味不明)
 そしてさらに、パイシーズがウィルパパりん(合体)との友情を確かめ合った日(さらに意味不明)
 だってフィルやん!? フィルやんが正義を体現せずわがまま……というより、アメリアのことが可愛いのは解るけど一生独身でいさせる気なのです!? というほどの勢いなフィルやん。暴走気味なのですね。
 むしろ――暴走決定なのですか!? ということはかつてないゼルガディスの危機! 血ぃ吐いてぶっ倒れたときよりも危機(失礼)!
 そしてレックスさん――傭兵さん。この人のことを前回いろいろ言ったような気がしますのですが、今回の話を読むとこの人に腹立つなぁとかそーいう前に、行く末が不安になってきましたのです(汗)
 そしてパパりんの危機。眠れない夜。新月。…………思わず狼男を(なぜか)思い出してしまったのです。
 (破砕音)
 ――すいませんごめんなさい謝ります。決して今のは天から制裁がきたからなわけじゃないのですよ、きっと(汗々)
 ……心配。ウィルパパりん(合体)←(しつこい)が心配!
 って、ああっ! なんかまた私暴走しているような気が!? すいませんすいません!
 というわけで、めちゃめちゃ意味不明なレスですがむくぅなのでした!
 では、――逃走しますのですっ!

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6975明日も元気に泣きましょう☆(違)ねんねこ E-mail URL7/29-11:21
記事番号6940へのコメント

むくぅさんは No.6940「なきむしこよし♪」で書きました。

お返事遅れて申し訳ありません。ねんねこです。

> というわけで(?)今回は平和主義者がわがままだった日(意味不明)
> そしてさらに、パイシーズがウィルパパりん(合体)との友情を確かめ合った日(さらに意味不明)

平和主義者さり気にわがままですね。正義と思ったら暴走するその姿、元から自己中であるような気がしますが(笑)
石っころとパパりんのコンビは大好きです(笑)
なんかどつき漫才みたいじゃないですか。親父殿が唯一優位に立てる相手のような気もしますし(爆)

> だってフィルやん!? フィルやんが正義を体現せずわがまま……というより、アメリアのことが可愛いのは解るけど一生独身でいさせる気なのです!? というほどの勢いなフィルやん。暴走気味なのですね。
> むしろ――暴走決定なのですか!? ということはかつてないゼルガディスの危機! 血ぃ吐いてぶっ倒れたときよりも危機(失礼)!

一生独身というか……段階を踏んだ男だったらいいんではないかと(爆死)
自分に何の許可も取らずに勝手に娘に手を出されたらそりゃ悪です(無茶言うな)
というわけで、アメリア獲得のためです。ゼルガディス氏には死ぬ気で頑張っていただきましょう。

> そしてレックスさん――傭兵さん。この人のことを前回いろいろ言ったような気がしますのですが、今回の話を読むとこの人に腹立つなぁとかそーいう前に、行く末が不安になってきましたのです(汗)

不安ですか(笑)
その予想あたっているようなあたっていないような……いやげふげふごほん(逃)

> そしてパパりんの危機。眠れない夜。新月。…………思わず狼男を(なぜか)思い出してしまったのです。
> (破砕音)
> ――すいませんごめんなさい謝ります。決して今のは天から制裁がきたからなわけじゃないのですよ、きっと(汗々)
> ……心配。ウィルパパりん(合体)←(しつこい)が心配!
> って、ああっ! なんかまた私暴走しているような気が!? すいませんすいません!

狼男は満月でしょう♪
とりあえず、妙な動物に変身したりはしません。ちょっと小さくなって羽根がついて、耳が長くなって白いもこもこになって、パタパタ飛んで、うさぎのような生き物には決して―――ならないはず(汗)←断言できないんか自分。


それでは、まるで脱兎のごとく逃げモードに入ったねんねこでした。

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6966貴方の魅力にメロリンラブvvvv安井/あしよし E-mail 7/26-22:17
記事番号6933へのコメント

 遅れ馳せながら、参上いたしました安井/あしよしでっす♪
とまぁ、挨拶はコレぐらいに致しまして…………………………

パイシーズさんっていうか石っころさぁぁぁぁぁぁぁんっ(狂喜乱舞)
まじですかっ!?本当ですか??性質の悪いウソだ何て言ったら挽きますよっ!!
ねぇね(あまりのことに名前省略中)が言ってた例の話ってコレなのですねぇっ。
あああああっ夢のようです(滝涙)。あ、でも夢おちでもいいかも(笑)。
ガウリナのほうも気になりますが新月の夜が楽しみだにょぉぉぉぉぉっ!!!
てっきりこのお話は例の一番記念だと思っていましたのに…
こんなに早く読めるなんてねぇね有難う御座います \(T■T)/
かしこみ×2 m(_ _)m

そしてそして、ウィルりん君可愛すぎvv某少年好きとしてはたまりません♪
でもこんなころから語尾は『にょ』だったんだねウィルりん君(笑)。
泣き虫さんなところもそっくりさんな親子さんですが…パパりんさんがしつけしてたらきっと本当にそっくりなんだろうなぁ、とか思ってしまいました。
あ、でも実例(『ぱぱりぃ』)ありましたね♪是非育てて欲しかったです(笑)。

今回は見事にお二人にワンツーパンチでKOされました(笑)。
次回はなにでやられてしまうのか今からとっても楽しみにしていますv
暑い日が続きますが、体調の方お気をつけて頑張って下さいね。
低周波マッサージはくすぐったいです←?
それではまた、撤収っ!!!!!

P・S;上で『撤収』って書いて今日完全撤収コンサのビデオ発売日だった事に気づきました(爆)明日秋葉に買いに行かないとっ♪



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6976でもやっぱりQooのCMは……(しつこいよ自分)ねんねこ E-mail URL7/29-11:33
記事番号6966へのコメント

安井/あしよしさんは No.6966「貴方の魅力にメロリンラブvvvv」で書きました。

> 遅れ馳せながら、参上いたしました安井/あしよしでっす♪
>とまぁ、挨拶はコレぐらいに致しまして…………………………

さらに参上が遅れましたねんねこです。
やっぱり何回見ても某ジュースのCMクラゲ編(勝手に命名)はクーちゃんとガウリイさんの夢の競演にしか見えません!というか末期です、自分(爆)
ああ、浮き輪のクーちゃんがクラゲ先導してるし……(汗)←すでに処置なし状態

>パイシーズさんっていうか石っころさぁぁぁぁぁぁぁんっ(狂喜乱舞)
>まじですかっ!?本当ですか??性質の悪いウソだ何て言ったら挽きますよっ!!
>ねぇね(あまりのことに名前省略中)が言ってた例の話ってコレなのですねぇっ。
>あああああっ夢のようです(滝涙)。あ、でも夢おちでもいいかも(笑)。

夢落ちにはならないはずです。というかこの話、夢落ちだったら即殺されます自分。
というか挽かれるんですかっ!?わたしっっ!?
挽くならやっぱり石臼で。石臼といえば、やっぱり石っころでしょう。というわけで、ご納得いただけない場合はこの聖がつくいかにも神聖っぽい聖石みたいな石っころ、差し上げます。

>ガウリナのほうも気になりますが新月の夜が楽しみだにょぉぉぉぉぉっ!!!
>てっきりこのお話は例の一番記念だと思っていましたのに…
>こんなに早く読めるなんてねぇね有難う御座います \(T■T)/
>かしこみ×2 m(_ _)m

一番記念にも出てくるんですが(笑)<石っころ
その前にいろいろと出演していただかないことがありまして……ほほほほほほ。
新月の夜。やっぱりパパりんはうさぎになるのかっ!?(違)

>そしてそして、ウィルりん君可愛すぎvv某少年好きとしてはたまりません♪
>でもこんなころから語尾は『にょ』だったんだねウィルりん君(笑)。
>泣き虫さんなところもそっくりさんな親子さんですが…パパりんさんがしつけしてたらきっと本当にそっくりなんだろうなぁ、とか思ってしまいました。
>あ、でも実例(『ぱぱりぃ』)ありましたね♪是非育てて欲しかったです(笑)。

育てるとみょぉぉぉぉぉぉぉぉぉに恐い子になると(笑)
素直で語尾が『にょ』で、挙句の果てに『ぱぱりぃ』ですからね(笑)
……姫、彼に会えるかどうか以前に退くって……(汗)

>今回は見事にお二人にワンツーパンチでKOされました(笑)。
>次回はなにでやられてしまうのか今からとっても楽しみにしていますv
>暑い日が続きますが、体調の方お気をつけて頑張って下さいね。
>低周波マッサージはくすぐったいです←?
>それではまた、撤収っ!!!!!

体調の方、めちゃ崩してみました。(ダメダメ)
次回は……なにでやられてもらいましょう……親父の毒舌ですか?(待て)
次の回か、その次で噂の兄弟たちがひょろりと姿を現しそうな勢いなので(笑)
低周波マッサージ……やってみたいよ、肩こりにきくというっ!?(大幅に違)

>P・S;上で『撤収』って書いて今日完全撤収コンサのビデオ発売日だった事に気づきました(爆)明日秋葉に買いに行かないとっ♪

あああああああああああああああああああああああああっっ!
金がないから買えなひっっ!
うううううう。私の代わりにカンちゃん見てめいっぱい叫んであげてくださいませ……(涙)

それではではねんねこねぇね(笑)でした。