◆−カタートの牢獄(ゼラゼロ)−Yuppy (2002/9/9 21:09:10) No.9081
 ┗NEXT第19話から(ゼラゼロ)−Yuppy (2002/9/10 10:36:30) No.9088


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9081カタートの牢獄(ゼラゼロ)Yuppy E-mail 2002/9/9 21:09:10


注:ゼラゼロですが、シリアスな部分も少々あったりします。ご了承ください。

###############♪##############♭######
 
 重い鉄の扉が静かに開く。
 ここはカタート山脈中腹に建てられた人間収容の巨大牢獄。捕まえてきた人間を閉じ込め、空腹のときに魔族が人間をいたぶり、負の感情を搾り出す。そのための建物である。因みに、発端者はあの冥王フィブリゾ。牢獄に結界まで張っている。
 降魔戦争から約300年が経ち、現在収容されている人間は1万人を軽く越えている。だが、正確に数えた魔族がいないため、正しい数ははっきりしていない。
 この日ここにやってきたのは獣王ゼラス=メタリオム。(パシリ魔族の)ゼロスの上司様。
 彼女がここに来るのは珍しい。彼女の考えからしてみると、わざわざここに来るよりも、そこらの村でも襲った方が楽しいからである。
 だが、今日はここに来た。その理由は・・・・・・
「獣王様、本当によろしいのですか?わざわざ貴女様が見回りをなさる必要はないと思うのですが」
 見回り?獣王が?
 戸の隙間から中に差し込み、濃厚な闇に呑まれる光を眺めていた獣王が扉番の下級魔族Aに目をやる。
 それだけで、Aは萎縮する。当たり前だ。Aのような下級が魔王の腹心である彼女に会うなんて、絶対にないのだ。
「・・・・・・人間を逃がしたヤツの言う台詞?」
 そう。数日前、この牢獄から人間が脱出したのだ。1度入れられたら二度とでることが出来ないと言われるこの牢獄から。
 獣王はそれをゼロスから聞いて、今日ここに来たのだ。
「口出ししないで見張りしてなさい」
 言い捨てて中に入る。
 本当は見張りなど必要ないんだけど・・・・・・
 歩きながら獣王は考える。
 でもあのフィブの結界を抜ける人間なんて・・・・・・・・・・・・あっ。
 思い当たった。いる。冥王より強い力を持つ人間。
 赤の竜神の騎士。(注:リナの姉ちゃんではありません。っつーか、この時代にはいないって)
 でも、赤の竜神の騎士ともあろう者が、わざわざ魔族に捕まるだろうか。
 はっきし言って獣王にはわからなかった。
 冥王並の頭脳派とも言われる彼女にも。
「た、助けてくだせえ・・・・・・」
 獣王の思案をと足を止めたのは、彼女の横の牢に入れられている中年の男。ぼろぼろの服を着て、その顔には恐怖と絶望という名の感情が張り付いている。
「ここに来てもはや14年。いつになったら出れるんですかい・・・・・・?」
 よっぽど酷い目にあっているのか、魔族に対し丁寧語を使っている。
 だが、魔族は人間を餌程度にしか思っていない。むろん獣王も例外ではなく、その男を無視して歩みを進める。
 鬱陶しい・・・・・・
 彼女はイライラしていた。
 なぜなら獣王は魔族一の人間嫌いで有名なのだ。本来ならこんなところにいたくもない。
 その時。
「ゼラス様(はぁと)」
 後ろから抱きつかれた。ゼロスだ。
「なんでこんなとこに来たのよ」
 疲れたように言う。別にゼロスを嫌ってるわけではない。むしろ好きなほうである。
「いやですねぇ。貴女のいるところには僕はいつでも来ますよ(はあと)」
 言って、獣王を自分の方に向かせ、引き寄せ、軽く唇を重ねる。
 ゼロス、あんた周りの人間が唖然としてるぞ。ここ、完全な闇じゃないんだぞ。
 っつーか、普通人間は魔族がこんなことするとは思ってないだろーが。
「・・・・・・//////」
 獣王、あんたも照れてないで、突っこむかなんかしたらどうだ。
「照れてるんですかぁ?かわいいですよね(はぁと)」
 かわいいって、あんた自分の上司にンなこと言っていいのか?
「いつもやってるのに、必ず照れるんですよね。貴女は」
 いつもやってんのか!?うわ、初耳(爆)。
「キ、キスは一日5回までって言ったでしょ?今のは本日6回目!」
「えー?我慢できなかったんですよ」
「/////////」
 い、一日5回まで・・・・・・って・・・・・・?
 書き手呆然。
「あ、今の人間に見られちゃいましたね。殺しておきましょうか」
 獣王が答える間もなく、あたりの人間を一瞬で殺す。
「手間が省けましたね」
「て、手間・・・・・・?」
「負の感情目当てでいらしたんでしょう?珍しいとは思ったんですけどね」
「ばか〜〜〜!見回りで来たんだ〜〜〜〜〜!!」

終わり


後書き

うわ、支離滅裂超駄文。私が書くとシリアスもギャグになりやがるし。
しかも謎が残りまくり。赤の竜神の騎士がどうして捕まったのか?そもそも、それって赤の竜神の騎士だったのか?ゼロスはどのような方法で人間を殺したのか?
深く追求しないでください。
自分でもわかってます。これが駄文だって。
自分ではゼラゼロのつもりです。はい。多分。
因みにこの話、2年程前に夢でみたやつをベースにしてます。今でも覚えてますよ。あの夢の内容。
結構ゼラゼロの夢見るんですよ。私。
そうあれは3年前のニュージーランドで・・・・・・って、これじゃ私の正体ばらしてるようなもんじゃんか。もし、私が誰だかわかった場合、秘密にしておいてPlease。
はあ、こーゆー話でよければいくらでも書きますので、読みたいと思った方はレスしてください。
では。

 

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9088NEXT第19話から(ゼラゼロ)Yuppy E-mail 2002/9/10 10:36:30
記事番号9081へのコメント

 異界黙示録の完全なる写本がある神殿で、魔族から離反した魔竜王ガーヴに襲われた4人+1匹+どっかのナーガみたいなヤツ。その場は水竜王の力の欠片であるアクアの助けで全員助かる事ができた。
 そして、近くの村の食堂。
「えーーーー!ゼロスさまが魔族!?」
 ゼロスに気があったどっかのナーガみたいなやつ・・・・・・もとい、マルチナが叫んだ。
「え・・・ええ、まあ・・・・・・」
「騙したのね!もう誰も愛せない!」
 宣言して食堂から出て行った。
「よっぽどショックだったみたいだなあ」
「そりゃそーですよ」
「うんうん」
 口々に言う面々。
「今からでも間に合います!!魔族なんてあこぎな商売やめて真人間になるんです!!」
 アメリア、無茶ゆーな。
「そんなこと言われましても・・・・・・」
「けどオレ、ゼロスが魔族だってうすうす感づいてたぞ?」
『えーーーーーーーーーーーーーーー!?』
 リナ、アメリア、ゼロスが絶叫する。
「ちょっとガウリイ!あんたおかしくなったんじゃないの!?」
「なんとなく気配が違ってたっていうか・・・・・・」
「そんな・・・・・・動物じゃないんだから・・・・・・」
 いえ、『獣』神官です。
「動物のカンだな・・・・・・」
 ゼル、あんた・・・・・・。
「んで、ゼロスのねらいは魔竜王ガーヴを誘き出すこと・・・・・・でも冥王には他に計画があるみたいだけど」
「言っときますけど、それは秘密ですからね♪」
「貴様!」
 ゼロスの言葉に逆上したゼルがゼロスに食ってかかる。
「やめて!」
「なぜ止める!?」
「ゼロスは強いわ。多分、ここにいる誰よりも・・・・・・」
「でもガーヴと戦ったときはズタボロのボコボコ。この程度の力でケンカ売るのかってくらいベッコベコのボッコボコにやられてたじゃないですか」
 アメリア、ひでえ。
「ど・・・・・・どうせ・・・・・・」
 ゼロスが縦線と人魂のオプションつきでいじける。
「それだけガーヴがすごいってことよ」
「リナさん・・・・・・」
「あくまでシラをきるなら考えがありますよ!」
「ど・・・どんな?」
「負の感情を糧にしている魔族にとって生の賛歌はこたえるはずです!これからずーっと毎晩枕もとで『人生って素晴らしい』って囁きつづけてあげます!!」
(魔族は寝ないと思う・・・・・・)
 リナは内心思った。
「そういうのは魔族でなくてもこたえると思うぞ」
 ガウリイにしては珍しく正論である。
「ま、何を企んでるのか知らないけど、逃げるのは性に合わないし・・・・・・」
「決まりだな」
「じゃあ」
「カタート山脈へ!!」
「だな」
「となればまずは腹ごしらえ」
 やっぱりかい。リナ達には真面目な話は似合わない。
「ああ、やっぱり」
「おっちゃん、メニューね!あ、めんどくさいから上から順番に!!」
「・・・・・・」
「あー、人生って素晴らしい・・・・・・」
「・・・・・・」
 そのときである。
――ゼロス――
 ゼロスにだけ声が届いた。ゼロスにとっては懐かしい声。
――その人間が寝付いたら、私のところにきなさい――
 それだけ言って声が途絶えた。
(なんなんでしょうか・・・・・・)
 ゼロスは不思議に思ったが、直属の上司の命には逆らえず、リナ達が寝静まったのを確認し、主の待つ群狼の島へ移動した。
 ゼロスの上司、獣王ゼラス=メタリオムは・・・・・・寝ていた。
 魔族には睡眠は必要ないのだが、これは気分的な問題だ。
 自分で呼んだくせに・・・・・・などとは思わず、ゼロスは声を掛けた。
「ゼラス様?」
 獣王はその声で目をあけた。
「あ、ごめんね、私が呼んだのにね・・・・・・」
「いえ、いいんですけど、どのようなご用件ですか?」
「こっち来て」
 ゼロスは獣王のそばに寄る。
 と、獣王はゼロスの首に腕を回し、唇を重ねた。
「な・・・・・・?」
 解放されると、ゼロスは声を出す。
「何心配そうな顔してんの。別に最大魔力容量を減らしたわけじゃないんだから大丈夫だって」
 つまり、獣王はキスでゼロスに自分の魔力を送り込み、ガーヴにやられて消耗したゼロスの魔力を回復させたのだ。
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ、行きなさい。がんばってね」
「はい」
 答えてゼロスは空間を渡った。

終わり



あとがきと思って頂けるとうれしいと思いながら書いたあとがき

ははははは。駄文じゃあああああぁぁぁあああああ!
えー、私はシリアス風にしてみたつもりなんですが、全然だめじゃんか。
冥「無理してこんなの書くからだよ」
Y「うっさいフィブ。割り込むな。だいたいあんたこの話には名前が1回出てきただけだろーが」
冥「前、『ふぃぶりんLOVE』って言ってなかったっけ?」
Y「言ったが?」
冥「しかも、『あとがきと思って頂けるとうれしいと思いながら書いたあとがき』って、長すぎ」
Y「神坂さんの『ロスユニ』のあとがきよっか短いはずだが?」
冥「そうかな?」
Y「そうだ!」
冥「はいはい、じゃ、そーゆーことにしておこうか」
Y「では、さようなら」



冥「今日は図々しくないね」
Y「幕の後にいちいち突っこむのやめてよ」
冥「やだ」
Y「・・・・・・」