◆−予告──新しいやつね──−桜井 ゆかり(7/20-01:49)No.6925 ┣黒(ダーク)&白(セント)。〜プロローグ〜−桜井 ゆかり(7/21-15:04)No.6937 ┣黒(ダーク)&白(セント)〜地上に落ちた魔法使い〜−桜井 ゆかり(7/22-23:21)No.6947 ┗お久しぶり、ゆかりんっ!−風林みつき(8/8-00:29)No.7046 ┗きゃー!ごめんなさい!−桜井 ゆかり(8/13-00:37)No.7122 ┗沈む寸前に返しレスするあたし・・・−風林みつき(8/17-12:42)NEWNo.7168
6925 | 予告──新しいやつね── | 桜井 ゆかり | 7/20-01:49 |
お久しぶりです。学校が終り、夏休みに入りました。(よっしゃ!) ということで、夏休みプレゼンツ。黒(ダーク)&白(セント)という小説をここにあげちゃいます! スレ小説で作ったのですが、何故だか季節が夏のモノになってしまって(実は『魔法使いが降ってきた夏』という本の内容を使ってまして……それで夏になりました)夏休みになったので、書くのは今しかないっ!と思って予告に来ました。 じゃあ、予告編をちょっとばっかしの文ですが見てくださいな。(なを付けるのが私の口癖になってるし……何時の間にか) 貴方は3つの学校があったらどれに入りたい? 攻撃する為の特技を習う学校。 人を護る特技を習う学校。 どちらとも嫌で、2つとも習う学校。 これは地球という国の上にある国で本当にある学校。 ただし、勉強する内容は魔法。この国は魔法使いを育てる為の場所(テンプル)。 白(セント)。 黒(ダーク)。 中立(ノンカラー)。 3つも在るがそれぞれ特色があり、規則も全然違う。 黒(ダーク)は強い者がトップに君臨するシステム。攻撃魔法と言われる魔法を主体に習って、先輩たちを蹴散らし、上へと君臨すれば年齢が低いものであっても従わなくてはいけない。 白(セント)は一度入ったらなにがあっても上のもの──自分よりも年齢が高い者──には絶対に逆らわないこと。司祭という神につかえし者がセントを仕切り、人々を助けるような回復呪文を主として習っていく。あと、死者の魂を導く、浄化系も習う。 最後に中立(ノンカラー)。ノンカラーは自分で勉強する自習型。規則なんてモノはありもしないで好き勝手に、自由気ままに自分のやりたいことだけを出来る。ダーク、セントに入るのが嫌だという人が多く集る場所。だけど、誰にも教えてもらえないので、術の成功はかなり低い。 攻撃魔法をメインとして使う者をこの世界では魔術師(メイジ)と呼び、回復系をメインに使う人を僧侶(プリースト)と呼ぶ。 地球では魔術師は黒のマントを着るという想像があるらしいが、この世界で黒いマントを着るのは黒(ダーク)と一部の物好きだけ。 ダークの証は黒のマントとフード。 セントの証は白のマントとフード。 ノンカラーの証はそれ以外の色。 さて、もう一度質問です。 「2人は何処へと入りたいのです?」 「俺は黒(ダーク)」 「私は白(セント)」 「そして、絶対に」 「絶対にこの世界を元に戻します」 「あの空の青い世界とは違う。暗くて、草木も生えず、育たず、時間の流れも遅いこの世界。 大(グラン)という大きな力をもつ2人ならば出来なくもないでしょうが、その為に別々の道を選ぶのは止めたほうがいいと……」 「もう決めたんです。絶対に考えは曲げません!」 「別々の道を行こうが何度でも会える!黒(ダーク)の膨大な資料の図書室は開放されている。誰でも見やすいようにと。だから、何度でも会える」 「何時かは敵同士になることだってあるかもしれないのです。お止めなさい」 「もう決めたことです。考えは曲げませんと何度も言いました。ですので、止めることはやめて下さい」 「………。ごめんなさい。だけど、私達白魔術師(セントメイジ)は上に逆らうことは出来ない。 司祭の言った通り、封印するしかない。だけど───」 ───信じられない。 「……ち…ぃ。アイツの言ったことが……本当になりやがった」 「出来損ないの大僧侶(グランプリースト)」 たった5年の間でダークとセントの友好関係は切れた。そして始まる。大戦争が。 地球ではこの時既に六百年という時が過ぎ、面白い者達が生まれ出ていた。 さて、貴方はなにに入りたい? ダーク?それともセント?それとも、中立? それとも、いっそのことなににもならないで地球という地上(ミッドガルド)に逃げる? 「──あたしは入るのならばダーク、かな」 今、まさに始まろうとしている。 ある約束を賭けた戦いが。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ふう。 これ、予告編じゃないな……(汗) まっ、いいか。 それでですね、これはゼルガディスさんが主役になっている筈。 まだ書き途中ですけど、短く短くいきたいと思っています。 あー、そう言えば、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が発売されましたねー。皆さん読みました? 私はもう読み終わりました。 で、次ぎが『炎のゴブレッド』です。でも、本の前に映画だ! はっやっく、やらないかなー。映画。 |
6937 | 黒(ダーク)&白(セント)。〜プロローグ〜 | 桜井 ゆかり | 7/21-15:04 |
記事番号6925へのコメント こんにちわ。 予告で書いたやつのモノを今日、ここにあげたいと思います。 この前、『ゼルガディスさんが主役』と豪語したけど、見てみると天才(天災とも書く)美少女魔道士さんが主役のように見えてしまう。 どちらが主役か分からなくなってきちゃいました。でも、私的にはゼルが主役を前提として書いているので、皆様もそれで納得して下さい(無理だって) では、プロローグです。 第何話とは書かず、言葉であえて書くようにしていきます。 何処で終るかは分からないという、私のパロディー小説。どうぞ、ゆうるりとご覧くださいな。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ──………い── うめき声が黒いフードを着た男性から漏れる。 顔はフードのせいで分からないが、下半身は石になってしまっている。 さく……。草を踏む音が聞こえ、1人の少女が姿を現わす。下半身が石になっている男性とは反対で真っ白いローブを着ている。 「………。ごめんなさい。だけど、私達白魔術師(セントメイジ)は上に逆らうことは出来ない。 司祭の言った通り、封印するしかない。だけど───」 ───信じられない。 そう思いながら細かい粒子のようにその場所から消える。この場所に残されたのは黒いローブの男性只1人のみ。 黒(ダーク)&白(セント) 〜プロローグ〜 「あじぃ………………」 1人の少女がある路地を歩きながらアイスを食べていた。だが、この暑い陽射しの中、アイスは少しずつ溶けていっている。 長い栗色の髪の毛をお団子にして上へと上げて、首に巻き付く髪の毛の感触をどうにかしている。 髪が長い人はすぐにでも分かるだろう。暑い夏に首にくっ付いてくる髪の毛は邪魔っけで暑苦しいという感覚が。 ──………けろ── 「!?」 頭に直接響く声。四方八方に振り向いてみるが誰もいない。 ──こーいう時にアイツが居たら………── 野生の勘を持つ知り合いを頭の中に思い浮かべるが、今はいない。だけど、確かめようと思って声を出してみた。その頭の中に響く声の主に。 「アンタ誰?なんであたしを呼ぶの?」 ───聞こえるのか?だったら早く俺を助けろ── 今度はハッキリと聞こえる声。でも、命令形のような口調に腹が立ち、ビシリと言ってやった。 「人に助けを求めているわりにはずいぶんと偉そうな口調ね。いいのよ。見捨ててあげたって」 本当のところは助けたら面白いことが有りそうで、退屈な日常を変化させてくれそうで。わくわくしてる。 ──うくっ!……わかった。助けてくれ── 「ま、いいわ。助けてあげる。 で?あたしはどうすればいいの?」 ──道を作る。歪んだ場所があったならばそこから入れ── 「OK」 アイスを一口で残り全部を口の中に入れて、歪む場所を逃さないようにと目を細くして周りを見渡す。 ──闇・現れ・かの者・示せ── ギュガガガガッッ! 奇妙な音をたてて空間自体が歪んでいるように見る場所が左のコンクリートの壁に出来る。難なく人1人が通り抜けられる大きさ。 彼女は躊躇うことなくその場所へと足を進め、入っていく。 そして、完全にその姿が見えなくなった途端、その壁の歪みは消えた。 歪みに入った少女がみたのは石になりかけている黒いローブで顔を覆った男性。 「あ、アンタ」 「よらない方がいいぞ。お前も石になる」 駆け寄ろうとしたが、男性の一言で立ち止まる。 「お前は俺の声が聞こえるんだろう?じゃあ、何だ?黒(ダーク)か中立(ノンカラー)か?」 「へ?ダーク?ノンカラー?」 「お前、術使いじゃないのか!?」 混乱しまくる少女の頭の中。それに続いて、またも混乱させるような男性の声。 「な、なによ?その術使いって。あたしは天才美少女高校生、名前は──」 「言い忘れたが、ここは世界の狭間。名前なんぞ言ったら何処に飛ばされるか分からんぞ」 ぴたり。一瞬少女の動きが止まった。そして、恐る恐る聞いてみる。 「ねぇ、あたし無事に家に帰れるでしょうね?」 「ああ。帰れる。だが、俺の封印を解いてからだ。 俺の声が聞こえる上にここまでこれた。多少なりと術を使う素質は持っているんだろう。俺の後に唱えて見ろ」 こくり。少女が小さく頷く。 わくわくして心が躍り出しそうなくらい感情が高鳴っている。 「闇・光・全て我・従い・力開放せん」 「や、闇・光・………なんだっけ?」 「高度な呪文からやるのが間違っていたか。じゃあ、こっちを唱えろ。 火・我・集い」 「火・我・集い。 炎の矢(フレアー・アロー)!」 ジュボォッ! 大きな炎の矢が少女の手の中に出来る。現実とはかけ離れた現象に驚き、そしてある感情が湧き起こってくる。 それは──楽しさ。 「す、凄い!凄い。魔法使いみたいじゃない?あたし」 「それだけの力があれば簡単に魔術師(メイジ)になれるだろう」 「メイジ?メイジって明治通りのこと?」 「はぁ?なんだそりゃ?メイジっていうのはだな、魔術師のことだ。ちなみに僧侶ががプリースト。司祭というものもある。 武器を持つ奴等は戦士、剣士、騎士だな」 「ふーん。じゃあさ、あたしもその世界に連れていってくれない?面白いことがありそうでわくわくするから!」 「駄目だ。それより早く呪文を唱えろ。もう一度言うから繰り返せ」 「は〜い」 少しがっかりしたような口調。だけど、すぐに男性の声が入ってきて有無を言わさず呪文を唱え始める。 「闇・光・全て我に従い・力開放せん」 「闇・光・全て我に従い・力開放せん!」 パァァァァンッ! 大きな地割れのような音と共に、なにかが弾けるような音が聞こえる。 そして、少女が最後に見たものは、男性の下半身を固めていた石が全身へと移っていったものだけだった。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ さぁ、ここで分かると思いますが、あの2人は次の話にて出てきます。 名前を出さなかったのはプロローグだから、ではなく、捕らわれていた世界が、世界と世界の狭間で自分の名前を呼ぶと何処かに飛ばされてしまう世界だからです。 あと、世界は地球(一応今)と魔法が使える平行世界。 パラレルワールドという言葉がよく出てきますが、それをモチーフにしてみた話です。 この話ではパラレルワールドのほうは魔法が使えるんです。いや、私はもしかしたら地球の人は皆魔法というものを使えるのではないかと思います。 だけど、使い方を知らないからこそ、使えないのではないかと。ならば、平行世界ならば何処かに魔法を使える世界があるのではないか。そう、想定したもので作ってます。 今回のリナ=インバースさんの役所はこのパロディー小説の中で一番重要な役、現代の生活に飽きてしまい、なにか新しいことを求めている少女という立場にあります。 周りのビルやコンクリートの道路。昔の地球ならではの自然という部分が壊されてきている今、知識ばかり詰め込む今は酷くつまらないもの。 お金がなくては何も出来ない生活。だから、お金を稼ぐ為に働く。そんな毎日。お金がほしい為に盗みを働き、人を殺す。 そんな人が現れてしまったのは豊かになってしまったからではないだろうか? 確かに豊かになって不自由しなくなったのはあるが、反対に心は安らぎを求める。それは現代に疲れているから。なにか物足りなさを感じるから。 リナちゃんはそんな思いを持っている少女の設定。性格は一緒だけど。 だから、わくわくする。新しいことに出会ったから。魔法という未知のモノを見てしまったから。 私も現代にこんなことが起こればいいなー。っていう思いで書いてますね。 さぁて、プロローグということでしたので、ここから話が発展していきます。 ただ、気長に待って下さい。では、次の話で。 |
6947 | 黒(ダーク)&白(セント)〜地上に落ちた魔法使い〜 | 桜井 ゆかり | 7/22-23:21 |
記事番号6925へのコメント 今回はあれほど主役だと豪語したゼルガディス君は出てきません。(駄目じゃん/byアリア)だけど、代わりにアメリアとガウリイ、リナ、フィリアの4人組が出てきます。 さぁ、今回は私の中では珍しいガウリナ!必見かもしれない?(ウソウソ) ではでは、2話目。どーぞ。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ パシィィンッ! 「なにをやっているんだ!?大僧侶(グランプリースト)!」 じんじんと叩かれた頬を抑えた少女が1人、その場に座り込んでいた。 ちょっとずれていたフードが頭から落ちて、艶やかな黒髪が見えた。肩に掛かるか掛からないかぐらいの長さ。 「大魔術師(グランメイジ)に逃げられたぞ!?」 怒鳴り散らされる声を受けることしか出来ない。反論などという言葉はこの白(セント)の中では許されない。 セントは司祭を中心に成り立っており、上の者には反論は許されない。それと、一生仕えなければいけない。 「………すみません」 「まぁ、よい。一つ上に魔術を重ね掛けしておいたから、解けたとしても外は歩けないな」 「…なにをしたんです!?あの人にどんな呪法を掛けたんですかっっ!?」 明らかに怒気を含んだ声。 あの時、ダークの大(グラン)を潰そうという計画に乗り出したとき、ある者がこちらの魔術師(メイジ)を死亡させたという事を司祭から聞き、彼をあの空間に閉じ込めた。 だけど、彼は大切なヒトだった。だから、どうしても信じられなくて、術も完璧なものにはしていなかった。彼が呪を唱えれば消えてしまうぐらいのモノ。 「1つは魔術封じ。もう1つは──いや、言わないでおこう。裏切り者になりたくなかったらこれだけは覚えておけ。 ──ダークは悪だ」 びしっと言い、不愉快な気分にでもなったのか、司祭は自分の部屋へとすぐさま戻っていく。 「ダークは悪」 本当にそうなのだろうか?口で言っても頭は反論をする。 遥か昔、白い羽根を持つ天使が天からの使いで地上にやってきたときに、いろいろな人々を治療し、正義と友愛の心を持つモノだと言われた。 だが、悪魔は黒い羽根を持っているだけで悪いものだと言われた。 ならば、この言い争いも只単にダークが黒だから“悪”と決め付けたセントが居たのではないか? 「私は一体どうしたらいいの……?どうしたら……」 セントに入ってから自分の意見など微塵も出さなかった為にどうしたらいいのか分からない。 司祭が一番正しいと信仰しているセントの中。こうなっても仕方ないのかもしれない。彼女は長いことこのセントの中に居て、司祭の言うことはすべて本当だと信じていたのだからこれが正常な反応なのだろう。 彼女は何時間もその場所に佇んでいた。でも、結局答えは見つからなかった。自分がこれからなにをしたらいいか。という答えが。 黒(ダーク)&白(セント) 〜地上に落ちた魔法使い〜 薄く目を開けた栗色の髪の毛の少女がいきなり叫び声を上げて、ベッドの端の方まで飛んだ。文字通り寝ている体勢から即飛んだ。 「な、な、な、ななななんでアンタッ!?今なにしようとしたのよッッ!ガウリイッッ!」 火が出るような勢いで顔を朱色に染めながら叫ぶ少女。それとはまるで正反対のようにゆっくりとベッドに腰掛け、笑いながら言う金髪の青年。 「なにって、氷枕を変えようかと思って枕に手を掛けただけじゃないか」 蒼く澄み切った瞳が少女を捕らえる。優しいその眼差しに少女の顔がより一層赤く染まる。 「ふ〜ん。何かして欲しかったのか?リナ♪」 「なっ!誰もそんな事なんか言ってないでしょっ!?」 「照れない照れない。それよりどうしたんだ?お前が“3日”も寝込むなんて…さては、拾い食いでもしたなっ!」 ジュガシャッ! 真面目な顔で言うガウリイの言葉にリナはベッドの下へと落ちて頭を思いっきりぶつける。起き上がるまでに数十秒という長い時間が掛かったが、その前にガウリイはズカズカ言ってくる。 「いつも言ってるじゃないか。拾って食べるとハラを壊すぞって」 「(なんだか怒る気も失せた……)」 「いいか?お前は物を壊すだけでも命を狙われかねないんだぞ?少しは自分の立場を自覚しろって言っているだろう!?」 「(あ……忘れてた……)」 リナは歩く破壊魔と呼ばれ、この辺りに住む者達から命を狙われている。この世界、誰が殺されたって不思議ではない。 「たく。おれがどれだけ心配したか分かっているのか? いきなり外壁で倒れているお前を見つけて、どんな気持ちになったか少しは考えろよな」 「ちょっと待って。外壁?あたし、外壁に倒れてたの!?」 この街は外壁と呼ばれる大きな壁で外との交流を断っている街。 「それがどうしたんだ?」 「あたしさ、あの、ここの一番近くのポストに向かってた途中で魔術師(メイジ)って奴に助けを求められて──そいつをそこから救出してから覚えてないの」 「メイジ?何だそりゃ」 「魔法を使える者だってさ」 でも、あまり現実感が湧かない。「夢でした」なんて言われたらすぐにでも信用してしまうぐらい。 「魔法、か。だが、お前にも魔法は存在するだろう?」 ?とリナは深く考え込む。普通の人間なんだから魔法など存在する筈ないと。 「オレの心を射止めた魔法が」 すらりと言われた台詞にリナは体中の血が顔に集まったかのように真っ赤になった。 「ガガガガガガガガウリイッッ!!!意味分かって言ってないでしょっ!?」 「さぁな」 焦りまくっているリナとは正反対にガウリイは落ち着いて、しかも謎めいた笑みを浮かべている。その笑みにリナはますます混乱し、自分がなにを言っているのか、どういう行動をしたらいいのかすら分からなくなってしまった。 「×○□☆≠∞¥%£¢§@∈¬∂!!!!!!」 どう解読したらいいか分からないような奇妙な発音でなにかを言っていくが、なんて言っているか分からない。というか、解読不可能。当然、リナにも言っている言葉は分かっていない。 「ど、何処の言葉だ?それは(汗)」 ガウリイの質問にリナが解読不可能な言葉が出るより先に、ガタンッ!という音が台所から聞こえてきた。 「なに?」 「……物取りか?」 2人はコンビネーションがピッタリのようで、なにも言わず、同時に駆け出していた。しかも、ガウリイの手には趣味で使っているゴルフのクラブ──しかも、アイアン(何故っ!?つーかドライバーの方を持て)──がしっかりと握られている。 リナの手には何故かスリッパ。何処から持ち出してきたのか、何処から生えたのか全然分からない謎のスリッパ(笑) なにも考えていないガウリイの方が先に台所に到着し、入っていく。本当に物取りが居たときの為に、ゴルフクラブをバットのように構えて先へと進む。 「ちょ、ちょっとガウリイ!」 声を低くして小さくして言う台詞はガウリイには届かない。 「あうぅ〜……ここはどこですかぁ?」 ビクッ! リナの足元から声が聞こえ、彼女はその場から離れようと努力したが足が動かない。だから代わりに持っていたスリッパで足元をくまなく叩きまわった。 「うきゃぁぁぁぁっっ!!」 下に居たものが悲鳴を上げる。リナはそぉっとスリッパを上に持ち上げると、下にいた物体を確認した。 そこには、目を回して伸びている、小さな小さな白いローブを着た女の子が1人。童話にある親指姫並みの小ささ。 「に、人間っ?」 上ずった声にガウリイもその場所へと駆けつける。そして、第1言目は、 「あ〜あ。可哀相に。リナが殺ったのか?」 「殺るかっ!!」 スパァァァァンッッ! スリッパでガウリイの頭を殴ったいい音が台所に響き渡る。 リナはガウリイが頭をさすっている間に小さな少女を拾い上げ、さっきまで自分が寝ていた場所へと寝かせた。一応寒いだろうと思って布団をかけさせてあげたのだが、重たかったらしく苦しげな声が少女の口から漏れる。 仕方なく暖かそうなハンカチをかけさせてあげた。すると、凄く優しそうな寝顔で寝始めた。 今から数時間前。 こそこそと白いローブを着た少女は白(セント)の本部の中を歩いていた。 あまり他人には見つかりたくない。特に司祭には。 そう思いながら歩いていると、 「大僧侶(グランプリースト)アメリアっ!何処へ行く!?」 ビクッ!後ろから掛けられた声に驚く。恐る恐る後ろを振り返ると見知った顔の女性が1人。 「し、司祭のフィ、フィリア様……。何故、ここに……?」 「アメリアさんが抜き足で外へ向かおうとしているので、止めようと出てきただけです」 「…………ばれていましたか」 フィリアには隠してもすぐにばれてしまう。アメリアはそう感じて、やや戸惑いながら言った。 「にしても、司祭であるフィリアさんがどうしてこんなところを歩いているんです?礼拝堂のほうにいたはずですよね?」 「黒(ダーク)と中立(ノンカラー)が動き出したみたいなので、依頼(クエスト)を出しに掲示板まで」 「クエストがセントの方に張り出されるなんてっ! ……相当ピンチなんですね。セントの魔術師軍団(うち)は……」 中立(ノンカラー)、白(セント)、黒(ダーク)。3つの戦力は常に戦っていたわけではない。 元々、争いを好まない者がセントへ。依頼(クエスト)を受け、自分の実力をアップさせ、常に戦いの中に身を置きたい者がダークへ。セント、ダークの規則が気に入らないものがノンカラーへ。 普通ならば学問を、魔術を究める為に創られた学校だと思えばいい。だが、数年でその状況が変化した。どちらからともなく、彼等は悪だ。我々を滅ぼそうとしている。故に全面戦争の開始だ。 いろいろな話が持ち上がりこの状況になってしまった。温厚なセントと戦いを好むダークとの戦争。中立であるノンカラーは戦いを避ける為に何処かへと避難をするらしいが、ダークとセントの両方は『逃げる』という選択肢は選べない。もう、戦う状況が全て整ってしまっているのだから。 「黒の本拠地の図書館にでも行って、戦略の魔法でも取得しようかと考えましたけど、アジトになんか乗り込めませんからね。 それに、今回は私だって戦いますよっ!あちらには大神官(グランプリースト)のゼロスが居るのですっ!!あのゴミを片付けない限り私に平和は訪れないのですからっ!!! でも、アメリアさんは…………。どうするのですか?」 ヒステリックに叫んでいたフィリアの顔が真面目な顔に早変わり。 アメリアには友が居る。同じ環境で生まれ、育った。敵側である黒(ダーク)に属す、大魔術師(グランメイジ)という肩書きを持つもの。そして、殆ど兄妹のように育った優秀で只1人尊敬する人。その人と戦わなくてはならない。 「……ねぇ、フィリアさん。司祭は、ディアヌスは彼に、ゼルガディスさんにどんな呪法を掛けたんですか?」 「言っても正常でいられますか?」 低く真剣な声に口が開けず、アメリアはこくんと頷いた。 「魔術を封じる呪法と、……石になる魔法を解いた場合、礫が彼にとりつく禁断の呪法です」 ぽたり。頬を伝って床に涙が1粒落ちる。 なんてことをしてしまったのだろう。と、後悔の気持ちが心を支配する。 「わっ、わたしっ、ゼルガディスさんになんてことをしてしまったんでしょうか……。フィリアさん。勝手なことをこれから言いますけど、絶対に止めないで下さい。絶対に」 涙を流しながら言うアメリアの台詞に本気を感じ取ったフィリアは、どうしようか悩んでいた。ここで頷いたらこちらは戦力を分散することになってしまう。だが、止めないであげたいという気持ちもあり、迷っている。 「光・大地の力集まり・我を通せ。我が呼び名・アメリア」 軽く印を結び、呪を唱える。フィリアがなにも言わないので勝手にOKと考えてしまったのだ。 フィリアがなにかを言おうとしたが、もう遅い。 「門開(ゲート・オープン)っ!!」 シュォォォ───。 霧のように姿が変わっていき、その場所にアメリアの姿はなくなったのだった。 そして、アメリアは目を開けた。 目的地に着いたかどうかを確認する為に。 見渡すと、見慣れないものが転がっている。しかも、その殆どが自分の大きさよりも大きい。 「えっと、あうぅ〜……ここはどこですかぁ?」 分からなくなって声を上げた途端、下に陰が出来ているのを見て上を見上げた。すると、頭上から巨大な物体が落ちてくる。まるで、下にいる自分を狙ったかのように。 「うわぁっ!うきゃっ!」 1発目、2発目はなんとか回避に成功。ふーっと息を吐いた瞬間、また襲ってくる巨大な物体。その時、やっと気が付いた。襲ってきている物体がなんであるかが。 ───……スリッパ……(汗) その物体に驚き、思考が固まった。だから、3発目はあたってしまう。直撃、いや、潰されるように。 「うきゃぁぁぁぁっっ!!」 ──そうか。スリッパが巨大になったんじゃなくって、私が小さくなっちゃったんだ……。 薄れいく意識の中で考え、2人の人間がなにかの話し合いをやっている声が徐々に遠くなっていった。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 次に始まるはアメリアとリナのギャグ話。 地上のことを全然知らないアメリアと、説明しようと一生懸命なリナ。だけど、何故だか可笑しな話へと変化。 そこに現れるは『黒(ダーク)の大(グラン)』という肩書きを持つもの! アメリアの体のサイズを元に戻す魔法も簡単に使いこなしてしまう実力者。 さぁて、アメリアとリナ、ガウリイの運命は? それは次回を待て。 …………どっかの次回放送の予告、みたい(涙) |
7046 | お久しぶり、ゆかりんっ! | 風林みつき | 8/8-00:29 |
記事番号6925へのコメント つーわけで、こんばんは。風林ですさねー☆ 短いレスでごめんですさーねー。ホント。 では、とっとと感想!(に、なってない文) 設定かっこいっっ!以上っ!(死)何か似たノリなのは気にしないでさね! んじゃ、とぴっく!(謎)『地上に・・・』の最初の方にあった、『天使、悪い奴説(違?)』!!!あたしは、この説、おーいに信仰してるんですさねよ。前にちょっと言ってた小説の方も、この説と似たような感じだったりしますさねしv そんな偶然の巡り合わせ(笑)もあって、ガウリナ派じゃないのに(あたしは基本的に、リナさんノーマル主義者)そっこーで惚れちまいましたさねよ。 これからも頑張って!!さね!! いきなり質問! ゆかりんは、天使と悪魔、どっちが好きですさねか? あたしはもち、悪魔っ!びば・悪魔っ!決して魔族ではなく!(←こだわり) んでは!さよーなりー。 |
7122 | きゃー!ごめんなさい! | 桜井 ゆかり | 8/13-00:37 |
記事番号7046へのコメント 風林みつきさんは No.7046「お久しぶり、ゆかりんっ!」で書きました。 > >つーわけで、こんばんは。風林ですさねー☆ お久しぶりですねー。みつきさんのところに感想書きに行こうと思って強制終了。 「あ」と言いつつも、眠くなり止めた。というのが数日前にあってその後インターネットをやってなかったので、感想を書きに来てくれたことを知りませんでした!すみません! >短いレスでごめんですさーねー。ホント。 > >では、とっとと感想!(に、なってない文) >設定かっこいっっ!以上っ!(死)何か似たノリなのは気にしないでさね! はははは……(焦) 実は、みつきさんのを見て、「あ、あのやつを投稿しよう」と決意した次第でごぜーます。 >んじゃ、とぴっく!(謎)『地上に・・・』の最初の方にあった、『天使、悪い奴説(違?)』!!!あたしは、この説、おーいに信仰してるんですさねよ。前にちょっと言ってた小説の方も、この説と似たような感じだったりしますさねしv >そんな偶然の巡り合わせ(笑)もあって、ガウリナ派じゃないのに(あたしは基本的に、リナさんノーマル主義者)そっこーで惚れちまいましたさねよ。 >これからも頑張って!!さね!! 毎度ながらどーもです。みつきさんも小説頑張って! >いきなり質問! >ゆかりんは、天使と悪魔、どっちが好きですさねか? >あたしはもち、悪魔っ!びば・悪魔っ!決して魔族ではなく!(←こだわり) そーっすね。昔読んでいた漫画(あと数日で17年前の漫画になる)に天使と悪魔が仲良く暮しているやつがあるんで、どっちもかな?でも、出来る限りなるのならば悪魔!サタン様のお顔を拝見してみたい───っ!!(←多分こだわり) あー、でも天使の輪を頭の上に乗っけてみたい気も……(ゆーじゅーふだん) >んでは!さよーなりー。 どうもです〜。 さぁて、この後の話新規投稿にしますねー。落ちそうだから。 |
7168 | 沈む寸前に返しレスするあたし・・・ | 風林みつき | 8/17-12:42 |
記事番号7122へのコメント 桜井 ゆかりさんは No.7122「きゃー!ごめんなさい!」で書きました。 > >風林みつきさんは No.7046「お久しぶり、ゆかりんっ!」で書きました。 >> >>つーわけで、こんばんは。風林ですさねー☆ >お久しぶりですねー。みつきさんのところに感想書きに行こうと思って強制終了。 おやおやー・・・。 >「あ」と言いつつも、眠くなり止めた。というのが数日前にあってその後インターネットをやってなかったので、感想を書きに来てくれたことを知りませんでした!すみません! あたしこそ、タイミングが悪くってレス遅れてましたもんー。気にしないでさね。 >>短いレスでごめんですさーねー。ホント。 >> >>では、とっとと感想!(に、なってない文) >>設定かっこいっっ!以上っ!(死)何か似たノリなのは気にしないでさね! >はははは……(焦) >実は、みつきさんのを見て、「あ、あのやつを投稿しよう」と決意した次第でごぜーます。 Σそっ、そうだったんですか!? >>んじゃ、とぴっく!(謎)『地上に・・・』の最初の方にあった、『天使、悪い奴説(違?)』!!!あたしは、この説、おーいに信仰してるんですさねよ。前にちょっと言ってた小説の方も、この説と似たような感じだったりしますさねしv >>そんな偶然の巡り合わせ(笑)もあって、ガウリナ派じゃないのに(あたしは基本的に、リナさんノーマル主義者)そっこーで惚れちまいましたさねよ。 >>これからも頑張って!!さね!! >毎度ながらどーもです。みつきさんも小説頑張って! ありがたうですさねー!! あ、あたしのことは、『さん』なんてつけなくて良いですさねよ。あたしは『ゆかりん』とか馴れ馴れしく呼んじゃってますさねし。あたしの愛称は『みっきー(カタカナではなくて、あくまでひらがな)』ですさね☆ >>いきなり質問! >>ゆかりんは、天使と悪魔、どっちが好きですさねか? >>あたしはもち、悪魔っ!びば・悪魔っ!決して魔族ではなく!(←こだわり) >そーっすね。昔読んでいた漫画(あと数日で17年前の漫画になる)に天使と悪魔が仲良く暮しているやつがあるんで、どっちもかな?でも、出来る限りなるのならば悪魔!サタン様のお顔を拝見してみたい───っ!!(←多分こだわり) じゅっ・・・17年前っっっっ!!?? あたしまだまだ、生まれてすらいないので流石に分からんですさね・・・。あー・・・でも、有名なのとかは知ってるかもですさね。 >あー、でも天使の輪を頭の上に乗っけてみたい気も……(ゆーじゅーふだん) 大丈夫っ(何が)!!!あたしも乗っけてみたいさぁー! >>んでは!さよーなりー。 >どうもです〜。 >さぁて、この後の話新規投稿にしますねー。落ちそうだから。 今から感想書きに行くですさねー☆ |