◆−ツリーが落ちてしまったので、感想はこちらに。−桜井  ゆかり (2001/12/12 15:42:36) No.7865
 ┗終り、そして始まり。−桜井  ゆかり (2001/12/18 10:16:45) No.7888
  ┗Re:終り、そして始まり。−清川正寛 (2001/12/20 17:58:15) No.7897


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7865ツリーが落ちてしまったので、感想はこちらに。桜井 ゆかり 2001/12/12 15:42:36


こんにちわ。皆様、お久しぶりです。
テスト期間終了という事で早速現れました(笑)
いやぁ、テストってば難しくって…(中略)…てなわけで結構ヤバイ状態にあるんでですねぇ。これがっ!って、なんか短くなっているよーな…。ま、いいか(いいのか!?)
それで、その期間中に落ちてしまったツリーへのレスをくれたかおさんと清川さんにレス返しが出来なかった為、こちらにお書き致します。
1つにまとめるのは失礼だと思いますが、あまり時間がないので。

清川さん。

>こんばんわぁ。レスが大変遅れてしまって、どうも申し訳ありません。
いえ。大丈夫です。私が返すのはもっと遅かったので…。


>>この頃、私はボケてしまったのでしょうか??
>>昨日投稿したと思って確認に来てみればない。どーしたんでしょうかねぇ。私。
>>ま、いいか。では、後編です。

>ははぁ。ゆかりさんもガウリイ同様痴呆症のケが出てきましたか。これはいよいよ
>老人ホーム行きですかね?(爆)
それはないと思いますけど、危ないかもしれません(笑)


>ををっ!いいぞジェレディア!フィンダルスなんかボコボコにしちまえ!(爆)
>ってゆーか、そういう役柄なんですよね。フィンダルスは。ズタボロになりなが
>らも懸命に働き、どこか哀愁を漂わせる背中はお兄様(ゼロス)にそっくり。
>でも、私はゼロス同様、彼女がもっとヒドひ目に会うことを期待しています(爆)
そーですねー。このまま書くのが続けば、外の世界(結界の外側)に再び行くことになるんですけど、帰ってくるときに完璧襲われますね(笑)
フィンダルスはその時も食欲魔人になってあれこれといろいろな食材をつっついている筈です。

>>なんだか、本当におかしいかも。
>>思いっきり忘れていたらしい。

>忘れてられたんですね・・・(汗)
うん。思いっきり忘れてた(泣)

>>んじゃまぁ、ジェレディアの説明ですが、彼女はまた出ます。その為にここで倒れるわけにはいかなかったんですねぇ。
>>では、これにて。またこんどです。

>では、またまた次回に期待したいと思います。またですぅ〜
そのうち、また近いうちでも投稿したいと思ってますけど、内容が繋がってないんですよ。まだ。だから、それを完成させ次第投稿しますから。


かおさん。

>こんちにわ。ゆかりさん、感想おそくなりました。
>それと、お詫びです(汗)
はい?お詫びですか?

>この十一月三十日 09:47:00 に、私からのメールが送られたと思いますが、
>あれは、私がいつのまにか、感染していたバットトランスとかいう
>ウィルスが勝手に送ったメールですので、すぐさま、削除してください(汗)
分かりました。(←1週間分は開いていない筈。それか即刻削除してある筈)

>もし、私がいうのが遅すぎて、開いているのであれば、
>お手数ですが、ウィルス駆除おねがいします(汗)
うーん。とりあえずは、開かないようにしているので大丈夫だとは思いますが、とりあえず駆除の方をしておきます。

>メール指摘で感染が分かって至急プラウザに確認とって、メール送った
>詳細をとりよせました(汗)
>すると、五十三件送っていたんです(汗)ウィルス・・・。
>うう・・・。大変、ご迷惑、おかけしました・・。
にょぉあぁぁぁぁっ!!?ごじゅうさんけんんんんっ!!?
これはまた膨大な数で・・・。
私も調べて見ようかな・・・。恐る恐る(笑)

>(今、全員のアドレスと照らし合わせつつ、小説読み返している最中です・汗)
>本当にご迷惑、おかけしましたのです(涙)
>気を取り直しつつも(無理だけど)感想を。


>>「私の複製(コピー)のお陰なのを忘れないで頂きたいものです」
>
>え!?誰が複製のおかげなの!?
えーっとですね、ホムンクルスの方じゃなくて、術の方ですかね。大地の記憶を呼び寄せ映像を見せる術。適当な名前が思い付かなかったので、複製にしたんですねー。いやー。自分で書いても分かりずらい。


>>「たかが人間の分際で私を止めようなどとは無駄なことですわ。立ち去りなさいませっ!」
>> 止めに来た人間を蹴り飛ばし、そのままジルブードの前に立った。
フィン(笑)自分もかつては人間でしょうに(笑)
お。それはそーだ(笑)
「今は立派な(?)上級魔族ですわっ!
って、何故立派に、かっこはてな。が付きますのっ!?」

>>「さぁ、“人魔”リーク。私と共に来て、ダルフ様のお力になりなさいませ」
>>「死んだって嫌ッ!誰が、魔族なんかの言うことを聞くものですかっ!」
>> 怒鳴り声を上げ、抵抗をするジルブード。だが、上級魔族相手では人魔ごときでは勝ち目は全く無い。すぐに追いつめられてしまう。
>まあ、頑張りましょう。←人事
見てるだけなら人事ですもんねー(をいをい)

>> 手をだし、その手を掴むよう命じる。だが、ジルブードはその手を払い除け窓を破って外へと身を乗り出した。
>おお!?窓から!!まるで、誰かのよう(笑)
その誰かよりも身軽かも・・・。半分魔族だし(笑)


>>「なっ!?待てっ!
>>人魔ごときが魔族に逆らうなど!許せませんわ」
>> すぐさま魔力補助用魔族ディースを呼び出し、外へと飛行能力を手に入れて飛び出した。
>>「しつこい魔族ね!」
>フィンはお仕事熱心なのですよ(はあと)
そうなんですよぉ。もう、上司様の命令とあれば体がバラバラになってもやり遂げなきゃ(←をひ。それは一番可哀相だ)


>> 手の中に巨大な魔力が溜まり──
>>「ヤバイですの…!」
>>弾けた。
>フィン!!逃げてぇ!!(フィンびいき・笑)
大丈夫!人間の食事を真似する事によってそっちからもエネルギーを貰ってるから普通の魔族よりは回復が早い筈!

>> だが、後にこれが始まりになったなどとは今は誰もしらない。
>> フィンと彼等の因縁は再び始まりを迎えることとなった。
>どきどき、続きがきになりますね(はあと)
>では、感想になってない、感想でした。
>ゆかりさん、本当にご迷惑、おかけしましたのです(涙)
>では。byかお
大丈夫ですよ。駆除すれば問題無しですし。
感想をありがとうございました。
続きはまた、後日という事で(笑)
それでは、ちょっとこさ休養にはいりまーす。





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7888終り、そして始まり。桜井 ゆかり E-mail URL2001/12/18 10:16:45
記事番号7865へのコメント

休養とか言って全然休養していない桜井です(笑)
ちょーっと、学校に行くのが少なかったせいでしょうか。テストが赤点ばっか(汗)学校辞めようかと悩んでおります。まぁ、んなことしたらきっと先生に「辞めないでくれ」とか言われそうで怖いな…。
本気では考えてませんけどね(笑)
と、変な話はこれくらいにして、私的に目安で考えている第1部が次の長編で終わる筈です。筈、ですので、もう1個ぐらい付くかもしれませんが(笑)
では、てきとーな題名が思い付かなかった為、すごく簡単なタイトルになりましたが、どーぞ。






大きな城下町。
城は植物に囲まれ、小さな森と化している。
そして、その城下町の北の門に胸を張りガッツポーズを取った少女が口調に熱を込めながら叫んだ。
「やーっと着きましたねっ!セイルーンにっ!!」
そう。彼等御一行様は最終目的地である聖王都セイルーン・シティに着いたのだった。
「あぁ。ようやくこの街に戻る事が出来ました……。
あれから8年。この地に足を踏み入れることが出来るとは…っ!」
少々涙を抑えこみながらマティリナスが城下町を眺める。
かなり昔、赤法師殿の御一行はこの辺りに住居を構えていたそうで、マティリナスもよくセイルーンに遊びに来ていたらしい。
だが、サイラーグの方に移った時をさかえにセイルーンへ足を踏み入れなくなった。例え、近くを通ったとしても。
「…流石に賑やかだな…」
フードを被り、人目を避けるようにしながらゼルガディスがぽつりと呟く。なぜが、そわそわし、どこかいつもと違う雰囲気を纏っている。
この辺りに住んでいたときは、まだ悪事に手を染めてはいない筈だが。
「凄いですわーっ!こんな賑やかな街に来たのは初めてですわっ!
いつも貧弱な街……って、貧弱な街…??」
自分で言って、記憶にある街はそんなに貧弱ではないことに気付いて、記憶の隅々を調べはじめる獣海代理(エージェント)フィンダルス。一応は上級魔族であるが、自分の力では何も出来ない。その代わりに、杖の姿をしたディースという魔族がサポート役になっている。
ついこないだ大きなダメージを受けたが、2日程で全快してしまったらしい。つくづく治癒力が高い魔族である。
「これからどうします?アメリアさん」
いつもながらニコニコしているのは獣神官(プリースト)ゼロス。見えないだろうが、これでも上級魔族の一人で、最近は暴走するフィンダルスのストッパー役にもなっている。
そして、今回もこの一行に着いて行っている訳は謎に包まれたまま。
「勿論、早く父さんに会いに行くのみですっ!」
とたとたと先陣を切って歩き出すのは、この国の王女様。この頃は王女などには見られてはいないが、れっきとした王族の一員である。
この後はお約束。後ろ向きに歩いてズベっとコケるのだった。



終り、そして始まり。



「おぉ。アメリア。元気そうでなによりじゃ。
して、見慣れん顔が2人もいるようじゃが、そちらは誰じゃ?」
いきなり王宮に行きいきなり謁見の間に通され、感動の再開をすることなく、フィリオネルは淡々と告げた。
「はじめまして、フィリオネル殿下。私はシャーリック=イルード=マティリナスと申します賢者の一人にあります」
片膝をつき、礼儀正しい口調で質問に答えた。そして、フィンダルスが自分の名前を言おうとした瞬間、先にフィリオネルに言葉を取られてしまった。
「おぉ。お主が名高い賢者殿であったか。
して、そちは?」
まるでお菓子のオマケを見るような感じで、フィンダルスに尋ねる。
勿論、無視されて、あまちさえオマケを見るような目で、口調で聞かれたら誰だってムスッとした顔になるだろう。その状態のまま不機嫌そうな口調で自分の名前を言う。
「獣海代理(エージェント)フィンダルス。この杖はディースですわ」
「ぬぅ。機嫌がわるいのぉ。イライラする時は、牛乳を飲むのが一番じゃて。
だーっははははッ!」
いらつきの理由を知っているのかいないのか。豪快に笑い、周りの空気をいともた易く変えてしまった。
「な、なんなんですの…?あのヒト。豪快過ぎてついていけませんわ…」
困り顔でボソボソとゼロスに耳打ちする。誰にも気付かれぬよう、凄く小さな声で。
「フィリオネルさんに関しては魔族でも分かりませんから…。答える術はないですよ。フィンさん」
顔をにこにこと保っているが、額には汗がびっしり。この人がいるだけでも、魔族には精神ダメージを与えることが出来るのではないだろうか?そう思えてしまう。
「ゼルガディス殿にマティリナス殿。博学なお主等に一つたのみごとがあるのじゃが、引き受けてはもらえんかの?報酬はその古文書を読むことじゃ」
「博学などではございません。少しばかり賢者の元で勉強を重ねれば必然的にこうなります。
そして、その書物の解読は私だけに任せてはもらえませんでしょうか?
お兄ちゃん。いえ、ゼルガディスとアメリア様に少々時間をあげては貰えませんでしょうか?」
自分よりも優先的に2人のことを考えるマティリナス。マティリナスにも一応、約束事があり、それを守るよう毎日行動をしているだけのことだった。
「ふむ…。わかった。して、ゼロス殿とフィンダルス殿はどうするのじゃ?」
「はいはーいっ!お食事さえ出してもらえれば、私は何日でも滞在出来ますわよ?」
「それでは、豪華な食事を進呈しよう」
すぐに相手の意志を考える。フィリオネルが王族である印なのかもしれない。
そして、緩やかな時間が流れ、彼等はそれぞれ違う場所に座りはじめた。


「えと……、かなり短い呪文ですが…。
この世界の精霊達現れ、示すは我が力…。ですか」
古代文を指で追い、言葉にだし読んで行く。そして、羽根ペンを取り紙にすらすらっとその言葉を書いて行く。
マティリナスは知識の賢者と唄われ、多くの知識を兼ね備えているが、その中で一番の得意分野が古代文字。巫女の文字から多種族の文字まで解読することが出来る。
コトン。と羽根ペンを置き、窓の外を見ながら一息つく。
「上手く言っていると良いのですが…」

──後、孫の事を頼みますよ。この剣で護ってやって下さい──

「…私にこれを託すことを何年も前から決めていたのでしょうか?レゾ様は」
レイピアとは違い、もっと重たい剣。刃の部分が緑色に輝くところから、『エルメキア・ブレード』と称される伝説の剣。光の剣には及ばないが、切れ味などはひけをとらない。
作り方は分かっておらず、伝説と称されるところはそこにある。剣事態よりも作り方の方が高く売買される筈だが、今のところは誰も作り方をしらない。
マティリナスはエルメキア・ブレードを高く掲げ、只見続けた。




とたとたとた。
すたすたすた。
「……」
「……」
無言を決込み、話がなかなか先に進まない2人。話をしても返ってくるのはカラ返事ばかり。それで、彼女も話をしなくなってしまった為に無言で歩く形となってしまったのだった。
「なぁ、アメリア」
「はひっ?」
普段は自分から喋ろうとしないゼルガディスが口を開いた為に、アメリアは驚き変な叫び声を上げてしまう。
ところが、ゼルガディスはびくりと少しアメリアから離れた後に笑い出す。
「んもー。なんなんですかー?」
ぶーっと頬を膨らませ、怒りを現わすアメリア。その姿はとても愛らしい。
「い、いや、可愛…。
そんな変な声を上げたからだ」
「ひ、酷いですよぉ〜…」
「まぁ、その事は置いといてだ。アメリア。お前はここに残るのか?」
ズバッと本題を切り出す。
ここに着いたということは、アメリアとの旅の終わりを意味していたから。聞かなければいけなかった。その事を感ずいていたのか、マティリナスがゼルガディスに時間を与えた。言う為の時間を。
「…あぁ。すまない。着いたばかりでこんなこと言うのは卑怯だな。少しだけ待っていたほうがいいだろう?決めたら言ってくれ」
ふっ。とカッコ良く決め、立ち去ろうとし───ずべっ──アメリアにマントの裾を持たれ転んで鼻を強く打った。
「な、なにするっ!」
赤くなった鼻を押さえながら振り向くと泣いているアメリアの姿を捉えてしまった。
「な───」
「本当は付いて行きたいです。でも、私はこの国の第3王位継承者。そんなに旅に出ているわけにはいかないじゃないですか…。
それでなくても私は何年も城を出て散々遊びまわりました。それなのに、城に帰ってきた訳じゃなく只立ち寄ったなんて虫が良すぎます」
「アメリア……。泣くな。
泣いたらどうしていいか分からない。だから、泣くな」
すっと抱き寄せ、耳元で囁く。だが、アメリアにしてみれば余計に混乱を招く。
「は、はいっ!な、泣き止みましたっ!!
もう、大丈夫ですっ!!」
なにが大丈夫なんだか。そう思いながらもアメリアを離すと、やっと落ち着いたように大きく息を吐いた。
「で、お前はこれからどうするんだ?」
「父さんを説得してみます」
ぐっと拳を握り叫ぶ。その様子を窓から眺めていたマティリナスは、失敗したかも。と思いつつ解読に没頭しはじめた。



「父さん。我侭だと思いますが、ゼルガディスさん達の旅に付いていかせて貰えませんか?」
「うむ…」
考え込み、駄目だと言おうとした瞬間、
「フィリオネル殿下。マティリナス氏の解読が終わったようです」
侍女に連れられ、マティリナスが姿を現わす。
「その件でですが、私もアメリア様には付いて来て頂いた方が良いと思います。
理由を簡単に述べましょう。この書に書いてあったのは古代魔法の一種です。しかも、試したところ、使えるのは巫女に限定されています。
そこで、アメリア様を連れてその研究に没頭したいのですが」
話を終えた後、顔は真っ直ぐフィリオネルの方に向いていたが、左の親指でゼルガディス達に合図を送る。
「それに、回復魔法を使えるのはアメリアだけだしな。俺達も付いてくれた方が心強い」
目を合わせなくても息が合う2人。アメリアの心にチクリと針で刺されたような痛みが一瞬だけ走る。すぐに振り払い、そのまま叩き込むように言葉を吐き出す。
「その呪文って巫女の力で発動するものですよね?
だったら、ゼルガディスさんと私。2人同時に使って私だけその術が使うことが出来たなら、ついて行ってもいいですか?」
「う、うむ…」
血相だけで父親であるフィリオネルを納得させ、マティリナスに呪文の内容を聞く。
その時にボソボソとマティリナスが囁くように言う。
「私を指名しないで安心しました。一応私も巫女としての資格はありますから発動してしまいますので」
「そうなんですかっ!?」
「賢者ですから。魔道士であり巫女でもある存在ですので」
それからすぐに用意を整え、マティリナスは2人の間に立った。
「この術は攻撃性のない術です。ですから、下がらなくても全然大丈夫です」
今まで柱の後ろなどに逃げ隠れていた家臣達が近くへとちょっとずつ寄ってくる。だが、全員が寄ってくるまで待つわけにもいかず、すぐに詠唱を始めた。
『この世界の精霊達現れ、示すは我が力』

古文書に書いてあったのは、聖なる力をつかえし者。その者だけに反応する術だということ。聖なる術は即ち、回復を主とする白魔法。
だが、治療(リカバリィ)や復活(リザレクション)の使えるマティリナスが試したが、その術の効果はすぐに切れた。1秒すら持たないぐらいで消えてしまったのだ。
一体なにが悪かったのかその時には気付かなかったが、今になってやっと分かった。
「ねぇ。マティリナスさん。あの術は一体なんだったんですか??」
興味津々という様子で沿岸諸国連合へと続く街道を歩きながらアメリアは尋ねた。
「巫女の力があっても、私は発動しませんでした。
この事から言って、良き心を持つ人間がより長く発動する術でしょう」
「それじゃあ、お前が良い人間じゃないと言っていることになるぞ?」
「昔の私の所業を思い浮かべて下さい。あの術、発動するとお思いですか?」
その場所に止まり、ゼルガディスの目を見て真剣に問い掛ける。ゼルガディスもその場所に止まり少し考え、
「発動…するわけないな」
それだけ口にしてまた歩き出す。
だが──。マティリナスは止まったまま考え込んだ。1秒にも満たない輝きだったが、発動したことは確か。自分の中でなにかが変りつつあることをすぐに理解した。
「昔になにがありましたの?」
「…とても素敵な時間。そして、私達の考え全てを読み取ってしまう凄い人が近くに居ただけです」
吐き捨てるように言って、そのままアメリアとゼルガディスの後を追っていく。
「なんですの?それ。よく分かりませんわ」
「貴方は知らないかもしれませんね。結構前になくなった賢者の一人、赤法師レゾさんのことですよ」
「私はまだ創られてはいませんもの。知らなくて当然ですわ」
ぷいっと頬を膨らませながらそっぽを向いた。フィンダルスは創られたのが
ここ最近でまだまだ知らない事だらけ。
「僕も一度だけお会いした事がありましたが、噂通りの凄い方でしたよ」
「お前、アイツに会った事があるのか??」
「ええ。ゼルガディスさんが6、7歳のときに」
「じゃあ、私は生まれてはいません。でも、よく生きていらっしゃいましたね…」
「結構気が合いましたから」
「…確かに気が合いそうだな」
「コピーしか見てませんが、オリジナルはそんなにゼロスさんと気が合う人だったんですか?」
3人はふむと考え、率直な意見で答える。
「…まあな。レゾとゼロスが質の悪さで勝負したらいい勝負になるだろう」
「自他とも認めるお茶目さんですから…。
一番最初に大ボケを言われたときはなにも思いませんでしたが、それが毎日続くとなるとそう思わなくてはいけないようになりますので」
「気なんて合いませんよぉ」
3人が全然違う答え方をする。そして、アメリアを交え、レゾを知っている組の会話が弾んでいくが、フィンダルスは会話の種になっている人物を知らない。まるで、一人になってしまうような恐怖感を感じたフィンダルスは会話の中に割り込み一言だけ言った。
「早く。いきませんの?」
すぐにぽんっとジャンプし一番先頭に立った。
「次ぎはこの街道を下って沿岸諸国連合に行きましょう」
ぴく。ゼルガディスとマティリナスの肩が震える。だが、表情に変化がなかったせいか、誰一人として気付くものは居なかった。
「ソニア・シティのある国ですわね」
「でも、行くのはバジャール・シティですよ。
一度は拝見したい街でしたから」
「古い習わしのある街でしたっけねぇ」
「確か、胸の前で三角を作るのが古くからの習わしとかなんとかと言っていた気がしますわ」
わいわいと盛り上がる3人を横目で見ながら、ゼルガディスとマティリナスは暗い雰囲気になりつつあった。もう顔面は蒼白に近くなってしまっていた。
そして、彼等の旅はまだまだ続く事になる。過去や悩みを引きずりながら。






今日は少しだけ時間があるのでサイトとかもまわってみようと思いつつ、次ぎが決まっているからこそ、次の内容を少しだけ。



古い習わしがある沿岸諸国連合に属するバジャール・シティ。その街の中心には大きな寺院があった。巫女や神官が礼拝する事で有名な街だが、秘密が存在した。
シュターラル・シティ。バジャール・シティが出来る前に存在した街が曲がった空間の中に存在した。そのシュターラルに迷い込んだのはアメリア、フィンダルス、そして、見習い巫女のミル=グランド。
彼女等を案内するのは謎の人ミリア、名前も無く見た目も怪しい謎の球体。他の人間は見当たらないこの街で住民はなにを求める。
「あたしは全員をここから解放してあげる!絶対に、全員!!」
先頭に立って全員に指示を下す。この人は…?
『魔を連れ歩く存在よ、消えろッ!!』
獣がゼルガディスとマティリナスに牙を向く。
「あの街は呪われてる」
不吉な言葉。この街の運命はどうなる??


って、なんかカッコ良く書いたけど、ここからかなり崩れるんじゃないかなー。と思いつつ、これにて失礼します。

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7897Re:終り、そして始まり。清川正寛 2001/12/20 17:58:15
記事番号7888へのコメント

> ちょーっと、学校に行くのが少なかったせいでしょうか。テストが赤点ばっか(汗)学校辞めようかと悩んでおります。まぁ、んなことしたらきっと先生に「辞めないでくれ」とか言われそうで怖いな…。
> 本気では考えてませんけどね(笑)

病気のせいでですか?大変なんですね・・・。
私も普通の人と比べれば体弱いほうですけど、さすがにしょちゅう入院はしたことがないので、さすがにゆかりさんの苦しみまでは察することはできません。
ですが、体が不自由だということは、本当につらいことなんだと思います。自分は何も悪くないのに、どんどん勉強が遅れてしまいますし、休み時間や体育の時間だって自由に遊べないわけですしね。
私には、こんかおとしか言えませんが・・・がんばって逆境を乗り越えてください。ゆかりさんにはそれだけの力があると、私は信じています。

では、内容のほうに入りたいと思います。
今回は、マリティナスと古文書のこともありますが、メインの見せ場となるのはアメリアの葛藤だと思います。
皇女としての責務か、自分の気持ちに正直になるか、彼女の選択のしどころでしょう。
実際、「人の上に立つ」ということは、己を殺すことだといいます。アメリアの場合は、一人の女の子である以前に、セイルーンの皇女ですから、そこのところは多分アメリア自身もよくわかっていると思います。
ゼルとの間には、まだまだ数多くの障壁が立ちはだかっていますね。
・・・もっとも、皇女として生きる道を選ぶのも一つの選択肢ではあります。でも、それはアメリアが選ぶことだし、アメリアの心境の変化を描いて行くのはゆかりさんですから、腕の見せ所ですね。
むぅ・・・。ちょっと難しい話になったかな?

> 今日は少しだけ時間があるのでサイトとかもまわってみようと思いつつ、次ぎが決まっているからこそ、次の内容を少しだけ。

次回もなかなか面白そうですね。期待しています。