タイトル : 裏で手を引く者は何を企む その十六(ゼロスが現れた編)
投稿者 : コウ
投稿時間 : 2009年8月2日12時09分43秒
妖怪横町の妖怪長屋の一室の入り口に【ゴキブリ・生ゴミ・陰険根暗魔族のゼロス対策本部】と、書かれていた。
「ずいぶん、悪口が書かれている看板だね。」
「全くだなぁ」
と、アマビエとカワウソが言う。
「ほんとだから良いんだよ。」
と、ゼルガディスが言う。
そして、その中では
「まずは、魔族に対しての勉強から始めましょう。」
と、リナがホワイトボードに天才美少女魔道士リナちゃんの魔族について学ぼうと書いて言う。
「あたし達の世界には、魔王が居てその魔王が魔族を生み出したのよ。」
と、リナが魔王と書いているでっかい目玉の絵を描く。
「ちなみに、魔王の名前はルビーアイ、シャブラニグドゥと言うのよ。
で、魔王が手下として魔族を生み出した。
魔族には単純に分けると二種類あるわ。」
ボードに半魔族と純魔族と書く。
「魔族って言うのは、精神だけで肉体のない精神体の事よ。
その中でも、力が弱くって現実世界に実体化できない下級魔族は肉体のある精神の弱い小動物あたりに、憑依して実体化するのよ。
これでも、駆け出しの戦士や魔道士じゃ苦戦を強いられて死ぬこともあるわね。でも、肉体があるから剣で切れば傷がつくし、ちょっと強力な呪文で燃やせば体が灰になるわ。
あたしならたとえダース単位になったとしてもすぺぺのぺーよ。」
と、リナがふんぞりかえって言う。
「……でも、そんなのが大量にいたらそちらの方々は危険じゃないんですか?」
と、鬼太郎が聞くとリナは、
「普通の人生を送っておけば大丈夫なのよ。」
と、リナが言う。そして、
「ただし、その上の純魔族はめちゃくちゃやっかいな奴だよ。
純魔族は精神体だけを具現化する根性をもつ魔族よ。剣で切っても切れなくて魔法も一部の魔法しか効果がないのよ。」
ホワイトボードに純魔族の文字の周りに線を引いて重要と書く。
「で、ゼロスは純魔族よ。」
ホワイトボードにゼロスは純魔族と書いてある。
「その中でも魔族の王魔王が腹心として作り出した五人の腹心という高位魔族が存在するのよ。
それは、冥王フェブリゾという陰険根性悪と魔竜王ガーウって言う乱暴単細胞凶悪にあと覇王グラウシェラーというパクリ魔のオリジナリティなしと、あと、あんまり知らない海王ダルフィンに獣王ゼラス=メタリオムよ。」
と、全員の名前を書く。
「リナさん………。その方達になにか恨みがあるんですか?」
と、猫娘に聞かれてリナは笑顔で
「別に、命や仲間を狙われて死にかけたり殺されかけたり地獄を見たりしただけよ。」
と、言ったがその目は笑っていなかった。
「で、五人の腹心はそれぞれ部下に将軍と神官を作り出したのよ。
そのゼラス=メタリオムの直属の部下がゼロスよ。」
と、リナが言う。
「実力は五人の腹心と魔王をのぞけば間違いなくトップよ。
千年前の降魔戦争の時、竜族の中でも戦闘能力が高い黄金竜をたった一人で、壊滅まで追い込んだのよ。
直接戦うことはしないけれど、まず戦ったところで間違いなく……勝てないわね。」
と、リナが言った。
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