◆−ANJYE (ゼルアメ親子ものです)−斉藤ぐみ(8/2-22:33)No.7002
 ┣はじめまして!紫嵐でし。−紫嵐(8/10-09:02)No.7067
 ┃┗はじめまして!ぐみです。−斉藤ぐみ(8/12-18:45)No.7109
 ┗ANJYE −斉藤ぐみ(8/12-18:41)No.7108
  ┗ANJYE −斉藤ぐみ(8/12-21:12)No.7113
   ┣いいっすねぇ〜−紫嵐(8/12-22:50)No.7120
   ┗ANJYE −斉藤ぐみ(8/15-23:01)No.7148
    ┗ANJYE −斉藤ぐみ(8/31-21:46)NEWNo.7230


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7002ANJYE (ゼルアメ親子ものです)斉藤ぐみ E-mail 8/2-22:33


★前書き★
久しぶりのインターネットです。
最近素敵なゼルアメなホームページが沢山あって嬉しい限りです。
全部回る時間が無いんです…最近;;;
その中で沢山の素敵なゼルアメ作品に出会えてとても嬉しいです。
そして読んでいてとても自分も書きたくなりました。
また、しょうもない文がだらだら続くかもしれません…・;;
ではでは、早速本文に行きます。
ゼルアメ親子ネタ。
ゼルがゼルじゃないかもしれません。
クールなゼル様じゃなきゃ嫌!と言う方はやめたほうが良いかも…
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

―――チュン…

空が白くなりもうすぐで日が昇り始めるころ…

アメリア…セイルーンの皇女はとても大好きな人の腕の中で眠っていました。

「…朝か…」

アメリア皇女の想い人…ゼルガディスは、窓の外を眺めながら、ポツリと呟いた。

彼の中で眠っているアメリアはとても気持ちよさそうに寝ている。

だが、その目元には昨晩の行為の証が残っていた。

涙のあとが…

ゼルガディスは、くすっと微笑むとアメリアの目元にキスを送って…国から、セイルーンから出ていった。




               【ANJYE】
              〜大切な私達の子供〜

アメリア皇女は、ゼルガディスが出ていったあとも、元気に職務をこなしていた。
ゼルガディスは、自分には捕まえられない自由な風だから…と諦めもあった。
それに、アメリアは自由なゼルガディスがとても好きだった。
だから、自分のわがままで自分のそばに居る事はゼルガディスを縛り付ける事は出来なかったし、したくなかった。
あの一夜のあと、自分の部屋から持ち出されていた、アミュレット。
必ずそれをもっていつかきっと会いに来てくれる事を信じて、アメリアは今までたまっていった仕事を忠実にこなしていった。
ゼルガディスが頑張っている中、自分だけ何もしないで待っているわけにはいかない。
自分の主義にも反している事。
一つ一つ毎日毎日書類に目を通す。
横目で、自分に手紙が来てないかどうかも気にしつつ…
そんな日々が、3ヶ月続いたある日の事…
アメリアの身体に変化が訪れた。


「けほっ・・・」
少し咳をした。
風邪かな?と思ったら、急に目の前が暗くなった。

がたんっ!!!!

「アメリア様っ!!!」
アメリアは倒れ、気を失った。


しばらくして、魔法医に見てもらったところ、赤ちゃんが自分のお腹の中に居ると言う…。
間違いなくゼルガディスとの子供だった。
あの一夜で、新しい生命が宿っていたのだ。
アメリアは、少し迷った。
自由なゼルガディスに今この事を言ったら、絶対セイルーンに来てここにとどまってしまうだろう。
それでは、ゼルガディスが今最も願っている『元の身体に戻りたい』という願いが叶わなくなってくる。
――――ゼルガディスさんを縛りたくない…
―――――――でも、言わないわけにはいかない…
―――――――――――どうすれば…


続く

後書き☆
すいません;;
中途半端なとこで終わってしまって…
また明日できれば投稿します;;;



















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7067はじめまして!紫嵐でし。紫嵐 8/10-09:02
記事番号7002へのコメント

ぐみさん、はじめまして。
最近書き殴りに出没した紫嵐と申す者でございます。
『ANJYE』を見せていただきましたv
いやあ、ゼルアメ………イイですよね〜。
俺的にもゼルアメが一番好きなんだけど、書こうとすると姉に殺される(T_T)。
でも今度ゼルアメを書こうと思っているので、その時は見てやってください。
では、感想になっていないレスでスミマセンでした。続き楽しみにしています。
                 紫嵐 拝

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7109はじめまして!ぐみです。斉藤ぐみ E-mail 8/12-18:45
記事番号7067へのコメント

>ぐみさん、はじめまして。
こちらこそはじめまして。
>最近書き殴りに出没した紫嵐と申す者でございます。
>『ANJYE』を見せていただきましたv
ありがとうございます^^
>いやあ、ゼルアメ………イイですよね〜。
>俺的にもゼルアメが一番好きなんだけど、書こうとすると姉に殺される(T_T)。
なんでですか〜TTお姉さんゼルアメきらいなんですか??
>でも今度ゼルアメを書こうと思っているので、その時は見てやってください。
はい。ぜひ読ませていただきます!
>では、感想になっていないレスでスミマセンでした。続き楽しみにしています。
>                 紫嵐 拝
読んでいただき有難うございました〜
これからきっとずるずる続くと思うので読んでやって下さいね^^

斉藤ぐみ

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7108ANJYE 斉藤ぐみ E-mail 8/12-18:41
記事番号7002へのコメント


アメリアは一晩悩んだ挙句、やはりゼルガディスと連絡をとることにした。
前に渡したアミュレットには相手の心と会話が出きるマジックアイテムだったのだ。
アメリアは、ベットの片隅においてあるアミュレットを手に取り、強く念じた。

――――ゼルガディスさん…!!!!


青いアミュレットは輝き出す。
遠い遠い恋人に大切な事を知らせるために…



              ANJYE


ちゅんちゅん・・・
雀の鳴く声が聞こえる。
ライゼ―ル街外れの森にゼルガディスは居た。
野宿をしていたゼルガディスは、自分のマントを布団代わりにしていた。
ゼルガディスはなぜか昨日から落ち着かなかった。
胸の奥が何故かざわめく。
起きようとマントをどけ、顔を洗いに川へ行こうとした時…

――――ゼルガディスさんっ!!!!

何故か、彼女の声がした。
それと同時にベルトのあたりがやけに熱く感じた。
「??」
探ってみるとそこにあるアメリアのアミュレットが蒼く輝いていた。
そのアミュレットを見た瞬間声が聞こえた。

―――ゼルガディスさん!

またもや彼女の声が聞こえた。
ゼルガディスは変に思いながらも返事をしてみた。

「…アメリアか?」

何故か、目の前に居るわけでもないのに、彼女の顔が見えるように感じた。
とても嬉しそうに…
微笑んでいる姿が…

――ゼルガディスさん…お久しぶりです…

「ああ。ところでいったいどうしたんだ…」

―――・・・・・・
アメリアが言うのを戸惑っているように感じる…

「アメリア??」

――――・・・・すっぅ

彼女の息を吸う音が聞こえる。
何かを決心したようだ。

―――よく聞いてくださいね…

「?ああ。」

―――私の中にゼルガディスさんとの子供が出来ました…

「……なっ…!!!!!」

―――あっあの…もう三ヶ月でそのあの・・・

ゼルガディスは何かを決心したようにアメリアのアミュレットを握り締めた。

「今すぐセイルーンに行く!!!それまで少し待ってろ!!!」

ゼルガディスはそれだけ言うと、アミュレットをまた懐にしまった。



ゼルガディスに伝えたはいいものの…
はっきりいってかなり不安があった。
産む事を拒絶されてしまったらどうしよう…と…
アメリアはさっきまで声のしたアミュレットを胸に抱いた。

   

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7113ANJYE 斉藤ぐみ E-mail 8/12-21:12
記事番号7108へのコメント

アメリアに自分たちの子供が出来た事を知ったゼルガディスは急いでセイルーンに向かった。
心がざわめく。
―今までの不安はこの事だったのだろうか?
考えて、自分に聞いてみるが、答えは出ない。
三年前に、ダークスターを倒しセイルーンで分かれた時にアミュレットを預かり身体が元に戻るまで会わないと、心に決めた。
だが、時は徐々に心の中の不安や焦りを広げていった。
そして一年前、アメリアの誕生日だと言う日に一目だけ見て立ち去ろうとしたが見つかってしまい、話をしているうちに、欲情が身体を支配した…
少し見ない間とても色っぽく女らしくなったアメリア。
…あの正義オタクなところは変わっていなかったが…
歩く時、話す時、ドレスを翻して踊る時…アメリアの行動一つ一つに女の影があって・・・
そして、とても寂しそうな目をしていた。
考えたくなかったが多分自分がさせてしまっているのだと言う事に気がついたときには身体が動いた。
アメリアを欲しいと…
アメリアに、自分を感じて欲しいと…
そして自分と1つになる事で、寂しさを紛らわす事…
わがままかもしれない…自分のエゴかもしれない…
でも、冷静にはもう考えられなくて…


一夜明けてまた、セイルーンにアメリアを残して消えた。
あの悲しそうな瞳が、昨晩はなかったから…
きっとこれからも、あいつは俺が居なくても、頑張って行けると思って…



セイルーンを出てまもなくのこと…
1つの遺跡を見つけ、合成獣に関するものがないかを探した。
そしたら一冊の本があった。
その本の中には自分を作った女にいつのまにか恋をした事と、欲情にかられてその女と無理やり一晩を過ごしてしまったことが書いてあった。
そして、そのたった一晩で子供が出来た事も…
その本には…

―――あいつが俺の子供を宿し今日産んだ…しかし…その子供は…俺が合成獣のせいなのだろうか…奇形児だった…その子供を産んだ事で女は死に…
………俺はただ、あいつの事が好きだっただけなのに…
………愛することもいけなかったのか!??!
………俺の存在事体がもしかしたら間違っているのかもしれない…
・・……明日、あいつに謝りに行こう…そして、向こうで…俺は人間に…

   
そこで、本の内容は終わっていた。
ゼルガディスは、一気に自分の体温が下がった気がした。
――もしあいつに…子供が出来たら…
ゼルガディスは一番起こって欲しくない事を想像しかけて、止めた。
―――そんな簡単に子供が宿る筈が無い…
自分の中の不安をその場で消して…
本を元の場所に戻し、遺跡を後にした。



実際にそんな事が起こるなんて…
ゼルガディスは、とにかく急いでセイルーンに向かった。
彼女が、死ぬようなことになるなら…






子供はおろさせようと心に決めて…

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7120いいっすねぇ〜紫嵐 8/12-22:50
記事番号7113へのコメント

斉藤ぐみさん、いいっすねぇ〜。
アメリアは生みたくて、ゼルガディスはアメリアの事を思っておろさせたい…
結構悲劇もののゼルアメっスね。
それに比べて俺のは…(泣)
ほんっきでラブラブゼルアメ……………(T_T)
ちなみに題名、『たまにゃあ、甘えもいいもんだv』です。
良かったら見てやってくれ……
あ、そう言えばリレー小説頑張りましょう!!
順番とかも決めないといけませんね………
まあそう言う難しい事は、あとでv
では、感想になっていないようなレスをやる紫嵐でした。

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7148ANJYE 斉藤ぐみ E-mail 8/15-23:01
記事番号7113へのコメント

アメリアは夜中に一人で少し風にあたろうと、テラスに出た。
外は思ったよりも少し肌寒く、それがまたアメリアの心の不安を倍増させた。
―――あの人はまだ来ない…
この気持ちはいったいなんなのか…?
安心?不安?怯え…信頼…?
自分で自分の感情がわからない。
早く来て欲しい気持ちもあれば、そうでない気持ちも確かにあって…

しばらくテラスに居て、月を見ていたら、人の気配がして振りかえってみると…
闇が凝縮し、人の形をとった。
高位魔族の一人である、獣神官ゼロス。
ゼロスは何がおかしいのか、くすくすと笑う声が聞こえる。
「??ゼロスさん?」
アメリアが声をかけてみるが、笑いは一向に止まらなかった。
アメリアは、不審に思ったがそろそろ寒くなってきたので、部屋の中に入ろうとしたら、ゼロスに腕を掴まれ部屋に戻れなかった。
「離して下さい。お話なら部屋で聞きます。」
アメリアがそう言うにもかかわらず、ゼロスはアメリアの腕を掴んだまま、笑っている。
「?どうしたんですか?」
アメリアが再び問いかけた。
ゼロスがゆっくりと口を開いて、喉を震わした。
「面白い事になっていますね。アメリアさん。あなた今妊娠なさっていますね。」
アメリアは瞬きをしばらくして、
「そうです。それが何か?」
とまた問いかけた。
「いえいえ。なかなかこれはまた…」
と言って、ゼロスはまた笑い出した。
痺れを切らしたアメリアは、腕を振り払う。
「いったいなんだって言うんですか?!」
するとゼロスは、今度ははっきり口を動かしていった。
その一言一言が祈りのような、呪いのような区別のつかない口調で…

「あまたのお腹の子は、ゼルガディスさんが殺します。それであなたは救われる…」

アメリアは、目を真ん丸くした。
信じられるはずが無い。
このお腹の子供は間違いなく、ゼルガディスとの子供。
何故、自分の子供を殺すと言うのか??
アメリアはかろうじて言葉を喉から搾り出した。
「どうして?」
ゼロスは実に楽しそうに言った。
「どうして?…それはですね…」
ゼロスは虚空に浮いた。
闇に同化するかのように消えながら…
「あなたの命が危ないからですよ…アメリアさんが死ねば間違いなくあの方は暴走します…あの方の狂気が暴れ出して…誰も止められない…』
ゼロスは闇に消える。
虚空から声が聞こえる。
『あなたの中の赤ちゃんが生まれることはありません…どんな事があっても…』
クスクスと、まだ虚空から声がする。
アメリアの感情でも食べているのだろうか?
アメリアは、ゼロスが今までに嘘だけはつかないことを知っていた…
絶望感が体を襲った…
自分の愛する人が、これから生まれる愛すべき子を殺すと言うのだ…
しかも、赤ちゃんはどんな事をしても無事には産まれないと…ゼロスは言った…
こんな絶望的な言葉を聞かされて…
ゼルガディスを…待って居ろと言うのか…
あまりにも、過酷な事だった。
もしかしたら、まだゼロスはこの辺に居て、アメリアの感情を食べているのかもしれない。
アメリアは、とにかく自分を落ち着かせる…

―――自分の愛する人を信じなきゃ…正義じゃない…

蒼い月が雲に隠れたその時…

「やっとついたな…」







彼女の愛してやまない…
恐怖の対象…
ゼルガディスが、セイルーンシティに入った。

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7230ANJYE 斉藤ぐみ E-mail 8/31-21:46
記事番号7148へのコメント

久しぶりにネットに来ました!
ずいぶん落ちかけていますねぇ…
皆さん更新が早くて^^;
羨ましい限りです。
ではでは、続きをどうぞ!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

かつん…
かつん…

靴の音がする…

アメリアの耳に靴音が聞こえる。
あの人か…
私の…愛する…ゼルガディスさんなのだろうか?

今は草木も眠る丑みつ時
本来ならば、誰もが眠りについている。
そんな時間に、あの人以外誰が来るのか…
アメリアは椅子に座ったままその靴音の主を待った。

かつん…
かつん…
…………

靴音が止まった…
アメリアの部屋の前で…

コンコン
扉を叩く音…
扉の前に居るのは間違いなくあの愛しい人…

アメリアは自分のお腹をなでながら言った。
「入って良いですよ…」
その声が部屋に響く。
しぃんとしているその部屋に、ドアの開く音が響いた。
かちゃ
「アメリア…久しぶりだな…」
アメリアの想い人で、お腹の子の父親でもあるゼルガディスだった。
「お久しぶりですね…ゼルガディスさん…」
アメリアは言葉がうまく出なかった。
ついさっきゼロスに変な事を言われたせいかもしれないが…
「アメリア…」
ゼルガディスが、アメリアの手を握り…言った…。


「お前と俺の子供は下ろさせてもらう…」




アメリアに闇が訪れる。
愛しい人からの闇の言葉…
受け入れられない言葉…

アメリアはゼルガディスの手を解きゼルガディスの瞳をまっすぐ見ていった。
「嫌です…やです・・・私は…産みたいです…ゼルガディスさんとの子供だから…」
目尻に涙がたまりはじめる。
はァとゼルガディスがため息をついた。
「分かっている…俺だってこんな事はしたくない…!だが!!!お前が…!!!
お前が…………死ぬかもしれないのに…」
ゼルガディスはたまらなくなって片手で顔を押さえた。
「どうして?…どうして下ろさなきゃいけないんですか?!」
アメリアがゼルガディスの片方の手を掴んだ。
「教えてください…ゼルガディスさん…」
アメリアがか細い声で言った。
ゼルガディスは少しためらったが、あの遺跡で読んだ本の内容、すべてを言った。
アメリアは、感情の読み取れぬ顔で聞いていた。



「…以上だ……俺はお前に死んで欲しくない…だから……今回は…」
ゼルガディスがとても悲しそうな瞳をしているのが分かった。
自分を失ったら、ゼルガディスの支えになるものが…無くなってしまう。
だけど…自分には…
「ゼルガディスさん…でも私は産みたいんです…この子を…」
アメリアはお腹をなでながら言った。
「そうか…それなら…仕方ないな…」
ゼルガディスの瞳が冷たくなっていく感じが、アメリアには分かった。
アメリアは本能で椅子から立ちあがりゼルガディスと距離をとった。
そのすぐあとに…

ばきゃ

椅子の砕ける音がした…
「ゼルガディスさん…!!!!お願いです!やめてください!!!」
お腹に手を置いたまま言った。
「俺はお前に生きて欲しい…!!!この方法しかないんだっ!」
ゼルガディスが何かしらない呪文を唱え始めた。
アメリアはレイウイングを唱え…空に飛び立って…

「!!!!」

空にアメリアは飛び立てなかった。
それどころか力が抜けてその場に座り込んでしまった。
「な・・・?」
目の前でゼルガディスが呪文を完成させようとしていた。
アメリアは頑張って立とうと試みたが、無駄だった。
「アメリア…すぐに終わる……」
ゼルガディスが右手につどいた淡い紫色の光はアメリアに向かって突き進んだ。

「!!!!!!」

アメリアが目を瞑った。
その時…

ばぁぁぁぁんっ

ゼルガディスの魔法を消し去ったものが居た。
ゼルガディスはテラスのほうを振り返ってみた。
「誰だっ!」
テラスに居たのは見知らぬ男が一人たたずんでいた。
「白のゼルガディス少しやり方が過激だな…女性にはもっと優しくしてやるもんだ…」
その男はそう言ってすばやくアメリアの近くにいった。
「大丈夫か?」
手を差し伸べるその男の手に少し戸惑いながらも手を置いた。
「有難うございます…あなたは?」
男は一回瞳を閉じて、こう言った。

「俺は、合成獣の男と、人間の女の間に生まれた子供…イルーシェだ。白のゼルガディス…お前が行った遺跡に残されていた書物に記されていたのは…俺の両親だ…」

続く