◆−はははは(ガウリナ話(嘘あり))−風月可南 (2002/7/25 19:08:07) No.8718 ┗初書き込みです。−浅葱りく (2002/8/1 14:43:18) No.8727 ┗ありがとうございます〜〜♪♪−風月可南 (2002/8/2 23:18:31) No.8732 ┗Re:ありがとうございます〜〜♪♪−浅葱りく (2002/8/4 14:30:20) No.8734
8718 | はははは(ガウリナ話(嘘あり)) | 風月可南 E-mail URL | 2002/7/25 19:08:07 |
タイトルに騙されるな!!たちつてとてつもな〜〜く 変な話……… 『いつか、風が止んで』 カタカタカタ………… 立て付けの悪い窓を外を吹きすさぶ風が悪戯に震わせて ゆく。 「退屈………」 窓の外を見つめ、小さく呟くもその音すら窓枠を鳴らす風 に吹き消されて消える。 「仕方ないだろ?この強風に雨じゃ………」 窓際につまらなそうに立つ少女に諭すようにベッドを椅子 代わりに座っている青年が言った。 外は風が強かった。この地方特有の風だと宿のおばちゃん がいっていたのをリナはぼんやり思い出す。 荒れる風は雨雲を運んできて地に雨を降らせ、やがて風が 去ったあとには雲をともに連れ去り晴天が続くという…… …… リナたちがここに立ち寄ったのは折り悪くも、その風が 訪れているまっただ中だった。 強風に、気まぐれに降らせる横殴りの雨、この二つのお蔭 でリナとガウリイ、二人は逗留を余儀なくされた。 「でも面白いよな〜その時期になると決まって風が吹くな んて……」 「土地柄なんじゃない?ちょうど山にぐるりと囲まれてる みたいだし………」 ガウリイののほほんとした、むしろ感心すらしたような声 に、リナも諦めたように窓際をはなれ、その隣に腰を下ろ す。 「でも、やっぱ退屈」 口を少し尖らせてすねるような口調にガウリイは笑いかけ て、何とかそれを引っ込めようと努力する。 「なら、本とか読んでりゃいいじゃないか?」 「………もう読んでしまったし……ここには魔道士協会も ないわ………」 提案はあっさり却下され、ガウリイはまた頭を巡らせる。 「剣の手入れとか防具の手入れとか……?」 「それなら宿についたらいつも真っ先にやってる。 だいたい、そうしろって言い出したのはあんただったでし ょうが?」 「そだっけか?」 「そうよ」 呆れたようなリナの物言いに再び沈黙が訪れる。 窓枠の揺れる音と風の唸る音、その二つがやけに耳につく 。 リナは退屈そうな顔で前方を暫く睨んでいたが、不意に目 の前を掠めた金の糸が目に移った。 「ガウリイ♪」 「あ?」 リナの突然の笑顔に思わずガウリイがたじろいだ。 「…………で?こうなるわけか………」 ため息交じりの言葉はリナの上機嫌に口ずさむでたらめな 歌にはぐらかされる。 ブラシが髪の上を滑っていく。 いくつかに分けられた髪が肩から目の前に垂らされる。 リナは分けた金髪の残りにブラシをかけ整えて編み込んで ゆく。 「あんたの髪って触り甲斐があるわ♪」 「ああ、そーかい………」 すでに逆らう気も起こらずにただされるままにベッドに座 り込み膝の上で頬杖をつくガウリイ。 「ねえ?もうちょっとかがんでよ?」 背中に感じる柔らかな体温、囁く声がくすぐったいような 気がして、 「こうか?」 ガウリイはあわてて屈んだ。 「うわっきゃ?!」 「った!!」 屈んだ拍子に髪の毛がいきなり強く引っ張られ、やわらか い固まりが背中に押し付けられた。 ーーーーこの感触はーーー!!? 意識が背中に集中するような感覚。 直に感じるやわらかい体温に理性が焼き切れそうな気がし た。 「ちょっと!!ガウリイ!!」 抗議の声とともに髪が再び痛いほど引っ張られ、我に帰る 。 気がつくと真っ赤な顔でこちらを睨みつけている少女の顔 。 「ああ、すまん………」 なんとなく理不尽さを感じながらも少女の崩れた体制を整 えるため抱えると更に赤く染まる表情にぶつかった。 「何やってんのよ!あんたが身体ちょっと起こせばすむで しょーが!?」 赤くなりながらも更に抗議を続ける少女にガウリイはなぜ かほっとして、その手を離した。 「あ〜〜………折角綺麗に編めてたのにぐちゃぐちゃ…… 」 「お前さんほんっと子供っぽいよなあ………」 呟いた言葉にまた痛過ぎるほど、嫌というほど髪の毛を引 っ張りあげられたけど………… まだそうやって剥きになる姿が…………… まだそうやって頬を染めるその様子が……… まだ自分と彼女に猶予を与えてくれるようでありがたかっ た。 「あ………風が止んでる…………」 声に窓の外に視線を向けると、 外の景色を震わせていた風が止み、空の雲すら吹き消し去 って太陽がその顔を覗かせていた。 やがて見合わせた視線が自然に笑みを返す。 「さ、出発しようか!」 「ああ………そうするか………」 にっこり笑う笑顔がお互い太陽よりも眩しいと思ったこ とはそれぞれ心の中にしまっておくことにした。 いつかお互いの想いがかなうその日まで………… おわりんぐ♪ もとネタ………というか………タイトルのもとネタは 田村直美さんことPEARLの「風がやんだら」から〜〜☆ らぶV |
8727 | 初書き込みです。 | 浅葱りく | 2002/8/1 14:43:18 |
記事番号8718へのコメント はじめまして。お初にお目にかかります。浅葱りくと言うものです。 風月可南さんのこのお話で、「いいなあ・・・ほのぼの・・・v」などと、 ほのぼの話の良さを改めておもいしった思い知ったおもいです。 ああ・・・私もお話書いてみたいです。でも、これだけの文を打つのに 30分もかかるようでは、まだまだかなあ・・・。 それでは最後に。風月可南さんのお話、期待しています。 時間さえあれば、また、コメントさせてい頂きたいと思います。 それでは。 追伸、私は人様のHPに書き込みさせて頂くのは初めて なので、もしも失礼があったら、すいませんでした。 |
8732 | ありがとうございます〜〜♪♪ | 風月可南 E-mail URL | 2002/8/2 23:18:31 |
記事番号8727へのコメント 浅葱りく様☆ > >はじめまして。お初にお目にかかります。浅葱りくと言うものです。 こちらこそ初めましてV感想の書き込みどうもありがとうございました♪ >風月可南さんのこのお話で、「いいなあ・・・ほのぼの・・・v」などと、 >ほのぼの話の良さを改めておもいしった思い知ったおもいです。 ははは、それだけしか書けないもので………シリアスとか ほんとうは書いてみたいのですが……いっかな、文才がないんで。 ほのぼのももちろん大好きなのですが……… >ああ・・・私もお話書いてみたいです。でも、これだけの文を打つのに >30分もかかるようでは、まだまだかなあ・・・。 ええ………とわたしはこの話書くのに一時間位使ってます〜〜 (駄目駄目) これ位ぱっと打ってしまえればいいのですが……なにせとろとろ……… そんな文章でよろしければまたかいた時読んでやってください。 それはいつのことやら……… > 追伸、私は人様のHPに書き込みさせて頂くのは初めて > なので、もしも失礼があったら、すいませんでした。 いえ〜〜とても丁寧な感想をどうもありがとうございました〜〜 わざわざ初めての書き込みにこちら選んでくださって ありがとうございます〜〜♪ こちらこそ失礼がなかったらよろしいのですが……… |
8734 | Re:ありがとうございます〜〜♪♪ | 浅葱りく | 2002/8/4 14:30:20 |
記事番号8732へのコメント >こちらこそ初めましてV感想の書き込みどうもありがとうございました♪ 私などの感想に、わざわざお返事を書いてくださるなんて・・・。 感激ですv本当にありがとうございます! >ははは、それだけしか書けないもので………シリアスとか >ほんとうは書いてみたいのですが……いっかな、文才がないんで。 >ほのぼのももちろん大好きなのですが……… いえ、これだけ書ければ立派だし、すごいと思うのですが。 >ええ………とわたしはこの話書くのに一時間位使ってます〜〜 >(駄目駄目) 大丈夫です!全然駄目駄目なんかじゃないと思います!! >これ位ぱっと打ってしまえればいいのですが……なにせとろとろ……… >そんな文章でよろしければまたかいた時読んでやってください。 はい!喜んで読ませて頂きますv >それはいつのことやら……… 楽しみに待っております。 >いえ〜〜とても丁寧な感想をどうもありがとうございました〜〜 失礼がなくてよかったです。もう、かなりドキドキしていたのです。 >わざわざ初めての書き込みにこちら選んでくださって >ありがとうございます〜〜♪ >こちらこそ失礼がなかったらよろしいのですが……… 全然失礼なんかじゃないです。お返事、本当にありがとうございます。 では、夏の暑さに負けず、がんばってください。 |