◆−正義を愛する赤頭巾のお話。(ゼルアメ・・・になる予定(初投稿))−きらら (2002/7/13 18:21:18) No.8691 ┣をう。これからが楽しみ。−東琥珀 (2002/7/13 21:17:19) No.8694 ┃┗Re:をう。これからが楽しみ。−きらら (2002/7/13 22:02:02) No.8695 ┗正義を愛する赤頭巾のお話(2)−きらら (2002/7/14 00:12:29) No.8697 ┗正義を愛する赤頭巾のお話(3)−きらら (2002/7/25 19:20:18) No.8719 ┣10年前って?!!−蒼井さくや (2002/7/25 22:53:52) No.8720 ┃┗Re:10年前って?!!−きらら (2002/7/27 00:28:42) No.8721 ┗正義を愛する赤頭巾のお話(4)−きらら (2002/7/28 17:06:40) No.8723
8691 | 正義を愛する赤頭巾のお話。(ゼルアメ・・・になる予定(初投稿)) | きらら | 2002/7/13 18:21:18 |
はじめまして。 きららと申します。 初投稿な上に、ほかの方にコメントいれんとは何事かっ!? と・・・無礼者ですみません(泣) 温かい目で見てやってください。 次から本編始まります(前書きながっ!) 正義を愛する赤頭巾のお話。(1) 昔々、ある所に小さな赤い屋根のおうちがありました。 そのおうちには、リナとアメリアというとても仲のいい姉妹が住んでいて・・・ 「ア〜メ〜リ〜ア〜〜〜〜〜〜〜〜?!あんたって子は〜〜〜〜〜〜!!」 「ごめんなさ〜〜〜〜〜〜い(泣)」 ・・・いつも喧嘩をしながら楽しく暮らしていました♪ 「今日という今日は許さないわよ・・・あたしが寝ている間に買い食いなんて・・・いい度胸してんじゃないの・・・」 「だって〜〜だぁって〜〜〜〜〜!リナさんが何度起こしても起きなかったんじゃないですか!!」 「問答無用!!」 リナは、アメリアの首根っこを引っつかみ、食べ物の恨みは恐ろしいというくらいの勢いでドアを勢い良く開け・・・ <ばたんっ!・・・ぽいっ・・・ばたん> アメリアを外に放り出すと、またドアを閉めてしまいました。 「うぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!リナさぁぁぁん!開けてください〜(泣)」 <どんどんどんどん!> アメリアは、泣きじゃくりながらドアを何度も何度も叩きます。 「うるさい!!罰よ!罰!迷いの森を抜けて・・・」 「ま・・・迷いの森ですか?!」 迷いの森とは、一度入れば二度と出てこれないといわれている伝説の森で、 代々そこには魔族が住みついている・・・らしい・・・ 「そうよ!迷いの森を抜けたところにある一軒家に、私のペットのくらげを預けてるの知ってるでしょ?それを取ってくればいいのよ・・・」 「そ・・・そんなのリナさんがいけばいいじゃないですか!」 「黄昏よりも昏きもの血の流れより紅き・・・」 「い・・・行きます!行きます!!行かせて頂きます!!」 アメリアは、青い顔をして即答した。(当たり前であろう・・・) 「わかればいいのよ♪あっ、これ、もしもの事があると行けないから、被っていきなさい。」 そういって、リナがアメリアに手渡したのは紅い頭巾とバスケットだった。 「な・・・なんですか?これは・・・」 「頭巾。ただの頭巾じゃないわよ?この天才魔導師リナちゃんが魔力を込めて縫い上げた特製なんだからね!!これで迷うことはないわ♪」 「って・・・さいしょっから行かせる気だったんですね?リナさん・・・」 アメリアが、リナをじと目でにらむと、リナは、ばつの悪そうな顔をした。 「そ・・・そんな事はないわよ!ほら!いってらっしゃ〜い♪」 こうして、アメリアは、しぶしぶと迷いの森へと行くことになったのでした。 リナは、笑顔でアメリアを見送ると、大事なことを言い忘れたのに気がついたのだった・・・ 「あっ!・・・アメリアに、魔族と狼には気をつけてって言うのを忘れてたぁぁぁ!!」 リナが大声でアメリアを静止しようとしたが、時遅し。 すでにアメリアは魔の森へと姿をくらましていた後だった・・・ アメリアの運命は?そして、リナの監督不行き届きはどう言う風に現れるのか?? 次回に・・・続く! 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 後書き ・・・本当に、すみません。 初めてのくせに続き物??うっわ〜〜〜最悪ですぅぅぅ あうう・・・こんなやつでよければ 何かお言葉いただけるとうれしいですぅぅ・・・ |
8694 | をう。これからが楽しみ。 | 東琥珀 E-mail | 2002/7/13 21:17:19 |
記事番号8691へのコメント きららさんは No.8691「正義を愛する赤頭巾のお話。(ゼルアメ・・・になる予定(初投稿))」で書きました。 > >はじめまして。 >きららと申します。 >初投稿な上に、ほかの方にコメントいれんとは何事かっ!? >と・・・無礼者ですみません(泣) >温かい目で見てやってください。 >次から本編始まります(前書きながっ!) 初めまして。 東琥珀と申します。 以後お見知り置きを…………… > > > > > > > 正義を愛する赤頭巾のお話。(1) > > >昔々、ある所に小さな赤い屋根のおうちがありました。 >そのおうちには、リナとアメリアというとても仲のいい姉妹が住んでいて・・・ >「ア〜メ〜リ〜ア〜〜〜〜〜〜〜〜?!あんたって子は〜〜〜〜〜〜!!」 >「ごめんなさ〜〜〜〜〜〜い(泣)」 >・・・いつも喧嘩をしながら楽しく暮らしていました♪ 楽しそうですねv(爆) >「今日という今日は許さないわよ・・・あたしが寝ている間に買い食いなんて・・・いい度胸してんじゃないの・・・」 >「だって〜〜だぁって〜〜〜〜〜!リナさんが何度起こしても起きなかったんじゃないですか!!」 >「問答無用!!」 >リナは、アメリアの首根っこを引っつかみ、食べ物の恨みは恐ろしいというくらいの勢いでドアを勢い良く開け・・・ ><ばたんっ!・・・ぽいっ・・・ばたん> >アメリアを外に放り出すと、またドアを閉めてしまいました。 リナらしくて良しっ!(ぅヲイ) >「うぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!リナさぁぁぁん!開けてください〜(泣)」 ><どんどんどんどん!> >アメリアは、泣きじゃくりながらドアを何度も何度も叩きます。 >「うるさい!!罰よ!罰!迷いの森を抜けて・・・」 >「ま・・・迷いの森ですか?!」 >迷いの森とは、一度入れば二度と出てこれないといわれている伝説の森で、 >代々そこには魔族が住みついている・・・らしい・・・ 魔族………いったい誰が………(考えてる) >「そうよ!迷いの森を抜けたところにある一軒家に、私のペットのくらげを預けてるの知ってるでしょ?それを取ってくればいいのよ・・・」 ペットのくらげ……… そういえば一時期くらげを飼うのが流行ってた時期ありましたね…(関係ない) >「そ・・・そんなのリナさんがいけばいいじゃないですか!」 >「黄昏よりも昏きもの血の流れより紅き・・・」 >「い・・・行きます!行きます!!行かせて頂きます!!」 >アメリアは、青い顔をして即答した。(当たり前であろう・・・) >「わかればいいのよ♪あっ、これ、もしもの事があると行けないから、被っていきなさい。」 >そういって、リナがアメリアに手渡したのは紅い頭巾とバスケットだった。 >「な・・・なんですか?これは・・・」 >「頭巾。ただの頭巾じゃないわよ?この天才魔導師リナちゃんが魔力を込めて縫い上げた特製なんだからね!!これで迷うことはないわ♪」 >「って・・・さいしょっから行かせる気だったんですね?リナさん・・・」 >アメリアが、リナをじと目でにらむと、リナは、ばつの悪そうな顔をした。 >「そ・・・そんな事はないわよ!ほら!いってらっしゃ〜い♪」 >こうして、アメリアは、しぶしぶと迷いの森へと行くことになったのでした。 頑張れあめりん。(無責任な応援) >リナは、笑顔でアメリアを見送ると、大事なことを言い忘れたのに気がついたのだった・・・ >「あっ!・・・アメリアに、魔族と狼には気をつけてって言うのを忘れてたぁぁぁ!!」 こらこら…忘れるなよ(笑) >リナが大声でアメリアを静止しようとしたが、時遅し。 >すでにアメリアは魔の森へと姿をくらましていた後だった・・・ >アメリアの運命は?そして、リナの監督不行き届きはどう言う風に現れるのか?? >次回に・・・続く! > > > >。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 >後書き >・・・本当に、すみません。 >初めてのくせに続き物??うっわ〜〜〜最悪ですぅぅぅ >あうう・・・こんなやつでよければ >何かお言葉いただけるとうれしいですぅぅ・・・ > > > > > > > > うぅみゅ。 続きが物凄く気になる話ですな。(タイトルにも書いたけど) さぁアメリアの運命はいかにっ!? と言う訳で頑張れきららさんっ!(なれなれしい) 東琥珀でした。 |
8695 | Re:をう。これからが楽しみ。 | きらら | 2002/7/13 22:02:02 |
記事番号8694へのコメント 東琥珀さんは No.8694「をう。これからが楽しみ。」で書きました。 > >きららさんは No.8691「正義を愛する赤頭巾のお話。(ゼルアメ・・・になる予定(初投稿))」で書きました。 >> >>はじめまして。 >>きららと申します。 >>初投稿な上に、ほかの方にコメントいれんとは何事かっ!? >>と・・・無礼者ですみません(泣) >>温かい目で見てやってください。 >>次から本編始まります(前書きながっ!) >初めまして。 >東琥珀と申します。 >以後お見知り置きを…………… あぁ、早速のお返事ありがとうございます!! 感激です!こちらからもよろしくお願いします。 >> >> >> >> >> >> >> 正義を愛する赤頭巾のお話。(1) >> >> >>昔々、ある所に小さな赤い屋根のおうちがありました。 >>そのおうちには、リナとアメリアというとても仲のいい姉妹が住んでいて・・・ >>「ア〜メ〜リ〜ア〜〜〜〜〜〜〜〜?!あんたって子は〜〜〜〜〜〜!!」 >>「ごめんなさ〜〜〜〜〜〜い(泣)」 >>・・・いつも喧嘩をしながら楽しく暮らしていました♪ >楽しそうですねv(爆) 確かに,リナが姉ならば,本当に楽しそうです。 >>「今日という今日は許さないわよ・・・あたしが寝ている間に買い食いなんて・・・いい度胸してんじゃないの・・・」 >>「だって〜〜だぁって〜〜〜〜〜!リナさんが何度起こしても起きなかったんじゃないですか!!」 >>「問答無用!!」 >>リナは、アメリアの首根っこを引っつかみ、食べ物の恨みは恐ろしいというくらいの勢いでドアを勢い良く開け・・・ >><ばたんっ!・・・ぽいっ・・・ばたん> >>アメリアを外に放り出すと、またドアを閉めてしまいました。 >リナらしくて良しっ!(ぅヲイ) 確かに良しですよね(おいぉぃ) >>「うぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!リナさぁぁぁん!開けてください〜(泣)」 >><どんどんどんどん!> >>アメリアは、泣きじゃくりながらドアを何度も何度も叩きます。 >>「うるさい!!罰よ!罰!迷いの森を抜けて・・・」 >>「ま・・・迷いの森ですか?!」 >>迷いの森とは、一度入れば二度と出てこれないといわれている伝説の森で、 >>代々そこには魔族が住みついている・・・らしい・・・ >魔族………いったい誰が………(考えてる) さぁ?誰でしょう(笑) >>「そうよ!迷いの森を抜けたところにある一軒家に、私のペットのくらげを預けてるの知ってるでしょ?それを取ってくればいいのよ・・・」 >ペットのくらげ……… >そういえば一時期くらげを飼うのが流行ってた時期ありましたね…(関係ない) え?そうなんですか??(・・・) >>「そ・・・そんなのリナさんがいけばいいじゃないですか!」 >>「黄昏よりも昏きもの血の流れより紅き・・・」 >>「い・・・行きます!行きます!!行かせて頂きます!!」 >>アメリアは、青い顔をして即答した。(当たり前であろう・・・) >>「わかればいいのよ♪あっ、これ、もしもの事があると行けないから、被っていきなさい。」 >>そういって、リナがアメリアに手渡したのは紅い頭巾とバスケットだった。 >>「な・・・なんですか?これは・・・」 >>「頭巾。ただの頭巾じゃないわよ?この天才魔導師リナちゃんが魔力を込めて縫い上げた特製なんだからね!!これで迷うことはないわ♪」 >>「って・・・さいしょっから行かせる気だったんですね?リナさん・・・」 >>アメリアが、リナをじと目でにらむと、リナは、ばつの悪そうな顔をした。 >>「そ・・・そんな事はないわよ!ほら!いってらっしゃ〜い♪」 >>こうして、アメリアは、しぶしぶと迷いの森へと行くことになったのでした。 >頑張れあめりん。(無責任な応援) たぶん,アメリアなら大丈夫!(なぜに?) >>リナは、笑顔でアメリアを見送ると、大事なことを言い忘れたのに気がついたのだった・・・ >>「あっ!・・・アメリアに、魔族と狼には気をつけてって言うのを忘れてたぁぁぁ!!」 >こらこら…忘れるなよ(笑) あはは。 >>リナが大声でアメリアを静止しようとしたが、時遅し。 >>すでにアメリアは魔の森へと姿をくらましていた後だった・・・ >>アメリアの運命は?そして、リナの監督不行き届きはどう言う風に現れるのか?? >>次回に・・・続く! >> >> >> >>。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 >>後書き >>・・・本当に、すみません。 >>初めてのくせに続き物??うっわ〜〜〜最悪ですぅぅぅ >>あうう・・・こんなやつでよければ >>何かお言葉いただけるとうれしいですぅぅ・・・ >> >> >> >> >> >> >> >> >うぅみゅ。 >続きが物凄く気になる話ですな。(タイトルにも書いたけど) >さぁアメリアの運命はいかにっ!? >と言う訳で頑張れきららさんっ!(なれなれしい) > >東琥珀でした。 本当に,コメントありがとうございます!!頑張りますのでよろしくお願いします!! |
8697 | 正義を愛する赤頭巾のお話(2) | きらら | 2002/7/14 00:12:29 |
記事番号8691へのコメント さて、第2巻・・・ 私希望では,第5弾までで終らせたいです・・・ さて,アメリアの運命は一体どうなってしまうのでしょうか?! 次からまた始まります!! 正義を愛する赤頭巾のお話。(2) 「ううう〜・・・リナさん・・・ひどすぎますよぅ・・・」 アメリアは,リナに言われた(脅された)とおりに,迷いの森の入り口まできたのはいいのだが,やはり入るのを躊躇っていた。 「このまま帰ったら,絶対にリナさんのお仕置きが待ってるし・・・ だからと言って,こんな所で野宿もいやですし・・・あぁ,私はどうしたら?!」 アメリアは,しばらくその場に座り込んでいたが,急にがばっと立ち上がると,近くの手ごろな高い気に上り始めた。 「こんな事で,私の正義の心は挫けません!!リナさんのイジワルなんかにも負けなせん!!こんな時こそ!絶対の正義がものを言うのです!!」 等と,正義に対しての演説を始めるのだった・・・ 一方,迷いの森内部では,小鳥達の歌声も消え,辺りは暗く静まり返っていた。 そして,森の中央部では一人の男が,ひそかに微笑みながら大きな切り株に腰をおろしていた。 そう,まるでアメリアが迷いの森に入るのを待っているかのように・・・ そして,それから一時間ほどが経過した。 まだアメリアは正義に対する主張を木の上で高らかに宣言している。 さすがに,アメリアも疲れたらしく,息も切れ切れだった・・・(当然) 「うっ・・・このまま現実逃避をしていても何も生みませんよね・・・こうなったら!迷いの森!絶対に突っ切って見せます!そう,それこそがこの私の胸に燃え滾る正義の証!!とうっ!」 <くるくるくる・・・べしゃっ!> 見事に地面に顔面着陸したアメリアは、イタタタタと顔を擦ると,ふと,出掛けにりながよこした赤頭巾を思い出した。 『この天才魔導師リナちゃんが魔力を込めて縫い上げた特製なんだからね!!これで迷うことはないわ♪』 「・・・せっかくリナさんが作ってくれたんですもんね・・・」 そう小さな声で言うと,アメリアは頭巾をかぶった。 頭巾は,愛らしいアメリアをさらに幼げに見せた。 どっかのロリコン親父ならば,きっとすぐさま攫ってしまうであろう(おい!) 「所で・・・リナさんはこのバスケットに何を入れたんでしょうか?」 アメリアは,何気にクソ重いバスケットを不思議そうに見つめた。 「・・・覗いちゃいましょうか?はっ!いけません!そんな事をしたら正義ではありません!悪です!!でも・・・」 そんな感じの自問自答を続ける事,約30分。 どうにか自分を抑える事に成功したアメリアは,迷いの森の中へと入っていった。 迷いの森は,その名のとおり,薄暗く,明かりがなければ迷いそうである。 「火より生まれし輝く光よ 我が手に集いて力となれ『ライティング』!!」 アメリアは、呪文を唱えると,森の中を歩き出した。 何百メートルほど歩いただろうか?突然,後ろのほうから何かの気配がした。 アメリアは、多少びくつきながら,そっと後ろを振り返った・・・ だが,誰もいない・・・ほっとしたアメリアが前を向いた瞬間 「おや?久しぶりにお客様のようですねぇ?」 「?!」 アメリアの目の前には,上も下も真っ黒な神官服を着,黒髪をおかっぱにしたにこ目の青年が立っていたのだ。 「あ・・・あなたは・・・誰ですか?!」 「あぁ、ご挨拶が遅れましたねぇ・・・僕はゼロス・・・この森の主ですよ♪」 「この森の・・・主??それって・・・」 「それ以上の事は秘密です♪ところで,貴方のお名前は?」 「あ・・・アメリアです!よろしくお願いします!!」 アメリアは、ぺこんと頭をさげてお辞儀をした。 その様子を見たゼロスは,すっと一瞬目を見開いた。 「ところでアメリアさん。貴方は,一体どこへ行くんですか?」 「リナさんに頼まれたお使いをしに,この森をぬけてクラゲを取りに行くんです。」 「クラゲを・・・それはそれは,大変ですね。それならば,あそこの花畑で花をつんでもっていくと良いですよ?クラゲは,花が大好物ですから・・・」 「えっ?!そうなんですか?!」 アメリアが,目をぱちくりさせて言うと,ゼロスはクスクスと笑いながら答えた。 「えぇ、まぁ,クラゲにも,多少の好き嫌いはあるみたいですけどねぇ・・・」 「そ・・・そうなんですか・・・全然知りませんでした・・・わかりました,クラゲさんのために,いっぱい花を摘んで持って行ってあげましょう!それが正義です!!」 思いっきりガッツポーズを取りながら花畑に向かうアメリアを見たゼロスは,クスクスと笑いながら暗闇の中へと消えていくのだった。 「わぁ!きれい・・・」 アメリアは,ほうっと溜息を漏らした。 目の前の花畑には,赤,白,青、黄・・・いろいろな色の花が咲き誇っていたからだ。 「これなら,きっとクラゲさんも喜んでくれますね!!」 そう言いながら,アメリアは花を摘み始めた・・・ 「・・・ふぁぁぁ・・・何だか・・・ねむ・・・い・・・」 そう言い終わる前に,アメリアは,花畑の中で眠り込んでしまった。 すると、今まで花畑だった所が,一瞬にしてあの迷いの森の一部である砂地となってしまった。 そして,今の今までその様子を見ていたゼロスは、にやりと笑った・・・ 「アメリアさん・・・残念ですけど,貴方はここを抜けられませんよ?貴方は,この森の中で永久に僕を楽しませるための花となるんですから・・・ククク」 ゼロスがアメリアに近づこうとした瞬間,近くの茂みから,銀色の獣が疾風のようにアメリアを攫って行った。 その目は,ゼロスを憎み,アメリアを渡さないと強調しているようだった。 <ばきっ> ゼロスが,近くにあった木を殴り倒すと,苦々しげに言葉を繋いだ。 「どこまでもじゃなする気なんですね・・・貴方は・・・」 そう言うと,ゼロスの体は中に浮き,闇の中へと溶けていった。 う・・・ここ・・・は?」 アメリアが目を覚ますと,そこは深い穴のそこらしく,アメリアは,木の葉のベッドの上に寝かされていた。 「気がついたようだな・・・」 アメリアがはっと後ろを向くと,そこには,銀色の髪の青年が座り込んでいた。 「あ・・・あの・・・ここは?」 「・・・俺の家だ,まったく,どんな神経をしているんだ?よりにもよって,魔族の言う事を容易く信じるなんてな・・・」 青年は,容赦ない言葉をアメリアに浴びせた。 だが,肝心の言われている本人は,訳がわからない状態で,?を飛ばしていた。 「あ・・・あの・・・魔族って・・・誰が??」 その言葉に対して,青年は勢い良くずっこけた。 「お・・・おまえなぁ・・・ほんっとうに何にも知らないのか?」 「ところで,名前はなんていうんですか?」 「おい,人の話を聞け!質問に答えんかい!おまえは!!」 「わたしは,おまえなんて名前じゃありません!アメリアっていうんです!」 「・・・わかった,アメリアだな?・・・はぁ。」 青年は,深いため息を漏らした。 「俺は,ゼルガディス・・・」 「ゼルディガスさんすね!」 「ゼルガディスだ・・・」 ゼルガディスは,再び溜息を漏らすと,アメリアの目の前に座った。 たったそれだけの事なのに,アメリアの心臓が高鳴り,そして同時に,懐かしさもこみ上げてきた。 アメリアは、どうにかして思い出そうと、しばらくゼルガディスの顔を見つめていたが,ふいに,記憶が途切れていて,どうしても思い出す事が出来なかった。 そんなアメリアの様子を,物寂しそうにゼルガディスは見つめた。 しばらくの沈黙の後,アメリアは, 「あぁぁぁぁ!!リナさんに頼まれていたお使いを忘れてましたぁぁぁ!!」 と絶叫を上げた。 「えっと・・・あの,ゼルガディス・・・さん?あの,この森の出口は,どこにあるんですか?」 「・・・さぁな・・・」 「へ・・・?」 アメリアはあっけに取られた。 「ここは,魔族の行動範囲内だ・・・簡単には出れない。それに、お前は,今狙われている・・・迂闊に行動するとかえって危ないぞ。」 「で・・・でも!お使いが!!クラゲさんを迎えに行かなくちゃいけないんです!じゃないと,リナさんにどんなお仕置きをされちゃうか・・・」 「・・・なら,俺も行こう。ゼロスが何を仕掛けてくるかもわからんしな・・・ただ・・・」 「えっ?ゼルガディスさんも,一緒に来てくれるんですか?!」 「え?・・・あ・・・あぁ・・・」 「嬉しいです♪」 にっこりと満面の笑みを浮かべるアメリアに,多少赤面したゼルガディスは,それを隠すかのようにそばにあった剣をもち、さっさと外へと出てしまった。 そんなゼルガディスの後に続くように,アメリアは,とことこと駆け足でゼルガディスの後を子犬のようについていくのであった。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。だ・・・第2話終了です・・・ ふふふふふ・・・何気に1日に2回書くくらいならば,一度にまとめろって感じなんですが・・・って!もう12時じゃないですかぁぁぁ!! しかも長いしぃぃぃぃ!! なんかもうおやくそくぅぅぅぅ〜♪って感じですみません。 まだまだ続きそうです・・・許してください「泣」 |
8719 | 正義を愛する赤頭巾のお話(3) | きらら | 2002/7/25 19:20:18 |
記事番号8697へのコメント ゼルガディスさんという心強い仲間が出来たアメリア。 さぁ,リナから頼まれたお使いを,無事果たす事が出来るのでしょうか? それは・・・作者のきららも知りません(おい!) 正義を愛する赤頭巾のお話。(2) 「ゼルガディスさん、どこに出口あるんでしょうね?」 「さぁな・・・」 しばしの沈黙・・・ 「ゼルガディスさん!今日って,いいお天気ですよね!!」 「無駄口をたたく前に気配を消してさっさと歩け・・・」 またしばしの沈黙・・・ 「ゼルガ・・・」 「黙って歩け」 さっきからこの調子で早1時間・・・ 喋りたくってしょうがないアメリアは,何度も何度もゼルガディスに話し掛けるのだが,ゼルガディスは,そっけなく・・・って言うか,きつく言い返すのでした。 アメリアは,リナが作ってくれた頭巾の裾をそっと握りしめます。 (ぶぅぅ・・・ゼルガディスさんはそっけなさ過ぎるんです!・・・確かに,ゼロスさんに見つかると大変なのはわかりますけど,でも,せめて会話くらいしてくれたって・・・) 「・・・どうした?いきなり立ち止まって,何かあったのか?」 はっと前を向くと、ゼルガディスの顔がドアップで目の前にあって,アメリアは,一気に顔を赤くした。 「ぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜ!!ゼルガディスさん?!何でもありません!!」 「そうか?なら良いが・・・?!アメリア!伏せろ!!」 「へ?・・・」 <どっか〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!> 「うきゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 「ゼロスか?!」 「困りますねぇ,ゼルガディスさん。アメリアさんを勝手に連れ出して・・・」 辺りの空気に声が響き,何もない空間からゼロスが現れた。 それを見たアメリアは,目を見開き,頭を抱え、怯えたような表情になった。 「あ・・・あ・・・」 何かを言おうと懸命に口を動かすが,言葉をつむぐ寸前に気を失ってしまった。 「アメリア?!・・・ちっ・・・ゼロス!さっさとうせろ!!」 「おやおや,連れないですねぇ・・・そんなにアメリアさんに10年前の事を思い出させたくないんですか?それとも,自分の本性を・・・」 「黙れ!!ラ・ティルト!」 <ドンッ> 「随分と攻撃的ですねえ,アメリアさんが絡むとこうも感情を露にしてくれて面白い限りですよ。でも,こっちもそうゆっくりしてられないんですよ・・・さぁ,アメリアさんを渡してください。」 「断る」 「そうですか・・・それでは仕方ありませんね・・・実力行使させていただきますよ?」 ゼロスはそう呟くと,不適に笑った。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 第3段終了・・・長い事休止っててすみません(汗) もしよろしければ感想,お待ちしております。 |
8720 | 10年前って?!! | 蒼井さくや | 2002/7/25 22:53:52 |
記事番号8719へのコメント >それを見たアメリアは,目を見開き,頭を抱え、怯えたような表情になった。 >「あ・・・あ・・・」 >何かを言おうと懸命に口を動かすが,言葉をつむぐ寸前に気を失ってしまった。 >「アメリア?!・・・ちっ・・・ゼロス!さっさとうせろ!!」 >「おやおや,連れないですねぇ・・・そんなにアメリアさんに10年前の事を思い出させたくないんですか?それとも,自分の本性を・・・」 >「黙れ!!ラ・ティルト!」 ><ドンッ> >「随分と攻撃的ですねえ,アメリアさんが絡むとこうも感情を露にしてくれて面白い限りですよ。でも,こっちもそうゆっくりしてられないんですよ・・・さぁ,アメリアさんを渡してください。」 >「断る」 >「そうですか・・・それでは仕方ありませんね・・・実力行使させていただきますよ?」 >ゼロスはそう呟くと,不適に笑った。 なんなんですかぁぁぁぁぁ!!!! はっ!すいません;; 取り乱しました. はじめまして。 ここで細々小説と言いがたいもの書いてる蒼井さくやです。 10年前がとっても気になります! 続き楽しみにしています^^ では短いですが子の辺で^^ |
8721 | Re:10年前って?!! | きらら | 2002/7/27 00:28:42 |
記事番号8720へのコメント 蒼井さくやさんは No.8720「10年前って?!!」で書きました。 > > >>それを見たアメリアは,目を見開き,頭を抱え、怯えたような表情になった。 >>「あ・・・あ・・・」 >>何かを言おうと懸命に口を動かすが,言葉をつむぐ寸前に気を失ってしまった。 >>「アメリア?!・・・ちっ・・・ゼロス!さっさとうせろ!!」 >>「おやおや,連れないですねぇ・・・そんなにアメリアさんに10年前の事を思い出させたくないんですか?それとも,自分の本性を・・・」 >>「黙れ!!ラ・ティルト!」 >><ドンッ> >>「随分と攻撃的ですねえ,アメリアさんが絡むとこうも感情を露にしてくれて面白い限りですよ。でも,こっちもそうゆっくりしてられないんですよ・・・さぁ,アメリアさんを渡してください。」 >>「断る」 >>「そうですか・・・それでは仕方ありませんね・・・実力行使させていただきますよ?」 >>ゼロスはそう呟くと,不適に笑った。 >なんなんですかぁぁぁぁぁ!!!! >はっ!すいません;; >取り乱しました. >はじめまして。 >ここで細々小説と言いがたいもの書いてる蒼井さくやです。 >10年前がとっても気になります! >続き楽しみにしています^^ >では短いですが子の辺で^^ はじめまして。感想ありがとうございます。 10年前・・・さて,何があったんでしょうか?(にやり) 頑張って,第4話を掲載したいと思いますので,見捨てずに応援よろしくお願いします!! |
8723 | 正義を愛する赤頭巾のお話(4) | きらら | 2002/7/28 17:06:40 |
記事番号8719へのコメント 『正赤(略)』もこれで4回目・・・ 予告していた5回だけじゃ収まらない確立が大になってしまいました(泣) でも,ここまできたらやり遂げます!心優しい皆様、応援していて下さい。(見捨てないでぇぇぇぇ(泣)) さて、ゼロスの目的は??そして,アメリアは,無事にお使いを・・・ ?「ドラグスレーイブ!!」<どっか〜〜〜〜〜ん>チュウ〜〜〜〜〜〜「泣」 リナ「私の出番がなさ過ぎんのよ!前置きも長すぎんのよ!さっさとやんなさいよ!!」 は・・・はい(泣)それでは。ド〜ゾ(泣) 正義を愛する赤頭巾のお話。(4) 「実力行使・・・だと?」 「えぇ・・・このままだとですけど・・・ね?」 ゼルガディスは,気絶したアメリアをそっと抱き上げると,きっとゼロスを敵意を込めて睨みつけた。が、すぐにその殺気は失せ,辺りは沈黙と化した・・・ 「おや?どうしたんですか?感情を表に出すのが怖いんですか?」 「お前・・・わかってていってるだろう?」 「えぇ♪ゼルガディスさんの負の感情は美味ですからねぇ♪」 「にゃろう・・・(怒)」 ゼルガディスは,表に出そうになった怒りの感情を胸の奥にしまうと,腰に下げてあった剣を抜き,ぼそりと何かを呟いた。 その途端,刃は紅く染まり,それを見たゼロスは,にっこりと笑い・・・ 「やれやれ・・・本当にせっかちですねぇ?そんなに僕と決着をつけたいんですか?」 「当たり前だ!これ以上,お前に好き勝手されるのもごめんだしな!!」 「まったく、これだから短気で無愛想で甲斐性無しの人は困るんですよねぇ・・・」 やれやれ,といった感じでゼロスがわざとらしく溜息をついた。 「無愛想と甲斐性無しは余計だろうが!!(怒)っつ〜か関係ない!」 ゼロスは,すっと目を開くと,意地の悪い笑みを浮かべた。 「そうでしょうかねぇ?・・・それでは,ゼルガディスさんに,再度問いましょう。アメリアさんを渡す気は・・・ないんですね?」 「あぁ・・・ないな、あの時のように,守りきれないような事にはなりたくないしな!」 「そうですか?では,いきますよ?」 そう言うと,ゼロスは何もない空間から,杖を出した。 ――――私は,一体何を忘れてるんでしょうか・・・?――――――― アメリアが目をあけると,そこは闇・・・静まり返った闇・・・闇・・・ 「えっ?・・・ここ・・・は?あれ??」 アメリアは,がばっと起き上がると,自分の姿をまじまじと見つめた。 服装が全然違うのだ・・・さっきまで、リナが作ってくれた赤頭巾と,いつも着ている白い服を着ていたはずなのに,なぜか,今は真っ白いワンピースになっていた。 しかも,このワンピースは見覚えがあったりしちゃっている。 「これって・・・確か,私が小さい頃にきていた・・・お気に入りの・・・?でも,これ,確か,なんか破けちゃってたような・・・あれ?」 自分のあいまいな記憶に少しいらいらしつつ,アメリアは辺りを見回した。 「・・・ここ,迷いの森じゃありませんよね?・・・じゃぁ・・・一体・・・?」 「ここは,あなたの記憶のそこ・・・」 アメリアは,急に響いた声に吃驚して,後ろを勢い良く振り返った。 そこには,まだ5・6歳の少女が,アメリアとまったく同じ服を着て,にっこり笑いながら立っていた。 「あ・・・あなたは?あなたは誰ですか??」 「わたしは・・・。あなたの閉ざされた記憶・・・あなたの願いを・・・忘れた過去を思い出す手助けをする記憶の案内人そして,その記憶を守る番人、そして・・・」 少女は,すっと顔を上げた。 「あなたがその記憶を思い出すのに価するのかどうかを決める・・・裁定者でもある。」 「え?」 「裁定者としてあなたに問います。あなたは,本当にこの記憶の扉を開けたいの?」 「・・・?!」 「この中には,あなたが封じた・・・または,ある種の呪によって封印された記憶が眠っているわ・・・中には,あなたが知りたいと思っていた記憶もあるかもしれない・・・でも,思い出したくもない過去まで見る事になってしまうかもしれない・・・それでも、決して・・・後悔はしない?」 アメリアの心は,大きく揺らいだ。 確かに,後悔をしないという保障はどこにもない。 正直言って,今のままでも何の問題もないわけなので,別にそんなに大変そうな記憶ならいっそ覗かない方がいいのかもしれない・・・それでも (それでも・・・でも、わたしは,ゼルガディスさんの事を,初めて会った筈なのに,初めてと感じなかった・・・ううん,それどころか,なんだかとってもドキドキした・・・もし,この記憶が・・・ゼルガディスさんに関することならば・・・) 「後悔はしません!!そんな事で後悔するなんて,正義ではありません!それに・・・」 「それに?」 少女が首を微かに傾げると,アメリアは,にっこりと笑ってこう言った。 「ゼルガディスさんに関する記憶かもしれないんですよね?だったら,私は,後悔しません!」 その言葉を聞いた途端,少女は、微笑した。 「裁定者としての問いは終わりです。あなたは,見事に答えました・・・。では,次に,番人としての問いに入ります・・・」 アメリアは,ごくりと唾を飲んだ。 「・・・あなたは,ゼルガディスという人物についての記憶を求めていますね?その結果がいかなる物でも,そして、どんなに悲しい結果になろうとも・・・自分を捨てずに,その真実を受け入れる事が出来ますか??」 「さっきも言ったとおりです。どんな真実でも,どんな結果でも,私は,後悔しません」 アメリアがきっぱりといった途端に,少女の掌に光が集い,辺りの闇を打ち消し,小さな扉が現れた。 「おめでとうございます。あなたは,裁定者としての問にも答えた・・・約束どおり,あなたの抜け落ちた記憶を・・・そして,あなたが今一番望んでいるであろう10年前の記憶を授けます。わたしは,記憶の案内人、メリア。わたしの役目は,望む記憶を与える事・・・」 メリアはそう言うと、光を掌に乗せ,アメリアのほうへと差し伸べた。 「あなたが望む記憶です。触れてください。」 そう言われ,アメリアは,おずおずとその光に触れた・・・途端,そこは,迷いの森の中へと姿を変えた。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 後書きなんですけど・・・もう、赤頭巾じゃなくなってきています・・・(汗) さて,次回,10年前の記憶が蘇ります! どうぞ,お楽しみに!!(ここまで引っ張っといてこの落ちかい!)((すみません(泣))) |