◆−マザーズパワーは何より強し(ゼロフィリ)−れい (2001/8/14 11:43:27) No.7134
7134 | マザーズパワーは何より強し(ゼロフィリ) | れい URL | 2001/8/14 11:43:27 |
今日和、久しぶりの投稿です。 ちょっと難しかった…。 楽しんで頂ければ幸いです★ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ゼロス?」 例えでなく本当に透き通りそうな程の美しい声が響いた。 「…………こんばんはフィリアさん。…気配は殺しておいたつもりなんですけど、気付かれてしまいましたか」 人々が完全に眠りさる時刻、其処にいるのはかつて光に仕えていた存在と今でも尚魔に属す存在。 月明かりすら忘れられたかの様な闇の中、其処に存在する2人の男女の姿はえらく闇に似合っていて、そして同時にとてもアンバランスな光景―――。 「…何でしょうか?……いえ、分かっています。ヴァルを貴方達の所へ引き込む、と言うのでしょう。前貴方が言った様に」 未だうっすらと蒼く輝いている幼生体を抱えて、フィリアは真っ直ぐにゼロスを直視する。 かつての彼女なら絶対にしないであろう行動に、ゼロスはおや、と小さく呟いて目をぱちくりさせた。 「ええと…貴女、えらくイメージお変わりになられましたね、前でしたら絶対に僕の目を直視なんてされないと言うのに」 「こんな真夜中に世間話でもしに来たのですか?ならばさっさと帰って下さい」 ゼロスの言葉を無視して、フィリアはさっさと自分の言いたい事だけを言い放つと、すぐに目線を幼生体に写す。 幼生体を見る彼女は完全なる“母”の姿であり、絶えがたくなる程に美しく、そして汚し難い。 こう言う光景拝見しますと、ちょっとだけ壊したくなるんですよねぇ――― 「貴女も何だか逞しくなられましたね…まあ確かにヴァルガ…ヴァルさんの事もありますけど、僕の目的が其れだけだと本当にお思いですか?」 え?、と彼女は再び彼を見上げる。 そして、思考は完全に停止した。 「○▼*◆★!!??いやぁぁぁ!ケダモノ、生ゴミ、ゴキブリ!何するんですか!!離しなさいこのパシリ魔族っ!!」 「あのー…別に何もするつもりなんてありません(大嘘)から、そんなに大きい悲鳴をあげなくても…と言うか、その生ゴミだのゴキブリだのってのはやめて頂けません?」 どーでも良いけど目的代わってるだろ、ヴァルさらうんじゃなかったのかよ。 …つーか、ゼロス、そのフィリアさんを束縛する腕と彼女との至近距離は一体何のつもりなんだ? …ってな訳(なのか知んないけど)で、折角のシリアスな雰囲気は一気にぶち壊された。 やはりこの2人でシリアスは無理があった様だ。 「もー帰って下さいぃぃぃぃぃっ!!!!」 「だから別に何もするつもりはないんですけどぉぉぉぉぉ…っ!」 きらーんっ…。 こうして、ゼロスはめでたくお星様となりましたとさ。 彼の想いが成就するのは、多分、ず―――っと先になる事でしょう…ってゆーかないかも。 教訓:潔癖な女性を壊すには沢山の修行が必要です(謎) おひまい(逃げっ!) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あはは…何かオチてませんね。 シリアスのナレーション(?)は兎も角、ギャグだとなかなか難しくて…。 まだまだ精進せねばっ。 ではこれにて。 かしこ。 |