◆−五大魔族と五人の部下達in神魔戦争−東琥珀 (2002/9/28 20:20:05) NEW No.9877 ┣第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?−東琥珀 (2002/9/28 20:24:04) NEW No.9878 ┃┣Re:まってました〜−闇竜翔 (2002/9/28 21:20:23) NEW No.9883 ┃┃┗またれました〜(ヲイ)−東琥珀 (2002/9/29 20:05:20) NEW No.9916 ┃┣狂ったのも狂わせたのも全てお前じゃぁぁ!!!−まい (2002/9/28 22:10:25) NEW No.9889 ┃┃┗きゃああっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!!(何故お前が謝る)−東琥珀 (2002/9/29 20:21:12) NEW No.9918 ┃┣・・・・狂ったのは、『神』という属性のせいなのか、それとも・・・・・−ユア・ファンティン (2002/9/28 23:18:53) NEW No.9891 ┃┃┗個人の問題でわ………−東琥珀 (2002/9/29 20:28:44) NEW No.9920 ┃┗回復おめでとうございます。−Yuppy (2002/9/29 18:23:06) NEW No.9913 ┃ ┗ありがとうございます。−東琥珀 (2002/9/29 20:33:17) NEW No.9922 ┣Re:五大魔族と五人の部下達in神魔戦争−ドラマ・スライム (2002/9/28 20:33:58) NEW No.9880 ┃┗こんな所に感想を…(汗)−東琥珀 (2002/9/29 20:35:26) NEW No.9923 ┗第三十五話:舞い散る木の葉のその奥で?−東琥珀 (2002/9/29 20:38:27) NEW No.9924 ┣Re:第三十五話:舞い散る木の葉のその奥で?−Yuppy (2002/9/29 21:00:13) NEW No.9926 ┗Re:第三十五話:舞い散る木の葉のその奥で?−闇竜翔 (2002/9/29 21:06:39) NEW No.9928
9877 | 五大魔族と五人の部下達in神魔戦争 | 東琥珀 E-mail | 2002/9/28 20:20:05 |
はいッ!どーもッ! 東琥珀、ただ今復活でっす!(遅すぎ!) …また新ツリーか。はははははははッ!(遠い目+滝汗) ………………………はははははははははははは…………ごめん私が悪かった。 一週間近く寝込んでしまいました………うう。すみませぬぅ。 どーせ誰も待って無いでしょうが……………行きます。続き。 ………えーと………何話だっけ?(ヲーイ) ……………………………………………………………………………… ま、いいか。(ぅヲイ) 冥:ふ。 アバウトなのにも程があるよねー。 琥:………あははははははははははは………… 夢枕に冥王様が立たれた時には『マジでヤバい』と思いましたよ。私。 冥:………三十九度の熱出して寝込んで僕の夢? ………大丈夫?キミ? 琥:いや…お迎えだったらどうしようかなー、とか思ったんだけど……… ライアナに立たれるよりはマシかな、とか思いまシた。 冥:………死神に夢枕立たれるって…………一体どんな思考回路……… 琥:ふと思ったんだけどさー。 ライアナも昔はフツーの死神みたいにさ。 もうすぐ死ぬ人間の所に行って、魂回収してたんだよね。 冥:うん。 そうだけど? 琥:ちょっと考えてみたんだけど……想像して下さい。 冥:うみゅ? 琥:貴方は、不治の病に冒されています。 冥:んみゅ。 琥:どんどん躰が言う事を聞かなくなり………… 『ああ、もうすぐ死ぬんだな』とか思ったときに……… ライアナが来たら。 冥:………うげッ!? 琥:『はっあ〜い♪や〜ぁだぁ〜、死んじゃったんですか〜ぁ?うわぁ、アンラッキーですねぇぇ』 冥:…………………………………………………………………… 琥:死ぬ間際にあんな無意味に明るいヤツに来られてみろ。ムカつくだろ。 冥:ライアナが……赤の竜神に見込まれて………戦闘用の死神になったのって…もしかして… 琥:…仕事…ヘタだったからぢゃ……… とか、想像しちゃった琥珀in病床。 冥:ありえてヤだね。 琥:あの死神シスターズ…なんかぽこぽこ新設定が湧き出てきて……代わりにいくつか旧設定が消えていったりしてます。 冥:例えば? 琥:姓が消えちゃいました。 『ライアナ=フェラリア=ランシュア』。 冥:ヲイ。 ………まさか……… 作者がその姓…覚えきれなかったから……なぁんて…言わないよねぇぇぇぇ???? 琥:当たりッ!賞品としてお肉セットプレゼントッ!! 冥:しまった言い切られたッ!!ってかその肉どっから出したッ!! 琥:ウチの母親が狩ってきたッ! 冥:『狩』ッ!? 琥:まぁ細かい事はさて置いて……… 冥:さて置くなッ!『狩』って何!?『狩』って!? 琥:夕方頃…母方の実家から母親が帰ってきたら…なんか手が血塗れなワケよ。 んで『ハイ♪』って何か差し出すから受け取ってみたら………まだ血が滴ってる肉。 『ああ、そういえば母の実家近くには今でもイノシシがいたなぁ』とか、無意味に納得してしまった私。 冥:…………………………………………キミの家族って……………一体? 琥:ふ。怖かったぞぉぉぉぉぉぉ。 夕方近くに、インターホン鳴って。 『はいもしもし、どなたでしょうか』 『お母さんですー』 『お母さんはそんなしわがれ声じゃ無いよぉ、さてはオオカミだなッ』 『………琥珀(仮)、漫才はいいから早く開けなさい』 『ああ、ユーモアのわからん母だ……解ったよ、開けるよ』 冥:………そんな会話してる訳?いつも? 琥:………変? 冥:変。 琥:……で……ぱたぱたと二階から階下へ駆け下りて、ドアの鍵開けたらやたら疲れ切った表情の母。 しかも手ェ血塗れ。 血塗れの肉差し出された時には『頼むからもぉいっそひと思いに殺してくれ』と思いました。 冥:どんな家族だよッ!?一体ッ!?(半泣き) 琥:まぁ…ウチの家族…特に女は……… インバース家と張り合えますから。本気で。私以外。(汗) 姉は三歳の時、父親の肋骨砕いたそうだし。 冥:どんな姉だ。それは。 琥:母は………ひたすら『陰険』の一言に尽きます。 ヒトだまくらかしてタダ働きさせるなんて日常茶飯事。 娘を千尋の崖から突き落としただけでは飽きたらず上から矢射ってます。 友人に『私、フィブリゾ様の性格悪いって思った事無いんだよね』と言ったら、 『そらあの母親の傍にいたら冥王も霞むわ』と言われました。(実話) 冥:…………………………………………………………………………………………………… コメントに困るようなこと言わないでよ………………………………………………………… 琥:………家族の中では『普通』の域に入る私も…………… 小学校で人に鉛筆突き刺すわ蹴り一発で学校の壁に穴開けるわ………… ……………学校の壁がボロかったんだ、と信じたい私。 冥:…………………………………………………………………………………………………… うむ。これからもどんどん滅びの道を推し進める様に。(って言っとくべきなんだろうな…多分…) 琥:…………ま…………まぁ…………人間離れした話はここまで。 『五大魔族と五人の部下達』少しでも愉しんで頂ければ幸せです。 |
9878 | 第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何? | 東琥珀 E-mail | 2002/9/28 20:24:04 |
記事番号9877へのコメント 「ライアナ」 フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 「もう、戻れないんだな」 楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 しかし。 フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 「………ああ………お姉様らしくも無い」 失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 「………幻想………?」 どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 「幻想ですよぅ。 手に取る事も出来ない!叶わない! そんな……夢幻の如き望み… 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 「………お前………本当に変わったよ」 事務的な、涼やかな口調。 ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 かつての妹が、もう存在しない事。 それを、はっきりと理解して。 「何事も、永遠に続く事なんて無い。 そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 「ああ………そうだよ……… お前に、その事を教えたのは私。 お前に、殺人技術を伝えたのも私。 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 ………反省してる」 「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 くすくすっ、と笑う。 「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 「私は………… 昔のお前の方が、好きだった」 「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 「正直に述べたまでだが」 「………………でも…………………… お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 そして、もう元に戻る気はありません!」 すとん。 宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 「そう……… 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 作者も同感。 「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… 厄介者だった」 きっ、と妹を睨む姉。 「だけど、そちらの方がまだ良かった! 昔のお前は可愛かった。 私の愛しい妹だった」 「………………………」 フィアナの言葉に。 にっこりと、笑うライアナ。 ざぐぅっ!! 「っ!!」 フィアナの躰が、傾いた。 左腕を、見えない刃に切り落とされて。 「うるさいんですよ。貴女は。」 ごろっ……… 地面を転がる、主を失った腕。 「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 ぼうっ! 腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 「ライ………ア………ナ………」 傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… 次は頭を狙いますよ」 「フィアナ!」 フィアナに駆け寄る冥王。 「エイル!早く治療を!」 「了解ッ」 人混みの中から、一人の女性が走り出す。 ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 軍服が、異様な程似合わない。 冥王将軍、エイル。 その場ですぐに治療を始める彼女。 流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) 呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 姉の前に、顔を突き出す。 「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 「…………ッ!」 「忘れないで下さい。私は変われたんです。 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 「……………………………」 すっ……… 自分の胸に、手を当てるライアナ。 「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… もう何処にもいないんですから…………… いい加減、諦めてくださいよ」 「………………………………」 フィアナは。 気丈にも、笑った。 ただし。 今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 「お姉様。解ってますか? 貴女が、殺したんですよ?」 っ!!! びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 獣王が怒りに満ちた声を上げる。 「卑怯? だって、事実なんですよ? 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 「ッ!」 「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 それどころか………奴隷売買とか。 あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 大きな、戦争でしたね。 お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 そりゃ怒るよ。フツー。 心の中で呟く魔族一同。 「で、私に言ったんです。 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 そして、私に言ったんですぅ。 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 ………その内慣れる。 何も考えるな。 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… 哀れみをかける必要はない。 何も考えるな。考えると可哀相になる。 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 結果、変わる事ができたんです。 ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 私ガ、殺シタ? ライアナノ心ヲ? アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? 私ガ…………………………… 「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 「フィアナさん!落ち着いて!!」 「いやっ……いやぁぁ………」 気の強いフィアナが。 初めて見せた、泣き顔だった。 「どうすれば……いいの……… 償えない………私………とても……… 取り返し………つかない…………」 「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 「………心配しなくていーんだよ」 呆れた様に、言う冥王。 「キミの所為じゃ無いんだから」 「何故……何故そう言い切れる………」 「だって、僕も言ってるもん。それ。」 ……………………………………………………………………………………………………… 「え゛?」 思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 「言われました」 こっくん、と頷くエイル。 「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… ………ともかく………… ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 「ウチの軍も言ってるぞ」 「ウチも」 「私の所も」 「俺ンとこも」 こくこく頷く一同。 どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 恐るべし、魔族の連帯感。(違う) 「………………………………………………………………」 「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 「はぁ………」 「でも、それで楽しいからおっけ」 「みんな違って当たり前♪」 「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 「がはぁっ!」 「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 責任人に押しつけないの。 どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 受ける影響も違うんだよ。 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 ライアナは、しばらく呆然としていたが………… 「くくっ…………」 「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 「どーだっていーですよ、そんなの」 「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 にこにこと笑いながら言う冥王。 ………………………………………………………………………………………怒ってる。 ………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… 考えにくいんじゃないかな? 魔族は死ねば跡形も残らない。 だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 死んで消えた説却下。 ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 魔族に容赦のないキミだから……… 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 「風に吹かれてさよなら、の方です」 「あ、当たった?」 「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 鳥葬。 死体をバラバラに砕き、高い山の上に持っていく。 後は、肉食の鳥が勝手に始末してくれる。 死人は鳥の肉となり、鳥と共に大空を羽ばたく、と信じられている。 そういう埋葬方法の事である。 一部地域では、これが未だに実践されているという。 ちなみにその地域では、鳥は神聖視されていると言う。 親の死体を砕いているのを見た某宗教宣教師が、『親の遺体になんて事をするんだ、火葬にしてあげなければ』と言った所、 現地人は宣教師に、『親の遺体を燃やすなんて可哀相じゃないか、ちゃんと鳥に喰わせなきゃ』と言ったとの事。 以上、琥珀の何がなんだかよくわからない『世界の埋葬方法』でした。 なんで私はこんなもん知ってるんだ。 ………ま………まぁ、それはともかく。 後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 「うーん…あの子殺した事もバレちゃってましたかぁ…冥王、意外に鋭い、と………」 「メモ取るな。そこ。あと『意外』は余計。」 そして、急に冥王が真面目な顔になった。 「さ、話の続き、どうぞ」 「………了解」 ライアナは、またにっこり微笑んだ。 ちなみに。 その時には、もう既にフィアナの右腕には、小さい腕が再生していた。 「大したもんだ………!」 素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 本気で感心している。 素直なフィアナ。 惜しみの無い賛辞に、すこし気恥ずかしそうにするエイル。 「三週間も経てばすっかり元通りですよ」 「ああ………すまんな………本当に腕のいい医者だ、お前は」 「お誉めにあずかり光栄です…貴女の回復力の高さもありましたよ」 こきこきと、新しい手を握ったり開いたりするフィアナ。 その横で、ライアナは考え込んでいた。 「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 何かを思い付いたらしい。 「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 「?」 「大丈夫、痛くありませんからっ!」 脳天気に笑う彼女。 そして……… ぼそり。 口の中で、何事か呟くライアナ。 「!?」 其れと同時に。 ぐらり。 世界が、揺れた。 いや。 その様に、皆は感じた。 「な……何を……した………?」 「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 「なっ!?」 「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 「………幻術か………」 「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 「……信じ……られるか……… 「信じなくても、事実ですから。 ………それでは、行ってらっしゃい」 ライアナの笑顔を最後に。 十九人の意識は、闇に沈んだ。 言い訳あんど言い逃れ。 ………………………な………なんか………… 冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… …………………………………………………………………………………… ま、気にしない事にしよう。 次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) …………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… …………………そうだ♪ 他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) と言う訳でリクエスト募集。 イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 ………………………………………………………………… えーと………白状します。 実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 冥王様だって疲れます。 そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 だから……………………………… 琥珀を助けるつもりで。 どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! 苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) なんでも書きますからリクエストくださいッ! はぁ。 リクエスト………来たらいいな…………vv 幕。 |
9883 | Re:まってました〜 | 闇竜翔 E-mail | 2002/9/28 21:20:23 |
記事番号9878へのコメント 東琥珀さんは No.9878「第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?」で書きました。 > 闇:回復なさいましたか。楽しみに待ってた闇竜です。それでは感想いきます。 >「ライアナ」 >フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 >「もう、戻れないんだな」 >楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… >フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 >しかし。 >フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 >「………ああ………お姉様らしくも無い」 >失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 >「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 >「………幻想………?」 >どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 >「幻想ですよぅ。 > 手に取る事も出来ない!叶わない! > そんな……夢幻の如き望み… > 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 闇:すべて幻想ですます気ですか・・・・楽しかった思い出も・・・・ ファ:だから、運命なんだろう・・・・ 闇:運命・・・・その無情なりし一言で思いも何もすべて断ち切り虚空へ飛ばすですか・・・・悲しきものですね・・・・ >「………お前………本当に変わったよ」 >事務的な、涼やかな口調。 >ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 >かつての妹が、もう存在しない事。 闇:一筋の希望をもっていたのですね・・・・ >それを、はっきりと理解して。 >「何事も、永遠に続く事なんて無い。 > そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 闇:永遠・・・・それはすべてを変えてしまう悲しきもの・・・・そう思っているのですか・・・・ >「ああ………そうだよ……… > お前に、その事を教えたのは私。 > お前に、殺人技術を伝えたのも私。 > 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 > ………反省してる」 >「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 >くすくすっ、と笑う。 >「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 > そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… > …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 >「私は………… > 昔のお前の方が、好きだった」 >「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 >「正直に述べたまでだが」 >「………………でも…………………… > お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 > そして、もう元に戻る気はありません!」 >すとん。 >宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 >「そう……… > 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 >「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 >ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 >作者も同感。 闇:・・・・ ファ:お前は同感しないのか? 闇:何がよくて何が悪いか・・・・それは個人個人が決める事だからな・・・・ ファ:そうか・・・・ >「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… > 厄介者だった」 >きっ、と妹を睨む姉。 >「だけど、そちらの方がまだ良かった! > 昔のお前は可愛かった。 > 私の愛しい妹だった」 >「………………………」 >フィアナの言葉に。 >にっこりと、笑うライアナ。 >ざぐぅっ!! >「っ!!」 >フィアナの躰が、傾いた。 >左腕を、見えない刃に切り落とされて。 闇:・・・・ ファ:自らの手にかけるというのか・・・・肉親おも >「うるさいんですよ。貴女は。」 >ごろっ……… >地面を転がる、主を失った腕。 >「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 > だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 >ぼうっ! >腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 >「ライ………ア………ナ………」 >傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 >「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… > 次は頭を狙いますよ」 >「フィアナ!」 >フィアナに駆け寄る冥王。 >「エイル!早く治療を!」 >「了解ッ」 >人混みの中から、一人の女性が走り出す。 >ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 >軍服が、異様な程似合わない。 >冥王将軍、エイル。 闇:ホントに将軍ですか? >その場ですぐに治療を始める彼女。 >流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) >呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 >ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 >姉の前に、顔を突き出す。 >「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 >「…………ッ!」 >「忘れないで下さい。私は変われたんです。 > 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 >「……………………………」 >すっ……… >自分の胸に、手を当てるライアナ。 >「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… > もう何処にもいないんですから…………… > いい加減、諦めてくださいよ」 >「………………………………」 >フィアナは。 >気丈にも、笑った。 >ただし。 >今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 闇:全ての希望を失ってしまったか・・・・ ファ:真実・・・・それは時に幸福を時に絶望を・・・・・・・・その通りだな >「お姉様。解ってますか? > 貴女が、殺したんですよ?」 >っ!!! >びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 >「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 >獣王が怒りに満ちた声を上げる。 >「卑怯? > だって、事実なんですよ? > 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 >「ッ!」 >「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 > それどころか………奴隷売買とか。 > あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 > 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 >うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 >「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 > 大きな、戦争でしたね。 > お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… > いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… > その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 > なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 > ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 > 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? > で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 >そりゃ怒るよ。フツー。 闇:確かに・・・・ L:まあ、怒るわね >心の中で呟く魔族一同。 >「で、私に言ったんです。 > 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 > そして、私に言ったんですぅ。 > 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 > しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 > 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 > ………その内慣れる。 > 何も考えるな。 > 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 > 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… > 哀れみをかける必要はない。 > 何も考えるな。考えると可哀相になる。 > 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… > そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 > 結果、変わる事ができたんです。 > ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… > 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ > ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 闇:・・・・ ファ:・・・・ > > > >私ガ、殺シタ? > >ライアナノ心ヲ? > >アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? > >私ガ…………………………… > > > >「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 >「フィアナさん!落ち着いて!!」 >「いやっ……いやぁぁ………」 >気の強いフィアナが。 >初めて見せた、泣き顔だった。 >「どうすれば……いいの……… > 償えない………私………とても……… > 取り返し………つかない…………」 >「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 >ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 >「………心配しなくていーんだよ」 >呆れた様に、言う冥王。 >「キミの所為じゃ無いんだから」 >「何故……何故そう言い切れる………」 >「だって、僕も言ってるもん。それ。」 闇:え゛? >……………………………………………………………………………………………………… >「え゛?」 >思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 >「言われました」 >こっくん、と頷くエイル。 >「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 > ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 > こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 > 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… 闇:ホント〜に魔族って・・・・わからない・・・・ > ………ともかく………… > ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 > て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 >「ウチの軍も言ってるぞ」 >「ウチも」 >「私の所も」 >「俺ンとこも」 >こくこく頷く一同。 >どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 >恐るべし、魔族の連帯感。(違う) >「………………………………………………………………」 >「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 >フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 >「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 >冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 >「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 > 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 >「はぁ………」 >「でも、それで楽しいからおっけ」 >「みんな違って当たり前♪」 >「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 >「がはぁっ!」 >「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 > と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 > 責任人に押しつけないの。 > どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 闇:あなた達は魔族のような気が・・・・ > 受ける影響も違うんだよ。 > 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 > キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 >ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 >ライアナは、しばらく呆然としていたが………… >「くくっ…………」 >「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 >「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 >「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 > 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 >「どーだっていーですよ、そんなの」 >「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 > 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 >にこにこと笑いながら言う冥王。 >………………………………………………………………………………………怒ってる。 >………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 闇:なかなか怖いものがありますね・・・・ ファ:まあ冥王だからな・・・・ >「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 > 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 >「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 >「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 > それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 > ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 > そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… > 考えにくいんじゃないかな? > 魔族は死ねば跡形も残らない。 > だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… > 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 > 死んで消えた説却下。 > ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 > 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 > そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… > 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 > 魔族に容赦のないキミだから……… > 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 >「風に吹かれてさよなら、の方です」 >「あ、当たった?」 >「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 >「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 >「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 >「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 >鳥葬。 >死体をバラバラに砕き、高い山の上に持っていく。 >後は、肉食の鳥が勝手に始末してくれる。 >死人は鳥の肉となり、鳥と共に大空を羽ばたく、と信じられている。 >そういう埋葬方法の事である。 >一部地域では、これが未だに実践されているという。 >ちなみにその地域では、鳥は神聖視されていると言う。 >親の死体を砕いているのを見た某宗教宣教師が、『親の遺体になんて事をするんだ、火葬にしてあげなければ』と言った所、 >現地人は宣教師に、『親の遺体を燃やすなんて可哀相じゃないか、ちゃんと鳥に喰わせなきゃ』と言ったとの事。 闇:・・・・最悪 >以上、琥珀の何がなんだかよくわからない『世界の埋葬方法』でした。 >なんで私はこんなもん知ってるんだ。 >………ま………まぁ、それはともかく。 >後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 >今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 >「うーん…あの子殺した事もバレちゃってましたかぁ…冥王、意外に鋭い、と………」 >「メモ取るな。そこ。あと『意外』は余計。」 >そして、急に冥王が真面目な顔になった。 >「さ、話の続き、どうぞ」 >「………了解」 >ライアナは、またにっこり微笑んだ。 >ちなみに。 >その時には、もう既にフィアナの右腕には、小さい腕が再生していた。 >「大したもんだ………!」 >素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 >本気で感心している。 >素直なフィアナ。 >惜しみの無い賛辞に、すこし気恥ずかしそうにするエイル。 >「三週間も経てばすっかり元通りですよ」 >「ああ………すまんな………本当に腕のいい医者だ、お前は」 >「お誉めにあずかり光栄です…貴女の回復力の高さもありましたよ」 >こきこきと、新しい手を握ったり開いたりするフィアナ。 >その横で、ライアナは考え込んでいた。 >「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 >ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 >何かを思い付いたらしい。 >「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 >「?」 >「大丈夫、痛くありませんからっ!」 >脳天気に笑う彼女。 >そして……… >ぼそり。 >口の中で、何事か呟くライアナ。 >「!?」 >其れと同時に。 >ぐらり。 >世界が、揺れた。 >いや。 >その様に、皆は感じた。 >「な……何を……した………?」 >「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 >「なっ!?」 >「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 >「………幻術か………」 >「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 >「……信じ……られるか……… >「信じなくても、事実ですから。 > ………それでは、行ってらっしゃい」 >ライアナの笑顔を最後に。 >十九人の意識は、闇に沈んだ。 闇:これからですか・・・・この悲しき死神の中に入るのは・・・・ > > > > > > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > > >………………………な………なんか………… >冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… >…………………………………………………………………………………… 闇:同感です >ま、気にしない事にしよう。 >次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) >…………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… 闇:・・・・がんばってください >…………………そうだ♪ >他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) >と言う訳でリクエスト募集。 >イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 > 闇:なら、ガーゼラで・・・・お願いします。(できればフィブシェラがいいが・・・・) さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 >………………………………………………………………… >えーと………白状します。 >実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 闇:ははは、確かにこれは疲れますね >ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 >どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 >冥王様だって疲れます。 >そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 >で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) >だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 >だから……………………………… >琥珀を助けるつもりで。 >どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! 闇:ホント〜に良いんですか? >苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) >なんでも書きますからリクエストくださいッ! >はぁ。 >リクエスト………来たらいいな…………vv > > > > > 幕。 闇:では、フィブシェラ、ガーゼラ、ダルグラで一つお願いします。 ファ:また無理な注文してるし・・・・ L:いいかげんそのくせ直した方がいいと思うけど・・・・ 闇:まあいいじゃないか。それじゃあ、この3つが入っていればいいです。よろしくお願いします。 追伸 神という名の魔、魔という名の・・・・というのを書いています。著作別などにはいっているのでもし良ければお読みください。それでは・・・・ |
9916 | またれました〜(ヲイ) | 東琥珀 E-mail | 2002/9/29 20:05:20 |
記事番号9883へのコメント 闇竜翔さんは No.9883「Re:まってました〜」で書きました。 > >東琥珀さんは No.9878「第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?」で書きました。 >> > >闇:回復なさいましたか。楽しみに待ってた闇竜です。それでは感想いきます。 待ってて下さいましたか。 嬉しい限りの琥珀です。 感想有り難うです。 > >>「ライアナ」 >>フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 >>「もう、戻れないんだな」 >>楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… >>フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 >>しかし。 >>フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 >>「………ああ………お姉様らしくも無い」 >>失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 >>「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 >>「………幻想………?」 >>どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 >>「幻想ですよぅ。 >> 手に取る事も出来ない!叶わない! >> そんな……夢幻の如き望み… >> 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 > >闇:すべて幻想ですます気ですか・・・・楽しかった思い出も・・・・ >ファ:だから、運命なんだろう・・・・ >闇:運命・・・・その無情なりし一言で思いも何もすべて断ち切り虚空へ飛ばすですか・・・・悲しきものですね・・・・ そぉ。 哀しいです。 ライアナへの意見の大半は『憎悪』ですが、 中には、運命に捕らわれっぱなしのライアナを『哀れ』と見る方もいるようです。 > >>「………お前………本当に変わったよ」 >>事務的な、涼やかな口調。 >>ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 >>かつての妹が、もう存在しない事。 > >闇:一筋の希望をもっていたのですね・・・・ そう。 まだ、もしかしたら、元に戻せるかも知れない。 そう思っていたのです。 > >>それを、はっきりと理解して。 >>「何事も、永遠に続く事なんて無い。 >> そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 > >闇:永遠・・・・それはすべてを変えてしまう悲しきもの・・・・そう思っているのですか・・・・ そうかも♪(音符をつけるな) > >>「ああ………そうだよ……… >> お前に、その事を教えたのは私。 >> お前に、殺人技術を伝えたのも私。 >> 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 >> ………反省してる」 >>「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 >>くすくすっ、と笑う。 >>「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 >> そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… >> …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 >>「私は………… >> 昔のお前の方が、好きだった」 >>「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 >>「正直に述べたまでだが」 >>「………………でも…………………… >> お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 >> そして、もう元に戻る気はありません!」 >>すとん。 >>宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 >>「そう……… >> 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 >>「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 >>ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 >>作者も同感。 > >闇:・・・・ >ファ:お前は同感しないのか? >闇:何がよくて何が悪いか・・・・それは個人個人が決める事だからな・・・・ >ファ:そうか・・・・ > 少なくとも、昔は回りに迷惑かけませんでしたな。 >>「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… >> 厄介者だった」 >>きっ、と妹を睨む姉。 >>「だけど、そちらの方がまだ良かった! >> 昔のお前は可愛かった。 >> 私の愛しい妹だった」 >>「………………………」 >>フィアナの言葉に。 >>にっこりと、笑うライアナ。 >>ざぐぅっ!! >>「っ!!」 >>フィアナの躰が、傾いた。 >>左腕を、見えない刃に切り落とされて。 > >闇:・・・・ >ファ:自らの手にかけるというのか・・・・肉親おも > 妹。姉。 …………………………………………… 最後に、自分を手に掛けなきゃいいけどねv(ヲイ) >>「うるさいんですよ。貴女は。」 >>ごろっ……… >>地面を転がる、主を失った腕。 >>「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 >> だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 >>ぼうっ! >>腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 >>「ライ………ア………ナ………」 >>傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 >>「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… >> 次は頭を狙いますよ」 >>「フィアナ!」 >>フィアナに駆け寄る冥王。 >>「エイル!早く治療を!」 >>「了解ッ」 >>人混みの中から、一人の女性が走り出す。 >>ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 >>軍服が、異様な程似合わない。 >>冥王将軍、エイル。 > >闇:ホントに将軍ですか? > 冥王のシュミってわからない。(笑) >>その場ですぐに治療を始める彼女。 >>流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) >>呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 >>ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 >>姉の前に、顔を突き出す。 >>「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 >>「…………ッ!」 >>「忘れないで下さい。私は変われたんです。 >> 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 >>「……………………………」 >>すっ……… >>自分の胸に、手を当てるライアナ。 >>「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… >> もう何処にもいないんですから…………… >> いい加減、諦めてくださいよ」 >>「………………………………」 >>フィアナは。 >>気丈にも、笑った。 >>ただし。 >>今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 > >闇:全ての希望を失ってしまったか・・・・ >ファ:真実・・・・それは時に幸福を時に絶望を・・・・・・・・その通りだな > 可愛いかつての妹は。 反旗を翻し牙を剥く。 >>「お姉様。解ってますか? >> 貴女が、殺したんですよ?」 >>っ!!! >>びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 >>「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 >>獣王が怒りに満ちた声を上げる。 >>「卑怯? >> だって、事実なんですよ? >> 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 >>「ッ!」 >>「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 >> それどころか………奴隷売買とか。 >> あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 >> 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 >>うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 >>「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 >> 大きな、戦争でしたね。 >> お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… >> いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… >> その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 >> なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 >> ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 >> 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? >> で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 >>そりゃ怒るよ。フツー。 > >闇:確かに・・・・ >L:まあ、怒るわね > 普通は怒ります。 ええもう。 >>心の中で呟く魔族一同。 >>「で、私に言ったんです。 >> 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 >> そして、私に言ったんですぅ。 >> 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 >> しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 >> 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 >> ………その内慣れる。 >> 何も考えるな。 >> 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 >> 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… >> 哀れみをかける必要はない。 >> 何も考えるな。考えると可哀相になる。 >> 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… >> そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 >> 結果、変わる事ができたんです。 >> ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… >> 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ >> ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 > >闇:・・・・ >ファ:・・・・ > なんとなく、哀しい。 >> >> >> >>私ガ、殺シタ? >> >>ライアナノ心ヲ? >> >>アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? >> >>私ガ…………………………… >> >> >> >>「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 >>「フィアナさん!落ち着いて!!」 >>「いやっ……いやぁぁ………」 >>気の強いフィアナが。 >>初めて見せた、泣き顔だった。 >>「どうすれば……いいの……… >> 償えない………私………とても……… >> 取り返し………つかない…………」 >>「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 >>ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 >>「………心配しなくていーんだよ」 >>呆れた様に、言う冥王。 >>「キミの所為じゃ無いんだから」 >>「何故……何故そう言い切れる………」 >>「だって、僕も言ってるもん。それ。」 > >闇:え゛? > そう。 冥王様も言ってました。(笑) >>……………………………………………………………………………………………………… >>「え゛?」 >>思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 >>「言われました」 >>こっくん、と頷くエイル。 >>「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 >> ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 >> こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 >> 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… > >闇:ホント〜に魔族って・・・・わからない・・・・ > ウチの子たちだけだから。(笑)多分。 >> ………ともかく………… >> ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 >> て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 >>「ウチの軍も言ってるぞ」 >>「ウチも」 >>「私の所も」 >>「俺ンとこも」 >>こくこく頷く一同。 >>どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 >>恐るべし、魔族の連帯感。(違う) >>「………………………………………………………………」 >>「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 >>フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 >>「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 >>冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 >>「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 >> 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 >>「はぁ………」 >>「でも、それで楽しいからおっけ」 >>「みんな違って当たり前♪」 >>「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 >>「がはぁっ!」 >>「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 >> と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 >> 責任人に押しつけないの。 >> どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 > >闇:あなた達は魔族のような気が・・・・ > うにゅぅ。 >> 受ける影響も違うんだよ。 >> 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 >> キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 >>ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 >>ライアナは、しばらく呆然としていたが………… >>「くくっ…………」 >>「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 >>「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 >>「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 >> 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 >>「どーだっていーですよ、そんなの」 >>「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 >> 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 >>にこにこと笑いながら言う冥王。 >>………………………………………………………………………………………怒ってる。 >>………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 > >闇:なかなか怖いものがありますね・・・・ >ファ:まあ冥王だからな・・・・ > この人は。 怒ったときより笑ったときが怖い。 >>「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 >> 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 >>「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 >>「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 >> それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 >> ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 >> そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… >> 考えにくいんじゃないかな? >> 魔族は死ねば跡形も残らない。 >> だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… >> 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 >> 死んで消えた説却下。 >> ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 >> 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 >> そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… >> 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 >> 魔族に容赦のないキミだから……… >> 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 >>「風に吹かれてさよなら、の方です」 >>「あ、当たった?」 >>「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 >>「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 >>「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 >>「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 >>鳥葬。 >>死体をバラバラに砕き、高い山の上に持っていく。 >>後は、肉食の鳥が勝手に始末してくれる。 >>死人は鳥の肉となり、鳥と共に大空を羽ばたく、と信じられている。 >>そういう埋葬方法の事である。 >>一部地域では、これが未だに実践されているという。 >>ちなみにその地域では、鳥は神聖視されていると言う。 >>親の死体を砕いているのを見た某宗教宣教師が、『親の遺体になんて事をするんだ、火葬にしてあげなければ』と言った所、 >>現地人は宣教師に、『親の遺体を燃やすなんて可哀相じゃないか、ちゃんと鳥に喰わせなきゃ』と言ったとの事。 > >闇:・・・・最悪 そういう地域もあるのよね。 > >>以上、琥珀の何がなんだかよくわからない『世界の埋葬方法』でした。 >>なんで私はこんなもん知ってるんだ。 >>………ま………まぁ、それはともかく。 >>後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 >>今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 >>「うーん…あの子殺した事もバレちゃってましたかぁ…冥王、意外に鋭い、と………」 >>「メモ取るな。そこ。あと『意外』は余計。」 >>そして、急に冥王が真面目な顔になった。 >>「さ、話の続き、どうぞ」 >>「………了解」 >>ライアナは、またにっこり微笑んだ。 >>ちなみに。 >>その時には、もう既にフィアナの右腕には、小さい腕が再生していた。 >>「大したもんだ………!」 >>素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 >>本気で感心している。 >>素直なフィアナ。 >>惜しみの無い賛辞に、すこし気恥ずかしそうにするエイル。 >>「三週間も経てばすっかり元通りですよ」 >>「ああ………すまんな………本当に腕のいい医者だ、お前は」 >>「お誉めにあずかり光栄です…貴女の回復力の高さもありましたよ」 >>こきこきと、新しい手を握ったり開いたりするフィアナ。 >>その横で、ライアナは考え込んでいた。 >>「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 >>ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 >>何かを思い付いたらしい。 >>「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 >>「?」 >>「大丈夫、痛くありませんからっ!」 >>脳天気に笑う彼女。 >>そして……… >>ぼそり。 >>口の中で、何事か呟くライアナ。 >>「!?」 >>其れと同時に。 >>ぐらり。 >>世界が、揺れた。 >>いや。 >>その様に、皆は感じた。 >>「な……何を……した………?」 >>「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 >>「なっ!?」 >>「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 >>「………幻術か………」 >>「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 >>「……信じ……られるか……… >>「信じなくても、事実ですから。 >> ………それでは、行ってらっしゃい」 >>ライアナの笑顔を最後に。 >>十九人の意識は、闇に沈んだ。 > >闇:これからですか・・・・この悲しき死神の中に入るのは・・・・ > そう。 ライアナの内部(?)に、入るんです。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >> >> >>………………………な………なんか………… >>冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… >>…………………………………………………………………………………… > >闇:同感です > うーん。 私の書く魔族、良い人過ぎ。(汗) >>ま、気にしない事にしよう。 >>次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) >>…………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… > >闇:・・・・がんばってください > 頑張ります。 >>…………………そうだ♪ >>他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) >>と言う訳でリクエスト募集。 >>イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 >> > >闇:なら、ガーゼラで・・・・お願いします。(できればフィブシェラがいいが・・・・) > ガーゼラフィブシェラっ! 了解ですっ!ありがとうですっ!! >さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 >>………………………………………………………………… >>えーと………白状します。 >>実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 > >闇:ははは、確かにこれは疲れますね > はい。 すごく疲れるのです。 >>ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 >>どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 >>冥王様だって疲れます。 >>そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 >>で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) >>だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 >>だから……………………………… >>琥珀を助けるつもりで。 >>どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! > >闇:ホント〜に良いんですか? > ホント〜にいいんです。 >>苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) >>なんでも書きますからリクエストくださいッ! >>はぁ。 >>リクエスト………来たらいいな…………vv >> >> >> >> >> 幕。 > >闇:では、フィブシェラ、ガーゼラ、ダルグラで一つお願いします。 >ファ:また無理な注文してるし・・・・ >L:いいかげんそのくせ直した方がいいと思うけど・・・・ >闇:まあいいじゃないか。それじゃあ、この3つが入っていればいいです。よろしくお願いします。 > >追伸 神という名の魔、魔という名の・・・・というのを書いています。著作別などにはいっているのでもし良ければお読みください。それでは・・・・ おっけっ! やってやろーじゃないかっ! 期待せずに待ってて下さい♪ それではっ! |
9889 | 狂ったのも狂わせたのも全てお前じゃぁぁ!!! | まい E-mail URL | 2002/9/28 22:10:25 |
記事番号9878へのコメント 東琥珀さんは No.9878「第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?」で書きました。 > こんにちは・・・ふふふv琥珀さんvまいでっすv ラグナ:いや、怖いから。 まい:大丈夫v今回は何故か、『マイ』も来てるから。 ラグナ:何処が大丈夫じゃ〜〜!!!!!! >「ライアナ」 >フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 >「もう、戻れないんだな」 >楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… >フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 >しかし。 マイ:ライアナにとってはそれは喜ぶ事だった。 >フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 >「………ああ………お姉様らしくも無い」 >失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 >「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 >「………幻想………?」 >どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 >「幻想ですよぅ。 > 手に取る事も出来ない!叶わない! > そんな……夢幻の如き望み… > 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 >「………お前………本当に変わったよ」 >事務的な、涼やかな口調。 >ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 ・・・フィアナちゃんはいい子なのに・・・ ラグナ:なんで妹はこんな奴になったかね〜・・・・ >かつての妹が、もう存在しない事。 >それを、はっきりと理解して。 >「何事も、永遠に続く事なんて無い。 > そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 >「ああ………そうだよ……… > お前に、その事を教えたのは私。 > お前に、殺人技術を伝えたのも私。 > 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 > ………反省してる」 まい:果てしなくゴメン・・・ ラグナ:いい子だネェ・・・ >「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 >くすくすっ、と笑う。 >「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 > そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… > …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 >「私は………… > 昔のお前の方が、好きだった」 >「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 >「正直に述べたまでだが」 >「………………でも…………………… > お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 > そして、もう元に戻る気はありません!」 >すとん。 >宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 マイ:・・・・まるで、破壊をもたらす者が降りてきたようだ。 >「そう……… > 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 >「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 >ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 >作者も同感。 まい:まいも同感。 ラグナ:俺も。 >「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… > 厄介者だった」 >きっ、と妹を睨む姉。 >「だけど、そちらの方がまだ良かった! > 昔のお前は可愛かった。 > 私の愛しい妹だった」 マイ:しかし、その妹はもういない。 >「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 > だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 >ぼうっ! >腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 >「ライ………ア………ナ………」 >傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 >「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… > 次は頭を狙いますよ」 >「フィアナ!」 >フィアナに駆け寄る冥王。 マイ:ヴェル様の二の舞は見たくないから。 >「エイル!早く治療を!」 >「了解ッ」 >人混みの中から、一人の女性が走り出す。 >ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 >軍服が、異様な程似合わない。 >冥王将軍、エイル。 >その場ですぐに治療を始める彼女。 >流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) まい:北欧神話ですか・・・ああ・・・なぜないんだMy図書館(違)には!!! 合ったらもっと分かりやすいのに・・・・(涙) >呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 >ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 >姉の前に、顔を突き出す。 >「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 >「…………ッ!」 >「忘れないで下さい。私は変われたんです。 > 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 マイ:今の方が、何よりもチャチだ。死神よ。 >「……………………………」 >すっ……… >自分の胸に、手を当てるライアナ。 >「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… > もう何処にもいないんですから…………… > いい加減、諦めてくださいよ」 >「………………………………」 >フィアナは。 >気丈にも、笑った。 >ただし。 >今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 マイ:あの妹はもういない。そう思い知らされたから。 >「お姉様。解ってますか? > 貴女が、殺したんですよ?」 >っ!!! >びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 >「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 >獣王が怒りに満ちた声を上げる。 まい:全くです!!!何よりも卑怯です!!! >「卑怯? > だって、事実なんですよ? > 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 >「ッ!」 >「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 > それどころか………奴隷売買とか。 > あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 > 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 >うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 まい:・・・・性格が何故そこまですさんだんだこのシニガミ〜〜!!!!! >「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 > 大きな、戦争でしたね。 > お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… > いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… > その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 > なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 > ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 > 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? > で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 >そりゃ怒るよ。フツー。 >心の中で呟く魔族一同。 まい:怒りますね。それは。 ラグナ:全くだ。第一、そいつが死んだのは運命なんだからな。『運命の糸』が切られてそうなったんだから、 その糸をまた繋げてしまうのはそのものに対して侮辱だ。 マイ:・・・珍しくラグナがまともなこと言ってる・・・ まい:珍しい・・・ ラグナ:コラ。二人共。どういう意味だ。 >「で、私に言ったんです。 > 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 > そして、私に言ったんですぅ。 > 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 > しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 > 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 > ………その内慣れる。 > 何も考えるな。 > 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 > 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… > 哀れみをかける必要はない。 > 何も考えるな。考えると可哀相になる。 > 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… > そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 > 結果、変わる事ができたんです。 > ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… > 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ > ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 マイ:だが、それを綱として代わったのはオマエ自身。 > > > >私ガ、殺シタ? > >ライアナノ心ヲ? > >アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? > >私ガ…………………………… まい:いいえ!!!!フィアナさんは悪くありません!!! ラグナ:きっかけはそうだが、変わったのは『あいつ』自身だ!!! > > > >「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 >「フィアナさん!落ち着いて!!」 >「いやっ……いやぁぁ………」 >気の強いフィアナが。 >初めて見せた、泣き顔だった。 >「どうすれば……いいの……… > 償えない………私………とても……… > 取り返し………つかない…………」 >「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 >ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 >「………心配しなくていーんだよ」 >呆れた様に、言う冥王。 >「キミの所為じゃ無いんだから」 >「何故……何故そう言い切れる………」 >「だって、僕も言ってるもん。それ。」 >……………………………………………………………………………………………………… >「え゛?」 >思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 まい:え``??!! >「言われました」 >こっくん、と頷くエイル。 >「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 > ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 > こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 > 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… > ………ともかく………… > ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 > て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 >「ウチの軍も言ってるぞ」 >「ウチも」 >「私の所も」 >「俺ンとこも」 >こくこく頷く一同。 まい:・・・・神族よりも神族らしい!!!!!!(マテ) ラグナ:そーいわれても嬉しくないような気が・・・ >どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 >恐るべし、魔族の連帯感。(違う) マイ:恐るべし、教育方法(かなり違う) ラグナ:マイの初めてのボケ??!!! >「………………………………………………………………」 >「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 >フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 まい:そうそう。そうですよv マイ:そして、変わるのも個人次第。 >「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 >冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 >「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 > 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 >「はぁ………」 >「でも、それで楽しいからおっけ」 >「みんな違って当たり前♪」 >「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 >「がはぁっ!」 まい:・・・・・容赦ないですね・・・でも、そんな変わっているスクルド様も好きです!! って言うか、琥珀さんのキャラ(ライアナ以外)好きです♪ >「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 > と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 > 責任人に押しつけないの。 > どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 > 受ける影響も違うんだよ。 > 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 > キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 >ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 マイ:そして、望んだ姿になってしまったのも。 >ライアナは、しばらく呆然としていたが………… >「くくっ…………」 >「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 >「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 >「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 > 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 >「どーだっていーですよ、そんなの」 >「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 > 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 >にこにこと笑いながら言う冥王。 >………………………………………………………………………………………怒ってる。 >………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 まい:チャバネゴキブリ・・・・? ラグナ:ゴキ・・・・(ばた)←倒れた音 マイ:以外にあ〜ゆ〜ものに弱いのだな。お前。 >「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 > 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 >「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 >「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 > それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 > ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 > そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… > 考えにくいんじゃないかな? > 魔族は死ねば跡形も残らない。 > だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… > 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 まい:使い魔職人て・・・・(汗)そんなのいたのですか・・・・ > 死んで消えた説却下。 > ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 > 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 > そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… > 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 > 魔族に容赦のないキミだから……… > 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 >「風に吹かれてさよなら、の方です」 >「あ、当たった?」 >「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 >「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 >「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 >「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 まい:いや〜・・・・冥王様が何でそんな事知ってるのぉぉぉ・・・ ラグナ:冥王だからじゃねえか? >後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 >今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 まい:ゼロス・・・魔族になったときに(戻ったとき?)、その鬱憤は晴らせ。本人で。 >「大したもんだ………!」 >素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 >本気で感心している。 >素直なフィアナ。 マイ:そして、ある意味素直なライアナ。 まい:コラマイ!!!何言ってんだ!!『あれ』は素直じゃない!!! >「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 >ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 >何かを思い付いたらしい。 >「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 >「?」 >「大丈夫、痛くありませんからっ!」 >脳天気に笑う彼女。 マイ:肉体的には痛くないモノ。 >「な……何を……した………?」 >「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 >「なっ!?」 >「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 >「………幻術か………」 >「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 >「……信じ……られるか………」 マイ:そう、信じてなるものか。 >「信じなくても、事実ですから。 > ………それでは、行ってらっしゃい」 >ライアナの笑顔を最後に。 >十九人の意識は、闇に沈んだ。 まい:多い!!!! ラグナ:まあ、五人の腹心プラスその部下たちだから・・・ > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > > >………………………な………なんか………… >冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… >…………………………………………………………………………………… >ま、気にしない事にしよう。 >次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) >…………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… >…………………そうだ♪ >他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) まい:いいのですか!!!! ラグナ:いや、顔が輝いているから。 >と言う訳でリクエスト募集。 >イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 まい:で・・・でしたら転生話・もっともっと頑張れ元冥王フィリー!!・・・みたいな感じで・・・(マテ) >さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 >………………………………………………………………… >えーと………白状します。 >実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 >ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 >どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 >冥王様だって疲れます。 >そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 >で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) >だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 >だから……………………………… >琥珀を助けるつもりで。 >どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! >苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) まい:まいもケインラヴです!!!>< >なんでも書きますからリクエストくださいッ! >はぁ。 >リクエスト………来たらいいな…………vv > > > > > 幕。 まい:・・・リクといえるかどうかは謎ですが、まいの見てみたい琥珀さんの小説!NO.1は一応書いてみました。 ・・・・・すみません。調子に乗りすぎました。 それでは!!か〜な〜り、ライアナに激怒中のまいと、 ラグナ:おまけのラグナ、 マイ:それでもってごくわずかにしか知られていない存在の『マイ』でした。 まい:さよ〜〜〜なら〜〜〜vv |
9918 | きゃああっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!!(何故お前が謝る) | 東琥珀 E-mail | 2002/9/29 20:21:12 |
記事番号9889へのコメント まいさんは No.9889「狂ったのも狂わせたのも全てお前じゃぁぁ!!!」で書きました。 > >東琥珀さんは No.9878「第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?」で書きました。 >> > > こんにちは・・・ふふふv琥珀さんvまいでっすv >ラグナ:いや、怖いから。 > まい:大丈夫v今回は何故か、『マイ』も来てるから。 >ラグナ:何処が大丈夫じゃ〜〜!!!!!! > こんにちは。まいさん。琥珀でっすv …………………………………………… をを!ふふふ笑い!壊れたか!?(失礼) ラグナくん……vv ファンです。(ヲイ) >>「ライアナ」 >>フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 >>「もう、戻れないんだな」 >>楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… >>フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 >>しかし。 > > マイ:ライアナにとってはそれは喜ぶ事だった。 > 『変われた』事を喜んでるものにとって、過去は邪魔なものですから。 >>フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 >>「………ああ………お姉様らしくも無い」 >>失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 >>「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 >>「………幻想………?」 >>どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 >>「幻想ですよぅ。 >> 手に取る事も出来ない!叶わない! >> そんな……夢幻の如き望み… >> 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 >>「………お前………本当に変わったよ」 >>事務的な、涼やかな口調。 >>ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 > > ・・・フィアナちゃんはいい子なのに・・・ >ラグナ:なんで妹はこんな奴になったかね〜・・・・ > まぁ…それは… 永遠の謎。(をいっ!) >>かつての妹が、もう存在しない事。 >>それを、はっきりと理解して。 >>「何事も、永遠に続く事なんて無い。 >> そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 >>「ああ………そうだよ……… >> お前に、その事を教えたのは私。 >> お前に、殺人技術を伝えたのも私。 >> 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 >> ………反省してる」 > > まい:果てしなくゴメン・・・ >ラグナ:いい子だネェ・・・ > いい子……なのかなぁ。(遠い目) >>「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 >>くすくすっ、と笑う。 >>「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 >> そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… >> …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 >>「私は………… >> 昔のお前の方が、好きだった」 >>「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 >>「正直に述べたまでだが」 >>「………………でも…………………… >> お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 >> そして、もう元に戻る気はありません!」 >>すとん。 >>宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 > > マイ:・・・・まるで、破壊をもたらす者が降りてきたようだ。 > まるでっつーかそのまんまかもしれませんよ〜(笑) >>「そう……… >> 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 >>「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 >>ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 >>作者も同感。 > > まい:まいも同感。 >ラグナ:俺も。 > 同意見多数。(マジ) >>「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… >> 厄介者だった」 >>きっ、と妹を睨む姉。 >>「だけど、そちらの方がまだ良かった! >> 昔のお前は可愛かった。 >> 私の愛しい妹だった」 > > マイ:しかし、その妹はもういない。 > 『存在しない』も同然。 >>「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 >> だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 >>ぼうっ! >>腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 >>「ライ………ア………ナ………」 >>傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 >>「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… >> 次は頭を狙いますよ」 >>「フィアナ!」 >>フィアナに駆け寄る冥王。 > > マイ:ヴェル様の二の舞は見たくないから。 > いくら割り切っても、『似ている』てのは変わらぬ事実ですからねぇ。 >>「エイル!早く治療を!」 >>「了解ッ」 >>人混みの中から、一人の女性が走り出す。 >>ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 >>軍服が、異様な程似合わない。 >>冥王将軍、エイル。 >>その場ですぐに治療を始める彼女。 >>流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) > > まい:北欧神話ですか・・・ああ・・・なぜないんだMy図書館(違)には!!! > 合ったらもっと分かりやすいのに・・・・(涙) > 北欧神話って、結構マイナーですよ。 私が持ってる関連本も、五、六冊ってところですし。 それに、『エイル』って、本気でかなりのマイナー神です。 一冊の本に、一、二行関連文があったらいいくらいのマイナー神。エイルは。 北欧神話は、『女神論』の大半が、豊穣神フレイヤに持ってかれて……… 他の女神の影が死ヌほど薄いんです(汗) >>呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 >>ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 >>姉の前に、顔を突き出す。 >>「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 >>「…………ッ!」 >>「忘れないで下さい。私は変われたんです。 >> 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 > > マイ:今の方が、何よりもチャチだ。死神よ。 > そうかもしれなひ。 >>「……………………………」 >>すっ……… >>自分の胸に、手を当てるライアナ。 >>「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… >> もう何処にもいないんですから…………… >> いい加減、諦めてくださいよ」 >>「………………………………」 >>フィアナは。 >>気丈にも、笑った。 >>ただし。 >>今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 > > マイ:あの妹はもういない。そう思い知らされたから。 > 希望を廃れてしまいましたねぇぇ……… >>「お姉様。解ってますか? >> 貴女が、殺したんですよ?」 >>っ!!! >>びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 >>「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 >>獣王が怒りに満ちた声を上げる。 > > まい:全くです!!!何よりも卑怯です!!! > 他人の弱みにつけ込む、ていうんですよね。こーゆーのを。 >>「卑怯? >> だって、事実なんですよ? >> 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 >>「ッ!」 >>「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 >> それどころか………奴隷売買とか。 >> あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 >> 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 >>うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 > > まい:・・・・性格が何故そこまですさんだんだこのシニガミ〜〜!!!!! 何故だろう。(遠い目)ホントに。(コラ待て作者) > >>「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 >> 大きな、戦争でしたね。 >> お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… >> いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… >> その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 >> なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 >> ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 >> 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? >> で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 >>そりゃ怒るよ。フツー。 >>心の中で呟く魔族一同。 > > まい:怒りますね。それは。 >ラグナ:全くだ。第一、そいつが死んだのは運命なんだからな。『運命の糸』が切られてそうなったんだから、 > その糸をまた繋げてしまうのはそのものに対して侮辱だ。 > マイ:・・・珍しくラグナがまともなこと言ってる・・・ > まい:珍しい・・・ >ラグナ:コラ。二人共。どういう意味だ。 > ヲヲッ。 ラグちゃん微妙にカッコいい。(ラグちゃんって) >>「で、私に言ったんです。 >> 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 >> そして、私に言ったんですぅ。 >> 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 >> しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 >> 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 >> ………その内慣れる。 >> 何も考えるな。 >> 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 >> 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… >> 哀れみをかける必要はない。 >> 何も考えるな。考えると可哀相になる。 >> 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… >> そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 >> 結果、変わる事ができたんです。 >> ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… >> 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ >> ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 > > マイ:だが、それを綱として代わったのはオマエ自身。 > そう。 変わったのはライアナ。 その責任を他人に押しつけるのは『卑怯』以外のなんでもなし。 >> >> >> >>私ガ、殺シタ? >> >>ライアナノ心ヲ? >> >>アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? >> >>私ガ…………………………… > > まい:いいえ!!!!フィアナさんは悪くありません!!! >ラグナ:きっかけはそうだが、変わったのは『あいつ』自身だ!!! > そうっ。 その通り。 >> >> >> >>「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 >>「フィアナさん!落ち着いて!!」 >>「いやっ……いやぁぁ………」 >>気の強いフィアナが。 >>初めて見せた、泣き顔だった。 >>「どうすれば……いいの……… >> 償えない………私………とても……… >> 取り返し………つかない…………」 >>「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 >>ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 >>「………心配しなくていーんだよ」 >>呆れた様に、言う冥王。 >>「キミの所為じゃ無いんだから」 >>「何故……何故そう言い切れる………」 >>「だって、僕も言ってるもん。それ。」 >>……………………………………………………………………………………………………… >>「え゛?」 >>思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 > > まい:え``??!! > そうなんです。 冥王様も言ってるんです。 て言うか、琥珀も親に言われたんです。(どんな親だよ) >>「言われました」 >>こっくん、と頷くエイル。 >>「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 >> ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 >> こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 >> 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… >> ………ともかく………… >> ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 >> て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 >>「ウチの軍も言ってるぞ」 >>「ウチも」 >>「私の所も」 >>「俺ンとこも」 >>こくこく頷く一同。 > > まい:・・・・神族よりも神族らしい!!!!!!(マテ) >ラグナ:そーいわれても嬉しくないような気が・・・ > 魔族の皆様は、複雑な笑みを浮かべてくださることでしょう(汗) >>どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 >>恐るべし、魔族の連帯感。(違う) > > マイ:恐るべし、教育方法(かなり違う) >ラグナ:マイの初めてのボケ??!!! > 珍しい……… >>「………………………………………………………………」 >>「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 >>フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 > > まい:そうそう。そうですよv > マイ:そして、変わるのも個人次第。 > うみゅっ。 >>「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 >>冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 >>「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 >> 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 >>「はぁ………」 >>「でも、それで楽しいからおっけ」 >>「みんな違って当たり前♪」 >>「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 >>「がはぁっ!」 > > まい:・・・・・容赦ないですね・・・でも、そんな変わっているスクルド様も好きです!! > って言うか、琥珀さんのキャラ(ライアナ以外)好きです♪ > ありがとぉございますぅぅぅぅ…………!! 作者冥利に尽きまするっ!!本当にっ! >>「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 >> と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 >> 責任人に押しつけないの。 >> どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 >> 受ける影響も違うんだよ。 >> 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 >> キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 >>ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 > > マイ:そして、望んだ姿になってしまったのも。 > そうそう。 個人の問題。 >>ライアナは、しばらく呆然としていたが………… >>「くくっ…………」 >>「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 >>「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 >>「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 >> 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 >>「どーだっていーですよ、そんなの」 >>「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 >> 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 >>にこにこと笑いながら言う冥王。 >>………………………………………………………………………………………怒ってる。 >>………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 > > まい:チャバネゴキブリ・・・・? >ラグナ:ゴキ・・・・(ばた)←倒れた音 > マイ:以外にあ〜ゆ〜ものに弱いのだな。お前。 > クロゴキブリでもよかったのだけれど。(違) >>「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 >> 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 >>「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 >>「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 >> それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 >> ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 >> そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… >> 考えにくいんじゃないかな? >> 魔族は死ねば跡形も残らない。 >> だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… >> 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 > > まい:使い魔職人て・・・・(汗)そんなのいたのですか・・・・ > いたのです。(キッパリ)←ヲイ >> 死んで消えた説却下。 >> ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 >> 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 >> そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… >> 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 >> 魔族に容赦のないキミだから……… >> 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 >>「風に吹かれてさよなら、の方です」 >>「あ、当たった?」 >>「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 >>「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 >>「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 >>「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 > > まい:いや〜・・・・冥王様が何でそんな事知ってるのぉぉぉ・・・ >ラグナ:冥王だからじゃねえか? > 冥:暇に飽かせて調べてみましたっ! 琥:調べんでいいそんなもんっ! >>後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 >>今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 > > まい:ゼロス・・・魔族になったときに(戻ったとき?)、その鬱憤は晴らせ。本人で。 > > 頑張れゼロス。 ファイトだゼロス。 >>「大したもんだ………!」 >>素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 >>本気で感心している。 >>素直なフィアナ。 > > マイ:そして、ある意味素直なライアナ。 > まい:コラマイ!!!何言ってんだ!!『あれ』は素直じゃない!!! > 素直…………………………………………………………………………………… なのかもしれんがな。もしかしたら、本当に。 >>「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 >>ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 >>何かを思い付いたらしい。 >>「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 >>「?」 >>「大丈夫、痛くありませんからっ!」 >>脳天気に笑う彼女。 > > マイ:肉体的には痛くないモノ。 > 肉体的には………な。 >>「な……何を……した………?」 >>「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 >>「なっ!?」 >>「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 >>「………幻術か………」 >>「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 >>「……信じ……られるか………」 > > マイ:そう、信じてなるものか。 > 信じてヒドいめに逢った後では遅いよん。 >>「信じなくても、事実ですから。 >> ………それでは、行ってらっしゃい」 >>ライアナの笑顔を最後に。 >>十九人の意識は、闇に沈んだ。 > > まい:多い!!!! >ラグナ:まあ、五人の腹心プラスその部下たちだから・・・ > …………そう。 後で、『多すぎるかなコレ』って思いました。(滝汗) >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >> >> >>………………………な………なんか………… >>冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… >>…………………………………………………………………………………… >>ま、気にしない事にしよう。 >>次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) >>…………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… >>…………………そうだ♪ >>他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) > > まい:いいのですか!!!! >ラグナ:いや、顔が輝いているから。 > いいのですよ! さぁ遠慮無くどうぞっ!(笑) >>と言う訳でリクエスト募集。 >>イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 > > まい:で・・・でしたら転生話・もっともっと頑張れ元冥王フィリー!!・・・みたいな感じで・・・(マテ) > よっしゃ。 承りましたっ! 期待せずに気長に待ってねっ♪(ヲイ) >>さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 >>………………………………………………………………… >>えーと………白状します。 >>実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 >>ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 >>どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 >>冥王様だって疲れます。 >>そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 >>で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) >>だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 >>だから……………………………… >>琥珀を助けるつもりで。 >>どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! >>苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) > > まい:まいもケインラヴです!!!>< > 同志っ!!(笑) >>なんでも書きますからリクエストくださいッ! >>はぁ。 >>リクエスト………来たらいいな…………vv >> >> >> >> >> 幕。 > > まい:・・・リクといえるかどうかは謎ですが、まいの見てみたい琥珀さんの小説!NO.1は一応書いてみました。 > ・・・・・すみません。調子に乗りすぎました。 > それでは!!か〜な〜り、ライアナに激怒中のまいと、 >ラグナ:おまけのラグナ、 > マイ:それでもってごくわずかにしか知られていない存在の『マイ』でした。 > まい:さよ〜〜〜なら〜〜〜vv > レスありがとうです〜vv そしてリクありがとうです〜vv できるだけ早い内にお目にかけれる様に頑張りますねvv それでは! |
9891 | ・・・・狂ったのは、『神』という属性のせいなのか、それとも・・・・・ | ユア・ファンティン | 2002/9/28 23:18:53 |
記事番号9878へのコメント 東琥珀さんは No.9878「第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?」で書きました。 ユ&メ:どうもお久し振りです。 ユ:そう言えば、これの番外編の番外の詩を書きました。 メ:私の視点で、書いてますので、過去ログを見てくださいね。 > >「ライアナ」 >フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 >「もう、戻れないんだな」 >楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… ユ:もう過ぎた日々ですか・・。 >フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 >しかし。 メ:それは、あの女の娘には、喜びなのでしょうね。(後に、闇色の焔) >フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 >「………ああ………お姉様らしくも無い」 >失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 >「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 >「………幻想………?」 >どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 >「幻想ですよぅ。 > 手に取る事も出来ない!叶わない! > そんな……夢幻の如き望み… > 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 ユ:それでも、人は、それにすがる。 >「………お前………本当に変わったよ」 >事務的な、涼やかな口調。 >ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 >かつての妹が、もう存在しない事。 メ:光の質量並の望みでも、つぶすのかあの女の娘は。 >それを、はっきりと理解して。 >「何事も、永遠に続く事なんて無い。 > そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 ユ&メ:それを望むのは、生きるもの そうならば、貴女は、死人ね・・。 >「ああ………そうだよ……… > お前に、その事を教えたのは私。 > お前に、殺人技術を伝えたのも私。 > 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 > ………反省してる」 ユ:教えを受けは、しても メ:それを実践するのは、本人なのにねぇ。 >「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 >くすくすっ、と笑う。 >「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 > そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… > …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 >「私は………… > 昔のお前の方が、好きだった」 >「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 >「正直に述べたまでだが」 >「………………でも…………………… > お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 > そして、もう元に戻る気はありません!」 >すとん。 >宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 >「そう……… > 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 >「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 >ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 >作者も同感。 ユ:確かにその方が、まだ・・まだいいかもな。 メ:でも、あの女は、そういう人は、消すでしょうけどね。 >「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… > 厄介者だった」 >きっ、と妹を睨む姉。 >「だけど、そちらの方がまだ良かった! > 昔のお前は可愛かった。 > 私の愛しい妹だった」 >「………………………」 >フィアナの言葉に。 >にっこりと、笑うライアナ。 >ざぐぅっ!! >「っ!!」 >フィアナの躰が、傾いた。 >左腕を、見えない刃に切り落とされて。 >「うるさいんですよ。貴女は。」 >ごろっ……… >地面を転がる、主を失った腕。 >「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 > だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 >ぼうっ! >腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 >「ライ………ア………ナ………」 >傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 >「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… > 次は頭を狙いますよ」 ヴァル(乱入):それが、神のする事か。 >「フィアナ!」 >フィアナに駆け寄る冥王。 >「エイル!早く治療を!」 >「了解ッ」 >人混みの中から、一人の女性が走り出す。 >ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 >軍服が、異様な程似合わない。 >冥王将軍、エイル。 >その場ですぐに治療を始める彼女。 >流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) >呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 >ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 >姉の前に、顔を突き出す。 >「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 >「…………ッ!」 >「忘れないで下さい。私は変われたんです。 > 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 メ:貴女は、変わってません。 今でも、チャチなままですね。 >「……………………………」 >すっ……… >自分の胸に、手を当てるライアナ。 >「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… > もう何処にもいないんですから…………… > いい加減、諦めてくださいよ」 >「………………………………」 >フィアナは。 >気丈にも、笑った。 >ただし。 >今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 >「お姉様。解ってますか? > 貴女が、殺したんですよ?」 ユ:本気で、滅ぼしたいね。 >っ!!! >びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 >「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 >獣王が怒りに満ちた声を上げる。 >「卑怯? > だって、事実なんですよ? > 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 >「ッ!」 >「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 > それどころか………奴隷売買とか。 > あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 > 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 >うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 >「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 > 大きな、戦争でしたね。 > お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… > いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… > その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 > なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 > ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 > 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? > で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 >そりゃ怒るよ。フツー。 >心の中で呟く魔族一同。 >「で、私に言ったんです。 > 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 > そして、私に言ったんですぅ。 > 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 > しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 > 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 > ………その内慣れる。 > 何も考えるな。 > 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 > 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… > 哀れみをかける必要はない。 > 何も考えるな。考えると可哀相になる。 > 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… > そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 > 結果、変わる事ができたんです。 > ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… > 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ > ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 メ:我が母の力の一片よ。天空の戒めより解き放たれし・・・・ (バックの焔を大きくしつつ) ユ:(口をふさぎつつ)わぁぁぁぁ。混沌の剣は、やめて−。 気持ちは、力一杯わかるから。 メ:すべての混沌の源よ・・・ ユ:だから、混沌の矢もだめぇぇぇぇ。 > > > >私ガ、殺シタ? > >ライアナノ心ヲ? > >アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? > >私ガ…………………………… > > > >「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 >「フィアナさん!落ち着いて!!」 >「いやっ……いやぁぁ………」 >気の強いフィアナが。 >初めて見せた、泣き顔だった。 ユ:そして最後の・・かもね。 >「どうすれば……いいの……… > 償えない………私………とても……… > 取り返し………つかない…………」 >「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 >ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 >「………心配しなくていーんだよ」 >呆れた様に、言う冥王。 >「キミの所為じゃ無いんだから」 >「何故……何故そう言い切れる………」 >「だって、僕も言ってるもん。それ。」 >……………………………………………………………………………………………………… >「え゛?」 >思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 >「言われました」 >こっくん、と頷くエイル。 >「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 > ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 > こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 > 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… > ………ともかく………… > ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 > て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 >「ウチの軍も言ってるぞ」 >「ウチも」 >「私の所も」 >「俺ンとこも」 >こくこく頷く一同。 >どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 >恐るべし、魔族の連帯感。(違う) >「………………………………………………………………」 >「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 >フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 >「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 >冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 >「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 > 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 ユ:・・・・・。(淡い紫の焔をバックに) >「はぁ………」 >「でも、それで楽しいからおっけ」 >「みんな違って当たり前♪」 >「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 >「がはぁっ!」 >「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 > と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 > 責任人に押しつけないの。 > どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 > 受ける影響も違うんだよ。 > 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 > キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 ユ&メ:すべては、自分次第ですしね。 >ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 >ライアナは、しばらく呆然としていたが………… >「くくっ…………」 >「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 >「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 >「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 > 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 メ:すべて、同じ様に創ったのに・・ >「どーだっていーですよ、そんなの」 >「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 > 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 >にこにこと笑いながら言う冥王。 >………………………………………………………………………………………怒ってる。 >………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 >「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 > 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 >「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 >「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 > それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 > ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 > そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… > 考えにくいんじゃないかな? > 魔族は死ねば跡形も残らない。 > だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… > 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 > 死んで消えた説却下。 > ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 > 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 > そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… > 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 > 魔族に容赦のないキミだから……… > 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 >「風に吹かれてさよなら、の方です」 >「あ、当たった?」 >「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 >「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 >「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 >「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 >鳥葬。 >死体をバラバラに砕き、高い山の上に持っていく。 >後は、肉食の鳥が勝手に始末してくれる。 >死人は鳥の肉となり、鳥と共に大空を羽ばたく、と信じられている。 >そういう埋葬方法の事である。 >一部地域では、これが未だに実践されているという。 >ちなみにその地域では、鳥は神聖視されていると言う。 >親の死体を砕いているのを見た某宗教宣教師が、『親の遺体になんて事をするんだ、火葬にしてあげなければ』と言った所、 >現地人は宣教師に、『親の遺体を燃やすなんて可哀相じゃないか、ちゃんと鳥に喰わせなきゃ』と言ったとの事。 >以上、琥珀の何がなんだかよくわからない『世界の埋葬方法』でした。 >なんで私はこんなもん知ってるんだ。 >………ま………まぁ、それはともかく。 >後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 >今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 メ:この子の方が、よっぽど暖かい。 >「うーん…あの子殺した事もバレちゃってましたかぁ…冥王、意外に鋭い、と………」 >「メモ取るな。そこ。あと『意外』は余計。」 >そして、急に冥王が真面目な顔になった。 >「さ、話の続き、どうぞ」 >「………了解」 >ライアナは、またにっこり微笑んだ。 >ちなみに。 >その時には、もう既にフィアナの右腕には、小さい腕が再生していた。 >「大したもんだ………!」 >素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 >本気で感心している。 >素直なフィアナ。 >惜しみの無い賛辞に、すこし気恥ずかしそうにするエイル。 >「三週間も経てばすっかり元通りですよ」 >「ああ………すまんな………本当に腕のいい医者だ、お前は」 >「お誉めにあずかり光栄です…貴女の回復力の高さもありましたよ」 >こきこきと、新しい手を握ったり開いたりするフィアナ。 >その横で、ライアナは考え込んでいた。 >「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 >ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 >何かを思い付いたらしい。 >「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 >「?」 >「大丈夫、痛くありませんからっ!」 >脳天気に笑う彼女。 >そして……… >ぼそり。 >口の中で、何事か呟くライアナ。 >「!?」 >其れと同時に。 >ぐらり。 >世界が、揺れた。 >いや。 >その様に、皆は感じた。 >「な……何を……した………?」 >「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 >「なっ!?」 >「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 >「………幻術か………」 >「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 >「……信じ……られるか……… >「信じなくても、事実ですから。 > ………それでは、行ってらっしゃい」 >ライアナの笑顔を最後に。 >十九人の意識は、闇に沈んだ。 メ:ユア最後まで、唱えさせろ・・・(バックの焔大きさUP) ユ:メリル君らも、『傍観者』。 何も、出来ないのよ・・・ 何も・・・。 > > > > > > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > > >………………………な………なんか………… >冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… >…………………………………………………………………………………… >ま、気にしない事にしよう。 >次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) >…………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… >…………………そうだ♪ >他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) >と言う訳でリクエスト募集。 >イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 >さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 >………………………………………………………………… >えーと………白状します。 >実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 >ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 ユ:わかるよ。 オリキャラ&ライアナみたいな奴は、疲れる、書くのは。 >どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 >冥王様だって疲れます。 >そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 >で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) >だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 >だから……………………………… >琥珀を助けるつもりで。 >どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! >苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) >なんでも書きますからリクエストくださいッ! >はぁ。 >リクエスト………来たらいいな…………vv ユ:じゃあ。シャブゼラとゼラゼロとフィブゼラの内1つ。 > > > > > 幕。 メ:ちなみに私がやろうとしていたのは、 『(上の続くから)・・凍れる虚ろの星よ 我が力と共に、すべてのものを滅ぼそう我々の魂も打ち砕き 《混沌剣(カオスソ―ド)》』 と 『・・・・すべてを生みし風、我が掌に集まりて 力になれ《混沌の矢(カオス・アロ―)》』 でした。 2つとも、リナさんが使うより威力は、上です。 ユ&メ:無理をせずにがんばってくださいね。 |
9920 | 個人の問題でわ……… | 東琥珀 E-mail | 2002/9/29 20:28:44 |
記事番号9891へのコメント ユア・ファンティンさんは No.9891「・・・・狂ったのは、『神』という属性のせいなのか、それとも・・・・・」で書きました。 > >東琥珀さんは No.9878「第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?」で書きました。 >ユ&メ:どうもお久し振りです。 >ユ:そう言えば、これの番外編の番外の詩を書きました。 >メ:私の視点で、書いてますので、過去ログを見てくださいね。 >> 見ました♪ ステキですよ〜…うみゅうみゅ。 >>「ライアナ」 >>フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 >>「もう、戻れないんだな」 >>楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… >ユ:もう過ぎた日々ですか・・。 光陰矢のごとし。(意味が違う) >>フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 >>しかし。 >メ:それは、あの女の娘には、喜びなのでしょうね。(後に、闇色の焔) >>フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 >>「………ああ………お姉様らしくも無い」 >>失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 >>「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 >>「………幻想………?」 >>どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 >>「幻想ですよぅ。 >> 手に取る事も出来ない!叶わない! >> そんな……夢幻の如き望み… >> 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 >ユ:それでも、人は、それにすがる。 すがらずには、いられない。 >>「………お前………本当に変わったよ」 >>事務的な、涼やかな口調。 >>ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 >>かつての妹が、もう存在しない事。 >メ:光の質量並の望みでも、つぶすのかあの女の娘は。 >>それを、はっきりと理解して。 >>「何事も、永遠に続く事なんて無い。 >> そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 > >ユ&メ:それを望むのは、生きるもの > そうならば、貴女は、死人ね・・。 > ある意味………… 心は死んでますから。 >>「ああ………そうだよ……… >> お前に、その事を教えたのは私。 >> お前に、殺人技術を伝えたのも私。 >> 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 >> ………反省してる」 > >ユ:教えを受けは、しても >メ:それを実践するのは、本人なのにねぇ。 > うぬ。 個人の問題。個人の。 >>「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 >>くすくすっ、と笑う。 >>「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 >> そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… >> …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 >>「私は………… >> 昔のお前の方が、好きだった」 >>「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 >>「正直に述べたまでだが」 >>「………………でも…………………… >> お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 >> そして、もう元に戻る気はありません!」 >>すとん。 >>宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 >>「そう……… >> 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 >>「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 >>ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 >>作者も同感。 > >ユ:確かにその方が、まだ・・まだいいかもな。 >メ:でも、あの女は、そういう人は、消すでしょうけどね。 > ああ。 もうどうしていいものやら。 >>「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… >> 厄介者だった」 >>きっ、と妹を睨む姉。 >>「だけど、そちらの方がまだ良かった! >> 昔のお前は可愛かった。 >> 私の愛しい妹だった」 >>「………………………」 >>フィアナの言葉に。 >>にっこりと、笑うライアナ。 >>ざぐぅっ!! >>「っ!!」 >>フィアナの躰が、傾いた。 >>左腕を、見えない刃に切り落とされて。 >>「うるさいんですよ。貴女は。」 >>ごろっ……… >>地面を転がる、主を失った腕。 >>「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 >> だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 >>ぼうっ! >>腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 >>「ライ………ア………ナ………」 >>傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 >>「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… >> 次は頭を狙いますよ」 >ヴァル(乱入):それが、神のする事か。 うおうっ!? ヴァルりんっ!? >>「フィアナ!」 >>フィアナに駆け寄る冥王。 >>「エイル!早く治療を!」 >>「了解ッ」 >>人混みの中から、一人の女性が走り出す。 >>ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 >>軍服が、異様な程似合わない。 >>冥王将軍、エイル。 >>その場ですぐに治療を始める彼女。 >>流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) >>呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 >>ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 >>姉の前に、顔を突き出す。 >>「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 >>「…………ッ!」 >>「忘れないで下さい。私は変われたんです。 >> 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 > >メ:貴女は、変わってません。 > 今でも、チャチなままですね。 > むしろ今の方がチャチ。 >>「……………………………」 >>すっ……… >>自分の胸に、手を当てるライアナ。 >>「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… >> もう何処にもいないんですから…………… >> いい加減、諦めてくださいよ」 >>「………………………………」 >>フィアナは。 >>気丈にも、笑った。 >>ただし。 >>今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 >>「お姉様。解ってますか? >> 貴女が、殺したんですよ?」 >ユ:本気で、滅ぼしたいね。 >>っ!!! >>びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 >>「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 >>獣王が怒りに満ちた声を上げる。 >>「卑怯? >> だって、事実なんですよ? >> 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 >>「ッ!」 >>「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 >> それどころか………奴隷売買とか。 >> あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 >> 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 >>うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 >>「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 >> 大きな、戦争でしたね。 >> お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… >> いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… >> その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 >> なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 >> ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 >> 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? >> で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 >>そりゃ怒るよ。フツー。 >>心の中で呟く魔族一同。 >>「で、私に言ったんです。 >> 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 >> そして、私に言ったんですぅ。 >> 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 >> しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 >> 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 >> ………その内慣れる。 >> 何も考えるな。 >> 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 >> 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… >> 哀れみをかける必要はない。 >> 何も考えるな。考えると可哀相になる。 >> 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… >> そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 >> 結果、変わる事ができたんです。 >> ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… >> 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ >> ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 >メ:我が母の力の一片よ。天空の戒めより解き放たれし・・・・ >(バックの焔を大きくしつつ) >ユ:(口をふさぎつつ)わぁぁぁぁ。混沌の剣は、やめて−。 > 気持ちは、力一杯わかるから。 >メ:すべての混沌の源よ・・・ >ユ:だから、混沌の矢もだめぇぇぇぇ。 >> ……………………………(避難) >> >> >>私ガ、殺シタ? >> >>ライアナノ心ヲ? >> >>アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? >> >>私ガ…………………………… >> >> >> >>「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 >>「フィアナさん!落ち着いて!!」 >>「いやっ……いやぁぁ………」 >>気の強いフィアナが。 >>初めて見せた、泣き顔だった。 >ユ:そして最後の・・かもね。 >>「どうすれば……いいの……… >> 償えない………私………とても……… >> 取り返し………つかない…………」 >>「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 >>ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 >>「………心配しなくていーんだよ」 >>呆れた様に、言う冥王。 >>「キミの所為じゃ無いんだから」 >>「何故……何故そう言い切れる………」 >>「だって、僕も言ってるもん。それ。」 >>……………………………………………………………………………………………………… >>「え゛?」 >>思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 >>「言われました」 >>こっくん、と頷くエイル。 >>「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 >> ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 >> こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 >> 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… >> ………ともかく………… >> ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 >> て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 >>「ウチの軍も言ってるぞ」 >>「ウチも」 >>「私の所も」 >>「俺ンとこも」 >>こくこく頷く一同。 >>どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 >>恐るべし、魔族の連帯感。(違う) >>「………………………………………………………………」 >>「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 >>フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 >>「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 >>冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 >>「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 >> 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 >ユ:・・・・・。(淡い紫の焔をバックに) 冥王は……… 子育てに自信持ってるなぁ。(汗) >>「はぁ………」 >>「でも、それで楽しいからおっけ」 >>「みんな違って当たり前♪」 >>「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 >>「がはぁっ!」 >>「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 >> と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 >> 責任人に押しつけないの。 >> どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 >> 受ける影響も違うんだよ。 >> 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 >> キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 >ユ&メ:すべては、自分次第ですしね。 そうです。 >>ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 >>ライアナは、しばらく呆然としていたが………… >>「くくっ…………」 >>「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 >>「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 >>「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 >> 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 >メ:すべて、同じ様に創ったのに・・ ほう。 >>「どーだっていーですよ、そんなの」 >>「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 >> 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 >>にこにこと笑いながら言う冥王。 >>………………………………………………………………………………………怒ってる。 >>………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 >>「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 >> 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 >>「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 >>「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 >> それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 >> ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 >> そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… >> 考えにくいんじゃないかな? >> 魔族は死ねば跡形も残らない。 >> だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… >> 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 >> 死んで消えた説却下。 >> ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 >> 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 >> そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… >> 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 >> 魔族に容赦のないキミだから……… >> 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 >>「風に吹かれてさよなら、の方です」 >>「あ、当たった?」 >>「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 >>「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 >>「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 >>「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 >>鳥葬。 >>死体をバラバラに砕き、高い山の上に持っていく。 >>後は、肉食の鳥が勝手に始末してくれる。 >>死人は鳥の肉となり、鳥と共に大空を羽ばたく、と信じられている。 >>そういう埋葬方法の事である。 >>一部地域では、これが未だに実践されているという。 >>ちなみにその地域では、鳥は神聖視されていると言う。 >>親の死体を砕いているのを見た某宗教宣教師が、『親の遺体になんて事をするんだ、火葬にしてあげなければ』と言った所、 >>現地人は宣教師に、『親の遺体を燃やすなんて可哀相じゃないか、ちゃんと鳥に喰わせなきゃ』と言ったとの事。 >>以上、琥珀の何がなんだかよくわからない『世界の埋葬方法』でした。 >>なんで私はこんなもん知ってるんだ。 >>………ま………まぁ、それはともかく。 >>後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 >>今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 >メ:この子の方が、よっぽど暖かい。 >>「うーん…あの子殺した事もバレちゃってましたかぁ…冥王、意外に鋭い、と………」 >>「メモ取るな。そこ。あと『意外』は余計。」 >>そして、急に冥王が真面目な顔になった。 >>「さ、話の続き、どうぞ」 >>「………了解」 >>ライアナは、またにっこり微笑んだ。 >>ちなみに。 >>その時には、もう既にフィアナの右腕には、小さい腕が再生していた。 >>「大したもんだ………!」 >>素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 >>本気で感心している。 >>素直なフィアナ。 >>惜しみの無い賛辞に、すこし気恥ずかしそうにするエイル。 >>「三週間も経てばすっかり元通りですよ」 >>「ああ………すまんな………本当に腕のいい医者だ、お前は」 >>「お誉めにあずかり光栄です…貴女の回復力の高さもありましたよ」 >>こきこきと、新しい手を握ったり開いたりするフィアナ。 >>その横で、ライアナは考え込んでいた。 >>「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 >>ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 >>何かを思い付いたらしい。 >>「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 >>「?」 >>「大丈夫、痛くありませんからっ!」 >>脳天気に笑う彼女。 >>そして……… >>ぼそり。 >>口の中で、何事か呟くライアナ。 >>「!?」 >>其れと同時に。 >>ぐらり。 >>世界が、揺れた。 >>いや。 >>その様に、皆は感じた。 >>「な……何を……した………?」 >>「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 >>「なっ!?」 >>「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 >>「………幻術か………」 >>「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 >>「……信じ……られるか……… >>「信じなくても、事実ですから。 >> ………それでは、行ってらっしゃい」 >>ライアナの笑顔を最後に。 >>十九人の意識は、闇に沈んだ。 >メ:ユア最後まで、唱えさせろ・・・(バックの焔大きさUP) >ユ:メリル君らも、『傍観者』。 > 何も、出来ないのよ・・・ > 何も・・・。 ううむ……… メリルさん、とりあえず頑張れ。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >> >> >>………………………な………なんか………… >>冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… >>…………………………………………………………………………………… >>ま、気にしない事にしよう。 >>次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) >>…………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… >>…………………そうだ♪ >>他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) >>と言う訳でリクエスト募集。 >>イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 >>さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 >>………………………………………………………………… >>えーと………白状します。 >>実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 >>ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 >ユ:わかるよ。 > オリキャラ&ライアナみたいな奴は、疲れる、書くのは。 そう。 めちゃくちゃ疲れます。 >>どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 >>冥王様だって疲れます。 >>そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 >>で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) >>だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 >>だから……………………………… >>琥珀を助けるつもりで。 >>どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! >>苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) >>なんでも書きますからリクエストくださいッ! >>はぁ。 >>リクエスト………来たらいいな…………vv >ユ:じゃあ。シャブゼラとゼラゼロとフィブゼラの内1つ。 よし。 シャブゼラ。(何故) >> >> >> >> >> 幕。 > > >メ:ちなみに私がやろうとしていたのは、 > 『(上の続くから)・・凍れる虚ろの星よ > 我が力と共に、すべてのものを滅ぼそう我々の魂も打ち砕き > 《混沌剣(カオスソ―ド)》』 > と > 『・・・・すべてを生みし風、我が掌に集まりて > 力になれ《混沌の矢(カオス・アロ―)》』 > でした。 > 2つとも、リナさんが使うより威力は、上です。 > ほほぉ……… いいなぁ。 混沌の言語。 > > > >ユ&メ:無理をせずにがんばってくださいね。 > > > ふぅ……いつもいつもすみませんね。 そうそう。 過去ログに入ってた質問ですけど………… フィリーとジェラルディーンの年の差は、七歳。 フィリーと、レノサノは同い年。(微妙にフィリーが月上?) そういう事で♪ それではっ! |
9913 | 回復おめでとうございます。 | Yuppy | 2002/9/29 18:23:06 |
記事番号9878へのコメント 東琥珀さんは No.9878「第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?」で書きました。 風邪治ったんですか。よかったですね。(以上これくらいしか書けない勉強不足な奴) > >「ライアナ」 >フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 >「もう、戻れないんだな」 >楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… >フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 >しかし。 >フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 >「………ああ………お姉様らしくも無い」 >失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 >「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 >「………幻想………?」 >どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 >「幻想ですよぅ。 > 手に取る事も出来ない!叶わない! > そんな……夢幻の如き望み… > 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 >「………お前………本当に変わったよ」 >事務的な、涼やかな口調。 >ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 >かつての妹が、もう存在しない事。 >それを、はっきりと理解して。 >「何事も、永遠に続く事なんて無い。 > そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 >「ああ………そうだよ……… > お前に、その事を教えたのは私。 > お前に、殺人技術を伝えたのも私。 > 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 > ………反省してる」 >「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 おめぇがおかしいんだよ。(爆!) >くすくすっ、と笑う。 >「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 > そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… > …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 >「私は………… > 昔のお前の方が、好きだった」 >「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 おめぇの方が酷いわ! >「正直に述べたまでだが」 >「………………でも…………………… > お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 > そして、もう元に戻る気はありません!」 >すとん。 >宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 >「そう……… > 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 >「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 >ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 >作者も同感。 右に同じ。 >「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… > 厄介者だった」 >きっ、と妹を睨む姉。 >「だけど、そちらの方がまだ良かった! > 昔のお前は可愛かった。 > 私の愛しい妹だった」 >「………………………」 >フィアナの言葉に。 >にっこりと、笑うライアナ。 >ざぐぅっ!! >「っ!!」 >フィアナの躰が、傾いた。 >左腕を、見えない刃に切り落とされて。 >「うるさいんですよ。貴女は。」 いい加減にしろよ、ライアナ。 >ごろっ……… >地面を転がる、主を失った腕。 >「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 > だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 >ぼうっ! >腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 >「ライ………ア………ナ………」 >傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 >「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… > 次は頭を狙いますよ」 >「フィアナ!」 >フィアナに駆け寄る冥王。 >「エイル!早く治療を!」 >「了解ッ」 >人混みの中から、一人の女性が走り出す。 >ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 >軍服が、異様な程似合わない。 >冥王将軍、エイル。 >その場ですぐに治療を始める彼女。 >流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) へー、そうだったんですか。 >呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 >ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 >姉の前に、顔を突き出す。 >「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 >「…………ッ!」 >「忘れないで下さい。私は変われたんです。 > 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 >「……………………………」 >すっ……… >自分の胸に、手を当てるライアナ。 >「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… > もう何処にもいないんですから…………… > いい加減、諦めてくださいよ」 >「………………………………」 >フィアナは。 >気丈にも、笑った。 >ただし。 >今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 >「お姉様。解ってますか? > 貴女が、殺したんですよ?」 >っ!!! >びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 >「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 >獣王が怒りに満ちた声を上げる。 >「卑怯? > だって、事実なんですよ? > 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 >「ッ!」 >「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 > それどころか………奴隷売買とか。 > あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 > 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 >うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 >「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 > 大きな、戦争でしたね。 > お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… > いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… > その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 > なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 > ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 > 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? > で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 >そりゃ怒るよ。フツー。 >心の中で呟く魔族一同。 >「で、私に言ったんです。 > 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 > そして、私に言ったんですぅ。 > 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 > しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 > 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 > ………その内慣れる。 > 何も考えるな。 > 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 > 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… > 哀れみをかける必要はない。 > 何も考えるな。考えると可哀相になる。 > 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… > そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 > 結果、変わる事ができたんです。 > ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… > 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ > ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 > > > >私ガ、殺シタ? > >ライアナノ心ヲ? > >アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? > >私ガ…………………………… > > > >「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 >「フィアナさん!落ち着いて!!」 >「いやっ……いやぁぁ………」 >気の強いフィアナが。 >初めて見せた、泣き顔だった。 >「どうすれば……いいの……… > 償えない………私………とても……… > 取り返し………つかない…………」 >「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 >ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 >「………心配しなくていーんだよ」 >呆れた様に、言う冥王。 >「キミの所為じゃ無いんだから」 >「何故……何故そう言い切れる………」 >「だって、僕も言ってるもん。それ。」 >……………………………………………………………………………………………………… >「え゛?」 >思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 >「言われました」 >こっくん、と頷くエイル。 >「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 > ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 > こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 > 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… > ………ともかく………… > ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 > て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 >「ウチの軍も言ってるぞ」 >「ウチも」 >「私の所も」 >「俺ンとこも」 >こくこく頷く一同。 >どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 >恐るべし、魔族の連帯感。(違う) 私の書く腹心達はケンカばっかしてるのに………… >「………………………………………………………………」 >「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 >フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 >「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 >冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 >「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 > 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 >「はぁ………」 >「でも、それで楽しいからおっけ」 >「みんな違って当たり前♪」 >「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 >「がはぁっ!」 >「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 > と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 > 責任人に押しつけないの。 > どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 > 受ける影響も違うんだよ。 > 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 > キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 >ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 >ライアナは、しばらく呆然としていたが………… >「くくっ…………」 >「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 >「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 >「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 > 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 >「どーだっていーですよ、そんなの」 >「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 > 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 >にこにこと笑いながら言う冥王。 >………………………………………………………………………………………怒ってる。 >………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 恐ッ! >「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 > 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 >「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 >「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 > それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 > ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 > そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… > 考えにくいんじゃないかな? > 魔族は死ねば跡形も残らない。 > だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… > 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 使い魔職人!?魔族にそんなのがッ!? > 死んで消えた説却下。 > ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 > 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 > そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… > 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 > 魔族に容赦のないキミだから……… > 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 >「風に吹かれてさよなら、の方です」 >「あ、当たった?」 >「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 >「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 >「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 鳥葬? >「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 >鳥葬。 >死体をバラバラに砕き、高い山の上に持っていく。 うげ。 >後は、肉食の鳥が勝手に始末してくれる。 >死人は鳥の肉となり、鳥と共に大空を羽ばたく、と信じられている。 >そういう埋葬方法の事である。 >一部地域では、これが未だに実践されているという。 マジですか? >ちなみにその地域では、鳥は神聖視されていると言う。 >親の死体を砕いているのを見た某宗教宣教師が、『親の遺体になんて事をするんだ、火葬にしてあげなければ』と言った所、 >現地人は宣教師に、『親の遺体を燃やすなんて可哀相じゃないか、ちゃんと鳥に喰わせなきゃ』と言ったとの事。 >以上、琥珀の何がなんだかよくわからない『世界の埋葬方法』でした。 >なんで私はこんなもん知ってるんだ。 >………ま………まぁ、それはともかく。 >後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 復讐しようねvゼロス。 >今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 >「うーん…あの子殺した事もバレちゃってましたかぁ…冥王、意外に鋭い、と………」 最初っからわかってたんじゃ・・・・・・? >「メモ取るな。そこ。あと『意外』は余計。」 >そして、急に冥王が真面目な顔になった。 >「さ、話の続き、どうぞ」 >「………了解」 >ライアナは、またにっこり微笑んだ。 >ちなみに。 >その時には、もう既にフィアナの右腕には、小さい腕が再生していた。 >「大したもんだ………!」 >素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 >本気で感心している。 >素直なフィアナ。 >惜しみの無い賛辞に、すこし気恥ずかしそうにするエイル。 >「三週間も経てばすっかり元通りですよ」 >「ああ………すまんな………本当に腕のいい医者だ、お前は」 >「お誉めにあずかり光栄です…貴女の回復力の高さもありましたよ」 >こきこきと、新しい手を握ったり開いたりするフィアナ。 >その横で、ライアナは考え込んでいた。 >「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 >ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 >何かを思い付いたらしい。 >「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 >「?」 >「大丈夫、痛くありませんからっ!」 信用できるかッ! >脳天気に笑う彼女。 >そして……… >ぼそり。 >口の中で、何事か呟くライアナ。 >「!?」 >其れと同時に。 >ぐらり。 >世界が、揺れた。 >いや。 >その様に、皆は感じた。 >「な……何を……した………?」 >「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 >「なっ!?」 >「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 >「………幻術か………」 >「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 うそこけ。 >「……信じ……られるか……… >「信じなくても、事実ですから。 > ………それでは、行ってらっしゃい」 >ライアナの笑顔を最後に。 >十九人の意識は、闇に沈んだ。 > > > > > > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > > > >………………………な………なんか………… >冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… >…………………………………………………………………………………… >ま、気にしない事にしよう。 >次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) >…………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… >…………………そうだ♪ >他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) >と言う訳でリクエスト募集。 >イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 >さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 ええ!?じゃ、じゃあ・・・・・・グ・・・グラゼラ!・・・・・・珍しいカップリングですね。今考えました。できたらでいいのでお願いします。 >………………………………………………………………… >えーと………白状します。 >実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 >ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 >どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 >冥王様だって疲れます。 >そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 >で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) >だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 >だから……………………………… >琥珀を助けるつもりで。 >どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! >苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) >なんでも書きますからリクエストくださいッ! >はぁ。 >リクエスト………来たらいいな…………vv 私も5腹心ケンカ話の番外編書きまくってます(この時点で10話)。よろしく! では! > > > > > 幕。 |
9922 | ありがとうございます。 | 東琥珀 E-mail | 2002/9/29 20:33:17 |
記事番号9913へのコメント Yuppyさんは No.9913「回復おめでとうございます。」で書きました。 > >東琥珀さんは No.9878「第三十四話:狂わせたのは誰?狂ったのは何?」で書きました。 > >風邪治ったんですか。よかったですね。(以上これくらいしか書けない勉強不足な奴) なんとか治りました♪ >> >>「ライアナ」 >>フィアナが、寂しそうな口調で、ライアナに声を掛けた。 >>「もう、戻れないんだな」 >>楽しかった日々は、もう過去の事なんだ………… >>フィアナにとってソレは、哀しむべき事であった。 >>しかし。 >>フィアナのその言葉に、ライアナは、唇の端に冷笑を乗せた。 >>「………ああ………お姉様らしくも無い」 >>失望したかの様な身振りで、大袈裟に首を横に振る。 >>「もうお姉様なら、割り切って下さってると思ったのに………その様な幻想を未だに抱いてらしたなんて」 >>「………幻想………?」 >>どことなく、咎める様な口調になるフィアナ。 >>「幻想ですよぅ。 >> 手に取る事も出来ない!叶わない! >> そんな……夢幻の如き望み… >> 『幻想』と言わずに、なんと言うのです?」 >>「………お前………本当に変わったよ」 >>事務的な、涼やかな口調。 >>ソレを聞いて、フィアナは…哀しげに、呟いた。 >>かつての妹が、もう存在しない事。 >>それを、はっきりと理解して。 >>「何事も、永遠に続く事なんて無い。 >> そう教えて下さったのは、お姉様、貴女だった筈ですが」 >>「ああ………そうだよ……… >> お前に、その事を教えたのは私。 >> お前に、殺人技術を伝えたのも私。 >> 魔族に手加減はいらない、と教えたのも私…冥王海王果てしなくゴメン。 >> ………反省してる」 >>「おかしなお姉様…悔やむ事など何もないのに」 >おめぇがおかしいんだよ。(爆!) >>くすくすっ、と笑う。 >>「私は、自分を変える事が出来て良かったと思っていますぅ。 >> そして、変えてくれたのは貴女ですぅ………… >> …………………感謝してますぅ、私は…………………………」 >>「私は………… >> 昔のお前の方が、好きだった」 >>「…酷い事を仰りますぅ…お姉様…」 >おめぇの方が酷いわ! >>「正直に述べたまでだが」 >>「………………でも…………………… >> お姉様がなんと言おうと、私は変わったんです。変われたんです。 >> そして、もう元に戻る気はありません!」 >>すとん。 >>宙に浮いていたライアナが、地面に降り立った。 >>「そう……… >> 泣き虫で、弱虫な私は、もういません」 >>「泣き虫で、弱虫な方が百倍はタチ良かったぜ」 >>ぼそり、と陰口を叩いてみたりする魔竜王。 >>作者も同感。 >右に同じ。 同意見多数です。 >>「………確かに………昔のお前は、すぐ泣くし、すぐ逃げるし……… >> 厄介者だった」 >>きっ、と妹を睨む姉。 >>「だけど、そちらの方がまだ良かった! >> 昔のお前は可愛かった。 >> 私の愛しい妹だった」 >>「………………………」 >>フィアナの言葉に。 >>にっこりと、笑うライアナ。 >>ざぐぅっ!! >>「っ!!」 >>フィアナの躰が、傾いた。 >>左腕を、見えない刃に切り落とされて。 >>「うるさいんですよ。貴女は。」 >いい加減にしろよ、ライアナ。 >>ごろっ……… >>地面を転がる、主を失った腕。 >>「かつて、私を導いて下さった事については感謝しています。 >> だけれども………今、貴女は私にとって邪魔です」 >>ぼうっ! >>腕が、白い塵と化し、空気に溶けて消えた。 >>「ライ………ア………ナ………」 >>傷口を押さえながら、苦悶の表情を浮かべるフィアナ。 >>「それ以上のお喋りはやめてくださいな、お姉様……… >> 次は頭を狙いますよ」 >>「フィアナ!」 >>フィアナに駆け寄る冥王。 >>「エイル!早く治療を!」 >>「了解ッ」 >>人混みの中から、一人の女性が走り出す。 >>ウェイブの長髪に、ぶかぶかの眼鏡。 >>軍服が、異様な程似合わない。 >>冥王将軍、エイル。 >>その場ですぐに治療を始める彼女。 >>流石に、北欧の、慈愛と治癒の女神の名を冠するだけの事はある。(魔族だけど) >へー、そうだったんですか。 かなりマイナーな女神ですが。 >>呆然と、ライアナを見詰めるフィアナ。 >>ずいっ、と一歩前に進むライアナ。 >>姉の前に、顔を突き出す。 >>「痛そうですねぇ………我ながら、集中も増幅もナシに放ったにしては結構な威力ですよ」 >>「…………ッ!」 >>「忘れないで下さい。私は変われたんです。 >> 貴女の記憶の中にいる、チャチな私とは一緒にしないで!」 >>「……………………………」 >>すっ……… >>自分の胸に、手を当てるライアナ。 >>「貴女の育てた、可愛い妹は、私のここで死にました… >> もう何処にもいないんですから…………… >> いい加減、諦めてくださいよ」 >>「………………………………」 >>フィアナは。 >>気丈にも、笑った。 >>ただし。 >>今にも泣き出しそうな、哀しい笑みだったが。 >>「お姉様。解ってますか? >> 貴女が、殺したんですよ?」 >>っ!!! >>びくんっ、とフィアナの肩が震えた。 >>「ライアナっ!この状況でそんな事を言うのは卑怯だろう!」 >>獣王が怒りに満ちた声を上げる。 >>「卑怯? >> だって、事実なんですよ? >> 私について語れ、て言ったのは、そこの、冥王じゃ無いですか」 >>「ッ!」 >>「かつての私は、血を見るのも、人殺しを見るのも嫌いでした。 >> それどころか………奴隷売買とか。 >> あーゆーのまで、見かけたら止めるくらいだったんですよ。 >> 我ながら、馬鹿な事したもんです………勝手にやらせておけば良かったのに」 >>うんうん、と自分で言って自分で頷くライアナ。 >>「それで………ある日、お姉様のお仕事に付いていったんですよ。 >> 大きな、戦争でしたね。 >> お姉様は、その戦争で死ぬ予定の人を、迎えに行ったんですぅ……… >> いや、今思い出すのもなんか恥ずかしいんですけど……… >> その死ぬ予定の人ってのが、物凄く可哀相に見えたんです。当時。 >> なんて言うか………恋人を国に残してきた人で。 >> ………で………なんだかよくわかんないんですけど………それがものすごく可哀相に思えて。 >> 助けちゃったんですぅ。なんで可哀相に見えたんでしょうかね? >> で、お姉様は任務失敗。もぉ怒るのなんのって。」 >>そりゃ怒るよ。フツー。 >>心の中で呟く魔族一同。 >>「で、私に言ったんです。 >> 『そんな事で死神が勤まるか』とかなんとか。 >> そして、私に言ったんですぅ。 >> 『確かに、死ぬには少し早い者、不幸な境遇の者もいる。 >> しかし、我々死神は、そういう者を迎えに行くのが仕事なのだ。 >> 仕事を辞めたらいきなりメシの食い上げだろーが。 >> ………その内慣れる。 >> 何も考えるな。 >> 人間の心と同調してしまうから、可哀相に思えてくるのだ。 >> 人間と神は所詮鶏と風見鶏、相容れる事などできぬのだから……… >> 哀れみをかける必要はない。 >> 何も考えるな。考えると可哀相になる。 >> 心を封じて、任務成功の事だけ考えろ』………って……… >> そして私は、お姉様の言ったとおり、心を封じた。 >> 結果、変わる事ができたんです。 >> ………貴女の言う『可愛い妹』を殺したのは………… >> 他でもない、貴女自身じゃ無いですか♪ >> ああ、魔族に情けは無用って言ったのも、貴女でしたね♪」 >> >> >> >>私ガ、殺シタ? >> >>ライアナノ心ヲ? >> >>アノ、可愛カッタ妹ヲ、コンナ風ニシタノハ私? >> >>私ガ…………………………… >> >> >> >>「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」 >>「フィアナさん!落ち着いて!!」 >>「いやっ……いやぁぁ………」 >>気の強いフィアナが。 >>初めて見せた、泣き顔だった。 >>「どうすれば……いいの……… >> 償えない………私………とても……… >> 取り返し………つかない…………」 >>「落ち着いて、落ち着いてフィアナさん」 >>ぽんぽん、とフィアナの背中をさするエイル。 >>「………心配しなくていーんだよ」 >>呆れた様に、言う冥王。 >>「キミの所為じゃ無いんだから」 >>「何故……何故そう言い切れる………」 >>「だって、僕も言ってるもん。それ。」 >>……………………………………………………………………………………………………… >>「え゛?」 >>思わず、エイルの顔を見るフィアナ。 >>「言われました」 >>こっくん、と頷くエイル。 >>「ヴェルダンディーにも。スクルドにも。ウルドにも。アテネにも、ガイアにも。 >> ウチの軍、みんなみんなやさしーから、困ってねー。魔族なのにねー。 >> こんなんで世界滅ぼせるのかなーっ、てくらいに優しくってさぁ。 >> 最近じゃもぉどーでもいいやっ、て思っちゃったりもするんだけどね…あ、魔族失格か、こんな事言っちゃあ……… >> ………ともかく………… >> ウチの軍はみんなそれ言われて育ってるよ。 >> て言うか、僕も赤眼の魔王様に言われたよ。それ。」 >>「ウチの軍も言ってるぞ」 >>「ウチも」 >>「私の所も」 >>「俺ンとこも」 >>こくこく頷く一同。 >>どうやら魔族みんなほぼ同じ言葉の元に育っているようである。 >>恐るべし、魔族の連帯感。(違う) >私の書く腹心達はケンカばっかしてるのに………… 仲いいのよ。ウチのはね。 >>「………………………………………………………………」 >>「どんな忠告でも、それをどう受け取るかは個人次第、と言う事ですよ」 >>フィアナの傷口に力を注ぎながら言うエイル。 >>「ね?キミの所為じゃ無いって、信じてくれるだろ?」 >>冥王が差し出したハンカチで、目元をぬぐって、頷くフィアナ。 >>「同じ忠告でも…それを聞く者によって、反応は違うって事だよ。 >> 僕も、六人同じように育てたハズなのに、六人それぞれ個性バラバラ」 >>「はぁ………」 >>「でも、それで楽しいからおっけ」 >>「みんな違って当たり前♪」 >>「スクルド、アンタは変わりすぎ♪」 >>「がはぁっ!」 >>「ほら。うるさいけど、にぎやかで楽しいでしょ。 >> と言う訳で………ほら、そこのフランス人形さん。 >> 責任人に押しつけないの。 >> どんな環境だって、どんな言葉だって、人によってリアクションは違うでしょうが。 >> 受ける影響も違うんだよ。 >> 多分、フィアナが言ったのが別の言葉だったとしても、キミはそうなっていたハズさ。 >> キミがそうなったのは、キミがそうなりたいって望んだからでしょ」 >>ちっちっ、と指を左右に振りながら言う冥王。 >>ライアナは、しばらく呆然としていたが………… >>「くくっ…………」 >>「あれ?そんなに可笑しかったかなぁ」 >>「いや…まさか魔族なんかに人生説かれるとは思ってなかったんですよぅ」 >>「いい加減その『なんか』てのも止める事だね。 >> 魔族だって、『感情』もあれば、傷つきやすい『心』だってあるんだよ」 >>「どーだっていーですよ、そんなの」 >>「ま、キミにとってはどーでもいーだろーね。 >> 僕にとっても、キミの命はつぶれたチャバネゴキブリ以下だからね。今は。」 >>にこにこと笑いながら言う冥王。 >>………………………………………………………………………………………怒ってる。 >>………………………………………………………………………………………めっちゃくちゃ怒ってる。 >恐ッ! 怒ると怖い冥王様。 >>「僕の娘と、海王の娘の命の代償。ゼロスの猫も入れとこうか。 >> 今は無理かもしんないけど……その内まとめて払ってもらうんでよろしく」 >>「あれ?あの猫ちゃん、私が殺した……って、知ってたんですか?」 >>「あの猫は、充分ゼロスに懐いてた。 >> それに、魔族達と触れ合って、精神力も、猫にしてはケタ外れに増大してたハズだ。 >> ………多分、亜魔族辺りなら倒せたんじゃないかなーっ、つーくらいに………ってそりゃともかく。 >> そんな猫が、あの…ヴェルダンディーの死んだ現場…あれを見た事で、ショック死したり、走り出てそのまま帰ってこない、なんて事は… >> 考えにくいんじゃないかな? >> 魔族は死ねば跡形も残らない。 >> だけど、あの猫はまだ完全な使い魔とは化していなかったはずだ。完全な使い魔を製造するには、少なくとも……… >> 一流の使い魔職人の魔族の手で、半年はかかるね。 >使い魔職人!?魔族にそんなのがッ!? いたりするッ!(ヲイ!) >> 死んで消えた説却下。 >> ゼロスに充分懐いてた事により、家出説却下。 >> 以上二つの結論により、キミが連れて行ったと言う事しか考えられない。 >> そして、キミが、少しでも魔族に染まった生き物を容赦するとは考えにくい…………… >> 可哀相だけど、逃がしてやった説却下。 >> 魔族に容赦のないキミだから……… >> 海に沈めたか、骨も残らず燃やして、風に吹かれてさよなら、か………どっちかだね」 >>「風に吹かれてさよなら、の方です」 >>「あ、当たった?」 >>「まぁ、燃やす前に、息の根止めましたけど。それを除くなら…当たりですね」 >>「死んでから火葬?あぁ、そぉ」 >>「鳥葬も捨てがたいかな、とか思ったんですけどねー…」 >鳥葬? >>「…僕はキミと『世界の埋葬方法』について語る気は無いよ」 >>鳥葬。 >>死体をバラバラに砕き、高い山の上に持っていく。 >うげ。 実話。 >>後は、肉食の鳥が勝手に始末してくれる。 >>死人は鳥の肉となり、鳥と共に大空を羽ばたく、と信じられている。 >>そういう埋葬方法の事である。 >>一部地域では、これが未だに実践されているという。 >マジですか? マジです。 >>ちなみにその地域では、鳥は神聖視されていると言う。 >>親の死体を砕いているのを見た某宗教宣教師が、『親の遺体になんて事をするんだ、火葬にしてあげなければ』と言った所、 >>現地人は宣教師に、『親の遺体を燃やすなんて可哀相じゃないか、ちゃんと鳥に喰わせなきゃ』と言ったとの事。 >>以上、琥珀の何がなんだかよくわからない『世界の埋葬方法』でした。 >>なんで私はこんなもん知ってるんだ。 >>………ま………まぁ、それはともかく。 >>後ろで、ゼロス君が青い顔してたりする。 >復讐しようねvゼロス。 頑張れvゼロスv >>今の今まで、飼い猫の訃報を知らなかったのだから、当然と言えよう。 >>「うーん…あの子殺した事もバレちゃってましたかぁ…冥王、意外に鋭い、と………」 >最初っからわかってたんじゃ・・・・・・? そぉかも。 >>「メモ取るな。そこ。あと『意外』は余計。」 >>そして、急に冥王が真面目な顔になった。 >>「さ、話の続き、どうぞ」 >>「………了解」 >>ライアナは、またにっこり微笑んだ。 >>ちなみに。 >>その時には、もう既にフィアナの右腕には、小さい腕が再生していた。 >>「大したもんだ………!」 >>素直に、エイルへの賛辞を口にするフィアナ。 >>本気で感心している。 >>素直なフィアナ。 >>惜しみの無い賛辞に、すこし気恥ずかしそうにするエイル。 >>「三週間も経てばすっかり元通りですよ」 >>「ああ………すまんな………本当に腕のいい医者だ、お前は」 >>「お誉めにあずかり光栄です…貴女の回復力の高さもありましたよ」 >>こきこきと、新しい手を握ったり開いたりするフィアナ。 >>その横で、ライアナは考え込んでいた。 >>「話すのはいいですけど………いちいち話すのもめんどくさいですね……そうだ♪」 >>ぱぁっ、と、ライアナの顔が輝いた。 >>何かを思い付いたらしい。 >>「そっか♪そーすればいいんだっ♪」 >>「?」 >>「大丈夫、痛くありませんからっ!」 >信用できるかッ! できねぇっ! >>脳天気に笑う彼女。 >>そして……… >>ぼそり。 >>口の中で、何事か呟くライアナ。 >>「!?」 >>其れと同時に。 >>ぐらり。 >>世界が、揺れた。 >>いや。 >>その様に、皆は感じた。 >>「な……何を……した………?」 >>「あなた方を、私の記憶の中に入れようと思いまして」 >>「なっ!?」 >>「好きなだけ、見てきてくださいよ…私のデータ」 >>「………幻術か………」 >>「心配しないでください。幻で、何がなんだかわかんなくなってるあなた方に、危害を加える事はありません」 >うそこけ。 >>「……信じ……られるか……… >>「信じなくても、事実ですから。 >> ………それでは、行ってらっしゃい」 >>ライアナの笑顔を最後に。 >>十九人の意識は、闇に沈んだ。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>言い訳あんど言い逃れ。 >> >> >> >> >>………………………な………なんか………… >>冥王様がめちゃくちゃいい人に見えるぞ…………今回………………… >>…………………………………………………………………………………… >>ま、気にしない事にしよう。 >>次回、いよいよライアナの過去の全貌が明らかにッ!(いやそんな大したもんじゃ無い決して) >>…………………って言ったらいきなり書く事尽きるし。どうしようか……………… >>…………………そうだ♪ >>他の皆様みたいにリクエスト募集してみよっと♪(ヲイ!!) >>と言う訳でリクエスト募集。 >>イラスト(『このキャラのビジュアルが知りたい』…とか。お絵かき掲示板に描きます。リクエスト貰ったら。ヘタだけど描く。)でも短編小説でもオッケ。 >>さぁっ!琥珀に何か書かせてみようっ!てなカンジで。 >ええ!?じゃ、じゃあ・・・・・・グ・・・グラゼラ!・・・・・・珍しいカップリングですね。今考えました。できたらでいいのでお願いします。 私、グラゼラ派なんですよ(笑) わかりました。書きます。 >>………………………………………………………………… >>えーと………白状します。 >>実は、五大魔族って書くのに滅茶苦茶労力いる……早い話が疲れるんですよ。ものすごく。 >>ライアナのセリフは精神的にものすごく考えるの疲れます。 >>どれだけ非情で、ヒドいセリフを、明るく、一見可愛く描けるか、とか。 >>冥王様だって疲れます。 >>そうそう知的で可愛いセリフなんか浮かんでくるもんじゃ無いし。 >>で、投稿小説1辺りで新たな話初めりゃいいのにネタが無い。(五大魔族にほとんどつぎ込んじゃうから) >>だけど五大魔族一本ってのは流石にしんどい、他の話書いて息抜きしたい。 >>だから……………………………… >>琥珀を助けるつもりで。 >>どうかひとつっ!リクエストお願いしますッ!!できれば魔族モノ、なんてぜーたく言いませんッ!! >>苦手な人間モノでも……ロスユニものでもオッケーですよッ!?(ケインラヴvv) >>なんでも書きますからリクエストくださいッ! >>はぁ。 >>リクエスト………来たらいいな…………vv >私も5腹心ケンカ話の番外編書きまくってます(この時点で10話)。よろしく! >では! 感想ありがとうです! 話はよみにげしまくってます!(コラ!) それではっ! >> >> >> >> >> 幕。 > |
9880 | Re:五大魔族と五人の部下達in神魔戦争 | ドラマ・スライム | 2002/9/28 20:33:58 |
記事番号9877へのコメント 東琥珀さんは No.9877「五大魔族と五人の部下達in神魔戦争」で書きました。 > >はいッ!どーもッ! >東琥珀、ただ今復活でっす!(遅すぎ!) おめでとうです〜≪違うかな≫ >…また新ツリーか。はははははははッ!(遠い目+滝汗) >………………………はははははははははははは…………ごめん私が悪かった。 >一週間近く寝込んでしまいました………うう。すみませぬぅ。 >どーせ誰も待って無いでしょうが……………行きます。続き。 >………えーと………何話だっけ?(ヲーイ) >……………………………………………………………………………… >ま、いいか。(ぅヲイ) > >冥:ふ。 > アバウトなのにも程があるよねー。 >琥:………あははははははははははは………… > 夢枕に冥王様が立たれた時には『マジでヤバい』と思いましたよ。私。 >冥:………三十九度の熱出して寝込んで僕の夢? > ………大丈夫?キミ? >琥:いや…お迎えだったらどうしようかなー、とか思ったんだけど……… > ライアナに立たれるよりはマシかな、とか思いまシた。 >冥:………死神に夢枕立たれるって…………一体どんな思考回路……… >琥:ふと思ったんだけどさー。 > ライアナも昔はフツーの死神みたいにさ。 > もうすぐ死ぬ人間の所に行って、魂回収してたんだよね。 ・・・ >冥:うん。 > そうだけど? >琥:ちょっと考えてみたんだけど……想像して下さい。 >冥:うみゅ? >琥:貴方は、不治の病に冒されています。 >冥:んみゅ。 >琥:どんどん躰が言う事を聞かなくなり………… > 『ああ、もうすぐ死ぬんだな』とか思ったときに……… 大丈夫でしたか? > ライアナが来たら。 >冥:………うげッ!? >琥:『はっあ〜い♪や〜ぁだぁ〜、死んじゃったんですか〜ぁ?うわぁ、アンラッキーですねぇぇ』 >冥:…………………………………………………………………… >琥:死ぬ間際にあんな無意味に明るいヤツに来られてみろ。ムカつくだろ。 >冥:ライアナが……赤の竜神に見込まれて………戦闘用の死神になったのって…もしかして… >琥:…仕事…ヘタだったからぢゃ……… > とか、想像しちゃった琥珀in病床。 >冥:ありえてヤだね。 >琥:あの死神シスターズ…なんかぽこぽこ新設定が湧き出てきて……代わりにいくつか旧設定が消えていったりしてます。 >冥:例えば? >琥:姓が消えちゃいました。 > 『ライアナ=フェラリア=ランシュア』。 >冥:ヲイ。 > ………まさか……… > 作者がその姓…覚えきれなかったから……なぁんて…言わないよねぇぇぇぇ???? >琥:当たりッ!賞品としてお肉セットプレゼントッ!! >冥:しまった言い切られたッ!!ってかその肉どっから出したッ!! >琥:ウチの母親が狩ってきたッ! >冥:『狩』ッ!? >琥:まぁ細かい事はさて置いて……… >冥:さて置くなッ!『狩』って何!?『狩』って!? >琥:夕方頃…母方の実家から母親が帰ってきたら…なんか手が血塗れなワケよ。 > んで『ハイ♪』って何か差し出すから受け取ってみたら………まだ血が滴ってる肉。 > 『ああ、そういえば母の実家近くには今でもイノシシがいたなぁ』とか、無意味に納得してしまった私。 >冥:…………………………………………キミの家族って……………一体? >琥:ふ。怖かったぞぉぉぉぉぉぉ。 > 夕方近くに、インターホン鳴って。 > 『はいもしもし、どなたでしょうか』 > 『お母さんですー』 > 『お母さんはそんなしわがれ声じゃ無いよぉ、さてはオオカミだなッ』 > 『………琥珀(仮)、漫才はいいから早く開けなさい』 > 『ああ、ユーモアのわからん母だ……解ったよ、開けるよ』 >冥:………そんな会話してる訳?いつも? >琥:………変? >冥:変。 >琥:……で……ぱたぱたと二階から階下へ駆け下りて、ドアの鍵開けたらやたら疲れ切った表情の母。 > しかも手ェ血塗れ。 > 血塗れの肉差し出された時には『頼むからもぉいっそひと思いに殺してくれ』と思いました。 >冥:どんな家族だよッ!?一体ッ!?(半泣き) >琥:まぁ…ウチの家族…特に女は……… > インバース家と張り合えますから。本気で。私以外。(汗) > 姉は三歳の時、父親の肋骨砕いたそうだし。 >冥:どんな姉だ。それは。 >琥:母は………ひたすら『陰険』の一言に尽きます。 > ヒトだまくらかしてタダ働きさせるなんて日常茶飯事。 > 娘を千尋の崖から突き落としただけでは飽きたらず上から矢射ってます。 > 友人に『私、フィブリゾ様の性格悪いって思った事無いんだよね』と言ったら、 > 『そらあの母親の傍にいたら冥王も霞むわ』と言われました。(実話) >冥:…………………………………………………………………………………………………… > コメントに困るようなこと言わないでよ………………………………………………………… >琥:………家族の中では『普通』の域に入る私も…………… > 小学校で人に鉛筆突き刺すわ蹴り一発で学校の壁に穴開けるわ………… > ……………学校の壁がボロかったんだ、と信じたい私。 >冥:…………………………………………………………………………………………………… > うむ。これからもどんどん滅びの道を推し進める様に。(って言っとくべきなんだろうな…多分…) >琥:…………ま…………まぁ…………人間離れした話はここまで。 > 『五大魔族と五人の部下達』少しでも愉しんで頂ければ幸せです。 一応、冥王の午後(でしたよね)読ませていただきました。 それではがんばってください〜 良ければ僕の作品を・・とか |
9923 | こんな所に感想を…(汗) | 東琥珀 E-mail | 2002/9/29 20:35:26 |
記事番号9880へのコメント ドラマ・スライムさんは No.9880「Re:五大魔族と五人の部下達in神魔戦争」で書きました。 > >東琥珀さんは No.9877「五大魔族と五人の部下達in神魔戦争」で書きました。 >> >>はいッ!どーもッ! >>東琥珀、ただ今復活でっす!(遅すぎ!) >おめでとうです〜≪違うかな≫ ありがとうですっ! >>…また新ツリーか。はははははははッ!(遠い目+滝汗) >>………………………はははははははははははは…………ごめん私が悪かった。 >>一週間近く寝込んでしまいました………うう。すみませぬぅ。 >>どーせ誰も待って無いでしょうが……………行きます。続き。 >>………えーと………何話だっけ?(ヲーイ) >>……………………………………………………………………………… >>ま、いいか。(ぅヲイ) >> >>冥:ふ。 >> アバウトなのにも程があるよねー。 >>琥:………あははははははははははは………… >> 夢枕に冥王様が立たれた時には『マジでヤバい』と思いましたよ。私。 >>冥:………三十九度の熱出して寝込んで僕の夢? >> ………大丈夫?キミ? >>琥:いや…お迎えだったらどうしようかなー、とか思ったんだけど……… >> ライアナに立たれるよりはマシかな、とか思いまシた。 >>冥:………死神に夢枕立たれるって…………一体どんな思考回路……… >>琥:ふと思ったんだけどさー。 >> ライアナも昔はフツーの死神みたいにさ。 >> もうすぐ死ぬ人間の所に行って、魂回収してたんだよね。 >・・・ 昔は、ね〜。 >>冥:うん。 >> そうだけど? >>琥:ちょっと考えてみたんだけど……想像して下さい。 >>冥:うみゅ? >>琥:貴方は、不治の病に冒されています。 >>冥:んみゅ。 >>琥:どんどん躰が言う事を聞かなくなり………… >> 『ああ、もうすぐ死ぬんだな』とか思ったときに……… >大丈夫でしたか? >> ライアナが来たら。 >>冥:………うげッ!? >>琥:『はっあ〜い♪や〜ぁだぁ〜、死んじゃったんですか〜ぁ?うわぁ、アンラッキーですねぇぇ』 >>冥:…………………………………………………………………… >>琥:死ぬ間際にあんな無意味に明るいヤツに来られてみろ。ムカつくだろ。 >>冥:ライアナが……赤の竜神に見込まれて………戦闘用の死神になったのって…もしかして… >>琥:…仕事…ヘタだったからぢゃ……… >> とか、想像しちゃった琥珀in病床。 >>冥:ありえてヤだね。 >>琥:あの死神シスターズ…なんかぽこぽこ新設定が湧き出てきて……代わりにいくつか旧設定が消えていったりしてます。 >>冥:例えば? >>琥:姓が消えちゃいました。 >> 『ライアナ=フェラリア=ランシュア』。 >>冥:ヲイ。 >> ………まさか……… >> 作者がその姓…覚えきれなかったから……なぁんて…言わないよねぇぇぇぇ???? >>琥:当たりッ!賞品としてお肉セットプレゼントッ!! >>冥:しまった言い切られたッ!!ってかその肉どっから出したッ!! >>琥:ウチの母親が狩ってきたッ! >>冥:『狩』ッ!? >>琥:まぁ細かい事はさて置いて……… >>冥:さて置くなッ!『狩』って何!?『狩』って!? >>琥:夕方頃…母方の実家から母親が帰ってきたら…なんか手が血塗れなワケよ。 >> んで『ハイ♪』って何か差し出すから受け取ってみたら………まだ血が滴ってる肉。 >> 『ああ、そういえば母の実家近くには今でもイノシシがいたなぁ』とか、無意味に納得してしまった私。 >>冥:…………………………………………キミの家族って……………一体? >>琥:ふ。怖かったぞぉぉぉぉぉぉ。 >> 夕方近くに、インターホン鳴って。 >> 『はいもしもし、どなたでしょうか』 >> 『お母さんですー』 >> 『お母さんはそんなしわがれ声じゃ無いよぉ、さてはオオカミだなッ』 >> 『………琥珀(仮)、漫才はいいから早く開けなさい』 >> 『ああ、ユーモアのわからん母だ……解ったよ、開けるよ』 >>冥:………そんな会話してる訳?いつも? >>琥:………変? >>冥:変。 >>琥:……で……ぱたぱたと二階から階下へ駆け下りて、ドアの鍵開けたらやたら疲れ切った表情の母。 >> しかも手ェ血塗れ。 >> 血塗れの肉差し出された時には『頼むからもぉいっそひと思いに殺してくれ』と思いました。 >>冥:どんな家族だよッ!?一体ッ!?(半泣き) >>琥:まぁ…ウチの家族…特に女は……… >> インバース家と張り合えますから。本気で。私以外。(汗) >> 姉は三歳の時、父親の肋骨砕いたそうだし。 >>冥:どんな姉だ。それは。 >>琥:母は………ひたすら『陰険』の一言に尽きます。 >> ヒトだまくらかしてタダ働きさせるなんて日常茶飯事。 >> 娘を千尋の崖から突き落としただけでは飽きたらず上から矢射ってます。 >> 友人に『私、フィブリゾ様の性格悪いって思った事無いんだよね』と言ったら、 >> 『そらあの母親の傍にいたら冥王も霞むわ』と言われました。(実話) >>冥:…………………………………………………………………………………………………… >> コメントに困るようなこと言わないでよ………………………………………………………… >>琥:………家族の中では『普通』の域に入る私も…………… >> 小学校で人に鉛筆突き刺すわ蹴り一発で学校の壁に穴開けるわ………… >> ……………学校の壁がボロかったんだ、と信じたい私。 >>冥:…………………………………………………………………………………………………… >> うむ。これからもどんどん滅びの道を推し進める様に。(って言っとくべきなんだろうな…多分…) >>琥:…………ま…………まぁ…………人間離れした話はここまで。 >> 『五大魔族と五人の部下達』少しでも愉しんで頂ければ幸せです。 >一応、冥王の午後(でしたよね)読ませていただきました。 >それではがんばってください〜 >良ければ僕の作品を・・とか はい。 読ませて頂きます♪ そちらこそ頑張ってくださいね♪それでは! |
9924 | 第三十五話:舞い散る木の葉のその奥で? | 東琥珀 E-mail | 2002/9/29 20:38:27 |
記事番号9877へのコメント 「…ん…んん…?」 月並みな声と共に、身を起こすシェーラ。 一体、何をしていたのだろうか。 記憶が、遠く、霞の如くぼんやりとしている。 ………そうだ………ライアナが………呪を唱えて……… 其れと同時に………意識が………薄らいで………… はっ、と顔を上げるシェーラ。 他の皆は、どうしたのだろうか。 駆け出そうとして…ふらり、と倒れかける。 まだ、意識がはっきりしない。 とりあえず、自分の置かれた状況を把握しなければ。 覇王様は?グラウは?ダイは、ノーストは? (ついでに)冥王様はどうだろうか。 何故冥王の事が浮かぶのか自分でもよくは解ら無いシェーラ。 辺りを見回すが………誰もいない。 「………どーなってんのよぉ………一体………」 誰にともなく問いかけては見るものの、返事が返ってくるハズもない。 「………………………………」 その時。 「シェーラさん?」 後ろで聞こえる声。 振り向くシェーラ。 背後にいる男を視界に捕らえ、ぱぁっ、と表情を輝かせる。 「…ゼロス! …あーよかった、誰かいたぁぁ!! うんっ!こんなヤツでも、誰もいないよりはマシよねッ!」 「………こんなヤツって………」 「まぁあんまり深く考えないでよ。 あんまり深く考え込みすぎるとハゲるわよ♪」 「は……はぁ………」 にっこにこ笑いながら、ばしばしとゼロスの背中を叩く。 「でも…その様子だと…アンタも獣王様見失ってるみたいね」 「て言う事は…シェーラさんもですか」 「当たり。 何処に行ったのかしらね〜… …あっ!そーいえばあたしまだ今月のお給料貰って無いわッ!」 「僕もですよ。 …まぁ、給料なんか請求してる場合じゃ無いんですけどね…」 「同感」 どうでも良い事を語り合いながら、とりあえず道を進む二人。 「で…何処なの、ここは?」 「解ってたら苦労しませんよ〜…」 「なんだ、知らないの。…ちっ、役に立たないヤツ」 ジト目で、首を横に振るシェーラ。 「…………………………」 思った事をすぐ口と態度に出す。 それがシェーラの長所であり短所だ、とゼロスは思った。 そういう所が冥王にウケるのかも知れない、とも思ったが。 「…で…これからどうします?」 「ん〜…どうするったってねぇ〜…覇王様いないんじゃ話になんないわよ」 「僕も…獣王様の指令無しに勝手な事はできませんから」 「…アンタも凄いマザコンよねぇ」 「…………………………」 人の事言えた立場か、と思うが口にはしないゼロス。 「まず…お互いの上司を探すって事でどうですか?協力して」 「乗った」 「では…まず…何処から当たりましょうかねぇ………」 「覇王様の性格からして…水の近くにはいないわよ」 「なんでですか?」 「あの人、泳げないのよ… それに、人間界回ってるときに…あたし、覇王様川の中に沈めちゃって。 水にはかなりの恐怖心が植え付けられたハズだから」 「……………………………」 上司を洗脳してどうする。シェーラ。 「じゃあ…川とか海の近くにはいないって事ですね。とりあえず。」 「そゆコト」 こくこく頷くシェーラ。 「獣王様は……………… ペットショップ巡りでもすれば見つかりますよ」 ゼロスが、いつものにこにこを崩さずに言う。 「…………どんな上司よ…………」 シェーラが、ジト目で返す。 「その言葉、そのままそっくり返させて頂きます」 かつん、かつん、かつん。 朝靄のかかった町中、舗装された地面の上に二人の足音が響くのみ。 「変な街よね…あたし、こんな街見た事無いわ」 「本当なら大声で御名前を連呼したい所なんですけど……… こんな朝っぱらから大声で叫んだら、迷惑掛けちゃいますよねぇ………町の人に 自治会の役員さんに怒られちゃいますか」 「平和的な魔族よね……アンタって………」 「良く言われます」 実際はそうでも無かったりする。 柔よく剛を制す、を地でいくゼロスなのであった。 「でも…あんなコトやってたら、あたしもたまに自分が魔族だって忘れちゃいそうになる。 覇王様なんて完璧忘れてるわよ、アレ。 この前、『そろそろ冬になって冷え込んでくるから』とか言って、編み物セットなんか買ってんのよ。 マフラーとかセーターとか編むんだ、って」 「………覇王様が編み物セット、ですか………?」 思わず想像するゼロス。 似合わねェ。 哀しいくらい似合わねェ。 「うん。 なんか面白そうだったから止めなかったけど」 「………………………………………」 なんとなく、覇王軍の未来が心配になるゼロスだった。 「『上手くなったらゼラスのも編む』、て言ってたけど」 「ほほう」 「一体いつになるコトやら、ねぇ…」 実は、こっそり編み物セットを拝借し、冥王と自分のおそろいマフラーを作ろうと画策している事については触れないシェーラであった。 遠恋はツラいねぇ。(遠い目) 多分恋が成就したら成就したで、冥王神官、将軍達の嫁いびりが始まるだろう、とか漠然と思う悪趣味な作者。 「ま、できたら多分あたしが届けに行く事になると思うから。 期待せずに待ってるように言ってよ」 「はいはい…」 なんかもう、皆を捜すという目的すっ飛ばして、話に花を咲かせる二人。 結構いいコンビである。 …………………………………………………………………………………… 三時間後。 「はっ!忘れてた!みんな探さなきゃ!」 「忘れないでくださいよッ!そんな事!」 「何よ!アンタだって忘れてたんぢゃ無いのッッ!?」 「笑ってごまかせ自分の失敗死ぬまでなじろう他人のミスッ!!」 「いばるなッ!頼むからッ!!」 「………………それにしても、変ですね」 「話ズラすなッッ!!こっち向けッ!目ェ開けろッ!」 「この顔は元からですッ! ……………………………コホン。 さっきから、三時間は経っているのに、まだ朝靄がかかったまま、てどーゆーコトですかねぇ… 色んな意味で変ですよ、この街」 「…………雨が降って霧かかってるだけだったりして」 「……………………………………………… そりゃそうかもしれませんけどねぇぇぇぇ………………」 疑えよ。ちったぁ。 その場の雰囲気、てもんを知らんのか。 怒りの言葉を、必死で消化するゼロス。 「お腹痛いの?」 地面にうずくまって何やらぶつぶつ言ってるゼロスの後ろから、脳天気な声を掛けるシェーラ。 「便秘薬あるけど」 「いりませんッ!!なんでそんなもん携帯してるんですかッ!」 「薬屋で見たとき、へー、人間てこんなの使うんだー、とか思って衝動買い」 「…………………………………………」 好奇心の塊、覇王将軍シェーラ。 「と…とにかく… ここは、何らかの方法で時間が止められてるんじゃ…とか思うんですよ」 「時間を止める!?」 「…まぁ…厳密には違うんですけど。 違う法則で成り立つ『世界』のなかに、僕たちを閉じこめた、て所ですか」 「ふぅ〜ん………」 …………………………わかっとるんかいな。このアマ。 ちょっぴり口元が引き攣るゼロスだった。 「で… ここに飛ばされる前のライアナさんの言動から察するに……… ここは、彼女の記憶………心の中ですね」 「心の中ッ!?」 さすがに叫ぶシェーラ。 「僕たちは、今この瞬間もライアナさんに監視されている。 そう考えるのが自然ですね」 「自然って………アンタねぇ……… よくそんなコト知ってながら、平気な顔できるわね」 「気にしない様にしてたので」 「現実逃避かッ!?単なるッ!?」 「そうとも言いますッ!」 「うあしまった言い切られたッ!! ………一瞬でも感心したあたしが馬鹿だったわよ………」 ぶつぶつと文句を連ねるシェーラ。 そんな彼女を意に介さぬ様子で、 「とりあえず………今言える事は……… 早く他の皆と合流しないと……そう面白くない未来が待ってそうです、てコト」 「げぇ……………ッ……… ヤバいじゃない。それって。」 「ヤバいですよ。 だから僕たちにはそんなに沢山時間がない事に………うわッ!?」 「立ち止まってる場合じゃないでしょっ!行くわよゼロスッ!」 「仕切らないでくださいッ!貴女がッ!」 「いいからいいからとにかくれっつごーッ!!」 言って、シェーラは、ゼロスの腕を掴んで駆け出した。 「……………全く………………貴女という方は…………………」 呆れながらも、何処か楽しそうな、ゼロスの呟き。 それが、シェーラに聞こえたかどうかは定かではない。 「…………い…………いないわね…………本気で……………」 はひはひ肩で息を付くシェーラ。 「…………皆さん…………どうしてるんでしょぉね………今頃………」 こちらもへたりながら言うゼロス。 「…………そんなもん………あたしが知ってたら、苦労しないわ…………」 「…………解ると思って、聞いてませんから…………」 「…………………………………と……………とにかく…………………………」 『…………………………………疲れたぁぁぁぁぁぁぁ………………………………』 ぐったりと、躰を地面に横たえる二人。 「………何処にいるんでしょうねぇ………皆さん…………」 「………知らないってば…………そんなの…………」 二人がへたばっていると。 ぐみっ。 「ぐえっ………」 「を。」 ゼロスの背中が、傍の茂みの中から出てきた誰かに踏みつけられる。 いきなりやってきて。 彼の背を踏んだのは。 「をや。ゼロス。」 輝く太陽の様な金髪巻き毛。 目つきがキツい訳でも無いのにどことなく漂う鋭い印象。 旅人風の服装の、大柄なグラマー美人。 「……………………………ぐ………………………………………」 『獣王様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!!?????』 「?」 絶叫するゼロスとシェーラ。 ぽかん、と二人の様子を見詰める獣王。 「どうした?」 「どうした、じゃ無いですよぉぉっ!!一体今まで何処でどうされてたんですかぁぁ!!!」 「何処でどう……って……… ふと気が付いたら森の中で寝ころんでて………起きたら誰もいなくて……… とりあえず町に出よう、と思って茂みの中から出てみたら、お前を踏んだ」 淡々と言うゼラス。 「…………てコトは………目が覚めてからほんの数分、ってコトですか?」 「ああ………お前らは違うのか?」 「僕は……既に五時間経ってます」 「五時間ッ!? あたし、アンタが来る直前まで寝てたんだけど………… ってコトは、あたしと出逢うまで二時間ウロついてたワケ?アンタ。」 「ええ。 ……………………怖かったですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。 いきなり目が覚めたら知らない街だし。周りには誰もいないし。 朝靄で回りも見えないし、名前を呼んでも無意味にエコーするだけで余計に虚しいし。 二時間もそんな中一人でうろうろうろうろと……………………………………」 「ごめんなさい。あたしの負けです。」 「………いや………こんな事で勝っても全然嬉しく無いんですけど…………」 「………なんだか良くわからんが……… つまり、目覚めには個人差があるワケだ……… 残りの十六人も恐らく、未だ眠っているか起きてうろついているか、だな」 「まだこの世界に辿り着いていない、と言う事も考えられますが」 「そうか……… これもライアナの仕業か…………?」 「恐らく。 こちらの不安を煽る為では、と思われます」 「……………………………………………… まぁ、三人しかおらぬのにこのような事を語ってもどうしようもない。 とりあえず、残りの十六人を探すしかあるまい」 「ですね」 言って、歩き出す三人。 「さて、一体何処へ……………」 獣王が呟き、ふと上を見た瞬間。 「うあああああああああああああああ!!!!!」 どさっ! どしゃごきっ!! ………………しーん………………… 「……………………………………………………………………」 「ごきっ、って……………………」 「かなり痛そうな音がしましたね………………」 「大丈夫ですか………?覇王様」 「獣王様も………大丈夫ですか?」 覇王の下でひくひく震える獣王。 「………大丈夫に…………見えるか………これが…………」 「うーん。 覇王様の体重に、鎧やら大剣やらの重さもプラスされて、かなり重いですね。これは。」 「覇王様、細身だけど、身長かなり高いもんねー。何キロあるんだろ?」 「…………すまん…………ゼラス……………… 一応言って置くが、わざとじゃないぞ………」 とりあえず謝る覇王。 「…………謝るよりも…………先に、私の上からどいてくれ……………あいたたた………鎧で鼻打ったし………」 「ああっ!すまぬっ!」 「………だから………謝るならその前にどけって…………そこを……………」 「………なんとなく、人間界に落とされた時の事思い出したわ。あたし。」 「………僕もです」 「それから………なんかヤな予感がするのはあたしだけ?」 「僕もです」 「離れましょうか。」 「そうしましょう。」 二人揃って、少しその場を離れる。 一瞬遅れて。 どさどさどさっっ!!! ぐぉぉぉんっ!! 「ぎゃっ!」 「ぐえっ!」 「ぎあっ!?」 海王、覇王の上に落下。 鎧に頭をぶつけたらしく、白目をむいて倒れていたりする。(覇王の上で) 「…………おいたわしや……………海王様……………」 とりあえず黙祷。 「となると、次は………」 どんっ! ぶにっ! 「やっぱり冥王様ですね」 「え?え?ここどこ?…どーなってんのぉぉぉっっ!!!??」 海王(の胸)がクッションになって、気絶はまぬがれたらしい。 ……………………………………………………………………………………… 海王が気ィ失って無かったら、直後に気絶するハメになっていたかもしれない。 「………と………とりあえず………フィブリゾ………そこどけ…………」 獣王が気絶寸前である。 「よく四人こんなに上手く重なれるわねぇ」 「………同調性、てヤツじゃないですか?兄弟姉妹の」 「あと…………四人ですまないような気がするわね」 「うむ」 「うどわっ!フィアナさんいつからそこにっ!?」 「あんだけぎゃーぎゃー騒いどったら誰でも気付くわ」 どうやら既に目覚めていたクチらしい。 「…な…なんだかよくわかんないけど…とりあえず降りるよー」 ひょいっ、と冥王が三人の上から降りようとした………その時。 ずがしゃああああああああっっ!!!!! 「出た。」 「魔竜王様。」 いきなり冥王の頭上に魔竜王が現れ、そのまま冥王に頭突きをかます。 『………………………………………………』 五人、完全沈黙。 「ねぇ…あたしたち、確か、ライアナの監視下なんだったわよね?」 「遊ばれてますよね。絶対に。」 「えーと…現在… 獣王様気絶。覇王様虫の息。海王様気絶。冥王様気絶。魔竜王様一応健在。」 「おう。お前ら。」 呑気に、にこにこ笑いながら、四人の上で手を振る魔竜王。 「ところで………ここ何処だ?」 「それを聞く前にまずそこから降りてください」 「ん? ………なんか、組体操失敗の図みてぇだな」 「そんなコトどうでもいいですから。」 「降りて降りて」 五人全員が完全に意識を取り戻すまでに二十分かかった。 ちなみに、残りのメンバーは、やはり地面に倒れていたり、街の中をうろついている所を発見された。 フィアナの弁により、ここはやはりライアナの記憶の中で、 この街は神界の中心にある王都であり、ライアナとフィアナの生まれ故郷であるコトが判明した、と言う事をここに記す。 言い訳あんど言い逃れ。 すいませんっ!今回っ! 完全にギャグですっ!!(汗) 前回あんだけシリアスかましといて、なんでその次がこんななんだ(汗) シリアス、書くの好きなんだけどなぁ。(汗) ギャグの方がノリがいいので書きやすい。のかもしれない。 そして……… 今回、皆さんライアナの生まれ故郷に来てらっしゃいますねー。 まぁ、ライアナの記憶が作った仮の世界の生まれ故郷、ですけど。 ところで、その生まれ故郷……… 設定によると、異様に大きい街です。 街の中に赤の竜神居城があり、小さい森があり、海があり。 もう、一つの『国』みたいなカンジの………『街』。 しかし当然そういう場所は地価が高いし、そうそう簡単に住めるもんじゃない。(ほとんど人間の世界と変わらない、と言う設定) 徳川幕府の話(外様とか親藩とか…)じゃ無いですけど、赤の竜神居城の近くに住むんだから、赤の竜神の信用が無かったりするとダメ。 つまり………………………………………………………………………………… ライアナもフィアナも、かなりの信用有る『お嬢様』なんですよ。神族の内では。(超ゴリ押し説明) ………それが………なんで………あんなになったのか………だなぁ。(汗) それはこれから(多分)明らかに。 それではまた次回!! 幕。 |
9926 | Re:第三十五話:舞い散る木の葉のその奥で? | Yuppy | 2002/9/29 21:00:13 |
記事番号9924へのコメント 東琥珀さんは No.9924「第三十五話:舞い散る木の葉のその奥で?」で書きました。 > >「…ん…んん…?」 >月並みな声と共に、身を起こすシェーラ。 >一体、何をしていたのだろうか。 >記憶が、遠く、霞の如くぼんやりとしている。 >………そうだ………ライアナが………呪を唱えて……… >其れと同時に………意識が………薄らいで………… >はっ、と顔を上げるシェーラ。 >他の皆は、どうしたのだろうか。 >駆け出そうとして…ふらり、と倒れかける。 >まだ、意識がはっきりしない。 >とりあえず、自分の置かれた状況を把握しなければ。 >覇王様は?グラウは?ダイは、ノーストは? >(ついでに)冥王様はどうだろうか。 こ、これは…………フィブシェラ!! >何故冥王の事が浮かぶのか自分でもよくは解ら無いシェーラ。 >辺りを見回すが………誰もいない。 >「………どーなってんのよぉ………一体………」 >誰にともなく問いかけては見るものの、返事が返ってくるハズもない。 >「………………………………」 >その時。 >「シェーラさん?」 >後ろで聞こえる声。 >振り向くシェーラ。 >背後にいる男を視界に捕らえ、ぱぁっ、と表情を輝かせる。 >「…ゼロス! > …あーよかった、誰かいたぁぁ!! > うんっ!こんなヤツでも、誰もいないよりはマシよねッ!」 >「………こんなヤツって………」 >「まぁあんまり深く考えないでよ。 > あんまり深く考え込みすぎるとハゲるわよ♪」 見たくねぇ……………… >「は……はぁ………」 >にっこにこ笑いながら、ばしばしとゼロスの背中を叩く。 >「でも…その様子だと…アンタも獣王様見失ってるみたいね」 >「て言う事は…シェーラさんもですか」 >「当たり。 > 何処に行ったのかしらね〜… > …あっ!そーいえばあたしまだ今月のお給料貰って無いわッ!」 >「僕もですよ。 > …まぁ、給料なんか請求してる場合じゃ無いんですけどね…」 >「同感」 >どうでも良い事を語り合いながら、とりあえず道を進む二人。 >「で…何処なの、ここは?」 >「解ってたら苦労しませんよ〜…」 >「なんだ、知らないの。…ちっ、役に立たないヤツ」 >ジト目で、首を横に振るシェーラ。 >「…………………………」 >思った事をすぐ口と態度に出す。 >それがシェーラの長所であり短所だ、とゼロスは思った。 >そういう所が冥王にウケるのかも知れない、とも思ったが。 >「…で…これからどうします?」 >「ん〜…どうするったってねぇ〜…覇王様いないんじゃ話になんないわよ」 >「僕も…獣王様の指令無しに勝手な事はできませんから」 >「…アンタも凄いマザコンよねぇ」 こ、これは…………ゼラゼロ!! >「…………………………」 >人の事言えた立場か、と思うが口にはしないゼロス。 >「まず…お互いの上司を探すって事でどうですか?協力して」 >「乗った」 >「では…まず…何処から当たりましょうかねぇ………」 >「覇王様の性格からして…水の近くにはいないわよ」 >「なんでですか?」 >「あの人、泳げないのよ… > それに、人間界回ってるときに…あたし、覇王様川の中に沈めちゃって。 > 水にはかなりの恐怖心が植え付けられたハズだから」 シェーラってある意味すんごく恐い………… >「……………………………」 >上司を洗脳してどうする。シェーラ。 同意見。 >「じゃあ…川とか海の近くにはいないって事ですね。とりあえず。」 >「そゆコト」 >こくこく頷くシェーラ。 >「獣王様は……………… > ペットショップ巡りでもすれば見つかりますよ」 ケモノの王ですから♪(待て自分) >ゼロスが、いつものにこにこを崩さずに言う。 >「…………どんな上司よ…………」 これも同意見です。 >シェーラが、ジト目で返す。 >「その言葉、そのままそっくり返させて頂きます」 >かつん、かつん、かつん。 >朝靄のかかった町中、舗装された地面の上に二人の足音が響くのみ。 >「変な街よね…あたし、こんな街見た事無いわ」 >「本当なら大声で御名前を連呼したい所なんですけど……… > こんな朝っぱらから大声で叫んだら、迷惑掛けちゃいますよねぇ………町の人に > 自治会の役員さんに怒られちゃいますか」 この世界にも自治会なるものがッ!? >「平和的な魔族よね……アンタって………」 >「良く言われます」 >実際はそうでも無かったりする。 >柔よく剛を制す、を地でいくゼロスなのであった。 >「でも…あんなコトやってたら、あたしもたまに自分が魔族だって忘れちゃいそうになる。 > 覇王様なんて完璧忘れてるわよ、アレ。 > この前、『そろそろ冬になって冷え込んでくるから』とか言って、編み物セットなんか買ってんのよ。 > マフラーとかセーターとか編むんだ、って」 >「………覇王様が編み物セット、ですか………?」 >思わず想像するゼロス。 >似合わねェ。 >哀しいくらい似合わねェ。 またまた同意見です。 >「うん。 > なんか面白そうだったから止めなかったけど」 >「………………………………………」 >なんとなく、覇王軍の未来が心配になるゼロスだった。 >「『上手くなったらゼラスのも編む』、て言ってたけど」 グラゼラ…………。 >「ほほう」 >「一体いつになるコトやら、ねぇ…」 >実は、こっそり編み物セットを拝借し、冥王と自分のおそろいマフラーを作ろうと画策している事については触れないシェーラであった。 >遠恋はツラいねぇ。(遠い目) >多分恋が成就したら成就したで、冥王神官、将軍達の嫁いびりが始まるだろう、とか漠然と思う悪趣味な作者。 魔族にも嫁いびりが……小姑がいるんだから(ラギアソーン談)嫁いびりも…………。 >「ま、できたら多分あたしが届けに行く事になると思うから。 > 期待せずに待ってるように言ってよ」 >「はいはい…」 >なんかもう、皆を捜すという目的すっ飛ばして、話に花を咲かせる二人。 >結構いいコンビである。 >…………………………………………………………………………………… >三時間後。 >「はっ!忘れてた!みんな探さなきゃ!」 >「忘れないでくださいよッ!そんな事!」 >「何よ!アンタだって忘れてたんぢゃ無いのッッ!?」 >「笑ってごまかせ自分の失敗死ぬまでなじろう他人のミスッ!!」 それ、リナが言ってませんでした?あれ?ナーガ?……忘れた(爆)……。 >「いばるなッ!頼むからッ!!」 >「………………それにしても、変ですね」 >「話ズラすなッッ!!こっち向けッ!目ェ開けろッ!」 ぷっ(笑っている)。 >「この顔は元からですッ! > ……………………………コホン。 > さっきから、三時間は経っているのに、まだ朝靄がかかったまま、てどーゆーコトですかねぇ… > 色んな意味で変ですよ、この街」 >「…………雨が降って霧かかってるだけだったりして」 >「……………………………………………… > そりゃそうかもしれませんけどねぇぇぇぇ………………」 >疑えよ。ちったぁ。 >その場の雰囲気、てもんを知らんのか。 >怒りの言葉を、必死で消化するゼロス。 >「お腹痛いの?」 >地面にうずくまって何やらぶつぶつ言ってるゼロスの後ろから、脳天気な声を掛けるシェーラ。 >「便秘薬あるけど」 >「いりませんッ!!なんでそんなもん携帯してるんですかッ!」 >「薬屋で見たとき、へー、人間てこんなの使うんだー、とか思って衝動買い」 いくら今は人間だからといっても仮にも魔族なんだから、ンな虚しい事をするなよシェーラ…………。 >「…………………………………………」 >好奇心の塊、覇王将軍シェーラ。 >「と…とにかく… > ここは、何らかの方法で時間が止められてるんじゃ…とか思うんですよ」 >「時間を止める!?」 >「…まぁ…厳密には違うんですけど。 > 違う法則で成り立つ『世界』のなかに、僕たちを閉じこめた、て所ですか」 >「ふぅ〜ん………」 >…………………………わかっとるんかいな。このアマ。 >ちょっぴり口元が引き攣るゼロスだった。 >「で… > ここに飛ばされる前のライアナさんの言動から察するに……… > ここは、彼女の記憶………心の中ですね」 >「心の中ッ!?」 >さすがに叫ぶシェーラ。 >「僕たちは、今この瞬間もライアナさんに監視されている。 > そう考えるのが自然ですね」 >「自然って………アンタねぇ……… > よくそんなコト知ってながら、平気な顔できるわね」 >「気にしない様にしてたので」 >「現実逃避かッ!?単なるッ!?」 >「そうとも言いますッ!」 >「うあしまった言い切られたッ!! > ………一瞬でも感心したあたしが馬鹿だったわよ………」 >ぶつぶつと文句を連ねるシェーラ。 >そんな彼女を意に介さぬ様子で、 >「とりあえず………今言える事は……… > 早く他の皆と合流しないと……そう面白くない未来が待ってそうです、てコト」 >「げぇ……………ッ……… > ヤバいじゃない。それって。」 >「ヤバいですよ。 > だから僕たちにはそんなに沢山時間がない事に………うわッ!?」 >「立ち止まってる場合じゃないでしょっ!行くわよゼロスッ!」 >「仕切らないでくださいッ!貴女がッ!」 >「いいからいいからとにかくれっつごーッ!!」 >言って、シェーラは、ゼロスの腕を掴んで駆け出した。 >「……………全く………………貴女という方は…………………」 >呆れながらも、何処か楽しそうな、ゼロスの呟き。 >それが、シェーラに聞こえたかどうかは定かではない。 > > > > >「…………い…………いないわね…………本気で……………」 >はひはひ肩で息を付くシェーラ。 >「…………皆さん…………どうしてるんでしょぉね………今頃………」 >こちらもへたりながら言うゼロス。 >「…………そんなもん………あたしが知ってたら、苦労しないわ…………」 >「…………解ると思って、聞いてませんから…………」 >「…………………………………と……………とにかく…………………………」 >『…………………………………疲れたぁぁぁぁぁぁぁ………………………………』 >ぐったりと、躰を地面に横たえる二人。 >「………何処にいるんでしょうねぇ………皆さん…………」 >「………知らないってば…………そんなの…………」 >二人がへたばっていると。 >ぐみっ。 >「ぐえっ………」 >「を。」 >ゼロスの背中が、傍の茂みの中から出てきた誰かに踏みつけられる。 >いきなりやってきて。 >彼の背を踏んだのは。 >「をや。ゼロス。」 >輝く太陽の様な金髪巻き毛。 >目つきがキツい訳でも無いのにどことなく漂う鋭い印象。 >旅人風の服装の、大柄なグラマー美人。 >「……………………………ぐ………………………………………」 >『獣王様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!!?????』 マザコンゼロス♪ >「?」 >絶叫するゼロスとシェーラ。 >ぽかん、と二人の様子を見詰める獣王。 >「どうした?」 >「どうした、じゃ無いですよぉぉっ!!一体今まで何処でどうされてたんですかぁぁ!!!」 >「何処でどう……って……… > ふと気が付いたら森の中で寝ころんでて………起きたら誰もいなくて……… > とりあえず町に出よう、と思って茂みの中から出てみたら、お前を踏んだ」 >淡々と言うゼラス。 >「…………てコトは………目が覚めてからほんの数分、ってコトですか?」 >「ああ………お前らは違うのか?」 >「僕は……既に五時間経ってます」 >「五時間ッ!? > あたし、アンタが来る直前まで寝てたんだけど………… > ってコトは、あたしと出逢うまで二時間ウロついてたワケ?アンタ。」 >「ええ。 > ……………………怖かったですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。 ゼロスが怖いって言うとは…………。明日は北海道から台風が戻ってきますね♪(かなり季節外れ) > いきなり目が覚めたら知らない街だし。周りには誰もいないし。 > 朝靄で回りも見えないし、名前を呼んでも無意味にエコーするだけで余計に虚しいし。 > 二時間もそんな中一人でうろうろうろうろと……………………………………」 >「ごめんなさい。あたしの負けです。」 >「………いや………こんな事で勝っても全然嬉しく無いんですけど…………」 >「………なんだか良くわからんが……… > つまり、目覚めには個人差があるワケだ……… > 残りの十六人も恐らく、未だ眠っているか起きてうろついているか、だな」 >「まだこの世界に辿り着いていない、と言う事も考えられますが」 >「そうか……… > これもライアナの仕業か…………?」 >「恐らく。 > こちらの不安を煽る為では、と思われます」 >「……………………………………………… > まぁ、三人しかおらぬのにこのような事を語ってもどうしようもない。 > とりあえず、残りの十六人を探すしかあるまい」 >「ですね」 >言って、歩き出す三人。 >「さて、一体何処へ……………」 >獣王が呟き、ふと上を見た瞬間。 >「うあああああああああああああああ!!!!!」 >どさっ! >どしゃごきっ!! >………………しーん………………… >「……………………………………………………………………」 >「ごきっ、って……………………」 >「かなり痛そうな音がしましたね………………」 >「大丈夫ですか………?覇王様」 >「獣王様も………大丈夫ですか?」 >覇王の下でひくひく震える獣王。 >「………大丈夫に…………見えるか………これが…………」 >「うーん。 > 覇王様の体重に、鎧やら大剣やらの重さもプラスされて、かなり重いですね。これは。」 >「覇王様、細身だけど、身長かなり高いもんねー。何キロあるんだろ?」 >「…………すまん…………ゼラス……………… > 一応言って置くが、わざとじゃないぞ………」 >とりあえず謝る覇王。 >「…………謝るよりも…………先に、私の上からどいてくれ……………あいたたた………鎧で鼻打ったし………」 >「ああっ!すまぬっ!」 >「………だから………謝るならその前にどけって…………そこを……………」 >「………なんとなく、人間界に落とされた時の事思い出したわ。あたし。」 あ、あれですか。過去ログで読みました。(そのころはまだ投稿なんてしてなかったので) >「………僕もです」 >「それから………なんかヤな予感がするのはあたしだけ?」 >「僕もです」 >「離れましょうか。」 >「そうしましょう。」 >二人揃って、少しその場を離れる。 あんたら、上司助けろよ…………。 >一瞬遅れて。 >どさどさどさっっ!!! >ぐぉぉぉんっ!! >「ぎゃっ!」 >「ぐえっ!」 >「ぎあっ!?」 >海王、覇王の上に落下。 >鎧に頭をぶつけたらしく、白目をむいて倒れていたりする。(覇王の上で) >「…………おいたわしや……………海王様……………」 >とりあえず黙祷。 >「となると、次は………」 >どんっ! >ぶにっ! >「やっぱり冥王様ですね」 >「え?え?ここどこ?…どーなってんのぉぉぉっっ!!!??」 >海王(の胸)がクッションになって、気絶はまぬがれたらしい。 >……………………………………………………………………………………… >海王が気ィ失って無かったら、直後に気絶するハメになっていたかもしれない。 >「………と………とりあえず………フィブリゾ………そこどけ…………」 >獣王が気絶寸前である。 >「よく四人こんなに上手く重なれるわねぇ」 >「………同調性、てヤツじゃないですか?兄弟姉妹の」 >「あと…………四人ですまないような気がするわね」 >「うむ」 >「うどわっ!フィアナさんいつからそこにっ!?」 >「あんだけぎゃーぎゃー騒いどったら誰でも気付くわ」 >どうやら既に目覚めていたクチらしい。 >「…な…なんだかよくわかんないけど…とりあえず降りるよー」 >ひょいっ、と冥王が三人の上から降りようとした………その時。 >ずがしゃああああああああっっ!!!!! >「出た。」 >「魔竜王様。」 >いきなり冥王の頭上に魔竜王が現れ、そのまま冥王に頭突きをかます。 >『………………………………………………』 >五人、完全沈黙。 >「ねぇ…あたしたち、確か、ライアナの監視下なんだったわよね?」 >「遊ばれてますよね。絶対に。」 >「えーと…現在… > 獣王様気絶。覇王様虫の息。海王様気絶。冥王様気絶。魔竜王様一応健在。」 やけに冷静ですね。 >「おう。お前ら。」 >呑気に、にこにこ笑いながら、四人の上で手を振る魔竜王。 >「ところで………ここ何処だ?」 >「それを聞く前にまずそこから降りてください」 >「ん? > ………なんか、組体操失敗の図みてぇだな」 うけました。これ。 >「そんなコトどうでもいいですから。」 >「降りて降りて」 > > > > > > > > > > > >五人全員が完全に意識を取り戻すまでに二十分かかった。 >ちなみに、残りのメンバーは、やはり地面に倒れていたり、街の中をうろついている所を発見された。 >フィアナの弁により、ここはやはりライアナの記憶の中で、 >この街は神界の中心にある王都であり、ライアナとフィアナの生まれ故郷であるコトが判明した、と言う事をここに記す。 > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >すいませんっ!今回っ! >完全にギャグですっ!!(汗) 面白かったです。 >前回あんだけシリアスかましといて、なんでその次がこんななんだ(汗) >シリアス、書くの好きなんだけどなぁ。(汗) >ギャグの方がノリがいいので書きやすい。のかもしれない。 私もそうです。ギャグしか書けません(待てコラ自分) >そして……… >今回、皆さんライアナの生まれ故郷に来てらっしゃいますねー。 >まぁ、ライアナの記憶が作った仮の世界の生まれ故郷、ですけど。 >ところで、その生まれ故郷……… >設定によると、異様に大きい街です。 >街の中に赤の竜神居城があり、小さい森があり、海があり。 >もう、一つの『国』みたいなカンジの………『街』。 >しかし当然そういう場所は地価が高いし、そうそう簡単に住めるもんじゃない。(ほとんど人間の世界と変わらない、と言う設定) >徳川幕府の話(外様とか親藩とか…)じゃ無いですけど、赤の竜神居城の近くに住むんだから、赤の竜神の信用が無かったりするとダメ。 >つまり………………………………………………………………………………… >ライアナもフィアナも、かなりの信用有る『お嬢様』なんですよ。神族の内では。(超ゴリ押し説明) >………それが………なんで………あんなになったのか………だなぁ。(汗) >それはこれから(多分)明らかに。 >それではまた次回!! はい。お体には気をつけてくださいね。 > > > > > 幕。 |
9928 | Re:第三十五話:舞い散る木の葉のその奥で? | 闇竜翔 E-mail | 2002/9/29 21:06:39 |
記事番号9924へのコメント 東琥珀さんは No.9924「第三十五話:舞い散る木の葉のその奥で?」で書きました。 > 闇:やった〜でた〜ということで闇竜です。感想いきます。 >「…ん…んん…?」 >月並みな声と共に、身を起こすシェーラ。 >一体、何をしていたのだろうか。 >記憶が、遠く、霞の如くぼんやりとしている。 >………そうだ………ライアナが………呪を唱えて……… >其れと同時に………意識が………薄らいで………… >はっ、と顔を上げるシェーラ。 >他の皆は、どうしたのだろうか。 >駆け出そうとして…ふらり、と倒れかける。 >まだ、意識がはっきりしない。 >とりあえず、自分の置かれた状況を把握しなければ。 >覇王様は?グラウは?ダイは、ノーストは? >(ついでに)冥王様はどうだろうか。 闇:ついでかい! >何故冥王の事が浮かぶのか自分でもよくは解ら無いシェーラ。 >辺りを見回すが………誰もいない。 >「………どーなってんのよぉ………一体………」 >誰にともなく問いかけては見るものの、返事が返ってくるハズもない。 >「………………………………」 >その時。 >「シェーラさん?」 >後ろで聞こえる声。 >振り向くシェーラ。 >背後にいる男を視界に捕らえ、ぱぁっ、と表情を輝かせる。 >「…ゼロス! > …あーよかった、誰かいたぁぁ!! > うんっ!こんなヤツでも、誰もいないよりはマシよねッ!」 >「………こんなヤツって………」 闇:ひどい言いようだな〜 ファ:お前の覇王の説明よりかましだと思う 闇:そうか? ファ:そうだ! >「まぁあんまり深く考えないでよ。 > あんまり深く考え込みすぎるとハゲるわよ♪」 >「は……はぁ………」 >にっこにこ笑いながら、ばしばしとゼロスの背中を叩く。 >「でも…その様子だと…アンタも獣王様見失ってるみたいね」 >「て言う事は…シェーラさんもですか」 >「当たり。 > 何処に行ったのかしらね〜… > …あっ!そーいえばあたしまだ今月のお給料貰って無いわッ!」 >「僕もですよ。 > …まぁ、給料なんか請求してる場合じゃ無いんですけどね…」 闇:世の中すべて金次第ですか? L:ふふふふふ 闇:って言うかL様って部下Sに給料払ってるんですか? >「同感」 >どうでも良い事を語り合いながら、とりあえず道を進む二人。 >「で…何処なの、ここは?」 >「解ってたら苦労しませんよ〜…」 >「なんだ、知らないの。…ちっ、役に立たないヤツ」 >ジト目で、首を横に振るシェーラ。 >「…………………………」 >思った事をすぐ口と態度に出す。 >それがシェーラの長所であり短所だ、とゼロスは思った。 >そういう所が冥王にウケるのかも知れない、とも思ったが。 >「…で…これからどうします?」 >「ん〜…どうするったってねぇ〜…覇王様いないんじゃ話になんないわよ」 >「僕も…獣王様の指令無しに勝手な事はできませんから」 >「…アンタも凄いマザコンよねぇ」 >「…………………………」 >人の事言えた立場か、と思うが口にはしないゼロス。 闇:気づいてない所がおもろい >「まず…お互いの上司を探すって事でどうですか?協力して」 >「乗った」 >「では…まず…何処から当たりましょうかねぇ………」 >「覇王様の性格からして…水の近くにはいないわよ」 >「なんでですか?」 >「あの人、泳げないのよ… > それに、人間界回ってるときに…あたし、覇王様川の中に沈めちゃって。 > 水にはかなりの恐怖心が植え付けられたハズだから」 >「……………………………」 >上司を洗脳してどうする。シェーラ。 闇:(爆笑中) ファ:(上に同じ) >「じゃあ…川とか海の近くにはいないって事ですね。とりあえず。」 >「そゆコト」 >こくこく頷くシェーラ。 >「獣王様は……………… > ペットショップ巡りでもすれば見つかりますよ」 >ゼロスが、いつものにこにこを崩さずに言う。 >「…………どんな上司よ…………」 >シェーラが、ジト目で返す。 >「その言葉、そのままそっくり返させて頂きます」 >かつん、かつん、かつん。 >朝靄のかかった町中、舗装された地面の上に二人の足音が響くのみ。 >「変な街よね…あたし、こんな街見た事無いわ」 >「本当なら大声で御名前を連呼したい所なんですけど……… > こんな朝っぱらから大声で叫んだら、迷惑掛けちゃいますよねぇ………町の人に > 自治会の役員さんに怒られちゃいますか」 >「平和的な魔族よね……アンタって………」 >「良く言われます」 >実際はそうでも無かったりする。 >柔よく剛を制す、を地でいくゼロスなのであった。 >「でも…あんなコトやってたら、あたしもたまに自分が魔族だって忘れちゃいそうになる。 > 覇王様なんて完璧忘れてるわよ、アレ。 > この前、『そろそろ冬になって冷え込んでくるから』とか言って、編み物セットなんか買ってんのよ。 > マフラーとかセーターとか編むんだ、って」 >「………覇王様が編み物セット、ですか………?」 >思わず想像するゼロス。 >似合わねェ。 >哀しいくらい似合わねェ。 闇:確かに・・・・ >「うん。 > なんか面白そうだったから止めなかったけど」 >「………………………………………」 >なんとなく、覇王軍の未来が心配になるゼロスだった。 >「『上手くなったらゼラスのも編む』、て言ってたけど」 >「ほほう」 >「一体いつになるコトやら、ねぇ…」 >実は、こっそり編み物セットを拝借し、冥王と自分のおそろいマフラーを作ろうと画策している事については触れないシェーラであった。 >遠恋はツラいねぇ。(遠い目) >多分恋が成就したら成就したで、冥王神官、将軍達の嫁いびりが始まるだろう、とか漠然と思う悪趣味な作者。 闇:そうですよね〜スクルドなんて特に手ひどくやると思う >「ま、できたら多分あたしが届けに行く事になると思うから。 > 期待せずに待ってるように言ってよ」 >「はいはい…」 >なんかもう、皆を捜すという目的すっ飛ばして、話に花を咲かせる二人。 >結構いいコンビである。 >…………………………………………………………………………………… >三時間後。 >「はっ!忘れてた!みんな探さなきゃ!」 >「忘れないでくださいよッ!そんな事!」 >「何よ!アンタだって忘れてたんぢゃ無いのッッ!?」 >「笑ってごまかせ自分の失敗死ぬまでなじろう他人のミスッ!!」 >「いばるなッ!頼むからッ!!」 >「………………それにしても、変ですね」 >「話ズラすなッッ!!こっち向けッ!目ェ開けろッ!」 >「この顔は元からですッ! > ……………………………コホン。 > さっきから、三時間は経っているのに、まだ朝靄がかかったまま、てどーゆーコトですかねぇ… > 色んな意味で変ですよ、この街」 >「…………雨が降って霧かかってるだけだったりして」 >「……………………………………………… > そりゃそうかもしれませんけどねぇぇぇぇ………………」 >疑えよ。ちったぁ。 >その場の雰囲気、てもんを知らんのか。 >怒りの言葉を、必死で消化するゼロス。 闇:たしかに・・・・少し疑うと言う事をした方が良いような・・・・ >「お腹痛いの?」 >地面にうずくまって何やらぶつぶつ言ってるゼロスの後ろから、脳天気な声を掛けるシェーラ。 >「便秘薬あるけど」 >「いりませんッ!!なんでそんなもん携帯してるんですかッ!」 >「薬屋で見たとき、へー、人間てこんなの使うんだー、とか思って衝動買い」 >「…………………………………………」 >好奇心の塊、覇王将軍シェーラ。 >「と…とにかく… > ここは、何らかの方法で時間が止められてるんじゃ…とか思うんですよ」 >「時間を止める!?」 >「…まぁ…厳密には違うんですけど。 > 違う法則で成り立つ『世界』のなかに、僕たちを閉じこめた、て所ですか」 >「ふぅ〜ん………」 >…………………………わかっとるんかいな。このアマ。 >ちょっぴり口元が引き攣るゼロスだった。 闇:でも笑顔v >「で… > ここに飛ばされる前のライアナさんの言動から察するに……… > ここは、彼女の記憶………心の中ですね」 >「心の中ッ!?」 >さすがに叫ぶシェーラ。 >「僕たちは、今この瞬間もライアナさんに監視されている。 > そう考えるのが自然ですね」 >「自然って………アンタねぇ……… > よくそんなコト知ってながら、平気な顔できるわね」 >「気にしない様にしてたので」 >「現実逃避かッ!?単なるッ!?」 >「そうとも言いますッ!」 >「うあしまった言い切られたッ!! > ………一瞬でも感心したあたしが馬鹿だったわよ………」 >ぶつぶつと文句を連ねるシェーラ。 >そんな彼女を意に介さぬ様子で、 >「とりあえず………今言える事は……… > 早く他の皆と合流しないと……そう面白くない未来が待ってそうです、てコト」 >「げぇ……………ッ……… > ヤバいじゃない。それって。」 >「ヤバいですよ。 > だから僕たちにはそんなに沢山時間がない事に………うわッ!?」 >「立ち止まってる場合じゃないでしょっ!行くわよゼロスッ!」 >「仕切らないでくださいッ!貴女がッ!」 >「いいからいいからとにかくれっつごーッ!!」 >言って、シェーラは、ゼロスの腕を掴んで駆け出した。 >「……………全く………………貴女という方は…………………」 >呆れながらも、何処か楽しそうな、ゼロスの呟き。 >それが、シェーラに聞こえたかどうかは定かではない。 闇:ゼロシェラですか?って言うか冥王様に見つかったら・・・・恐ろしい未来が待ち受けてるぞ > > > > >「…………い…………いないわね…………本気で……………」 >はひはひ肩で息を付くシェーラ。 >「…………皆さん…………どうしてるんでしょぉね………今頃………」 >こちらもへたりながら言うゼロス。 >「…………そんなもん………あたしが知ってたら、苦労しないわ…………」 >「…………解ると思って、聞いてませんから…………」 >「…………………………………と……………とにかく…………………………」 >『…………………………………疲れたぁぁぁぁぁぁぁ………………………………』 >ぐったりと、躰を地面に横たえる二人。 >「………何処にいるんでしょうねぇ………皆さん…………」 >「………知らないってば…………そんなの…………」 >二人がへたばっていると。 >ぐみっ。 >「ぐえっ………」 >「を。」 >ゼロスの背中が、傍の茂みの中から出てきた誰かに踏みつけられる。 >いきなりやってきて。 >彼の背を踏んだのは。 >「をや。ゼロス。」 >輝く太陽の様な金髪巻き毛。 >目つきがキツい訳でも無いのにどことなく漂う鋭い印象。 >旅人風の服装の、大柄なグラマー美人。 >「……………………………ぐ………………………………………」 >『獣王様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!!?????』 >「?」 >絶叫するゼロスとシェーラ。 >ぽかん、と二人の様子を見詰める獣王。 闇:まあ、普通の反応ですね >「どうした?」 >「どうした、じゃ無いですよぉぉっ!!一体今まで何処でどうされてたんですかぁぁ!!!」 >「何処でどう……って……… > ふと気が付いたら森の中で寝ころんでて………起きたら誰もいなくて……… > とりあえず町に出よう、と思って茂みの中から出てみたら、お前を踏んだ」 >淡々と言うゼラス。 >「…………てコトは………目が覚めてからほんの数分、ってコトですか?」 >「ああ………お前らは違うのか?」 >「僕は……既に五時間経ってます」 >「五時間ッ!? > あたし、アンタが来る直前まで寝てたんだけど………… > ってコトは、あたしと出逢うまで二時間ウロついてたワケ?アンタ。」 >「ええ。 > ……………………怖かったですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。 > いきなり目が覚めたら知らない街だし。周りには誰もいないし。 > 朝靄で回りも見えないし、名前を呼んでも無意味にエコーするだけで余計に虚しいし。 > 二時間もそんな中一人でうろうろうろうろと……………………………………」 >「ごめんなさい。あたしの負けです。」 >「………いや………こんな事で勝っても全然嬉しく無いんですけど…………」 >「………なんだか良くわからんが……… > つまり、目覚めには個人差があるワケだ……… > 残りの十六人も恐らく、未だ眠っているか起きてうろついているか、だな」 >「まだこの世界に辿り着いていない、と言う事も考えられますが」 >「そうか……… > これもライアナの仕業か…………?」 >「恐らく。 > こちらの不安を煽る為では、と思われます」 >「……………………………………………… > まぁ、三人しかおらぬのにこのような事を語ってもどうしようもない。 > とりあえず、残りの十六人を探すしかあるまい」 >「ですね」 >言って、歩き出す三人。 >「さて、一体何処へ……………」 >獣王が呟き、ふと上を見た瞬間。 >「うあああああああああああああああ!!!!!」 >どさっ! >どしゃごきっ!! >………………しーん………………… >「……………………………………………………………………」 >「ごきっ、って……………………」 闇:・・・・ L:? 闇:(笑い過ぎて声が出ない) L:やっとけ >「かなり痛そうな音がしましたね………………」 >「大丈夫ですか………?覇王様」 >「獣王様も………大丈夫ですか?」 >覇王の下でひくひく震える獣王。 >「………大丈夫に…………見えるか………これが…………」 >「うーん。 > 覇王様の体重に、鎧やら大剣やらの重さもプラスされて、かなり重いですね。これは。」 >「覇王様、細身だけど、身長かなり高いもんねー。何キロあるんだろ?」 >「…………すまん…………ゼラス……………… > 一応言って置くが、わざとじゃないぞ………」 >とりあえず謝る覇王。 >「…………謝るよりも…………先に、私の上からどいてくれ……………あいたたた………鎧で鼻打ったし………」 >「ああっ!すまぬっ!」 >「………だから………謝るならその前にどけって…………そこを……………」 >「………なんとなく、人間界に落とされた時の事思い出したわ。あたし。」 >「………僕もです」 >「それから………なんかヤな予感がするのはあたしだけ?」 >「僕もです」 >「離れましょうか。」 >「そうしましょう。」 >二人揃って、少しその場を離れる。 >一瞬遅れて。 >どさどさどさっっ!!! >ぐぉぉぉんっ!! >「ぎゃっ!」 >「ぐえっ!」 >「ぎあっ!?」 >海王、覇王の上に落下。 >鎧に頭をぶつけたらしく、白目をむいて倒れていたりする。(覇王の上で) >「…………おいたわしや……………海王様……………」 >とりあえず黙祷。 闇:ははは >「となると、次は………」 >どんっ! >ぶにっ! >「やっぱり冥王様ですね」 >「え?え?ここどこ?…どーなってんのぉぉぉっっ!!!??」 >海王(の胸)がクッションになって、気絶はまぬがれたらしい。 >……………………………………………………………………………………… >海王が気ィ失って無かったら、直後に気絶するハメになっていたかもしれない。 闇:確かに・・・・ >「………と………とりあえず………フィブリゾ………そこどけ…………」 >獣王が気絶寸前である。 >「よく四人こんなに上手く重なれるわねぇ」 >「………同調性、てヤツじゃないですか?兄弟姉妹の」 >「あと…………四人ですまないような気がするわね」 >「うむ」 >「うどわっ!フィアナさんいつからそこにっ!?」 >「あんだけぎゃーぎゃー騒いどったら誰でも気付くわ」 >どうやら既に目覚めていたクチらしい。 >「…な…なんだかよくわかんないけど…とりあえず降りるよー」 >ひょいっ、と冥王が三人の上から降りようとした………その時。 >ずがしゃああああああああっっ!!!!! >「出た。」 >「魔竜王様。」 >いきなり冥王の頭上に魔竜王が現れ、そのまま冥王に頭突きをかます。 >『………………………………………………』 >五人、完全沈黙。 闇:はははははっははっは L:笑い過ぎ(ずしゅ) 闇:いたいです >「ねぇ…あたしたち、確か、ライアナの監視下なんだったわよね?」 >「遊ばれてますよね。絶対に。」 >「えーと…現在… > 獣王様気絶。覇王様虫の息。海王様気絶。冥王様気絶。魔竜王様一応健在。」 >「おう。お前ら。」 >呑気に、にこにこ笑いながら、四人の上で手を振る魔竜王。 >「ところで………ここ何処だ?」 >「それを聞く前にまずそこから降りてください」 >「ん? > ………なんか、組体操失敗の図みてぇだな」 >「そんなコトどうでもいいですから。」 >「降りて降りて」 > > > > > > > > > > > >五人全員が完全に意識を取り戻すまでに二十分かかった。 >ちなみに、残りのメンバーは、やはり地面に倒れていたり、街の中をうろついている所を発見された。 >フィアナの弁により、ここはやはりライアナの記憶の中で、 >この街は神界の中心にある王都であり、ライアナとフィアナの生まれ故郷であるコトが判明した、と言う事をここに記す。 闇:はあ、やっとこれからですね、感情を無くしてしまった者の過去は・・・・ ファ:これからはシリアスだろう 闇:うう、どうやったらシリアスってかけるんだろう・・・・ > > > > > > > > > > >言い訳あんど言い逃れ。 > > >すいませんっ!今回っ! >完全にギャグですっ!!(汗) >前回あんだけシリアスかましといて、なんでその次がこんななんだ(汗) >シリアス、書くの好きなんだけどなぁ。(汗) >ギャグの方がノリがいいので書きやすい。のかもしれない。 >そして……… >今回、皆さんライアナの生まれ故郷に来てらっしゃいますねー。 >まぁ、ライアナの記憶が作った仮の世界の生まれ故郷、ですけど。 >ところで、その生まれ故郷……… >設定によると、異様に大きい街です。 >街の中に赤の竜神居城があり、小さい森があり、海があり。 >もう、一つの『国』みたいなカンジの………『街』。 闇:でかすぎですよ >しかし当然そういう場所は地価が高いし、そうそう簡単に住めるもんじゃない。(ほとんど人間の世界と変わらない、と言う設定) >徳川幕府の話(外様とか親藩とか…)じゃ無いですけど、赤の竜神居城の近くに住むんだから、赤の竜神の信用が無かったりするとダメ。 >つまり………………………………………………………………………………… >ライアナもフィアナも、かなりの信用有る『お嬢様』なんですよ。神族の内では。(超ゴリ押し説明) >………それが………なんで………あんなになったのか………だなぁ。(汗) >それはこれから(多分)明らかに。 >それではまた次回!! > 闇:楽しみにしてます! ファ:怒鳴らんでいい 闇:これから一体どうなるんでしょう ファ:さあな L:どっちにしろ、これからが過去になるんでしょうから静か〜に見てましょうね 闇:?何でそんなに静かを強調するんですか? ファ:お前が黒い炎燃やしたりするからだよ 闇:?まあ、今回はここまでにしましょう。それでは・・・・ 闇&ファ&L:さようなら〜 > > > > 幕。 |