◆−スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。)−Yuppy (2002/9/30 15:34:08) NEW No.9961 ┣Re:スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。)−ドラマ・スライム (2002/9/30 15:39:28) NEW No.9963 ┃┗Re:スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。)−Yuppy (2002/9/30 17:42:14) NEW No.9972 ┣第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て))−Yuppy (2002/9/30 17:36:42) NEW No.9970 ┃┗Re:第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て))−ドラマ・スライム (2002/9/30 18:14:44) NEW No.9976 ┃ ┗Re:第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て))−Yuppy (2002/9/30 18:34:02) NEW No.9978 ┣第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません)−Yuppy (2002/9/30 20:15:16) NEW No.9980 ┃┗Re:第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません)−ドラマ・スライム (2002/9/30 20:58:59) NEW No.9981 ┃ ┗Re:第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません)−Yuppy (2002/9/30 21:10:40) NEW No.9983 ┃ ┗]書きましょうかね(Yuppyさんはご存知で無いようですが)−ドラマ・スライム (2002/9/30 21:29:23) NEW No.9985 ┃ ┗はい、]はほとんど知りません。−Yuppy (2002/9/30 21:46:20) NEW No.9989 ┣第12話 7番街スラム崩壊−Yuppy (2002/10/1 16:49:30) NEW No.10029 ┃┗Re:第12話 7番街スラム崩壊−ドラマ・スライム (2002/10/1 17:39:26) NEW No.10032 ┃ ┗Re:第12話 7番街スラム崩壊−Yuppy (2002/10/1 18:05:14) NEW No.10033 ┣第13話 Aerith’s Past−Yuppy (2002/10/1 20:12:35) NEW No.10038 ┃┣Re:第13話 Aerith’s Past−ドラマ・スライム (2002/10/1 20:27:38) NEW No.10041 ┃┃┗Re:第13話 Aerith’s Past−Yuppy (2002/10/1 20:44:39) NEW No.10043 ┃┣Re:第13話 Aerith’s Past−闇竜翔 (2002/10/1 22:34:54) NEW No.10053 ┃┃┗Re:第13話 Aerith’s Past−Yuppy (2002/10/2 09:23:17) NEW No.10061 ┃┗Re:第13話 Aerith’s Past−キツネノテブクロ (2002/10/2 10:02:19) NEW No.10066 ┗第14話 神羅ビル潜入−Yuppy (2002/10/2 10:22:29) NEW No.10067
9961 | スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。) | Yuppy | 2002/9/30 15:34:08 |
Y「やたらと落ちるの早いです」 冥「君がさっさと書かないから」 Y「はっはっは。だってひとつのツリーに3話くらいしか入ってないんだよ」 冥「だから書かないから落ちるんだよ」 Y「まあ、書くようには努力するけどね」 冥「さっさと僕を出してよ」 Y「ルーファウスか…………。そいつは第1章の第1部の最後の方だな」 冥「何その『第1章』『第1部』って?」 Y「ああ、まだ書いてなかったな。こうです」 プロローグ 第1章 ――胎動――<第1話からエアリスの死まで(つまりディスク1全部)> 第1部 ミッドガル編(かなり長い) 第2部 過去編(かなり短い) 番外編 忍びの末裔(すんごく短い) 第3部 ジェノバ編(長さはわかりません) 第4部 流刑地編(短い) 第5部 星の命編(短い分類に入る) 第6部 ニブルヘイム編(やたらと短い) 番外編 ウータイ(短い) 第7部 古代種編(中くらい) 第8部 祈り編(悲しい話・ギャグにはなりません。絶対に) 第2章 ――回帰――<珊瑚の谷からヒュージマテリアが全部集まるまで> 第1部 自分の喪失編(短い) 第2部 リュニオン編(わかんない) 第3部 ウェポン編(短い予定) 第4部 ライフストリーム編(長い?) 第5部 海と宇宙編(長い) 第3章 ――約束――<残り全部> 第1部 セトラの見た夢編(わからん) 第2部 魔晄キャノン編(長い) 第3部 北の大空洞編(予想不可能) 第4部 最後の戦い編(普通) 第5部 星の危機(短い) エピローグ Y「と、なります」 冥「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 Y「驚いてるところを悪いんだが、書いたそばから忘れた」 冥「おい!」 Y「ちゃんと印刷しておくから大丈夫」 冥「ならいいや。で、タイトルを目立たせるんだよね」 Y「ん。まあ、ツリーのタイトルみりゃわかります」 冥「説明するのがめんどくさくなったな?」 Y「いや、なんて説明したらいいかわからん!」 冥「だからいばるな!」 Y「さて、始めます」 |
9963 | Re:スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。) | ドラマ・スライム | 2002/9/30 15:39:28 |
記事番号9961へのコメント Yuppyさんは No.9961「スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。)」で書きました。 > >Y「やたらと落ちるの早いです」 >冥「君がさっさと書かないから」 >Y「はっはっは。だってひとつのツリーに3話くらいしか入ってないんだよ」 >冥「だから書かないから落ちるんだよ」 >Y「まあ、書くようには努力するけどね」 >冥「さっさと僕を出してよ」 >Y「ルーファウスか…………。そいつは第1章の第1部の最後の方だな」 >冥「何その『第1章』『第1部』って?」 >Y「ああ、まだ書いてなかったな。こうです」 > >プロローグ > >第1章 ――胎動――<第1話からエアリスの死まで(つまりディスク1全部)> > 第1部 ミッドガル編(かなり長い) > 第2部 過去編(かなり短い) > 番外編 忍びの末裔(すんごく短い) > 第3部 ジェノバ編(長さはわかりません) > 第4部 流刑地編(短い) > 第5部 星の命編(短い分類に入る) > 第6部 ニブルヘイム編(やたらと短い) > 番外編 ウータイ(短い) > 第7部 古代種編(中くらい) > 第8部 祈り編(悲しい話・ギャグにはなりません。絶対に) > >第2章 ――回帰――<珊瑚の谷からヒュージマテリアが全部集まるまで> > 第1部 自分の喪失編(短い) > 第2部 リュニオン編(わかんない) > 第3部 ウェポン編(短い予定) > 第4部 ライフストリーム編(長い?) > 第5部 海と宇宙編(長い) > >第3章 ――約束――<残り全部> > 第1部 セトラの見た夢編(わからん) > 第2部 魔晄キャノン編(長い) > 第3部 北の大空洞編(予想不可能) > 第4部 最後の戦い編(普通) > 第5部 星の危機(短い) > >エピローグ えっこれ全部本気でやるんですか・・・(尊敬) > > >Y「と、なります」 >冥「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 >Y「驚いてるところを悪いんだが、書いたそばから忘れた」 >冥「おい!」 >Y「ちゃんと印刷しておくから大丈夫」 >冥「ならいいや。で、タイトルを目立たせるんだよね」 >Y「ん。まあ、ツリーのタイトルみりゃわかります」 >冥「説明するのがめんどくさくなったな?」 >Y「いや、なんて説明したらいいかわからん!」 >冥「だからいばるな!」 >Y「さて、始めます」 それではがんばってください。 |
9972 | Re:スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。) | Yuppy | 2002/9/30 17:42:14 |
記事番号9963へのコメント ドラマ・スライムさんは No.9963「Re:スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。)」で書きました。 > >Yuppyさんは No.9961「スレイヤーズ版ファイナルファンタジーZ (タイトルを目立たせたいのでこのツリーから形式を若干変えます。)」で書きました。 >> >>Y「やたらと落ちるの早いです」 >>冥「君がさっさと書かないから」 >>Y「はっはっは。だってひとつのツリーに3話くらいしか入ってないんだよ」 >>冥「だから書かないから落ちるんだよ」 >>Y「まあ、書くようには努力するけどね」 >>冥「さっさと僕を出してよ」 >>Y「ルーファウスか…………。そいつは第1章の第1部の最後の方だな」 >>冥「何その『第1章』『第1部』って?」 >>Y「ああ、まだ書いてなかったな。こうです」 >> >>プロローグ >> >>第1章 ――胎動――<第1話からエアリスの死まで(つまりディスク1全部)> >> 第1部 ミッドガル編(かなり長い) >> 第2部 過去編(かなり短い) >> 番外編 忍びの末裔(すんごく短い) >> 第3部 ジェノバ編(長さはわかりません) >> 第4部 流刑地編(短い) >> 第5部 星の命編(短い分類に入る) >> 第6部 ニブルヘイム編(やたらと短い) >> 番外編 ウータイ(短い) >> 第7部 古代種編(中くらい) >> 第8部 祈り編(悲しい話・ギャグにはなりません。絶対に) >> >>第2章 ――回帰――<珊瑚の谷からヒュージマテリアが全部集まるまで> >> 第1部 自分の喪失編(短い) >> 第2部 リュニオン編(わかんない) >> 第3部 ウェポン編(短い予定) >> 第4部 ライフストリーム編(長い?) >> 第5部 海と宇宙編(長い) >> >>第3章 ――約束――<残り全部> >> 第1部 セトラの見た夢編(わからん) >> 第2部 魔晄キャノン編(長い) >> 第3部 北の大空洞編(予想不可能) >> 第4部 最後の戦い編(普通) >> 第5部 星の危機(短い) >> >>エピローグ >えっこれ全部本気でやるんですか・・・(尊敬) 出来ないかもしれない………………(汗)。でも一応やる気です。 ……………………あわわわわ。尊敬されちゃったよ、どうしよう(待てコラ自分) >> >> >>Y「と、なります」 >>冥「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 >>Y「驚いてるところを悪いんだが、書いたそばから忘れた」 >>冥「おい!」 >>Y「ちゃんと印刷しておくから大丈夫」 >>冥「ならいいや。で、タイトルを目立たせるんだよね」 >>Y「ん。まあ、ツリーのタイトルみりゃわかります」 >>冥「説明するのがめんどくさくなったな?」 >>Y「いや、なんて説明したらいいかわからん!」 >>冥「だからいばるな!」 >>Y「さて、始めます」 >それではがんばってください。 はい、ありがとうございます。 |
9970 | 第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て)) | Yuppy | 2002/9/30 17:36:42 |
記事番号9961へのコメント 第10話 スラムのドン クラウド(ガウリイ)とエアリス(リナ)の前に現れたティファ(アメリア)。だが彼女の様子がおかしかった。2人はティファを追って6番街スラムのウォールマーケットにやって来た。 「あっちゃ〜、ここいろんな意味でこわいところよ。特に女の子にはね。早くティファさんとやらを見つけなくっちゃね」 エアリスが言った。このスラムに来るのが始めてであるクラウドには何がこわいのかわからなかったが、それは後で知ることになる。 とにかく、クラウドはティファを見つけなくてはならない。とりあえず歩いていると、横から突然声をかけられた。 「いらっしゃい!!もてない君でも、ここ蜜蜂の館でなら運命の彼女に出会えるはず!あなたも彼女探しですか?」 店にも入っていない、入ろうとした覚えも無いのになんで声をかけるんだこのやろう、っとクラウドが思ったかどうかは分からないが、とりあえず尋ねてみた。 「ティファという子を知らないか?」 「おっ、あなた聞き耳早いね。ティファちゃんはムチムチの新人さんだよ。でも、残念です。ティファちゃんは今面接中。蜜蜂の館の慣わしでね。新人の子はドン・コルネオの屋敷に連れてかれるんだ。ドン・コルネオは有名な独身貴族。そろそろ身を固めるってんでお嫁さん探しに熱心でねぇ」 早口でまくし立てると男は何事もなかったかの様に客引きに戻った。 「なぁんか早口だったけど、クラウド、今の話聞いてた?」 「聞いてたがわからなかった」 クラウドは原作ではめっちゃクールなキャラなのに、ガウリイが演じる(?)と正反対の性格になりやがる。 「ったく…………。今の話に出て来たドン・コルネオの屋敷にティファさんがいるのよ」 「おお!なるほど」 本当にわかってるのだろうか…………。 いや、絶対わかってねぇ。こいつのことだから。 それはまあさて置いて、2人はドン・コルネオの屋敷に向かった。 その屋敷は……………………悪趣味以外に言う感想がない外見の建物だった。ピンクやら黄色やらのネオンに悪趣味な色使いの看板。リナは思わず竜破斬を唱えたくなった。 クラウドは問答無用で中に入ろうとしたが、門番らしき大男に道を遮られた。 「ここは、ウォールマーケットの大物、ドン・コルネオ様のお屋敷だ。いいか、ドンは男には興味ないんだ。さっさとどっかへ……………………」 門番の男はそこまで言うと、エアリスに視線を移して、 「ああっ、よく見たら綺麗なお姉ちゃんもいっしょ!ね、どう?うちのドンを楽しいひと時を過ごしてみない?」 死んでも、混沌に行っても絶対に嫌じゃ。 それを聞いたエアリスは流石に嫌な顔をしたが、それも一瞬で、クラウドを道の隅に引っ張って行く。 「ね、ここがドンの屋敷みたい。あたし、行ってくるわ。ティファさんとやらにあんたのこと、話してきてあげる」 「ダメだ!!」 すでに行きかけたエアリスはクラウドの珍しいクラゲじゃない発言にびっくりした。 「どうしてよ?」 「ここは、その…………わかるだろ?オレにもわかるんだから…………」 「じゃあ、どうすんのよ。あんたも入る?」 「オレは男だからなぁ…………エアリスを行かせるわけにもいかんし…………ティファの安全が確認できたらなぁ…………」 「そうだ、クラウド、女装しなさい!それしかないわよ!」 「……………………ええっ!?」 エアリスは先ほどの門番に向き直り、 「ちょっと待ってて、きれいな友達、連れてきれあげるから」 「エアリス!いくらなんでもそれは…………。またオレに女装させるのか?あんなのアニメだけで十分だ!」 「ティファさんが心配なんでしょ?、さっさと行くわよ!」 エアリスは躊躇しまくるクラウドを引っ張って、まずは、服屋に連れて行った。 「すいませ〜ん!ドレス一着、ほしいんですけど!」 「うーん、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、構いませんか?」 「何かあったわけ?」 「ちょっと親父のやつ、スランプなんですよ。あ、ドレスは俺の親父が作ってるんですよ」 「その、親父さんはどこ?」 「たぶん、居酒屋で飲んだくれてますよ」 「それじゃ…………親父さんどうにかしないと、ドレス、ダメってこと?」 「はい、そうですね。困ったもんですよ…………。! もしかしてお客さん、どうにかしてくださるんですかッ!?」 「だから〜、どうにかしないとドレス、手に入らないでしょ?」 「本当っすかッ!?お願いしますよ。あのバカ親父をどうにかしてくださいよ。もう困り果ててたんすよ…………」 「はいはい。どうにかするわよ。クラウド!行くわよ!」 エアリスはブツブツ言ってるクラウドをまた引っ張って、今度は居酒屋へ急いだ。居酒屋には、奥の方で飲んだくれている親父、おそらく服屋の、がいた。 「あの、服屋の親父さんよね?」 エアリスは機嫌の悪そうな親父に声を掛けた。親父は振り返り、 「確かに服屋だが、あんたの親父ではないぞ」 「ンなこと言ってないし……………………」 「服を作ってくれ」 「わしは男物の服は作らんのだが?それに、あんまり気がのらんな」 「クラウド、少し待ってて。あたしが話すから。向こうで何か飲んでて」 クラウドはエアリスに言われた通りに向こうのカウンターに腰掛けた。どうやら女装する覚悟を決めたようだ。 「おっちゃん。あの彼が一度でいいから女の子の格好したいって言うのよ。それで可愛いドレス着せてあげたいのよ」 クラウドはンなこと言ってないが……………。………エアリス、あんた面白がってるだろ。 「なんと!あいつがか!」 「どう?作ってくれる?」 「ふむ。なかなか面白そうだな。普通の服ばっかり作っておったので、ちょっと飽きとったんだよ」 「作ってくれんの!?」 「ああ、よかろう。後で店に来なさい」 親父はそう言うと、酒の代金をカウンターに置いて、自分の店に戻った。クラウド達は2時間ほどマーケットを見て回り、それから服屋に行った。 「よう来たな。できとるよ。さっそく着てみなさい」 ………………………………早ッ!? 親父が差し出したドレスをクラウドは受け取り、試着室に入った。しばらくして出て来たクラウドを見てエアリスが言った。 「何か…………変。カツラ、必要ね(笑)」 「うむうむ、そうだろうと思って知り合いに話をつけておいたんじゃ。カツラをもらって来た。ほれ、付けてみぃ」 「おっちゃん、悪いわね。はい、クラウド」 クラウドはカツラをつける。文句を言わないところを見ると、開き直っているようだ。 「ほう、こりゃなかなかどうして。新しい商売になるかもしれんぞ」 親父、冗談でもそういうことは言うな、頼むから。 「そうだね。やってみようか」 服屋の息子!あんたも言うな、マジで。 「あんたたち、面白いもの見せて貰ったよ。親父もやる気を出してくれたし」 そのやる気は危ないやる気だぞ。 「そのドレスの代金はサービスしとくよ」 「おしとやかに歩いてね、クラウドちゃんv」 「…………何がおしとやかにだ…………」 「クラウドちゃん、かっわいいvあたしに似合う服ない?」 エアリスの口からこういったセリフが出るとはッ! 「これはどうでしょう?」 「いやいやこっちの方がいいぞい」 クラウドの時とは打って変わって燃えまくる服屋の親子。 「親父、何言ってんだよ。これがいいって」 「なぁにを言っちょる。こっちじゃよ」 だがエアリスは、 「これにしよっと」 「「え?」」 全く違うドレスを選んだ。 試着室に入り、数分後。 「どう?似合ってる?」 普通のやつなら『似合ってる』と言うべきなのだが、クラウドは命知らずにも肩を竦めた。 「(怒)素直じゃないわね(怒)…………。……………………ま、いいか。いくわよ、クラウド!」 エアリスはクラウドを連れて、コルネオの屋敷に急いだ。先ほどの門番は、 「おおッ!?お友達もこれまたカワイコちゃん!ささ、中へ中へ!!」 と言って、疑いもせずにクラウドとエアリスの2人を通してしまった。 ……………………ちったぁ疑えこのやろう。 コルネオの屋敷は一言で言うなら、成金趣味。床には金の龍が描かれた赤い絨毯。壁も階段の手すりも赤と金。周りの景色から浮いている大きな壷。外見も悪趣味だったが、中はそれを凌駕している。エアリスがギガ・スレを唱えなかったのが奇跡だ。 2人は受付(?)の男に話をつけ、男がいなくなったのを見計らってティファを探した。 ティファがいたのは拷問部屋のような空間だった。ここの趣味の悪さは他と違った。壁は石、明かりは蝋燭。中世に迷い込んだような錯覚を覚える。 その部屋の中央にティファがいた。いつもの活発な服と違って、青いドレス姿だった。クラウドが声を掛けようとした瞬間、ティファが気配を感じて振り返った。自分が女装姿だということを思い出し、慌てて磔台の後ろに隠れる。その代わりにエアリスが話し掛ける。 「…………ティファさん?はじめまして、あたしエアリス。あなたのことクラウドから聞いたわよ」 「…………あなたは…………?あ、公園にいた人ですね」 ………………………………ティファの丁寧語、…………マジで違和感ある。 「そ、クラウドと一緒にね」 「そうですか………………………………」 「安心して。少し前に知り合っただけよ。何でもないわ」 「安心って…………。何をです?あ、勘違いしないでください。私とクラウドさんは唯の幼なじみです。何でもないんですから」 「ふたりして『何でもない』なんて言ってると、クラウドが可哀相ね。ねぇ、クラウド?」 「クラウドさん!?」 名前を呼ばれてクラウドはティファの前にしぶしぶ出る。 「????」 ティファはクラウドのドレスに触れ、次の瞬間、驚いて飛び跳ねた。 「クラウドさんッ!?その格好は何ですか!?ここで何をしてるんです?あ、それより身体の方は大丈夫ですか?スラムに落ちたんですから」 「そんなに一度に聞かれてもわかんないぞ。……………………っと、この格好は…………ここに入るためには仕方なかった。身体は大丈夫だ。エアリスに助けてもたった……………………。吹っ飛ばされもしたが……………………」 クラウドはジト目でエアリスを見る。 「あははははははは(汗)」 笑ってごまかすエアリス。 「ティファ、説明してくれ。こんなことろで何をしてるんだ?」 「……………………説明して、理解できます?」 「……………………………………………………………………………………。 ………………………………。 世の中って…………無駄な事、多いよな……………………」 「………………………………………………………………………………………………………………………………」 「説明したら?あたし、耳塞いでるから」 エアリスはワザとらしく耳を塞ぐ。因みに部屋の隅で。 「……………………と、とにかく、無事でよかったです」 「ああ、で?何があったんだ?」 「五番魔晄炉から戻ったら、怪しい男がうろついていたんです。その男をバレットさん(ヴァル)が捕まえてキューッと絞めて話を聞きだしたんです」 「……………………………………………………………………………………」 「それで、ここのドン・コルネオの名前が出たんです。 バレットさんは、コルネオなんて小悪党だから放って置けって言うんですけど………………………………いくら子悪党だからって、悪は見逃せません!正義の鉄鎚をくだすのです!!!!!!!!」 「……………………………………………………………………………………」 「それで、コルネオから話を聞きだすために来たんですけど…………ちょっと困ってるんです。 コルネオは自分のお嫁さんを探していて、毎日3人の女の子の中から………………………………1人を選んで…………わかりますよね?」 「……………………………………………………なんとなく」 うそこけ。 「許せません!!!!自分の欲望のためだけに罪無き女性をものにする!!! これは放っておけません!!!! ……………………とにかく、その1人に私が選ばれなきゃ、アウトなんです」 「あの…………聞こえちゃったvあたしの耳、エルフ並だからv」 エアリスが突然言った。 「3人の女の子が全員あなたの仲間だったら問題ないわよ」 「それはそうですけど……………………」 「ここに2人いるわよ」 「だめだエアリス!お前さんを巻き込むわけにはいかない!」 「ふ〜ん、ティファさんは危険な目にあってもいいの?」 「いや、ティファは………………………………」 「いいんですか?」 クラウドを無視してティファが言った。 「あたし、スラム育ちだから危険な事、慣れてるし、魔法も使えるから大丈夫よ。あなたこそ、あたしを信じてくれる?」 「もちろんです。ありがとうございます。エアリスさん」 その時、部屋の入り口から先ほどの受付の男の声がした。 「時間だよ。コルネオ様がお待ちかねだ」 男が去ってから、クラウドが言った。 「残りの1人って誰だ?」 やっぱり話しに着いていってなかったか、このクラゲ。 「聞くまでもないじゃない」 「クラウドさんですよ」 エアリスとティファが交互に言った。 クラウド、ご愁傷様(笑)。 3人はコルネオの自室に入った。 「よ〜し!娘ども!ドン・コルネオの前に整列するのだ!」 コルネオの部屋、今までで一番悪趣味………………………………。 「ほひ〜!いいの〜、いいの〜」 コルネオのセリフ……………………書きたくねぇ…………。私が考えてるんじゃないですよ!コルネオのセリフは全部ゲームの通りなんですから! 机の上から身を乗り出し、3人を眺めるコルネオ。でっぷり太った中年の男。マジ書きたくねぇ……………………。 「どのおなごにしようかな〜?」 3人を順々に眺め回す。クラウドは思わず顔を背けてしまった。しばらくその状態が続き……………………、 「ほひ〜!決めた決〜めた!今夜の相手は…………この骨太のおなごだ!」 やっぱりと言うか、お約束通りと言うか……………………クラウドが選ばれてしまった。 「ちょ、ちょ、ちょっと待て!いや、待ってください!」 「ほひ〜!その拒む仕草がういの〜、うぶいの〜」 ……………………書いててマジで気持ち悪くなってきた……………………。 「あとはお前達にやるっ!」 「「へい!いただきやす!!」」 コルネオの部下が答える。 クラウドはコルネオに連れていかれた……………………。 かわいそうに…………(笑)。 ――書き手の気分が悪くなってきたので少々省かせていただきます―― コルネオの寝室に普段の服装に戻ったティファとエアリスが殴りこんできた。 「ほひ〜。なんだなんだ!何者だ!」 クラウドはその問いには答えずに変装を解く。 「オ、オトコ!?どうなってるの?」 「悪に答える必要はありません! 答えるのはあなたの方です! 手下に何を探らせていたんですかッ!? 言いなさい! 言わないと……………………」 ここでクラウドがコルネオに一歩詰め寄り、 「…………斬りおとすぞ」 見事な連携プレー! 「や、やめてくれ!ちゃんと話す!なんでも話す!」 「どうぞ」 「…………片腕が銃の男のねぐらを探らせたんだ。そういう依頼があったんだ」 「誰からです?」 「ほひ〜!言ったら殺される!」 殺されろ、お前みたいな奴は。 「言いなさい! 言わないと……………………」 エアリスが一歩詰め寄り、 「…………捻り切っちゃうわよ」 「ほひ〜!神羅のハイデッカーだ!治安維持部門総括ハイデッカーだ!」 「治安維持部門総括!?」 「神羅ですって!?」 「神羅の目的はなんです!? 言いなさい! 言わないと……………………」 ティファも一歩詰め寄り、 「…………すり潰しますよ」 「ほひ…………ねえちゃん…………本気だな。…………えらいえらい。 …………俺もふざけてる場合じゃねえな」 コルネオの口調ががらりと変わった。 「神羅はアバランチとかいうちっこい裏組織を潰すつもりだ。アジトもろともな。文字通り潰しちまうんだ。プレートを支える柱を壊してよ」 「柱を壊す!?」 「どうなるかわかるだろ?プレートがヒューッ、ドガガガ!だ。アバランチのアジトは7番街スラムだってな。この6番街スラムじゃなくて俺はホッとしてるぜ」 「7番街スラムがなくなる!? クラウドさん、7番街に来てくれますか!?」 「ああ、もちろんだ」 クラウドが頷き、3人は急いで出口に向かった。だが、出口の前で、 「ちょっと待った!」 コルネオに呼び止められた。 「お黙りなさい!」 「すぐ終わるから聞いてくれ。 俺たちみたいな悪党が(あ、認めてる)、こうやってべらべら本当のことをしゃべるのはどんな時だと思う? 1 死を覚悟したとき 2 勝利を確信しているとき 3 何がなんだかわからないとき」 「…………興味ないな」 「…………興味ないわね」 「…………興味ないですね」 「答えは2!」 コルネオが手元のスイッチを押すと、3人の足元の床板がなくなり、3人は奈落へと落ちて行った。 後書き Y「女装ネタでした。その女装で目立ちに目立ってくれたクラウドことガウリイ君です!」 ガ「お前…………楽しんでたろ…………」 Y「全然。コルネオのセリフ書いてたら気分悪くなって来て、途中省いたじゃん」 ガ「……………………………………………………………………………………」 Y「それにしても、今まで書いたスレ版FFZで一番長く書いたのがこの話だなんて………………………………なんだか泣きたくなってきた…………」 ガ「……………………………………………………………………………………」 Y「このコルネオ、後ほど再登場します。書きたくないけど…………」 ガ「またオレは女装なのか?」 Y「いや、コルネオはタークスの手によって、墜落死」 ガ「ふ〜ん…………」 Y「それでは!」 |
9976 | Re:第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て)) | ドラマ・スライム | 2002/9/30 18:14:44 |
記事番号9970へのコメント Yuppyさんは No.9970「第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て))」で書きました。 > >第10話 スラムのドン > > クラウド(ガウリイ)とエアリス(リナ)の前に現れたティファ(アメリア)。だが彼女の様子がおかしかった。2人はティファを追って6番街スラムのウォールマーケットにやって来た。 >「あっちゃ〜、ここいろんな意味でこわいところよ。特に女の子にはね。早くティファさんとやらを見つけなくっちゃね」 > エアリスが言った。このスラムに来るのが始めてであるクラウドには何がこわいのかわからなかったが、それは後で知ることになる。 > とにかく、クラウドはティファを見つけなくてはならない。とりあえず歩いていると、横から突然声をかけられた。 >「いらっしゃい!!もてない君でも、ここ蜜蜂の館でなら運命の彼女に出会えるはず!あなたも彼女探しですか?」 > 店にも入っていない、入ろうとした覚えも無いのになんで声をかけるんだこのやろう、っとクラウドが思ったかどうかは分からないが、とりあえず尋ねてみた。 >「ティファという子を知らないか?」 >「おっ、あなた聞き耳早いね。ティファちゃんはムチムチの新人さんだよ。でも、残念です。ティファちゃんは今面接中。蜜蜂の館の慣わしでね。新人の子はドン・コルネオの屋敷に連れてかれるんだ。ドン・コルネオは有名な独身貴族。そろそろ身を固めるってんでお嫁さん探しに熱心でねぇ」 > 早口でまくし立てると男は何事もなかったかの様に客引きに戻った。 >「なぁんか早口だったけど、クラウド、今の話聞いてた?」 >「聞いてたがわからなかった」 > クラウドは原作ではめっちゃクールなキャラなのに、ガウリイが演じる(?)と正反対の性格になりやがる。 でも似たようなものでは >「ったく…………。今の話に出て来たドン・コルネオの屋敷にティファさんがいるのよ」 >「おお!なるほど」 > 本当にわかってるのだろうか…………。 > いや、絶対わかってねぇ。こいつのことだから。 > それはまあさて置いて、2人はドン・コルネオの屋敷に向かった。 > その屋敷は……………………悪趣味以外に言う感想がない外見の建物だった。ピンクやら黄色やらのネオンに悪趣味な色使いの看板。リナは思わず竜破斬を唱えたくなった。 > クラウドは問答無用で中に入ろうとしたが、門番らしき大男に道を遮られた。 >「ここは、ウォールマーケットの大物、ドン・コルネオ様のお屋敷だ。いいか、ドンは男には興味ないんだ。さっさとどっかへ……………………」 > 門番の男はそこまで言うと、エアリスに視線を移して、 >「ああっ、よく見たら綺麗なお姉ちゃんもいっしょ!ね、どう?うちのドンを楽しいひと時を過ごしてみない?」 > 死んでも、混沌に行っても絶対に嫌じゃ。 > それを聞いたエアリスは流石に嫌な顔をしたが、それも一瞬で、クラウドを道の隅に引っ張って行く。 >「ね、ここがドンの屋敷みたい。あたし、行ってくるわ。ティファさんとやらにあんたのこと、話してきてあげる」 >「ダメだ!!」 > すでに行きかけたエアリスはクラウドの珍しいクラゲじゃない発言にびっくりした。 >「どうしてよ?」 >「ここは、その…………わかるだろ?オレにもわかるんだから…………」 >「じゃあ、どうすんのよ。あんたも入る?」 >「オレは男だからなぁ…………エアリスを行かせるわけにもいかんし…………ティファの安全が確認できたらなぁ…………」 >「そうだ、クラウド、女装しなさい!それしかないわよ!」 >「……………………ええっ!?」 > エアリスは先ほどの門番に向き直り、 >「ちょっと待ってて、きれいな友達、連れてきれあげるから」 >「エアリス!いくらなんでもそれは…………。またオレに女装させるのか?あんなのアニメだけで十分だ!」 >「ティファさんが心配なんでしょ?、さっさと行くわよ!」 > エアリスは躊躇しまくるクラウドを引っ張って、まずは、服屋に連れて行った。 >「すいませ〜ん!ドレス一着、ほしいんですけど!」 >「うーん、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、構いませんか?」 >「何かあったわけ?」 >「ちょっと親父のやつ、スランプなんですよ。あ、ドレスは俺の親父が作ってるんですよ」 >「その、親父さんはどこ?」 >「たぶん、居酒屋で飲んだくれてますよ」 >「それじゃ…………親父さんどうにかしないと、ドレス、ダメってこと?」 >「はい、そうですね。困ったもんですよ…………。! もしかしてお客さん、どうにかしてくださるんですかッ!?」 >「だから〜、どうにかしないとドレス、手に入らないでしょ?」 >「本当っすかッ!?お願いしますよ。あのバカ親父をどうにかしてくださいよ。もう困り果ててたんすよ…………」 >「はいはい。どうにかするわよ。クラウド!行くわよ!」 > エアリスはブツブツ言ってるクラウドをまた引っ張って、今度は居酒屋へ急いだ。居酒屋には、奥の方で飲んだくれている親父、おそらく服屋の、がいた。 >「あの、服屋の親父さんよね?」 > エアリスは機嫌の悪そうな親父に声を掛けた。親父は振り返り、 >「確かに服屋だが、あんたの親父ではないぞ」 >「ンなこと言ってないし……………………」 >「服を作ってくれ」 >「わしは男物の服は作らんのだが?それに、あんまり気がのらんな」 >「クラウド、少し待ってて。あたしが話すから。向こうで何か飲んでて」 > クラウドはエアリスに言われた通りに向こうのカウンターに腰掛けた。どうやら女装する覚悟を決めたようだ。 >「おっちゃん。あの彼が一度でいいから女の子の格好したいって言うのよ。それで可愛いドレス着せてあげたいのよ」 > クラウドはンなこと言ってないが……………。………エアリス、あんた面白がってるだろ。 >「なんと!あいつがか!」 >「どう?作ってくれる?」 >「ふむ。なかなか面白そうだな。普通の服ばっかり作っておったので、ちょっと飽きとったんだよ」 >「作ってくれんの!?」 >「ああ、よかろう。後で店に来なさい」 > 親父はそう言うと、酒の代金をカウンターに置いて、自分の店に戻った。クラウド達は2時間ほどマーケットを見て回り、それから服屋に行った。 >「よう来たな。できとるよ。さっそく着てみなさい」 > ………………………………早ッ!? > 親父が差し出したドレスをクラウドは受け取り、試着室に入った。しばらくして出て来たクラウドを見てエアリスが言った。 >「何か…………変。カツラ、必要ね(笑)」 >「うむうむ、そうだろうと思って知り合いに話をつけておいたんじゃ。カツラをもらって来た。ほれ、付けてみぃ」 >「おっちゃん、悪いわね。はい、クラウド」 > クラウドはカツラをつける。文句を言わないところを見ると、開き直っているようだ。 >「ほう、こりゃなかなかどうして。新しい商売になるかもしれんぞ」 > 親父、冗談でもそういうことは言うな、頼むから。 >「そうだね。やってみようか」 > 服屋の息子!あんたも言うな、マジで。 >「あんたたち、面白いもの見せて貰ったよ。親父もやる気を出してくれたし」 > そのやる気は危ないやる気だぞ。 >「そのドレスの代金はサービスしとくよ」 >「おしとやかに歩いてね、クラウドちゃんv」 >「…………何がおしとやかにだ…………」 >「クラウドちゃん、かっわいいvあたしに似合う服ない?」 > エアリスの口からこういったセリフが出るとはッ! >「これはどうでしょう?」 >「いやいやこっちの方がいいぞい」 > クラウドの時とは打って変わって燃えまくる服屋の親子。 >「親父、何言ってんだよ。これがいいって」 >「なぁにを言っちょる。こっちじゃよ」 > だがエアリスは、 >「これにしよっと」 >「「え?」」 > 全く違うドレスを選んだ。 > 試着室に入り、数分後。 >「どう?似合ってる?」 > 普通のやつなら『似合ってる』と言うべきなのだが、クラウドは命知らずにも肩を竦めた。 >「(怒)素直じゃないわね(怒)…………。……………………ま、いいか。いくわよ、クラウド!」 > エアリスはクラウドを連れて、コルネオの屋敷に急いだ。先ほどの門番は、 >「おおッ!?お友達もこれまたカワイコちゃん!ささ、中へ中へ!!」 > と言って、疑いもせずにクラウドとエアリスの2人を通してしまった。 スクワットとかのやつはないんだ > ……………………ちったぁ疑えこのやろう。 確かに > コルネオの屋敷は一言で言うなら、成金趣味。床には金の龍が描かれた赤い絨毯。壁も階段の手すりも赤と金。周りの景色から浮いている大きな壷。外見も悪趣味だったが、中はそれを凌駕している。エアリスがギガ・スレを唱えなかったのが奇跡だ。 > 2人は受付(?)の男に話をつけ、男がいなくなったのを見計らってティファを探した。 > ティファがいたのは拷問部屋のような空間だった。ここの趣味の悪さは他と違った。壁は石、明かりは蝋燭。中世に迷い込んだような錯覚を覚える。 > その部屋の中央にティファがいた。いつもの活発な服と違って、青いドレス姿だった。クラウドが声を掛けようとした瞬間、ティファが気配を感じて振り返った。自分が女装姿だということを思い出し、慌てて磔台の後ろに隠れる。その代わりにエアリスが話し掛ける。 >「…………ティファさん?はじめまして、あたしエアリス。あなたのことクラウドから聞いたわよ」 >「…………あなたは…………?あ、公園にいた人ですね」 > ………………………………ティファの丁寧語、…………マジで違和感ある。 >「そ、クラウドと一緒にね」 >「そうですか………………………………」 >「安心して。少し前に知り合っただけよ。何でもないわ」 >「安心って…………。何をです?あ、勘違いしないでください。私とクラウドさんは唯の幼なじみです。何でもないんですから」 >「ふたりして『何でもない』なんて言ってると、クラウドが可哀相ね。ねぇ、クラウド?」 >「クラウドさん!?」 > 名前を呼ばれてクラウドはティファの前にしぶしぶ出る。 >「????」 > ティファはクラウドのドレスに触れ、次の瞬間、驚いて飛び跳ねた。 >「クラウドさんッ!?その格好は何ですか!?ここで何をしてるんです?あ、それより身体の方は大丈夫ですか?スラムに落ちたんですから」 >「そんなに一度に聞かれてもわかんないぞ。……………………っと、この格好は…………ここに入るためには仕方なかった。身体は大丈夫だ。エアリスに助けてもたった……………………。吹っ飛ばされもしたが……………………」 > クラウドはジト目でエアリスを見る。 >「あははははははは(汗)」 > 笑ってごまかすエアリス。 >「ティファ、説明してくれ。こんなことろで何をしてるんだ?」 >「……………………説明して、理解できます?」 >「……………………………………………………………………………………。 > ………………………………。 > 世の中って…………無駄な事、多いよな……………………」 >「………………………………………………………………………………………………………………………………」 >「説明したら?あたし、耳塞いでるから」 > エアリスはワザとらしく耳を塞ぐ。因みに部屋の隅で。 >「……………………と、とにかく、無事でよかったです」 >「ああ、で?何があったんだ?」 >「五番魔晄炉から戻ったら、怪しい男がうろついていたんです。その男をバレットさん(ヴァル)が捕まえてキューッと絞めて話を聞きだしたんです」 >「……………………………………………………………………………………」 >「それで、ここのドン・コルネオの名前が出たんです。 > バレットさんは、コルネオなんて小悪党だから放って置けって言うんですけど………………………………いくら子悪党だからって、悪は見逃せません!正義の鉄鎚をくだすのです!!!!!!!!」 >「……………………………………………………………………………………」 >「それで、コルネオから話を聞きだすために来たんですけど…………ちょっと困ってるんです。 > コルネオは自分のお嫁さんを探していて、毎日3人の女の子の中から………………………………1人を選んで…………わかりますよね?」 >「……………………………………………………なんとなく」 > うそこけ。 >「許せません!!!!自分の欲望のためだけに罪無き女性をものにする!!! > これは放っておけません!!!! > ……………………とにかく、その1人に私が選ばれなきゃ、アウトなんです」 >「あの…………聞こえちゃったvあたしの耳、エルフ並だからv」 > エアリスが突然言った。 >「3人の女の子が全員あなたの仲間だったら問題ないわよ」 >「それはそうですけど……………………」 >「ここに2人いるわよ」 >「だめだエアリス!お前さんを巻き込むわけにはいかない!」 >「ふ〜ん、ティファさんは危険な目にあってもいいの?」 >「いや、ティファは………………………………」 >「いいんですか?」 > クラウドを無視してティファが言った。 >「あたし、スラム育ちだから危険な事、慣れてるし、魔法も使えるから大丈夫よ。あなたこそ、あたしを信じてくれる?」 >「もちろんです。ありがとうございます。エアリスさん」 > その時、部屋の入り口から先ほどの受付の男の声がした。 >「時間だよ。コルネオ様がお待ちかねだ」 > 男が去ってから、クラウドが言った。 >「残りの1人って誰だ?」 > やっぱり話しに着いていってなかったか、このクラゲ。 >「聞くまでもないじゃない」 >「クラウドさんですよ」 > エアリスとティファが交互に言った。 > クラウド、ご愁傷様(笑)。 > 3人はコルネオの自室に入った。 >「よ〜し!娘ども!ドン・コルネオの前に整列するのだ!」 > コルネオの部屋、今までで一番悪趣味………………………………。 >「ほひ〜!いいの〜、いいの〜」 > コルネオのセリフ……………………書きたくねぇ…………。私が考えてるんじゃないですよ!コルネオのセリフは全部ゲームの通りなんですから! > 机の上から身を乗り出し、3人を眺めるコルネオ。でっぷり太った中年の男。マジ書きたくねぇ……………………。 やっぱりコルネオはラーシャートですかね。(タリムという手も) >「どのおなごにしようかな〜?」 > 3人を順々に眺め回す。クラウドは思わず顔を背けてしまった。しばらくその状態が続き……………………、 >「ほひ〜!決めた決〜めた!今夜の相手は…………この骨太のおなごだ!」 > やっぱりと言うか、お約束通りと言うか……………………クラウドが選ばれてしまった。 >「ちょ、ちょ、ちょっと待て!いや、待ってください!」 >「ほひ〜!その拒む仕草がういの〜、うぶいの〜」 > ……………………書いててマジで気持ち悪くなってきた……………………。 >「あとはお前達にやるっ!」 >「「へい!いただきやす!!」」 > コルネオの部下が答える。 > クラウドはコルネオに連れていかれた……………………。 > かわいそうに…………(笑)。 > >――書き手の気分が悪くなってきたので少々省かせていただきます―― > > コルネオの寝室に普段の服装に戻ったティファとエアリスが殴りこんできた。 >「ほひ〜。なんだなんだ!何者だ!」 > クラウドはその問いには答えずに変装を解く。 >「オ、オトコ!?どうなってるの?」 >「悪に答える必要はありません! > 答えるのはあなたの方です! > 手下に何を探らせていたんですかッ!? > 言いなさい! > 言わないと……………………」 > ここでクラウドがコルネオに一歩詰め寄り、 >「…………斬りおとすぞ」 > 見事な連携プレー! >「や、やめてくれ!ちゃんと話す!なんでも話す!」 >「どうぞ」 >「…………片腕が銃の男のねぐらを探らせたんだ。そういう依頼があったんだ」 >「誰からです?」 >「ほひ〜!言ったら殺される!」 > 殺されろ、お前みたいな奴は。 >「言いなさい! > 言わないと……………………」 > エアリスが一歩詰め寄り、 >「…………捻り切っちゃうわよ」 >「ほひ〜!神羅のハイデッカーだ!治安維持部門総括ハイデッカーだ!」 あれ、ここで吐いてたっけ >「治安維持部門総括!?」 >「神羅ですって!?」 >「神羅の目的はなんです!? > 言いなさい! > 言わないと……………………」 > ティファも一歩詰め寄り、 >「…………すり潰しますよ」 >「ほひ…………ねえちゃん…………本気だな。…………えらいえらい。 > …………俺もふざけてる場合じゃねえな」 > コルネオの口調ががらりと変わった。 >「神羅はアバランチとかいうちっこい裏組織を潰すつもりだ。アジトもろともな。文字通り潰しちまうんだ。プレートを支える柱を壊してよ」 >「柱を壊す!?」 >「どうなるかわかるだろ?プレートがヒューッ、ドガガガ!だ。アバランチのアジトは7番街スラムだってな。この6番街スラムじゃなくて俺はホッとしてるぜ」 >「7番街スラムがなくなる!? > クラウドさん、7番街に来てくれますか!?」 >「ああ、もちろんだ」 > クラウドが頷き、3人は急いで出口に向かった。だが、出口の前で、 >「ちょっと待った!」 > コルネオに呼び止められた。 >「お黙りなさい!」 >「すぐ終わるから聞いてくれ。 > 俺たちみたいな悪党が(あ、認めてる)、こうやってべらべら本当のことをしゃべるのはどんな時だと思う? > 1 死を覚悟したとき > 2 勝利を確信しているとき > 3 何がなんだかわからないとき」 > 4 法律で決められているから >「…………興味ないな」 >「…………興味ないわね」 >「…………興味ないですね」 >「答えは2!」 じゃなくて4(上参照) > コルネオが手元のスイッチを押すと、3人の足元の床板がなくなり、3人は奈落へと落ちて行った。 > > > > >後書き > >Y「女装ネタでした。その女装で目立ちに目立ってくれたクラウドことガウリイ君です!」 >ガ「お前…………楽しんでたろ…………」 >Y「全然。コルネオのセリフ書いてたら気分悪くなって来て、途中省いたじゃん」 >ガ「……………………………………………………………………………………」 >Y「それにしても、今まで書いたスレ版FFZで一番長く書いたのがこの話だなんて………………………………なんだか泣きたくなってきた…………」 >ガ「……………………………………………………………………………………」 >Y「このコルネオ、後ほど再登場します。書きたくないけど…………」 >ガ「またオレは女装なのか?」 >Y「いや、コルネオはタークスの手によって、墜落死」 ああ、あれね >ガ「ふ〜ん…………」 >Y「それでは!」 それではがんばってください。(うう真似したくなる) |
9978 | Re:第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て)) | Yuppy | 2002/9/30 18:34:02 |
記事番号9976へのコメント ドラマ・スライムさんは No.9976「Re:第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て))」で書きました。 > >Yuppyさんは No.9970「第10話 スラムのドン (ガウリイの女装ネタ入りです(待て))」で書きました。 >> >>第10話 スラムのドン >> >> クラウド(ガウリイ)とエアリス(リナ)の前に現れたティファ(アメリア)。だが彼女の様子がおかしかった。2人はティファを追って6番街スラムのウォールマーケットにやって来た。 >>「あっちゃ〜、ここいろんな意味でこわいところよ。特に女の子にはね。早くティファさんとやらを見つけなくっちゃね」 >> エアリスが言った。このスラムに来るのが始めてであるクラウドには何がこわいのかわからなかったが、それは後で知ることになる。 >> とにかく、クラウドはティファを見つけなくてはならない。とりあえず歩いていると、横から突然声をかけられた。 >>「いらっしゃい!!もてない君でも、ここ蜜蜂の館でなら運命の彼女に出会えるはず!あなたも彼女探しですか?」 >> 店にも入っていない、入ろうとした覚えも無いのになんで声をかけるんだこのやろう、っとクラウドが思ったかどうかは分からないが、とりあえず尋ねてみた。 >>「ティファという子を知らないか?」 >>「おっ、あなた聞き耳早いね。ティファちゃんはムチムチの新人さんだよ。でも、残念です。ティファちゃんは今面接中。蜜蜂の館の慣わしでね。新人の子はドン・コルネオの屋敷に連れてかれるんだ。ドン・コルネオは有名な独身貴族。そろそろ身を固めるってんでお嫁さん探しに熱心でねぇ」 >> 早口でまくし立てると男は何事もなかったかの様に客引きに戻った。 >>「なぁんか早口だったけど、クラウド、今の話聞いてた?」 >>「聞いてたがわからなかった」 >> クラウドは原作ではめっちゃクールなキャラなのに、ガウリイが演じる(?)と正反対の性格になりやがる。 >でも似たようなものでは まあそうですね。でもまだクラウドの方がマトモ…………。 >>「ったく…………。今の話に出て来たドン・コルネオの屋敷にティファさんがいるのよ」 >>「おお!なるほど」 >> 本当にわかってるのだろうか…………。 >> いや、絶対わかってねぇ。こいつのことだから。 >> それはまあさて置いて、2人はドン・コルネオの屋敷に向かった。 >> その屋敷は……………………悪趣味以外に言う感想がない外見の建物だった。ピンクやら黄色やらのネオンに悪趣味な色使いの看板。リナは思わず竜破斬を唱えたくなった。 >> クラウドは問答無用で中に入ろうとしたが、門番らしき大男に道を遮られた。 >>「ここは、ウォールマーケットの大物、ドン・コルネオ様のお屋敷だ。いいか、ドンは男には興味ないんだ。さっさとどっかへ……………………」 >> 門番の男はそこまで言うと、エアリスに視線を移して、 >>「ああっ、よく見たら綺麗なお姉ちゃんもいっしょ!ね、どう?うちのドンを楽しいひと時を過ごしてみない?」 >> 死んでも、混沌に行っても絶対に嫌じゃ。 >> それを聞いたエアリスは流石に嫌な顔をしたが、それも一瞬で、クラウドを道の隅に引っ張って行く。 >>「ね、ここがドンの屋敷みたい。あたし、行ってくるわ。ティファさんとやらにあんたのこと、話してきてあげる」 >>「ダメだ!!」 >> すでに行きかけたエアリスはクラウドの珍しいクラゲじゃない発言にびっくりした。 >>「どうしてよ?」 >>「ここは、その…………わかるだろ?オレにもわかるんだから…………」 >>「じゃあ、どうすんのよ。あんたも入る?」 >>「オレは男だからなぁ…………エアリスを行かせるわけにもいかんし…………ティファの安全が確認できたらなぁ…………」 >>「そうだ、クラウド、女装しなさい!それしかないわよ!」 >>「……………………ええっ!?」 >> エアリスは先ほどの門番に向き直り、 >>「ちょっと待ってて、きれいな友達、連れてきれあげるから」 >>「エアリス!いくらなんでもそれは…………。またオレに女装させるのか?あんなのアニメだけで十分だ!」 >>「ティファさんが心配なんでしょ?、さっさと行くわよ!」 >> エアリスは躊躇しまくるクラウドを引っ張って、まずは、服屋に連れて行った。 >>「すいませ〜ん!ドレス一着、ほしいんですけど!」 >>「うーん、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、構いませんか?」 >>「何かあったわけ?」 >>「ちょっと親父のやつ、スランプなんですよ。あ、ドレスは俺の親父が作ってるんですよ」 >>「その、親父さんはどこ?」 >>「たぶん、居酒屋で飲んだくれてますよ」 >>「それじゃ…………親父さんどうにかしないと、ドレス、ダメってこと?」 >>「はい、そうですね。困ったもんですよ…………。! もしかしてお客さん、どうにかしてくださるんですかッ!?」 >>「だから〜、どうにかしないとドレス、手に入らないでしょ?」 >>「本当っすかッ!?お願いしますよ。あのバカ親父をどうにかしてくださいよ。もう困り果ててたんすよ…………」 >>「はいはい。どうにかするわよ。クラウド!行くわよ!」 >> エアリスはブツブツ言ってるクラウドをまた引っ張って、今度は居酒屋へ急いだ。居酒屋には、奥の方で飲んだくれている親父、おそらく服屋の、がいた。 >>「あの、服屋の親父さんよね?」 >> エアリスは機嫌の悪そうな親父に声を掛けた。親父は振り返り、 >>「確かに服屋だが、あんたの親父ではないぞ」 >>「ンなこと言ってないし……………………」 >>「服を作ってくれ」 >>「わしは男物の服は作らんのだが?それに、あんまり気がのらんな」 >>「クラウド、少し待ってて。あたしが話すから。向こうで何か飲んでて」 >> クラウドはエアリスに言われた通りに向こうのカウンターに腰掛けた。どうやら女装する覚悟を決めたようだ。 >>「おっちゃん。あの彼が一度でいいから女の子の格好したいって言うのよ。それで可愛いドレス着せてあげたいのよ」 >> クラウドはンなこと言ってないが……………。………エアリス、あんた面白がってるだろ。 >>「なんと!あいつがか!」 >>「どう?作ってくれる?」 >>「ふむ。なかなか面白そうだな。普通の服ばっかり作っておったので、ちょっと飽きとったんだよ」 >>「作ってくれんの!?」 >>「ああ、よかろう。後で店に来なさい」 >> 親父はそう言うと、酒の代金をカウンターに置いて、自分の店に戻った。クラウド達は2時間ほどマーケットを見て回り、それから服屋に行った。 >>「よう来たな。できとるよ。さっそく着てみなさい」 >> ………………………………早ッ!? >> 親父が差し出したドレスをクラウドは受け取り、試着室に入った。しばらくして出て来たクラウドを見てエアリスが言った。 >>「何か…………変。カツラ、必要ね(笑)」 >>「うむうむ、そうだろうと思って知り合いに話をつけておいたんじゃ。カツラをもらって来た。ほれ、付けてみぃ」 >>「おっちゃん、悪いわね。はい、クラウド」 >> クラウドはカツラをつける。文句を言わないところを見ると、開き直っているようだ。 >>「ほう、こりゃなかなかどうして。新しい商売になるかもしれんぞ」 >> 親父、冗談でもそういうことは言うな、頼むから。 >>「そうだね。やってみようか」 >> 服屋の息子!あんたも言うな、マジで。 >>「あんたたち、面白いもの見せて貰ったよ。親父もやる気を出してくれたし」 >> そのやる気は危ないやる気だぞ。 >>「そのドレスの代金はサービスしとくよ」 >>「おしとやかに歩いてね、クラウドちゃんv」 >>「…………何がおしとやかにだ…………」 >>「クラウドちゃん、かっわいいvあたしに似合う服ない?」 >> エアリスの口からこういったセリフが出るとはッ! >>「これはどうでしょう?」 >>「いやいやこっちの方がいいぞい」 >> クラウドの時とは打って変わって燃えまくる服屋の親子。 >>「親父、何言ってんだよ。これがいいって」 >>「なぁにを言っちょる。こっちじゃよ」 >> だがエアリスは、 >>「これにしよっと」 >>「「え?」」 >> 全く違うドレスを選んだ。 >> 試着室に入り、数分後。 >>「どう?似合ってる?」 >> 普通のやつなら『似合ってる』と言うべきなのだが、クラウドは命知らずにも肩を竦めた。 >>「(怒)素直じゃないわね(怒)…………。……………………ま、いいか。いくわよ、クラウド!」 >> エアリスはクラウドを連れて、コルネオの屋敷に急いだ。先ほどの門番は、 >>「おおッ!?お友達もこれまたカワイコちゃん!ささ、中へ中へ!!」 >> と言って、疑いもせずにクラウドとエアリスの2人を通してしまった。 >スクワットとかのやつはないんだ あ、忘れてた。…………メモリアル・アルバムになかったので(爆)。 >> ……………………ちったぁ疑えこのやろう。 >確かに ははは。 >> コルネオの屋敷は一言で言うなら、成金趣味。床には金の龍が描かれた赤い絨毯。壁も階段の手すりも赤と金。周りの景色から浮いている大きな壷。外見も悪趣味だったが、中はそれを凌駕している。エアリスがギガ・スレを唱えなかったのが奇跡だ。 >> 2人は受付(?)の男に話をつけ、男がいなくなったのを見計らってティファを探した。 >> ティファがいたのは拷問部屋のような空間だった。ここの趣味の悪さは他と違った。壁は石、明かりは蝋燭。中世に迷い込んだような錯覚を覚える。 >> その部屋の中央にティファがいた。いつもの活発な服と違って、青いドレス姿だった。クラウドが声を掛けようとした瞬間、ティファが気配を感じて振り返った。自分が女装姿だということを思い出し、慌てて磔台の後ろに隠れる。その代わりにエアリスが話し掛ける。 >>「…………ティファさん?はじめまして、あたしエアリス。あなたのことクラウドから聞いたわよ」 >>「…………あなたは…………?あ、公園にいた人ですね」 >> ………………………………ティファの丁寧語、…………マジで違和感ある。 >>「そ、クラウドと一緒にね」 >>「そうですか………………………………」 >>「安心して。少し前に知り合っただけよ。何でもないわ」 >>「安心って…………。何をです?あ、勘違いしないでください。私とクラウドさんは唯の幼なじみです。何でもないんですから」 >>「ふたりして『何でもない』なんて言ってると、クラウドが可哀相ね。ねぇ、クラウド?」 >>「クラウドさん!?」 >> 名前を呼ばれてクラウドはティファの前にしぶしぶ出る。 >>「????」 >> ティファはクラウドのドレスに触れ、次の瞬間、驚いて飛び跳ねた。 >>「クラウドさんッ!?その格好は何ですか!?ここで何をしてるんです?あ、それより身体の方は大丈夫ですか?スラムに落ちたんですから」 >>「そんなに一度に聞かれてもわかんないぞ。……………………っと、この格好は…………ここに入るためには仕方なかった。身体は大丈夫だ。エアリスに助けてもたった……………………。吹っ飛ばされもしたが……………………」 >> クラウドはジト目でエアリスを見る。 >>「あははははははは(汗)」 >> 笑ってごまかすエアリス。 >>「ティファ、説明してくれ。こんなことろで何をしてるんだ?」 >>「……………………説明して、理解できます?」 >>「……………………………………………………………………………………。 >> ………………………………。 >> 世の中って…………無駄な事、多いよな……………………」 >>「………………………………………………………………………………………………………………………………」 >>「説明したら?あたし、耳塞いでるから」 >> エアリスはワザとらしく耳を塞ぐ。因みに部屋の隅で。 >>「……………………と、とにかく、無事でよかったです」 >>「ああ、で?何があったんだ?」 >>「五番魔晄炉から戻ったら、怪しい男がうろついていたんです。その男をバレットさん(ヴァル)が捕まえてキューッと絞めて話を聞きだしたんです」 >>「……………………………………………………………………………………」 >>「それで、ここのドン・コルネオの名前が出たんです。 >> バレットさんは、コルネオなんて小悪党だから放って置けって言うんですけど………………………………いくら子悪党だからって、悪は見逃せません!正義の鉄鎚をくだすのです!!!!!!!!」 >>「……………………………………………………………………………………」 >>「それで、コルネオから話を聞きだすために来たんですけど…………ちょっと困ってるんです。 >> コルネオは自分のお嫁さんを探していて、毎日3人の女の子の中から………………………………1人を選んで…………わかりますよね?」 >>「……………………………………………………なんとなく」 >> うそこけ。 >>「許せません!!!!自分の欲望のためだけに罪無き女性をものにする!!! >> これは放っておけません!!!! >> ……………………とにかく、その1人に私が選ばれなきゃ、アウトなんです」 >>「あの…………聞こえちゃったvあたしの耳、エルフ並だからv」 >> エアリスが突然言った。 >>「3人の女の子が全員あなたの仲間だったら問題ないわよ」 >>「それはそうですけど……………………」 >>「ここに2人いるわよ」 >>「だめだエアリス!お前さんを巻き込むわけにはいかない!」 >>「ふ〜ん、ティファさんは危険な目にあってもいいの?」 >>「いや、ティファは………………………………」 >>「いいんですか?」 >> クラウドを無視してティファが言った。 >>「あたし、スラム育ちだから危険な事、慣れてるし、魔法も使えるから大丈夫よ。あなたこそ、あたしを信じてくれる?」 >>「もちろんです。ありがとうございます。エアリスさん」 >> その時、部屋の入り口から先ほどの受付の男の声がした。 >>「時間だよ。コルネオ様がお待ちかねだ」 >> 男が去ってから、クラウドが言った。 >>「残りの1人って誰だ?」 >> やっぱり話しに着いていってなかったか、このクラゲ。 >>「聞くまでもないじゃない」 >>「クラウドさんですよ」 >> エアリスとティファが交互に言った。 >> クラウド、ご愁傷様(笑)。 >> 3人はコルネオの自室に入った。 >>「よ〜し!娘ども!ドン・コルネオの前に整列するのだ!」 >> コルネオの部屋、今までで一番悪趣味………………………………。 >>「ほひ〜!いいの〜、いいの〜」 >> コルネオのセリフ……………………書きたくねぇ…………。私が考えてるんじゃないですよ!コルネオのセリフは全部ゲームの通りなんですから! >> 机の上から身を乗り出し、3人を眺めるコルネオ。でっぷり太った中年の男。マジ書きたくねぇ……………………。 >やっぱりコルネオはラーシャートですかね。(タリムという手も) >>「どのおなごにしようかな〜?」 >> 3人を順々に眺め回す。クラウドは思わず顔を背けてしまった。しばらくその状態が続き……………………、 >>「ほひ〜!決めた決〜めた!今夜の相手は…………この骨太のおなごだ!」 >> やっぱりと言うか、お約束通りと言うか……………………クラウドが選ばれてしまった。 >>「ちょ、ちょ、ちょっと待て!いや、待ってください!」 >>「ほひ〜!その拒む仕草がういの〜、うぶいの〜」 >> ……………………書いててマジで気持ち悪くなってきた……………………。 >>「あとはお前達にやるっ!」 >>「「へい!いただきやす!!」」 >> コルネオの部下が答える。 >> クラウドはコルネオに連れていかれた……………………。 >> かわいそうに…………(笑)。 >> >>――書き手の気分が悪くなってきたので少々省かせていただきます―― >> >> コルネオの寝室に普段の服装に戻ったティファとエアリスが殴りこんできた。 >>「ほひ〜。なんだなんだ!何者だ!」 >> クラウドはその問いには答えずに変装を解く。 >>「オ、オトコ!?どうなってるの?」 >>「悪に答える必要はありません! >> 答えるのはあなたの方です! >> 手下に何を探らせていたんですかッ!? >> 言いなさい! >> 言わないと……………………」 >> ここでクラウドがコルネオに一歩詰め寄り、 >>「…………斬りおとすぞ」 >> 見事な連携プレー! >>「や、やめてくれ!ちゃんと話す!なんでも話す!」 >>「どうぞ」 >>「…………片腕が銃の男のねぐらを探らせたんだ。そういう依頼があったんだ」 >>「誰からです?」 >>「ほひ〜!言ったら殺される!」 >> 殺されろ、お前みたいな奴は。 >>「言いなさい! >> 言わないと……………………」 >> エアリスが一歩詰め寄り、 >>「…………捻り切っちゃうわよ」 >>「ほひ〜!神羅のハイデッカーだ!治安維持部門総括ハイデッカーだ!」 >あれ、ここで吐いてたっけ 吐いてます。ここだけの話、私はゲームをやりながらシナリオをそのまま小説に書いてるんです。キャラの設定は全く変えずに。WARD使って。その小説にもメモリアル・アルバムにもそう書いてあったので、多分吐いてます。(記憶にはない) >>「治安維持部門総括!?」 >>「神羅ですって!?」 >>「神羅の目的はなんです!? >> 言いなさい! >> 言わないと……………………」 >> ティファも一歩詰め寄り、 >>「…………すり潰しますよ」 >>「ほひ…………ねえちゃん…………本気だな。…………えらいえらい。 >> …………俺もふざけてる場合じゃねえな」 >> コルネオの口調ががらりと変わった。 >>「神羅はアバランチとかいうちっこい裏組織を潰すつもりだ。アジトもろともな。文字通り潰しちまうんだ。プレートを支える柱を壊してよ」 >>「柱を壊す!?」 >>「どうなるかわかるだろ?プレートがヒューッ、ドガガガ!だ。アバランチのアジトは7番街スラムだってな。この6番街スラムじゃなくて俺はホッとしてるぜ」 >>「7番街スラムがなくなる!? >> クラウドさん、7番街に来てくれますか!?」 >>「ああ、もちろんだ」 >> クラウドが頷き、3人は急いで出口に向かった。だが、出口の前で、 >>「ちょっと待った!」 >> コルネオに呼び止められた。 >>「お黙りなさい!」 >>「すぐ終わるから聞いてくれ。 >> 俺たちみたいな悪党が(あ、認めてる)、こうやってべらべら本当のことをしゃべるのはどんな時だと思う? >> 1 死を覚悟したとき >> 2 勝利を確信しているとき >> 3 何がなんだかわからないとき」 >> 4 法律で決められているから 確かに悪役は高笑いを交えつつ自分の企みを全て話さなければならないっていう法律ありましたね。 >>「…………興味ないな」 >>「…………興味ないわね」 >>「…………興味ないですね」 >>「答えは2!」 >じゃなくて4(上参照) めっちゃウケました。 >> コルネオが手元のスイッチを押すと、3人の足元の床板がなくなり、3人は奈落へと落ちて行った。 >> >> >> >> >>後書き >> >>Y「女装ネタでした。その女装で目立ちに目立ってくれたクラウドことガウリイ君です!」 >>ガ「お前…………楽しんでたろ…………」 >>Y「全然。コルネオのセリフ書いてたら気分悪くなって来て、途中省いたじゃん」 >>ガ「……………………………………………………………………………………」 >>Y「それにしても、今まで書いたスレ版FFZで一番長く書いたのがこの話だなんて………………………………なんだか泣きたくなってきた…………」 >>ガ「……………………………………………………………………………………」 >>Y「このコルネオ、後ほど再登場します。書きたくないけど…………」 >>ガ「またオレは女装なのか?」 >>Y「いや、コルネオはタークスの手によって、墜落死」 >ああ、あれね >>ガ「ふ〜ん…………」 >>Y「それでは!」 >それではがんばってください。(うう真似したくなる) 何を真似するんですか?あ、もしかしてガウリイの女装をですか?真似しても構いませんが。え?違う? レス有り難う御座いました! 目標:一日1話書く(それだと少なくとも半年はかかりそうな…………) > |
9980 | 第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません) | Yuppy | 2002/9/30 20:15:16 |
記事番号9961へのコメント 第11話 列車墓場の幽霊たち 「準備の方は?」 プレシデント神羅(部下S)は自分の社長室で部下に尋ねた。 「順調順調!実行部隊はタークスです!」 答えたのは神羅カンパニー治安維持部門総括ハイデッカー(何気にガーヴにしてみたりして)。 「プレシデント!本当にやるのですか?たかが数人の組織を潰すのに…………」 「今更何ですか、リーブ(ミルガズィアさんだったりします)」 「…………(何故私が魔族に敬語を使わねばならぬのだ…………?)いいえ。しかし私は都市開発部門総括としてミッドガルの建造、運営の全てに関わってきました。ですから……………………(だから何故敬語を…………)」 都市開発部門総括リーブ。彼は神羅の上層部の人間(じゃないけど)にしては真面目である。 「リーブ、そういう個人的な問題は朝の内にトイレで流しちまうんだな!」 「市長も反対しているわけであり…………」 「市長!?このビルの中でボソボソとメシを食ってるあいつか!?あいつを、まだ市長と呼ぶのか!?」 ハイデッカーは言うだけ言って、去っていった。リーブがその後を追おうとしてプレシデントに呼び止められる。 「あなたは疲れているんですよ。休暇でも取って旅行でも行ってなさい」 それを聞いたリーブは何も言わずに社長室を去った。 残ったプレシデントはひとり呟いた。 「7番街を破壊する。アバランチの仕業として報道する。神羅カンパニーによる救助作業。…………完璧ですね…………」 ……………………そう言えば、市長(ンなもんの名前などとっくに忘れてる)を誰にするか決めてなかった…………………………………………。 一方、落とし穴に落とされたクラウド達は、下水道に落下し、そこでコルネオに飼われていたモンスター<アプス>に襲われていた。 「な、何よこいつ!!可愛くない!!!!」 「そうです!そんなの悪ですッ!!」 「……………………悪なのか?可愛くないのが悪なのか…………?」 クラウドがツッコミ役に回ってる…………(汗)。 「こ、こうなったら! ――黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの――」 「や、やめろリナあああああああああああああ!!!!!!!!」 「こんな地下で竜破斬なんて使ったら私達生き埋めですよ!!!!!!!」 「うっさいわね!!あたしはこういうのはフッ飛ばさなきゃ気がすまないのよ!」 やっぱり、エアリスをリナにしたのは間違いだったかも……………………。 「違うの使え!!!!」 「あたしは崩霊裂使えないのよ!!!!!!!!!」 「他にも呪文のストックあります!!!!!!!!!!!!」 なぜ、崩霊裂にこだわる……………………? 「だ、だったら!書き手!こいつの弱点はッ!?」 ………………………………………………………………。 ……………………………………………………………………………。 …………………………………………………………………………………。 「答えなさいっ!!」 …………………………………………なんで……………………。 「いいから!」 ………………………………炎。………………重力は無効…………………………。 「よっしゃ! 呪文省略!火炎球ッ!!!!」 「うわ省略しやがったあああああああああああ!!!!!!!!」 「私も呪文省略!!烈火球!!!!!」 「うあまだ死んでない! 暴爆呪!!!因みに呪文省略で!!!!!!!!」 「魔竜烈火砲!!!!!!!!!!同じく呪文省略ですっ!!!!」 こうして一方的な戦いは終わった……………………。 どうでもいいが…………よくないかもしれないけど……………………FFの魔法も使え。この場合はファイアを。 「ふう……………………じゃあ演技始めるわよ」 頼む。そのノリ止めてくれ……………………(泣)。 「もうダメです…………マリン…………バレットさん…………スラムの人達…………」 …………ギャ…………ギャップが……すげぇ…………………………。 「諦めちゃだめよ。柱を壊すなんてそんなに簡単じゃないわ。そうでしょ?」 「そ…………そうですね。まだ時間はありますっ!!!」 ……………………(3人のノリについて行けん…………)えっと…………エアリスに励まされ、ティファはいつもの元気を取り戻した…………と。(あ、レノ口調になってしまった…………) 3人は下水道の中をとりあえず奥に向かって歩き続けた。だが、7番街が心配でいつの間にか小走りになっていた。 下水道を延々と進み、いい加減イライラして(エアリスが)来た頃、やっと出口のマンホール(上にある)を見つけ、3人は迷わず外に出た。 そこは列車墓場だった。使えなくなった列車を捨てる場所であす。 地元の7番街スラムではここには幽霊が出ると言われている。 「エアリス…………すっかり巻き込んでしまったな…………」 クラウドが言った。 「ここから帰れなんて言ったら神滅斬ねv」 「………………………………………………………………………………………………………………………………………」 「えっと…………明かりのついている車両を抜けて行けば出られそうですね」 ティファが周りを見回して言った。その言葉通り、捨てられた列車の中にはまだ電源が働いていて、明かりが付いているものもあった。どの明かりも弱々しく、悲しげな光だが。 「さあれっつごー!!!!!!!!」 一歩踏み出したその瞬間!!! 「うきゃああああああああああああああ!!!!!!!??????」 何も無い空間から白いものが現れた。 「何ですかこれえええええええええええええ!!!!!!!!!!」 パニくる二人。 「いきなり出て来たってことは…………魔族かぁ?」 対照的に何故か冷静なクラウド。 その物体はゴーストである(攻略本にそう書いてある)。 「いやああああ!!!!!え、え、え、烈閃槍!!!」 エアリスの放った魔法で消滅した。 ………………………………FFの魔法…………使わせないと…………。 「リナさ……じゃなくってエアリスさん!!あっちにも!!!!」 「しつこいわああああああ!!!!!!! ……………………え?FFの魔法? …………今装備してるマテリアは…………かいふくとほのお…………。 じゃあ、ケアル!!!!」 「甘いですよ!私は…………………… アルテ…………」 止めろアメリア。 「……………………はい」 今のはアルティメットエンド(え゛?)のつもりでした。 それはともかく、ゴーストその2はあっけなく散った。 ゴーストの弱点は炎、聖(即死)、回復なのだ♪ 「別のが来ましたあああああああ!!!!!!!」 「……………………なんかオレ…………出番がない…………」 「何あれ…………」 ドラゴンを小さくしたような形状のモンスター、ディーングロウ。因みに弱点は風。 「風属性のマテリアなんて持ってないわよ!!!!」 確かに。最初に入手できる風属性のマテリアはチョコボ&モーグリだ。 「じゃあ、オレの出番だな!! 光よ!!!!」 頼む。バスターソードを使ってくれ……………………。 …………ディーングロウ死亡。 「キリが無いわね。突っ走って行くわよ!!」 「はい!!」 「おう!!」 列車墓場を過ぎると、そこは7番街スラムステーションである。アバランチがテロに使った、あの列車が停まっている。 ホームには駅員がひとり立っているが、きっと長年慣れ親しんだこの駅から離れたくないのだろう…………。 死を、覚悟している。 クラウド達はその横を走り過ぎた。 だんだん銃声が聞こえてきた…………………… 後書き Y「やぁっぱり短いし…………。ま、いいか(よくねぇよ)。 相方は今回初登場のガーヴ♪同じく初登場のミルさんは後ほど出します」 竜「なんで俺がハイデッカーなんだよ…………」 Y「さあ?」 竜「さあ…………ってお前な……………………」 Y「えー、私が戦闘シーンを書くと『ああ』なります。 この分だとラストバトルの対セーファ・セフィロスの戦闘シーンも…………おそらく…………」 竜「情けねぇッ!」 Y「ほっとけ。まあ、対ジェノバは真面目に書くよ。特にジェノバLIFE戦は」 竜「ああ、ヒロインが死んだ直後の戦闘シーンがギャグだったら…………」 Y「シャレにならん」 竜「……………………できるのか?」 Y「努力はする。ところで疑問。 JENOVAはジェノ『バ』?それともジェノ『ヴァ』なの?」 竜「はあ?」 Y「いや、FFZの楽譜持ってるんだけどさ、ある曲が『完全なるジェノヴァ』になってるんよ」 竜「それがどうした」 Y「攻略本とかはジェノバになってるから。…………ま、どっちでもいいんだけどね」 竜「それじゃあ疑問を書いた意味ねえよ…………」 Y「気にするな! それでは!」 |
9981 | Re:第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません) | ドラマ・スライム | 2002/9/30 20:58:59 |
記事番号9980へのコメント Yuppyさんは No.9980「第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません)」で書きました。 > >第11話 列車墓場の幽霊たち > >「準備の方は?」 > プレシデント神羅(部下S)は自分の社長室で部下に尋ねた。 >「順調順調!実行部隊はタークスです!」 > 答えたのは神羅カンパニー治安維持部門総括ハイデッカー(何気にガーヴにしてみたりして)。 フィルさん方が・・・ >「プレシデント!本当にやるのですか?たかが数人の組織を潰すのに…………」 >「今更何ですか、リーブ(ミルガズィアさんだったりします)」 今思いましたがリーブって完璧ゼロスような・・・ っていうかケット・シー=ゼロス リーブ=フィブ(性格は別として) >「…………(何故私が魔族に敬語を使わねばならぬのだ…………?)いいえ。しかし私は都市開発部門総括としてミッドガルの建造、運営の全てに関わってきました。ですから……………………(だから何故敬語を…………)」 > 都市開発部門総括リーブ。彼は神羅の上層部の人間(じゃないけど)にしては真面目である。 >「リーブ、そういう個人的な問題は朝の内にトイレで流しちまうんだな!」 ・・・ >「市長も反対しているわけであり…………」 >「市長!?このビルの中でボソボソとメシを食ってるあいつか!?あいつを、まだ市長と呼ぶのか!?」 > ハイデッカーは言うだけ言って、去っていった。リーブがその後を追おうとしてプレシデントに呼び止められる。 >「あなたは疲れているんですよ。休暇でも取って旅行でも行ってなさい」 > それを聞いたリーブは何も言わずに社長室を去った。 > 残ったプレシデントはひとり呟いた。 >「7番街を破壊する。アバランチの仕業として報道する。神羅カンパニーによる救助作業。…………完璧ですね…………」 > ……………………そう言えば、市長(ンなもんの名前などとっくに忘れてる)を誰にするか決めてなかった…………………………………………。 > > > 一方、落とし穴に落とされたクラウド達は、下水道に落下し、そこでコルネオに飼われていたモンスター<アプス>に襲われていた。 >「な、何よこいつ!!可愛くない!!!!」 >「そうです!そんなの悪ですッ!!」 >「……………………悪なのか?可愛くないのが悪なのか…………?」 > クラウドがツッコミ役に回ってる…………(汗)。 >「こ、こうなったら! > ――黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの――」 >「や、やめろリナあああああああああああああ!!!!!!!!」 >「こんな地下で竜破斬なんて使ったら私達生き埋めですよ!!!!!!!」 >「うっさいわね!!あたしはこういうのはフッ飛ばさなきゃ気がすまないのよ!」 > やっぱり、エアリスをリナにしたのは間違いだったかも……………………。 >「違うの使え!!!!」 >「あたしは崩霊裂使えないのよ!!!!!!!!!」 >「他にも呪文のストックあります!!!!!!!!!!!!」 > なぜ、崩霊裂にこだわる……………………? >「だ、だったら!書き手!こいつの弱点はッ!?」 > ………………………………………………………………。 > ……………………………………………………………………………。 > …………………………………………………………………………………。 >「答えなさいっ!!」 > …………………………………………なんで……………………。 >「いいから!」 > ………………………………炎。………………重力は無効…………………………。 >「よっしゃ! > 呪文省略!火炎球ッ!!!!」 >「うわ省略しやがったあああああああああああ!!!!!!!!」 >「私も呪文省略!!烈火球!!!!!」 >「うあまだ死んでない! > 暴爆呪!!!因みに呪文省略で!!!!!!!!」 >「魔竜烈火砲!!!!!!!!!!同じく呪文省略ですっ!!!!」 > こうして一方的な戦いは終わった……………………。 > どうでもいいが…………よくないかもしれないけど……………………FFの魔法も使え。この場合はファイアを。 >「ふう……………………じゃあ演技始めるわよ」 > 頼む。そのノリ止めてくれ……………………(泣)。 >「もうダメです…………マリン…………バレットさん…………スラムの人達…………」 > …………ギャ…………ギャップが……すげぇ…………………………。 >「諦めちゃだめよ。柱を壊すなんてそんなに簡単じゃないわ。そうでしょ?」 >「そ…………そうですね。まだ時間はありますっ!!!」 > ……………………(3人のノリについて行けん…………)えっと…………エアリスに励まされ、ティファはいつもの元気を取り戻した…………と。(あ、レノ口調になってしまった…………) > 3人は下水道の中をとりあえず奥に向かって歩き続けた。だが、7番街が心配でいつの間にか小走りになっていた。 > 下水道を延々と進み、いい加減イライラして(エアリスが)来た頃、やっと出口のマンホール(上にある)を見つけ、3人は迷わず外に出た。 > そこは列車墓場だった。使えなくなった列車を捨てる場所であす。 > 地元の7番街スラムではここには幽霊が出ると言われている。 >「エアリス…………すっかり巻き込んでしまったな…………」 > クラウドが言った。 >「ここから帰れなんて言ったら神滅斬ねv」 やばいこのエアリス >「………………………………………………………………………………………………………………………………………」 >「えっと…………明かりのついている車両を抜けて行けば出られそうですね」 > ティファが周りを見回して言った。その言葉通り、捨てられた列車の中にはまだ電源が働いていて、明かりが付いているものもあった。どの明かりも弱々しく、悲しげな光だが。 >「さあれっつごー!!!!!!!!」 > 一歩踏み出したその瞬間!!! >「うきゃああああああああああああああ!!!!!!!??????」 > 何も無い空間から白いものが現れた。 >「何ですかこれえええええええええええええ!!!!!!!!!!」 > パニくる二人。 >「いきなり出て来たってことは…………魔族かぁ?」 > 対照的に何故か冷静なクラウド。 > その物体はゴーストである(攻略本にそう書いてある)。 >「いやああああ!!!!!え、え、え、烈閃槍!!!」 > エアリスの放った魔法で消滅した。 > ………………………………FFの魔法…………使わせないと…………。 >「リナさ……じゃなくってエアリスさん!!あっちにも!!!!」 >「しつこいわああああああ!!!!!!! > ……………………え?FFの魔法? > …………今装備してるマテリアは…………かいふくとほのお…………。 > じゃあ、ケアル!!!!」 >「甘いですよ!私は…………………… > アルテ…………」 > 止めろアメリア。 >「……………………はい」 > 今のはアルティメットエンド(え゛?)のつもりでした。 あれクソ長いですよね([のエデンも長いし、\のアークはクソ長すぎるし)←飽きたときタイマーで計って見ました。 > それはともかく、ゴーストその2はあっけなく散った。 > ゴーストの弱点は炎、聖(即死)、回復なのだ♪ >「別のが来ましたあああああああ!!!!!!!」 >「……………………なんかオレ…………出番がない…………」 >「何あれ…………」 > ドラゴンを小さくしたような形状のモンスター、ディーングロウ。因みに弱点は風。 >「風属性のマテリアなんて持ってないわよ!!!!」 > 確かに。最初に入手できる風属性のマテリアはチョコボ&モーグリだ。 >「じゃあ、オレの出番だな!! > 光よ!!!!」 > 頼む。バスターソードを使ってくれ……………………。 > …………ディーングロウ死亡。 >「キリが無いわね。突っ走って行くわよ!!」 >「はい!!」 >「おう!!」 > 列車墓場を過ぎると、そこは7番街スラムステーションである。アバランチがテロに使った、あの列車が停まっている。 > ホームには駅員がひとり立っているが、きっと長年慣れ親しんだこの駅から離れたくないのだろう…………。 > 死を、覚悟している。 > クラウド達はその横を走り過ぎた。 > だんだん銃声が聞こえてきた…………………… > > > >後書き > >Y「やぁっぱり短いし…………。ま、いいか(よくねぇよ)。 > 相方は今回初登場のガーヴ♪同じく初登場のミルさんは後ほど出します」 >竜「なんで俺がハイデッカーなんだよ…………」 >Y「さあ?」 >竜「さあ…………ってお前な……………………」 >Y「えー、私が戦闘シーンを書くと『ああ』なります。 > この分だとラストバトルの対セーファ・セフィロスの戦闘シーンも…………おそらく…………」 >竜「情けねぇッ!」 >Y「ほっとけ。まあ、対ジェノバは真面目に書くよ。特にジェノバLIFE戦は」 >竜「ああ、ヒロインが死んだ直後の戦闘シーンがギャグだったら…………」 >Y「シャレにならん」 怒る人いますかもね♪ >竜「……………………できるのか?」 >Y「努力はする。ところで疑問。 > JENOVAはジェノ『バ』?それともジェノ『ヴァ』なの?」 >竜「はあ?」 >Y「いや、FFZの楽譜持ってるんだけどさ、ある曲が『完全なるジェノヴァ』になってるんよ」 >竜「それがどうした」 >Y「攻略本とかはジェノバになってるから。…………ま、どっちでもいいんだけどね」 >竜「それじゃあ疑問を書いた意味ねえよ…………」 >Y「気にするな! > それでは!」 それでは、変なことほざきまくってますがお許しを〜 |
9983 | Re:第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません) | Yuppy | 2002/9/30 21:10:40 |
記事番号9981へのコメント ドラマ・スライムさんは No.9981「Re:第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません)」で書きました。 > >Yuppyさんは No.9980「第11話 列車墓場の幽霊たち (タイトルと内容はあんまり関係ないかもしれません)」で書きました。 >> >>第11話 列車墓場の幽霊たち >> >>「準備の方は?」 >> プレシデント神羅(部下S)は自分の社長室で部下に尋ねた。 >>「順調順調!実行部隊はタークスです!」 >> 答えたのは神羅カンパニー治安維持部門総括ハイデッカー(何気にガーヴにしてみたりして)。 >フィルさん方が・・・ あ、似合いますね。でもフィルさんシドなんですよ何故か。 >>「プレシデント!本当にやるのですか?たかが数人の組織を潰すのに…………」 >>「今更何ですか、リーブ(ミルガズィアさんだったりします)」 >今思いましたがリーブって完璧ゼロスような・・・ え゛? >っていうかケット・シー=ゼロス ぜ、ゼロスが関西弁を…………。…………面白そうかも♪ >リーブ=フィブ(性格は別として) ……………………リーブがフィブ…………?(考え中)…………んー、そんな気もして来たような…………………… >>「…………(何故私が魔族に敬語を使わねばならぬのだ…………?)いいえ。しかし私は都市開発部門総括としてミッドガルの建造、運営の全てに関わってきました。ですから……………………(だから何故敬語を…………)」 >> 都市開発部門総括リーブ。彼は神羅の上層部の人間(じゃないけど)にしては真面目である。 >>「リーブ、そういう個人的な問題は朝の内にトイレで流しちまうんだな!」 >・・・ だってだってこういうセリフあるんですよッ!ご存知かもしれませんけどッ! これ初めて見たとき弟と2人で大爆笑して、弟が 「ハイデッカーって…………顔が下品だからセリフも下品だね」 って言ったんですッ!(実話) >>「市長も反対しているわけであり…………」 >>「市長!?このビルの中でボソボソとメシを食ってるあいつか!?あいつを、まだ市長と呼ぶのか!?」 >> ハイデッカーは言うだけ言って、去っていった。リーブがその後を追おうとしてプレシデントに呼び止められる。 >>「あなたは疲れているんですよ。休暇でも取って旅行でも行ってなさい」 >> それを聞いたリーブは何も言わずに社長室を去った。 >> 残ったプレシデントはひとり呟いた。 >>「7番街を破壊する。アバランチの仕業として報道する。神羅カンパニーによる救助作業。…………完璧ですね…………」 >> ……………………そう言えば、市長(ンなもんの名前などとっくに忘れてる)を誰にするか決めてなかった…………………………………………。 >> >> >> 一方、落とし穴に落とされたクラウド達は、下水道に落下し、そこでコルネオに飼われていたモンスター<アプス>に襲われていた。 >>「な、何よこいつ!!可愛くない!!!!」 >>「そうです!そんなの悪ですッ!!」 >>「……………………悪なのか?可愛くないのが悪なのか…………?」 >> クラウドがツッコミ役に回ってる…………(汗)。 >>「こ、こうなったら! >> ――黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの――」 >>「や、やめろリナあああああああああああああ!!!!!!!!」 >>「こんな地下で竜破斬なんて使ったら私達生き埋めですよ!!!!!!!」 >>「うっさいわね!!あたしはこういうのはフッ飛ばさなきゃ気がすまないのよ!」 >> やっぱり、エアリスをリナにしたのは間違いだったかも……………………。 >>「違うの使え!!!!」 >>「あたしは崩霊裂使えないのよ!!!!!!!!!」 >>「他にも呪文のストックあります!!!!!!!!!!!!」 >> なぜ、崩霊裂にこだわる……………………? >>「だ、だったら!書き手!こいつの弱点はッ!?」 >> ………………………………………………………………。 >> ……………………………………………………………………………。 >> …………………………………………………………………………………。 >>「答えなさいっ!!」 >> …………………………………………なんで……………………。 >>「いいから!」 >> ………………………………炎。………………重力は無効…………………………。 >>「よっしゃ! >> 呪文省略!火炎球ッ!!!!」 >>「うわ省略しやがったあああああああああああ!!!!!!!!」 >>「私も呪文省略!!烈火球!!!!!」 >>「うあまだ死んでない! >> 暴爆呪!!!因みに呪文省略で!!!!!!!!」 >>「魔竜烈火砲!!!!!!!!!!同じく呪文省略ですっ!!!!」 >> こうして一方的な戦いは終わった……………………。 >> どうでもいいが…………よくないかもしれないけど……………………FFの魔法も使え。この場合はファイアを。 >>「ふう……………………じゃあ演技始めるわよ」 >> 頼む。そのノリ止めてくれ……………………(泣)。 >>「もうダメです…………マリン…………バレットさん…………スラムの人達…………」 >> …………ギャ…………ギャップが……すげぇ…………………………。 >>「諦めちゃだめよ。柱を壊すなんてそんなに簡単じゃないわ。そうでしょ?」 >>「そ…………そうですね。まだ時間はありますっ!!!」 >> ……………………(3人のノリについて行けん…………)えっと…………エアリスに励まされ、ティファはいつもの元気を取り戻した…………と。(あ、レノ口調になってしまった…………) >> 3人は下水道の中をとりあえず奥に向かって歩き続けた。だが、7番街が心配でいつの間にか小走りになっていた。 >> 下水道を延々と進み、いい加減イライラして(エアリスが)来た頃、やっと出口のマンホール(上にある)を見つけ、3人は迷わず外に出た。 >> そこは列車墓場だった。使えなくなった列車を捨てる場所であす。 >> 地元の7番街スラムではここには幽霊が出ると言われている。 >>「エアリス…………すっかり巻き込んでしまったな…………」 >> クラウドが言った。 >>「ここから帰れなんて言ったら神滅斬ねv」 >やばいこのエアリス やばいを通り越して原爆並に危険(爆)。 >>「………………………………………………………………………………………………………………………………………」 >>「えっと…………明かりのついている車両を抜けて行けば出られそうですね」 >> ティファが周りを見回して言った。その言葉通り、捨てられた列車の中にはまだ電源が働いていて、明かりが付いているものもあった。どの明かりも弱々しく、悲しげな光だが。 >>「さあれっつごー!!!!!!!!」 >> 一歩踏み出したその瞬間!!! >>「うきゃああああああああああああああ!!!!!!!??????」 >> 何も無い空間から白いものが現れた。 >>「何ですかこれえええええええええええええ!!!!!!!!!!」 >> パニくる二人。 >>「いきなり出て来たってことは…………魔族かぁ?」 >> 対照的に何故か冷静なクラウド。 >> その物体はゴーストである(攻略本にそう書いてある)。 >>「いやああああ!!!!!え、え、え、烈閃槍!!!」 >> エアリスの放った魔法で消滅した。 >> ………………………………FFの魔法…………使わせないと…………。 >>「リナさ……じゃなくってエアリスさん!!あっちにも!!!!」 >>「しつこいわああああああ!!!!!!! >> ……………………え?FFの魔法? >> …………今装備してるマテリアは…………かいふくとほのお…………。 >> じゃあ、ケアル!!!!」 >>「甘いですよ!私は…………………… >> アルテ…………」 >> 止めろアメリア。 >>「……………………はい」 >> 今のはアルティメットエンド(え゛?)のつもりでした。 >あれクソ長いですよね([のエデンも長いし、\のアークはクソ長すぎるし)←飽きたときタイマーで計って見ました。 >> それはともかく、ゴーストその2はあっけなく散った。 >> ゴーストの弱点は炎、聖(即死)、回復なのだ♪ >>「別のが来ましたあああああああ!!!!!!!」 >>「……………………なんかオレ…………出番がない…………」 >>「何あれ…………」 >> ドラゴンを小さくしたような形状のモンスター、ディーングロウ。因みに弱点は風。 >>「風属性のマテリアなんて持ってないわよ!!!!」 >> 確かに。最初に入手できる風属性のマテリアはチョコボ&モーグリだ。 >>「じゃあ、オレの出番だな!! >> 光よ!!!!」 >> 頼む。バスターソードを使ってくれ……………………。 >> …………ディーングロウ死亡。 >>「キリが無いわね。突っ走って行くわよ!!」 >>「はい!!」 >>「おう!!」 >> 列車墓場を過ぎると、そこは7番街スラムステーションである。アバランチがテロに使った、あの列車が停まっている。 >> ホームには駅員がひとり立っているが、きっと長年慣れ親しんだこの駅から離れたくないのだろう…………。 >> 死を、覚悟している。 >> クラウド達はその横を走り過ぎた。 >> だんだん銃声が聞こえてきた…………………… >> >> >> >>後書き >> >>Y「やぁっぱり短いし…………。ま、いいか(よくねぇよ)。 >> 相方は今回初登場のガーヴ♪同じく初登場のミルさんは後ほど出します」 >>竜「なんで俺がハイデッカーなんだよ…………」 >>Y「さあ?」 >>竜「さあ…………ってお前な……………………」 >>Y「えー、私が戦闘シーンを書くと『ああ』なります。 >> この分だとラストバトルの対セーファ・セフィロスの戦闘シーンも…………おそらく…………」 >>竜「情けねぇッ!」 >>Y「ほっとけ。まあ、対ジェノバは真面目に書くよ。特にジェノバLIFE戦は」 >>竜「ああ、ヒロインが死んだ直後の戦闘シーンがギャグだったら…………」 >>Y「シャレにならん」 >怒る人いますかもね♪ 全員怒るでしょう。エアリスが嫌いな私の弟あたりは喜びそうですが。 >>竜「……………………できるのか?」 >>Y「努力はする。ところで疑問。 >> JENOVAはジェノ『バ』?それともジェノ『ヴァ』なの?」 >>竜「はあ?」 >>Y「いや、FFZの楽譜持ってるんだけどさ、ある曲が『完全なるジェノヴァ』になってるんよ」 >>竜「それがどうした」 >>Y「攻略本とかはジェノバになってるから。…………ま、どっちでもいいんだけどね」 >>竜「それじゃあ疑問を書いた意味ねえよ…………」 >>Y「気にするな! >> それでは!」 >それでは、変なことほざきまくってますがお許しを〜 いえいえ。ところで、FF\を書いてみます?(勧めてどうする私ッ!) [は私が狙ってます(待て)。実は[のプロローグ、もう完成してたりします。 冗談ですッ許して下さいぃぃぃぃぃッ!!! レス有り難う御座いました。 |
9985 | ]書きましょうかね(Yuppyさんはご存知で無いようですが) | ドラマ・スライム | 2002/9/30 21:29:23 |
記事番号9983へのコメント ]書いてみましょうかね(おい、悪夢無き地と鋼の血涙は・・・) もちろん知らない方用に・・・ リク小説なんとか終わらせないと・・・ 極悪暴走兵器は続けますが それではレスレスレスすみませんでした。 |
9989 | はい、]はほとんど知りません。 | Yuppy | 2002/9/30 21:46:20 |
記事番号9985へのコメント ドラマ・スライムさんは No.9985「]書きましょうかね(Yuppyさんはご存知で無いようですが)」で書きました。 > >]書いてみましょうかね(おい、悪夢無き地と鋼の血涙は・・・) >もちろん知らない方用に・・・ >リク小説なんとか終わらせないと・・・ >極悪暴走兵器は続けますが >それではレスレスレスすみませんでした。 いえ、私はレスレスレスレスになってます。これで。 書いてください! 私、]の主人公の名前すら知らないんですッ! ヒロインは確か、ユウナでしたよね。え?違う? まあ、書けたら書いていただきたいです。 ついでに事前にキャラの説明をして下さるとなお嬉………… ――ばき―― ……………………今、殴ったの、フィブ…………? いえ、書けたらでいいです。 では! 失礼しましたぁ! |
10029 | 第12話 7番街スラム崩壊 | Yuppy | 2002/10/1 16:49:30 |
記事番号9961へのコメント 第12話 7番街スラム崩壊 始めに聞こえたのは野次馬の不安と恐怖の声だった。 「間に合いました! 柱が立ってますっ!」 ティファが嬉しそうに叫ぶ。 柱が立っていたら、後は自分たちで神羅を追い出せばいい――そう思ったのだ。 「待て! 上から……聞こえないか?」 「……銃声?」 3人は上を見上げた。 上のプレートを支える巨大な柱。その至る所で火花が散っている。銃撃戦である。 と、頂上で一際大きい火花が散り、なんと人が落下してきた。 柱はかなりの高さがある。その頂上から落ちたというのに、その人物は奇跡的にも一命を取り留めた。……今のところは。 「大丈夫か?…………ウェッジ!」 なんと落ちたのはウェッジだった。地面にぐったりと倒れこんでいる。クラウドの声に、彼はゆっくり首を動かしてクラウドを見た。 「…………クラウドさん……。俺の名前…覚えてくれててくれたっすね」 致命傷を負っているにもかかわらず、彼は弱々しい笑みを浮かべる。 「バレットさんが…上で戦ってるっす。手を貸してやって……。 クラウドさん……迷惑かけて、すいません…っす」 そこまで言うと、彼は気を失った。 「登るぞ! エアリス! ウェッジを頼む!」 「エアリスさん、お願いします。 この近くに私達の店、”セブンスヘブン”があるんです。そこにマリンっていう名前の女の子がいますから……」 「わかったわ。安全な場所へ、ね」 「ここは危険です! みんな早く柱から離れてください!」 ティファが野次馬達に叫んだ。 「7番街から離れてください!」 プレートを支える柱には螺旋階段がある。柱を登るにはその階段を使わなければならない。上につくまでの時間がひたすらもどかしいが、こればかりは仕方ない。クラウドとティファは階段を上に、できるだけ早く登った。 登り始めてすぐ、階段の途中にビッグスが倒れていた。彼は弱々しく、 「クラウド……やっぱり……星の命は……どうでもいいのか……?」 「何を言ってる! それより怪我が……!」 「今復活<リザレクション>かけますから……」 「いやいい……。俺はいいから……バレットが…………上で戦っている。手を貸してやってくれ……」 ウェッジと同じ事を言って、彼は目を閉じた。 悔しさが、胸の奥から込み上げて来る。 2人は何も言わずにまた階段を登る。 ひたすら登った。柱の高さは100mに満たないはずなのに、それ以上に高く感じられた。 柱の上の方にはジェシーがいた。やはり彼女も重傷を負い、階段の手すりに寄りかかるようにして座っていた。 「私達……私達の作戦でたくさん……人、死んじゃったし……きっと……その報い……ね」 自嘲の笑みを浮かべるジェシー。 ティファは呪文を唱えなかった。もう……手遅れだったのだ。 最上階。そこには一人で神羅兵に立ち向かうバレットの姿があった。 「ティファ! それにクラウド! 来てくれたのか! 気を付けろ! やつら、ヘリで襲って来やがる!」 その時、バレットの銃弾をかわしたヘリコプターから1人の男が降りて来た。 タークス、レノ。 クラウド達はレノを取り囲んだが、レノは余裕の笑みを浮かべ、爆弾の操作パネルを叩いた。 「遅かった、と。このスイッチを押すと………………はいお終い! 作業終了!」 「解除しなくっちゃ…………。クラウドさん、バレットさん! お願いします!」 「そういうわけにはいかないぞ、と。そろそろ時間だぞ、と」 そう言うと、彼は柱から飛び降りた。待機していたヘリが彼をキャッチし、そのまま飛んでいってしまった。 「クラウドさん! 止め方がわからないんです! やってみてください!」 今度はクラウドが操作パネルに近寄る。 彼は必死で記憶を探り出し、爆弾の取扱い方を思い出す。 「……………………見た事の無い型だ……。ただの時限爆弾ではないんじゃないか……」 「その通り。それを操作するのは難しい」 下から別のヘリが現れた。その扉を開けて1人の男が出て来た。 タークスのリーダー、ツォンが。 「どこかのバカ者が勝手に触れると困るからな」 「とめてくださいっ!」 ティファが叫ぶ。 「クックック……緊急用プレート解放システムの設定と解除は神羅役員会の決定なしでは出来ないのだ」 「ゴチャゴチャ五月蝿ぇ!」 バレットが叫び、銃を乱射する。銃弾はヘリのドアに当った。 「そんなことをされると大切なゲストが怪我するじゃないか」 ツォンの横にエアリスが顔を出した。 「エアリス!!」 「おや、知り合いなのか?」 ツォンが白々しく言う。 「最後に会えて良かったな。私に感謝してくれ」 「エアリスをどうするつもりだっ!」 「さあな。 我々タークスに与えられた命令は”古代種”の生き残りを捕まえろ、ということだけだ。 随分長い時間がかかったが、やっとプレシデントに報告できる」 「ティファ! 大丈夫よ! あの子は大丈夫!」 エアリスが身を乗り出して叫んだ。ツォンが手を振り上げる。パシン!と頬を叩く音。 「エアリス…………!」 「だから早く逃げて!」 「クックックッ! そろそろ始まるぞ。逃げ切れるかな?」 ツォンがそう言うと、ヘリが上昇し、プレートの上に行ってしまった。 それと同時に柱のあちこちが爆発しだす。クラウド達の逃げ場はないように思えた。 「おい、このワイヤーを使って脱出できるぞ!」 バレットが柱に縛られたワイヤーを見つけた。 柱の揺れが激しくなる。 3人がワイヤーに飛び移った直後、柱が爆発し、プレートが落下した。 あちこちで上がる絶望の悲鳴。 その様子を、ミッドガルの中心に建つ神羅ビルの最上階から、プレシデントが眺めていた。 クラウド達は6番街スラム公園に投げ出された。プレート落下に巻き込まれ、遊具はどれも破壊されていた。 「マリン! マリン!」 バレットが叫んだ。6番街スラムと7番街スラムの間の扉は開いていたが、大量の鉄材によって塞がれている。7番街スラムにはもう行けない。 「ビッグス! ウェッジ! ジェシーっ! こんちくしょう! こんちくしょう! こんちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 叫び、鉄材を力の限り叩く。 「なんだこんなもの! うおぉぉぉぉ――!」 「おい、バレット!」 「バレットさん」 クラウドとティファが止めようと声を掛けるが、バレットの耳には2人の声は入らない。 「うおぉぉぉぉぉ――!!」 見かねて2人が止めに入る。 「おい!」 「バレットさん、もう止めてください……お願いです、バレットさん……」 「うわぁぁぁぁ!」 銃を乱射する。だが、 「ちくしょう………………」 肩を落としてうなだれた。 「マリン…………」 「…………バレットさん……。マリンは、マリンは無事だと思います」 「…え?」 「エアリスさんが言ってました。『あの子、大丈夫だから』って、マリンのことですよ、きっと」 「ほ、本当かっ!?」 「でも…………」 「ビッグス……ウェッジ……ジェシー…………」 「…………あの3人は柱の中にいた」 「わかってる…………」 しばしの沈黙。 「でもよ! でもよ! 一緒に戦ってきた仲間だぞ! 死んだなんて……思いたくねぇ!」 「……7番街の人達も…………」 「ああ、ひどいもんだ。俺達を倒すために街ひとつ潰しちまうんだからな。 一体何人死んだんだ………………」 「…………私達のせいですか? アバランチがいたから……………… 関係ない人達まで……………………」 「違う! 違うんだ! ティファ!」 バレットが大きくかぶりを振った。 「自分達の金や権力のために星の命を吸い取る悪党ども! その神羅を潰さない限り、この星は死ぬんだ! 神羅を倒すまで俺達の戦いは終わらない!」 「…………わかりません」 今度はティファがかぶりを振った。 「俺が言ってること、分からないのかっ!?」 「違います……わからないのは…………自分の……気持ち」 「お前はどうなんだ」 バレットがさっきから黙り込んでいるクラウドに尋ねた。 「………………」 だがクラウドはその問いには答えずに、公園から出て行った。 「おい! あいつ、どこへ?」 「あっ! エアリスさんのこと!」 「ああ、あの姉ちゃんか。何者なんだ?」 「…………私もよく知りません。でも、マリンのことをエアリスさんに頼んだんです」 「そうだ! マリン!」 バレットがクラウドの出て行った方に走る。が、途中で振り向いて、 「ティファ、もう、後戻りはできないんだ」 そう言って公園を出た。 後に残されたティファは、少し考え、バレットの後を追った。 我こそは古代種! この星の正統なる後継者! 後書き シリアスです。 当たり前ですね。人が死にまくる話でギャグにはできませんから。 クラウドがぼけなかったり、ティファが正義を語ったりしなかったのはそのためです。 あと、エアリス。彼女が大人しく神羅に捕まるとは思えませんが、それはまあ、ご存知の通り、マリンと自分を引き替えにしたからです。魔法で追い返さなかったのも、後に状況がまずくなるのを予想しているからです。暴れたりしたら、あとで母親やマリンを殺されかねませんから。 そして、バレット。 ヴァルの性格になってません。動かしにくいんです。意外と。 武器もちゃんと銃にしました。 次回はエアリスの過去が語られます。 それでは。 |
10032 | Re:第12話 7番街スラム崩壊 | ドラマ・スライム | 2002/10/1 17:39:26 |
記事番号10029へのコメント Yuppyさんは No.10029「第12話 7番街スラム崩壊」で書きました。 > >第12話 7番街スラム崩壊 おお12話・・・凄い > 始めに聞こえたのは野次馬の不安と恐怖の声だった。 >「間に合いました! 柱が立ってますっ!」 > ティファが嬉しそうに叫ぶ。 > 柱が立っていたら、後は自分たちで神羅を追い出せばいい――そう思ったのだ。 >「待て! 上から……聞こえないか?」 >「……銃声?」 > 3人は上を見上げた。 > 上のプレートを支える巨大な柱。その至る所で火花が散っている。銃撃戦である。 > と、頂上で一際大きい火花が散り、なんと人が落下してきた。 > 柱はかなりの高さがある。その頂上から落ちたというのに、その人物は奇跡的にも一命を取り留めた。……今のところは。 >「大丈夫か?…………ウェッジ!」 > なんと落ちたのはウェッジだった。地面にぐったりと倒れこんでいる。クラウドの声に、彼はゆっくり首を動かしてクラウドを見た。 >「…………クラウドさん……。俺の名前…覚えてくれててくれたっすね」 > 致命傷を負っているにもかかわらず、彼は弱々しい笑みを浮かべる。 >「バレットさんが…上で戦ってるっす。手を貸してやって……。 > クラウドさん……迷惑かけて、すいません…っす」 > そこまで言うと、彼は気を失った。 >「登るぞ! エアリス! ウェッジを頼む!」 >「エアリスさん、お願いします。 > この近くに私達の店、”セブンスヘブン”があるんです。そこにマリンっていう名前の女の子がいますから……」 >「わかったわ。安全な場所へ、ね」 >「ここは危険です! みんな早く柱から離れてください!」 > ティファが野次馬達に叫んだ。 >「7番街から離れてください!」 FFそのままに近いですね。 > > > プレートを支える柱には螺旋階段がある。柱を登るにはその階段を使わなければならない。上につくまでの時間がひたすらもどかしいが、こればかりは仕方ない。クラウドとティファは階段を上に、できるだけ早く登った。 > 登り始めてすぐ、階段の途中にビッグスが倒れていた。彼は弱々しく、 >「クラウド……やっぱり……星の命は……どうでもいいのか……?」 >「何を言ってる! それより怪我が……!」 >「今復活<リザレクション>かけますから……」 >「いやいい……。俺はいいから……バレットが…………上で戦っている。手を貸してやってくれ……」 > ウェッジと同じ事を言って、彼は目を閉じた。 > 悔しさが、胸の奥から込み上げて来る。 > 2人は何も言わずにまた階段を登る。 > ひたすら登った。柱の高さは100mに満たないはずなのに、それ以上に高く感じられた。 結構高い・・・ > 柱の上の方にはジェシーがいた。やはり彼女も重傷を負い、階段の手すりに寄りかかるようにして座っていた。 >「私達……私達の作戦でたくさん……人、死んじゃったし……きっと……その報い……ね」 > 自嘲の笑みを浮かべるジェシー。 > ティファは呪文を唱えなかった。もう……手遅れだったのだ。 > 最上階。そこには一人で神羅兵に立ち向かうバレットの姿があった。 >「ティファ! それにクラウド! 来てくれたのか! > 気を付けろ! やつら、ヘリで襲って来やがる!」 > その時、バレットの銃弾をかわしたヘリコプターから1人の男が降りて来た。 > タークス、レノ。 > クラウド達はレノを取り囲んだが、レノは余裕の笑みを浮かべ、爆弾の操作パネルを叩いた。 >「遅かった、と。このスイッチを押すと………………はいお終い! 作業終了!」 >「解除しなくっちゃ…………。クラウドさん、バレットさん! お願いします!」 >「そういうわけにはいかないぞ、と。そろそろ時間だぞ、と」 > そう言うと、彼は柱から飛び降りた。待機していたヘリが彼をキャッチし、そのまま飛んでいってしまった。 >「クラウドさん! 止め方がわからないんです! やってみてください!」 > 今度はクラウドが操作パネルに近寄る。 > 彼は必死で記憶を探り出し、爆弾の取扱い方を思い出す。 >「……………………見た事の無い型だ……。ただの時限爆弾ではないんじゃないか……」 >「その通り。それを操作するのは難しい」 > 下から別のヘリが現れた。その扉を開けて1人の男が出て来た。 > タークスのリーダー、ツォンが。 >「どこかのバカ者が勝手に触れると困るからな」 >「とめてくださいっ!」 > ティファが叫ぶ。 >「クックック……緊急用プレート解放システムの設定と解除は神羅役員会の決定なしでは出来ないのだ」 >「ゴチャゴチャ五月蝿ぇ!」 > バレットが叫び、銃を乱射する。銃弾はヘリのドアに当った。 >「そんなことをされると大切なゲストが怪我するじゃないか」 > ツォンの横にエアリスが顔を出した。 >「エアリス!!」 いっいつの間に・・・ >「おや、知り合いなのか?」 > ツォンが白々しく言う。 >「最後に会えて良かったな。私に感謝してくれ」 >「エアリスをどうするつもりだっ!」 >「さあな。 > 我々タークスに与えられた命令は”古代種”の生き残りを捕まえろ、ということだけだ。 そういえばウエポンってジェノバより遥かに強いですよね(関係ない) > 随分長い時間がかかったが、やっとプレシデントに報告できる」 >「ティファ! 大丈夫よ! あの子は大丈夫!」 > エアリスが身を乗り出して叫んだ。ツォンが手を振り上げる。パシン!と頬を叩く音。 >「エアリス…………!」 >「だから早く逃げて!」 >「クックックッ! そろそろ始まるぞ。逃げ切れるかな?」 > ツォンがそう言うと、ヘリが上昇し、プレートの上に行ってしまった。 > それと同時に柱のあちこちが爆発しだす。クラウド達の逃げ場はないように思えた。 >「おい、このワイヤーを使って脱出できるぞ!」 > バレットが柱に縛られたワイヤーを見つけた。 > 柱の揺れが激しくなる。 > 3人がワイヤーに飛び移った直後、柱が爆発し、プレートが落下した。 > あちこちで上がる絶望の悲鳴。 > その様子を、ミッドガルの中心に建つ神羅ビルの最上階から、プレシデントが眺めていた。 > > > クラウド達は6番街スラム公園に投げ出された。プレート落下に巻き込まれ、遊具はどれも破壊されていた。 >「マリン! マリン!」 > バレットが叫んだ。6番街スラムと7番街スラムの間の扉は開いていたが、大量の鉄材によって塞がれている。7番街スラムにはもう行けない。 >「ビッグス! ウェッジ! ジェシーっ! > こんちくしょう! こんちくしょう! こんちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 > 叫び、鉄材を力の限り叩く。 >「なんだこんなもの! うおぉぉぉぉ――!」 >「おい、バレット!」 >「バレットさん」 > クラウドとティファが止めようと声を掛けるが、バレットの耳には2人の声は入らない。 >「うおぉぉぉぉぉ――!!」 > 見かねて2人が止めに入る。 >「おい!」 >「バレットさん、もう止めてください……お願いです、バレットさん……」 >「うわぁぁぁぁ!」 > 銃を乱射する。だが、 >「ちくしょう………………」 > 肩を落としてうなだれた。 >「マリン…………」 >「…………バレットさん……。マリンは、マリンは無事だと思います」 >「…え?」 >「エアリスさんが言ってました。『あの子、大丈夫だから』って、マリンのことですよ、きっと」 >「ほ、本当かっ!?」 >「でも…………」 >「ビッグス……ウェッジ……ジェシー…………」 >「…………あの3人は柱の中にいた」 >「わかってる…………」 > しばしの沈黙。 >「でもよ! でもよ! 一緒に戦ってきた仲間だぞ! > 死んだなんて……思いたくねぇ!」 >「……7番街の人達も…………」 >「ああ、ひどいもんだ。俺達を倒すために街ひとつ潰しちまうんだからな。 > 一体何人死んだんだ………………」 >「…………私達のせいですか? > アバランチがいたから……………… > 関係ない人達まで……………………」 >「違う! 違うんだ! ティファ!」 > バレットが大きくかぶりを振った。 >「自分達の金や権力のために星の命を吸い取る悪党ども! > その神羅を潰さない限り、この星は死ぬんだ! > 神羅を倒すまで俺達の戦いは終わらない!」 >「…………わかりません」 > 今度はティファがかぶりを振った。 >「俺が言ってること、分からないのかっ!?」 >「違います……わからないのは…………自分の……気持ち」 >「お前はどうなんだ」 > バレットがさっきから黙り込んでいるクラウドに尋ねた。 >「………………」 > だがクラウドはその問いには答えずに、公園から出て行った。 >「おい! あいつ、どこへ?」 >「あっ! エアリスさんのこと!」 >「ああ、あの姉ちゃんか。何者なんだ?」 >「…………私もよく知りません。でも、マリンのことをエアリスさんに頼んだんです」 >「そうだ! マリン!」 > バレットがクラウドの出て行った方に走る。が、途中で振り向いて、 >「ティファ、もう、後戻りはできないんだ」 > そう言って公園を出た。 > 後に残されたティファは、少し考え、バレットの後を追った。 > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > 我こそは古代種! この星の正統なる後継者! セピロースず、ず、ず、ずずずずー ゼピロースず、ず、ず、ずずずー > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > > >後書き > > シリアスです。 > 当たり前ですね。人が死にまくる話でギャグにはできませんから。 > クラウドがぼけなかったり、ティファが正義を語ったりしなかったのはそのためです。 > あと、エアリス。彼女が大人しく神羅に捕まるとは思えませんが、それはまあ、ご存知の通り、マリンと自分を引き替えにしたからです。魔法で追い返さなかったのも、後に状況がまずくなるのを予想しているからです。暴れたりしたら、あとで母親やマリンを殺されかねませんから。 > そして、バレット。 > ヴァルの性格になってません。動かしにくいんです。意外と。 ヴァルって悪役向きかも > 武器もちゃんと銃にしました。 > > 次回はエアリスの過去が語られます。 > それでは。 それでは極悪〜今から続き書きに行きますので・・・ さようなら〜 |
10033 | Re:第12話 7番街スラム崩壊 | Yuppy | 2002/10/1 18:05:14 |
記事番号10032へのコメント ドラマ・スライムさんは No.10032「Re:第12話 7番街スラム崩壊」で書きました。 > >Yuppyさんは No.10029「第12話 7番街スラム崩壊」で書きました。 >> >>第12話 7番街スラム崩壊 >おお12話・・・凄い ゆ「予定は全50話を超えますマジで」 冥「いや、100話超えるんじゃない?」 ゆ「んー、わかんない」 >> 始めに聞こえたのは野次馬の不安と恐怖の声だった。 >>「間に合いました! 柱が立ってますっ!」 >> ティファが嬉しそうに叫ぶ。 >> 柱が立っていたら、後は自分たちで神羅を追い出せばいい――そう思ったのだ。 >>「待て! 上から……聞こえないか?」 >>「……銃声?」 >> 3人は上を見上げた。 >> 上のプレートを支える巨大な柱。その至る所で火花が散っている。銃撃戦である。 >> と、頂上で一際大きい火花が散り、なんと人が落下してきた。 >> 柱はかなりの高さがある。その頂上から落ちたというのに、その人物は奇跡的にも一命を取り留めた。……今のところは。 >>「大丈夫か?…………ウェッジ!」 >> なんと落ちたのはウェッジだった。地面にぐったりと倒れこんでいる。クラウドの声に、彼はゆっくり首を動かしてクラウドを見た。 >>「…………クラウドさん……。俺の名前…覚えてくれててくれたっすね」 >> 致命傷を負っているにもかかわらず、彼は弱々しい笑みを浮かべる。 >>「バレットさんが…上で戦ってるっす。手を貸してやって……。 >> クラウドさん……迷惑かけて、すいません…っす」 >> そこまで言うと、彼は気を失った。 >>「登るぞ! エアリス! ウェッジを頼む!」 >>「エアリスさん、お願いします。 >> この近くに私達の店、”セブンスヘブン”があるんです。そこにマリンっていう名前の女の子がいますから……」 >>「わかったわ。安全な場所へ、ね」 >>「ここは危険です! みんな早く柱から離れてください!」 >> ティファが野次馬達に叫んだ。 >>「7番街から離れてください!」 >FFそのままに近いですね。 ゆ「まあ」 冥「理由:セリフを上手くアレンジできなかった★」 ゆ「……………………………………………………………………………………」 >> >> >> プレートを支える柱には螺旋階段がある。柱を登るにはその階段を使わなければならない。上につくまでの時間がひたすらもどかしいが、こればかりは仕方ない。クラウドとティファは階段を上に、できるだけ早く登った。 >> 登り始めてすぐ、階段の途中にビッグスが倒れていた。彼は弱々しく、 >>「クラウド……やっぱり……星の命は……どうでもいいのか……?」 >>「何を言ってる! それより怪我が……!」 >>「今復活<リザレクション>かけますから……」 >>「いやいい……。俺はいいから……バレットが…………上で戦っている。手を貸してやってくれ……」 >> ウェッジと同じ事を言って、彼は目を閉じた。 >> 悔しさが、胸の奥から込み上げて来る。 >> 2人は何も言わずにまた階段を登る。 >> ひたすら登った。柱の高さは100mに満たないはずなのに、それ以上に高く感じられた。 >結構高い・・・ ゆ「言われてみれば……確かに」 冥「落ちたら確実に死ぬね★」 ゆ「そだね♪」 >> 柱の上の方にはジェシーがいた。やはり彼女も重傷を負い、階段の手すりに寄りかかるようにして座っていた。 >>「私達……私達の作戦でたくさん……人、死んじゃったし……きっと……その報い……ね」 >> 自嘲の笑みを浮かべるジェシー。 >> ティファは呪文を唱えなかった。もう……手遅れだったのだ。 >> 最上階。そこには一人で神羅兵に立ち向かうバレットの姿があった。 >>「ティファ! それにクラウド! 来てくれたのか! >> 気を付けろ! やつら、ヘリで襲って来やがる!」 >> その時、バレットの銃弾をかわしたヘリコプターから1人の男が降りて来た。 >> タークス、レノ。 >> クラウド達はレノを取り囲んだが、レノは余裕の笑みを浮かべ、爆弾の操作パネルを叩いた。 >>「遅かった、と。このスイッチを押すと………………はいお終い! 作業終了!」 >>「解除しなくっちゃ…………。クラウドさん、バレットさん! お願いします!」 >>「そういうわけにはいかないぞ、と。そろそろ時間だぞ、と」 >> そう言うと、彼は柱から飛び降りた。待機していたヘリが彼をキャッチし、そのまま飛んでいってしまった。 >>「クラウドさん! 止め方がわからないんです! やってみてください!」 >> 今度はクラウドが操作パネルに近寄る。 >> 彼は必死で記憶を探り出し、爆弾の取扱い方を思い出す。 >>「……………………見た事の無い型だ……。ただの時限爆弾ではないんじゃないか……」 >>「その通り。それを操作するのは難しい」 >> 下から別のヘリが現れた。その扉を開けて1人の男が出て来た。 >> タークスのリーダー、ツォンが。 >>「どこかのバカ者が勝手に触れると困るからな」 >>「とめてくださいっ!」 >> ティファが叫ぶ。 >>「クックック……緊急用プレート解放システムの設定と解除は神羅役員会の決定なしでは出来ないのだ」 >>「ゴチャゴチャ五月蝿ぇ!」 >> バレットが叫び、銃を乱射する。銃弾はヘリのドアに当った。 >>「そんなことをされると大切なゲストが怪我するじゃないか」 >> ツォンの横にエアリスが顔を出した。 >>「エアリス!!」 >いっいつの間に・・・ ゆ「さあ…………ここらへんはシナリオ通りですから……」 冥「それは次回でわかるよ★」 >>「おや、知り合いなのか?」 >> ツォンが白々しく言う。 >>「最後に会えて良かったな。私に感謝してくれ」 >>「エアリスをどうするつもりだっ!」 >>「さあな。 >> 我々タークスに与えられた命令は”古代種”の生き残りを捕まえろ、ということだけだ。 >そういえばウエポンってジェノバより遥かに強いですよね(関係ない) ゆ「そうですね」 冥「そうそう。ジェノバSYNTHESISよりアルテマウェポンの方が強かったしね」 ゆ「初めて倒したとき、『え? 宝:アルテマウェポン? 何それ。もしかしてウェポンが仲間になるの?』って思ったぞ。 攻略本持ってたくせに」 冥「……………………………………………………………………………………」 >> 随分長い時間がかかったが、やっとプレシデントに報告できる」 >>「ティファ! 大丈夫よ! あの子は大丈夫!」 >> エアリスが身を乗り出して叫んだ。ツォンが手を振り上げる。パシン!と頬を叩く音。 >>「エアリス…………!」 >>「だから早く逃げて!」 >>「クックックッ! そろそろ始まるぞ。逃げ切れるかな?」 >> ツォンがそう言うと、ヘリが上昇し、プレートの上に行ってしまった。 >> それと同時に柱のあちこちが爆発しだす。クラウド達の逃げ場はないように思えた。 >>「おい、このワイヤーを使って脱出できるぞ!」 >> バレットが柱に縛られたワイヤーを見つけた。 >> 柱の揺れが激しくなる。 >> 3人がワイヤーに飛び移った直後、柱が爆発し、プレートが落下した。 >> あちこちで上がる絶望の悲鳴。 >> その様子を、ミッドガルの中心に建つ神羅ビルの最上階から、プレシデントが眺めていた。 >> >> >> クラウド達は6番街スラム公園に投げ出された。プレート落下に巻き込まれ、遊具はどれも破壊されていた。 >>「マリン! マリン!」 >> バレットが叫んだ。6番街スラムと7番街スラムの間の扉は開いていたが、大量の鉄材によって塞がれている。7番街スラムにはもう行けない。 >>「ビッグス! ウェッジ! ジェシーっ! >> こんちくしょう! こんちくしょう! こんちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 >> 叫び、鉄材を力の限り叩く。 >>「なんだこんなもの! うおぉぉぉぉ――!」 >>「おい、バレット!」 >>「バレットさん」 >> クラウドとティファが止めようと声を掛けるが、バレットの耳には2人の声は入らない。 >>「うおぉぉぉぉぉ――!!」 >> 見かねて2人が止めに入る。 >>「おい!」 >>「バレットさん、もう止めてください……お願いです、バレットさん……」 >>「うわぁぁぁぁ!」 >> 銃を乱射する。だが、 >>「ちくしょう………………」 >> 肩を落としてうなだれた。 >>「マリン…………」 >>「…………バレットさん……。マリンは、マリンは無事だと思います」 >>「…え?」 >>「エアリスさんが言ってました。『あの子、大丈夫だから』って、マリンのことですよ、きっと」 >>「ほ、本当かっ!?」 >>「でも…………」 >>「ビッグス……ウェッジ……ジェシー…………」 >>「…………あの3人は柱の中にいた」 >>「わかってる…………」 >> しばしの沈黙。 >>「でもよ! でもよ! 一緒に戦ってきた仲間だぞ! >> 死んだなんて……思いたくねぇ!」 >>「……7番街の人達も…………」 >>「ああ、ひどいもんだ。俺達を倒すために街ひとつ潰しちまうんだからな。 >> 一体何人死んだんだ………………」 >>「…………私達のせいですか? >> アバランチがいたから……………… >> 関係ない人達まで……………………」 >>「違う! 違うんだ! ティファ!」 >> バレットが大きくかぶりを振った。 >>「自分達の金や権力のために星の命を吸い取る悪党ども! >> その神羅を潰さない限り、この星は死ぬんだ! >> 神羅を倒すまで俺達の戦いは終わらない!」 >>「…………わかりません」 >> 今度はティファがかぶりを振った。 >>「俺が言ってること、分からないのかっ!?」 >>「違います……わからないのは…………自分の……気持ち」 >>「お前はどうなんだ」 >> バレットがさっきから黙り込んでいるクラウドに尋ねた。 >>「………………」 >> だがクラウドはその問いには答えずに、公園から出て行った。 >>「おい! あいつ、どこへ?」 >>「あっ! エアリスさんのこと!」 >>「ああ、あの姉ちゃんか。何者なんだ?」 >>「…………私もよく知りません。でも、マリンのことをエアリスさんに頼んだんです」 >>「そうだ! マリン!」 >> バレットがクラウドの出て行った方に走る。が、途中で振り向いて、 >>「ティファ、もう、後戻りはできないんだ」 >> そう言って公園を出た。 >> 後に残されたティファは、少し考え、バレットの後を追った。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> 我こそは古代種! この星の正統なる後継者! >セピロースず、ず、ず、ずずずずー ゼピロースず、ず、ず、ずずずー ゆ「この曲の最初の音は『ミ』です(関係ない)」 冥「サントラ聞きながら歌ったんだよね」 ゆ「うん」 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>後書き >> >> シリアスです。 >> 当たり前ですね。人が死にまくる話でギャグにはできませんから。 >> クラウドがぼけなかったり、ティファが正義を語ったりしなかったのはそのためです。 >> あと、エアリス。彼女が大人しく神羅に捕まるとは思えませんが、それはまあ、ご存知の通り、マリンと自分を引き替えにしたからです。魔法で追い返さなかったのも、後に状況がまずくなるのを予想しているからです。暴れたりしたら、あとで母親やマリンを殺されかねませんから。 >> そして、バレット。 >> ヴァルの性格になってません。動かしにくいんです。意外と。 >ヴァルって悪役向きかも ゆ「確かに…………」 冥「あのガーヴの部下だしねぇ…………」 >> 武器もちゃんと銃にしました。 >> >> 次回はエアリスの過去が語られます。 >> それでは。 >それでは極悪〜今から続き書きに行きますので・・・ >さようなら〜 ゆ「レス有り難う御座いました!」 冥「次回もよろしく!」 > |
10038 | 第13話 Aerith’s Past | Yuppy | 2002/10/1 20:12:35 |
記事番号9961へのコメント 第13話 Aerith’s Past 「クラウド……だったね」 エアリスの家に入ると、エルミナが背を向けて立っていた。 「エアリスのこと、だろ?」 「……すまない。神羅にさらわれた」 クラウドが答えると、エルミナはここで初めて振り向いて言った。 「知ってるよ。ここから連れて行かれたからね」 「ここで?」 「エアリスが望んだことだよ……」 「どうしてエアリスは神羅に狙われるんだ?」 エルミナはまた背を向け、言った。クラウド達からは見えないが、その目は遥か遠くを見ているようだった。 「エアリスは古代種。古代種の生き残りなんだとさ」 「…………なんだとさ、だって? あんた母親だろ?」 バレットが問い掛ける。 「…………本当の母親じゃないんだよ。あれは……そう、15年前……。 ……戦争中でね。わたしの夫は戦地に行ってた。ウータイという遠い国さ」 ある日、休暇で帰って来るって手紙をもらったからわたしは駅まで迎えに行ったのさ。 夫は帰って来なかった。 夫の身に何かあったんだろうか? いや、休暇が取り消しになっただけかもしれない。 それからわたしは毎日駅に行ったんだ。 ある日………… ……………………………………戦争中にはよくある風景だったね。 エアリスを安全なところへ。そう言い残して彼女は死んだ。 わたしの夫は帰らず、子供もいない。わたしも寂しかったんだろうね。エアリスを家に連れて帰ることにしたんだ。 エアリスはすぐにわたしになついてくれた。よく喋る子でねえ。いろいろ話してくれたよ。どこかの研究所みたいなところから母親と逃げ出したこと。お母さんは星に帰っただけだから寂しくない……いろいろね。 「星に帰っただって?」 バレットが再び問い掛けた。 「わたしには意味がわからなかったよ。 夜空の星かって聞いたら、違う、この星だって言われて……。 まあ、いろんな意味で不思議な子供だったね」 『お母さん。泣かないでね』 エアリスが突然言い出した。何があったのかって聞いたら………… 『お母さんの大切な人が死んじゃったよ。 心だけになってお母さんに会いに来たけど、でも、星に帰ってしまったの」 わたしは信じなかった。 でも………… それから何日かして……夫が戦死したという知らせが……届いたんだ…………。 …………とまあ、こんな具合でね。いろいろあったけど、わたしたちは幸せだった。ところがある日………… 『エアリスを返してほしいのです。随分探しました』 『いやっ! 絶対いやっ!』 『エアリス、君は大切な子供なんだ。君は特別な血を引いている。君の本当のお母さんの血。”古代種”の血だ』 もちろん聞いたよ。”古代種”って何だってね。 『古代種は至上の幸福が約束された土地へ我々を導いてくれるのです。エアリスはこの貧しいスラムの人々に幸福を与えることができるのです。 ですから我々神羅カンパニーは是非ともエアリスの協力を…………』 『ちがうもん! エアリス、古代種なんかじゃないもん!』 『でもエアリス、君は時々誰もいないのに声が聞こえることがあるだろ?』 『そんなことないもんっ!』 でも、わたしはわかっていた。あの子の不思議な能力…………。一生懸命隠そうとしていたから、わたしは気付かないふりをしていたけどね。 「よく何年も神羅から逃げ続けることが出来たな」 「神羅はエアリスの協力が必要だったから、手荒なことは出来なかったんだろうね」 「じゃあ、今回はどうして…………」 ティファの問いにエルミナは、 「小さな女の子を連れてここに帰って来たんだ。その途中でツォンのやつに見つかってしまったらしくてね。逃げ切れなかったんだろ、きっと。女の子の無事と引き替えに自分が神羅に行くことになったんだ」 「マリン、だな」 「マリン!! マリンのためにエアリスは捕まったのか!」 バレットは大声で言うと、エルミナの方に一歩踏み出し、 「悪ぃな。マリンは俺の娘なんだ。悪ぃ…………本当に…………」 バレットは誤ったが、エルミナは怒って言った。 「あんたが父親かい!? あんた、娘をほったらかして何をやってるんだい!?」 「……その話は止めてくれ。俺だって何度も考えたさ。俺が死んじまったらマリンは……ってな。でもよ、答えは出ないんだ。マリンと一緒にいたい。でも、それじゃあ戦えない。戦わなければ星が死ぬ。 おう! 俺は戦うぜ! でも、マリンが心配だ。いつでもそばにいてやりたい。 な? グルグル回っちまうんだ」 「…………わからないでもないけどね。ま、兎に角2階で眠ってるから会っておやりよ」 エルミナが言うと、バレットが2階に走っていった。 「私のせい…………。私がエアリスさんを巻き込んだから…………っ!」 「あんたねぇ。そういう風に思ったらダメだよ。エアリスもそう思っちゃいないよ」 ティファとエルミナの会話を聞きながらクラウドも2階に向かう。 「マリン……良かった……。無事でよかった…………」 「とうちゃん。泣いちゃダメだよ」 「クラウド! エアリスを助けに行くんだろ? すっかり世話になっちまったからな。それに相手が神羅となれば黙っちゃいられねぇ! 俺も行くぜ!」 「あのね、あのね、エアリスがね。いっぱい聞いてたよ。クラウドってどんな人って。クラウドのこと好きなんだよ、きっと」 「そうだといいな……」 「ティファには黙っててあげるね」 マリンが笑って言った。 それは人見知りの激しいマリンが初めてクラウドに見せた無邪気な笑顔………… 「エアリスさんのところに行くんですね」 「ああ」 「私も行きますから」 「神羅の本社に乗り込む。…………覚悟が必要だぞ」 「わかってます。それに今は思いっきり身体を動かしたい気分なんです。 それにっ! 神羅のような悪は見逃せませんから」 バレットが降りて来た。 「悪いが、もうしばらくマリンを預かってくれないか?」 「ああ、構わないよ」 「それから、ここは危険だ。どこかへ移った方がいい」 「…………そうだねぇ。でも、必ず迎えに来るんだよ。死んじゃいけないよ」 3人は大きく頷き、家を出た。 「神羅ビルにはどうやって?」 「もう、上に行く列車は使えねえ……」 「…………とりあえず、ウォールマーケットに行きましょう。あそこなら何かいい手が見つかるかもしれないです」 「よし」 3人は5番街スラムに駆け出した。 後書き またまたシリアスです。 ま、当然といっちゃあ当然ですね。 あんな暗い過去を語ってる時にボケるなんてとてもとても………… それと、回想シーンで、エアリスを迎えに来た奴は、ツォンですね。 ご存知と思いますが。 ん? となるとツォンってかなり歳くってる…………? いやじゃあああああああ!!! ………………コホン。 回想シーンはエルミナの一人称です。 ゲームのセリフをそのまま書いたので、当然ですが、風景描写は書いてません。 一応書きますが、エアリスの実母、イファルナが息を引き取ったのは7番街スラムステーションです。 あのシーンでイファルナとエアリスの近くに駅員が立ってまして、私は、 『てめぇ、見てないで助けてやれよ。アルティメットエンドくらいたいのか』 なんて呟いたりしました。 実話です。 あ、それと、タイトルの説明。 『Aerith’s Past』 意味は『エアリスの過去』 そのまんまです。 日本語ではぱっとしないんで英語にしました。 この回、ゲーム中では『エアリスのテーマ』が流れますから、サントラをお持ちの方は聞きながら読んでみてください。 ………………冗談です。 さて、次回はいよいよ神羅カンパニーに乗り込みます。 それでは。 |
10041 | Re:第13話 Aerith’s Past | ドラマ・スライム | 2002/10/1 20:27:38 |
記事番号10038へのコメント Yuppyさんは No.10038「第13話 Aerith’s Past」で書きました。 > >第13話 Aerith’s Past > >「クラウド……だったね」 > エアリスの家に入ると、エルミナが背を向けて立っていた。 >「エアリスのこと、だろ?」 >「……すまない。神羅にさらわれた」 > クラウドが答えると、エルミナはここで初めて振り向いて言った。 >「知ってるよ。ここから連れて行かれたからね」 ほうなの >「ここで?」 >「エアリスが望んだことだよ……」 >「どうしてエアリスは神羅に狙われるんだ?」 > エルミナはまた背を向け、言った。クラウド達からは見えないが、その目は遥か遠くを見ているようだった。 >「エアリスは古代種。古代種の生き残りなんだとさ」 >「…………なんだとさ、だって? > あんた母親だろ?」 > バレットが問い掛ける。 >「…………本当の母親じゃないんだよ。あれは……そう、15年前……。 > ……戦争中でね。わたしの夫は戦地に行ってた。ウータイという遠い国さ」 コルネオの約束の地(笑)ですね。 > > > ある日、休暇で帰って来るって手紙をもらったからわたしは駅まで迎えに行ったのさ。 > 夫は帰って来なかった。 > 夫の身に何かあったんだろうか? > いや、休暇が取り消しになっただけかもしれない。 > それからわたしは毎日駅に行ったんだ。 > ある日………… > ……………………………………戦争中にはよくある風景だったね。 > エアリスを安全なところへ。そう言い残して彼女は死んだ。 > わたしの夫は帰らず、子供もいない。わたしも寂しかったんだろうね。エアリスを家に連れて帰ることにしたんだ。 > エアリスはすぐにわたしになついてくれた。よく喋る子でねえ。いろいろ話してくれたよ。どこかの研究所みたいなところから母親と逃げ出したこと。お母さんは星に帰っただけだから寂しくない……いろいろね。 > > >「星に帰っただって?」 > バレットが再び問い掛けた。 >「わたしには意味がわからなかったよ。 > 夜空の星かって聞いたら、違う、この星だって言われて……。 > まあ、いろんな意味で不思議な子供だったね」 > > >『お母さん。泣かないでね』 > エアリスが突然言い出した。何があったのかって聞いたら………… >『お母さんの大切な人が死んじゃったよ。 > 心だけになってお母さんに会いに来たけど、でも、星に帰ってしまったの」 > わたしは信じなかった。 > でも………… > それから何日かして……夫が戦死したという知らせが……届いたんだ…………。 > …………とまあ、こんな具合でね。いろいろあったけど、わたしたちは幸せだった。ところがある日………… >『エアリスを返してほしいのです。随分探しました』 >『いやっ! 絶対いやっ!』 >『エアリス、君は大切な子供なんだ。君は特別な血を引いている。君の本当のお母さんの血。”古代種”の血だ』 > もちろん聞いたよ。”古代種”って何だってね。 >『古代種は至上の幸福が約束された土地へ我々を導いてくれるのです。エアリスはこの貧しいスラムの人々に幸福を与えることができるのです。 > ですから我々神羅カンパニーは是非ともエアリスの協力を…………』 >『ちがうもん! エアリス、古代種なんかじゃないもん!』 ガウ:ふるだいたねって食えるのか >『でもエアリス、君は時々誰もいないのに声が聞こえることがあるだろ?』 >『そんなことないもんっ!』 > でも、わたしはわかっていた。あの子の不思議な能力…………。一生懸命隠そうとしていたから、わたしは気付かないふりをしていたけどね。 > > >「よく何年も神羅から逃げ続けることが出来たな」 >「神羅はエアリスの協力が必要だったから、手荒なことは出来なかったんだろうね」 >「じゃあ、今回はどうして…………」 > ティファの問いにエルミナは、 >「小さな女の子を連れてここに帰って来たんだ。その途中でツォンのやつに見つかってしまったらしくてね。逃げ切れなかったんだろ、きっと。女の子の無事と引き替えに自分が神羅に行くことになったんだ」 >「マリン、だな」 >「マリン!! マリンのためにエアリスは捕まったのか!」 > バレットは大声で言うと、エルミナの方に一歩踏み出し、 >「悪ぃな。マリンは俺の娘なんだ。悪ぃ…………本当に…………」 > バレットは誤ったが、エルミナは怒って言った。 >「あんたが父親かい!? > あんた、娘をほったらかして何をやってるんだい!?」 >「……その話は止めてくれ。俺だって何度も考えたさ。俺が死んじまったらマリンは……ってな。でもよ、答えは出ないんだ。マリンと一緒にいたい。でも、それじゃあ戦えない。戦わなければ星が死ぬ。 > おう! 俺は戦うぜ! > でも、マリンが心配だ。いつでもそばにいてやりたい。 > な? グルグル回っちまうんだ」 >「…………わからないでもないけどね。ま、兎に角2階で眠ってるから会っておやりよ」 > エルミナが言うと、バレットが2階に走っていった。 >「私のせい…………。私がエアリスさんを巻き込んだから…………っ!」 >「あんたねぇ。そういう風に思ったらダメだよ。エアリスもそう思っちゃいないよ」 > ティファとエルミナの会話を聞きながらクラウドも2階に向かう。 >「マリン……良かった……。無事でよかった…………」 >「とうちゃん。泣いちゃダメだよ」 >「クラウド! エアリスを助けに行くんだろ? > すっかり世話になっちまったからな。それに相手が神羅となれば黙っちゃいられねぇ! 俺も行くぜ!」 >「あのね、あのね、エアリスがね。いっぱい聞いてたよ。クラウドってどんな人って。クラウドのこと好きなんだよ、きっと」 >「そうだといいな……」 >「ティファには黙っててあげるね」 > マリンが笑って言った。 > それは人見知りの激しいマリンが初めてクラウドに見せた無邪気な笑顔………… マリンって生きてましったけ > > >「エアリスさんのところに行くんですね」 >「ああ」 >「私も行きますから」 >「神羅の本社に乗り込む。…………覚悟が必要だぞ」 >「わかってます。それに今は思いっきり身体を動かしたい気分なんです。 > それにっ! 神羅のような悪は見逃せませんから」 > バレットが降りて来た。 >「悪いが、もうしばらくマリンを預かってくれないか?」 >「ああ、構わないよ」 >「それから、ここは危険だ。どこかへ移った方がいい」 >「…………そうだねぇ。でも、必ず迎えに来るんだよ。死んじゃいけないよ」 > 3人は大きく頷き、家を出た。 >「神羅ビルにはどうやって?」 >「もう、上に行く列車は使えねえ……」 >「…………とりあえず、ウォールマーケットに行きましょう。あそこなら何かいい手が見つかるかもしれないです」 >「よし」 > 3人は5番街スラムに駆け出した。 > > > > > > > > > >後書き > >またまたシリアスです。 シリアスですね。 >ま、当然といっちゃあ当然ですね。 >あんな暗い過去を語ってる時にボケるなんてとてもとても………… ヴィンセントをルークにしてルクレツィアをミリーナにしてらぶらぶ話とか >それと、回想シーンで、エアリスを迎えに来た奴は、ツォンですね。 >ご存知と思いますが。 >ん? >となるとツォンってかなり歳くってる…………? >いやじゃあああああああ!!! >………………コホン。 >回想シーンはエルミナの一人称です。 >ゲームのセリフをそのまま書いたので、当然ですが、風景描写は書いてません。 >一応書きますが、エアリスの実母、イファルナが息を引き取ったのは7番街スラムステーションです。 >あのシーンでイファルナとエアリスの近くに駅員が立ってまして、私は、 >『てめぇ、見てないで助けてやれよ。アルティメットエンドくらいたいのか』 いや、超究武神破斬程度で・・・ >なんて呟いたりしました。 >実話です。 >あ、それと、タイトルの説明。 >『Aerith’s Past』 >意味は『エアリスの過去』 >そのまんまです。 >日本語ではぱっとしないんで英語にしました。 > >この回、ゲーム中では『エアリスのテーマ』が流れますから、サントラをお持ちの方は聞きながら読んでみてください。 おおそりはいいけど持ってない。 >………………冗談です。 > >さて、次回はいよいよ神羅カンパニーに乗り込みます。 >それでは。 それでは極悪〜煉獄編完結しました。 3章がやたらと見難い位置に・・・ まあそれは置いといてさようなら〜 |
10043 | Re:第13話 Aerith’s Past | Yuppy | 2002/10/1 20:44:39 |
記事番号10041へのコメント ドラマ・スライムさんは No.10041「Re:第13話 Aerith’s Past」で書きました。 > >Yuppyさんは No.10038「第13話 Aerith’s Past」で書きました。 ゆ「相方はアーヴァイン(何故ッ!?)です」 ア「よろしく」 >> >>第13話 Aerith’s Past >> >>「クラウド……だったね」 >> エアリスの家に入ると、エルミナが背を向けて立っていた。 >>「エアリスのこと、だろ?」 >>「……すまない。神羅にさらわれた」 >> クラウドが答えると、エルミナはここで初めて振り向いて言った。 >>「知ってるよ。ここから連れて行かれたからね」 >ほうなの ゆ「ほうなんです」 ア「じゃなくって、そうらしいです、でしょ?」 ゆ「いや確かに連れて行かれる現場のシーンはゲーム中では語られないが……」 >>「ここで?」 >>「エアリスが望んだことだよ……」 >>「どうしてエアリスは神羅に狙われるんだ?」 >> エルミナはまた背を向け、言った。クラウド達からは見えないが、その目は遥か遠くを見ているようだった。 >>「エアリスは古代種。古代種の生き残りなんだとさ」 >>「…………なんだとさ、だって? >> あんた母親だろ?」 >> バレットが問い掛ける。 >>「…………本当の母親じゃないんだよ。あれは……そう、15年前……。 >> ……戦争中でね。わたしの夫は戦地に行ってた。ウータイという遠い国さ」 >コルネオの約束の地(笑)ですね。 ゆ「ぷっ………………」 ア「コルネオの約束の地………………(笑)」 ゆ「私はあのシーンを見てめっちゃくちゃに喜びました」 >> >> >> ある日、休暇で帰って来るって手紙をもらったからわたしは駅まで迎えに行ったのさ。 >> 夫は帰って来なかった。 >> 夫の身に何かあったんだろうか? >> いや、休暇が取り消しになっただけかもしれない。 >> それからわたしは毎日駅に行ったんだ。 >> ある日………… >> ……………………………………戦争中にはよくある風景だったね。 >> エアリスを安全なところへ。そう言い残して彼女は死んだ。 >> わたしの夫は帰らず、子供もいない。わたしも寂しかったんだろうね。エアリスを家に連れて帰ることにしたんだ。 >> エアリスはすぐにわたしになついてくれた。よく喋る子でねえ。いろいろ話してくれたよ。どこかの研究所みたいなところから母親と逃げ出したこと。お母さんは星に帰っただけだから寂しくない……いろいろね。 >> >> >>「星に帰っただって?」 >> バレットが再び問い掛けた。 >>「わたしには意味がわからなかったよ。 >> 夜空の星かって聞いたら、違う、この星だって言われて……。 >> まあ、いろんな意味で不思議な子供だったね」 >> >> >>『お母さん。泣かないでね』 >> エアリスが突然言い出した。何があったのかって聞いたら………… >>『お母さんの大切な人が死んじゃったよ。 >> 心だけになってお母さんに会いに来たけど、でも、星に帰ってしまったの」 >> わたしは信じなかった。 >> でも………… >> それから何日かして……夫が戦死したという知らせが……届いたんだ…………。 >> …………とまあ、こんな具合でね。いろいろあったけど、わたしたちは幸せだった。ところがある日………… >>『エアリスを返してほしいのです。随分探しました』 >>『いやっ! 絶対いやっ!』 >>『エアリス、君は大切な子供なんだ。君は特別な血を引いている。君の本当のお母さんの血。”古代種”の血だ』 >> もちろん聞いたよ。”古代種”って何だってね。 >>『古代種は至上の幸福が約束された土地へ我々を導いてくれるのです。エアリスはこの貧しいスラムの人々に幸福を与えることができるのです。 >> ですから我々神羅カンパニーは是非ともエアリスの協力を…………』 >>『ちがうもん! エアリス、古代種なんかじゃないもん!』 >ガウ:ふるだいたねって食えるのか ゆ「古い時代の種じゃないよ。ガウリイ♪」 ア「そうそう、そんなこと言ってたら、FFZの話が進まないよ」 ゆ「………………失礼しました」 >>『でもエアリス、君は時々誰もいないのに声が聞こえることがあるだろ?』 >>『そんなことないもんっ!』 >> でも、わたしはわかっていた。あの子の不思議な能力…………。一生懸命隠そうとしていたから、わたしは気付かないふりをしていたけどね。 >> >> >>「よく何年も神羅から逃げ続けることが出来たな」 >>「神羅はエアリスの協力が必要だったから、手荒なことは出来なかったんだろうね」 >>「じゃあ、今回はどうして…………」 >> ティファの問いにエルミナは、 >>「小さな女の子を連れてここに帰って来たんだ。その途中でツォンのやつに見つかってしまったらしくてね。逃げ切れなかったんだろ、きっと。女の子の無事と引き替えに自分が神羅に行くことになったんだ」 >>「マリン、だな」 >>「マリン!! マリンのためにエアリスは捕まったのか!」 >> バレットは大声で言うと、エルミナの方に一歩踏み出し、 >>「悪ぃな。マリンは俺の娘なんだ。悪ぃ…………本当に…………」 >> バレットは誤ったが、エルミナは怒って言った。 >>「あんたが父親かい!? >> あんた、娘をほったらかして何をやってるんだい!?」 >>「……その話は止めてくれ。俺だって何度も考えたさ。俺が死んじまったらマリンは……ってな。でもよ、答えは出ないんだ。マリンと一緒にいたい。でも、それじゃあ戦えない。戦わなければ星が死ぬ。 >> おう! 俺は戦うぜ! >> でも、マリンが心配だ。いつでもそばにいてやりたい。 >> な? グルグル回っちまうんだ」 >>「…………わからないでもないけどね。ま、兎に角2階で眠ってるから会っておやりよ」 >> エルミナが言うと、バレットが2階に走っていった。 >>「私のせい…………。私がエアリスさんを巻き込んだから…………っ!」 >>「あんたねぇ。そういう風に思ったらダメだよ。エアリスもそう思っちゃいないよ」 >> ティファとエルミナの会話を聞きながらクラウドも2階に向かう。 >>「マリン……良かった……。無事でよかった…………」 >>「とうちゃん。泣いちゃダメだよ」 >>「クラウド! エアリスを助けに行くんだろ? >> すっかり世話になっちまったからな。それに相手が神羅となれば黙っちゃいられねぇ! 俺も行くぜ!」 >>「あのね、あのね、エアリスがね。いっぱい聞いてたよ。クラウドってどんな人って。クラウドのこと好きなんだよ、きっと」 >>「そうだといいな……」 >>「ティファには黙っててあげるね」 >> マリンが笑って言った。 >> それは人見知りの激しいマリンが初めてクラウドに見せた無邪気な笑顔………… >マリンって生きてましったけ ゆ「生きてます。エンディング・ムービーにもちゃんと出てきます」 ア「そのムービーの時点で住んでる町はカームだっけ」 ゆ「そう」 >> >> >>「エアリスさんのところに行くんですね」 >>「ああ」 >>「私も行きますから」 >>「神羅の本社に乗り込む。…………覚悟が必要だぞ」 >>「わかってます。それに今は思いっきり身体を動かしたい気分なんです。 >> それにっ! 神羅のような悪は見逃せませんから」 >> バレットが降りて来た。 >>「悪いが、もうしばらくマリンを預かってくれないか?」 >>「ああ、構わないよ」 >>「それから、ここは危険だ。どこかへ移った方がいい」 >>「…………そうだねぇ。でも、必ず迎えに来るんだよ。死んじゃいけないよ」 >> 3人は大きく頷き、家を出た。 >>「神羅ビルにはどうやって?」 >>「もう、上に行く列車は使えねえ……」 >>「…………とりあえず、ウォールマーケットに行きましょう。あそこなら何かいい手が見つかるかもしれないです」 >>「よし」 >> 3人は5番街スラムに駆け出した。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>後書き >> >>またまたシリアスです。 >シリアスですね。 ゆ「はい」 >>ま、当然といっちゃあ当然ですね。 >>あんな暗い過去を語ってる時にボケるなんてとてもとても………… >ヴィンセントをルークにしてルクレツィアをミリーナにしてらぶらぶ話とか ゆ「うっわ」 ア「やってみれば?」 ゆ「確かに書いてて面白いかもしれないけど、ルークってレノ役になってますし…………外伝とかでやってみますか」 >>それと、回想シーンで、エアリスを迎えに来た奴は、ツォンですね。 >>ご存知と思いますが。 >>ん? >>となるとツォンってかなり歳くってる…………? >>いやじゃあああああああ!!! >>………………コホン。 >>回想シーンはエルミナの一人称です。 >>ゲームのセリフをそのまま書いたので、当然ですが、風景描写は書いてません。 >>一応書きますが、エアリスの実母、イファルナが息を引き取ったのは7番街スラムステーションです。 >>あのシーンでイファルナとエアリスの近くに駅員が立ってまして、私は、 >>『てめぇ、見てないで助けてやれよ。アルティメットエンドくらいたいのか』 >いや、超究武神破斬程度で・・・ ゆ「了解しました。ちょーきゅーぶしんはざんッ!」 駅員「ぐはぁ!」 >>なんて呟いたりしました。 >>実話です。 >>あ、それと、タイトルの説明。 >>『Aerith’s Past』 >>意味は『エアリスの過去』 >>そのまんまです。 >>日本語ではぱっとしないんで英語にしました。 >> >>この回、ゲーム中では『エアリスのテーマ』が流れますから、サントラをお持ちの方は聞きながら読んでみてください。 >おおそりはいいけど持ってない。 ゆ「綺麗な曲ですよね……私が弾いたFFZの曲はこれが最初です」 ア「[は『liberi fatari』だよね」 ゆ「そう。オープニング・ムービーのあの曲…………って関係無いですね」 >>………………冗談です。 >> >>さて、次回はいよいよ神羅カンパニーに乗り込みます。 >>それでは。 >それでは極悪〜煉獄編完結しました。 >3章がやたらと見難い位置に・・・ >まあそれは置いといてさようなら〜 ゆ「レス有り難う御座いましたぁ!」 ア「次回もよろしく〜」 ゆ「ねぇねぇ。アーちゃん」 ア「アーちゃんって…………」 ゆ「いいからいいから。次の相方誰にしよっか?」 ア「んー。キスティスとかセルフィとかリノアとかゼルとか……意表をついてエルオーネとかまませんせいとかはどう?」 ゆ「じゃあ、イデア決定」 |
10053 | Re:第13話 Aerith’s Past | 闇竜翔 E-mail | 2002/10/1 22:34:54 |
記事番号10038へのコメント Yuppyさんは No.10038「第13話 Aerith’s Past」で書きました。 > 闇:かなり遅れました。うう、では感想です。 >第13話 Aerith’s Past > >「クラウド……だったね」 > エアリスの家に入ると、エルミナが背を向けて立っていた。 >「エアリスのこと、だろ?」 >「……すまない。神羅にさらわれた」 > クラウドが答えると、エルミナはここで初めて振り向いて言った。 >「知ってるよ。ここから連れて行かれたからね」 >「ここで?」 >「エアリスが望んだことだよ……」 >「どうしてエアリスは神羅に狙われるんだ?」 > エルミナはまた背を向け、言った。クラウド達からは見えないが、その目は遥か遠くを見ているようだった。 >「エアリスは古代種。古代種の生き残りなんだとさ」 闇:真実は語られる・・・・ >「…………なんだとさ、だって? > あんた母親だろ?」 > バレットが問い掛ける。 >「…………本当の母親じゃないんだよ。あれは……そう、15年前……。 > ……戦争中でね。わたしの夫は戦地に行ってた。ウータイという遠い国さ」 闇:ウータイ・・・・確か?誰かの故郷だったような・・・・ > > > ある日、休暇で帰って来るって手紙をもらったからわたしは駅まで迎えに行ったのさ。 > 夫は帰って来なかった。 > 夫の身に何かあったんだろうか? > いや、休暇が取り消しになっただけかもしれない。 > それからわたしは毎日駅に行ったんだ。 > ある日………… > ……………………………………戦争中にはよくある風景だったね。 > エアリスを安全なところへ。そう言い残して彼女は死んだ。 > わたしの夫は帰らず、子供もいない。わたしも寂しかったんだろうね。エアリスを家に連れて帰ることにしたんだ。 > エアリスはすぐにわたしになついてくれた。よく喋る子でねえ。いろいろ話してくれたよ。どこかの研究所みたいなところから母親と逃げ出したこと。お母さんは星に帰っただけだから寂しくない……いろいろね。 闇:星に帰った・・・・つまり・・・・・・・・ > > >「星に帰っただって?」 > バレットが再び問い掛けた。 >「わたしには意味がわからなかったよ。 > 夜空の星かって聞いたら、違う、この星だって言われて……。 > まあ、いろんな意味で不思議な子供だったね」 > > >『お母さん。泣かないでね』 > エアリスが突然言い出した。何があったのかって聞いたら………… >『お母さんの大切な人が死んじゃったよ。 > 心だけになってお母さんに会いに来たけど、でも、星に帰ってしまったの」 > わたしは信じなかった。 > でも………… > それから何日かして……夫が戦死したという知らせが……届いたんだ…………。 闇:星と会話し、悲しき事も分かってしまう > …………とまあ、こんな具合でね。いろいろあったけど、わたしたちは幸せだった。ところがある日………… >『エアリスを返してほしいのです。随分探しました』 >『いやっ! 絶対いやっ!』 >『エアリス、君は大切な子供なんだ。君は特別な血を引いている。君の本当のお母さんの血。”古代種”の血だ』 > もちろん聞いたよ。”古代種”って何だってね。 >『古代種は至上の幸福が約束された土地へ我々を導いてくれるのです。エアリスはこの貧しいスラムの人々に幸福を与えることができるのです。 > ですから我々神羅カンパニーは是非ともエアリスの協力を…………』 闇:死ねくずどもが・・・・ >『ちがうもん! エアリス、古代種なんかじゃないもん!』 >『でもエアリス、君は時々誰もいないのに声が聞こえることがあるだろ?』 >『そんなことないもんっ!』 > でも、わたしはわかっていた。あの子の不思議な能力…………。一生懸命隠そうとしていたから、わたしは気付かないふりをしていたけどね。 > > >「よく何年も神羅から逃げ続けることが出来たな」 >「神羅はエアリスの協力が必要だったから、手荒なことは出来なかったんだろうね」 >「じゃあ、今回はどうして…………」 > ティファの問いにエルミナは、 >「小さな女の子を連れてここに帰って来たんだ。その途中でツォンのやつに見つかってしまったらしくてね。逃げ切れなかったんだろ、きっと。女の子の無事と引き替えに自分が神羅に行くことになったんだ」 >「マリン、だな」 >「マリン!! マリンのためにエアリスは捕まったのか!」 > バレットは大声で言うと、エルミナの方に一歩踏み出し、 >「悪ぃな。マリンは俺の娘なんだ。悪ぃ…………本当に…………」 > バレットは誤ったが、エルミナは怒って言った。 >「あんたが父親かい!? > あんた、娘をほったらかして何をやってるんだい!?」 闇:ちょっとひどいかな?まあ当り前だろう >「……その話は止めてくれ。俺だって何度も考えたさ。俺が死んじまったらマリンは……ってな。でもよ、答えは出ないんだ。マリンと一緒にいたい。でも、それじゃあ戦えない。戦わなければ星が死ぬ。 > おう! 俺は戦うぜ! > でも、マリンが心配だ。いつでもそばにいてやりたい。 > な? グルグル回っちまうんだ」 >「…………わからないでもないけどね。ま、兎に角2階で眠ってるから会っておやりよ」 > エルミナが言うと、バレットが2階に走っていった。 >「私のせい…………。私がエアリスさんを巻き込んだから…………っ!」 >「あんたねぇ。そういう風に思ったらダメだよ。エアリスもそう思っちゃいないよ」 > ティファとエルミナの会話を聞きながらクラウドも2階に向かう。 闇:ゲームでは、ここで奥にいけなかった時がある。なぜだろう?その後やり直すと奥に行けたりするんだよな〜これが >「マリン……良かった……。無事でよかった…………」 >「とうちゃん。泣いちゃダメだよ」 >「クラウド! エアリスを助けに行くんだろ? > すっかり世話になっちまったからな。それに相手が神羅となれば黙っちゃいられねぇ! 俺も行くぜ!」 >「あのね、あのね、エアリスがね。いっぱい聞いてたよ。クラウドってどんな人って。クラウドのこと好きなんだよ、きっと」 >「そうだといいな……」 >「ティファには黙っててあげるね」 > マリンが笑って言った。 > それは人見知りの激しいマリンが初めてクラウドに見せた無邪気な笑顔………… > > >「エアリスさんのところに行くんですね」 >「ああ」 >「私も行きますから」 >「神羅の本社に乗り込む。…………覚悟が必要だぞ」 >「わかってます。それに今は思いっきり身体を動かしたい気分なんです。 > それにっ! 神羅のような悪は見逃せませんから」 闇:流石アメリア > バレットが降りて来た。 >「悪いが、もうしばらくマリンを預かってくれないか?」 >「ああ、構わないよ」 >「それから、ここは危険だ。どこかへ移った方がいい」 >「…………そうだねぇ。でも、必ず迎えに来るんだよ。死んじゃいけないよ」 > 3人は大きく頷き、家を出た。 >「神羅ビルにはどうやって?」 >「もう、上に行く列車は使えねえ……」 >「…………とりあえず、ウォールマーケットに行きましょう。あそこなら何かいい手が見つかるかもしれないです」 >「よし」 > 3人は5番街スラムに駆け出した。 > > 闇:おおおおお、ここからが楽しみですよね > > > > > > > >後書き > >またまたシリアスです。 >ま、当然といっちゃあ当然ですね。 闇:まあね〜 >あんな暗い過去を語ってる時にボケるなんてとてもとても………… 闇:ガウリイだったら・・・・ありえるかも >それと、回想シーンで、エアリスを迎えに来た奴は、ツォンですね。 >ご存知と思いますが。 >ん? >となるとツォンってかなり歳くってる…………? >いやじゃあああああああ!!! >………………コホン。 >回想シーンはエルミナの一人称です。 >ゲームのセリフをそのまま書いたので、当然ですが、風景描写は書いてません。 >一応書きますが、エアリスの実母、イファルナが息を引き取ったのは7番街スラムステーションです。 >あのシーンでイファルナとエアリスの近くに駅員が立ってまして、私は、 >『てめぇ、見てないで助けてやれよ。アルティメットエンドくらいたいのか』 >なんて呟いたりしました。 >実話です。 闇:こわっ >あ、それと、タイトルの説明。 >『Aerith’s Past』 >意味は『エアリスの過去』 >そのまんまです。 >日本語ではぱっとしないんで英語にしました。 闇:そっちのほうがいいです > >この回、ゲーム中では『エアリスのテーマ』が流れますから、サントラをお持ちの方は聞きながら読んでみてください。 >………………冗談です。 > >さて、次回はいよいよ神羅カンパニーに乗り込みます。 >それでは。 闇:いや〜ここまで読み逃げしていてすみません。これからも頑張ってください。もし体調がよく、暇になったらレスするかもしれません。それでは・・・・楽しみにしてます。 |
10061 | Re:第13話 Aerith’s Past | Yuppy | 2002/10/2 09:23:17 |
記事番号10053へのコメント 闇竜翔さんは No.10053「Re:第13話 Aerith’s Past」で書きました。 > >Yuppyさんは No.10038「第13話 Aerith’s Past」で書きました。 >> > >闇:かなり遅れました。うう、では感想です。 > >>第13話 Aerith’s Past >> >>「クラウド……だったね」 >> エアリスの家に入ると、エルミナが背を向けて立っていた。 >>「エアリスのこと、だろ?」 >>「……すまない。神羅にさらわれた」 >> クラウドが答えると、エルミナはここで初めて振り向いて言った。 >>「知ってるよ。ここから連れて行かれたからね」 >>「ここで?」 >>「エアリスが望んだことだよ……」 >>「どうしてエアリスは神羅に狙われるんだ?」 >> エルミナはまた背を向け、言った。クラウド達からは見えないが、その目は遥か遠くを見ているようだった。 >>「エアリスは古代種。古代種の生き残りなんだとさ」 > >闇:真実は語られる・・・・ 語らせました(待て) > >>「…………なんだとさ、だって? >> あんた母親だろ?」 >> バレットが問い掛ける。 >>「…………本当の母親じゃないんだよ。あれは……そう、15年前……。 >> ……戦争中でね。わたしの夫は戦地に行ってた。ウータイという遠い国さ」 > >闇:ウータイ・・・・確か?誰かの故郷だったような・・・・ ユフィの故郷で、コルネオが墜落死する(笑)ところです。 > >> >> >> ある日、休暇で帰って来るって手紙をもらったからわたしは駅まで迎えに行ったのさ。 >> 夫は帰って来なかった。 >> 夫の身に何かあったんだろうか? >> いや、休暇が取り消しになっただけかもしれない。 >> それからわたしは毎日駅に行ったんだ。 >> ある日………… >> ……………………………………戦争中にはよくある風景だったね。 >> エアリスを安全なところへ。そう言い残して彼女は死んだ。 >> わたしの夫は帰らず、子供もいない。わたしも寂しかったんだろうね。エアリスを家に連れて帰ることにしたんだ。 >> エアリスはすぐにわたしになついてくれた。よく喋る子でねえ。いろいろ話してくれたよ。どこかの研究所みたいなところから母親と逃げ出したこと。お母さんは星に帰っただけだから寂しくない……いろいろね。 > >闇:星に帰った・・・・つまり・・・・・・・・ ライフストリームの中に………… > >> >> >>「星に帰っただって?」 >> バレットが再び問い掛けた。 >>「わたしには意味がわからなかったよ。 >> 夜空の星かって聞いたら、違う、この星だって言われて……。 >> まあ、いろんな意味で不思議な子供だったね」 >> >> >>『お母さん。泣かないでね』 >> エアリスが突然言い出した。何があったのかって聞いたら………… >>『お母さんの大切な人が死んじゃったよ。 >> 心だけになってお母さんに会いに来たけど、でも、星に帰ってしまったの」 >> わたしは信じなかった。 >> でも………… >> それから何日かして……夫が戦死したという知らせが……届いたんだ…………。 > >闇:星と会話し、悲しき事も分かってしまう 悲しい能力………… > >> …………とまあ、こんな具合でね。いろいろあったけど、わたしたちは幸せだった。ところがある日………… >>『エアリスを返してほしいのです。随分探しました』 >>『いやっ! 絶対いやっ!』 >>『エアリス、君は大切な子供なんだ。君は特別な血を引いている。君の本当のお母さんの血。”古代種”の血だ』 >> もちろん聞いたよ。”古代種”って何だってね。 >>『古代種は至上の幸福が約束された土地へ我々を導いてくれるのです。エアリスはこの貧しいスラムの人々に幸福を与えることができるのです。 >> ですから我々神羅カンパニーは是非ともエアリスの協力を…………』 > >闇:死ねくずどもが・・・・ 同意見。 > >>『ちがうもん! エアリス、古代種なんかじゃないもん!』 >>『でもエアリス、君は時々誰もいないのに声が聞こえることがあるだろ?』 >>『そんなことないもんっ!』 >> でも、わたしはわかっていた。あの子の不思議な能力…………。一生懸命隠そうとしていたから、わたしは気付かないふりをしていたけどね。 >> >> >>「よく何年も神羅から逃げ続けることが出来たな」 >>「神羅はエアリスの協力が必要だったから、手荒なことは出来なかったんだろうね」 >>「じゃあ、今回はどうして…………」 >> ティファの問いにエルミナは、 >>「小さな女の子を連れてここに帰って来たんだ。その途中でツォンのやつに見つかってしまったらしくてね。逃げ切れなかったんだろ、きっと。女の子の無事と引き替えに自分が神羅に行くことになったんだ」 >>「マリン、だな」 >>「マリン!! マリンのためにエアリスは捕まったのか!」 >> バレットは大声で言うと、エルミナの方に一歩踏み出し、 >>「悪ぃな。マリンは俺の娘なんだ。悪ぃ…………本当に…………」 >> バレットは誤ったが、エルミナは怒って言った。 >>「あんたが父親かい!? >> あんた、娘をほったらかして何をやってるんだい!?」 > >闇:ちょっとひどいかな?まあ当り前だろう そうですね。 > >>「……その話は止めてくれ。俺だって何度も考えたさ。俺が死んじまったらマリンは……ってな。でもよ、答えは出ないんだ。マリンと一緒にいたい。でも、それじゃあ戦えない。戦わなければ星が死ぬ。 >> おう! 俺は戦うぜ! >> でも、マリンが心配だ。いつでもそばにいてやりたい。 >> な? グルグル回っちまうんだ」 >>「…………わからないでもないけどね。ま、兎に角2階で眠ってるから会っておやりよ」 >> エルミナが言うと、バレットが2階に走っていった。 >>「私のせい…………。私がエアリスさんを巻き込んだから…………っ!」 >>「あんたねぇ。そういう風に思ったらダメだよ。エアリスもそう思っちゃいないよ」 >> ティファとエルミナの会話を聞きながらクラウドも2階に向かう。 > >闇:ゲームでは、ここで奥にいけなかった時がある。なぜだろう?その後やり直すと奥に行けたりするんだよな〜これが え? 私は行けましたけど…………。 > >>「マリン……良かった……。無事でよかった…………」 >>「とうちゃん。泣いちゃダメだよ」 >>「クラウド! エアリスを助けに行くんだろ? >> すっかり世話になっちまったからな。それに相手が神羅となれば黙っちゃいられねぇ! 俺も行くぜ!」 >>「あのね、あのね、エアリスがね。いっぱい聞いてたよ。クラウドってどんな人って。クラウドのこと好きなんだよ、きっと」 >>「そうだといいな……」 >>「ティファには黙っててあげるね」 >> マリンが笑って言った。 >> それは人見知りの激しいマリンが初めてクラウドに見せた無邪気な笑顔………… >> >> >>「エアリスさんのところに行くんですね」 >>「ああ」 >>「私も行きますから」 >>「神羅の本社に乗り込む。…………覚悟が必要だぞ」 >>「わかってます。それに今は思いっきり身体を動かしたい気分なんです。 >> それにっ! 神羅のような悪は見逃せませんから」 > >闇:流石アメリア 最近正義を語らせてなかったのでここいらで。 > >> バレットが降りて来た。 >>「悪いが、もうしばらくマリンを預かってくれないか?」 >>「ああ、構わないよ」 >>「それから、ここは危険だ。どこかへ移った方がいい」 >>「…………そうだねぇ。でも、必ず迎えに来るんだよ。死んじゃいけないよ」 >> 3人は大きく頷き、家を出た。 >>「神羅ビルにはどうやって?」 >>「もう、上に行く列車は使えねえ……」 >>「…………とりあえず、ウォールマーケットに行きましょう。あそこなら何かいい手が見つかるかもしれないです」 >>「よし」 >> 3人は5番街スラムに駆け出した。 >> >> > >闇:おおおおお、ここからが楽しみですよね お楽しみに〜 > >> >> >> >> >> >> >> >>後書き >> >>またまたシリアスです。 >>ま、当然といっちゃあ当然ですね。 > >闇:まあね〜 > >>あんな暗い過去を語ってる時にボケるなんてとてもとても………… > >闇:ガウリイだったら・・・・ありえるかも …………確かに。 > >>それと、回想シーンで、エアリスを迎えに来た奴は、ツォンですね。 >>ご存知と思いますが。 >>ん? >>となるとツォンってかなり歳くってる…………? >>いやじゃあああああああ!!! >>………………コホン。 >>回想シーンはエルミナの一人称です。 >>ゲームのセリフをそのまま書いたので、当然ですが、風景描写は書いてません。 >>一応書きますが、エアリスの実母、イファルナが息を引き取ったのは7番街スラムステーションです。 >>あのシーンでイファルナとエアリスの近くに駅員が立ってまして、私は、 >>『てめぇ、見てないで助けてやれよ。アルティメットエンドくらいたいのか』 >>なんて呟いたりしました。 >>実話です。 > >闇:こわっ 弟に『陰険で残酷で笑いながら酷い事を言う…………なんか姉貴ってフィブリゾみたい』と言われました! ううっ…………弟にまで…………。 > >>あ、それと、タイトルの説明。 >>『Aerith’s Past』 >>意味は『エアリスの過去』 >>そのまんまです。 >>日本語ではぱっとしないんで英語にしました。 > >闇:そっちのほうがいいです そりはよかった。 > >> >>この回、ゲーム中では『エアリスのテーマ』が流れますから、サントラをお持ちの方は聞きながら読んでみてください。 >>………………冗談です。 >> >>さて、次回はいよいよ神羅カンパニーに乗り込みます。 >>それでは。 > >闇:いや〜ここまで読み逃げしていてすみません。これからも頑張ってください。もし体調がよく、暇になったらレスするかもしれません。それでは・・・・楽しみにしてます。 は〜い。レスありがとうございました。 |
10066 | Re:第13話 Aerith’s Past | キツネノテブクロ | 2002/10/2 10:02:19 |
記事番号10038へのコメント Yuppyさんは No.10038「第13話 Aerith’s Past」で書きました。 > >第13話 Aerith’s Past > >「クラウド……だったね」 > エアリスの家に入ると、エルミナが背を向けて立っていた。 >「エアリスのこと、だろ?」 >「……すまない。神羅にさらわれた」 > クラウドが答えると、エルミナはここで初めて振り向いて言った。 >「知ってるよ。ここから連れて行かれたからね」 >「ここで?」 >「エアリスが望んだことだよ……」 >「どうしてエアリスは神羅に狙われるんだ?」 > エルミナはまた背を向け、言った。クラウド達からは見えないが、その目は遥か遠くを見ているようだった。 >「エアリスは古代種。古代種の生き残りなんだとさ」 >「…………なんだとさ、だって? > あんた母親だろ?」 > バレットが問い掛ける。 >「…………本当の母親じゃないんだよ。あれは……そう、15年前……。 > ……戦争中でね。わたしの夫は戦地に行ってた。ウータイという遠い国さ」 > 和風だか中華だか解らん国ですね、ウータイ(笑) > > ある日、休暇で帰って来るって手紙をもらったからわたしは駅まで迎えに行ったのさ。 > 夫は帰って来なかった。 > 夫の身に何かあったんだろうか? > いや、休暇が取り消しになっただけかもしれない。 > それからわたしは毎日駅に行ったんだ。 > ある日………… > ……………………………………戦争中にはよくある風景だったね。 > エアリスを安全なところへ。そう言い残して彼女は死んだ。 > わたしの夫は帰らず、子供もいない。わたしも寂しかったんだろうね。エアリスを家に連れて帰ることにしたんだ。 > エアリスはすぐにわたしになついてくれた。よく喋る子でねえ。いろいろ話してくれたよ。どこかの研究所みたいなところから母親と逃げ出したこと。お母さんは星に帰っただけだから寂しくない……いろいろね。 > > >「星に帰っただって?」 > バレットが再び問い掛けた。 >「わたしには意味がわからなかったよ。 > 夜空の星かって聞いたら、違う、この星だって言われて……。 > まあ、いろんな意味で不思議な子供だったね」 でもリナですし・・・ リナ:なによ(怒) 別に・・・ > > >『お母さん。泣かないでね』 > エアリスが突然言い出した。何があったのかって聞いたら………… >『お母さんの大切な人が死んじゃったよ。 > 心だけになってお母さんに会いに来たけど、でも、星に帰ってしまったの」 > わたしは信じなかった。 > でも………… > それから何日かして……夫が戦死したという知らせが……届いたんだ…………。 > …………とまあ、こんな具合でね。いろいろあったけど、わたしたちは幸せだった。ところがある日………… >『エアリスを返してほしいのです。随分探しました』 >『いやっ! 絶対いやっ!』 >『エアリス、君は大切な子供なんだ。君は特別な血を引いている。君の本当のお母さんの血。”古代種”の血だ』 > もちろん聞いたよ。”古代種”って何だってね。 >『古代種は至上の幸福が約束された土地へ我々を導いてくれるのです。エアリスはこの貧しいスラムの人々に幸福を与えることができるのです。 > ですから我々神羅カンパニーは是非ともエアリスの協力を…………』 >『ちがうもん! エアリス、古代種なんかじゃないもん!』 >『でもエアリス、君は時々誰もいないのに声が聞こえることがあるだろ?』 >『そんなことないもんっ!』 > でも、わたしはわかっていた。あの子の不思議な能力…………。一生懸命隠そうとしていたから、わたしは気付かないふりをしていたけどね。 > > >「よく何年も神羅から逃げ続けることが出来たな」 >「神羅はエアリスの協力が必要だったから、手荒なことは出来なかったんだろうね」 >「じゃあ、今回はどうして…………」 > ティファの問いにエルミナは、 >「小さな女の子を連れてここに帰って来たんだ。その途中でツォンのやつに見つかってしまったらしくてね。逃げ切れなかったんだろ、きっと。女の子の無事と引き替えに自分が神羅に行くことになったんだ」 >「マリン、だな」 >「マリン!! マリンのためにエアリスは捕まったのか!」 > バレットは大声で言うと、エルミナの方に一歩踏み出し、 >「悪ぃな。マリンは俺の娘なんだ。悪ぃ…………本当に…………」 > バレットは誤ったが、エルミナは怒って言った。 >「あんたが父親かい!? > あんた、娘をほったらかして何をやってるんだい!?」 あんたは娘の暴走を止めないですね。 >「……その話は止めてくれ。俺だって何度も考えたさ。俺が死んじまったらマリンは……ってな。でもよ、答えは出ないんだ。マリンと一緒にいたい。でも、それじゃあ戦えない。戦わなければ星が死ぬ。 > おう! 俺は戦うぜ! > でも、マリンが心配だ。いつでもそばにいてやりたい。 > な? グルグル回っちまうんだ」 >「…………わからないでもないけどね。ま、兎に角2階で眠ってるから会っておやりよ」 > エルミナが言うと、バレットが2階に走っていった。 >「私のせい…………。私がエアリスさんを巻き込んだから…………っ!」 >「あんたねぇ。そういう風に思ったらダメだよ。エアリスもそう思っちゃいないよ」 > ティファとエルミナの会話を聞きながらクラウドも2階に向かう。 >「マリン……良かった……。無事でよかった…………」 >「とうちゃん。泣いちゃダメだよ」 >「クラウド! エアリスを助けに行くんだろ? > すっかり世話になっちまったからな。それに相手が神羅となれば黙っちゃいられねぇ! 俺も行くぜ!」 >「あのね、あのね、エアリスがね。いっぱい聞いてたよ。クラウドってどんな人って。クラウドのこと好きなんだよ、きっと」 >「そうだといいな……」 >「ティファには黙っててあげるね」 > マリンが笑って言った。 マリンは誰がやってるんでしょう? もし居ないならうちのちびヴァルもとい、ルースを ルース:じーー(バレットを見てる) 兄ちゃん? > それは人見知りの激しいマリンが初めてクラウドに見せた無邪気な笑顔………… > > >「エアリスさんのところに行くんですね」 >「ああ」 >「私も行きますから」 >「神羅の本社に乗り込む。…………覚悟が必要だぞ」 >「わかってます。それに今は思いっきり身体を動かしたい気分なんです。 > それにっ! 神羅のような悪は見逃せませんから」 神羅が悪ですか・・・・ ラダ:何考え込んでる? > バレットが降りて来た。 >「悪いが、もうしばらくマリンを預かってくれないか?」 >「ああ、構わないよ」 >「それから、ここは危険だ。どこかへ移った方がいい」 >「…………そうだねぇ。でも、必ず迎えに来るんだよ。死んじゃいけないよ」 > 3人は大きく頷き、家を出た。 >「神羅ビルにはどうやって?」 >「もう、上に行く列車は使えねえ……」 >「…………とりあえず、ウォールマーケットに行きましょう。あそこなら何かいい手が見つかるかもしれないです」 >「よし」 > 3人は5番街スラムに駆け出した。 > > > > > > > > > >後書き > >またまたシリアスです。 >ま、当然といっちゃあ当然ですね。 >あんな暗い過去を語ってる時にボケるなんてとてもとても………… >それと、回想シーンで、エアリスを迎えに来た奴は、ツォンですね。 >ご存知と思いますが。 >ん? >となるとツォンってかなり歳くってる…………? >いやじゃあああああああ!!! >………………コホン。 >回想シーンはエルミナの一人称です。 >ゲームのセリフをそのまま書いたので、当然ですが、風景描写は書いてません。 >一応書きますが、エアリスの実母、イファルナが息を引き取ったのは7番街スラムステーションです。 >あのシーンでイファルナとエアリスの近くに駅員が立ってまして、私は、 >『てめぇ、見てないで助けてやれよ。アルティメットエンドくらいたいのか』 >なんて呟いたりしました。 >実話です。 >あ、それと、タイトルの説明。 >『Aerith’s Past』 >意味は『エアリスの過去』 >そのまんまです。 >日本語ではぱっとしないんで英語にしました。 > >この回、ゲーム中では『エアリスのテーマ』が流れますから、サントラをお持ちの方は聞きながら読んでみてください。 >………………冗談です。 > >さて、次回はいよいよ神羅カンパニーに乗り込みます。 >それでは。 次を楽しみしてます、頑張ってください。 そろそろルーファウスの若が出て来るんですね。 |
10067 | 第14話 神羅ビル潜入 | Yuppy | 2002/10/2 10:22:29 |
記事番号9961へのコメント 第14話 神羅ビル潜入 ウォールマーケット。 クラウドとティファにとってはいい思い出のない街である。クラウドはティファを助けるためとはいえ、女装をさせられたのだ。その上、2人ともエアリスと共にコルネオには落とし穴に落とされたのだ。 「おい、来て見ろよ! すっげーもん見られるんだぜっ!」 突然ガキ……お子様の声が聞こえた。 「え? なになに?」 そのガキんちょを追って、数人の……お子様たちが駆けて行く。みんな質素な服を着ている。スラム街が豊かでないことがここでもわかる。 「何かあるみたいですね。行ってみましょう」 下手な鉄砲も数撃ちゃあたる。……ちょっと違うかもしんない…………。 ティファは子供達の後を追う。クラウドとバレットもその後に続く。 子供達が入って行ったのはあの忌々しいコルネオの屋敷の横にある路地だった。 路地の上からは一本の太いワイヤーが垂れ下がっていた。その下にはさっき、男の子を追っていた女の子がひとり、震えていた。 「みんなこのワイヤーを登って上にいっちゃったよ。こわくないのかな・・・・・・」 「これ、登れるんですか?」 震える女の子にティファが優しく問いかける。 「うん。上の世界につながってるんだよ」 「よし! このワイヤー、登ろうぜ!」 息巻くバレットに呆れ、肩を竦めてクラウドが言う。 「それは無理な話だな。何百メートルあると思ってるんだ?」 「クラゲに言われたくねぇッ! それに、無理じゃねえ! 見ろ! これは何に見える?」 「なんの変哲も無いただのワイヤーだ」 「そうかよ? オレには金色に輝く希望の糸に見えるぜ」 なんだかよくわけのわからないことを言うバレット。だが、ティファは、 「そうですね、エアリスさんを救うために残された道は、これだけですもんね」 バレットに賛成した。 「よくわからない例えだったがバレット、あんたの気持ちはわかった。行くぞ!」 あんたは何言っても理解できないだろうが…………。 バックに管楽器のBGMが入りそうな雰囲気で、3人はワイヤーを登りだした。 ――エアリスを救うために。 それから数十分後、3人は、300メートルはゆうに超す長いワイヤーを見事登りきっていた。 特殊な身体を持つソルジャーであったクラウドはともかく、普通の人間である、バレットとティファにはかなりの重労働だっただろう。その証拠に、バレットとティファは肩で荒い息をしていた。 「おい、このビルには詳しいんだろ?」 ある程度呼吸を整えてからバレットがクラウドに聞いた。 「…………知らない。そういえば本社に来るのは初めてだ」 「前に聞いたことがあるぜ。このビルの60階から上は特別ブロックとかで社員でも簡単には入れないってな。 エアリスが連れていかれたのもそこに違いねえ。今なら警備にもスキがある。おおし、行くぜ!!」 そう叫ぶと、2人の意見も聞かずにビルに乗り込むバレット。 「「…………」」 クラウドとティファは無言で肩を竦め、しかたなくバレットの後に続いた。 「ちょっと、困ります! アポイントメントのない方はこちらで…………」 神羅ビルの受付嬢が、突然の侵入者に声を掛けるが、侵入者――バレット――は銃を構え、 「わりいな、ちっとばかし急な用件でよ。ケガしたくなかったらひっこんでな!!」 あたりに向かって無差別に乱射する! 銃弾をかわした者は、運悪く直撃し事切れた仲間の社員を見て、顔色を変え、いろいろ悲鳴を上げながら奥や階上に逃げてゆく。 「一気に上まで行くぞ!」 後から来たクラウドとティファに言い放ち、バレットはエレベーターに乗り込む…………が、エレベーターはピクリとも動かなかった。 「くそっ、動け! この野郎!」 『カードキーを照合してください』 「なんだあ?」 いきなりの機械音に首をかしげるバレット。 「バレットさん、あっちに業務用エレベーターがあります!」 「よし、そっちを使おうぜ」 幸い、業務用エレベーターは普通に操作できた。3人が乗り込み、クラウドがボタンを押す。神羅ビルは70階まであるが、このエレベーターは59階までしか行けなかった。クラウドは59を押す。やがて、ガコン、と音がして、エレベーターが動き出す。 「…………」 「…………どうしました?」 「エアリスを助け出すまで騒ぎはおこしたくなかった。まあ、無理だろうとは思っていたが…………」 「へへへ」 「なんだよ、気持ち悪いな」 「お前でもそう思うことがあるんだな。クラゲじゃないこともあるんだな。見直したぜ」 「あんたに見直されても嬉しくない」 「いや、なんていうか…………いろいろ悪かったな」 バレットが珍しく素直に謝った。その時、突然警報が鳴り響き、非常用ランプが赤い光を放つ。 「な、なんだ!?」 「見てください、あれ!」 ティファが階の表示を指差す。それを見て、クラウドとバレットは硬直する。なんと、階数の表示がでたらめに次々と表示されているのだ。 「クラウド、適当に押しちまえ!」 確かにバレットの言う通りだ。この状況でできることはそれしかない。クラウドはボタンを押す。 と、エレベーターが止まり、ドアが開く。ドアの向こうに現れたのは、なんと、ロボットだった。モススラッシャーという名のガードロボットだ。 クラウドが素早く斬りつける。モススラッシャーはガードスコーピオンやエアバスターほどの防御力はないらしく、一撃で壊れてしまった。 クラウドが何事も無かったかのようにボタンを押すと、エレベーターはまた動き出す。が、まだ警報は鳴っている。 次に止まったとき、3人はまたガードマシンが現れるかと身構えたが、現れたのはなんと神羅社員であった。3人は呆気に取られ、呆然としたが、神羅社員は、 「あ、あの、いいんです。間違いでした。私、乗りませんから」 と言って慌てて逃げて行った。 次に出てきたのはソルジャーだった。だが、ソルジャーといっても、3ST(サードクラス)だった。ソルジャーになりたての新米である。ソルジャーの最高峰1STだったクラウドにとってははっきり言って雑魚である。 クラウドは一瞬で間合いをつめ、斬り伏せる。ソルジャーは声もなく倒れこむ。死んではいない。僅かにだが、急所をはずしてある。 再びエレベーターが動き出す。次には59階に着いた。 「おい、貴様ら、何者だ!」 エレベーターを降りると、擲弾兵が詰め寄ってきた。ティファが無言で擲弾兵の鳩尾を殴る。擲弾兵は小さくうめくと、その場に倒れた。 3人は業務用エレベーターから一般エレベーターに移る。1階で動かなかったやつだ。 『カードキーを照合してください』 またもや機械音が鳴る。 「くそっ、どうしろってんだ!」 バレットが毒づく。 「あ、さっきの擲弾兵、カードを持ってるかもしれません!」 ティファが、未だ動かぬ擲弾兵の服のポケットを探る。探し物はすぐ見つかった。ティファはカードキーをエレベーターに差し込む。やがて、エレベーターのドアが開き、3人は乗り込んだ。 神羅ビル66階。そこでは今まさに重役たちの会議が行なわれようとしていた。クラウド達は、通風孔に忍び込み、壁のすきまから覗いていた。 「ひゅ〜! そうそうたる顔ぶれだぜ」 「7番街の被害報告が出ました。すでに稼動していた工場部分と現在までの投資額を考えると我が社の損害は100億ギルはくだらないかと…………。また7番プレートの再建にかかる費用は…………」 「再建はしません」 報告をする都市開発部門総括リーブの言葉を遮り、プレシデント神羅がきっぱり言い放った。 「は?」 「7番プレートはこのまま放っておきます。そのかわりにネオ・ミッドガル計画を再開します」 「…………では、古代種が?」 「約束の地はまもなく我々のものになるでしょう。それから各地の魔晄料金を15%値上げしなさい」 「値上げ値上げ! うひょひょひょひょ! ぜひ我が宇宙開発部門にも予算を!」 妙な笑い声をあげたのは宇宙開発部門総括パルマー(笑い声が似てるからディオル)だ。 「魔晄料金値上げによる差益はリーブ君とスカーレット(何気にナーガ)君で分配しなさい」 「いいないいな!」 「プレシデント。これ以上の魔晄料金の値上げは住民の不満を招き・・・・・・」 リーブが控えめに申し出る。 「大丈夫です。愚かな住民たちは不満どころか、ますます神羅カンパニーに信頼を寄せることになります」 「テロリストどもから7番街の市民を救ったのは神羅カンパニーだからな!」 治安維持部門総括ハイデッカー。 「汚ねえ…………」 それを聞いて、バレットが呟く。そのとき、会議室の戸を開けて、不健康そうな顔色の男が入ってきた。科学部門総括宝条(リク通りにレゾ)だ。 「おお、宝条君。あの娘はどうです」 「サンプルとしては母親に劣ります。母親イファルナとの比較中だが初期段階で相違が18%」 「その検査にはどれくらいかかります?」 「ざっと、120年。我々が生きている間は無理でしょう。もちろんあのサンプルも。だから古代種を繁殖させようと思うのです。しかも、長命で実験に耐えうる強さを持たせることができます」 …………宝条の丁寧語、似合わねぇっ!! 「約束の地はどうなります? 計画に支障はでないのですか?」 ………………プレシデントの丁寧語も似合わねぇッ!! 宝条が不気味な含み笑いを漏らす。 「・・・・・・そのつもりです。母は強く・・・・・・そして弱みを持つ」 宝条の言っていることはよくわからない。が、プレシデントは満足そうに頷き、 「では、会議を終わります」 そう言って席を立つ。 「今のはエアリスの話・・・・・・だよな」 「わかんねえ」 「だぶんそうですね」 「後をつけよう」 クラウドが言い、バレットとティファは頷いた。 宝条は尾行にも気付かず、足早に歩いて行く。クラウド達は、その後を物陰に隠れながら着いて行く。はたから見ればかなり怪しい光景だが、この階には会議室しかないため、 他の社員に見つかることは無かった。 「宝条・・・・・・ってやつか・・・・・・」 クラウドが気付かれないように呟いた。 「思い出したぜ。あの宝条ってやつ。神羅の科学部門の責任者だ。クラウド、知らねえのか?」 「実際に見るのは初めてだ。そうか……あいつが……」 「今日の実験サンプルはそいつですか?」 神羅ビル67階。その奥にある研究室で、研究員が宝条に尋ねた。 「そうです。すぐ実験にとりかかります。上の階に上げてください」 宝条は、巨大な円錐状の硝子のケースに近寄る。このケースは上の階に繋がっていて、エレベーターで中のものを移動させる。その中には、一匹の獣が納められていた。大きさは豹ほどで、頭には数々の鳥の羽のような飾りをつけ、真っ赤な身体には黒い刺青が彫ってあり、尾の先には、炎が激しく燃えていた。その獣は、ケースの中で、ぐったりと寝そべっていた。 「かわいいサンプルよ…………」 宝条は硝子のケースを指で突付き、満足そうに微笑むと、来た道を戻って、上の階へと向かった。 クラウド達は、宝条が完全に見えなくなると、物陰から出て、ケースに近づいた。 「かわいいサンプルよ……か」 ティファが宝条の真似をして、ケースをつつく。 「生物実験に使われるんですかね?」 クラウドの耳には、ティファの言葉は入っていなかった。ケースの横の容器に目が吸いつけられたように見つめていた。 「ジェノバ…………」 呟いて、容器の窓から中を覗く。中は、羊水で満たされ、羊水に漂っているのは・・・・・・。それを見て、クラウドの頭の中に、とっくに忘れたはずの忌まわしい過去の記憶が蘇る。その記憶に翻弄され、クラウドはその場に膝を着く。 「ジェノバ……セフィロスの…………。そうか…………ここに運んだのか」 「クラウドさん、しっかりしてください!」 「見たか?」 「何を?」 「動いてる…………生きてる?」 バレットも容器を覗く。 「何だい、この首なしは? けっ、バカバカしい。さっさと行こうぜ」 バレットはそう言い放ち、奥のサンプル用エレベーターに乗り込んだ。 「クラウドさん?」 ティファは、考え込むクラウドを呼ぶ。 「ああ。すまない。今行く」 そして3人は68階へ上がる。 神羅ビル68階。67階と繋がる硝子ケース。その前に宝条が薄笑いを浮かべ、立っていた。ケースの中には――エアリスがいた。 「エアリス!」 クラウドが叫ぶ。 「エアリス? ああ、この娘の名前でしたねぇ。何か用ですか?」 …………マジで似合わねぇ…………。 「エアリスを返してもらおう」 「・・・・・・・・・・・・部外者ですね」 「最初に気づけよ」 バレットが至極もっともな突っこみを入れる。 「世の中にはどうでもいいことが多いのでね。私を殺そうと言うのですか? それはやめた方がいいですね。ここの装置はデリケートです。私がいなくなったら操作できないでしょう?」 馬鹿にした口調の宝条。プレシデントといいこの宝条といい、神羅カンパニーの重役には碌な者がいない。 「くっ」 「そうそう。こういう時こそ論理的思考によって行動することをお薦めすめします。さあ、サンプルを投入しなさい!」 自分の後ろで機械に向かっていた部下の研究員に命令する。研究員はためらわずに機械のスイッチを押す。すると、硝子ケースが低い機械音を立て、階下から先程の赤い獣がせりあがって来た。 「クラウド、助けて!」 獣を見て、喰われると思ったのか、エアリスが叫ぶ。だが、クラウドは動く事ができなかった。『ここの装置はデリケートです。私がいなくなったら操作できないでしょう?』宝条が言ったからだ。クラウドは叫ぶことしかできない。 「何をする気だ!」 「滅びゆく種族に愛の手を・・・・・・。どちらも絶滅間近です。私が手を貸さないとこの種の生物は滅んでしまいますからね」 「・・・・・・生物? ひどいです! エアリスさんは人間です!」 宝条は笑みを深くする。 「許せねえ!」 「バレット! なんとかならないのか?」 「ええい!! さがってろ!」 バレットは宝条の前に飛び出し、硝子ケースに発砲する。 「やめなさい!! な、なんということを。大事なサンプルが・・・・・・」 ケースが割れ、中から獣が飛び出し、宝条に襲いかかる。宝条はそのまま倒れ込んだ。 「今のうちにエアリスを!」 「ありがと、クラウド」 「どうしたの? クラウド…………」 クラウドはじっと、壊れたケースを見つめている。険しい表情で。 「…………エレベーターが動いてる」 「今度はこんな半端な奴ではない。もっと凶暴なサンプルです!」 ヒステリックに叫ぶ宝条。 そのとき、いきなり獣(何気にゼラスだったりして)が言った。 「あいつは少々手強い。私の力を貸してやる」 (何で私がこんな役…………) 落ち着け。 「喋った!?」 ティファが驚く。 「後でいくらでも喋ってやるよ、お嬢さん」 (うう……この喋り方やだぁ…………) 我慢してくれ。 エレベーターが止まり、中から不気味なモンスターが5体姿を現す。サンプル:H0512と、その周りを取り囲むサンプル:H0512―OPTだ。 「あの化け物は俺たちが片付ける。ティファ、エアリスを安全なところへ!」 ティファは頷き、エアリスを連れて奥へ走った。 「おまえの名前は?」 クラウドが赤き獣に尋ねる。 「宝条は私をレッドXlllと名づけた。私にとっては無意味な名前だ。好きなように呼んでくれ」 無愛想なやつだ。 …………こんな役でごめんねぇ……。 「さあ、かかってこい!」 クラウドの声に応え、サンプル:H0512が高く吼えた。それが戦いの合図になった。 「凶斬り!」 まず、クラウドが大剣で斬りつける。サンプル:H0512―OPTのうちの一体があっけなく倒れる。 次にバレットが銃を乱射する。弾はサンプル:H0512の腕に命中し、腕は吹き飛んだ。傷口からは青黒い血が流れ、辺りを異臭が覆う。サンプル:H0512は怒りの咆哮を上げ、バレットに襲い掛かる。見かけに寄らず、俊敏な動きに、バレットは避けることができなかった。爪がバレットの左腕を掠める。 「くそっ!」 「ケアル!」 クラウドが魔法を唱え、薄緑の光がバレットを覆う。普通はこれで回復するはずだった。だが、バレットはその場に膝をつく。クラウドは瞬時にその意味を理解する。毒だ。 「バレット!」 「大丈夫だ!」 「大丈夫には見えないがな」 レッドXlllが言う。 「うるせえ! てめえも戦え!」 「わかってる」 レッドXlllはサンプルたちを鋭く睨みつける。そして次の瞬間、サンプルたちは激しく燃え上がった。レッド13の魔法、ファイア(ぜんたいかつき)である。 サンプル:H0512―OPTはすべて倒れた。だが、サンプル:H0512は焦げた臭いを漂わせ、高らかに吼えた。すると、死んだはずのサンプル:H0512―OPTがすべて蘇る。 「「「なっ!?」」」 3人は驚きを隠せない。 「でかいのを狙うしかないようだ!」 「よし!」 「バレット!! 動くと毒が回るぞ!」 「かまうもんか! クラウド! 危ねえ!」 「何!?」 サンプル:H0512が襲い掛かる。 慌ててクラウドは剣を横に薙ぎ払った。 剣はサンプル:H0512の首を切断した。 モンスター(サンプル〜って打ち込みにくいからこう書きます)は断末魔の絶叫を上げて倒れた。 レッドXlll…………なんでそんなに嬉しそう…………あ、負の感情かッ!? ティファとエアリスが戻ってきた。 「エアリス、大丈夫か?」 「大丈夫みたいよ。いろんな意味で……ね」 「…………私にも選ぶ権利がある。2本足は好みではない」 「お前、何だ?」 バレットが毒消しを使いながら問う。 「興味深い問いだ。 しかし、その問いには答え難いな。私は見ての通り、こういう存在だ」 「………………魔族、だろ?」 恐るべしッ! ガウリイの野生のカンッ! 周りの奴らがジト目でクラウドを見る 「ちょっと………………」 「あ、悪い悪い。これFFZだったな」 ……………………。 「………………………………いろいろ質問もあるだろうが、とりあえずここから出ようか。道案内くらいはしてやる」 「クラウド…………やっぱり来てくれたのね」 「さっきは失礼したな。宝条を油断させるための演技をしたつもりだったが……」 「さあ、エアリスを助ければもうこんなビルに用は無い!さっさと出ちまおうぜ」 「2手にわかれましょう」 パーティ編成。 クラウド、エアリス、レッドXlll。 バレット、ティファ。 ………………いえ。なんとなく。 「後でな。66階エレベーターで合流だ!」 後書き ゆ「めっちゃ長かったな」 獣「私がなんでレッドXlll〜〜〜〜!?」 ゆ「戦闘シーンが真面目です」 獣「どうして〜〜〜〜〜!?」 ゆ「次回は…………」 獣「なんで〜〜〜〜!?」 ゆ「やっかましいわッ! スレイヤーズ原作の口調だと思えばいいだろッ!」 獣「でも、ナナキって雄………………」 ゆ「気にするな。 次回はルードが出ます。もしかしたらルーファウスも出るかもしれませんが出ないかもしれません。 それでは」 |