◆−【BACK TO THE FUTURE 13】−空の蒼 (2002/9/28 17:24:04) NEW No.9867 ┣そこまで怖いですか・・・・・・あのお方(汗)−猫楽者 (2002/9/28 22:47:45) NEW No.9890 ┃┗・・・やはり怖いのでしょう(汗)−空の蒼 (2002/9/29 11:45:10) NEW No.9903 ┗【BACK TO THE FUTURE 14】−空の蒼 (2002/9/29 12:53:13) NEW No.9906 ┣読めてよかった〜〜〜−リナ&キャナ (2002/9/29 13:25:08) NEW No.9908 ┗やはり、この子も怖いような(汗)−猫楽者 (2002/9/29 23:44:11) NEW No.9935
9867 | 【BACK TO THE FUTURE 13】 | 空の蒼 | 2002/9/28 17:24:04 |
こんにちは、空の蒼です。 なんだかすごい久しぶりですが、やっとこさ第13話です。 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 【BACK TO THE FUTURE 13】 「一体なぜ、突然走りだしたんですか?」 ミリーナに冷静に尋ねられ、リナはようやく少し落ち着いたようだ。 一度、何かを振り払うように首を振った後、一言こう言った。 「・・・あいつらのアジトを聞きだそうと思ったの」 『・・・は?』 言葉の意味が分からず、思わず聞き返してしまう一同。だからといって、なぜ突然走りだしたのか。いやそれ以前に、なぜあんなにも怯えていたのか全く説明になっていない。 しかし、リナはそんな雰囲気には気づかず3人を見上げ、言う。 「だって・・・。 あんないかにも雑魚っぽい、その他大勢の悪党なんかにあっさり誘拐されたなんて姉ちゃんにバレたら・・・あたし・・・あたし・・・」 と、そこまで言うと突然、 「いやああぁぁぁぁあああああ!姉ちゃんのおしおきフルコースなんて、絶対、ぜぇったい、ヤダーーーー!!」 頭を両手で抱え、天に届けといわんばかりに絶叫する。 思わず引いてしまった3人のことはもう意識の外にあるのか、独白のようにリナは喋り続ける・・・もとい、叫び続ける。 「それで、少しでもお咎めを減らす必要があったの。その方法は二つ。 その一、できるだけ早く自力で帰る。・・・でもこれは、もうすでにあたしが誘拐されてから丸一日経っちゃってて、おまけにここから打ちに帰るまでは数日かかる。 だからもう、早く帰るだけじゃダメなの!! だからその二っていうか最後の手段!!『悪党どものアジトを潰してお宝ガッポリお土産にv大作戦!』を即座に今すぐ迅速に実行して、姉ちゃんのご機嫌をとるしか、あたしに残された道は無いの!!」 と、一気に言いつのる。最後の方など、ほとんど叩きつけるような勢いだ。 そして、言い終わる・・・というか叫び終わると、少し俯く。 −−−−しばし、沈黙がおりる。 「・・・あの・・・な・・・リナ・・・?」 何をいっていいのか分からず、とりあえず『落ち着け』と言いたげなガウリイ。 「・・・そ、そんなに怖いのか?自分の姉貴が・・・?」 もっともな事を言いつつ、少女の背後に彼女の姉の幻でも見えたかのように、無意識のうちに少し後ずさってしまうルーク。 そういえば、リナの走っていた先には縛り倒した男達がいたなぁ・・・と、なぜか遠い目をしながら思い出すミリーナ。彼女の中では、今のリナの絶叫はカットされているようだ。ゆえに、その前の『あいつらのアジトを〜』というところまでしか記憶に無いらしい。 −−−そんな、それぞれが思いっきりそれぞれ個性的なリアクションをしていると、なんの前触れも無く、リナがすっと顔を上げた。 その大きな目には一杯に涙が溜まり、溢れでた分は興奮のためか赤く染まった頬で雫のように光っている。 「ダメなの・・・?」 まるで懇願するかのように上目遣いで尋ねるリナ。その両手は服の裾をギュッと握りしめ、震えている。 ・・・こんな風に言われたら、断れる人間などおそらくいないだろう。もしかしたら、魔族を落とす(?)事すら可能かもしれない。 『う゛っ・・・』 もちろん三人も例外ではなかった。 −−−−というワケで結局。 三人はリナを送っていく、という他に『悪党どものアジトを潰してお宝ガッポリお土産にv大作戦!』という、某自称・美少女天才魔道士の好みそうなことまで手伝うハメになった。 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 三人の当面の目的に、今回、新たな目的が一つ追加されました。 しかし・・・なんかどんどん、ややこしくなっている気がひしひしとします。 困ったなぁ。 ・・・でもまぁ、これ以上ややこしくする予定はないから、何とかなる・・・と思いたい今日この頃です。 |
9890 | そこまで怖いですか・・・・・・あのお方(汗) | 猫楽者 E-mail | 2002/9/28 22:47:45 |
記事番号9867へのコメント 空の蒼さんは No.9867「【BACK TO THE FUTURE 13】」で書きました。 > >こんにちは、空の蒼です。 > こんにちは、空の蒼さん。 お元気ですか、猫楽者です。 > >なんだかすごい久しぶりですが、やっとこさ第13話です。 > はい、続きをお待ちしておりました。 > >「一体なぜ、突然走りだしたんですか?」 >ミリーナに冷静に尋ねられ、リナはようやく少し落ち着いたようだ。 >一度、何かを振り払うように首を振った後、一言こう言った。 >「・・・あいつらのアジトを聞きだそうと思ったの」 >『・・・は?』 >言葉の意味が分からず、思わず聞き返してしまう一同。だからといって、なぜ突然走りだしたのか。いやそれ以前に、なぜあんなにも怯えていたのか全く説明になっていない。 >しかし、リナはそんな雰囲気には気づかず3人を見上げ、言う。 >「だって・・・。 >あんないかにも雑魚っぽい、その他大勢の悪党なんかにあっさり誘拐されたなんて姉ちゃんにバレたら・・・あたし・・・あたし・・・」 >と、そこまで言うと突然、 >「いやああぁぁぁぁあああああ!姉ちゃんのおしおきフルコースなんて、絶対、ぜぇったい、ヤダーーーー!!」 >頭を両手で抱え、天に届けといわんばかりに絶叫する。 >思わず引いてしまった3人のことはもう意識の外にあるのか、独白のようにリナは喋り続ける・・・もとい、叫び続ける。 > 確かに、引きますね。 あんな幼い、しかも可愛い女の子に・・・・・そこまで恐れられる存在って(汗) そして・・・・・・お仕置きフルコース・・・・・って、どんなお仕置きが・・・・・・・・・・。 > >「それで、少しでもお咎めを減らす必要があったの。その方法は二つ。 >その一、できるだけ早く自力で帰る。・・・でもこれは、もうすでにあたしが誘拐されてから丸一日経っちゃってて、おまけにここから打ちに帰るまでは数日かかる。 >だからもう、早く帰るだけじゃダメなの!! >だからその二っていうか最後の手段!!『悪党どものアジトを潰してお宝ガッポリお土産にv大作戦!』を即座に今すぐ迅速に実行して、姉ちゃんのご機嫌をとるしか、あたしに残された道は無いの!!」 >と、一気に言いつのる。最後の方など、ほとんど叩きつけるような勢いだ。 > 生き残るための知恵ですか。 せっかく貢物を献上しても、『あの御姉さん』が相手では ニッコリ微笑みながら 「まあ、リナありがとう、贈り物はもらうわね。 で・も・、それとこれとは、別なのよねええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 とか、言われそうですが(滝汗) > >そして、言い終わる・・・というか叫び終わると、少し俯く。 >−−−−しばし、沈黙がおりる。 >「・・・あの・・・な・・・リナ・・・?」 >何をいっていいのか分からず、とりあえず『落ち着け』と言いたげなガウリイ。 >「・・・そ、そんなに怖いのか?自分の姉貴が・・・?」 >もっともな事を言いつつ、少女の背後に彼女の姉の幻でも見えたかのように、無意識のうちに少し後ずさってしまうルーク。 >そういえば、リナの走っていた先には縛り倒した男達がいたなぁ・・・と、なぜか遠い目をしながら思い出すミリーナ。彼女の中では、今のリナの絶叫はカットされているようだ。ゆえに、その前の『あいつらのアジトを〜』というところまでしか記憶に無いらしい。 >−−−そんな、それぞれが思いっきりそれぞれ個性的なリアクションをしていると、なんの前触れも無く、リナがすっと顔を上げた。 > ガウリイさん、優しいですね。 ルークさん、やはりそう思いますよね、そして出来れば関わり合いたくないな、と 思いますよね。 そして、あのミリーナまでもが、遠い目をしている・・・・怖いですね。 > >その大きな目には一杯に涙が溜まり、溢れでた分は興奮のためか赤く染まった頬で雫のように光っている。 >「ダメなの・・・?」 >まるで懇願するかのように上目遣いで尋ねるリナ。その両手は服の裾をギュッと握りしめ、震えている。 >・・・こんな風に言われたら、断れる人間などおそらくいないだろう。もしかしたら、魔族を落とす(?)事すら可能かもしれない。 >『う゛っ・・・』 >もちろん三人も例外ではなかった。 >−−−−というワケで結局。 >三人はリナを送っていく、という他に『悪党どものアジトを潰してお宝ガッポリお土産にv大作戦!』という、某自称・美少女天才魔道士の好みそうなことまで手伝うハメになった。 > 涙で目をウルウルしながら、頼まれたら・・・・・断れませんもんね。 ゼロスさん、あたりでも断れないかもです。 > >三人の当面の目的に、今回、新たな目的が一つ追加されました。 >しかし・・・なんかどんどん、ややこしくなっている気がひしひしとします。 >困ったなぁ。 >・・・でもまぁ、これ以上ややこしくする予定はないから、何とかなる・・・と思いたい今日この頃です。 > 面白かったです。 まさか、リナちゃんがそういう目的で走り出していたとは。 次回は、アジトの皆さん・・・・・・・ご愁傷さまです。 続きを、楽しみにお待ちしておりますね。 寒暖の差が激しく、風邪が流行っているようですね。 猫楽者も風邪を引いてしまって、昨日の夜から今日一日ダウンしておりました。 お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
9903 | ・・・やはり怖いのでしょう(汗) | 空の蒼 | 2002/9/29 11:45:10 |
記事番号9890へのコメント >こんにちは、空の蒼さん。 >お元気ですか、猫楽者です。 >こんにちは。 おかげさまで、私はそれなりに元気です。 >はい、続きをお待ちしておりました。 嬉しいお言葉です。 >>「一体なぜ、突然走りだしたんですか?」 >>ミリーナに冷静に尋ねられ、リナはようやく少し落ち着いたようだ。 >>一度、何かを振り払うように首を振った後、一言こう言った。 >>「・・・あいつらのアジトを聞きだそうと思ったの」 >>『・・・は?』 >>言葉の意味が分からず、思わず聞き返してしまう一同。だからといって、なぜ突然走りだしたのか。いやそれ以前に、なぜあんなにも怯えていたのか全く説明になっていない。 >>しかし、リナはそんな雰囲気には気づかず3人を見上げ、言う。 >>「だって・・・。 >>あんないかにも雑魚っぽい、その他大勢の悪党なんかにあっさり誘拐されたなんて姉ちゃんにバレたら・・・あたし・・・あたし・・・」 >>と、そこまで言うと突然、 >>「いやああぁぁぁぁあああああ!姉ちゃんのおしおきフルコースなんて、絶対、ぜぇったい、ヤダーーーー!!」 >>頭を両手で抱え、天に届けといわんばかりに絶叫する。 >>思わず引いてしまった3人のことはもう意識の外にあるのか、独白のようにリナは喋り続ける・・・もとい、叫び続ける。 >> > >確かに、引きますね。 >あんな幼い、しかも可愛い女の子に・・・・・そこまで恐れられる存在って(汗) >そして・・・・・・お仕置きフルコース・・・・・って、どんなお仕置きが・・・・・・・・・・。 きっと想像もできないような代物ではないかと。 リナちゃん、無事お家に帰れたとしても、その後が心配かも。 >>「それで、少しでもお咎めを減らす必要があったの。その方法は二つ。 >>その一、できるだけ早く自力で帰る。・・・でもこれは、もうすでにあたしが誘拐されてから丸一日経っちゃってて、おまけにここから打ちに帰るまでは数日かかる。 >>だからもう、早く帰るだけじゃダメなの!! >>だからその二っていうか最後の手段!!『悪党どものアジトを潰してお宝ガッポリお土産にv大作戦!』を即座に今すぐ迅速に実行して、姉ちゃんのご機嫌をとるしか、あたしに残された道は無いの!!」 >>と、一気に言いつのる。最後の方など、ほとんど叩きつけるような勢いだ。 >> > >生き残るための知恵ですか。 >せっかく貢物を献上しても、『あの御姉さん』が相手では >ニッコリ微笑みながら > 「まあ、リナありがとう、贈り物はもらうわね。 > で・も・、それとこれとは、別なのよねええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 >とか、言われそうですが(滝汗) あり得ますねそれは。大いにありえます。 それでも、何とかしたいと思うのが、人間の性でしょうか。 >>そして、言い終わる・・・というか叫び終わると、少し俯く。 >>−−−−しばし、沈黙がおりる。 >>「・・・あの・・・な・・・リナ・・・?」 >>何をいっていいのか分からず、とりあえず『落ち着け』と言いたげなガウリイ。 >>「・・・そ、そんなに怖いのか?自分の姉貴が・・・?」 >>もっともな事を言いつつ、少女の背後に彼女の姉の幻でも見えたかのように、無意識のうちに少し後ずさってしまうルーク。 >>そういえば、リナの走っていた先には縛り倒した男達がいたなぁ・・・と、なぜか遠い目をしながら思い出すミリーナ。彼女の中では、今のリナの絶叫はカットされているようだ。ゆえに、その前の『あいつらのアジトを〜』というところまでしか記憶に無いらしい。 >>−−−そんな、それぞれが思いっきりそれぞれ個性的なリアクションをしていると、なんの前触れも無く、リナがすっと顔を上げた。 >> > >ガウリイさん、優しいですね。 >ルークさん、やはりそう思いますよね、そして出来れば関わり合いたくないな、と >思いますよね。 >そして、あのミリーナまでもが、遠い目をしている・・・・怖いですね。 ホントに三者三様って感じですよね。 > >> >>その大きな目には一杯に涙が溜まり、溢れでた分は興奮のためか赤く染まった頬で雫のように光っている。 >>「ダメなの・・・?」 >>まるで懇願するかのように上目遣いで尋ねるリナ。その両手は服の裾をギュッと握りしめ、震えている。 >>・・・こんな風に言われたら、断れる人間などおそらくいないだろう。もしかしたら、魔族を落とす(?)事すら可能かもしれない。 >>『う゛っ・・・』 >>もちろん三人も例外ではなかった。 >>−−−−というワケで結局。 >>三人はリナを送っていく、という他に『悪党どものアジトを潰してお宝ガッポリお土産にv大作戦!』という、某自称・美少女天才魔道士の好みそうなことまで手伝うハメになった。 >> > >涙で目をウルウルしながら、頼まれたら・・・・・断れませんもんね。 >ゼロスさん、あたりでも断れないかもです。 恐るべき、幼女の涙・・・って感じですね。 でもやっぱり、じつの姉上には通じないのでしょう・・・。 >>三人の当面の目的に、今回、新たな目的が一つ追加されました。 >>しかし・・・なんかどんどん、ややこしくなっている気がひしひしとします。 >>困ったなぁ。 >>・・・でもまぁ、これ以上ややこしくする予定はないから、何とかなる・・・と思いたい今日この頃です。 >> > >面白かったです。 >まさか、リナちゃんがそういう目的で走り出していたとは。 >次回は、アジトの皆さん・・・・・・・ご愁傷さまです。 >続きを、楽しみにお待ちしておりますね。 アジトに乗り込むのは、おそらく次の次あたりでしょうが、気長にお待ちください。 >寒暖の差が激しく、風邪が流行っているようですね。 >猫楽者も風邪を引いてしまって、昨日の夜から今日一日ダウンしておりました。 >お体にお気を付けて、お元気で。 私のクラスでも数人休んでおりました。 私も一度風邪の餌食になりかけましたが・・・。早引きして一日寝ていたらなんとか復活できました。 猫楽者さんもお体お大事に。 >では、失礼します。 ありがとうございました。 |
9906 | 【BACK TO THE FUTURE 14】 | 空の蒼 | 2002/9/29 12:53:13 |
記事番号9867へのコメント こんにちは、空の蒼です。 テスト間近ですが、それまでにもうあと一話分くらい投稿しておこう・・・というわけで、第14話です。 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 【BACK TO THE FUTURE 14】 現在自分たちがどんな状況にいるのかも分からないような三人は、紆余曲折を経て、リナを攫った男達−−おそらくどこかの組織に属しているのだろう−−のアジトを潰すのを手伝う・・・と約束をしてしまったワケなのだが。 「あ〜・・・確かまずは、こいつらのアジトの場所を吐かせるんだっけか」 後ろ頭を掻きつつ、ルークがいかにもやる気なさげに言う。 「うん。じゃ、まずはあの左から三番目のヤツに聞いてみよ」 と言いつつ、リナは左から三番目にいる男(もちろん縛りあげられている)を指差す。 「けど、なんで三番目なんだ?片っ端からじゃなくて」 「え?・・・だって、アイツが一番気が弱そうでしょ。 それに、目先のことしか考えてないっぽいアホ面してるし」 さも当たり前にのようにリナは言うが、しかしその内容は、そこらにいる普通の5歳児とはかけ離れている。 一方、そんなやりとりをしている横では、ミリーナが指名を受けた男に治療呪文をかけていた。先の戦闘で、死ぬほどではないがそれなりの傷を負っているためだ。アジトの場所を吐かせるのであれば、やはり普通に喋れる程度の元気があった方がいいだろう。 それなりに治療が終わった後、ルークが活を入れてやる。 「・・・う・・・っく」 男は気がつくと、辺りを見回す。そして自分の置かれた状況が分かったのか、硬直する。 その襟首をひっ掴み、ルークは冷めた口調で 「自分が今、どーいう立場か分かったな。あーなりたくなかったら・・・」 と、そこで、無惨に地に倒れ伏すA(ちなみに頭にはリナの小さな足跡がくっきりと残っている)を目で指し、続ける。 「さっさとお前らの組織のアジトの場所を教えな」 「・・・だ、誰がテメェらなんぞに教えるかよっ!」 かなり怯えた様子で、それでも必死で虚勢を張る男。簡単に口を割らないのは四人(というか三人)に反発して・・・というよりも、おそらく、裏切った後の組織の報復を恐れてのことだろう。 そうだとすれば、口を割らせるのは意外と骨かもされない・・・と思われたその時。 「振動弾(ダム・ブラス)」 どごぉっ!! 突然リナが放った呪文が、男から5・6歩ほど離れた地面に着弾し、ちょっとしたクレーターをつくり出す。 『・・・・・』 一同の注目を一身に集めた少女は、それに満足そうにニッコリと微笑む。 そして、その小さな指で自らが放った攻撃呪文がつくり出したばかりのクレーターを、すっと指差し 「こうなりたくなかったら、今すぐ速やかに正直に分かりやすく教えてほしいなー・・・って思ってたんだけど・・・。でも、どうしてもイヤだっていうのなら、別に無理強いはしないよv」 「ひぃっ・・・!」 言葉の意味を理解して、真っ青にになる男。 まぁそれも無理はない。今のリナは暗に・・・訂正、あからさまに脅しているのだ。すなわち、『攻撃呪文の餌食になりたくなければ質問に答えろ。答えないなら容赦なく攻撃呪文を叩き込む』−−−と。 止めにミリーナが、縛り上げられた男達に視線を向けつつ、付け足す。 「もし万が一あなたの身に何か不幸が降りかかったとしても、代わりがこれだけいれば、残ったうちの誰か一人くらいは答えてくれるでしょうしね」 男がこの後、あっさりと喋り始めたのは言うまでもない。 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 哀れな悪役がまた一人増えてしまいましたが、いかがだったでしょうか。 あいかわらずなんだか短いですが、今回はこのへんで続く・・・です。 それと、次の話を投稿できるのはしばらく先になりそうです。 もうすぐ恐怖の中間テストなので勉強をしなければ・・・ということで。 ご迷惑をお掛けします。 |
9908 | 読めてよかった〜〜〜 | リナ&キャナ | 2002/9/29 13:25:08 |
記事番号9906へのコメント こんにちわです。 PC破損のため、家で書くことも出来ず、皆さんの小説も読めるかどうか・・・の状況ですが、何とか暇があるのでレスさせていただきます。 >「え?・・・だって、アイツが一番気が弱そうでしょ。 >それに、目先のことしか考えてないっぽいアホ面してるし」 >さも当たり前にのようにリナは言うが、しかしその内容は、そこらにいる普通の5歳児とはかけ離れている。 さすがリナ(笑) >と、そこで、無惨に地に倒れ伏すA(ちなみに頭にはリナの小さな足跡がくっきりと残っている)を目で指し、続ける。 説得力ありすぎです。 >「振動弾(ダム・ブラス)」 >どごぉっ!! >突然リナが放った呪文が、男から5・6歩ほど離れた地面に着弾し、ちょっとしたクレーターをつくり出す。 >『・・・・・』 >一同の注目を一身に集めた少女は、それに満足そうにニッコリと微笑む。 >そして、その小さな指で自らが放った攻撃呪文がつくり出したばかりのクレーターを、すっと指差し >「こうなりたくなかったら、今すぐ速やかに正直に分かりやすく教えてほしいなー・・・って思ってたんだけど・・・。でも、どうしてもイヤだっていうのなら、別に無理強いはしないよv」 天使のような悪魔の笑顔・・・(ネタが古いぞ) >「もし万が一あなたの身に何か不幸が降りかかったとしても、代わりがこれだけいれば、残ったうちの誰か一人くらいは答えてくれるでしょうしね」 同じようなこと、10巻でルークが言ってましたね。 あ゛あ゛あ゛・・・ 本当はもっとちゃんとレスしたいのに・・・ では、短いですがこの辺で失礼致します。 |
9935 | やはり、この子も怖いような(汗) | 猫楽者 E-mail | 2002/9/29 23:44:11 |
記事番号9906へのコメント 空の蒼さんは No.9906「【BACK TO THE FUTURE 14】」で書きました。 > >こんにちは、空の蒼です。 > こんにちは、空の蒼さん。 お元気ですか、猫楽者です。 > >テスト間近ですが、それまでにもうあと一話分くらい投稿しておこう・・・というわけで、第14話です。 > 続き♪お待ちしておりました。 テスト、中間テストですか、がんばってくださいね。 > > >現在自分たちがどんな状況にいるのかも分からないような三人は、紆余曲折を経て、リナを攫った男達−−おそらくどこかの組織に属しているのだろう−−のアジトを潰すのを手伝う・・・と約束をしてしまったワケなのだが。 > >「あ〜・・・確かまずは、こいつらのアジトの場所を吐かせるんだっけか」 >後ろ頭を掻きつつ、ルークがいかにもやる気なさげに言う。 >「うん。じゃ、まずはあの左から三番目のヤツに聞いてみよ」 >と言いつつ、リナは左から三番目にいる男(もちろん縛りあげられている)を指差す。 >「けど、なんで三番目なんだ?片っ端からじゃなくて」 >「え?・・・だって、アイツが一番気が弱そうでしょ。 >それに、目先のことしか考えてないっぽいアホ面してるし」 >さも当たり前にのようにリナは言うが、しかしその内容は、そこらにいる普通の5歳児とはかけ離れている。 > やはり、この鋭い観察力も、あのお方の教育の成果・・・・・・なのでしょうね。 5歳児で、こうですと・・・・行く末が恐ろしいような気が(汗) > >一方、そんなやりとりをしている横では、ミリーナが指名を受けた男に治療呪文をかけていた。先の戦闘で、死ぬほどではないがそれなりの傷を負っているためだ。アジトの場所を吐かせるのであれば、やはり普通に喋れる程度の元気があった方がいいだろう。 > >それなりに治療が終わった後、ルークが活を入れてやる。 > ミリーナさんとルークさん、何だかんだ言っても、息もぴったりで とても良いパートナーですね。 > >「・・・う・・・っく」 >男は気がつくと、辺りを見回す。そして自分の置かれた状況が分かったのか、硬直する。 >その襟首をひっ掴み、ルークは冷めた口調で >「自分が今、どーいう立場か分かったな。あーなりたくなかったら・・・」 >と、そこで、無惨に地に倒れ伏すA(ちなみに頭にはリナの小さな足跡がくっきりと残っている)を目で指し、続ける。 >「さっさとお前らの組織のアジトの場所を教えな」 >「・・・だ、誰がテメェらなんぞに教えるかよっ!」 >かなり怯えた様子で、それでも必死で虚勢を張る男。簡単に口を割らないのは四人(というか三人)に反発して・・・というよりも、おそらく、裏切った後の組織の報復を恐れてのことだろう。 > 悪役さん、がんばりますね。 ですが、世の中には無駄な努力、という物も残念ながらあるのです。 これ以上酷い目に遭わないうちに、知っている事は言ってしまった方が良いのでは。 > >そうだとすれば、口を割らせるのは意外と骨かもされない・・・と思われたその時。 >「振動弾(ダム・ブラス)」 >どごぉっ!! >突然リナが放った呪文が、男から5・6歩ほど離れた地面に着弾し、ちょっとしたクレーターをつくり出す。 >『・・・・・』 >一同の注目を一身に集めた少女は、それに満足そうにニッコリと微笑む。 >そして、その小さな指で自らが放った攻撃呪文がつくり出したばかりのクレーターを、すっと指差し >「こうなりたくなかったら、今すぐ速やかに正直に分かりやすく教えてほしいなー・・・って思ってたんだけど・・・。でも、どうしてもイヤだっていうのなら、別に無理強いはしないよv」 >「ひぃっ・・・!」 >言葉の意味を理解して、真っ青にになる男。 >まぁそれも無理はない。今のリナは暗に・・・訂正、あからさまに脅しているのだ。すなわち、『攻撃呪文の餌食になりたくなければ質問に答えろ。答えないなら容赦なく攻撃呪文を叩き込む』−−−と。 > あ・・・・・・・・・・・(汗) 効果的な尋問方法。というのも教育されていたのでしょうか(滝汗) あんな可愛い子供に、さらっと、とんでもない台詞を言われては 青くもなりますね。 > >止めにミリーナが、縛り上げられた男達に視線を向けつつ、付け足す。 >「もし万が一あなたの身に何か不幸が降りかかったとしても、代わりがこれだけいれば、残ったうちの誰か一人くらいは答えてくれるでしょうしね」 > > >男がこの後、あっさりと喋り始めたのは言うまでもない。 > ミリーナさん(汗) やはり容赦しない性格の方ですね。 まあ、リナちゃんの実力行使よりは、穏便なような気はしますが。 > >xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx > >哀れな悪役がまた一人増えてしまいましたが、いかがだったでしょうか。 >あいかわらずなんだか短いですが、今回はこのへんで続く・・・です。 > 悪役さんは、精神的なダメージだけで、済んだので良かったですね。 > >それと、次の話を投稿できるのはしばらく先になりそうです。 >もうすぐ恐怖の中間テストなので勉強をしなければ・・・ということで。 >ご迷惑をお掛けします。 > 面白かったです〜。毎回リナちゃんの予想外の行動、とても読んでいて楽しいです。 続きを、お待ちしておりますね。 中間テスト、頑張ってくださいね。 気温の差が激しく、風邪が流行っているようですので お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |