◆−五大魔族と五人の部下達in神魔戦争−東琥珀 (2002/9/16 16:20:58) No.9279 ┣第三十一話:無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで−東琥珀 (2002/9/16 16:24:09) No.9280 ┃┣まだ,立ち直った私。−ユア・ファンティン (2002/9/16 20:22:03) No.9288 ┃┃┗ふふふふふふふふふふ(怪笑)−東琥珀 (2002/9/16 22:23:55) No.9303 ┃┗Re:第三十一話:無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで−Yuppy (2002/9/20 15:10:03) NEW No.9407 ┣第三十二話:そして僕らは夢から醒めた−東琥珀 (2002/9/16 22:33:37) No.9304 ┃┗お元気ですか、お久し振りです。−猫楽者 (2002/9/17 01:28:05) No.9309 ┃ ┣すいません、ご挨拶で書き間違いがありました。−猫楽者 (2002/9/17 01:36:50) No.9310 ┃ ┗にやり。(更に怪笑)−東琥珀 (2002/9/17 21:39:15) No.9346 ┗第三十三話:エ イ ン ヘ ル ヤ ル−東琥珀 (2002/9/17 22:12:34) No.9347 ┗・・・・・・っふんふふふふふふふふふふふふ。(心の焔・再燃化)−ユア・ファンティン (2002/9/17 23:00:26) No.9348
9279 | 五大魔族と五人の部下達in神魔戦争 | 東琥珀 E-mail | 2002/9/16 16:20:58 |
マジで落ちるの早いなー(汗) サボらずに頑張れ、て事だろうか。 |
9280 | 第三十一話:無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで | 東琥珀 E-mail | 2002/9/16 16:24:09 |
記事番号9279へのコメント 無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで …………教えて。 この駆り立てられる 気持ちの正体。 『海王様、創って頂いて有り難う御座います』 それが、あの子の最初の言葉。 その日から、私のいる所にはかならずあの子がいた。 あの子は必ず、私の傍にいた。 生真面目で、強気で、曲がった事が大嫌い。 正直言って最初は取っ付きにくかった。 だけど。 ふと見せる切なげな横顔。 不意に見せるとびきりの笑顔。 いつの間にか、とても愛しく思う様になった。 『私は海王様の為ならどんな汚れ役にでも耐えてみせよう』 『私は自分の事はどうでもいい………… 海王様さえ笑っていてくれるのなら』 悪戯っぽい微笑を浮かべて、オルエンは言った。 『そんな無理しなくてもいいですよ』と私は笑った。 本当は、ものすごく嬉しかったのだけれど。 『オルエン』 追放された見知らぬ土地で。 私はあの子の名を呼んだ。 もう私は既に、あの子が傍にいる事を『当然』と見る様になっていた。 あの子は、何の文句も言わずに付いてきてくれた。 『有り難う御座います、我が君』 私の贈り物を抱き締め、あの子は言った。 一日に何度も何度も、嬉しそうにオルゴールの音色を聴いていた。 封じ込められた私の声を。 今思えば、それが、崩壊への序曲。 そして、今。 あの子は私の傍にはいない。 いつも傍でいたハズのあの子がいない。 代わりに手元に残ったオルゴール。 違う。 私は。 あの子への鎮魂曲のつもりで歌ったのでは無い! ……………ああ。 もういっそ。 このまま、眠ってしまおうか。 オルエンは、もういないのだ。 私を必要としてくれた、あの子は。 もう世界中の何処を捜してもいないのだ…………… そして私は瞳を閉じた。 瞳を閉じてなおはっきり映るはあの子の笑顔。 現実を捨て、幻想の中で生きる。 ……………アハ。 それもまた一興ですね。 そして私はもう一度。 あの子の傍に向かうのだ、 オルエンの傍に…………………………………………………………… ……………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………クク………………………… 私は、苦笑した。 気付いた。 わかった。 この気持ちの正体。 あの子への気持ちの名前。 独占欲。 あの子を取り囲む世界など、無ければいい。 見えなければいい。 私だけが全てであれば………………………………………………… あの子が私の傍にいたのは。 私があの子を縛り付けたからに過ぎないのか!? …………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………ああ……… …………オルエン………………………………………………………… 私の愛し子………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………… ………………………………金色の王よ。 私の誓いを聞いて下さい。 私は。 もう。 今世では、決して歌いません。 歌えば、あの子を思い出すから。 またあの子を縛り付けるから。 また、あの想いを思い出してしまうから。 『アノ子ヲ取リ囲ム世界ナド、無ケレバイイ』 『見エナケレバイイ』 『私ダケガ全テデアレバ』 その想いを抱く事は。 貴女を縛り付けてしまうから。 貴女を想わないのは辛いけれども。 これも一つの愛のかたち………………………………………………………かしら? だけれども……… 貴女の魂は巡り、私の魂はいつか消滅する。 もしかしたら。 いつか、その途中で、再び出会う日が………… きっと、来ますよね? その時が来れば。 もう一度、歌を聴いてくれますか? その時まで。 どうか、自由に。 今まで有り難う。 そして、さよなら…………………………………………………………………… オルエン、私の愛し子よ…………………………………………………………… 貴女の世界は、美しいですか? 言い訳あんど言い逃れ。 えーと…………………………………………… 今回で。 朝から晩までぐーすかぴー、わがまま気紛れ一直線、やったね我らのお姫様! …………………………………な、海王様が復活します。(どぉいう表現か) これで…………冥王も海王もほぼふっかーつ。 ををっ。よーやく魔族側の反撃が始まる………かもしれない。(かも知れんのかい) うんうん。魔族には頑張って欲しいですよね。一応この話の主人公だし。一応。 ……………………………………………………………あ、そうだ。 サブタイトルの説明をしておきませう。 『無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで』。 無限、てのは『無限』と、『夢幻』を掛けた言葉。 ちなみに具体的には『無限(夢幻)の空=混沌』。 『解き放とう』てのはそのまんまですね。 『海王がとうとうふっ切れた』と言う事。 世界の果て…てのは、『世界の終わり』です。 オルエンの魂が人間として巡る事になる、て事は海王もわかっていると思うので。 つまり………直訳は『世界の終末に、混沌で逢いましょう。その時までさよなら』 意訳するとかなり長くなりますね。 『一度さよならですね、世界が滅びる時まで。 貴女が人間として巡るときに、再び出逢う確率は、余りにも低すぎるから。 この世界が消滅した時に、混沌で逢いましょう、その時まで自由に生きなさい。』 ………といった所でしょうか。 ………うーむ。 これからどーなるのでしょうねー。(ヲイ) それではまた次回vしーゆあげいんvv 幕。 |
9288 | まだ,立ち直った私。 | ユア・ファンティン | 2002/9/16 20:22:03 |
記事番号9280へのコメント 東琥珀さんは No.9280「第三十一話:無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで」で書きました。 とりあえず,コワレ気味だけど良くなりました。 ユアです。 > >無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで > > > > >…………教えて。 >この駆り立てられる >気持ちの正体。 それは,何なのだろう。 > > >『海王様、創って頂いて有り難う御座います』 >それが、あの子の最初の言葉。 >その日から、私のいる所にはかならずあの子がいた。 >あの子は必ず、私の傍にいた。 影のように。 > > >生真面目で、強気で、曲がった事が大嫌い。 >正直言って最初は取っ付きにくかった。 >だけど。 >ふと見せる切なげな横顔。 >不意に見せるとびきりの笑顔。 それが,いつの間にか・・、 >いつの間にか、とても愛しく思う様になった。 > > >『私は海王様の為ならどんな汚れ役にでも耐えてみせよう』 >『私は自分の事はどうでもいい………… > 海王様さえ笑っていてくれるのなら』 >悪戯っぽい微笑を浮かべて、オルエンは言った。 >『そんな無理しなくてもいいですよ』と私は笑った。 >本当は、ものすごく嬉しかったのだけれど。 あの子が,側にいることが, > > >『オルエン』 >追放された見知らぬ土地で。 >私はあの子の名を呼んだ。 >もう私は既に、あの子が傍にいる事を『当然』と見る様になっていた。 >あの子は、何の文句も言わずに付いてきてくれた。 私のために・・。 > > >『有り難う御座います、我が君』 >私の贈り物を抱き締め、あの子は言った。 >一日に何度も何度も、嬉しそうにオルゴールの音色を聴いていた。 >封じ込められた私の声を。 >今思えば、それが、崩壊への序曲。 > > >そして、今。 >あの子は私の傍にはいない。 >いつも傍でいたハズのあの子がいない。 >代わりに手元に残ったオルゴール。 >違う。 >私は。 >あの子への鎮魂曲のつもりで歌ったのでは無い! なのに,逝ってしまった・・・。 > > >……………ああ。 >もういっそ。 >このまま、眠ってしまおうか。 >オルエンは、もういないのだ。 >私を必要としてくれた、あの子は。 >もう世界中の何処を捜してもいないのだ…………… 混沌の海以外には・・・・・・ > > >そして私は瞳を閉じた。 >瞳を閉じてなおはっきり映るはあの子の笑顔。 > > >現実を捨て、幻想の中で生きる。 >……………アハ。 >それもまた一興ですね。 > > >そして私はもう一度。 >あの子の傍に向かうのだ、 >オルエンの傍に…………………………………………………………… >……………………………………………………………………………… > > >……………………………………………………………………クク………………………… > > >私は、苦笑した。 > > >気付いた。 >わかった。 >この気持ちの正体。 >あの子への気持ちの名前。 それは。 > >独占欲。 > > >あの子を取り囲む世界など、無ければいい。 >見えなければいい。 >私だけが全てであれば………………………………………………… > > >あの子が私の傍にいたのは。 >私があの子を縛り付けたからに過ぎないのか!? > > >…………………………………………………………………………………… > > >………………………………………………………………………ああ……… > > >…………オルエン………………………………………………………… >私の愛し子………………………………………………………………… > > >……………………………………………………………………………………… >………………………………金色の王よ。 >私の誓いを聞いて下さい。 >私は。 >もう。 >今世では、決して歌いません。 >歌えば、あの子を思い出すから。 >またあの子を縛り付けるから。 >また、あの想いを思い出してしまうから。 > > >『アノ子ヲ取リ囲ム世界ナド、無ケレバイイ』 >『見エナケレバイイ』 >『私ダケガ全テデアレバ』 > > >その想いを抱く事は。 >貴女を縛り付けてしまうから。 > > >貴女を想わないのは辛いけれども。 >これも一つの愛のかたち………………………………………………………かしら? > > >だけれども……… >貴女の魂は巡り、私の魂はいつか消滅する。 >もしかしたら。 >いつか、その途中で、再び出会う日が………… >きっと、来ますよね? ・・来て欲しいですね・・・。 > > >その時が来れば。 >もう一度、歌を聴いてくれますか? > > >その時まで。 >どうか、自由に。 > > >今まで有り難う。 > > >そして、さよなら…………………………………………………………………… > > >オルエン、私の愛し子よ…………………………………………………………… > > >貴女の世界は、美しいですか? > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > >えーと…………………………………………… >今回で。 >朝から晩までぐーすかぴー、わがまま気紛れ一直線、やったね我らのお姫様! >…………………………………な、海王様が復活します。(どぉいう表現か) >これで…………冥王も海王もほぼふっかーつ。 >ををっ。よーやく魔族側の反撃が始まる………かもしれない。(かも知れんのかい) >うんうん。魔族には頑張って欲しいですよね。一応この話の主人公だし。一応。 >……………………………………………………………あ、そうだ。 >サブタイトルの説明をしておきませう。 >『無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで』。 >無限、てのは『無限』と、『夢幻』を掛けた言葉。 >ちなみに具体的には『無限(夢幻)の空=混沌』。 >『解き放とう』てのはそのまんまですね。 >『海王がとうとうふっ切れた』と言う事。 >世界の果て…てのは、『世界の終わり』です。 >オルエンの魂が人間として巡る事になる、て事は海王もわかっていると思うので。 >つまり………直訳は『世界の終末に、混沌で逢いましょう。その時までさよなら』 >意訳するとかなり長くなりますね。 >『一度さよならですね、世界が滅びる時まで。 > 貴女が人間として巡るときに、再び出逢う確率は、余りにも低すぎるから。 > この世界が消滅した時に、混沌で逢いましょう、その時まで自由に生きなさい。』 >………といった所でしょうか。 >………うーむ。 >これからどーなるのでしょうねー。(ヲイ) >それではまた次回vしーゆあげいんvv > > > > 幕。 お久し振りです。 ユアです。 1のほうで、 「vvvタロット・スピリッツvvv」 なる物を書いています。 一度覗いてみて下さい。 それと聞くべきか悩みますが, 聞きたい事が,あります。 海王が,立ち直る時に、 『この作品みたいにに, 自己完結で,立ち直って、 オルが,見ていた(混沌ですね。)』 か 『ミリルが,オルに身体を貸して、 〈私は,恨んでいません〉と告げ, 海王が,立ち直る』 のと、琥珀さん個人として,どっちがいいと思いますか。 それでは。 |
9303 | ふふふふふふふふふふ(怪笑) | 東琥珀 E-mail | 2002/9/16 22:23:55 |
記事番号9288へのコメント ユア・ファンティンさんは No.9288「まだ,立ち直った私。」で書きました。 > >東琥珀さんは No.9280「第三十一話:無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで」で書きました。 > >とりあえず,コワレ気味だけど良くなりました。 >ユアです。 おお。 良くなりましたか。 良かった。 ………コワかったですからね、ユアさん。 本気で。 > > >> >>無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで >> >> >> >> >>…………教えて。 >>この駆り立てられる >>気持ちの正体。 >それは,何なのだろう。 一体、何なのだろう。 >> >> >>『海王様、創って頂いて有り難う御座います』 >>それが、あの子の最初の言葉。 >>その日から、私のいる所にはかならずあの子がいた。 >>あの子は必ず、私の傍にいた。 >影のように。 いつでも、私の傍にいた。 >> >> >>生真面目で、強気で、曲がった事が大嫌い。 >>正直言って最初は取っ付きにくかった。 >>だけど。 >>ふと見せる切なげな横顔。 >>不意に見せるとびきりの笑顔。 > それが,いつの間にか・・、 本当に、『いつの間にか』。 >>いつの間にか、とても愛しく思う様になった。 >> >> >>『私は海王様の為ならどんな汚れ役にでも耐えてみせよう』 >>『私は自分の事はどうでもいい………… >> 海王様さえ笑っていてくれるのなら』 >>悪戯っぽい微笑を浮かべて、オルエンは言った。 >>『そんな無理しなくてもいいですよ』と私は笑った。 >>本当は、ものすごく嬉しかったのだけれど。 >あの子が,側にいることが, 傍にいてくれるだけで、嬉しかった。 >> >> >>『オルエン』 >>追放された見知らぬ土地で。 >>私はあの子の名を呼んだ。 >>もう私は既に、あの子が傍にいる事を『当然』と見る様になっていた。 >>あの子は、何の文句も言わずに付いてきてくれた。 >私のために・・。 オルエンさん忠誠度高いですから。 >> >> >>『有り難う御座います、我が君』 >>私の贈り物を抱き締め、あの子は言った。 >>一日に何度も何度も、嬉しそうにオルゴールの音色を聴いていた。 >>封じ込められた私の声を。 >>今思えば、それが、崩壊への序曲。 >> >> >>そして、今。 >>あの子は私の傍にはいない。 >>いつも傍でいたハズのあの子がいない。 >>代わりに手元に残ったオルゴール。 >>違う。 >>私は。 >>あの子への鎮魂曲のつもりで歌ったのでは無い! >なのに,逝ってしまった・・・。 もう、恐らく。 帰っては来ないだろう。 >> >> >>……………ああ。 >>もういっそ。 >>このまま、眠ってしまおうか。 >>オルエンは、もういないのだ。 >>私を必要としてくれた、あの子は。 >>もう世界中の何処を捜してもいないのだ…………… >混沌の海以外には・・・・・・ そして、そこに、生身の者は行けない。 >> >> >>そして私は瞳を閉じた。 >>瞳を閉じてなおはっきり映るはあの子の笑顔。 >> >> >>現実を捨て、幻想の中で生きる。 >>……………アハ。 >>それもまた一興ですね。 >> >> >>そして私はもう一度。 >>あの子の傍に向かうのだ、 >>オルエンの傍に…………………………………………………………… >>……………………………………………………………………………… >> >> >>……………………………………………………………………クク………………………… >> >> >>私は、苦笑した。 >> >> >>気付いた。 >>わかった。 >>この気持ちの正体。 >>あの子への気持ちの名前。 >それは。 それは……………………………… >> >>独占欲。 >> >> >>あの子を取り囲む世界など、無ければいい。 >>見えなければいい。 >>私だけが全てであれば………………………………………………… >> >> >>あの子が私の傍にいたのは。 >>私があの子を縛り付けたからに過ぎないのか!? >> >> >>…………………………………………………………………………………… >> >> >>………………………………………………………………………ああ……… >> >> >>…………オルエン………………………………………………………… >>私の愛し子………………………………………………………………… >> >> >>……………………………………………………………………………………… >>………………………………金色の王よ。 >>私の誓いを聞いて下さい。 >>私は。 >>もう。 >>今世では、決して歌いません。 >>歌えば、あの子を思い出すから。 >>またあの子を縛り付けるから。 >>また、あの想いを思い出してしまうから。 >> >> >>『アノ子ヲ取リ囲ム世界ナド、無ケレバイイ』 >>『見エナケレバイイ』 >>『私ダケガ全テデアレバ』 >> >> >>その想いを抱く事は。 >>貴女を縛り付けてしまうから。 >> >> >>貴女を想わないのは辛いけれども。 >>これも一つの愛のかたち………………………………………………………かしら? >> >> >>だけれども……… >>貴女の魂は巡り、私の魂はいつか消滅する。 >>もしかしたら。 >>いつか、その途中で、再び出会う日が………… >>きっと、来ますよね? >・・来て欲しいですね・・・。 …………来るかしらね?(汗) >> >> >>その時が来れば。 >>もう一度、歌を聴いてくれますか? >> >> >>その時まで。 >>どうか、自由に。 >> >> >>今まで有り難う。 >> >> >>そして、さよなら…………………………………………………………………… >> >> >>オルエン、私の愛し子よ…………………………………………………………… >> >> >>貴女の世界は、美しいですか? >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >> >>えーと…………………………………………… >>今回で。 >>朝から晩までぐーすかぴー、わがまま気紛れ一直線、やったね我らのお姫様! >>…………………………………な、海王様が復活します。(どぉいう表現か) >>これで…………冥王も海王もほぼふっかーつ。 >>ををっ。よーやく魔族側の反撃が始まる………かもしれない。(かも知れんのかい) >>うんうん。魔族には頑張って欲しいですよね。一応この話の主人公だし。一応。 >>……………………………………………………………あ、そうだ。 >>サブタイトルの説明をしておきませう。 >>『無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで』。 >>無限、てのは『無限』と、『夢幻』を掛けた言葉。 >>ちなみに具体的には『無限(夢幻)の空=混沌』。 >>『解き放とう』てのはそのまんまですね。 >>『海王がとうとうふっ切れた』と言う事。 >>世界の果て…てのは、『世界の終わり』です。 >>オルエンの魂が人間として巡る事になる、て事は海王もわかっていると思うので。 >>つまり………直訳は『世界の終末に、混沌で逢いましょう。その時までさよなら』 >>意訳するとかなり長くなりますね。 >>『一度さよならですね、世界が滅びる時まで。 >> 貴女が人間として巡るときに、再び出逢う確率は、余りにも低すぎるから。 >> この世界が消滅した時に、混沌で逢いましょう、その時まで自由に生きなさい。』 >>………といった所でしょうか。 >>………うーむ。 >>これからどーなるのでしょうねー。(ヲイ) >>それではまた次回vしーゆあげいんvv >> >> >> >> 幕。 >お久し振りです。 >ユアです。 >1のほうで、 >「vvvタロット・スピリッツvvv」 >なる物を書いています。 >一度覗いてみて下さい。 了解。 > > > >それと聞くべきか悩みますが, >聞きたい事が,あります。 >海王が,立ち直る時に、 > >『この作品みたいにに, > 自己完結で,立ち直って、 > オルが,見ていた(混沌ですね。)』 > か >『ミリルが,オルに身体を貸して、 > 〈私は,恨んでいません〉と告げ, > 海王が,立ち直る』 > >のと、琥珀さん個人として,どっちがいいと思いますか。 > > > >それでは。 > > そぉですね…………………………… どちらも捨てがたいですね。 ですが。 私の設定では、前者は絶対に無理なんです。 何故かは、この後の話で明らかにッ!(爆) と言うか………………………………………… 私、貴方が『忘却の彼方』を、どういう話にしようとしてるかわかりませんし。 どういう話かによって………… 雰囲気的にどちらがふさわしいか、とかがあるのじゃ無いですか? 貴方に任せますよ。ええ。 |
9407 | Re:第三十一話:無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで | Yuppy | 2002/9/20 15:10:03 |
記事番号9280へのコメント 東琥珀さんは No.9280「第三十一話:無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで」で書きました。 Y「今まで読み逃げしておりました(珍しく正直に)。すみませんです」 冥「♪いーけないんだいけないんだーせーんせいに言ってやろー♪」 Y「せんせいって誰の事だ!?ってーか、ネタ古すぎッ」 > >無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで > > > > >…………教えて。 >この駆り立てられる >気持ちの正体。 > > >『海王様、創って頂いて有り難う御座います』 >それが、あの子の最初の言葉。 >その日から、私のいる所にはかならずあの子がいた。 >あの子は必ず、私の傍にいた。 > > >生真面目で、強気で、曲がった事が大嫌い。 >正直言って最初は取っ付きにくかった。 >だけど。 >ふと見せる切なげな横顔。 >不意に見せるとびきりの笑顔。 >いつの間にか、とても愛しく思う様になった。 Y「すみません。気になるんですが、このあたりって、『神風怪●ジャンヌ』の5巻の第19話の最初ををアレンジしましたか?」 冥「ああ、稚●のセリフかぁ」 > > >『私は海王様の為ならどんな汚れ役にでも耐えてみせよう』 >『私は自分の事はどうでもいい………… > 海王様さえ笑っていてくれるのなら』 >悪戯っぽい微笑を浮かべて、オルエンは言った。 >『そんな無理しなくてもいいですよ』と私は笑った。 >本当は、ものすごく嬉しかったのだけれど。 > > >『オルエン』 >追放された見知らぬ土地で。 >私はあの子の名を呼んだ。 >もう私は既に、あの子が傍にいる事を『当然』と見る様になっていた。 >あの子は、何の文句も言わずに付いてきてくれた。 > > >『有り難う御座います、我が君』 >私の贈り物を抱き締め、あの子は言った。 >一日に何度も何度も、嬉しそうにオルゴールの音色を聴いていた。 >封じ込められた私の声を。 >今思えば、それが、崩壊への序曲。 > > >そして、今。 >あの子は私の傍にはいない。 >いつも傍でいたハズのあの子がいない。 >代わりに手元に残ったオルゴール。 >違う。 >私は。 >あの子への鎮魂曲のつもりで歌ったのでは無い! Y「ううっ。悲しいよー」 冥「ライアナ許さん!」 > > >……………ああ。 >もういっそ。 >このまま、眠ってしまおうか。 >オルエンは、もういないのだ。 >私を必要としてくれた、あの子は。 >もう世界中の何処を捜してもいないのだ…………… > > >そして私は瞳を閉じた。 >瞳を閉じてなおはっきり映るはあの子の笑顔。 > > >現実を捨て、幻想の中で生きる。 >……………アハ。 >それもまた一興ですね。 Y「あああああああああ!!!」 冥「ライアナ許さん!」 > > >そして私はもう一度。 >あの子の傍に向かうのだ、 >オルエンの傍に…………………………………………………………… >……………………………………………………………………………… > > >……………………………………………………………………クク………………………… > > >私は、苦笑した。 > > >気付いた。 >わかった。 >この気持ちの正体。 >あの子への気持ちの名前。 > > >独占欲。 > > >あの子を取り囲む世界など、無ければいい。 >見えなければいい。 >私だけが全てであれば………………………………………………… > > >あの子が私の傍にいたのは。 >私があの子を縛り付けたからに過ぎないのか!? > > >…………………………………………………………………………………… > > >………………………………………………………………………ああ……… > > >…………オルエン………………………………………………………… >私の愛し子………………………………………………………………… > > >……………………………………………………………………………………… >………………………………金色の王よ。 >私の誓いを聞いて下さい。 >私は。 >もう。 >今世では、決して歌いません。 >歌えば、あの子を思い出すから。 >またあの子を縛り付けるから。 >また、あの想いを思い出してしまうから。 > > >『アノ子ヲ取リ囲ム世界ナド、無ケレバイイ』 >『見エナケレバイイ』 >『私ダケガ全テデアレバ』 > > >その想いを抱く事は。 >貴女を縛り付けてしまうから。 > > >貴女を想わないのは辛いけれども。 >これも一つの愛のかたち………………………………………………………かしら? > > >だけれども……… >貴女の魂は巡り、私の魂はいつか消滅する。 >もしかしたら。 >いつか、その途中で、再び出会う日が………… >きっと、来ますよね? Y「来ます来ます!絶対来ますよ!てーか、来てください」 冥「ライアナ許さ・・・・・・」 Y「わかったからおちつけ」 > > >その時が来れば。 >もう一度、歌を聴いてくれますか? > > >その時まで。 >どうか、自由に。 > > >今まで有り難う。 > > >そして、さよなら…………………………………………………………………… > > >オルエン、私の愛し子よ…………………………………………………………… > > >貴女の世界は、美しいですか? > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > >えーと…………………………………………… >今回で。 >朝から晩までぐーすかぴー、わがまま気紛れ一直線、やったね我らのお姫様! >…………………………………な、海王様が復活します。(どぉいう表現か) >これで…………冥王も海王もほぼふっかーつ。 >ををっ。よーやく魔族側の反撃が始まる………かもしれない。(かも知れんのかい) >うんうん。魔族には頑張って欲しいですよね。一応この話の主人公だし。一応。 >……………………………………………………………あ、そうだ。 >サブタイトルの説明をしておきませう。 >『無限の空へ解き放とう 世界の果てで巡り逢うまで』。 >無限、てのは『無限』と、『夢幻』を掛けた言葉。 >ちなみに具体的には『無限(夢幻)の空=混沌』。 >『解き放とう』てのはそのまんまですね。 >『海王がとうとうふっ切れた』と言う事。 >世界の果て…てのは、『世界の終わり』です。 >オルエンの魂が人間として巡る事になる、て事は海王もわかっていると思うので。 >つまり………直訳は『世界の終末に、混沌で逢いましょう。その時までさよなら』 >意訳するとかなり長くなりますね。 >『一度さよならですね、世界が滅びる時まで。 > 貴女が人間として巡るときに、再び出逢う確率は、余りにも低すぎるから。 > この世界が消滅した時に、混沌で逢いましょう、その時まで自由に生きなさい。』 >………といった所でしょうか。 >………うーむ。 >これからどーなるのでしょうねー。(ヲイ) >それではまた次回vしーゆあげいんvv > Y「がんばってくださいね〜!」 冥「君も早く書け」 Y「書くって」 > > > 幕。 |
9304 | 第三十二話:そして僕らは夢から醒めた | 東琥珀 E-mail | 2002/9/16 22:33:37 |
記事番号9279へのコメント 「お早う御座います」 朝食。 のんびりとした声。 その声に。 皆が硬直した。 「…………海王…………!」 「あら。なんですのガーヴ。私が朝食を取りに来てはいけませんの?」 「い、いや、そぉいぅ事じゃ無くて……………お前、もう大丈夫なのか?」 「『大丈夫』?『大丈夫』も何もありませんわ。 私は別に病気だったワケではありませんもの。 大丈夫に決まっていますでしょう」 「……………………………………………」 海王の変貌ぶりに。 皆は、驚くやら呆れるやらだった。 皆の視線の中。 海王は、こっそりと思った。 …………………………これで、良いんですよね。 …………………………オルエン。 …………………………私は、私らしくしていれば、良いんですよね。 吹っ切れたとは言っても。 やはり、まだ何処か思う所はあるらしい。 …………………………貴女がいたから頑張れた事。 …………………………私、忘れませんわ。 海王は、にっこりと笑った。 そう、私はこうして生きている。 オルエンの為に、哀しんだりはできるだけしないでおこう。 傷を隠して輝いていこう。 貴女に再び会える日を待ちながら。 「やぁ」 冥王が、海王に声を掛けた。 「あら、フィブちゃん。お早う御座いますわ」 「お早う。 なんか今朝は元気だねぇ」 「ええ。 生き甲斐がひとつ出来ましたの」 「うみゅうみゅ。 いーコトだねぃ」 こくこく頷き、パンにバターを塗る冥王。 横では獣王が、バターにパンを塗っていたりする。 ……………………海王の変化に付いて行けてねェな。コイツは。 「あ、シェーラ、ソーセージをもうひとつ、いかが?」 「いただきます」 「フィブ、そこの蜂蜜を取ってくださいな」 「はいよ」 ナチュラルに食事を進める冥王、海王、シェーラ。 恐ろしくマイペース。 「…何故そんなに落ち着いていられるのだ?」 獣王が問う。 「はひは?」 口の中にレタスを詰め込み、『何が?』と言うとこうなる。 「はっへひーふひーはふっはふひはははっへぼふはほーひははふはへははひひへ」 「『だって海王が復活したからって僕がどうにかなる訳じゃ無いしね』だそーです」 クソ真面目な顔で通訳するシェーラ。 疑問はそれとして、獣王はつい吹き出してしまった。 「はふふはふっはふひはほはふへひいほほほふへほ、ほへはへはほ」 「『ダルフが復活したのは嬉しいけど、それだけだよ』だそうです」 お前は冥王専用の通訳係か。 「へーは、はひはとふ」 「『シェーラ、ありがとう』……いえいえ、どーいたしまして」 いつまで口の中に物詰め込んでるんだ。冥王。 その姿、まるでハムスターのごとし。 余談だが、周囲では冥王神官、将軍たちが、シェーラに嫉妬の視線を向けていたりする。 おのれにっくきかな覇王将軍、私の冥王様を……てな所か。 そして、朝食は続く。 「あぁ………少し計算違いをしましたね」 ぱんっ、と。 額を押さえるライアナ。 「お二人とも、復活早すぎですよぅ………全く」 「どういたしましょうか」 相変わらず、淡々と言うライアナの部下二人。 ライアナのいる場所からは、その容姿は見えない。 だが、スッキリとした躰の線から見て………… 二人とも女。 そして、かなりの美人である。 「どーいたしましょうかって…どうしろというんですか?」 「私に聞かないで下さい」 「そりゃそぉでしょうね」 何故か、こくこく頷く部下その一。 「んーと…んーと…んーと」 頭を押さえて考え込む。 「どぉしましょっか」 「知りませんってば」 「…………そぉですね」 ライアナが、ふとにっこりと笑った。 「…………挨拶に行きましょうか?とりあえず」 「挨拶?」 「あのお二方の、復活祝いです…貴女方も一緒においでなさい」 「はい」 そして、二人は声を合わせてこう言った。 『ライアナ様に弓引く者に、死を』 「ふぅっ」 がしゃがしゃがしゃ。 食器洗いをする冥王。 「今日も天気がいいねー」 「そろそろ雨が降ってくれないと困るくらいですわ」 海王が横で昼食の準備をしていたり。 平和な時。 前にあった、嫌な思い出を、しばしの間紛らわしてくれる。 ……………………………………………………………………………………… しかし。 そう。 『アイツ』はいつも。 こんな時にこそやってくる。 う゛んっ。 「…………まぁぁぁぁた来たよ」 ジト目で空を見上げる冥王。 もぉ慣れたらしい。 「暇なのですわね、神族も。」 海王も同じく。 聞き慣れた音と波動に、散らばっていた魔族がその場に集まってくる。 「あら、皆様おそろいで」 ほがらかに。 笑うライアナ。 「………何の用だ?今度は」 がちゃり。 覇王と魔竜王は、既に戦闘準備を済ませている。 「いやぁ…ちょっと、ゲームの第五ラウンドをしにですぅ」 「………………ゲーム…………………」 「そう。これはゲーム……って、最初に言ったでしょう?」 第一ラウンドが、魔族側勝利。 第二ラウンド、オルエン敗北、ライアナ勝利。 第三ラウンド、ヴェルダンディー敗北、ライアナ勝利。 第四ラウンド、冥王敗北、ライアナ勝利。 そして。 彼女は今日。 第五ラウンドをしに来たのだ。 「…………………………………………………………」 探る様な目でライアナを見る獣王。 「今回は裏工作ナシですよ」 その考えを読んだかのように言うライアナ。 「信じられっかよ」 魔竜王が吐き捨てる。 「……信じられないなら信じなくてもいいですけどぉ………… あ、そうそう。今回の、私の目的を説明しておきますね」 言って。 少し考え、言葉をまとめ、再び口を開く。 「貴方達が勝ったら、『私がいなくなる』てコト自体が貴方達への賞品ですね……… で、私が勝ったら」 恨みがましい視線をフィアナに向ける。 「お姉様を引き渡して頂きます」 びくんっ。 フィアナの肩が細かく震える。 「………で………?ゲームの内容は?」 目に殺気を漲らせ。 なお、口元に微笑みを湛えたまま、言う冥王。 「んーと…そぉですね……… 私は、今日は、部下を連れてきたんですよぅ。 部下二人と、貴方がた全員で、戦って頂く、て言うのはどうでしょう」 「……………………二人……………………」 「油断するなよ、覇王」 魔竜王が、すぐ横にいる覇王に警告する。 「そいつはクソ汚ねーから、油断してるとアイツ自身が出てくるぞ」 「……随分嫌われちゃいましたねぇ、私」 『当たり前だッ!!』 十八人の声がハモった。 フィアナは後ろで少し困った様な顔をしていたりもするが。 「もしかして、この状況で好かれてるとでも思った訳?アンタ」 ずいっ。 一歩踏みだし、スクルドが言った。 こくん、と首を縦に振る彼女。 スクルドの殺気が一瞬倍に膨れあがる。 「………まぁ………冗談はともかく、心配はいりませんよぅ。 本当に部下二人とだけ、戦って頂きますから」 「……………………………………………」 「では…………紹介しましょうか………」 ぱちん。 両手を打ち合わせるライアナ。 う゛んっ。 空間に、二人の人物が出現した。 言い訳あんど言い逃れ。 さぁ、ライアナの部下二人。 殺気をみなぎらせる魔族陣相手に、一体どのよぉな戦い方をするのでせうか。 て言うか、海王冥王軽すぎだろ。 さぁ………ここから先。 彼らは一体どうなって行くのか…………… それは作者にもわからない。(ちょっと待て) それでは今回はこの辺で♪ 幕。 |
9309 | お元気ですか、お久し振りです。 | 猫楽者 E-mail | 2002/9/17 01:28:05 |
記事番号9304へのコメント 東琥珀さんは No.9304「第三十二話:そして僕らは夢から醒めた」で書きました。 > こんにちは、琥珀さん(たしか、こうお呼びさせて頂いてた方が良いのでしね) お元気ですか、ご無沙汰しております。猫楽者です。 すみません、いつも読ませて頂いていたのですが・・・・読み逃げしておりました。 > >「お早う御座います」 >朝食。 >のんびりとした声。 >その声に。 >皆が硬直した。 >「…………海王…………!」 >「あら。なんですのガーヴ。私が朝食を取りに来てはいけませんの?」 >「い、いや、そぉいぅ事じゃ無くて……………お前、もう大丈夫なのか?」 >「『大丈夫』?『大丈夫』も何もありませんわ。 > 私は別に病気だったワケではありませんもの。 > 大丈夫に決まっていますでしょう」 >「……………………………………………」 >海王の変貌ぶりに。 >皆は、驚くやら呆れるやらだった。 >皆の視線の中。 >海王は、こっそりと思った。 > > >…………………………これで、良いんですよね。 >…………………………オルエン。 >…………………………私は、私らしくしていれば、良いんですよね。 > 海王さまが復活なさって、また元気なお姿を取り戻されて オルエンさんも、きっと喜んでいらっしゃいますよ。 > >吹っ切れたとは言っても。 >やはり、まだ何処か思う所はあるらしい。 > > >…………………………貴女がいたから頑張れた事。 >…………………………私、忘れませんわ。 > 忘れられないですよね。 それでも、オルエンさんとの思い出を胸に抱いて、再び歩み出した海王さま。 ご立派です。 > >海王は、にっこりと笑った。 > > >そう、私はこうして生きている。 >オルエンの為に、哀しんだりはできるだけしないでおこう。 >傷を隠して輝いていこう。 >貴女に再び会える日を待ちながら。 > 辛いですね。 海王さま、とても優しく、そして強い方ですね。 > >「やぁ」 >冥王が、海王に声を掛けた。 >「あら、フィブちゃん。お早う御座いますわ」 >「お早う。 > なんか今朝は元気だねぇ」 >「ええ。 > 生き甲斐がひとつ出来ましたの」 >「うみゅうみゅ。 > いーコトだねぃ」 >こくこく頷き、パンにバターを塗る冥王。 >横では獣王が、バターにパンを塗っていたりする。 >……………………海王の変化に付いて行けてねェな。コイツは。 > 獣王さま、ナイスです。 ゼロスさん、そんな獣王さまを見て、オロオロしていそうですね。 > >「あ、シェーラ、ソーセージをもうひとつ、いかが?」 >「いただきます」 >「フィブ、そこの蜂蜜を取ってくださいな」 >「はいよ」 >ナチュラルに食事を進める冥王、海王、シェーラ。 >恐ろしくマイペース。 >「…何故そんなに落ち着いていられるのだ?」 >獣王が問う。 >「はひは?」 >口の中にレタスを詰め込み、『何が?』と言うとこうなる。 >「はっへひーふひーはふっはふひはははっへぼふはほーひははふはへははひひへ」 >「『だって海王が復活したからって僕がどうにかなる訳じゃ無いしね』だそーです」 >クソ真面目な顔で通訳するシェーラ。 >疑問はそれとして、獣王はつい吹き出してしまった。 >「はふふはふっはふひはほはふへひいほほほふへほ、ほへはへはほ」 >「『ダルフが復活したのは嬉しいけど、それだけだよ』だそうです」 >お前は冥王専用の通訳係か。 >「へーは、はひはとふ」 >「『シェーラ、ありがとう』……いえいえ、どーいたしまして」 >いつまで口の中に物詰め込んでるんだ。冥王。 >その姿、まるでハムスターのごとし。 >余談だが、周囲では冥王神官、将軍たちが、シェーラに嫉妬の視線を向けていたりする。 >おのれにっくきかな覇王将軍、私の冥王様を……てな所か。 >そして、朝食は続く。 > 冥王さまとシェーラさん、良い雰囲気ですね。 冥王神官さんと、将軍さんたちの視線が・・・・・・・・なんか怖いんですけど。 > > > > > > >「あぁ………少し計算違いをしましたね」 >ぱんっ、と。 >額を押さえるライアナ。 >「お二人とも、復活早すぎですよぅ………全く」 >「どういたしましょうか」 >相変わらず、淡々と言うライアナの部下二人。 >ライアナのいる場所からは、その容姿は見えない。 >だが、スッキリとした躰の線から見て………… >二人とも女。 >そして、かなりの美人である。 >「どーいたしましょうかって…どうしろというんですか?」 >「私に聞かないで下さい」 >「そりゃそぉでしょうね」 >何故か、こくこく頷く部下その一。 >「んーと…んーと…んーと」 >頭を押さえて考え込む。 >「どぉしましょっか」 >「知りませんってば」 >「…………そぉですね」 >ライアナが、ふとにっこりと笑った。 >「…………挨拶に行きましょうか?とりあえず」 >「挨拶?」 >「あのお二方の、復活祝いです…貴女方も一緒においでなさい」 >「はい」 >そして、二人は声を合わせてこう言った。 >『ライアナ様に弓引く者に、死を』 > 流石は、あのライアナさんの部下ですね。 なかなか良い性格をしていますね。 それにしても、忠誠心に溢れた良い部下のお二人ですね。 > > > > > >「ふぅっ」 >がしゃがしゃがしゃ。 >食器洗いをする冥王。 >「今日も天気がいいねー」 >「そろそろ雨が降ってくれないと困るくらいですわ」 >海王が横で昼食の準備をしていたり。 >平和な時。 >前にあった、嫌な思い出を、しばしの間紛らわしてくれる。 > ふ・・・腹心の方々が・・・・・・・食器洗いと食事の準備をしている(汗) 人間生活が板についてますね。 > >……………………………………………………………………………………… >しかし。 >そう。 >『アイツ』はいつも。 >こんな時にこそやってくる。 > >う゛んっ。 > >「…………まぁぁぁぁた来たよ」 >ジト目で空を見上げる冥王。 >もぉ慣れたらしい。 >「暇なのですわね、神族も。」 >海王も同じく。 >聞き慣れた音と波動に、散らばっていた魔族がその場に集まってくる。 >「あら、皆様おそろいで」 >ほがらかに。 >笑うライアナ。 > 各個撃破ではなく、戦力の集中している所へ現れましたか。 魔族方々、この機を逃さずに反撃できると良いですね。 > >「………何の用だ?今度は」 >がちゃり。 >覇王と魔竜王は、既に戦闘準備を済ませている。 > 流石は武闘派の覇王さまと魔竜王さま。 すばやいですね。 > >「いやぁ…ちょっと、ゲームの第五ラウンドをしにですぅ」 >「………………ゲーム…………………」 >「そう。これはゲーム……って、最初に言ったでしょう?」 >第一ラウンドが、魔族側勝利。 >第二ラウンド、オルエン敗北、ライアナ勝利。 >第三ラウンド、ヴェルダンディー敗北、ライアナ勝利。 >第四ラウンド、冥王敗北、ライアナ勝利。 >そして。 >彼女は今日。 >第五ラウンドをしに来たのだ。 >「…………………………………………………………」 >探る様な目でライアナを見る獣王。 >「今回は裏工作ナシですよ」 >その考えを読んだかのように言うライアナ。 >「信じられっかよ」 >魔竜王が吐き捨てる。 >「……信じられないなら信じなくてもいいですけどぉ………… > あ、そうそう。今回の、私の目的を説明しておきますね」 >言って。 >少し考え、言葉をまとめ、再び口を開く。 >「貴方達が勝ったら、『私がいなくなる』てコト自体が貴方達への賞品ですね……… > で、私が勝ったら」 >恨みがましい視線をフィアナに向ける。 >「お姉様を引き渡して頂きます」 >びくんっ。 >フィアナの肩が細かく震える。 > 自分の姉までも、その手にかけるつもりなのですか。 1番身近な存在の方でしょうに。 > >「………で………?ゲームの内容は?」 >目に殺気を漲らせ。 >なお、口元に微笑みを湛えたまま、言う冥王。 >「んーと…そぉですね……… > 私は、今日は、部下を連れてきたんですよぅ。 > 部下二人と、貴方がた全員で、戦って頂く、て言うのはどうでしょう」 >「……………………二人……………………」 >「油断するなよ、覇王」 >魔竜王が、すぐ横にいる覇王に警告する。 >「そいつはクソ汚ねーから、油断してるとアイツ自身が出てくるぞ」 >「……随分嫌われちゃいましたねぇ、私」 >『当たり前だッ!!』 >十八人の声がハモった。 >フィアナは後ろで少し困った様な顔をしていたりもするが。 >「もしかして、この状況で好かれてるとでも思った訳?アンタ」 >ずいっ。 >一歩踏みだし、スクルドが言った。 >こくん、と首を縦に振る彼女。 >スクルドの殺気が一瞬倍に膨れあがる。 >「………まぁ………冗談はともかく、心配はいりませんよぅ。 > 本当に部下二人とだけ、戦って頂きますから」 >「……………………………………………」 >「では…………紹介しましょうか………」 >ぱちん。 >両手を打ち合わせるライアナ。 >う゛んっ。 >空間に、二人の人物が出現した。 > すいません。 本当は、こういう事は、書いたりお聞きしたりしては、いけないのかも・・・・・・・・ しれませんが・・・・・・・・・・どうしても気になってしまったものですから。 もしかして・・・・・このお2人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いや、まさか。いくらライアナさんでも・・・・・・・・・まさか、そこまで・・・・・・・ しないですよね。 なんか・・・・・・・・・ひたすら怖い事・・・・・・・考えてしまったのですが。 あああああああああああああああああああ。 すいません。 聞き流してください。 自分で聞いておいて、なんですが・・・・・・・・はっきりとした回答は しないでおいてくださいね。 まさか、いや、でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 > > >言い訳あんど言い逃れ。 > >さぁ、ライアナの部下二人。 >殺気をみなぎらせる魔族陣相手に、一体どのよぉな戦い方をするのでせうか。 >て言うか、海王冥王軽すぎだろ。 >さぁ………ここから先。 >彼らは一体どうなって行くのか…………… >それは作者にもわからない。(ちょっと待て) >それでは今回はこの辺で♪ > 続きが、とてもとても気になります〜。 少し前のお話で恐縮ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ゼロスさんの猫さんが、あああああああああああああっ(泣) あのときの >猫。さぁて、どぉでしょうねぇ(怪笑) とのお返事が、まさか、あのような結末を意味しておられたとは。 この頃、急に寒くなってまいりましたが お体に気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
9310 | すいません、ご挨拶で書き間違いがありました。 | 猫楽者 E-mail | 2002/9/17 01:36:50 |
記事番号9309へのコメント 猫楽者さんは No.9309「お元気ですか、お久し振りです。」で書きました。 > > > >こんにちは、琥珀さん(たしか、こうお呼びさせて頂いてた方が良いのでしね) 上記にて、書き間違いがありました。 こんにちは、琥珀さん(たしか、こうお呼びさせて頂いた方が良いのでしたね) と書かせて頂いたつもり、でしたのに・・・・・・・・・・・・・・・ ほんとうに、すみませんでした。 ごめんなさい。 では、失礼します。 |
9346 | にやり。(更に怪笑) | 東琥珀 E-mail | 2002/9/17 21:39:15 |
記事番号9309へのコメント 猫楽者さんは No.9309「お元気ですか、お久し振りです。」で書きました。 > >東琥珀さんは No.9304「第三十二話:そして僕らは夢から醒めた」で書きました。 >> > >こんにちは、琥珀さん(たしか、こうお呼びさせて頂いてた方が良いのでしね) はい。 >お元気ですか、ご無沙汰しております。猫楽者です。 お久しぶりです。 また感想頂けて幸せだったり。 >すみません、いつも読ませて頂いていたのですが・・・・読み逃げしておりました。 いや……私も似た様なもんですから。 > >> >>「お早う御座います」 >>朝食。 >>のんびりとした声。 >>その声に。 >>皆が硬直した。 >>「…………海王…………!」 >>「あら。なんですのガーヴ。私が朝食を取りに来てはいけませんの?」 >>「い、いや、そぉいぅ事じゃ無くて……………お前、もう大丈夫なのか?」 >>「『大丈夫』?『大丈夫』も何もありませんわ。 >> 私は別に病気だったワケではありませんもの。 >> 大丈夫に決まっていますでしょう」 >>「……………………………………………」 >>海王の変貌ぶりに。 >>皆は、驚くやら呆れるやらだった。 >>皆の視線の中。 >>海王は、こっそりと思った。 >> >> >>…………………………これで、良いんですよね。 >>…………………………オルエン。 >>…………………………私は、私らしくしていれば、良いんですよね。 >> > >海王さまが復活なさって、また元気なお姿を取り戻されて >オルエンさんも、きっと喜んでいらっしゃいますよ。 そう。 ……きっと。 > >> >>吹っ切れたとは言っても。 >>やはり、まだ何処か思う所はあるらしい。 >> >> >>…………………………貴女がいたから頑張れた事。 >>…………………………私、忘れませんわ。 >> > >忘れられないですよね。 >それでも、オルエンさんとの思い出を胸に抱いて、再び歩み出した海王さま。 >ご立派です。 強いヒトです。 > >> >>海王は、にっこりと笑った。 >> >> >>そう、私はこうして生きている。 >>オルエンの為に、哀しんだりはできるだけしないでおこう。 >>傷を隠して輝いていこう。 >>貴女に再び会える日を待ちながら。 >> > >辛いですね。 >海王さま、とても優しく、そして強い方ですね。 ええ。 精神的に強い方、てのを書いてみたかったんですよ。 > >> >>「やぁ」 >>冥王が、海王に声を掛けた。 >>「あら、フィブちゃん。お早う御座いますわ」 >>「お早う。 >> なんか今朝は元気だねぇ」 >>「ええ。 >> 生き甲斐がひとつ出来ましたの」 >>「うみゅうみゅ。 >> いーコトだねぃ」 >>こくこく頷き、パンにバターを塗る冥王。 >>横では獣王が、バターにパンを塗っていたりする。 >>……………………海王の変化に付いて行けてねェな。コイツは。 >> > >獣王さま、ナイスです。 >ゼロスさん、そんな獣王さまを見て、オロオロしていそうですね。 食べた瞬間吹き出しそうな気もする。 > >> >>「あ、シェーラ、ソーセージをもうひとつ、いかが?」 >>「いただきます」 >>「フィブ、そこの蜂蜜を取ってくださいな」 >>「はいよ」 >>ナチュラルに食事を進める冥王、海王、シェーラ。 >>恐ろしくマイペース。 >>「…何故そんなに落ち着いていられるのだ?」 >>獣王が問う。 >>「はひは?」 >>口の中にレタスを詰め込み、『何が?』と言うとこうなる。 >>「はっへひーふひーはふっはふひはははっへぼふはほーひははふはへははひひへ」 >>「『だって海王が復活したからって僕がどうにかなる訳じゃ無いしね』だそーです」 >>クソ真面目な顔で通訳するシェーラ。 >>疑問はそれとして、獣王はつい吹き出してしまった。 >>「はふふはふっはふひはほはふへひいほほほふへほ、ほへはへはほ」 >>「『ダルフが復活したのは嬉しいけど、それだけだよ』だそうです」 >>お前は冥王専用の通訳係か。 >>「へーは、はひはとふ」 >>「『シェーラ、ありがとう』……いえいえ、どーいたしまして」 >>いつまで口の中に物詰め込んでるんだ。冥王。 >>その姿、まるでハムスターのごとし。 >>余談だが、周囲では冥王神官、将軍たちが、シェーラに嫉妬の視線を向けていたりする。 >>おのれにっくきかな覇王将軍、私の冥王様を……てな所か。 >>そして、朝食は続く。 >> > >冥王さまとシェーラさん、良い雰囲気ですね。 >冥王神官さんと、将軍さんたちの視線が・・・・・・・・なんか怖いんですけど。 殺気こもりまくりです。 > >> >> >> >> >> >> >>「あぁ………少し計算違いをしましたね」 >>ぱんっ、と。 >>額を押さえるライアナ。 >>「お二人とも、復活早すぎですよぅ………全く」 >>「どういたしましょうか」 >>相変わらず、淡々と言うライアナの部下二人。 >>ライアナのいる場所からは、その容姿は見えない。 >>だが、スッキリとした躰の線から見て………… >>二人とも女。 >>そして、かなりの美人である。 >>「どーいたしましょうかって…どうしろというんですか?」 >>「私に聞かないで下さい」 >>「そりゃそぉでしょうね」 >>何故か、こくこく頷く部下その一。 >>「んーと…んーと…んーと」 >>頭を押さえて考え込む。 >>「どぉしましょっか」 >>「知りませんってば」 >>「…………そぉですね」 >>ライアナが、ふとにっこりと笑った。 >>「…………挨拶に行きましょうか?とりあえず」 >>「挨拶?」 >>「あのお二方の、復活祝いです…貴女方も一緒においでなさい」 >>「はい」 >>そして、二人は声を合わせてこう言った。 >>『ライアナ様に弓引く者に、死を』 >> > >流石は、あのライアナさんの部下ですね。 >なかなか良い性格をしていますね。 >それにしても、忠誠心に溢れた良い部下のお二人ですね。 > 良い部下…………………… そぉなのかもしれなひ。 >> >> >> >> >> >>「ふぅっ」 >>がしゃがしゃがしゃ。 >>食器洗いをする冥王。 >>「今日も天気がいいねー」 >>「そろそろ雨が降ってくれないと困るくらいですわ」 >>海王が横で昼食の準備をしていたり。 >>平和な時。 >>前にあった、嫌な思い出を、しばしの間紛らわしてくれる。 >> > >ふ・・・腹心の方々が・・・・・・・食器洗いと食事の準備をしている(汗) >人間生活が板についてますね。 馴染みすぎっス。 > >> >>……………………………………………………………………………………… >>しかし。 >>そう。 >>『アイツ』はいつも。 >>こんな時にこそやってくる。 >> >>う゛んっ。 >> >>「…………まぁぁぁぁた来たよ」 >>ジト目で空を見上げる冥王。 >>もぉ慣れたらしい。 >>「暇なのですわね、神族も。」 >>海王も同じく。 >>聞き慣れた音と波動に、散らばっていた魔族がその場に集まってくる。 >>「あら、皆様おそろいで」 >>ほがらかに。 >>笑うライアナ。 >> > >各個撃破ではなく、戦力の集中している所へ現れましたか。 >魔族方々、この機を逃さずに反撃できると良いですね。 …………… できるといいなぁ…… > >> >>「………何の用だ?今度は」 >>がちゃり。 >>覇王と魔竜王は、既に戦闘準備を済ませている。 >> > >流石は武闘派の覇王さまと魔竜王さま。 >すばやいですね。 > 我何よりも闘いを好む。 >> >>「いやぁ…ちょっと、ゲームの第五ラウンドをしにですぅ」 >>「………………ゲーム…………………」 >>「そう。これはゲーム……って、最初に言ったでしょう?」 >>第一ラウンドが、魔族側勝利。 >>第二ラウンド、オルエン敗北、ライアナ勝利。 >>第三ラウンド、ヴェルダンディー敗北、ライアナ勝利。 >>第四ラウンド、冥王敗北、ライアナ勝利。 >>そして。 >>彼女は今日。 >>第五ラウンドをしに来たのだ。 >>「…………………………………………………………」 >>探る様な目でライアナを見る獣王。 >>「今回は裏工作ナシですよ」 >>その考えを読んだかのように言うライアナ。 >>「信じられっかよ」 >>魔竜王が吐き捨てる。 >>「……信じられないなら信じなくてもいいですけどぉ………… >> あ、そうそう。今回の、私の目的を説明しておきますね」 >>言って。 >>少し考え、言葉をまとめ、再び口を開く。 >>「貴方達が勝ったら、『私がいなくなる』てコト自体が貴方達への賞品ですね……… >> で、私が勝ったら」 >>恨みがましい視線をフィアナに向ける。 >>「お姉様を引き渡して頂きます」 >>びくんっ。 >>フィアナの肩が細かく震える。 >> > >自分の姉までも、その手にかけるつもりなのですか。 >1番身近な存在の方でしょうに。 > 以前に妹も殺してますし。 >> >>「………で………?ゲームの内容は?」 >>目に殺気を漲らせ。 >>なお、口元に微笑みを湛えたまま、言う冥王。 >>「んーと…そぉですね……… >> 私は、今日は、部下を連れてきたんですよぅ。 >> 部下二人と、貴方がた全員で、戦って頂く、て言うのはどうでしょう」 >>「……………………二人……………………」 >>「油断するなよ、覇王」 >>魔竜王が、すぐ横にいる覇王に警告する。 >>「そいつはクソ汚ねーから、油断してるとアイツ自身が出てくるぞ」 >>「……随分嫌われちゃいましたねぇ、私」 >>『当たり前だッ!!』 >>十八人の声がハモった。 >>フィアナは後ろで少し困った様な顔をしていたりもするが。 >>「もしかして、この状況で好かれてるとでも思った訳?アンタ」 >>ずいっ。 >>一歩踏みだし、スクルドが言った。 >>こくん、と首を縦に振る彼女。 >>スクルドの殺気が一瞬倍に膨れあがる。 >>「………まぁ………冗談はともかく、心配はいりませんよぅ。 >> 本当に部下二人とだけ、戦って頂きますから」 >>「……………………………………………」 >>「では…………紹介しましょうか………」 >>ぱちん。 >>両手を打ち合わせるライアナ。 >>う゛んっ。 >>空間に、二人の人物が出現した。 >> > >すいません。 >本当は、こういう事は、書いたりお聞きしたりしては、いけないのかも・・・・・・・・ >しれませんが・・・・・・・・・・どうしても気になってしまったものですから。 > >もしかして・・・・・このお2人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ >いや、まさか。いくらライアナさんでも・・・・・・・・・まさか、そこまで・・・・・・・ >しないですよね。 >なんか・・・・・・・・・ひたすら怖い事・・・・・・・考えてしまったのですが。 > >あああああああああああああああああああ。 >すいません。 >聞き流してください。 >自分で聞いておいて、なんですが・・・・・・・・はっきりとした回答は >しないでおいてくださいね。 > >まさか、いや、でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 > ………………………………………………………………………… くくくくくくく…………………………………(怪笑) さぁ…………………………………………… どぉでしょうね? ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ(怖ッ) >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >>さぁ、ライアナの部下二人。 >>殺気をみなぎらせる魔族陣相手に、一体どのよぉな戦い方をするのでせうか。 >>て言うか、海王冥王軽すぎだろ。 >>さぁ………ここから先。 >>彼らは一体どうなって行くのか…………… >>それは作者にもわからない。(ちょっと待て) >>それでは今回はこの辺で♪ >> > >続きが、とてもとても気になります〜。 > >少し前のお話で恐縮ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ゼロスさんの猫さんが、あああああああああああああっ(泣) > >あのときの >>猫。さぁて、どぉでしょうねぇ(怪笑) >とのお返事が、まさか、あのような結末を意味しておられたとは。 > >この頃、急に寒くなってまいりましたが >お体に気を付けて、お元気で。 > >では、失礼します。 > いやぁ。 本当にいつもありがとうございます。 そうですね……躰に気を付けて頑張ります。 ……去年の様にならないように。(去年、違う種類のインフルエンザを二つ同時に引き、更に口内炎まで引き起こして死にかけたヤツ) 猫楽者さんも頑張ってくださいですvv それではっ♪ |
9347 | 第三十三話:エ イ ン ヘ ル ヤ ル | 東琥珀 E-mail | 2002/9/17 22:12:34 |
記事番号9279へのコメント 出現した、二人の女性。 黒檀の様な、美しい漆黒の髪を腰まで伸ばした、金色の瞳を持つ、二十二、三歳の女性。 透き通る様な白い肌に、漆黒の髪がよく映える。 そして、もう一方は、水色の髪を肩口で切りそろえた、こちらも二十代前後の女性。 目つきはキツいが、それを差し引いても、かなりの美人と言えよう。 ……………………………………………………………………………ッ!! 全員が、息を呑んだ。 ただ一人。 フィアナだけが。 沈痛な顔をして、それを見ていた。 予測していたのだ。 このコトを。 「………………………ヴェ…ル…………ダン………ディ…………………………………………………?」 「………………………オル……………………………………エン……………………………………………?」 冥王と、海王。 二人が。 呆然と、呟いた。 「そう。ヴェルダンディーさんと、オルエンさんです」 十八人の反応を、満足そうに見ながら言うライアナ。 「貴方達は、私が具体的になんなのか、まだ解っていなかったようですね。 私は、死神なんですよ?解ってます? 最近では、私たちの事を、『ヴァルキリー』とも呼ぶようですが」 「ヴァル…キリー…」 「そう…ヴァルキリー。 主神の忠実な娘にして戦士…と言えば聞こえはいいですがねぇ。 実質は、人の魂を狩り、そして『所有』する存在」 「人の魂を………所有………………………?」 「そですぅ。 そして………このお二方も例外ではない」 「………………………………………………」 「貴方たち魔族にも、ヒトを洗脳して操る方がいるでしょう?死んだ人間を具現化させて操る方も」 と言いつつ、冥王を見るライアナ。 「…………………………………………ッ」 そう。 それこそが普段冥王が使う手。 しかし。 はんっ…………… 冥王が、短い息を吐いた。 「あのねぇ、キミ。少し甘いんじゃない? そうだよ。これは僕が普段使う手。 この手で僕は今までキミたち神族の連携を崩して来たんだから。 …………だからって…………同じ手で、僕を倒せるとでも思ったのかい? いくらヴェルの姿をしていても、中身はキミの下僕なんでしょ? …………僕は、それを滅ぼすのにためらわないよ」 この言葉は。 冥王が、自分に言い聞かせる言葉でもあった。 ……………そう。 幻影。 所詮、これはヴェルダンディーの影。 本物であるハズがない。 だから、大丈夫。 本物のヴェルダンディーが、傷つく訳じゃ無い。 僕は、誓っただろう? ライアナを、絶対に、殺すって。 これがそれの第一関門。 あの『器』の中に『ヴェルダンディー』はいないッ! だから、大丈夫。 滅ぼす。 滅ぼせる。 大丈夫。 フィアナの時の様に。 僕を惑わすのがアイツの狙い。 大丈夫だよ。 フィアナの時の様に、手加減したりしない。 同じように、匿ったりなんてしないから。 僕は、立ち直ったんだから。 強いんだから。 大丈夫なんだから! そう。 大丈夫。 大丈夫だから。 収まれ心臓ッ!! 「…………ふふん…………」 冥王の言葉を、鼻で笑うライアナ。 「だけれども………私のこれは、少し違うんですよ♪」 と言って。 「……気分は……どうですか?『オルエン』さん、『ヴェルダンディー』さん?」 と言って……………………………………………………… 「『アレルヤ』」 ……………………… それが、キーワード。 ぽそり。 呟いた言葉。 その時。 「っ!?」 『オルエン』と『ヴェルダンディー』が。 震えた。 「……………………………………………………?」 何が起こるかと、見守る魔族陣。 『オルエン』が、口を開いた。 「……………………海王様………………………!!」 !! 海王の顔に動揺が走る。 「な…何をつまらないコトをッ!」 わざと大声で叫ぶ。 「いくら…オルエンと同じ顔、同じ声だからって……… 本人じゃ無いとわかっているのですからッッ!! そんな罠に、引っかかったりはしませんわッ!」 「…………はぁ」 大袈裟なタメ息を付くライアナ。 「わかってませんねぇ。 そんなちゃっちぃ罠、張る訳が無いじゃないですか……… この私が!」 あっはははははははははははははははははははははっっっ!!!! ライアナの哄笑が響き渡る。 「さっきから言ってるでしょう!私は死神だ、って!ヴァルキリーだ、って! オルエンさんとヴェルダンディーさん、本人の魂を狩ったのは私! 二人の魂を今『所有』しているのは私! なのに………わざわざ、汚らわしい魔族の為に、土と水から新しい肉体まで創ってあげて……… それにどうして作り物を入れる必要があるのですかぁっっ!!」 笑い続ける、金色の死神。 摂理の環から外れた神。 海王は。 自分の心を。 再び、黒い何かが浸食しようとしているのが、はっきりと解った。 「……………………海王様……………………?」 再び。 不思議そうな顔をして、海王を呼ぶ『オルエン』。 『ヴェルダンディー』も、同じ状態。 ただ呆然として、冥王を見ている。 「………おとう………さ………ま………おとう………さま…………」 壊れたテープレコーダーの様に。 何度も何度も。 愛しい冥王を呼ぶ。 「この器に入っているのは。 間違いなく、貴方達のお仲間ですよぅ…昔の、ね」 くくっ。 可笑しくてたまらないかのように笑う彼女。 身を震わせて、笑っている。 髪の後ろで結わえ付けてある、水色のリボンがひらひら、と揺れる。 「この状態なら、心も、精神も支配していません。 肉体が土と水で出来ている事を除けば、完璧に生前のお二人と同じです」 「図工の成績良かっただろ」 混乱しているらしく、魔竜王が完璧に外れまくったセリフを吐く。 「ええ、結構良かったですぅ」 外れまくったセリフに嫌な顔もせず、真面目に答えるライアナ。 ……………………………………………………………………………カミサマも図工、やるんだ。 「この二人と戦ってもらいますのでよろしく。 イヤだ、なんて言いませんよね? 言えば、即刻、お姉様の引き渡しを望みますが」 フィアナが。 ライアナを睨み付ける。 「お前も、どんどん神族離れしていくな」 「お互い様でしょう?」 「………………確かにな」 自嘲するフィアナ。 「一番神らしく育ったお前が、一番道を踏み外した………か」 「『神らしい』て言うのが、『慈愛深い』って事なら、誰が一番でしたかねぇ」」 「狂う前のお前が一番だったさ」 「お誉めの言葉ありがとうございますぅ」 「サリアナも、お前に憧れていた………『ライ姉さんには敵わない』てのが口癖だった」 「ですね……… それで、私を止めに来たんですから、大笑いですよぅ。 敵わない…ってわかっているハズなのに」 「憧れの存在が目の前で狂っていくのを止めたかったんだろう」 「私は狂ってなどいません」 「自覚のある狂人なんかいないよ」 「そうかもしれませんね」 意外とあっさり納得する。 「さぁ…それより、そろそろ始めませんか?」 ライアナが。 再び、笑みを浮かべた。 「わかってると思いますけど……… この肉体に入ってるのは間違いナシに、オルエンさん、ヴェルダンディーさん、ご本人です。 お二人は、一度死んだ事により、赤眼の魔王の封印から解かれた存在です」 冥王。 海王。 二人が。 震えた。 「そのご様子だと、お二人とも察したみたいですね? そう。 この二人はいま、完璧な『魔族』なんですよぅ。 そして、もう一つ。 あなた方は、解っているでしょう。 魔族は…………………………………………………… 滅びたら、それで終わり…………………………でしょう? 貴方達がこのお二方を倒せば………………この方たちは、滅びます。そういう仕掛けにしておきました。 輪廻の環からも外され、転生も不可能になります」 「………汚い手を………」 「負ける勝負はしない主義です」 悪びれもせずに言うライアナ。 そして。 ぱちんっ! 更に手を鳴らす。 びくんっ! 「……う……あ……あ……あああああ……?」 二人が痙攣し、苦しみ始めた。 「な……何を!?」 「決まってるじゃありませんか。 再度、お二人の人格と記憶を封じました」 さらりと言うライアナ。 「闘いに、貴方達との記憶ははっきり言って邪魔ですからね……… さっきので、オルエンさんとヴェルダンディーさんがこの中にいる事は解って頂けたと思いますし。 もう一度、私の忠実な手駒となって頂きました」 そう。 ライアナは。 ずっと、この二人を利用し続けていたのだ。 オルエンとヴェルダンディーを『狩った』あと。 すぐさま二人の『肉体』を創り上げ、中に彼女らの魂を入れた。 しかし、二人が『はいそーですか』と従う訳はない。 業を煮やしたライアナは、強硬手段に出た。 二人の人格と記憶に細工を施し、キーワードを設定した。 ライアナの意志一つで、二人は忠実な操り人形と化し、キーワードで元の人格を取り戻す。 声を失う魔族たち。 この闘いの、余りの不利益さに気付いたのだ。 こちらが勝てば。 オルエンとヴェルダンディーは、完全に滅び去る。 しかしライアナ的には、『どーせ魔族だし、まぁいっか』である。 むしろ、『同士討ち』状態で、ライアナには都合がいい。 こちらが負ければ。 オルエンとヴェルダンディーの魂は助かるだろう。 しかし。 魔族は何人かの人材を失う上に、フィアナを見捨てる形になる。 つまり。 どっちが勝とうと負けようと。 ライアナが充分楽しめる『ゲーム』なのだ。 ちっ。 小さく、舌を打つ魔竜王。 「……………………」 沈痛な表情の冥王。 「………悪いのだが」 ずいっ。 獣王が一歩前に出た。 「それは、こちら側に全くメリットが無いな」 「………………そうですね?よく考えればぁ」 わざとらしく言う彼女。 「………………では…………………私たちが……… ……二つ三つのハンデなら背負いますよ。 オルエンさんとヴェルダンディーさんの、腕でも切断しますか?」 しゃきっ。 どこから取り出したか、ナイフを握るライアナ。 「やめんかい」 顔を歪ませ、言う魔竜王。 ライアナが、残念、と言う顔をした。 「じゃあ…どうします?」 「………話して、もらおうか?」 冥王が、口を開いた。 「え?」 「君の発言には、不安定な部分が多すぎる。 全く、キミの思考回路も何も、読めないよ。 その状態で戦うのは、こっちにとっては不利もいいトコだ。 身の上話………目的………オルエンとヴェルダンディーをどうするつもりか………まとめて説明してもらおうか」 「………ふぅん………?」 ライアナが、冥王を見た。 探る様な目。 冥王が、何を考えているのか、読もうとしている。 冥王は、何も考えていなかった。 ただ、良い考えが思い付くまでの時間を稼ぎたいだけだった。 ライアナは、しばらく考え……… 「ま、いいでしょう………それくらいなら」 少しタメ息を付き、 「昔語りでもしましょうか」 言い訳あんど言い逃れ。 ………………………………………………………………………………… ライアナ。 アンタ鬼や(汗) でも、実は書いてて楽しいんです。ライアナ。 『どういう風にしたら相手を再起不能なまでに傷つけられるか』を、 常に念頭に置いて戦ってる方ですね。 セリフとか困りますけど。 こちらの演出に、 『私はもっと可愛いですよぅ』とか。 文句を言ってくるキャラは困りものです。 精進すべしッ!! 幕。 |
9348 | ・・・・・・っふんふふふふふふふふふふふふ。(心の焔・再燃化) | ユア・ファンティン | 2002/9/17 23:00:26 |
記事番号9347へのコメント 東琥珀さんは No.9347「第三十三話:エ イ ン ヘ ル ヤ ル」で書きました。 どうも、再び、高速で壊れてます、ユアです。 > > > >出現した、二人の女性。 >黒檀の様な、美しい漆黒の髪を腰まで伸ばした、金色の瞳を持つ、二十二、三歳の女性。 ヴェルお姉様。 >透き通る様な白い肌に、漆黒の髪がよく映える。 >そして、もう一方は、水色の髪を肩口で切りそろえた、こちらも二十代前後の女性。 >目つきはキツいが、それを差し引いても、かなりの美人と言えよう。 オルエン殿っ。 >……………………………………………………………………………ッ!! >全員が、息を呑んだ。 >ただ一人。 >フィアナだけが。 >沈痛な顔をして、それを見ていた。 >予測していたのだ。 >このコトを。 >「………………………ヴェ…ル…………ダン………ディ…………………………………………………?」 >「………………………オル……………………………………エン……………………………………………?」 >冥王と、海王。 >二人が。 >呆然と、呟いた。 >「そう。ヴェルダンディーさんと、オルエンさんです」 >十八人の反応を、満足そうに見ながら言うライアナ。 ライアナ・・・・。 >「貴方達は、私が具体的になんなのか、まだ解っていなかったようですね。 > 私は、死神なんですよ?解ってます? > 最近では、私たちの事を、『ヴァルキリー』とも呼ぶようですが」 >「ヴァル…キリー…」 >「そう…ヴァルキリー。 > 主神の忠実な娘にして戦士…と言えば聞こえはいいですがねぇ。 > 実質は、人の魂を狩り、そして『所有』する存在」 貴様なんぞに、『ヴァルキリ―』の資格なんぞない・・・。 >「人の魂を………所有………………………?」 >「そですぅ。 > そして………このお二方も例外ではない」 >「………………………………………………」 >「貴方たち魔族にも、ヒトを洗脳して操る方がいるでしょう?死んだ人間を具現化させて操る方も」 >と言いつつ、冥王を見るライアナ。 >「…………………………………………ッ」 >そう。 >それこそが普段冥王が使う手。 >しかし。 >はんっ…………… >冥王が、短い息を吐いた。 >「あのねぇ、キミ。少し甘いんじゃない? > そうだよ。これは僕が普段使う手。 > この手で僕は今までキミたち神族の連携を崩して来たんだから。 > …………だからって…………同じ手で、僕を倒せるとでも思ったのかい? > いくらヴェルの姿をしていても、中身はキミの下僕なんでしょ? > …………僕は、それを滅ぼすのにためらわないよ」 >この言葉は。 >冥王が、自分に言い聞かせる言葉でもあった。 ヴェルは、もう、お母様の元へ・・・。 > > > >……………そう。 >幻影。 >所詮、これはヴェルダンディーの影。 >本物であるハズがない。 >だから、大丈夫。 >本物のヴェルダンディーが、傷つく訳じゃ無い。 >僕は、誓っただろう? >ライアナを、絶対に、殺すって。 クビリ殺すって。 >これがそれの第一関門。 >あの『器』の中に『ヴェルダンディー』はいないッ! >だから、大丈夫。 >滅ぼす。 >滅ぼせる。 >大丈夫。 >フィアナの時の様に。 >僕を惑わすのがアイツの狙い。 >大丈夫だよ。 >フィアナの時の様に、手加減したりしない。 >同じように、匿ったりなんてしないから。 その妹であれ・・。 >僕は、立ち直ったんだから。 >強いんだから。 >大丈夫なんだから! >そう。 >大丈夫。 >大丈夫だから。 >収まれ心臓ッ!! > > > >「…………ふふん…………」 >冥王の言葉を、鼻で笑うライアナ。 >「だけれども………私のこれは、少し違うんですよ♪」 >と言って。 >「……気分は……どうですか?『オルエン』さん、『ヴェルダンディー』さん?」 >と言って……………………………………………………… >「『アレルヤ』」 >……………………… >それが、キーワード。 >ぽそり。 >呟いた言葉。 >その時。 >「っ!?」 >『オルエン』と『ヴェルダンディー』が。 >震えた。 >「……………………………………………………?」 >何が起こるかと、見守る魔族陣。 >『オルエン』が、口を開いた。 >「……………………海王様………………………!!」 >!! >海王の顔に動揺が走る。 >「な…何をつまらないコトをッ!」 >わざと大声で叫ぶ。 >「いくら…オルエンと同じ顔、同じ声だからって……… > 本人じゃ無いとわかっているのですからッッ!! > そんな罠に、引っかかったりはしませんわッ!」 >「…………はぁ」 >大袈裟なタメ息を付くライアナ。 >「わかってませんねぇ。 > そんなちゃっちぃ罠、張る訳が無いじゃないですか……… > この私が!」 >あっはははははははははははははははははははははっっっ!!!! >ライアナの哄笑が響き渡る。 >「さっきから言ってるでしょう!私は死神だ、って!ヴァルキリーだ、って! > オルエンさんとヴェルダンディーさん、本人の魂を狩ったのは私! > 二人の魂を今『所有』しているのは私! > なのに………わざわざ、汚らわしい魔族の為に、土と水から新しい肉体まで創ってあげて……… > それにどうして作り物を入れる必要があるのですかぁっっ!!」 ライアナ・・・・アナタノコレカラシダイデ、 ラクニ、シネタ・・・ハズナノニネ・・・。 >笑い続ける、金色の死神。 >摂理の環から外れた神。 >海王は。 >自分の心を。 >再び、黒い何かが浸食しようとしているのが、はっきりと解った。 >「……………………海王様……………………?」 >再び。 >不思議そうな顔をして、海王を呼ぶ『オルエン』。 >『ヴェルダンディー』も、同じ状態。 >ただ呆然として、冥王を見ている。 >「………おとう………さ………ま………おとう………さま…………」 >壊れたテープレコーダーの様に。 >何度も何度も。 >愛しい冥王を呼ぶ。 >「この器に入っているのは。 > 間違いなく、貴方達のお仲間ですよぅ…昔の、ね」 >くくっ。 >可笑しくてたまらないかのように笑う彼女。 ・・・・・・。 もう、昔の神は、いない・・・。 私の息子を殺した時から・・・・ すべての神は、壊れた・・(byメリル) >身を震わせて、笑っている。 >髪の後ろで結わえ付けてある、水色のリボンがひらひら、と揺れる。 >「この状態なら、心も、精神も支配していません。 > 肉体が土と水で出来ている事を除けば、完璧に生前のお二人と同じです」 >「図工の成績良かっただろ」 >混乱しているらしく、魔竜王が完璧に外れまくったセリフを吐く。 >「ええ、結構良かったですぅ」 >外れまくったセリフに嫌な顔もせず、真面目に答えるライアナ。 >……………………………………………………………………………カミサマも図工、やるんだ。 >「この二人と戦ってもらいますのでよろしく。 > イヤだ、なんて言いませんよね? > 言えば、即刻、お姉様の引き渡しを望みますが」 >フィアナが。 >ライアナを睨み付ける。 >「お前も、どんどん神族離れしていくな」 人は、それを『堕天使』と呼ぶ・・・・。 それ以下だな・・・。 >「お互い様でしょう?」 >「………………確かにな」 >自嘲するフィアナ。 >「一番神らしく育ったお前が、一番道を踏み外した………か」 >「『神らしい』て言うのが、『慈愛深い』って事なら、誰が一番でしたかねぇ」」 >「狂う前のお前が一番だったさ」 >「お誉めの言葉ありがとうございますぅ」 >「サリアナも、お前に憧れていた………『ライ姉さんには敵わない』てのが口癖だった」 >「ですね……… > それで、私を止めに来たんですから、大笑いですよぅ。 > 敵わない…ってわかっているハズなのに」 敵わないからこそ・・。 ・・・・・このエピソ―ドつかえるかも・・・。 >「憧れの存在が目の前で狂っていくのを止めたかったんだろう」 >「私は狂ってなどいません」 >「自覚のある狂人なんかいないよ」 >「そうかもしれませんね」 >意外とあっさり納得する。 >「さぁ…それより、そろそろ始めませんか?」 >ライアナが。 >再び、笑みを浮かべた。 >「わかってると思いますけど……… > この肉体に入ってるのは間違いナシに、オルエンさん、ヴェルダンディーさん、ご本人です。 > お二人は、一度死んだ事により、赤眼の魔王の封印から解かれた存在です」 >冥王。 >海王。 >二人が。 >震えた。 >「そのご様子だと、お二人とも察したみたいですね? > そう。 > この二人はいま、完璧な『魔族』なんですよぅ。 > そして、もう一つ。 > あなた方は、解っているでしょう。 > 魔族は…………………………………………………… > 滅びたら、それで終わり…………………………でしょう? > 貴方達がこのお二方を倒せば………………この方たちは、滅びます。そういう仕掛けにしておきました。 > 輪廻の環からも外され、転生も不可能になります」 >「………汚い手を………」 >「負ける勝負はしない主義です」 >悪びれもせずに言うライアナ。 >そして。 >ぱちんっ! >更に手を鳴らす。 >びくんっ! >「……う……あ……あ……あああああ……?」 >二人が痙攣し、苦しみ始めた。 >「な……何を!?」 >「決まってるじゃありませんか。 > 再度、お二人の人格と記憶を封じました」 >さらりと言うライアナ。 >「闘いに、貴方達との記憶ははっきり言って邪魔ですからね……… > さっきので、オルエンさんとヴェルダンディーさんがこの中にいる事は解って頂けたと思いますし。 > もう一度、私の忠実な手駒となって頂きました」 >そう。 >ライアナは。 >ずっと、この二人を利用し続けていたのだ。 >オルエンとヴェルダンディーを『狩った』あと。 >すぐさま二人の『肉体』を創り上げ、中に彼女らの魂を入れた。 >しかし、二人が『はいそーですか』と従う訳はない。 >業を煮やしたライアナは、強硬手段に出た。 >二人の人格と記憶に細工を施し、キーワードを設定した。 >ライアナの意志一つで、二人は忠実な操り人形と化し、キーワードで元の人格を取り戻す。 >声を失う魔族たち。 >この闘いの、余りの不利益さに気付いたのだ。 >こちらが勝てば。 >オルエンとヴェルダンディーは、完全に滅び去る。 >しかしライアナ的には、『どーせ魔族だし、まぁいっか』である。 >むしろ、『同士討ち』状態で、ライアナには都合がいい。 >こちらが負ければ。 >オルエンとヴェルダンディーの魂は助かるだろう。 >しかし。 >魔族は何人かの人材を失う上に、フィアナを見捨てる形になる。 >つまり。 >どっちが勝とうと負けようと。 >ライアナが充分楽しめる『ゲーム』なのだ。 >ちっ。 >小さく、舌を打つ魔竜王。 >「……………………」 >沈痛な表情の冥王。 >「………悪いのだが」 >ずいっ。 >獣王が一歩前に出た。 >「それは、こちら側に全くメリットが無いな」 >「………………そうですね?よく考えればぁ」 >わざとらしく言う彼女。 >「………………では…………………私たちが……… > ……二つ三つのハンデなら背負いますよ。 > オルエンさんとヴェルダンディーさんの、腕でも切断しますか?」 >しゃきっ。 >どこから取り出したか、ナイフを握るライアナ。 >「やめんかい」 >顔を歪ませ、言う魔竜王。 >ライアナが、残念、と言う顔をした。 >「じゃあ…どうします?」 >「………話して、もらおうか?」 >冥王が、口を開いた。 >「え?」 >「君の発言には、不安定な部分が多すぎる。 > 全く、キミの思考回路も何も、読めないよ。 > その状態で戦うのは、こっちにとっては不利もいいトコだ。 > 身の上話………目的………オルエンとヴェルダンディーをどうするつもりか………まとめて説明してもらおうか」 >「………ふぅん………?」 >ライアナが、冥王を見た。 >探る様な目。 >冥王が、何を考えているのか、読もうとしている。 >冥王は、何も考えていなかった。 >ただ、良い考えが思い付くまでの時間を稼ぎたいだけだった。 >ライアナは、しばらく考え……… >「ま、いいでしょう………それくらいなら」 >少しタメ息を付き、 >「昔語りでもしましょうか」 ライアナは、楽にはさせない。 > > > > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >………………………………………………………………………………… >ライアナ。 >アンタ鬼や(汗) >でも、実は書いてて楽しいんです。ライアナ。 >『どういう風にしたら相手を再起不能なまでに傷つけられるか』を、 >常に念頭に置いて戦ってる方ですね。 >セリフとか困りますけど。 >こちらの演出に、 >『私はもっと可愛いですよぅ』とか。 >文句を言ってくるキャラは困りものです。 >精進すべしッ!! > > > 幕。 質問。 転生組人の年齢をプリ―ズ。(ジェが、1歳として) 私のも見てみてください。 お互い、がんばりましょう。 |