◆−私も詩を。−桜井 ゆかり (2001/9/8 00:08:01) No.7281 ┣良いじゃないですか、わかりやすいということは。−ザズルア (2001/9/8 15:14:20) No.7288 ┃┗そー、そーですかねー・・・。−桜井 ゆかり (2001/9/9 20:15:49) No.7301 ┣詩に染まりきったあたし(謎)−風林みつき (2001/9/9 01:12:48) No.7295 ┃┗みんなのを見て詩を書いた私(爆)−桜井 ゆかり (2001/9/9 20:33:50) No.7302 ┣もう1個詩です。−桜井 ゆかり (2001/9/9 23:09:17) No.7305 ┃┗宣言どおりな自分に拍手(待て)−風林みつき (2001/9/10 00:21:58) No.7307 ┃ ┗じゃあ、代わりに拍手(をい)−桜井 ゆかり (2001/9/10 23:03:45) No.7318 ┣久々のレスです−清川正寛 (2001/9/11 18:19:56) No.7319 ┃┗久々なんですか。−桜井 ゆかり (2001/9/12 00:34:32) No.7326 ┗闇の中の藍。−桜井 ゆかり (2001/9/15 00:14:32) No.7342 ┗新たな仲間と賭けを。−桜井 ゆかり (2001/9/15 20:49:11) No.7344
7281 | 私も詩を。 | 桜井 ゆかり E-mail URL | 2001/9/8 00:08:01 |
うぅ・・・・。詩は始めてです。 詩になっているかどうかすら不安を覚えます。 でも、読んで感想くれるとありがたきことです。 では、どうぞ。ついでに題名なんてありません。 貴方に会いたい。 貴方に会いたい。 待っているだけでは辛い。 でも、会ってしまっては貴方を引き止めてしまう。 会いに行きたい。 会いに行きたい。 だけど───邪魔をしてしまう。 それに私はむやみやたらに外には出れない。 自分の仕事を投げ出してしまった穴埋めをしなくてはならない。 空を見る。澄み切った青い空。 何処かであの人も同じ空を見上げている筈。 そう思うと、会いたいという思いは少し弱くなる。 そして、これだけを願う。 願わくば、健康で過しているようにと。 なんじゃこれは・・・(汗) 本当に詩なんでしょうか?誰だか丸分かりだし。 もう一つぐらい投稿してみようか。明日辺り。 にしても、私のツリー、早く落ちないかなー?つーか、落ちろ。 では、チャットやり中に考えたつたないものを読んで下さり、まことに感謝いたします。 では、これにして。 |
7288 | 良いじゃないですか、わかりやすいということは。 | ザズルア | 2001/9/8 15:14:20 |
記事番号7281へのコメント 桜井 ゆかりさんは No.7281「私も詩を。」で書きました。 こんにちは、桜井さん。 いいですね〜vゼルを思うアメリアの詩vv まさに遠距離恋愛の象徴v(なんか違う) >本当に詩なんでしょうか?誰だか丸分かりだし。 良いじゃないですか、わかりやすいのは。 私なんか客観的に見たら誰なのか全然わかりませんよ。(爆) >もう一つぐらい投稿してみようか。明日辺り。 投稿してください。楽しみにしていますv >では、これにして。 さよ〜なら〜。 byザズルア |
7301 | そー、そーですかねー・・・。 | 桜井 ゆかり E-mail URL | 2001/9/9 20:15:49 |
記事番号7288へのコメント ザズルアさんは No.7288「良いじゃないですか、わかりやすいということは。」で書きました。 > >桜井 ゆかりさんは No.7281「私も詩を。」で書きました。 >こんにちは、桜井さん。 こんにちわ(じゃないな・・。今の時間帯)。ザズルアさん。 前に、ぽん太朗さんのHPの投稿掲示板に書込みしてましたよね?そっちは、全部読んでました。 ゼルアメ好きの方々が増えるというのは嬉しい限りで(中略)とにかくゼルアメ支持者が増えて欲しいです。って、中略されちゃったし・・(汗) >いいですね〜vゼルを思うアメリアの詩vv ゼルガディスさん編は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書けません。 >まさに遠距離恋愛の象徴v(なんか違う) な、なにかが違うと・・・。 >>本当に詩なんでしょうか?誰だか丸分かりだし。 > >良いじゃないですか、わかりやすいのは。 >私なんか客観的に見たら誰なのか全然わかりませんよ。(爆) 分かりやすいですか。 にしても、そう言ってくれるととにかく嬉しいです。 >>もう一つぐらい投稿してみようか。明日辺り。 > >投稿してください。楽しみにしていますv って、投稿してませんね。 じゃあ、書いてみます。これから。 >>では、これにして。 > >さよ〜なら〜。 > > byザズルア まことにありがとうございました。(ぺこり) 心より御礼申し上げます。 では、桜井 ゆかりでした。 追伸、リレーの方も、一緒に頑張りましょうっ! |
7295 | 詩に染まりきったあたし(謎) | 風林みつき | 2001/9/9 01:12:48 |
記事番号7281へのコメント 桜井 ゆかりさんは No.7281「私も詩を。」で書きました。 > 珍しく、宣言通り来ました(爆)。 >うぅ・・・・。詩は始めてです。 >詩になっているかどうかすら不安を覚えます。 >でも、読んで感想くれるとありがたきことです。 >では、どうぞ。ついでに題名なんてありません。 あたしは最近詩に染まり、連載ほっぽって詩の投稿をする始末ですさね。みなさん、詩が好きでも、こーなってはいけません。 > > > > >貴方に会いたい。 > >貴方に会いたい。 ぐはぁっ(滅)!! しょっぱなから、こんな感じでクリティカル・ヒット♪ >待っているだけでは辛い。 > >でも、会ってしまっては貴方を引き止めてしまう。 > >会いに行きたい。 > >会いに行きたい。 > >だけど───邪魔をしてしまう。 会いに行けばいいじゃない、邪魔をしたっていいじゃない、そんなことを思うあたしは野暮(死語)ですさねね。はい。 >それに私はむやみやたらに外には出れない。 > >自分の仕事を投げ出してしまった穴埋めをしなくてはならない。 頑張れっ!!(何をじゃ) >空を見る。澄み切った青い空。 > >何処かであの人も同じ空を見上げている筈。 見ているさ♪ >そう思うと、会いたいという思いは少し弱くなる。 > >そして、これだけを願う。 > >願わくば、健康で過しているようにと。 健気だねぇ・・・あんた(『あんた』って・・・)。 > > > > >なんじゃこれは・・・(汗) >本当に詩なんでしょうか?誰だか丸分かりだし。 えっ!?あうっ・・・(←誰だかいまいち解ってない) ゼルアメでしょうか・・・?んでも、ゆかりんはよくゼロアメも書いてますし・・・ごめんなさい、読解力もない奴で。 >もう一つぐらい投稿してみようか。明日辺り。 待ってますー。ちゃんと当日にレス付けられるよう、頑張りますー(死)。 >にしても、私のツリー、早く落ちないかなー?つーか、落ちろ。 レスを付けておいたですさね。見てみ・・・なくてもいいです(爆)。 >では、チャットやり中に考えたつたないものを読んで下さり、まことに感謝いたします。 >では、これにして。 華麗な詩に雰囲気ぶち壊しなコメントをしてすいませんでしたさね・・・<(_ _)> ではでは。 |
7302 | みんなのを見て詩を書いた私(爆) | 桜井 ゆかり E-mail URL | 2001/9/9 20:33:50 |
記事番号7295へのコメント 風林みつきさんは No.7295「詩に染まりきったあたし(謎)」で書きました。 > >桜井 ゆかりさんは No.7281「私も詩を。」で書きました。 >> >珍しく、宣言通り来ました(爆)。 ぱちぱちぱち(拍手で迎える) >>うぅ・・・・。詩は始めてです。 >>詩になっているかどうかすら不安を覚えます。 >>でも、読んで感想くれるとありがたきことです。 >>では、どうぞ。ついでに題名なんてありません。 >あたしは最近詩に染まり、連載ほっぽって詩の投稿をする始末ですさね。みなさん、詩が好きでも、こーなってはいけません。 ん、たびんだいじょうびぃ。(言葉が変になってます/笑) >> >>貴方に会いたい。 >> >>貴方に会いたい。 >ぐはぁっ(滅)!! >しょっぱなから、こんな感じでクリティカル・ヒット♪ ダメージは一体いくつっ!!?(違うって) >>待っているだけでは辛い。 >> >>でも、会ってしまっては貴方を引き止めてしまう。 >> >>会いに行きたい。 >> >>会いに行きたい。 >> >>だけど───邪魔をしてしまう。 >会いに行けばいいじゃない、邪魔をしたっていいじゃない、そんなことを思うあたしは野暮(死語)ですさねね。はい。 あ、それは同感。 ついでに蹴りも入れてしまえ。(って、待てコラ) >>それに私はむやみやたらに外には出れない。 >> >>自分の仕事を投げ出してしまった穴埋めをしなくてはならない。 >頑張れっ!!(何をじゃ) みっきーさんの小説(笑)&私のパロ&皆さんのスレ小説(笑)。 >>空を見る。澄み切った青い空。 >> >>何処かであの人も同じ空を見上げている筈。 >見ているさ♪ 毎日見てます。暗かったら誰かが怒ってるんじゃないかなーっと思いつつ。(例えばかみなり様) >>そう思うと、会いたいという思いは少し弱くなる。 >> >>そして、これだけを願う。 >> >>願わくば、健康で過しているようにと。 >健気だねぇ・・・あんた(『あんた』って・・・)。 うんうん。(しみじみ〜) >> >>なんじゃこれは・・・(汗) >>本当に詩なんでしょうか?誰だか丸分かりだし。 >えっ!?あうっ・・・(←誰だかいまいち解ってない) >ゼルアメでしょうか・・・?んでも、ゆかりんはよくゼロアメも書いてますし・・・ごめんなさい、読解力もない奴で。 うっ。もしかしたらどちらにも当てはまるかも……。 でも、ゼルアメ──(なのかな?自分でも分からなくなってきた)を意識して書いた(筈)ので、ゼルアメでしょう!(多分) >>もう一つぐらい投稿してみようか。明日辺り。 >待ってますー。ちゃんと当日にレス付けられるよう、頑張りますー(死)。 ちゃんと言った日に投稿出来るよう頑張ります(死) >>にしても、私のツリー、早く落ちないかなー?つーか、落ちろ。 >レスを付けておいたですさね。見てみ・・・なくてもいいです(爆)。 先に見てきました。 本当に下の方のツリーを見たのは久し振りだった……。 >>では、チャットやり中に考えたつたないものを読んで下さり、まことに感謝いたします。 >>では、これにして。 >華麗な詩に雰囲気ぶち壊しなコメントをしてすいませんでしたさね・・・<(_ _)> >ではでは。 ぶち壊してませんってば! とりあえず、もう一つの方の詩はもうちょっと後で投稿します! 何故、ちょっと後ですかって?(聞いてない聞いてない) 買ってきたゲームをやりたいからです。 では、また〜。 |
7305 | もう1個詩です。 | 桜井 ゆかり E-mail URL | 2001/9/9 23:09:17 |
記事番号7281へのコメント オリジナルの詩です。 ですので、スレキャラにこんなキャラいませんので、真剣に考えないよーにご注意です。 この空の何処か。 貴方は絶対に居る。 会いたい。 会いたくない。 思いが交錯してどちらが本当の気持ちか分からない。 強く会いたいと思うのは幻? 会いたくない理由は勇気がないから? 私は一体何を望んでいるのだろう。 まるで暗い海の底に居るように。 なにをしたらいいか分からない。 だけど、私の命に代えても、 神様。これだけは叶えて欲しい。 あの人が幸せで包まれているように。 私は幸せなあの人を見ているだけでいいですから。 そしたら私は自分の気持ちを閉じ込める。 自分自身に鎖を掛けて閉じ込める。 2度と日の目を見ないように。 暗い場所に閉じ込める。 とりあえず、誰がこんな風に思ってるかは、追求しないでプリーズ。 読んだ貴方の胸にしまってください。 あぁぁぁぁっ!どーしてこんなの書こうと思ったんだろ!? 自分でも書いた理由は分かりませんので。 追求しないでプリーズ。 では、読んで下さった心優しい方々。ありがとうございました。(ぺこり) |
7307 | 宣言どおりな自分に拍手(待て) | 風林みつき | 2001/9/10 00:21:58 |
記事番号7305へのコメント こんばんはー!! 日付は変わりましたが、一応登場(短いがな)! 読ましてもらったっすー。今度のはオリ詩でしたさね。あたしはオリ詩しか書けないので何とも言えませんが・・・。 ゆかりんのどこか優しくて、どこか儚い詩にうっとり(死語)ですさねよーvvこいつめ、こいつめーっ(待て)。 ・・・あ゛、イヤ、こほん。 意味不明なレスで(いつもぢゃ)ごめんなさい。 とにかく良かったですさね!できたらまた投稿してください! ではまたっ!! シュワッチッ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・謎。 |
7318 | じゃあ、代わりに拍手(をい) | 桜井 ゆかり E-mail URL | 2001/9/10 23:03:45 |
記事番号7307へのコメント 風林みつきさんは No.7307「宣言どおりな自分に拍手(待て)」で書きました。 > >こんばんはー!! >日付は変わりましたが、一応登場(短いがな)! ぱちぱちぱち。いらっしゃいませー♪ >読ましてもらったっすー。今度のはオリ詩でしたさね。あたしはオリ詩しか書けないので何とも言えませんが・・・。 >ゆかりんのどこか優しくて、どこか儚い詩にうっとり(死語)ですさねよーvvこいつめ、こいつめーっ(待て)。 きゃー、きゃー(笑) 押されちゃったよ(ウソウソ) >・・・あ゛、イヤ、こほん。 >意味不明なレスで(いつもぢゃ)ごめんなさい。 >とにかく良かったですさね!できたらまた投稿してください! 分かりましたー! って、書いてたらやっぱりオリジナルキャラクターになってしまった・・・・。しかも、パロがないと分からないという情けないもの。 とりあえず、パロに専念中。 >ではまたっ!! > > >シュワッチッ! あー!飛んだ!とんだーvvv あ、落ちた(ごめん) > >・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・謎。 ここがよく分からない…。 謎、謎、えーっと、うーんっと……。 分かんない。 というわけで、恒例の逃げダーッシュ! ではちょ、感想ありがとうなのだー。 |
7319 | 久々のレスです | 清川正寛 | 2001/9/11 18:19:56 |
記事番号7281へのコメント 最近忙しくて、全然レスしていない私だったりします。いい加減他人の作品も評価 しないといけないだろう、という強迫観念(?)みたいなものに押されて、このレスを 書きました。 桜井 ゆかりさんは No.7281「私も詩を。」で書きました。 > > >うぅ・・・・。詩は始めてです。 >詩になっているかどうかすら不安を覚えます。 >でも、読んで感想くれるとありがたきことです。 >では、どうぞ。ついでに題名なんてありません。 > > > > > >貴方に会いたい。 > >貴方に会いたい。 > >待っているだけでは辛い。 > >でも、会ってしまっては貴方を引き止めてしまう。 > >会いに行きたい。 > >会いに行きたい。 > >だけど───邪魔をしてしまう。 > >それに私はむやみやたらに外には出れない。 > >自分の仕事を投げ出してしまった穴埋めをしなくてはならない。 > >空を見る。澄み切った青い空。 > >何処かであの人も同じ空を見上げている筈。 > >そう思うと、会いたいという思いは少し弱くなる。 > >そして、これだけを願う。 > >願わくば、健康で過しているようにと。 > > > > >なんじゃこれは・・・(汗) >本当に詩なんでしょうか?誰だか丸分かりだし。 >もう一つぐらい投稿してみようか。明日辺り。 >にしても、私のツリー、早く落ちないかなー?つーか、落ちろ。 >では、チャットやり中に考えたつたないものを読んで下さり、まことに感謝いたします。 >では、これにして。 > 全体を通して見て、平凡に見えてとっても実はとてもうまい表現が多いですね。「健康 でいてほしい、無事でいてほしい」って、男の帰りを待つ女性が絶対考えることですよ。 素直な気持ちってたいていは美しい言葉にはならないものですからね。本人にもうまく口に出せない ことですから。今も昔もかわりなく、それは言えることだと思います。 あと、これ読んだ当初は誰と誰のことだか一瞬判断に迷ったんですよ。んで、読み終わった後に、 「TRY」のエンディングでは確かに似通ったシーンがあったことを、今更ながら思い出し ました。(笑) では、Aの3書かないと・・・(汗) |
7326 | 久々なんですか。 | 桜井 ゆかり E-mail URL | 2001/9/12 00:34:32 |
記事番号7319へのコメント 清川正寛さんは No.7319「久々のレスです」で書きました。 > >最近忙しくて、全然レスしていない私だったりします。いい加減他人の作品も評価 >しないといけないだろう、という強迫観念(?)みたいなものに押されて、このレスを >書きました。 こんばんわ。レスありがとうございます。(ぺこり) なーんって言ってる場合じゃないんですよ!今! テロですよ!テロ! あぁぁっ!なんで、こんな時間にレスを返してるんだろ・・・。 >> >> >>うぅ・・・・。詩は始めてです。 >>詩になっているかどうかすら不安を覚えます。 >>でも、読んで感想くれるとありがたきことです。 >>では、どうぞ。ついでに題名なんてありません。 >> >> >> >> >> >>貴方に会いたい。 >> >>貴方に会いたい。 >> >>待っているだけでは辛い。 >> >>でも、会ってしまっては貴方を引き止めてしまう。 >> >>会いに行きたい。 >> >>会いに行きたい。 >> >>だけど───邪魔をしてしまう。 >> >>それに私はむやみやたらに外には出れない。 >> >>自分の仕事を投げ出してしまった穴埋めをしなくてはならない。 >> >>空を見る。澄み切った青い空。 >> >>何処かであの人も同じ空を見上げている筈。 >> >>そう思うと、会いたいという思いは少し弱くなる。 >> >>そして、これだけを願う。 >> >>願わくば、健康で過しているようにと。 >> >> >> >> >>なんじゃこれは・・・(汗) >>本当に詩なんでしょうか?誰だか丸分かりだし。 >>もう一つぐらい投稿してみようか。明日辺り。 >>にしても、私のツリー、早く落ちないかなー?つーか、落ちろ。 >>では、チャットやり中に考えたつたないものを読んで下さり、まことに感謝いたします。 >>では、これにして。 >> >全体を通して見て、平凡に見えてとっても実はとてもうまい表現が多いですね。「健康 >でいてほしい、無事でいてほしい」って、男の帰りを待つ女性が絶対考えることですよ。 うにゅにゅ〜〜〜(照れ&暴) (落ち着いた) そーですねー。 今、考えるとそうかもしれませんね。(全然気が付かなかった) >素直な気持ちってたいていは美しい言葉にはならないものですからね。本人にもうまく口に出せない >ことですから。今も昔もかわりなく、それは言えることだと思います。 そーですね。 (間) うみゅ・・。焦りすぎて言葉が浮かんでこない・・(汗) (間) あ、でも今も昔も変わらない美しい言葉ってなくなりつつありません? >あと、これ読んだ当初は誰と誰のことだか一瞬判断に迷ったんですよ。んで、読み終わった後に、 >「TRY」のエンディングでは確かに似通ったシーンがあったことを、今更ながら思い出し >ました。(笑) なんとなく組み合わせて、こんなこと思ってました♪という感じで書きましたからね。 と、言いつつも、私情が入ってる・・(汗) >では、Aの3書かないと・・・(汗) 頑張ってくださーい。ジラスさーん(笑) ま、ゆっくりでも良いですよ。 無理されて体壊されたら嫌ですから。 では、つたない詩にレスをつけて頂きありがとうござります。(何故訛る?) |
7342 | 闇の中の藍。 | 桜井 ゆかり E-mail URL | 2001/9/15 00:14:32 |
記事番号7281へのコメント さーて、今回の主役ちょは、なんと、ダルフ様! 実は、私のダルフ様はちょーっと、変です。 読めば分かりますけど……。(それはそうだ) オリキャラが2人(3人になるのかな?)程出て来ますが、1人の魔族の誕生って感じですね。 ま、先に読んで見てください。 「人間を一人ゲットですわ」 嬉々しながら死体の人間を石の彫刻へと変えてしまう。 これからその石の彫刻は彼女の城の一端に飾られる。 『綺麗な人間は我が城へ』。配下の者にすらそう伝えるほど、人間を飾り立てるのが大好きな存在。 長く艶やかな黒髪。蒼の瞳を持った存在。 彼女の名前は、海王(ディープ・シー)ダルフィン。この世界の魔王、シャブラニグドゥの5人の腹心のうちの一人である。 闇の中の藍。 「ゼロス。ダルの奴は何処へ行った?」 玉座にどっしりと座り込む金髪の女性。 何処か男性のようにがっちりしたイメージが離れない女性。 「また、趣味を実現する為に人間の世界に足を運んだかと…」 隣でニコニコした笑顔を困った顔に変化させ、報告する紫のおかっぱ頭。 「そうか。あの実験も進んでいない状態で、か」 頬杖を付きながら少し怒気を含んだ口調で言い返す。 ビクリと身を固くする。 「まぁ、いい。そのうち帰ってくるだろう」 力を抜いて身を固くした自分の部下を見下ろす。 彼女は魔王の腹心である獣王(グレーター・ビースト)ゼラス=メタリオム。 「感謝しろ。ゼロス。お前と同等の部下が誕生するぞ」 そう。あの実験さえ成功すればゼロスと同じくらいの力を持つ部下が誕生する。 腹心を抜いた高位魔族の中で一番の力を持つ魔族。それが、ゼラス=メタリオムの力を受け継いだゼロス。 「僕と同じ位の…ですか。それは楽しみです」 周りに同じ位の力を持つ魔族が存在しなくて退屈していたところだったゼロスは、妙にわくわくした。 「人間のコレクションがまた増えましたわ。 これも一重にわたくしの努力の成果ですわね」 ダルフィンがいつものドレス姿のままゆっくりと街の中を歩いていた。 貧民の差が激しいこの街で、ドレスのまま動くのはあまり良くないが、ダルフィンにしてはあまり気にしない事なのでそのまま歩いていた。 と、その時。 ドンッ! ぶつかってくる少女が一人。ダルフィンに思いっきりぶつかり、尻餅を付いた。 服装がボロボロなところを見て、あまり裕福な家の娘だとは思い浮かばなかった。 「大丈夫ですの?ほら」 スッと手を差し出す。だが、バシッ!と叩かれ、拒否された。 少女はすぐに立ち上がり、ダルフィンを見上げた。 「同情なんか要らないんだからっ!アンタ、上流の人でしょ?こんなところに居たらスリに遭うよ。忠告したんだから」 何故か相づちも打つことが出来なかった。 大きく、生の気に満ちたあの澄んだ藍の瞳に吸い込まれそうになってそれを抑えるだけで精一杯だった。 そして、気が付いたら走って去っていってしまっていた。 コレクションに加えたいと思いながらも、このまま暮させてやりたいという思いも残った。 不可解な感情を慣らしながら、アストラルからあの少女の行動を見守る事にした。なんだか、新しい玩具を見つけたみたいに面白い日々が続いた。 「退いて!退かないと怪我するよ?」 何処から持ってきたのか分からないイスを持ち上げ、人を退け憩いの場ともなっている広場に置いた。 「なんだね?君は。ここは憩いの────」 「五月蝿い。クソジジイ!ここは憩いの場所なんだろ? だったら誰がいようが文句はないよな?」 何処かのお偉いさんのような人の文句を蹴散らし、どっしりと持ってきたイスに座り込む。 その根性とあの偉いさんの額に青筋を立てた言葉にアストラルから拍手を贈った。 「ほぉら、お前達。存分に遊ぶがいいよ。 なんたってここは憩いの広場なんだ。誰が居たって許される場所なんだよ」 外見から見れば長い髪が上品なイメージを見せるが、中身は正反対。 口は悪く、そして、誰でも言い包めてしまうその言葉。行動力。同い年位の子供達のリーダーのような存在。 ダルフィンはもう一度近くで見てみたくなってアストラルから人間の世界に舞い降りた。 広場に足を踏み入れ、あの少女のところへと向かう。すると、その途中でボールが足にぶつかった。 「あ、ごめん」 反射的に身を屈めて拾ったボールを手に立ち上がろうとした瞬間、丁度同じ目線の高さに少女の瞳があった。 「あぁっ!この前のぶつかった人!?」 「あら。そうですわね。貴方のボールでしょう?」 今、会ったばかり。とばかりの口振りでダルフィンは少女と話す。 ボールを渡すと、群がっている子供達にボールを渡し、少女とダルフィンは近くのベンチに座り込んだ。 「ここの街の人だったとは知らなかったよ」 一言目はそれ。ダルフィンは笑ったように見せかけ、言葉を紡いだ。 「私は只、旅の途中で寄っただけの事。少しの間、この街に滞在しているだけですわ」 「旅!?そんなカッコで旅して大丈夫?」 言葉の選択を間違ったと今、後悔した。 ダルフィンの着けている飾りは高級なモノばかり。盗賊に狙われる可能性も高い。 大丈夫などと答えれば、盗賊をなぎ倒してるんだ。とか、返ってくる。 そこで、ピーンと頭の中に良い言葉が思い付いた。 「大丈夫ですわ。お供の魔道士さんが頑張ってくれていますので」 「へー。ねぇ、旅って楽しい?」 「どうして?」 「あたし、ここにいてもつまんないから。 ねぇ、連れていってくれない!?ここから連れ出さない?あたしの事。えーっと…」 「ダルですわ」 自己紹介してなく、名前の事で悩む少女を見て、すかさず偽名を考え答えた。 「ダルッ!お願い。ここから連れ出して。 あたしはフィンダルスッ!お願い」 「あの子供達をここに残して自分だけ去るの?」 尤もな事を言って関心を逸らさせる。 思惑通りにフィンは稲妻が走ったかのように目を見開いた。 「もう、お願いなんてしないよ。只、言ってみたかっただけ。 気にしないで」 勢いを付けて、ベンチから飛ぶ。 スタッと着地してから振り向きダルフィンに笑顔を向け、一言言った。 「さよなら」 どういう意味でその言葉が紡がれたのか分からなかった。 また、会いましょう。の意味なのか。 もう2度と会いたくない。という意味なのか。 それとも、もう会えない。の意味なのか。 「あたしも混ぜろっ!」 笑顔で子供の中に飛び込んでいく姿を見受けながら、ダルフィンは広場から出て、アストラルでの様子見に戻ってきた。 寝静まる夜。 日付が次の日に変わった直後、事件は起きた。 子供が住んで居る家屋に火が放たれた。 今日は貧民の一掃の日だったのだろう。 それをフィンは知っていたから逃げたかったのだろう。この街から。 だけど、取り巻きを置いていけない。フィンは自ら死を選んだ。 「きゃぁぁぁぁっ!!」 「助け…助けて……っ!」 死に直面しそうになった人間が出す負の感情は極上だが、ダルフィンには感じられなかった。 「あーあ。この人間達はお終いよ」 横で小さな海王神官(プリースト)が街の様子を見てそれだけ言った。 「ほらっ!そっちに逃げるんじゃないっ! 慌てるな。慌てるんじゃないよっ!憩いの広場に逃げるようにして、街の外へと逃げるんだ!早くっ! 荷物なんか持ってくな!反って邪魔になるっ!」 一人、迅速な指揮を取っているのはフィン。 全員が逃げ出した事を確認してからフィンは動き出した。 まるで、もう自分が死んでもいいような覚悟をしている人間に見えてしまう。 憩いの広場まで逃げるまでに何回、人間に阻まれただろう? 彼女は全て払い除けて進んでいる。 だが、長くは続かなかった。 限界に近付いてきて、息も上がってきた。 「みんなっ!早く逃げろっ! あたしはここを死守する!あんたらは早く逃げるんだ!逃げて、助かるんだっ!」 必死の声に全員が頷き、フィン一人を置いて逃げる。 一人に蹴り、2人目を倒し、3人目は押しのけ。 まだ居た残党に後ろから───刺された。 どっ。と嫌な音を立てて倒れる。口から血を流しながら一人の名前を呟いて逝った。 「…ダ…ル……。さよう…な…ら……」 「残りも殺すんだ」 ここに居た人間達が消えたと同時にアストラルから姿を現わしたダルフィン。 もう、息は吹き返しはしないが、ダルフィンは傷を治した。 「貴方、馬鹿だよ…」 そう呟いて、ある場所へと向った。 自分の城にある自分の玉座の後ろ。そこにフィンの石像を飾った。 一番のお気に入り。 「ミルグラン。ゼラスを呼んできて頂戴」 「ハイよ」 短い返事をしてその場所から消える。 そして数分後、ゼラスが部下ゼロスを連れてダルフィンの城を訪れた。 「相変わらずの石像の数々だな」 皮肉そうに呟くゼラス。 だけど、ダルフィンの耳には届いてはいなかった。 「あの実験始めますわ。力を貸して」 短い言葉で言った台詞はそれだけ。 ゼラスはようやくやる気が起きてくれて少々嬉しかった。 「この子をモデルにして欲しいの」 「ほう。これはまた面白い娘を見つけたものだ。ダル」 「そんな事は良いわ!早く実験をはじめます」 一刻も早く蘇らせてあげたい。別の人物になってしまうけど、それでも、その姿が蘇るのなら。 2人は手を翳し、それぞれの力を送り始める。 そして、アストラルの姿になり、人間の姿に変わった後、2人は送り続けていた力を中断した。 「目を開けて」 すぅっと目を開ける新たな存在。 「私…は、なんという名前?」 「フィンダルス。私達の変わりをしてもらう魔族だから獣海代理(エージェント)フィンダルス」 「獣海代理(エージェント)フィンダルス…。私はフィンダルス」 自分の名前を何度も何度も繰り返すフィン。 これが魔族としてのフィンダルスの生まれだった。 「う〜ん…。 長い髪に私と同じ顔立ち。服はボロボロだけど、何処か私に似てますわ」 「どうしたの?フィンダルス」 「えっ!?いえ、ほら、ダルフ様の後ろの石像。何処となく私に似ているなーっと思いましただけですわ。 いえっ!ダルフ様のお気に入りに私が欠片も似ている筈はありませんわ!」 「いいの。これはフィンダルス、貴方の前世よ」 「私の…前世ですの?」 「そう。一番のお気に入りの前世。 フィンダルス。暇そうだから命令を与えるわ。少しの間世界を見て来なさい」 「それが命令ですの?」 「そう。命令。 今、叶えてあげるわ。願いを」 「良くわかりませんが、命令とあらばこのフィンダルス。命を掛けて全うしてみせますわ!」 ──あたし幸せだよ。ダル。ダルのおかげだね。 ──あたしはフィンダルス。今のあたしは獣海神官フィンダルス。 ──前世は捨てたと同じ。新たな人生をくれて、ありがとう。ダル。 命令をやり遂げる為に自分の杖に掴まったフィンダルスの背中はそう語っていた。 何処かに人間としてのフィンダルスの意志があるのだろうか? それは、本人のみが知っている。 さて、このフィンダルスというキャラクターの事をリレー(小説が書込まれる)の前に知って欲しかったんです。 一応出てくるキャラクターの一人になったので。 これが昔ならば、今はなにをやっている? というご質問をお持ちの人。 実はそれがあるんですねー。 だから、今からこのツリーに投稿します。やっぱり、オリキャラが一人(2人?)付きますが。 でも、少しだけ直してから。 |
7344 | 新たな仲間と賭けを。 | 桜井 ゆかり E-mail URL | 2001/9/15 20:49:11 |
記事番号7342へのコメント とりあえず、前書きはなし。どうぞ〜。 新たな仲間と賭けを。 ムスッ。 ムスッ!ムカムカムカムカムカ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ニコニコニコニコ。 ヘミャラァ。 5人組の一行が全員違う顔で歩いている。街とかだったら異常な程の反応を受けただろうが、ここは人の少ない街道。だからそんな事は起こらない。 1人は黒く艶やかな髪の持ち主で、肩より少し短く、切り揃えてある。瞳は蒼。白の法衣を着ていることから見ても巫女だろう。 幼さが残る顔はムスッと怒り顔のままで、何処となく殺気まで感じる。 「・・・火炎球(ファイヤー・ボール)」 ドガァァァァンッ! たった今、魔法を放ったのは20歳くらいの女性。黒髪の少女よりも短く切り揃えられた緋色の髪。鋭い瞳の色は髪の毛と同じ緋色。指先まで隠れる上衣。下衣は長いスカートで、何処から見ても巫女や魔道士には見えない。賢者。その言葉が一番しっくりくる。だけど実際はたった13歳の子供で現代の五賢者の1人。・・・今は怒りで我を忘れて暴走中。 ずっと黙ったままの白ずくめの青年はフードを被り、後ろを絶対に振り向かないようにしていた。事実、後ろに居る2人には絶対に関わり合いにはなりたくなかったのだから。 腰にさしたブロード・ソードから見て、魔法剣士という4文字が浮かぶ。彼はこの世界で10本の指に入るほどの実力者なのだ。 「いやぁ。まさかこんな形で決着がつくとは思いませんでしたよ」 「だね。私も思ってなかったですわ♪」 ニコニコと歩いている方は紫のおかっぱ頭で、瞳は閉じていて分からない。着ている服は黒の神官服。手には赤い珠の付いた錫杖。 笑い過ぎで顔のラインが思いっきりずれながらも、おかっぱ頭の青年と話している15ぐらいの少女。髪の毛の色は黒で、長い髪を全て左に寄せてゴムで止めている。大きく丸い瞳の色は藍。服は上衣だけ長袖の神官服で、下衣は短いスカート。元は神官服で出来ているらしく、生地も模様も同じ。 どうしてこんなにも表情が違うかというと──ちゃんと訳があった。 それは1日前に遡る。 ブレイナルド公国という国の波乱を納めた一行が次に向かうあてもなくぶらぶらと歩いていた。実際に、的確に言えば、なんの情報も無くなりどうしようかと迷っていた。 「おい、ゼロス。なにか情報はないのか?」 睨みを効かせて言う青年の台詞に、おかっぱ頭──ゼロスはいつもの笑顔のままで答える。 「なーんにもありません。あったらすぐにでも貴方にに教えているでしょう?」 その答えに、ぐっとうめき声をあげる。 このゼロスの持ってくる情報に嘘はない。だけど、時にふざけて言ってくるときもある。「降魔戦争前のアイテムです」と言って探させたモノは嘘発見器。確かに“降魔戦争前”のアイテムだったのだから。 「あっても上司様に言うのを止められている──という方が適確ではないのですか?」 横からのツッコミの声に今度はゼロスがうめき声をあげた。どうやら図星らしい。 「ゼロスさん!そんなの正義じゃないですぅ。ちゃんと話してくださいよ」 黒髪の少女に言われて、トドメのように暗くなってしまうゼロス。流石に最後の一撃はきつかったようで立ち直れなく、地面に「の」の字を書いている。 「きちんと言わないお前が悪いんだ」 と、もう一撃。 「まぁ、こんなゼロス様などほっておいて、アメリア様、お兄ちゃん。何処へ向かいます?次ぎ」 「とりあえず、セイルーンでも戻りましょうか?ねぇ、マティリナスさん」 と、黒髪の少女──アメリアが意見を出す。 アメリアは見た目では普通の女の子なのだが、実はセイルーンの正当なる後継者の1人。つまりはお姫様なのだ。 そして、尋ねられた緋色の髪を持つ女性(本当は少女ね)マティリナスが答えを返した。 「私に言われましても。ですが、原点に戻ってみるというのも一つの手かもしれません。あの村へ行ってみます?」 「グランヒルト・・・か?」 「そこ以外にどんな原点が在るのです?」 きっぱりと返されてしまった言葉に、彼は深いため息を吐いた。 グランヒルト村。それは2人の原点となった村。嫌な思い出ばかりあって2人が極力避けて通ってきたが、戻ればなにか良い事もあるかもしれない。 「行ってみましょ。ゼルガディスさんっ! 灯台下暗しって言葉があるんです!私はマティリナスさんの考えに賛成しますっ!」 うるうるの瞳が青年──ゼルガディスへと向けられる。こうなってはゼルガディスが対抗する術は全部無くなる。 深くため息を吐き、ゼルガディスはマティリナスを睨んだ。グランヒルト村へと行く原因を作った奴を。 だが、マティリナスはすぐに顔を背け、ゼルガディスを見ないようにした。 「さぁ。出発しましょ─────」 「ゼルガディス様────っ!お待ちになって下さいませ────っ!!」 アメリアの威勢のいい声を遮ったのはその場に居たものではなく、こちらへ向って走ってくる1人の少女から発せられたもの。 ゼロスは暗い雰囲気から一気に脱出して「何やら面白いことになりましたねぇ」と小声で呟き、ゼルガディスを見た。 「誰?」 と、マティリナス。これが普通の反応だろうが、何処か怒りが滲み出ている。 彼女にしてみれば、知らない奴がいきなり現れた。というところなのだろう。 「どなたですか?」 アメリアに関しては、まったく気にしていない口調で走ってきた女性を見ているだけ。 少しは感情見せてあげればいいのに。 「お前は、フィンダルス!どうしてこんなところに居る!?」 ゼルガディスの怒りの声。彼がここまで感情を現わしているのは珍しい。 そんな声を気にしていないかのように、走ってきた少女フィンはくるりと1回転して一行に、いや、ゼルガディスに言った。 「私も旅の一行に混ぜて下さいませっ!」 「あー、美味しいですわ。この食べ物美味しいですねー」 結局あの後断りきれず、一行に付いて来たフィン。 街での食事の時にゼルガディスたちは目を丸くして現実に起こっていることを否定しようとした。 フィンが食べている量は、ブレイナルドの波乱を止めたときに一緒に居た仲間2人組と同じぐらい、それ以上食べている。しかも、 「すみません。こちらのおかわり下さいませ──」 まだ食べている。あの2人組の胃袋を合わせたぐらいの胃袋を持っているのではないかと疑ってしまうほど。 「フィ、フィンさん。それ以上食べるのは感心出来ないと・・・」 言いながらひそひそ話をするようにゼロスがフィンになにかを言う。他の人には聞こえないくらいの声で。 「ふへぇいっ!や、止めさせて貰いますっ!!」 ゼロスがなにを言ったかは分からない。が、フィンは今まで動かしていた手と口の動きを咄嗟に止めた。 その反応に一番気になったのがやはりゼルガディス。 「おい。なにを言ったんだ?」 「そ・れ・は─────」 「秘密です。なんて言うなよ」 「じゃあ、企業秘密です♪」 ただ、企業をつけただけやんか・・・。 「しかし、どうして付いて来た?フィンダルス」 次のゼロスの言葉を想定していたのだろう。とっととさきへと話は進んでいる。 「フィンダルスはお止めになって下さいませ、ゼルガディス様。フィンで結構です。 後、付いて来た理由は簡単。私、ゼルガディス様を好きになったみたいなので付いて来ました!」 ぶっ! その言葉の直後、ゼルガディス、マティリナス、ゼロスの3人が飲んでいた飲みものを同時に吹き出した。 只1人何ともなく黙黙とご飯を食べていくアメリア。 「フィ、フィンさんっ!なななななんてことをっ!あの方に知られたらただじゃ済みませんよっ!!」 何故アンタが焦る?ゼロス。そうツッコミたくなるのを堪えて、ゼルガディスはフィンに向って言う。 「人の気持ちも考えろ。気持ちを押し付けてどうなる」 普通ならばここでぐさぐさと頭になにかが突き刺さるのだが、フィンはそう簡単にやられるほど弱い奴ではない。 反対に目を輝かせて、 「きゃーっ!私はそういうところが気に入ったのですわ。だから、そう簡単に諦めたりしませんわ♪」 ぶりぶりのポーズを取る。微妙に似合っていたりする。 「ちょっと。なにいい気になっているのです?お兄ちゃんの心は決まっているのです。貴方の入る隙などありません」 「そ、そうなんですの?ゼルガディス様・・・」 「あ、いや、その・・・・・・」 冷汗を流しながら動揺する。その真意は、フィンの言葉に動揺しているわけではない。そういう言葉をすぐ横の人物に聞かれたことと、それを聞いて動揺していないことに対して少しショックを受けて言葉が出なくなっている。 「あの、ですね。話すのはいいんですが、もう少し小さな声で話した方がいいと思います。」 と言って席を立ち、アメリアは注目の的から離れていった。 そして、注目の的であるゼルガディス、フィン、マティリナスの3人はハッとして周りを見渡すといろいろなやじが飛んでくる。 “続けろー”“三角関係のもつれか?”“いんや。近くにもう一人娘っこが居ったから四角関係と見た”といろいろと言っている人たち。 たく。一体何処からそんなもんが浮かび上がってくるんだか。そう思いながらもこの場をどうするか真剣に考えるゼルガディス。 「あらら。アメリア様怒らせたようですね。で、貴方の本当の目的はなに?」 「さぁ。なんのことですの?」 「食えない人」 「美味しく頂かれちゃあ困るから」 1人考え込んでいる人を抜かして話し合っている2人。どうやっても一触即発は避けられそうもない。 そんな時、ゼロスがフィンを引っ張り外へと連れ出した。誰も付いて来ていないかどうかを確認してから口を開いた。 「フィンさん。流石にあの2人の血を継いでるだけあって性格が歪んでいますが、天罰、いやいや、お怒りが降ってきますよ」 「そんなの勝手にすればいいじゃありませんの。私も自由に生きたいのです。ゼラス様とダルフ様にでも言っておいて下さいませ。あれは失敗作だって。ゼロスお兄様」 さっきまでの性格は何処へ行ったのやら。そう思う方は間違いです。こちらが本当の口調と性格。 「なーんて、言うと思いましたの。このバカお兄様。今回はお兄様を助ける為にこちらに派遣されたのですわ。これもゼラス様の命令なのですの」 「です、よね。あんな性格の悪い人は負の感情もお腹を壊すぐらいにマズイものですからねぇ」 「あら?本気って言ったらゼロスお兄様は喜ぶんでしょう? で・も、有り得ませんわ。それに、恋を応援するつもりは全然ないですの」 「じゃあ、賭けでもしましょうか?」 「賭け?」 いつも閉じている瞳を開きながら言うゼロスの台詞に本気を感じ取ったのだろう。すぐに聞き返す。が、余計な言葉までも付く。 「不運でまったくと言っていいほどツキが向かなくて、挙げ句の果ては「いいことあるよ」って書いてある看板見て、興味でコインを投げいれて頭に鐘が降ってくる始末。そんな魔族が賭けですの? 兄の運まで全て吸収してしまったんじゃないか。と言われるほどの運の持ち主のあたしと賭け?誤った真似はしない方が身のためになりますわ」 ぐさぐさと突き刺さる言葉。ゼロスは少しひくひくとこめかみを引き攣らせ、耐える。そして、耐え切ったところで言葉を発した。 「賭けは簡単です。あの甲斐性なしのゼルガディスさんが貴方に好きな人の名前を告白することが出来るか。です。期限は4時間。 どうです?簡単でしょう?」 「ふーん。で、負けた方はどうなるのですの?土下座?それともこの場所から消える?」 「自分で決めていいですよ。僕はあの一行から離れてあげますよ」 「じゃあ、私は正体をばらしますわ。それでいいでしょう?」 真剣な瞳と瞳のぶつかり合い。 にやりとゼロスが不敵な笑いをする。 フィンはそれに対抗するように笑いかえした。 これから2人の真剣勝負が始まった。いや、1人、かもしれない。 タイムリミットまであと3時間30分。 「ゼルガディス様───っ!お茶にしませんか?」 「いや。魔道書の解読をするからいらん」 「え──っ!じゃあ、私にもその魔道書見せて下さいませ。一応古代文字ぐらいならば読めます」 すぐに断られてしまったが、なんとか食いつこうと努力をする。彼は魔道書を読み始めると寝るのを惜しむぐらい熱中するらしく、読んでいる最中は誰に呼びかけられても返事も出来ないらしい。 「古代文字?じゃあ、これを読めるか?」 ──やったっ! 内心ガッツポーズを決めているフィン。そんな心を知らないで、彼は本をフィンへと見せる。 書いてあるのは確かに古代文字。だけど───読めない。 ──え、えっ?わ、分からないなんて……勉強不足───っ!? 「お前は巫女じゃないだろう?ここに書かれているのは巫女しか読めない難解な古代文字だ。ほら。さっさと出てけ」 ぺい。そんな風に部屋から出される。 部屋から追い出されて数秒、思考が停止していた。なにがあったのか自分でも分からなくなって混乱していた。 「やっぱり賭けは僕の勝ちのようですねぇ」 何時の間にかフィンの横に立っていたゼロスの言葉。フィンは停止していた思考がゼロスの声で蘇り、反論をする。 「な、なによっ!まだ始まったばかりじゃないですの! 見てらっしゃいませっ!」 タイムリミットまであと3時間と15分。 「はぁ?お兄ちゃんの好きな人を教えろ!?」 宿屋の一階、酒場になっている場所でマティリナスの素っ頓狂な声が上がった。 フィンの頭は切り替えが早い。その為にすぐに次の作戦を思い浮かんだ。なずけて『先に弱点を調べて揺すってしまえ大作戦ですわ』。 見るからに殆ど弱点などなさそうに見えるが、好きな人が居るのならばそれが弱点となる。人間の弱い部分の1つ。 「そう。皆さんは知っているみたいなのに私だけ知らないなんて嫌ですの。それで、誰なんですの?」 「…………行動みてて普通は気が付くと思いますけど?もしかしてフィン様って鈍感なのですか?」 ──鈍感っ……! 頭の上にその2文字がどんっ!と落ちてくる。 「それに、私が教えては私がお兄ちゃんにどんな目にあわされるか……想像しただけで恐くなりますので」 この辺の言葉はフィンには聞こえてはいない。頭の上に乗っかっている2文字が重くてこちらへと復帰出来ない。 「あぁ。でも、これくらいならば教えられます。私とお兄ちゃんは血が繋がってません。だって、私が養女だから」 その後も一人ぺらぺらと喋り続けるマティリナス。あれ?私ってこんなにお喋りだったっけ?と自分で考えるほど。 「あのぉ、マティリナスさん?」 その途中でひょっこりと顔を出すゼロス。ビクッ!と体を震わせ、後ろを見る。 「ぜ、ゼロス様……っ!う、後ろから声を掛けるの止めてもらえませんでしょうか?」 「いやぁ、面白いモノが見れましたねぇ。マティリナスさんがこれほどまでお喋りな方だったとは。知りませんでしたよ♪」 本当に心の底から面白いと感じたのだろう。少し笑っている。 でも、マティリナスとして怒りの感情が湧き起こってこない。この場合普通ならばマティリナスが切れて大暴れする筈なのだが、少し笑いながら言った。 「確かに昔はお喋りでした。今では考えられないことですけど」 滅多に表情など見せないマティリナスだが、フィンになにか共通するモノでも感じたのだろう。だから、口が勝手に動いてしまった。と、そんなところなのだろう。 「余程、共感出来るなにかがあったようですね」 「……そう……なのでしょうか? 自分で取った行動なのに自分自身が分かっていないなんて変」 「僕にも分かりませんよ。魔族ですから。人間ではありませんから。お自分でお考えになって下さい」 それもそうです。と納得して彼女は自分の部屋へと戻る。 そして、その場所に残ったのはゼロスとフィンのみ。 「ど、鈍感……」 「あのー。フィンさん?大丈夫ですか?」 はっ!ゼロスの声で目が覚めたように一瞬体を震わせた。 「わ、私、今までなにを!?」 今までのマティリナスのお喋りの内容すら覚えてはいない。まるで、意識が飛んでいたかのように。 「もう、止めますか?この賭け」 優しく言ってくるゼロスに対して、怒りが込み上げてくる。 「だ・れ・が、止めると言いましたの?私は、ゼロスお兄様に負けるのは絶対にい・やですわ。 それにです、私の任務を遂行出来ませんもの。絶対に勝たさせて頂きますわ!」 ビシッとゼロスを指差して、外へと走り去る。 ゼロスはそれを曖昧な表情で見つめ、ゴガァン!天井から降ってきた金だらいに頭をぶつけた。 アストラルコーティングでもされていたのだろう。ゼロスは頭を摩りながら「痛い」と口にする。その時、目の前にヒラヒラと落ちてくる一枚の紙を発見した。 そこにはこう書かれていたのだった。 『ゼロスお兄様のアホー!バカー!この運無し!』 タイムリミットまであと2時間40分。 どうしようか? フィンはこれからの作戦に悩んでいた。 ゼルガディス自身に聞いてもハッキリ言って時間の無駄。なにか弱点を突っついて聞くしか方法がない。 だけど、その弱点すら分からない。 いじめついでにゼロスに当たってきたけど、これじゃあ私が賭けに負ける。 「ちぃっですの。ゼロスお兄様、謀りましたのね」 きっと、いつも私に運負けしていることが悔しくて!根拠はない。だけど、そんな気がした。 いや、それで納得させる為、だろう。なんとなくこの一行の中に混じっていたい気持ち、とでも言うのだろうか?それを分かってしまった。本当になんとなく、だけど。 人間というのはよく分からないもの。だけど、面白い。いろんな感情が入り交じっていて、美味しくいただけると同時に時々攻撃まで飛んでくるらしいが。 「……お兄様が気に入っているのならば私も……旅してもあのお方達は怒らない……ですわよね」 連れ戻しに来たのが本来の理由。だけど、生き生きしている兄を見て一緒に旅をしてみたいと思った。自分を創ってくれた上司2人には申し訳がない。だけど、考えが変わってしまった。 「賭けに負けても、大丈夫ですわよね?皆さん受け入れてくれますわよね?」 あたしが魔族……でも。ゼロスお兄様が居るんですもの。大丈夫ですわよね。 まるでなにかを唱えるようにそれだけを只考えた。 大丈夫。なに考えてるか分からないゼルガディス=グレイワーズ。 いつも冷静で感情を殆ど見せない賢者、シャーリック=イルード=マティリナス。 いつも明るく、前向きな姫様。アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。 そして、一応はあたしのお兄様ゼロス。 絶対に大丈夫。きっと受け入れてくれるよね。 2時間、彼女は一人で考えた。もう、ゼロスに勝とうなどとは考えなくなっていた。人間と旅がしてみたいと思うようになってきたのだから。 「さぁ、フィンさん。あと40分ぐらいで約束の時間、ですが?」 外で風に当たりながら考えをまとめていたとき、夜の闇から分離するように出てくるゼロス。 周りは暗くなっており、この時間帯に風に当たる人物などそうそう見受けられない。この2人以外は。 「ねぇ、お兄様。賭けのときに、“一行に加わってはいけない”なんて言いませんでしたわよね?」 前を向いたままで質問をしてみる。あまり正面を見て答えを聞きたくなかったから顔を向けないで聞いた。 「加わりたいんですか!?まさか、とは思いますが……」 「うん。その、まさかですわ。面白そうだから加わりたいのです」 こんな言葉を予想していなかったのか、ゼロスのいつも閉じられている目が見開かれる。 「やっぱり可笑しいですわね。一応は魔族ですし、混血種ですの」 ある実験の第一成果がフィンダルスの誕生だった。 海王ダルフィンと獣王ゼラス=メタリオムとの力の混血で創られた存在。同じ力を持つ魔族すら創ることは不可能になってきたので、力を合わせて創った場合はどうなるだろう? その実験の結果がこのフィンダルス。ゼロス並の力と桁外れの運動能力。そう簡単にアストラル・サイドへと移動することは出来ないが、逃げ回ることについては超一流。 だけど、欠点だって存在する。その混血故に時々体の自由が効かなくなる。互いの力が反発し合ってしまう。その時は、休んでいるしかない。じっと、体が動くようになるまでの何週間もの時間を無駄に浪費しなくてはいけない。 「ですが、そんなにアストラル・サイドへと往来出来ない貴方にとっては、動けない日はどうするおつもりです?アメリアさん達のお荷物になるわけにはいきませんよ」 慌てる気配などなく、まるでこの言葉への答えを用意していたように紡ぎ出す言葉。 「その時は、帰りますわ。ゼラス様かダルフ様のところに」 ゼロスお兄様の力で。と最後にボソッと追加する。 ゼロスはその提案に素っ頓狂な声を上げ、反対したのは言うまでもない。 「……皆様、お話があるのですが宜しいでしょうか?」 ゼルガディス、アメリア、マティリナス。3人の静かな夕食時。外から入ってきて、迷わずここのテーブルへと向かったのはフィン一人。ゼロスはアストラル・サイドから楽しく見守っている。 「話、は良いのですが、座ったらいかがです?立ち話というものはあまりよいものではありませんから」 食べながら話をしましょう。と言いながら席を指し、メニューを手に持った。 マティリナスの進められるがままにフィンはイスに座り、メニューを貰う。だが、頼んだりはしない。食べても別にお腹が膨れるわけでもなく、無駄のようなモノだから。 「それで、なんの話ですか?」 興味があるのか。アメリアは目を輝かせて聞いてくる。 この興味を指し示す顔がすぐに崩れることになるのはフィンがよく知っている。それを考えると極上の食事になりうる。 ここで、彼女はゼロスの行動が分かった気がした。この賭けの真意は食事なのだ。絶対にフィンは勝てないと悟っての賭け。それよりも目的はこの食事にあったのだ。 「私の正体をお教えしますわ。それで、です。私をこの旅に参加させては頂けないでしょうか?どんな正体を持っていたとしても……。 もっ、もちろん、私の正体を教える代償だ。などとは言いません!ある写本の在処をお教えします!」 立ったりはしないものの、興奮しながら言う。その為にどんどんと早口になっている。 「どんな正体って。いくら等価交換の要求を飲んだとしても、正体によっては自分を旅の仲間から外すかもしれない。だからそう言っているのでしょう?」 ごくりと息を飲む音がフィンの頭に直接響く気がした。 そこへ助け船とばかりにアメリアの陽気な声が話に加わってきた。 「でも、私はいいですよ。前例に人魔という人が居ましたから。ね、ゼルガディスさん」 コピーレゾを倒し、ブルムグン、ザングルス、スポット(ディルギア)と黒幕シルフィ−ルの策略を蹴り飛ばした後に4人は別れた。 ゼルガディスは何故かアメリアをセイルーンへ送ると申し出た。そして、2人組と別れた数分後、奇妙な出会いで人魔の女性と出会い、セイルーンまで旅を共にした記憶があるだけにあまり気にはしないアメリア。 「ああ。あの家出してきて俺に体当たりしてきた奴か」 見た目は俺と変わらんのに24の奴だな。と皮肉そうに付け加える。 まぁ、そんな人魔さんの話はまた今度の機会として、フィンが強気の口調で話をすぐさま戻した。 「そんな事はどうでもいいですの!私の話を聞いて下さいませっ! 私を仲間にして欲しいのですわ!本当に写本の場所も教えます!私は、私ははあのゼロスの妹ですのよ?嘘は絶対につきません……あ……」 怒りに身を任せてぽろりと出てしまった発言。慌てて口を抑えるものの、出てしまった言葉を撤回することは不可能。 「……ゼロスの妹…?」 今まで冷静にしていたゼルガディスが冷ややかな視線をフィンへと投げかける。 恐ろしいほどに寒気を感じ、イスを少し後ろへ退いた。これでは美味しい食事♪なんてことではなくなる。 「ぜ、ゼロスお兄様!HELP ME!!」 アストラル・サイドにいる兄へと呼びかけるように大声で叫んだ。その声に周りの人たちもビクッと体を震わせ、アメリア達のテーブルへと視線を投げかける。 『世話の焼ける妹、ですねぇ』 と何処からともなく声が聞こえてきたと同時にフィンの横に姿を現わす闇の神官ゼロス。 野次馬達が突然慌てだし、逃げ始めたと同時にゼロスは落ち着いた口調で口を開いた。 「まぁ、マリーさんのように簡単にはいかないでしょうが、僕の妹を仲間に入れてやる気はありませんか?」 「ふん。お前の妹などを一緒のパーティーに入れて不意打ちを食らったりしたらお笑い者だ。それに、俺はあいにくそこまで心が広い人間ではないのでな」 「じゃあ、要りませんの?写本」 パッと出したのは古びた一枚の本。腐ってはいないが、腐る一歩手前という所だろう。 「なっ!?写本!?」 「貴様ッ!写本の場所を教えるなんて都合のいいことを言って─────!」 「私はキチンと写本の場所を教えるといいましたわ。でも、私が持ってると気付かなかったのはそっちの勘繰り深さのせいではありませんの?」 確かに嘘はついてはいない。だけど、これは捻くれていると言ったほうがいい。 「でも、ま。合成獣(キメラ)の文献かどうかは知らないけど、燃やしていいのですわね?」 左に写本を持ち、右手に炎を生み出す。その距離をどんどんと縮めていき、ジリ。という紙が焼ける音が聞こえたとき、ゼルガディスが不意に叫んだ。 「あー!連れて行くっ!連れて行くから写本を燃やすなっ!!」 その声にフィンはニヤっと笑って炎を消した。そして、写本を手渡す。 すぐさま手渡された写本を開いて読み始める。マティリナスとアメリアも横から覗き込み、中を確認する。 「あー、そうそうですの。前言撤回なしですわ」 ぴし。 フィンが言った途端、ゼルガディスが音を立ててダイヤモンドのような硬さまで固くなった。 アメリアは驚き、なにが書いてあったのか?と聞くけどゼルガディスは答えない。はぁ、とため息を一つ漏らし、マティリナスは声に出して内容の冒頭を読んだ。 「なになに。…………ま、魔族の創り方?3分クッキング?なに?これ」 少々固まりながらも、唖然という表情を作る。絵で表すと、目が点になってしまっている。そこまで唖然とし、冷静さすら失った。 「魔族の創り方なんていりませんよッ!!」 叫ぶアメリア。だけど、ここに居る全員分かっている。人間も魔族もこんなものなど必要ない。 「ですが、私は“キメラの文献が載ってるか知らない”と言いましのよ?そういう本とか読むの嫌いですの。私。 でも、それは本当に写本なんですの。異世界黙示録に触れた人間が書いた本ですわ」 ピッと指を立てながら言う。 アメリアとしてはそんなフィンよりもこれを書いた人物の方が気になって仕方がない。一体なにが目的でこんなものを書いたのかがよく分からなくて。 「そうだ。私が何処の配下か知りたくありませんの?」 有無を言わさないほど近付いて聞いてくるものの、アメリアが頷く前に続きを話し始めた。 結局は「嫌だ」と言われても話すつもりだったんじゃない。 「私は、獣海代理(エージェント)フィンダルス。一応獣王ゼラス=メタリオム様と海王ダルフィン様の代理人。配下の者たちへの伝言板みたいな存在ですの。2人のお力で生まれた新しく、そして未知なる力を持った存在なのですわ」 自分の言った言葉にうっとりとしながら天へ向って手を伸ばす。すると、屋根と天井が在るのに光が差し込めてくる。フィンの所だけに。 「アメリアさん。気にしなくていいですよ。フィンさんは自分に酔うタイプですから」 唖然としている、怒っている。どちらか分からない表情でフィンを見ていると突然ゼロスから小声でフィンの性格を聞かされ、アメリアはガックリと肩を落とした。 そして、何分か後にそれぞれの部屋へと帰り、朝が訪れた。 ムスッ。 ムスッ!ムカムカムカムカムカ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ニコニコニコニコ。 ヘミャラァ。 さぁ、これで分かったでしょう?この表情の意味が。 「フィンさんってば、昨日私の部屋で寝てたんですよ!魔族なのに部屋で寝る必要何処にあるんですか!?」 「だーって、私はアストラル・サイドへの移動は無理なんですもの。 一定の周期で使えるときが一日だけ来るんだけど、それ以外は使えないから殆ど役に立たないんですの。使えるときは使えるときで嬉しいですけど」 「それ以外にも欠点が一つあるでしょう?フィンさん」 「そうですの。もう1個だけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふにゃっ!」 「ど、どうしたんですか!?」 「う、動かない・・・・・・。もうこんな時期でしたっけ!?」 「置いてくからな」 「うきゃ────!!待って下さいまし!置いてかないでください!ゼロスお兄様─────!」 「まぁ、一人でどうにか上司様のところへ戻って下さいね。フィンさん」 「ひ、酷い、酷いですわ!皆さん酷すぎですわ───!! だ、誰か助けて下さいまし───! あー!戻ってきて─────!!COME BACK! いじけちゃうぞ! 本当に置いてく気ね!私を連れて行かないと後でどんなことするかしりませんわよ? ねぇ、本当にお願いだから戻ってきて下さいませ。ねぇ・・・・・(以下聞き取り不可能)」 さて。一行の旅はまだまだ続く。最終地点はセイルーン。 この後に杖ディースという魔族が創られたわけです。 アストラルへと渡る能力。それに、インフィニティという攻撃なども取り揃えたすごい魔族です。 でも、フィンがいない限りは低級魔族(笑) さて、何時の間にか寝てしまい気付けば朝。 これで、絶対に次ぎはギャグ混じり話を書きたいと思います! 一気に詩から脱出したいと思います。 では、また今度。 |