◆−薔薇の見る未来(ゆめ)〜Gold eyes side〜−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/5/18 15:22:19) No.8510
 ┗薔薇の見る未来(ゆめ)〜garnet eyes side〜−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/5/18 15:23:12) No.8511
  ┗薔薇の見る未来(ゆめ)・2−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/5/18 15:27:30) No.8512
   ┗薔薇の見る未来(ゆめ)・3 〜BlackParl Eyes Side〜−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/6/1 17:05:59) No.8560
    ┗あとがき続き(ぉぃ)−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/6/10 15:48:08) No.8575
     ┗いつまでもまつてます(はあと)−かお (2002/6/10 22:25:31) No.8576
      ┗早ければ7月ごろに−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/6/22 12:46:20) No.8619


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8510薔薇の見る未来(ゆめ)〜Gold eyes side〜ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/5/18 15:22:19


薔薇の見る未来(ゆめ)〜Gold eyes side〜

 それは、ある屋敷での1コマだった。
「私と結婚して欲しい、スプリング。」
 男の予想もしなかった一言に少女――スプル=フェアリーマは照れながら答えた。
「・・・はい。」
 その様子をただ呆然と眺めることしか出来なかったのがオレ――セイド=ドゥレストだった。



 ことの始まりは、オレたちがとある街中を歩いていたときのことだった。
「スプリングか?」
 後ろから声が生まれた。振り向けば、そこには――なんか妙な表現だが――男の天使ってこんな感じなんだろうな、というような容姿の男がいた。
 天使の輪がついていそうなブロンドの髪、青空のような瞳、女装をさせれば美人になりそうなくらいにきれいな顔をしているが、鋭い目つきのため、やや愛嬌がない。
「あら・・・ラファエル様。ご機嫌麗しゅう。」
「こんなところで会うとは奇遇な。」
「知り合いですか?スプルさん。」
 アメリアの姐さんがスプルさんに聞く。
「えぇ。わたくしの実家ホワイトローズ家の親類に当たる、シルクレット家の次期当主――あ、もう当主でしたね。――ラファエル=フーマ=シルクレット様です。
 そういえばシルクレット家はこのあたりにあったのでしたね。わたくしとした事がすっかり忘れていました。」
 言葉の後半はラファエルとかいう男に向けてのものだった。
 オレは驚き、戸惑った。スプルさんが貴族だなんて知らなかったからだ。よく考えてみれば、元はブロッサム様の侍女だったんだ。当たり前である。
 でも・・・少しだけ彼女との壁を感じた。
「わたくしはシルクレット家の皆様に挨拶に参りますので、後で宿屋あたりに落ち合いましょう。」
「いえ、宿など撮らなくても良いですよ。」
 スプルさんの言葉をラファエルが遮る。
「本日は私の屋敷に泊まるといいでしょう。」
「よろしいのですか?ラファエル様。」
「構いませんよ。屋敷に部屋はいくらでもあるのですから。
 貴方の御友人とあらば丁重におもてなしさせていただきます。
「それではお言葉に甘えさせていただきましょう。
 よそしいでしょうか?皆様。」
 みんなが賛成するのを見て、スプルさんがにっこり微笑んだ。
「それでは、わたくしは先に向こうへ参りますので。」
 そう言ってスプルさんはラファエルと一緒に去っていった。
「・・・・・・。」
「?」
 ハールにじーっと凝視されているのに気付き、オレが彼女のほうを向くとハールはクスッと笑った。
「いやー、スプルが貴族だなんて知らなかったわ、あたし。
 あんたもその様子じゃ知らなかったみたいね。」
 そう言ってハールはオレの背中をポンと叩いて呟いた。
「ひょっとしたら、恋のライバル出現かもね♪」
 言われてふざけるな、とハールの頭をこずいていたこの時、オレは彼女の冗談が真実だとは思ってもみなかった・・・。



「この屋敷・・・、だよな。あの天使男の家って・・・。」
 ぽつりと、オレは呟いた。
 天使男と言うのはラファエルに勝手に付けたあだ名だ。理由は単純、天使のような顔と大天使の一人と同じ名前だからだ。
「しかし・・・。」
 目の前にあるどでかい屋敷。城と言ってもおかしくはないだろう。
 でかいとは聞いていたが、まさかこれほどとは・・・。
 どうはいろうか悩んでいると、どこからか話し声が聞こえる。聞き慣れている女性の声と、聞き覚えのある男の声。
(スプルさん?)
 声のする方へ寄ってみると、スプルさんとラファエルが庭園の中にいた。
 しかし、別れた時はいつもの魔道士姿だったはずのスプルさんが背中丸出しのドレス姿――しかも髪は纏め上げられていて、薄化粧までしている――になっていた。
「きれいだよ、スプリング。」
 スプルさんの頬に手を当て、ラファエルはうっとりとした目で言った。
 くっそー、あの野郎!下心丸出しじゃねぇか!!
「ありがとうございます、ラファエル様。」
「様付けはやめてくれないか、スプリング。私達は婚約者同士ではないか。」
 え・・・?
 コンヤクシャ・・・?
「はい。ごめんなさい、ラファエル。」
「スプリング・・・。」
 ラファエルはスプルさんの髪をそっと撫でる。
「貴方が4年前に失踪して、ずっと心配していたんだ。
 ・・・もう二度と、貴方を放したくはないんだ。」
 そう言ってレオンはスプルさんを抱きしめる。
「明日にでもいい。
 結婚して欲しい、スプリング。」
 言われてスプルさんは頬を赤らめて答える。
「・・・はい。」
 その一言を耳にしたオレは、その場を走り去った。



「うわっ!」
 あのままオレは町の中に駆け出していると、人とぶつかった。
「どこ見てんだよ!」
「・・・セイド?」
「あ・・・。」
 オレがぶつかった相手は、フードとマフラーで顔を隠しているが、隙間から岩の肌が垣間見える。ゼルガディスの兄貴だ。
「どうした?何かあったのか?」
「兄貴ぃ・・・。」
 なさけないことに、
オレはそのまま兄貴に泣きついてしまった。



 兄貴は落ち着いて話をしろと、オレを酒場へ連れて行った。
「まったく・・・、元に戻ったのは身体だけで、中身はまだ子供のままか?
 ・・・ん?あいつは・・・。」
 兄貴はある男を目にすると、その男に近づいていった。
「ヴェルタニーアか!?」
「お前は・・・、いつぞやのガキじゃないか。」
「兄貴、知り合いですか?」
 オレは兄貴に尋ねた。
「少し前に世話になったんだ。
 ヴェルタニーア、こいつはセイド。旅の仲間だ。」
「そうか、俺はヴェルタニーアだ。よろしくな、セイド。
 ところで、ずいぶんな顔をしているな。元からか?」
「あ・・・、こいつ、何かあったみたいなんだが・・・。
 それを聞こうとここい連れてきたんだが・・・。」
 ゼルガディスの兄貴はばつの悪そうな顔をする。
「俺はいない方がいいか?」
「いえ、ヴェルタニーアさんも聞いてください。」
 言ってオレはカウンターの椅子に腰掛ける。
「実は、スプルさんが――あ、オレの好きな女性なんですが――別の男と・・・、結婚するんです。」
「何っ!?」
「そうか・・・。」
 驚く兄貴に反して、ヴェルタニーアさんは冷静に酒を傾ける。
「それで?お前はどうしたいんだ。」
「ど・・・どうって・・・。」
 いつかスプルさんにこう問われた。
――もし、あなたが好きになった人に恋人とかいたらあなたならどうします?――
あの時、オレはどうせ自分が入り込む隙なんてないんだろうから諦めると答えた。
「無理に取り返そう何て考えるな。
 そんなことをしたって相手が傷つくだけだ。諦めるのが利口だ。」
「わかりきったような言い草だな。
 どうせオレの気持ちも知らないからそんなことが言えるんだ。」
「お前の気持ちを知らない?お前こそ分かりきったような言い草だな。
 言っとくがな、俺も今のお前と同じような経験があったんだ。分からないわけじゃない。」
「え・・・?」
「ウソじゃないぞ。
 まぁ、俺があきらめることが出来たのは、俺にとっても彼女が高嶺の花だったからかもしれんが。」
「高嶺の花・・・。」
 言われてみればそうだ。
 スプルさんはレイナードの貴族、かたやオレはレイナードの王女の親衛隊を辞めた身。
 そのときのヴェルタニーアさんと同じように、オレにとってもスプルさんは手の届かないところに咲いている薔薇の花なんだ・・・。
 そう考えて暗くなっているオレの背中をヴェルタニーアさんはポンとたたく。
「そう落ち込むな。お前はまだ若いんだ。女なんて星の数ほどいるさ。
 酒飲んで忘れろ!」
 そう笑いながら言い、ヴェルタニーアさんはオレの前に酒の入ったグラスを出し、自分もグラスを傾ける。
「・・・俺が言ったって、説得力はないがな。」
 ぽつりと漏らしたヴェルタニーアさんの独り言はオレの耳には入らなかった。



「おや、しばらくぶりですね、セイドさん。」
 ヴェルタニーアさんと兄貴とオレとで酒を飲んだ帰り、聞き覚えのある声が俺の名を呼んだ。
「ん・・・、ゼロスか・・・。」
 振り向けば、黒髪ニコ目の知っている獣神官がいた。
「何か用か?」
「スプルさん、明日にでも結婚するらしいですね。」
 ゼロスの言葉にオレの眉がひくつく。
「なぜそれを知っている?」
「いいんですか?それで。」
 オレの質問を無視して黒の神官は続ける。
「明日にはスプルさんはあなたの手の届かないところへ行ってしまうんですよ。
 それなら、無理矢理にでも奪ってしまった方がいいと思いません?」
「バカが・・・。そんなことして何の解決に・・・。」
 なるわけじゃない。
 そう言おうとしたときには闇色の悪魔はいなくなっていた。



 コンコン。
「はい、どなたでしょうか・・・。
 あら、セイドさん。」
 ゼルガディスの兄貴とヴェルタニーアさんと一緒に酒を飲んだ後、オレはスプルさんの部屋に来た。自分の気持ちを言って、すっきりしようと思ったからだ。
「ちょっといいですか?」
「えぇ、どうぞ。」
 スプルさんは何の気兼ねもなしに部屋へ入れてくれた。
「スプルさん・・・結婚、するんですよね。」
「あら?ご存知だったのですか。後で皆様にお話しようと思っていたのですが。
 えぇ、急な話ですが明日に。」
 オレの気持ちも知らずに嬉しそうに話すスプルさんの言葉が心に突き刺さる。
「そう・・・なんですか。よかったですね。」
 作り笑いを浮かべて、オレは心にもないことを言う。
「・・・セイドさんにはお話した方がいいかもしれませんね。」
 ぽつりとスプルさんが呟いた。
「聞いてくださいます?わたくしが結婚をしようと思った理由を。」
「え・・・?」




「・・・・・・。」
「今の話、皆様には――特にラファエル様には絶対に話さないで下さいね。」
 オレの中の何かが切れた。
「・・・るな。」
「え?」
「ふざけるな!!」
 オレは怒鳴ってスプルさんの手首をつかむ。
「そんな理由であなたはあの男と結婚すると言うんですか!?ふざけるのも大概にしろ!!」
「いや・・・、離して・・・。」
 オレの中の何かを感じ取ったか、いつになくおびえた声のスプルさん。彼女のガーネットの瞳が怯えている。
「オレは・・・そんなの嫌だ!!」
 叫び、オレはスプルさんをベッドに押し倒す。
 この時のオレは理性なんてものは残ってはいなかった。
 ただ、オレの頭の中にあったのは――
「誰にもあなたを渡さない・・・。」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

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8511薔薇の見る未来(ゆめ)〜garnet eyes side〜ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/5/18 15:23:12
記事番号8510へのコメント

薔薇の見る未来(ゆめ)〜garnet eyes side〜

 女の子なら誰もが憧れる瞬間。
「私と結婚して欲しい、スプリング。」
 でも、わたくしは相手は誰でも良かった。
「・・・はい。」
 作り笑いを浮かべ、そう答えたのはわたくし――スプル=フェアリーマでした。



 ことの始まりは、わたくし達がとある街中を歩いていた時の事でした。
「スプリングか?」
 後ろから本名を呼ばれ、振り向けば見覚えのある顔がそこにありました。
「あら・・・ラファエル様。ご機嫌麗しゅう。」
「こんなところで会うとは奇遇な。」
「知り合いですか?スプルさん。」
 アメリア様がわたくしに問う。
「えぇ。わたくしの実家ホワイトローズ家の親類に当たる、シルクレット家の次期当主――あ、もう当主でしたね。――ラファエル=フーマ=シルクレット様です。
 そういえばシルクレット家はこのあたりにあったのでしたね。わたくしとした事がすっかり忘れていました。」
 わたくしはある一つの事柄を無視して説明した。
 わたくしがこの人と婚約しているという事を。
「わたくしはシルクレット家の皆様に挨拶に参りますので、後で宿屋あたりに落ち合いましょう。」
「いえ、宿など撮らなくても良いですよ。」
 ラファエル様が私の言葉を遮る。
「本日は私の屋敷に泊まるといいでしょう。」
「よろしいのですか?ラファエル様。」
「構いませんよ。屋敷に部屋はいくらでもあるのですから。
 貴方の御友人とあらば丁重におもてなしさせていただきます。
「それではお言葉に甘えさせていただきましょう。
 よそしいでしょうか?皆様。」
 私の言葉に皆様は賛成した。
「それでは、わたくしは先に向こうへ参りますので。」
 そう言ってわたくしはラファエル様とその場を後にした。



「なぜあのような連中とつるんでいるのだ?スプリング。」
 道中、ラファエル様がわたくしにそう尋ねた。
「あのような連中ですって!?何て酷い言い方をするのですか!!
 アメリア様は大国セイルーンの王女ですし、ゼルガディス殿もきっとそのうちアメリア様と結ばれてセイルーン王家に婿入りし、セイルーンの宰相を勤めるのでしょうねとわたくしが夢見る今日この頃なのですよ!?」
「最後のはあなた個人の問題だと思いますが・・・。失礼しました。
 私はただ、もしかしたらあなたが妙な連中に騙されているのではないかと心配でして・・・。」
「ラファエル様・・・、ありがとうございます。」
 彼は純粋にわたくしを心配してくれている。彼は私にとても優しくしてくれる。
 今は愛してはいないけれど、いつか彼を愛せるときが来る。私はそう思っていた。
「とにかく、その魔道士姿はやめて、屋敷でドレスに着替えたらどうです?」
「では、そうさせていただきましょう。」



 屋敷に着き、ラファエル様はわたくしに薄紫色のドレスを着せていただきました。念のために言いますが、着せてくれたというのは『着るのを許可した』という意味であって、『着るのを手伝った』という意味ではありませんので。あしからず。髪も一つに結い上げられ、化粧も少しされました。
 わたくしはラファエル様に庭園に誘い出されました。
「よかった、そのドレスぴったりで。
 きれいだよ、スプル。」
 私の頬に手を当て、ラファエル様が言う。
「ありがとうございます、ラファエル様。」
「様付けはやめてくれないか、スプリング。私達は婚約者同士ではないか。」
「はい。ごめんなさい、ラファエル。」
「スプリング・・・。」
 ラファエル様――ラファエルはわたくしの髪を優しく撫でる。
「貴方が4年前に失踪して、ずっと心配していたんだ。
 ・・・もう二度と、貴方を放したくはないんだ。」
 言ってラファエルはわたくしをぎゅっと抱きしめる。
「明日にでもいい。
 結婚して欲しい、スプリング。」
 待っていた言葉。自分の気持ちを断ち切るために必要な言葉。答えはもう決まっている。
「・・・はい。」
 さして嬉しくもない――嬉しいといえば嬉しいが――言葉に、わたくしは作り笑いを浮かべてそう答えた。
「ありがとう、スプリング。
 私は決して貴方を不幸にはしない。必ず幸せにしてみせる。
 束縛するように聞こえるかもしれないが、絶対に貴方を離さない。」
 束縛するがいい。わたくしの心を。
 いつもそう。わたくしが愛してしまう男性には他に恋人がいる。
 そんな人を愛してはいけないから・・・だから誰かがわたくしを束縛してくれないければ困る。
 わたくしは笑んで言う。
「一刻も早く式を挙げたいわ。いつ挙げられるかしら?」
「それなら明日にでも式を挙げよう。必要なものはそろっている。」
 言ってラファエルも微笑む。




 コンコン。
 わたくしがラファエルに与えられた部屋で休んでいると、誰かが部屋の戸をノックした。
「はい、どなたでしょうか・・・。
 あら、セイドさん。」
 戸を開けると、そこにはよく知っている金色の瞳の男性がいた。お酒が入っているのか、頬がほんのりと赤い。
「ちょっといいですか?」
「えぇ、どうぞ。」
 愛嬌のあるいつもの笑顔のセイドさんをわたくしは心置きなく部屋に入れた。
「スプルさん・・・結婚、するんですよね。」
「あら?ご存知だったのですか。後で皆様にお話しようと思っていたのですが。
 えぇ、急な話ですが明日に。」
 作り笑いを浮かべ、わたくしは答えた。
「そう・・・なんですか。よかったですね。」
 セイドさんが笑い返した。屈託のないやさしい笑顔。
 彼には嘘はつけない。それに嘘をつく理由もないし、信用できる。
「・・・セイドさんにはお話した方がいいかもしれませんね。」
 ぽつりと、思った事を口にする。
「聞いてくださいます?わたくしが結婚をしようと思った理由を。」
「え・・・?」
 セイドさんの表情が驚きの色に染まる。
「本当はわたくし・・・、ラファエル様のこと 好きでもなんでもないのです。」
 4年前、わたくしは殺人を試みた。
「本当は好きな人が別にいるのです。でも、その方には他に恋人がいて・・・。」
 愚かな恋心を魔族に利用されて。
「でも、どうしても気持ちを諦める事ができないのです。」
 もう、あんなことは繰り返したくない。
「だから、無理にでも諦められるよう・・・ラファエル様との結婚を決意したのです。」
 誰でも言いから自分を束縛してほしかった。
「あ、でもラファエル様はわたくしのことをとても大切に思ってくださっているみたいですし、彼と結婚すれば決死て不幸には――」
「ならない、と?」
 今まで黙って話を聞いていたセイドさんが口を開く。
「えぇ。」
 わたくしはセイドさんに笑い掛ける。
「今の話、みなさんには――特にラファエル様には絶対に話さないで下さいね。」
「・・・るな。」
「え?」
「ふざけるな!!」
 暖かい空気が消えた。いや、わたくしが温かいと錯覚していただけなのでしょう。
 セイドさんは素早くわたくしの両腕を掴む。
「そんな理由であなたはあの男と結婚すると言うんですか!?ふざけるのも大概にしろ!!」
「いや・・・、離して・・・。」
 いつもは温かく優しい光を放っている彼の金の瞳は今は冷たく鋭い光を放っていた。
「オレは・・・そんなの嫌だ!!」
 セイドさんは力ずくでわたくしをベッドに押し倒す。
 耳元でセイドさんがささやく。
「誰にもあなたを渡さない・・・。」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

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8512薔薇の見る未来(ゆめ)・2ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/5/18 15:27:30
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薔薇の見る未来(ゆめ)・2

(う・・・?)
 セイドは目を覚ました。物置のような――むしろ物置か――見知らぬ部屋だった。
 両手首は縄で縛られ、身動きが取れない。
 頭が痛い。それも二日酔いの痛みだけではない。何かで殴られたような痛みもある。
(確か、昨日の夜・・・。)



「いやっ!離して!やめてぇっ!!」
 スプルは抵抗するが、酔って理性を失っているセイドには何の意味も無い。
 セイドは口付けようとスプルに顔を近づけ――
「何をしている!?」
 別のところから声が生まれる。
 そこには、金色の髪の若者――ラファエルが驚きと怒りの入り混じった表情で立っていた。
「貴様・・・スプリングに何をする!?」
 怒り任せにラファエルはセイドを殴りつける。
 殴られてセイドはベッドから転げ落ち、スプルは自由の身となる。
 ラファエルはセイドにもう一度殴りかかろうとしたが、相手は戦い慣れているセイド。殴りかかった手を左手で受け止められ、開いている右手で殴り返される。
「欲しいものを無理矢理手に入れようとして何が悪い!?」
 殴られ、ひっくり返ったラファエルを逆にセイドが馬乗りになって殴りかかろうとする。
 しかし、

 ゴツッ!

 セイドは背後から何かで殴られた。
 その後ろには、自分の頭より――いや、むしろ彼女の胴体より――大きい壷を持って立っているスプルの姿があった。
「・・・最低。」



(オレのバカ!なんであんな事をしたんだ!?)
 思い出し、セイドは頭を抱え――ようとしたが手首を縛られていて出来ない。
 薄暗い物置の中では今の時刻はわからない。
(スプルさん・・・、今頃、あの男と式を挙げているのかな・・・?)

 ガチャ。

 ドアノブの回る音。直後、物置に光が入り込む。
 物置に人が入ってくる。純白のドレスに身を包んだ美女だった。
「スプル・・・さん?」
 そう、長い黒髪と赤い双眸の彼女こそ、スプル=フェアリーマその人であった。
「おはようございます、セイドさん。」
 いつもの笑みであいさつするスプル。だが、その笑みはなぜか無表情にも思える。
「スプルさん・・・、あの、昨夜はすみませんでした!
 オレ・・・。」
「わかっています。あなたが酔って正気を失っていた事くらいは。」
 言って腰を下ろし、スプルは緋色の瞳でセイドの金色の瞳をじっと見る。セイドの心臓の鼓動が高鳴る。
「・・・4年前、わたくしはレイナードを去りました。」
 スプルは語り始めた。誰も知らない自分の罪を・・・。



「・・・・・・。」
 セイドは信じられなかった。アメリアに対する今のスプルの態度を見る限り、彼女は何があっても主を裏切らないような人間だと思っていた。そのスプルが魔族に騙されていたとはいえ、主を殺そうとしただなんて・・・。
「まさか、スプルさんの言っていた好きな人って・・・シェイン様?」
 スプルは首を振った。
「いいえ、別の方です。でも、どちらにしても同じこと。
 あの事ほどとは言いませんが、似たような事をやりかねませんから・・・。
 ですから、わたくしはラファエルと結婚しますね。」
 言ってスプルは立ち上がり、入ってきたドアに近づく。
「スプルさん ま・・・っ!」
 セイドが言い切るよりも早く、
 物置は再び薄暗がりで満たされる。
「・・・っくしょう!」
 ダンッ!
 セイドは壁にタックルする。
 スプルを止められない無力な自分がもどかしくて。
 何度も何度も、涙を流しながら壁に自分の身体をぶつける。
「くそぉ・・・。」
 倒れふし、セイドはうめく。

 コロンコロン・・・。

 セイドの目の前に一つの指輪が転がる。神秘さすら感じる闇色の真珠がはめられた指輪。
(何だ・・・?これ。)
 セイドは妙にその指輪に心惹かれた。スプルの髪の色と同じだからかもしれない。
 瞬間、暗がりに秘仮が生まれる。
 セイドはとっさに目を閉じる。
 そっと、セイドが目を開くと、そこには漆黒の髪を高く結った美しい女性がいた。
「あなた・・・は?」
『私はゲンティラウ。』
 女性――ゲンティラウはセイドに手を差し出した。
『我が力と共鳴するものよ、我が力を欲するか?』
「力・・・を?
 その力があればここから出られるというのか?スプルさんを止めることが出来るとでも言うのか!?」
 何をふざけた事を、と言うような口調のセイドにゲンティラウはしかし真面目な顔で続けた。
『後者はそなた次第だが、前者は可能だ。
 どうする?そのスプルとやらを止めに行きたいのだろう?』
「・・・だったらくれ!その力とやらを!!」
 セイドが叫ぶ。ゲンティラウは手を彼の頬に当てる。
『そなたの名は?』
「セイド・・・セイド=ドゥレストだ。」
『セイド=ドゥレスト、私と盟約を結ぶか?』
「スプルさんを止めるためだったら何だってする!!」
 セイドがそう叫んだ途端、指輪が光となり、セイドの右薬指に纏わりついた。
 ふっと、ゲンティラウの姿も消え、あたりはまた闇となる。
 セイドの口から“力ある言葉”が発せられる。魔術の知識すらないはずなのに。

――愛でる心をいとおしむ 異界の海を統べる者
  我 汝に盟約を誓し者 我 ここに汝に願わん
  我の力よ 汝の力よ 今 我が手中で何物をも切る刃となれ!

「麗心断裁刃(ラヴァ・ブレード)!!」



 街の教会では急遽結婚式を行っていた。
「夫ラファエル。あなたはどんな事があっても妻スプリングを生涯愛しつづける事を誓いますか?」
「誓います。」
「妻スプリング」
「誓いま――」

 バンッ!

 伝承歌に出てくるヒーローの如く、彼は現れた。
「セイドさん・・・?」
 驚いた表情のスプル。
「スプルさん・・・。」
 ゆっくりと、彼はスプルに近づいてくる。
「貴様・・・!」
 ラファエルがかばうようにスプルの前にでる。しかし、セイドは気にも留めない。
 セイドは右手をスプルに差し出す。
「この手は、別にオレを選んで欲しいって意味ではありません。」
 セイドはいつもの暖かく、優しい輝きを放つ瞳をスプルに向ける。
「自分の気持ちに正直になって生きて欲しいんです。」
「バカ言わないで!
 こんな気持ちに正直になんてなれるわけがないでしょう!?」
「結婚なんてしなくったってスプルさんはその気持ちに抵抗してるじゃないですか!」
 セイドが怒鳴る。辺りが静まり返る。
「な・・・、何の話をしているんだ!?
 え・・・衛兵!この男を捕らえよ!!」
 ラファエルの言葉に十数人の衛兵がセイドにつかみかかる。だが、

 ぶんっ!

「!?」
 丸腰のはずのセイドが腕を一振りしただけで衛兵たちが急に倒れた。
 否。彼は丸腰ではなかった。
 よく目を凝らしてみると、彼の右手には青白い光が剣の形を成している。
「あなた、その人たちに何をしたの!?」
「大丈夫です。精神に少しダメージを与えただけですから命に別状はありません。
 話は戻りますが、スプルさんは本当にそれでいいと思っているんですか?」
「・・・ここであなたの手を取ったら、わたくしはいつかこの愚かな感情を暴走させてしまうでしょう。」
「もし、そうなったら・・・。
 ・・・オレが必ずあなたを受け止めます。」
 告白同然のセリフ。
 だが、恐らくスプルにはその言葉の真の意味がわからないだろう。そのような事が何度かあった。ひょっとしたら、彼女はその可能性を拒否していたのかもしれない。
「・・・信じます、あなたのその言葉を。」
 スプルはラファエルを避けてセイドの手を取る。
「ま・・・、待ってくれ!もうどこにも行かないでくれ!!
 皆の者、あの者らを・・・、彼女を捕まえてくれ!!」
 ラファエルの叫びに、セイドはスプルを抱きあげ、走り去っていった。



「はぁ・・・、はぁ・・・。
 ここまで来ればいいでしょう。」
 抱きかかえていたスプルを下ろし、セイドは肩で息をする。
「セイドさん・・・、本当に信じてよろしいのですか?先ほどの言葉。」
「さっきの言葉?」
「わたくしがこの・・・、愚かな感情を暴走させてしまった時、受け止めてくれると。」
「当然じゃないですか。」
 セイドがスプルに笑いかける。
「オレはスプルさんのためになることだったらなんだってやります。」
 また告白同然のセリフ。セイドはもう何を言っても恥ずかしくない気になった。
「あ・・・。」
 セイドは近くに生えている花に手を伸ばす。
「スプルさん、ちょっと来てください。」
「?」
「美女撫子です。」
 セイドは撫子を手に取り、スプルに見せる。
「スプルさんは美女撫子の花言葉を知ってますか?」
「美女撫子の花言葉・・・?」
「『純粋な愛情』っていうらしいです。」
 セイドは撫子をスプルの髪にさす。
「この花はスプルさんの誕生花なんですよ。
 今日はスプルさんの誕生日でしょう?」
 言ってセイドはスプルの手を取り、その柔らかな手に何かを置く。
「撫子もこれもオレの本当の気持ちです。
 ぜひ、受け取ってください。」
 スプルが手の中のものを見てみる。飾りすらないシンプルな銀の指輪だった。
「好きです。」
 飾り気のない真っ直ぐな言葉。さすがのスプルもちゃんと意味がわかる。
「・・・ごめんなさい。」
 スプルが返した答えは端的でわかりやすかった。
 セイドはさほどがっかりしなかった。予想通りの答えだったからだ。全くがっかりしなかったわけではないが。
「でも・・・。」

つづく

======================================
あとがき

 どぉもどもっ!長らくお待たせしました。「薔薇の見る未来(ゆめ)」、ついに連載開始です!
「遅すぎるよ。」
 ・・・ごめん、娘。演劇部に入ってパソコンに触れる機会がかなり減ったもので・・・。
「・・・と、いうか「つづく」って・・・。つづくの?」
 おぅ!厚手のハンカチを用意しときな!!
「感動・・・の展開に?」
 いんや。
「じゃあ・・・なんで?」
 聞くな!
 それじゃあそーいうことで。
「どー言う事!?」

つづくと思う。

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8560薔薇の見る未来(ゆめ)・3 〜BlackParl Eyes Side〜ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/6/1 17:05:59
記事番号8512へのコメント

薔薇の見る未来(ゆめ)・3 〜BlackParl Eyes Side〜
「待ってくれ!待ってくれクリスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
「クリスだと?」
 ラファエルの言葉に、その場にいたヴェルタニーアが眉をひそめる。
「あの嬢ちゃんはスプルとかスプリングとかじゃなかったか?」
「クリス・・・クリス・・・。
 代わりだって・・・ただ彼女に似ているだけの人間だって構わない。
 クリス・・・。」
「代わりだって構わない・・・!?」

 ドゲシッ!ヴェルタニーアはラファエルを殴りつける。
「ふざけるな!代わりでも構わない?
 確かにお前はそれで満足かもしれない。
 だがな、代理にされた奴や本物は不幸になるだけだ!
 この・・・バカ野郎!!」



『ヴェル。』
 唯一俺をそう呼ぶことを許した人がいた。多分、世界で一番愛した人。今彼女は隣にはいない。
『レプリカは剣だけで十分でしょ。』
 そう言って俺の目の前から去っていった少女がいた。恐らく、俺が今までで一番傷つけた奴。



 教会の裏、俺は落ち着くためにそこに来ていた。
「ヴェルタニーア様?」
 後ろから俺の名を呼ぶ声がした。振り向けば、そこには黒髪黒目の女吟遊詩人がいた。あいつは確か・・・。
「ハール、だったな。」
「どうしたのですか?ヴェルタニーア様。偽天使を殴ったりして。」
「偽天使?」
「あのラファエルとかいう人。」
「あぁ・・・。
 あいつが少し前の俺に似てたんでつい、な。
 よければ聞いてくれないか?この親父の愚痴を。」
「愚痴ですか・・・。意外ですね、そんなものをいうような人ではないと思っていたんですが。
 でもいいですよ。あたしでよければ。」
 言ってにっこり微笑む詩人の娘。つられて俺も笑みを返す。
「俺は今、人を捜しているんだ。俺が最も愛した人を。
 彼女とは昔、生き別れてしまったんだ。俺はその人を捜すために旅に出た。
 しかし、何年も捜しているというのに、彼女は見つからなかった。
 諦めかけたその時、俺は一人の少女に出会った。
 まぁ、少女と言ってもそいつは成人の年齢だったんだがな。
 そいつは・・・、その俺が捜している最愛の人によく似ていた。
 俺はだんだんそいつに惹かれていった。
 だがな、ある日気付いたんだ。俺が愛していたのは生き別れたあの人の面影だった。
 もっと速く気付いてもよかったのにな。
 その少女も恋人に浮気されてヤケになっていたんだ。」
「・・・・・・。」
 ハールは黙って俺の話を聞いていた。
 ラファエルと花嫁の嬢ちゃんは、あの時の俺と少女――エミリによく似ている。
「『レプリカは剣だけで十分でしょ。』あいつはそう言って俺の前から去っていった。」
「レプリカは剣だけで・・・?
 でも、ヴェルタニーア様は以前お会いしたときに真剣をもっていらっしゃったはず・・・。」
「あぁ、真剣さ。ただし、伝説の剣のレプリカさ。
 いつかの・・・、ゼルガディスそっくりの奴が本物がどうのって言ってただろ?本物のその剣なら、魔族だろうがなんだろうが斬る事が出来るだろうが・・・今の俺が持っているのは多少魔力がこもっているだけのなまくら剣さ。
 話は戻るが、彼女の言っていた通り、剣はレプリカでも代役は十分勤まる。だが、隣にいて欲しい人はレプリカでは満足できなかったんだ。
 それ以来、俺はあいつとも会ったことは無い。
 俺はもしもまたあいつに会った時に、あいつに恥じぬよう“本物”を見つける。そう考えている。」
「・・・っく、ひっく・・・。」
 話し終わると、ハールはその漆黒の双眸から大粒の涙を流していた。
「ちょ・・・、何でお前が泣く!?」
「いえ・・・、気にしないで下さい・・・。」
 そういいつつも泣きつづける女詩人に俺はどうする事も出来なかった。




「ぷはぁー!マスター、お酒もう一杯!!」
「そんなに飲むなって。お前、一応は未成年だろ?」
「身体は成人しているからいーのよ!!」
 その日の夜、あたしはセイドを連れて酒場へヤケ酒をしに行った。
「ンなこと言ったって実際には15年しか生きてないだろーが。」
「ったく、カタいわねーセイドは。
 失恋したら髪切るかヤケ酒するかが世の慣わしってものじゃないの。」
「じゃあ切れよ、髪。」
「やーよ。長いの気に入ってるんだもん。
 ったく・・・、せっかく失恋仲間見つけて一緒に飲もうって誘ってやったのによぉ。」
 全く酒を飲まないセイドに付き合い悪いわね、とあたしは言った。
「もう酒は飲まないって決めたからな。」
「ふーん、健康的なのね。」
「別に、そういうわけじゃないけど・・・。」
 視線をそらし、セイドは苦笑する。
 ・・・ひょっとしてコイツ、過去に酔っ払って何かやらかしたのか?ま、コイツの過去なんて別にいいけど。
「ま、あたしは淡いコイゴコロって程度のうちに振られたからいいけどさ、あんたはスプルにベタ惚れだったからねー、かっなりキツイんじゃない?」
「ん・・・、別に。辛いはずなんだけどなぁ・・・。
 なんか、今までとは変わりないような気がするんだ・・・。」
「羨ましいわね、楽天家。」
 セイドの心境を知らないあたしは嫌みをもらした。
「あたしの憧れの君の心は別の女性が掴んで離さないって言うのにさー。
 あーっ!もうこうなったら独りで酒あおっちゃる!!」



「うっぷ・・・。」
「馬鹿かお前。慣れない酒ガバガバ飲んで二日酔いなんて。」
 翌日、あたしは間抜けなくらいに二日酔いに苦しんだ。
「だから止めとけっていっただろ。」
「あたし、もう金輪際お酒飲まない・・・。」

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 どうも!ザズルア=ジャズルフィードゥです!!
「今回、海の底より深く落ち込んでいるハールさんの代理を務めます、スプル=フェアリーマです。」
 いやぁ、でもあたしこの話書くまで忘れてたわ。
「は?何をです?」
 あんたが貴族だってこと。
「・・・そのくらいの事忘れないで下さいこのすっとこどっこい作者。」
 言ったな娘ー!こっちだって強歩大会とか合宿とかで疲れたんだからね!!
「合宿って・・・、あなた演劇部でしょ。しかも脚本。体力使わないじゃない。」
 ちっちっちっ、甘いわね。あたし、合宿先まで自転車で行ったのよ。行き50分帰り40分で。ただでさえ高校まで行くのに片道35分なのに。強歩大会なんて22kmも歩いて顔と首が真っ黒に焼けたわ。
「それは・・・。
 でも、たとえどんなに疲れていたとしても物事を忘れるという事は無いと思うけど・・・?」
 ちぃっ!気付かれたか!!
「確信犯かい。
 まぁ、あなたが物事を忘れるなんていつものことですからねぇ。」
 ぐっ!何気に毒舌・・・。
 でも、時間なので毎度ながらあとがきになっていないのですがそれではこれで!
「今度はまともに書きましょうねv」
 ・・・ふぁ〜い・・・。

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8575あとがき続き(ぉぃ)ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/6/10 15:48:08
記事番号8560へのコメント

ザズルア:どーも!あとがきの続きです!ザズルア=ジャズルフィードゥです!!
ハール(復活):いいの・・・?中途半端なあとがきをツリーにのっけて。
ザ:そんなの全然問題なっしんぐだよー♪
  で、前回皆様に伝え忘れたことが二点ほどあるんだ。
ハ:またぁ?で、その伝え忘れたことって?
ザ:はいvまず一点目。これからしばらく薔薇シリーズは休止させてもらいます。
ハ:・・・はぁ!?
ザ:だから休止。
  あたしさ、いろいろ書かなきゃいけないものがたくさんあるから。いつかぼやいていたとあるゲームの小説とか。
ハ:・・・それ、どんぐらい書いてない?
ザ:えっと、最後に送ったのが中学卒業前だから・・・・・・・・・・・・三ヶ月。
ハ:もっと早く書きなさいよ!そんなに待たせて!!
ザ:うん・・・。現在がんばってます・・・。
  で、二点目。次回は薔薇シリーズのカップリング短編集でも書こうかな、と思ってます。
  久しぶり(死)のゼルアメや、今回の話でのスプルのセリフ「でも・・・」の続き、その他ヴェルタニーアさんの過去などきっと盛りだくさん!
ハ:なんで「きっと」なの?
ザ:・・・今頭の中にあるネタが上のやつだけだから・・・。
ハ:・・・修行にでも行って来い。
ザ:それじゃ、そういうことで!!(白袴姿で)
ハ:ちょ・・・!どこ行く気!?
ザ:ちょっと滝に打たれに!修行って言ったらまずそれでしょ!!んじゃ!!
ハ:あ・・・、ちょっと待ちなさい!!!

(二人、舞台袖の中に。)

幕。

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8576いつまでもまつてます(はあと)かお E-mail URL2002/6/10 22:25:31
記事番号8575へのコメント

ザズルア=ジャズルフィードゥさんは No.8575「あとがき続き(ぉぃ)」で書きました。
>
こんにちわ♪
ザズルアさん、最近、レスさぼりまくっているかおです(爆!)
(読み逃げに戻りつつあるかも・・汗)
(小説がね・・たまっていくの・・←自業自得です・・汗)
>ザズルア:どーも!あとがきの続きです!ザズルア=ジャズルフィードゥです!!
>ハール(復活):いいの・・・?中途半端なあとがきをツリーにのっけて。
>ザ:そんなの全然問題なっしんぐだよー♪
>  で、前回皆様に伝え忘れたことが二点ほどあるんだ。
>ハ:またぁ?で、その伝え忘れたことって?
>ザ:はいvまず一点目。これからしばらく薔薇シリーズは休止させてもらいます。
>ハ:・・・はぁ!?
>ザ:だから休止。
はい!?
せめて、スプルたちがどうなるのかだけでもぉぉ!!(まて!)
あと、紅い宝石も気になるし・・(だからまて!)
(レスしてないくせに無理いうな!!)
>  あたしさ、いろいろ書かなきゃいけないものがたくさんあるから。いつかぼやいていたとあるゲームの小説とか。
>ハ:・・・それ、どんぐらい書いてない?
>ザ:えっと、最後に送ったのが中学卒業前だから・・・・・・・・・・・・三ヶ月。
>ハ:もっと早く書きなさいよ!そんなに待たせて!!
あ・・・・わかります、うんうん。
私なんか・・番外編が・・あ゛(滝汗)←エル様漫遊記・・汗
>ザ:うん・・・。現在がんばってます・・・。
>  で、二点目。次回は薔薇シリーズのカップリング短編集でも書こうかな、と思ってます。
あ、いいな(はあと)
ゼロスの人間バージョンのときの、お医者さんも希望(まて!)
それをゼラスがみて笑っていることろなど(だからまて!)
>  久しぶり(死)のゼルアメや、今回の話でのスプルのセリフ「でも・・・」の続き、その他ヴェルタニーアさんの過去などきっと盛りだくさん!
私も知りたいです!!!!
>ハ:なんで「きっと」なの?
>ザ:・・・今頭の中にあるネタが上のやつだけだから・・・。
ネタは、突発的に浮かぶものです(まて!)
(ちなみに、私も、完結してる話なのに、ついついイベントを追加して、
  そーして、ニッチも察知もいかなくなるほどに長くなってゆく・・)
(いい加減に長編を打ち込みましょう・・汗)←他のばっかり打ち込んでいる人・・。
>ハ:・・・修行にでも行って来い。
>ザ:それじゃ、そういうことで!!(白袴姿で)
>ハ:ちょ・・・!どこ行く気!?
>ザ:ちょっと滝に打たれに!修行って言ったらまずそれでしょ!!んじゃ!!
華厳の滝?(まて!!!)
>ハ:あ・・・、ちょっと待ちなさい!!!
>
今の、時期じゃあ、だめでしょう♪
やっぱ、それやるのは、寒い極寒の季節ですよ(はあと)
(だからまてぃ!!)
>(二人、舞台袖の中に。)
>
>幕。
それでは、短編集と、薔薇シリーズの再会を心待ちにしております(はあと)
(あ〜あ・・セイド・・襲うの失敗したしなぁ・・まて!!爆!)
ではでは♪

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8619早ければ7月ごろにザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/6/22 12:46:20
記事番号8576へのコメント

>こんにちわ♪
>ザズルアさん、最近、レスさぼりまくっているかおです(爆!)
>(読み逃げに戻りつつあるかも・・汗)
>(小説がね・・たまっていくの・・←自業自得です・・汗)

あたしもっす。(汗)
本当はもっと前からかおさんのレスに気づいていたけど・・・ごめんなさい。

>>ハ:・・・はぁ!?
>>ザ:だから休止。
>はい!?
>せめて、スプルたちがどうなるのかだけでもぉぉ!!(まて!)
>あと、紅い宝石も気になるし・・(だからまて!)
>(レスしてないくせに無理いうな!!)

すまんっす。蒼くなった宝石の護符はだいぶたってから書くつもりです。

>>  あたしさ、いろいろ書かなきゃいけないものがたくさんあるから。いつかぼやいていたとあるゲームの小説とか。
>>ハ:・・・それ、どんぐらい書いてない?
>>ザ:えっと、最後に送ったのが中学卒業前だから・・・・・・・・・・・・三ヶ月。
>>ハ:もっと早く書きなさいよ!そんなに待たせて!!
>あ・・・・わかります、うんうん。
>私なんか・・番外編が・・あ゛(滝汗)←エル様漫遊記・・汗

・・・・・・。(←その小説はまだ続き書いてないやつ)

>>ザ:うん・・・。現在がんばってます・・・。
>>  で、二点目。次回は薔薇シリーズのカップリング短編集でも書こうかな、と思ってます。
>あ、いいな(はあと)
>ゼロスの人間バージョンのときの、お医者さんも希望(まて!)
>それをゼラスがみて笑っていることろなど(だからまて!)

なるほど、考えておきます。ゼラス様が笑っているかどうかはわかりませんが。(笑)
>>  久しぶり(死)のゼルアメや、今回の話でのスプルのセリフ「でも・・・」の続き、その他ヴェルタニーアさんの過去などきっと盛りだくさん!
>私も知りたいです!!!!
>>ハ:なんで「きっと」なの?
>>ザ:・・・今頭の中にあるネタが上のやつだけだから・・・。
>ネタは、突発的に浮かぶものです(まて!)
>(ちなみに、私も、完結してる話なのに、ついついイベントを追加して、
>  そーして、ニッチも察知もいかなくなるほどに長くなってゆく・・)
>(いい加減に長編を打ち込みましょう・・汗)←他のばっかり打ち込んでいる人・・。

一応、↑以外であと二つは追加・・・予定。(予定かよ)

>>ハ:ちょ・・・!どこ行く気!?
>>ザ:ちょっと滝に打たれに!修行って言ったらまずそれでしょ!!んじゃ!!
>華厳の滝?(まて!!!)
>>ハ:あ・・・、ちょっと待ちなさい!!!
>>
>今の、時期じゃあ、だめでしょう♪
>やっぱ、それやるのは、寒い極寒の季節ですよ(はあと)
>(だからまてぃ!!)

いやぁ、さすがのあたしも極寒は嫌だから。(わがままかい)

>それでは、短編集と、薔薇シリーズの再会を心待ちにしております(はあと)
>(あ〜あ・・セイド・・襲うの失敗したしなぁ・・まて!!爆!)
>ではでは♪

そう簡単に襲わせてたまるかい。(何)
では、短編で!